2018年4月30日月曜日

2018.04.30 わが友に贈る

◇今週のことば
栄光の五月三日、万歳!
創価の母の日、万歳!
「大願を立てん」と
元初の生命で出発だ。
従藍而青の若人と友に!
2018年4月30日

波木井三郎殿御返事 P1371
『法華経の行者有らば悪口罵詈刀杖擯出等せらる可し』

【通解】
末法に法華経の行者があるならば「悪口され・ののしられ・刀杖を加えられ・所を追い出されたり」するであろうと説かれている。

〈寸鉄〉 2018年4月30日
遠大な理想をいだき足元から実践を—牧口先生。広布拡大の歴史を今日も
創価の宝城を支える牙城会・王城会に感謝!生命の宮殿を輝かす厳護の道
「桜梅桃李の己己の当体を改めずして」御書。幹部は友の長所伸ばす激励を
「図書館記念日」。良書は真理探究への扉。若人よ寸暇を惜しんで挑戦せよ
配線器具の劣化による火災多発と。たこ足配線や埃にも注意。指差し点検

☆全国男子部幹部会への池田先生のメッセージ 2018年4月23日
◇妙法という無敵の剣で苦難も試練も打ち破れ
青春勝利の太陽を赫々と昇らせゆく、岡山での男子部幹部会、誠におめでとう!
人材の大中国が、まさしく旭日の勢いで立ち上がり、見事なる新時代の日本一の折伏弘教を成し遂げてくれた。これほどうれしいことはない。
地元・岡山をはじめ、広島、山口、鳥取、島根から、戦い切って、勇んで集い合った、若き地涌の丈夫たちよ、ありがとう! 本当にありがとう!
心打たれる体験と演技も、新しき力を結集しての大合唱も、そして、陰で一切を支える役員の運営も、私は全てを頼もしく見守っています。
ここで、今日の大成功を祈り、惜しみなく応援してくれた尊き中国広布の父母たちに、皆で感謝を込めて大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)
思えば、あの「まさかが実現」の大阪の戦い、さらに山口開拓指導以来、私は、岡山そして中国の同志と常に「限りなき前進」を貫き通してきました。
今回、君たちは偉大な中国の先輩方から、この「限りなき前進」という正義の旗を厳然と受け継ぎ、高らかに掲げてくれました。
日蓮大聖人は「つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし」(御書1124ページ)と仰せです。
妙法とは、いかなる苦難も試練も打ち破っていく無敵の剣です。そして、その力は、勇気の信心を奮い起こし、前へ前へ進みゆく青年の生命にこそ光り輝くのです。
君たちが一日一日、新たな挑戦の一歩を踏み出した分だけ、広宣流布は前進する。それは、そのまま、自身を人間革命し、家族も友人も、地域も郷土も、幸福へ平和へ前進させる希望の原動力なのです。
どうか、歴史回天の中国健児の誇りも高く、題目の師子吼を轟かせ、伸び伸びと対話の道を開き、友情の橋を結んでいってください。そして、全世界の青年の先頭に立って「絶対勝利の信心」のスクラムを、さらに強く大きく広げていっていただきたいのであります。
愛する君たちは、全員が、広布の宝、世界の宝、人類の宝だ。
御聖訓には「始より終りまで弥信心をいたすべし」(同1440ページ)、また「大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(同1448ページ)とあります。
途中で何があっても、久遠からの同志と励まし合いながら、「いよいよ、これからだ」と勇み立ち、「不退」「不屈」の誓願の青春を走り抜いてくれたまえ! これこそ、栄光輝く「限りなき前進」であるからです。
諸君を送り出してくださった、ご家族、地域の同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。聡明に健康第一、無事故第一、団結第一の日々であれ!
牧口先生、戸田先生と親交を結び、創価教育に連帯された、岡山出身の犬養毅首相は、"正義は究極の勝利者なり"(「正義ハ終局の勝者也」)(『新編 犬養木堂書簡集』岡山県郷土文化財団)と叫ばれました。
わが不二の中国男子部よ、一人ももれなく地涌の正義の勝利者たれ!(大拍手)

2018年4月29日日曜日

2018.04.29 わが友に贈る

友情は人生の宝だ。
足を運び 出会う中で
信義は結ばれていく。
誠実の「心」を
あの友へ この友にも!

