すぐ結果が出なくても
決して焦らないことだ。
信心の根を張れば
一切の努力を糧として
必ず勝利の花が咲く!
生死一大事血脈抄 P1337
『総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』
【通解】
総じて、日蓮の弟子・檀那らが、「自分と他人」「あちらとこちら」と差別する心がなく、水と魚のような(一体の)思いになって、異体同心で南無妙法蓮華経と唱えたてまつる、そこにこそ生死一大事の血脈があるのである。
しかも今、日蓮が弘めていることの肝要は、このことなのである。もし、この通りに実践するならば、広宣流布の大願も叶うにちがいない。
〈寸鉄〉 2019年9月25日
「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」御書。今日も強盛なる祈りから
B長・白ゆり長の奮闘で民衆の城は盤石。地域の「幸福責任者」に福徳燦然
自分自身が環境をつくるのだ—英雄。逆境の時こそ勝機。人間革命の劇を
日本の1人当たり廃棄量は世界2位—国連調査。家庭から意識変革の一歩
調査を装う詐欺に注意。豪華賞品もらえると騙り個人情報盗む。強く警戒
☆みんなで学ぶ教学 第1回 信心の目的(上)
◇幸福の大道を進もう!
今回から「みんなで学ぶ教学」がリニューアル! 新入会員をはじめとするフレッシュな友に仏法を分かりやすく解説していきます。また、身近な疑問に答える「質問BOX」も始まります。今回から3回にわたって学ぶテーマは「信心の目的」。初回は「学会永遠の5指針」を巡って——。おや、新入会のリホさんと地区婦人部長のユリコさんが話しているようです。
ユリコ どんな団体にも、目指すべき目標や理念があるよね。創価学会には、「永遠の5指針」という信心の目標があるよ。
リホ 五つなら頑張って覚えます!(笑)
ユリコ 前向きで素晴らしいね! まず、指針が生まれた歴史を確認しよう。
1957年(昭和32年)12月、第2代会長の戸田城聖先生が学会の「永遠の3指針」を発表されたの。この時は「一家和楽の信心」「各人が幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」が挙げられたよ。
その後、2003年(平成15年)12月、池田先生が新たに2項目を加えられたの。それが「健康長寿の信心」「絶対勝利の信心」。
この「5指針」は、戸田先生と池田先生の"師弟の合作"ともいえる、大切な指針だよ。
リホ それぞれについて、詳しく教えてください。
ユリコ 「一家和楽の信心」から学んでいきましょう。この指針は、日蓮大聖人の仏法が、自分一人だけでなく、家族や親族の繁栄をも実現するものである、ということ。「和楽」とは、仲が良く、楽しいことを表すの。
「幸福をつかむ信心」については、「つかむ」に注目してみましょう。幸福とは、他の誰かからや、外から与えられるものではないよね。
仏法では、あらゆる人に、最高に輝く仏の生命が具わると説くの。その仏の生命を、自身の祈りと行動で開いていく信仰だから「つかむ」と表現したんだよ。
リホ "神頼み"や"他力本願"、"祈っていれば何とかなる"という姿勢とは全然違いますね。
ユリコ その通り! その上で、「幸福をつかむ」ためには、難を避けることができないことを、深く心に刻んでもらいたいの。
信心すれば"バラ色の人生"が待っているわけではないよ。生きていく以上、つらかったり、苦しかったりする場面に遭遇することは避けられない。
そうした時に信心を根本に努力を重ね、難を乗り越えていくところに、この信心の醍醐味があるの。そうしてつかみ取った幸せこそ、絶対に崩れない幸福となっていくのよ。
リホ どこに難が潜んでいるか少し怖いですね……。
ユリコ 今からビクビクしなくても大丈夫!(笑) 日蓮大聖人は、信心に励めば、それを妨げようとする、さまざまな障魔が起こることを明確に示されているよ。詳しくはあらためて学ぶけど、私たちは、この難と戦うなかで、信心を深めることができるから、「難を乗り越える信心」で堂々と勝ち越えていけばいいの。
リホ 「健康長寿の信心」についても教えてください。
ユリコ 最近は、「人生100年時代」という言葉が聞かれるよね。特に日本は超高齢社会に突入し、"生き方"が大きく問われるようになってきている。
そうした時代にあって、どこまでも健康で、一日一日を充実させながら、しかも一日でも長く生きて無量無辺(計り知れない)の価値を創造してほしい、との願いが「健康長寿の信心」との指針に込められているの。
リホ たしかに、若い時から真剣に考えなくてはいけないテーマですね。最後に「絶対勝利の信心」の意味は何ですか?
ユリコ 池田先生は、「『仏』とは『絶対勝利の人』の異名なのである。(中略)勝つことが、正義である。勝つことが、幸福である。勝つことが、広宣流布なのである」と指導されているよ。
決して誰かを負かすということではないの。大切なのは、自身の不幸や臆病、苦難に勝ち、幸福を阻もうとする一切の働きに勝利することだからね。
勝利を目指して、信心の実践に挑戦すれば、自身を鍛え、人格を磨くことができることは間違いない。
この「永遠の5指針」を胸に、世界の同志と共に"幸福の大道"を進んでいきましょう!
◇質問BOX
●質問
祈っていても、時には願いと関係のないことが頭に浮かび、祈りが定まりません……。
●回答
"雑念"がわくのは、人間として自然なことです。無理に消そうとしたり、悩んだりする必要はありません。
その上で、池田先生は「信心が強くなれば、自然のうちに一念が定まってきます。また、祈っていて浮かび上がってくる雑念とか思いとかは、その時の自分が気になっている課題なのだから、雑念などと言わないで、なんでも、きちっと祈りに変えたほうがいいでしょう」と語っています。
大切なのは、ありのままの自分で、自分らしく、自分が一番、願っていることを題目に託す姿勢です。
「のどが渇いて水をほしがるように、恋をしてその相手に会いたいと思うように、病気になって薬を頼りとするように、きれいな人が紅や白粉をつけるように、法華経には信心をいたしなさい」(御書1558ページ、通解)との御聖訓からも明らかです。
境涯が必ず開ける、あいがたき御本尊です。その感謝を胸に、日々、心ゆくまで祈っていきましょう。