2019年9月27日金曜日

2019.09.27 わが友に贈る

いつも心に太陽を!
その一人がいれば
家庭も 地域も 職場も
明るく照らしていける。
逞しき楽観主義者たれ!

四菩薩造立抄 P988
『日蓮は世間には日本第一の貧しき者なれども仏法を以て論ずれば一閻浮提第一の富る者なり』

【通解】
日蓮は、世間から見れば日本第一の貧しい者であるけれども、仏法をもって論ずれば世界第一の富める者である。

〈寸鉄〉 2019年9月27日
「法華経の信心を・とをし給へ」御聖訓。持続の人は強し。間断なく祈り、前へ
熊本女性の日。歓喜に満ちた婦女一体の人材城。"幸福の種"広げる対話を
個人会場周辺での立ち話や無断駐車などは厳禁。良識ある振舞で宝城守れ
過去5年、世界は最も暑かった—報告。温暖化の影響大。国境超えて連帯
中高生4割がネット依存—調査。子供自身に規則を決めさせる等が有効と

☆第3回全国青年教育者実践報告大会から(要旨) 2019年9月17日
◇子らの笑顔輝く社会へ
第3回「全国青年教育者実践報告大会」(主催=創価学会教育本部、青年教育者委員会)が8日、福岡市の九州池田講堂で開催された。ここでは、登壇した3人の実践報告(要旨)を紹介する。

大分・屋田加菜さん(中学校教諭)
●信じる心は必ず届く

初めて担任になったクラスは、期待とは裏腹に騒々しく、授業中も私語は当たり前で、けんかは日常茶飯事。そして、いつも私に反発してきたのがTさんです。
彼は私の注意を完全無視。指導すると、遠くに逃げて、大声で悪口を言ってきました。
こんな毎日に私の心は折れかけました。"現状を何とか変えたい"と、池田先生の書籍を読み続ける中、「子どもからの信頼を勝ち取るには、まず、自分が子どもを信頼することです」との言葉に出合いました。
翌日から、生徒たちのことをじっくり観察すると、Tさんが自分から困っている子に声を掛け、助けてあげる優しい一面があることに気付きました。誰とでも仲の良い彼は、クラスの人気者でした。
"まず、Tさんのことを信じてみよう"と決めました。しかし、現実はそう甘くありません。私に悪態をつくTさんを信じ続けることは苦難の連続でしたが、何度も彼のことを祈っては、信じ抜く心を奮い起こしました。
生徒会長を選ぶ時期になり、思い切ってTさんに立候補するよう話しました。
「Tさんには、みんなを引っ張る力がある。その力を学校全体で発揮してみようよ」
Tさんはじっくり考え「やってみるよ」と言ってくれ、生徒会長にも選ばれました。
それ以降、生徒会の活動に意欲を見せ、文化祭、体育祭などで、みんなをまとめていきました。Tさんを中心にクラスが一つになっていったのです。どんな時でも、私は彼を信じ続けました。
卒業式の直前には、式で披露する合唱について、Tさんが「体育館で本番と同じように練習しようよ。みんなの意識も変わるはず」と発言。学年全体が協力して、Tさんの提案を実行しました。
迎えた卒業式。生徒の歌声は体育館中に響き渡り、大成功となりました。最後の学級活動の時間が終わった後、Tさんは一人、教室に残って私に言いました。「先生、ありがとうございました」
"信じる心は必ず相手に届く"ということを教えてくれたTさんに、今でも感謝は尽きません。

東京・尾崎雅之さん(中学校教諭)
●学び合いを促す授業

私は東京の創価中学校で英語教師として勤務しています。特に力点を置いているのが「授業作り」です。他の先生方と議論・実践を重ねていき、「三つの柱」を軸とした授業に取り組みました。
一つ目が、教科書を1年間で4周繰り返して学ぶ「ラウンドシステム」です。1周ごとに「英文のみ聞く」「何十回も音読する」「内容を相手に伝える」などのテーマを決めて、教科書を反復していきました。
二つ目は、主に問答形式のゲームに取り組んで、言語技術を高めること。「主語を明確に」「意見には理由を付ける」などのルールを定めて、「ラウンドシステム」にも結び付けました。
三つ目は「学び合い」です。この考えは、学園全体に貫かれる「誰も置き去りにしない」との精神を基にしています。英語で言うと、「No One Left Behind」。これを合言葉に、生徒が互いに学び、教え合うことを目指しました。
誰一人、置き去りにせず、授業の課題を達成する。そのためには、自分の力だけでなく生徒同士が協力し合うことが不可欠です。
授業を始めた当初、あまり乗り気でない生徒がいました。それでも"全ての子を信じ抜く"と心に決め、「三つの柱」を軸とした授業を実践。折に触れて、合言葉「No One Left Behind(誰も置き去りにしない)」を確認していきました。
すると、徐々に生徒の様子に変化が見られました。英語の得意な子が周囲の子に教えたり、苦手な子が自然と質問したりするようになったのです。"全員で課題を達成しよう""教えてくれてありがとう"との気持ちが、一人一人の心に芽生えていきました。
「三つの柱」の授業を通して、ほとんどの生徒が人前で堂々と英語を話し、中学校卒業の頃には、英語での会話の苦手意識が無くなりました。
教師の役割は、子どもの"主体的な学び"を促すこと。そして生徒同士の「学び合い」こそ、皆の可能性を最大に引き出すことを強く実感しています。

大阪・高橋嘉明さん(小学校教頭)
●教務通信を発行し若手教員を育成

私は現在、大阪・堺市の小学校で教頭として勤務しています。3年前、37歳で教頭になり、これは、市の当時の歴代最年少記録だそうです。
創価大学でアメリカンフットボール部の主将として培った人間力、コミュニケーション力を生かし、今でも課題に体当たりで取り組んでいます。
数年前、主幹教諭になった際、経験の浅い初任者や講師の先生の育成を担当しました。取り組みの一つに、若手教員向けの「教務通信」の発行があります。
担任時代、児童向けの「学級通信」を毎年100号以上、11年間にわたって書き続けました。これを基にした教務通信は、子どもたちの努力や活躍をはじめ、ベテラン先生の授業方法・技術などを取り上げました。
ほぼ毎日作成した教務通信のおかげで、学校全体を見る視野を養いつつ、先生や子どもたちの頑張りに目を向けられるようになりました。若手のみならず、ベテランの先生からも「毎日の通信を楽しみにしています」と声を掛けられました。
教頭になってからも、自分の仕事だけでなく、日頃から教室を巡回して子どもたち、先生方への声掛けを意識しています。不登校児童の家庭訪問も率先して行っています。
こうした中、教職員だけでなく、多くの保護者の方から、子どもの悩みを相談されるようになりました。
また、堺市の「初等教育研究会体育部会」で中心者を務めるなど、授業研究、若手教員の育成に尽力した結果、2015年に堺市教育委員会から「堺市教育長表彰」を受賞。さらに15年度「文部科学大臣優秀教職員表彰」をいただくことができました。
私の原動力は、創大4年時の創立者・池田先生との原点です。教員採用試験に失敗した私は、先生から激励をいただき、"一人を大切にする教師になり、師匠にお応えしよう"と誓いました。
これまで教育本部では、関西男子青年教育者委員長等を務めてきました。これからも、使命の日々に体当たりで挑んでいきます。