御義口伝 P708
『経とは一切衆生の言語音声を経と云うなり、釈に云く声仏事を為す之を名けて経と為すと』

【通解】
経とは一切衆生の言語音声をいうのである。章安大師いわく「声仏事を為す之を名けて経と為す」と。

〈寸鉄〉 2018年4月29日
生命哲学に基づく会長の対話は社会変革の道示す—識者。共生世紀の指標
東京・大田の日。源流の誇りは後継の人材に確固と!皆が鑑と仰ぐ拡大を
信心で解決した時こそ真の宿命転換—戸田先生。策でなく題目根本で前へ
黄金週間。心弾む有意義な語らいを!長距離運転等は油断なく無事故優先
来春の大卒求人が80万超と。就職活動の友に好機広がる。失敗恐れず挑め

☆虹を懸ける 池田先生とニュージーランド� 2018年4月20日
◇挑み抜いた人に栄冠は輝く
1982年9月5日、ニュージーランドに初めて支部が結成されてから36年。池田先生との誓いを胸に、信心の実証を示してきた同国の友の姿を追った。

南北の二つの主要な島と、小さな島々からなるニュージーランド。豊かな自然に包まれ、毎年、多くの観光客が訪れる。日本の4分の3ほどの国土面積に、先住民のマオリをはじめ、ヨーロッパやアジアからの移住者など、約470万人が共生している。
同国SGIの会合は大半、英語で行われるが、中国系のメンバーが多いところでは、英語と中国語に分かれて進める。教学試験は英語、中国語、日本語の3カ国語で毎年のように実施され、教学研さんの息吹が一段と高まっている。
池田先生は同国を訪れたことはないものの、折々にニュージーランドの友に励ましを送ってきた。

◇広布の推進者
同国北端のノースランド地方で生まれ育ったヘザー・シンプキンさん。建築資材会社で、生産管理の責任者として活躍する。
人間関係に悩んでいた時、SGIメンバーだった親戚に勧められ、28歳で入会した。「最初は後悔しました。正座はつらいし、当時は勤行(五座)だけで1時間以上もかかりましたから(笑い)」
1984年9月、兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で行われた「世界平和文化祭」で、池田先生と初の出会いを刻む。世界57カ国・地域の同志が集い合い、歌やダンスなどを披露した。シンプキンさんは、師匠を求める世界の友の姿に、強く心を揺さぶられた。
帰国後、自身の人間革命を懸け、広布拡大に挑む。だが、折伏は一筋縄ではいかない。「第2次世界大戦の時、わが国にとって日本は敵国でしたから、年配者の中には日本の宗教と聞き、顔をしかめる人もいました」
それでも、近隣や友人に、生命の尊厳を説く仏法の素晴らしさを粘り強く語ってきた。「学会活動に励む中、自分が広宣流布を推進する一人であると自覚できるようになりました」
シンプキンさんは総支部婦人部長などを歴任し、現在は全国副婦人部長として奮闘。昨年7月には、近隣の友人に弘教を実らせた。「池田先生は言われています。『人と比較して、自分を卑下し、嘆くことなんかない』と。師の励ましを胸に、広布の道を朗らかに歩んでいきます」

◇原点の出会い
「創価学会は、どこまでも『御本尊根本』で前進してきた。ただ『広宣流布』のために、戦ってきた。この軌道は、今も、また永遠に、寸分たりとも変わらない」
91年11月18日、東京・信濃町で開催されたSGI代表勤行会。池田先生は世界20カ国・地域の同志と共に勤行した後、スピーチした。
この場にいた一人が、ビーチュー・リムさん。マレーシア出身で、当時、入会して3年の女子地区リーダーである。「先生は『尊い使命の皆さま』と、私たちを真心から歓迎してくださいました」
ニュージーランドから来日した9人は翌日、信濃町の聖教新聞本社に向かった。ここで、先生にアメリカ・カリフォルニア州からの「名誉州民証」が贈られるという。
本社1階のロビーで待っていると、先生が目を留め、歩み寄った。「遠いところ、ご苦労さま」
先生は、一人一人を優しく見つめ、固い握手を交わす。さらに飛行機での移動時間を尋ねるなど、親しく語り掛け、遠来の友の労苦をねぎらった。
程なく、来賓の州務長官が到着した。
「来賓が到着するぎりぎりの時間まで、先生は私たちを励ましてくださったのです。私は涙が止まりませんでした。先生をもっと求めていこうと思いました」とリムさん。その後、女子部長等を経て、2014年11月、ニュージーランド婦人部長に就任した。
「婦人部では今、小説『新・人間革命』の学習運動に力を入れています。師弟不二の心を受け継ぎ、ニュージーランドから平和のスクラムを大きく広げていく決意です」
この時、師との出会いを結んだ9人は、全員が弟子の道を真っすぐに貫いている。

