2018年4月27日金曜日

2018.04.27 わが友に贈る

いよいよ黄金週間。
普段会えない友人や
親族と絆を強めよう!
新たな交流を広げる
有意義な一日一日に!

四条金吾殿御返事 P1180
『定めて遠くは教主釈尊並に多宝十方の諸仏近くは日月の宮殿にわたらせ給うも御照覧候ぬらん』

【通解】
必ず、遠くは教主釈尊並びに多宝・十方の諸仏、近くは日天月天の宮殿からも御照覧あることでしょう。

〈名字の言〉 2018年4月27日
南アフリカではきょう4月27日は「自由の日」。アパルトヘイト(人種隔離)が撤廃された同国で24年前のこの日、初の全人種選挙が実施された。翌月、大統領に選出されたのがネルソン・マンデラ氏である▼氏がロベン島に投獄されていた時、人種差別撤廃への動きが遅々として進まないことに、仲間からいらだちの声が上がった。だが氏は諭した。「我々の戦いは長期戦だ。長期的で幅広い視野を持って行動すべきなのだ」▼長期的視点——氏はよく、この言葉を使った。それは「忍耐」を意味していた。氏の獄中闘争は27年半に及んだ。なぜ耐え抜くことができたのか。氏は語っている。「いつかふたたび土を踏み締め、太陽の下を自由民として歩ける日が来ると、わたしはいつも信じていた」(『自由への長い道(下)』東江一紀訳、NHK出版)▼忍耐とは、未来は必ず開けるとの希望を手放さず、力強く生き抜くことである。その希望とは、与えられるものではなく、自ら生み出すもの——氏の生き方は、そう教えてくれる▼初代会長の牧口先生は、法難の獄中にあっても、「心一つで地獄にも楽しみがあります」と家族に、はがきを書き送った。身体の自由は奪えても、心の自由を奪うことはできない。そして、希望ある限り、自由はある。

☆忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい 第1回 2018年4月17日
◇創価大学・女子短大 1990年4月 入学式
◇「知性の向上」を喜びに
創価教育の魂は、永遠に「創立者」であり「創立の精神」である。「忘れ得ぬ瞬間——創立者の語らい」では、池田先生が創価大学・創価女子短大の学生たちに贈ったスピーチや言葉を、向上と向学の指針として紹介する。第1回は、1990年4月4日の入学式(創大=第20回、短大=第6回)。
新しいスタートにあたり、池田先生が第一に確認したのは「精神の戦いを起こせ」である。フランスの高名な美術史家ルネ・ユイグ氏との対談に触れ、何らかの外的な権威に振り回されやすくなった現代の風潮を打破する「精神の力」の復興を訴えた。
名声とか人気、人々の評価などに基準を求める。自分がどこに所属し、何を所有しているかによって自身の価値を推し量る。そして、他人と比べては一喜一憂する——そうした虚栄の波間を漂う、はかない根なし草のような生き方があまりに多くなってしまった。
皆さんは、一生涯「いかなる自身であるのか」という問いを手放してはならない。そして今は、自分自身の精神の「根」を人知れず、じっくりと張っていただきたい。
長く激しい、これからの精神闘争にあって、何ものにも翻弄されず、何ものにも侵されぬ確固たる自分、輝く"本物"としての自身をつくりあげてほしいのであります。

◇学問に王道なし
第二は「『学問の王国』の扉を開け」。「精神の戦い」に勝ちゆくために、今は学びに徹する以外にない。ラジウムを発見したノーベル賞受賞者のキュリー夫人は学生時代、粗末な下宿で学び抜いた。夫人の言葉「いままで知らなかったあたらしいことをつぎつぎにまなんでゆくよろこびにひたりきっていました。学問の王国、このまったく未知の王国が突如として目の前に現出したような思いでした」(木村彰一訳「自伝」、『世界ノンフィクション全集』8所収、筑摩書房)を通し、先生は述べている。
「学問に王道なし」と言います。そして学問は、かけがえのない、みずからの「権利」であります。にもかかわらず、いつも「義務」としての勉強に追い詰められ、苦しめられているようでは、自分自身が大きな損をしてしまう。
私は新しい学生生活の始まりにあたって、この意識の転換をお願いしたい。どうか「学問の王国に、いつでも好きな時に入っていける」という学生としての「権利」を、思う存分行使してください。
「知」の光は自分自身を、そして社会を、永遠に輝かしてくれるものです。どうか、探究の喜び、また山の頂から下界を見おろしていくような知性の向上の喜びを、自分なりにつかんでいただきたいのであります。

◇引っ込み思案になるな
この入学式の約半年前、東西冷戦の象徴的存在であった「ベルリンの壁」が崩壊。言葉や文化の壁を越え、民衆同士が交流しゆくボーダーレスの時代へ、先生は学生たちに託された使命と期待を語った。
皆さんは、語学力をしっかりと身につけてほしい。そして、自分自身の考えや思いを生き生きと表現し、大勢の人々に伝達していける力を培っていただきたい。
もはや黙っている人が賢そうに見える時代は終わりました。「民主の時代」は即「対話の時代」であります。どんどん語り、対話を重ねていく時代です。決して引っ込み思案になってはならない。
これから皆さんを待ち受けている一切の試練は、すべて、青春桜、人生桜の幸福の花を咲かせゆくための滋養であり、精神の飛翔のための翼であります。
また、境涯を深め、大指導者と育っていくために、自分を試してくれている向上の翼だと思って、それらに負けずに頑張っていただきたい。