◇私たちの誓願
タダシ・タマイさん(総支部長)と、妻のラックさん(総支部副婦人部長)も、1991年の出会いを生涯の宝にしている。
「あの時、池田先生と出会って、"ニュージーランド広布は、私たちの手で実現するのだ"と心に誓いました」とラックさん。現在、国家予算の計画を立てる政府機関で、シニアアドバイザーを務めている。
夫のタマイさんは5人きょうだいの末っ子として、神奈川で生まれた。信心強盛な母親から折に触れ、信仰体験を聞いて育った。
84年にニュージーランドのウェリントンへ。土産店で働いた。
経営者になりたいとの夢を懸けて、折伏に歩いた。誰かが困っていると聞けば、「自分の可能性を最大に引き出してくれるのが、この仏法なんだよ」と語った。一緒に題目を唱える人もいたが、"時間がない""自分には無理"と、入会には至らなかった。「でも折伏のおかげで、語学力がつき、人間的にも成長できました。下種した人数は700人を超えてから数えていません」と笑う。
これまで25人に弘教を実らせてきたタマイさん。99年には、念願の独立を果たし、アートギャラリーを経営している。
タマイさん夫妻は口をそろえた。「入会した友人が、就職できたり、病を乗り越えたりして、幸せになっていく姿を見るのが、とてもうれしい。この素晴らしい仏法を、できる限り多くの人に伝えていく。これが、先生への私たちの誓願です」

◇歴史を創る哲人
ニュージーランドの人口は、昨年3月までの1年間で2・1%増と、74年以来、最大の伸び率となった。特に、増加しているのは、アジアからの移住者である。
ビベック・バーティアさんもインド出身。現在、オークランドで総支部長として奔走している。
池田先生との出会いは92年2月、インドのニューデリーで盛大に行われた第2回文化祭。先生ご夫妻が、インド文化国際アカデミーのロケッシュ・チャンドラ理事長らと共に観賞した。
婦人・女子部による古典舞踊、男子部による古典打楽器タブラの演奏、壮年・婦人部のコーラス……。歓喜の歌声がこだました。
メンバーの演技のたびに、先生と香峯子夫人は三色旗を振り、エールを送った。
男子部だったバーティアさんも地域の同志とフォークダンスを披露。すると、先生は立ち上がり、音楽に合わせて、舞うように手を動かした。
「青年の真心に、先生が応えようとしてくださっている姿を見て、胸がいっぱいになりました」とバーティアさん。
先生は、メンバーの熱演をたたえ、語った。「皆さま方、お一人お一人が21世紀の壮大なる歴史を創出しゆく哲人である。リーダーである」と。
バーティアさんは、この師の思いに応えたいと、対話拡大に挑み、友人や親戚などを入会に導いた。
2001年にニュージーランドに渡ってからも、会う人会う人に仏法対話を重ねた。昨年は5人、今年は3人に御本尊流布を実らせている。
2人の子どもは学会の庭で育ち、長女は会計士、次女は国立オークランド大学で学ぶ。
「私の愛読書は小説『人間革命』です。大阪の戦いが描かれた10巻は何度も読み返しました。どんな状況になっても勝ち抜く祈り。この強き一念こそ、広布拡大の根本です」
◇ ◆ ◇
ニュージーランド出身の女性作家マンスフィールドはつづった。「成功、失敗を少しも意に介せず、ただつづけて行くこと」「たった今決心すること!」(橋本福夫訳『日記と感想』大観堂。現代表記に改めた)
かつて池田先生は、この言葉を紹介しつつ、友に呼び掛けた。「何があっても、へこたれない。今再び挑戦を開始する。勇気と忍耐で戦い続ける人が、栄冠をつかむのだ」
師匠との誓いのままに、挑み抜いた人に勝利の栄冠は輝く——ニュージーランドの同志が、それを堂々と証明している。

2018年4月28日土曜日

2018.04.28 わが友に贈る

交通事故は油断から。
携帯電話の操作など
"ながら"運転は厳禁。
無理のない計画を立て
安全第一を心掛けよう!

曾谷殿御返事 P1056
『何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし、うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し』

【通解】
いかに法華経を信じていても、謗法があれば必ず地獄に堕ちるのである。漆千ばいの中に蟹の足を一つ入れたようなものである。

〈寸鉄〉 2018年4月28日
立宗の日。忍難弘通の広布の炎は創価の師弟に。さあ仏意仏勅の大行進を
青年が嵐の如く戦えば、何事も実現—戸田先生。新時代を開くのは若き力
石川・富山の日。友の胸に輝く「誓」の文字。新しき師弟共戦の歴史を刻め!
子どもの交流サイト犯罪被害が最多。顔見えぬやり取りは危険。賢く活用
盲導犬の使用者、6割が1年間に入店拒否経験。世界に恥じぬ共生社会を

☆誓いの天地 長崎・諫早市 2018年4月18日
◇わが町の良さを伝えたい
長崎県のほぼ中央部に位置する諫早市。
県下最大の穀倉地帯として栄え、産業拠点としても発展。石橋として日本で最初に重要文化財に指定された「眼鏡橋」など、歴史ある建物や史跡も多い。
東を有明海、西を大村湾、南を橘湾に囲まれ、北に多良岳を望む自然豊かな同市は、"食"も自慢の一つだ。鰻や牡蠣などの「海の幸」に加えて、肥沃な丘陵地帯は野菜やミカンの特産地となっている。
中でも、森山町で栽培される「唐比レンコン」は、かじると納豆のように糸を引き、ホクホクとした食感が特徴。出荷量が少ないことから、"幻のレンコン"と呼ばれる。
この幻のレンコンをふんだんに使用したメニューが味わえるのが、飲食店「お食事処 朝比」だ。池田佳文さん(男子部本部長)が、祖母の代から続く店を、家族と切り盛りする。
料理人を目指し、20歳の時に上京した。男子部の先輩が足繁く通ってくれ、発心。真剣に祈り、願った通りの料理関係の職場に就職できた。
"いよいよ、これから"——母から電話があったのは、そんな時だった。不景気のあおりを受け、「朝比」の売り上げが激減していた。"親を支えよう"と、郷里へ戻ることに決めた。
店を再建する自信はあったが、負債は増えるばかり。自暴自棄に陥りかけた時、地域の婦人部が「今こそ、信心で立ち上がるのよ」と励ましてくれた。猛然と祈り、かつてない本紙の購読推進も成し遂げた。
その中で、考案したのが唐比レンコンを使ったメニュー。これが大ヒットし、テレビや新聞でも紹介されるように。今では開店前から客が並ぶほどの人気だ。
「自然豊かで、のどかなこの町が大好きなんです。多くの人に町の良さを知ってほしい」
消防団や、商工会青年部など、地域活動でも活躍。学会活動にも率先し、1月には弘教を実らせ、本部で部平均2人の大学校生を輩出した。
"地域広布は自身の姿を通して"——その誓いのまま、きょうも池田さんは、愛する地域を駆ける。

県女子部長、白蓮グループの総県副委員長を務める吉川彩華さん。諫早で育ち、地元に本店を構える種苗販売会社に勤務する。
「野菜や花の種を扱うため、四季の移り変わりを感じながら働いています」
就職したころは、農業の知識がなく苦労した。さらに、自分の意見を述べることが苦手で、職場での人間関係をうまく築くことができなかった。
そんな時、何度も通ってくれる女子部の先輩に勇気をもらい、学会の会合に参加するように。悩みを抱えながらも前を向いて生きる華陽姉妹の姿に、"困難から逃げるのではなく、乗り越えていこう"と決めた。
職場では、元気なあいさつを実践。以前にも増して真剣に業務に取り組んだ。そうした姿勢が次第に評価され、社史の編纂などに携わるように。周囲から「いつも笑顔で素晴らしいね」と声を掛けられることも多くなった。
「偉大な平和の指導者に」との師の指針を胸に刻む吉川さん。
"池田先生のように、どこまでも一人を大切に"との心で、朗らかに友情の連帯を広げる。

◇栄光の共戦譜
●誓願の人生は深い 覚悟の人は強い
「今こそ東洋広布の時。その先端を担うのは、歴史を眺めても長崎以外にない」
1958年(昭和33年)11月15日、長崎に第一歩をしるした池田先生は、長崎支部の結成大会(長崎市内)でこう訴えた。若き闘将の師子吼に奮い立った友は、団結固く前進を開始した。
10年後の68年(同43年)3月20日。池田先生は諫早市を初めて訪問。県内各地から4500人の同志が集い、記念撮影が行われた。
朝から降り続いていた小雨をものともせず、八十数台のバスが、会場の体育館に続々と到着する。
午後2時40分から始まった撮影は、2基の撮影台で計18回に及んだ。その合間、先生はマイクを握り、各部に渾身の激励を送った。
壮年部には——「信心だけは青年のように、若々しい青春の気持ちで貫き、人生と社会の勝利者に」。
婦人部には——「すぐには目に見えなくとも、幸せになっていないのではない。必ず幸せになるという決意で信心を実践していこう」。
女子部には——「信心だけは流されず、ついていらっしゃい。ついてくれば、雨の後に晴天があるように、必ず幸せになるんだよ」。
男子部には——「正義や人間形成、善、理想、大志、希望といったものは、広宣流布を目指す学会の実践に、全部含まれる」。
この日は後に、「長崎の日」に。毎年の師弟の原点の日を、友は弘教と人材の拡大で飾りながら、本年、50周年の佳節を刻んだ。
記念撮影に参加した早田義明さん(長崎池田県、県議長)。「終了後、雨の中を、最後まで手を振ってバスを見送ってくださった先生のお姿は脳裏から離れません」。この時、先生が高熱を押して出席していたことを、後になって知った。
先に入会していた妻・眸さん(同、県婦人部主事)に折伏され、61年(同36年)に入会。第1次宗門事件では、悪侶と退転・反逆者による学会批判の嵐の中で、同志の励ましに奔走した。
82年(同57年)5月23日、池田先生は、落成間もない諫早文化会館を訪問。5日間にわたって、広宣流布の指揮を執った。この時、早田さんは地元のリーダーとして師を迎えた。
「長崎池田青年塾」の開所式、7000人が集った自由勤行会、陰で支える運営役員への励まし……。寸暇を惜しむ師の激励行を、早田さんは瞼に焼き付けた。この時、師から贈られた「諫早の 友を頼まむ 祈るらん 幸多かれと 我れは見つめむ」との和歌は一家の宝となっている。
師との原点を胸に、脳梗塞、がんを乗り越え、現在は地元の老人会で会計、事務局長として、地域に尽くす早田さん。
広布の道を歩む3人の子や、8人の孫、5人のひ孫に囲まれ、幸福境涯を勝ち開いた今も、「先生からの大恩に生涯懸けて報いていきます」と意気軒高だ。

幾多の友が、忘れ得ぬ師弟の原点を築いた82年5月の長崎指導。26日には、県幹部会が行われた。
「淡々と己の使命に生き抜きながら、毀誉褒貶に左右されず、御書に説かれた八風におかされず、成仏の大道を、そして広宣流布の正義の道を歩みゆく人々こそ、真に大聖人より称賛される信仰者であるということを、絶対に見失ってはならない」
「誓いを持つ人生は深く、充実がある。覚悟を決めた人ほど強いものはない」
幹部会に参加した山�千代子さん(長崎総県、総県副婦人部長)は、この時の先生のスピーチを命に刻む。
60年(同35年)、貧乏のどん底の中で両親が入会。翌年、山�さんも続いた。
高校卒業後、就職し、大阪・堺市へ。3年間で6世帯の弘教を実らせた。72年(同47年)、堺の地で先生との記念撮影に参加したことは、黄金の思い出だ。
その後、長崎に戻り、結婚。2人の子宝にも恵まれ、ヤング・ミセスの中心者としても奮闘した。
94年(平成6年)、諫早圏(当時)の婦人部長に。その年、九州一の弘教・拡大を達成した。ところが翌年、突然手足のしびれに襲われる。難病の「後縦靱帯骨化症」と診断を受けた。
"これだけ頑張っているのになぜ!?"——動揺する心を抑えながら、真剣に祈った。本紙を読む中で「願兼於業」という言葉が目に留まった。"病を抱えた人を励ます自分になるために、自ら願った苦難。必ず意味がある"と一念を定めた。
闘病の中で行われた圏の総会で、池田先生が贈った和歌に、こうあった。
「断固して 宿命転換 乗り越えて わが人生に 万歳 叫べや」
"万歳と叫ぶ勝利の人生を"と自身を奮い立たせた。"歩けなくなる"との診断を覆し、今では、はつらつと学会活動に奔走する日々だ。
夫の輝喜代さん(副圏長)も一昨年、信心根本に大病を克服。長女の雅美さん(副白ゆり長)、長男の貴彦さん(男子部副本部長)も後継の道を歩む。
山�さんは誓う。「先生が長崎広布の魂を打ち込まれた"原点の地"で戦う誇りを胸に、幸の輪を広げていきます」

諫早広布の原点である68年3月の"雨の記念撮影"で、先生は呼び掛けた。
「大福運を積んで、衆生所遊楽の人生を」
「日本中、世界中を駆けていくような一生を」
諫早初訪問50周年を勝ち越え、11月の長崎広布60周年の峰を目指す諫早の前進は、勢いを増している。

2018年4月27日金曜日

2018.04.27 わが友に贈る

いよいよ黄金週間。
普段会えない友人や
親族と絆を強めよう!
新たな交流を広げる
有意義な一日一日に!

四条金吾殿御返事 P1180
『定めて遠くは教主釈尊並に多宝十方の諸仏近くは日月の宮殿にわたらせ給うも御照覧候ぬらん』

【通解】
必ず、遠くは教主釈尊並びに多宝・十方の諸仏、近くは日天月天の宮殿からも御照覧あることでしょう。

〈名字の言〉 2018年4月27日
南アフリカではきょう4月27日は「自由の日」。アパルトヘイト(人種隔離)が撤廃された同国で24年前のこの日、初の全人種選挙が実施された。翌月、大統領に選出されたのがネルソン・マンデラ氏である▼氏がロベン島に投獄されていた時、人種差別撤廃への動きが遅々として進まないことに、仲間からいらだちの声が上がった。だが氏は諭した。「我々の戦いは長期戦だ。長期的で幅広い視野を持って行動すべきなのだ」▼長期的視点——氏はよく、この言葉を使った。それは「忍耐」を意味していた。氏の獄中闘争は27年半に及んだ。なぜ耐え抜くことができたのか。氏は語っている。「いつかふたたび土を踏み締め、太陽の下を自由民として歩ける日が来ると、わたしはいつも信じていた」(『自由への長い道(下)』東江一紀訳、NHK出版)▼忍耐とは、未来は必ず開けるとの希望を手放さず、力強く生き抜くことである。その希望とは、与えられるものではなく、自ら生み出すもの——氏の生き方は、そう教えてくれる▼初代会長の牧口先生は、法難の獄中にあっても、「心一つで地獄にも楽しみがあります」と家族に、はがきを書き送った。身体の自由は奪えても、心の自由を奪うことはできない。そして、希望ある限り、自由はある。

☆忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい 第1回 2018年4月17日
◇創価大学・女子短大 1990年4月 入学式
◇「知性の向上」を喜びに
創価教育の魂は、永遠に「創立者」であり「創立の精神」である。「忘れ得ぬ瞬間——創立者の語らい」では、池田先生が創価大学・創価女子短大の学生たちに贈ったスピーチや言葉を、向上と向学の指針として紹介する。第1回は、1990年4月4日の入学式(創大=第20回、短大=第6回)。
新しいスタートにあたり、池田先生が第一に確認したのは「精神の戦いを起こせ」である。フランスの高名な美術史家ルネ・ユイグ氏との対談に触れ、何らかの外的な権威に振り回されやすくなった現代の風潮を打破する「精神の力」の復興を訴えた。
名声とか人気、人々の評価などに基準を求める。自分がどこに所属し、何を所有しているかによって自身の価値を推し量る。そして、他人と比べては一喜一憂する——そうした虚栄の波間を漂う、はかない根なし草のような生き方があまりに多くなってしまった。
皆さんは、一生涯「いかなる自身であるのか」という問いを手放してはならない。そして今は、自分自身の精神の「根」を人知れず、じっくりと張っていただきたい。
長く激しい、これからの精神闘争にあって、何ものにも翻弄されず、何ものにも侵されぬ確固たる自分、輝く"本物"としての自身をつくりあげてほしいのであります。

◇学問に王道なし
第二は「『学問の王国』の扉を開け」。「精神の戦い」に勝ちゆくために、今は学びに徹する以外にない。ラジウムを発見したノーベル賞受賞者のキュリー夫人は学生時代、粗末な下宿で学び抜いた。夫人の言葉「いままで知らなかったあたらしいことをつぎつぎにまなんでゆくよろこびにひたりきっていました。学問の王国、このまったく未知の王国が突如として目の前に現出したような思いでした」(木村彰一訳「自伝」、『世界ノンフィクション全集』8所収、筑摩書房)を通し、先生は述べている。
「学問に王道なし」と言います。そして学問は、かけがえのない、みずからの「権利」であります。にもかかわらず、いつも「義務」としての勉強に追い詰められ、苦しめられているようでは、自分自身が大きな損をしてしまう。
私は新しい学生生活の始まりにあたって、この意識の転換をお願いしたい。どうか「学問の王国に、いつでも好きな時に入っていける」という学生としての「権利」を、思う存分行使してください。
「知」の光は自分自身を、そして社会を、永遠に輝かしてくれるものです。どうか、探究の喜び、また山の頂から下界を見おろしていくような知性の向上の喜びを、自分なりにつかんでいただきたいのであります。

◇引っ込み思案になるな
この入学式の約半年前、東西冷戦の象徴的存在であった「ベルリンの壁」が崩壊。言葉や文化の壁を越え、民衆同士が交流しゆくボーダーレスの時代へ、先生は学生たちに託された使命と期待を語った。
皆さんは、語学力をしっかりと身につけてほしい。そして、自分自身の考えや思いを生き生きと表現し、大勢の人々に伝達していける力を培っていただきたい。
もはや黙っている人が賢そうに見える時代は終わりました。「民主の時代」は即「対話の時代」であります。どんどん語り、対話を重ねていく時代です。決して引っ込み思案になってはならない。
これから皆さんを待ち受けている一切の試練は、すべて、青春桜、人生桜の幸福の花を咲かせゆくための滋養であり、精神の飛翔のための翼であります。
また、境涯を深め、大指導者と育っていくために、自分を試してくれている向上の翼だと思って、それらに負けずに頑張っていただきたい。

2018.04.26 わが友に贈る

"人のため"に動けば
"自分のため"よりも
大きな力が湧いてくる。
これが創価の生き方だ。
信念の人生を共々に!

上野殿後家尼御返事 P1504
『夫れ浄土と云うも地獄と云うも外には候はずただ我等がむねの間にあり、これをさとるを仏といふこれにまよふを凡夫と云う』

【通解】
およそ、浄土といっても、地獄といっても、それはどこか他のところにあるものではありません。ただ私たちの胸の間(生命の中)にあるのです。
これをさとった者を仏といい、これに迷うのを凡夫というのです。

〈寸鉄〉 2018年4月26日
『新・人間革命』最終章の連載続く。師と共に進む黄金の日々。前進の糧に
「必ず妙法蓮華経の五字を種として仏に」御書。さあ自信満々と仏縁拡大
長野の日。美しき団結の同志よ。圧倒的な対話で世界一の人材山脈を築け
三障四魔に負けてたまるかと祈るのだ—戸田先生病と闘う友よ不屈の心で
はしかの感染、大型連休で広がる恐れ。予防接種は早めに。嗽・手洗いも

☆御書と歩む� 第15回 妙法の宝の文字を世界へ
『滅せる梵音声かへって形をあらはして文字と成って衆生を利益するなり』(木絵二像開眼之事、469ページ)

◇通解
釈尊が亡くなって、すでに滅んでしまった仏の声が、かえって形を現して文字となって、人々に利益を与えるのである。

◇同志への指針
文字には衆生を利益する不滅の生命力がある。
広宣流布の機関紙たる聖教新聞の活字は、仏法の智慧と勇気と慈悲の光を放ちゆく誓願の結晶である。
日本中、世界中の人に読ませたいとの師の願いをわが願いとして、私も書き続けている。無冠の友をはじめ支えてくださっている方々に感謝申し上げたい。聖教と共に、きょうも精神の大闘争を!

☆親が子に語る物語 池上兄弟 2018年4月22日
◇心を合わせて信心に励む
むかしむかし、鎌倉時代のお話です。
池上宗仲、宗長というりっぱな武士の兄弟がいました。
ふたりは、若くして日蓮大聖人の仏法とめぐりあい、清らかな信心をつづけてきました。
ある日、兄の宗仲は、父・康光からすぐに来るようにと呼び出されました。
「いいか、日蓮と縁をきれ。さもなくば、勘当だ」
勘当され、家を追い出されてしまえば、池上家をつぐことはできません。当時の武士にとって、それは、地位や財産をすべてうしなう、たいへんにつらい仕打ちでした。
「なぜ、父上は、とつぜんこのようなことを」
宗仲は、おどろきました。
実は、兄弟の父は、極楽寺良観という悪い僧に、たぶらかされたのでした。この悪僧は、大聖人さまをねたましく思い、さまざまな悪だくみをしかけましたが、いずれも失敗。こんどは、大聖人さまの門下に、ゆさぶりをかけてきたのです。
兄の宗仲のもとへ、頭をかかえながら、あわてて走ってきた弟の宗長が、たいそう取り乱して言いました。
「父上が先ほど、ありえないことを申されました。兄上がつがれるはずの地位や財産を、この宗長にゆずろう、と」
なんという、ひれつな仕打ちでしょう。兄弟のきずなを、ひきさこうとするとは。

しかし、この兄弟は、そんな悪だくみには負けませんでした。ふたりで励ましあいながら、けなげに信心にはげみました。
ある日、兄弟のもとへ一通の手紙がとどきました。それは、身延の山中におられる大聖人さまからでした。
こころして読み終えたあと、兄の宗仲は、感動にほおを上気させて、弟の宗長に言いました。
「ああ、なんときびしくも温かなご指導なのだろう」
お手紙には、「この法華経を信仰すれば、必ず魔が出て来て信心をさまたげようとするのです。兄弟でこころをあわせ、魔に負けずに信心にはげみなさい。必ず乗り越えられます」と、したためられていました。
弟の宗長もとても感動し、信心をつらぬくことを誓いました。

ところが、しばらくして、またしても兄・宗仲が父から勘当を言いわたされ、困難な状況に直面した時に、弟の宗長のこころは、大きくゆらいでしまったのです。
これをお知りになった大聖人さまから宗長のもとへ、すぐにお手紙がとどきました。
「ほんとうの親孝行をのぞむのであれば、日蓮とともにこの信心をつらぬくと父上にきっぱりと言いきりなさい」
大聖人さまの弟子を思われるご慈愛が、一文字一文字からにじみあふれてくるようなお手紙でした。それは、宗長の胸にそのまま流れこみ、太陽のようにこころを光り輝かせました。
「兄上、わたしは、もうなにもまよいません。大聖人さまの弟子として生きぬいてまいります」
やがて、兄弟の強くほがらかな信心の炎は、凍てついた大地のようだった父のこころを、とかしました。父は、兄の宗仲の勘当をとき、さらに、晴れて大聖人さまの弟子となったのです。
大聖人さまは、たいへんに喜ばれ、兄弟のすばらしい団結を、こころからたたえられました。
こうして、りっぱな信心をつらぬいた池上兄弟の名は、ひろくいつまでも語りつがれるのでした。
◇ ◆ ◇
ぶん・橋出 たより
え ・三浦 哲

おうちの方へ
今回の物語は、日蓮大聖人の門下として活躍していた池上宗仲・宗長の兄弟を取り上げました。
兄弟の父・康光は、大聖人に敵対する極楽寺良観の信奉者だったと考えられており、良観にたぶらかされて兄弟の信心に反対し、兄・宗仲を勘当します。
当時の武家社会にあって、「勘当」とは、家督相続権を奪われる厳しい処罰でした。また、兄の勘当は、弟・宗長に家督相続権が譲られることでもあり、兄弟を分断して信心を破壊しようとする悪だくみといえます。
大聖人は、この兄弟に、「この法門を説くと、必ず魔が現れるのである。魔が競い起こらなかったならば、その法が正法であると考えてはならない」(御書1087ページ、通解)と教えられ、競い起こる三障四魔に打ち勝っていくよう励まされています。
大聖人の御指導通りに実践し、団結して不退の信仰を貫いた兄弟は、再度の勘当も乗り越え、弘安元年(1278年)、ついに父を入信に導きました。

2018年4月25日水曜日

2018.04.25 わが友に贈る

「足下に泉あり」
今いる使命の場所で
努力と挑戦の結果を!
そこから栄光の扉は
必ずや開かれる!

最蓮房御返事 P1340
『今時は師に於て正師邪師善師悪師の不同ある事を知つて邪悪の師を遠離し正善の師に親近すべきなり』

【通解】
今の時代は、師に正師と邪師、善師と悪師がいる。その違いがあることを知って、邪悪の師を遠ざけ、正善の師に近づき親しむべきである。

〈寸鉄〉 2018年4月25日
人々を幸福に導く創価の活動で法華経は完成した—博士。魂は実践にあり
江戸川「師弟勝利の日」45周年。信心の横綱よ!全てに第一の拡大を頼む
個人会場の提供者・ご家族に感謝!宝の城ありて広布は伸展。皆で大事に
国連記念日。平和築く人類の議会。学会は市民社会の要として強力に支援
スマホをよく使う親ほど子も長時間利用。不眠等、影響も大と。親子で賢く

☆ティエラ・デル・フエゴ大学名誉博士号への池田先生の謝辞 2018年4月19日
◇向学の炎を明々と燃やせ
一、わが創価教育の父・牧口先生は、20世紀の初めに発刊した独創的な大著『人生地理学』で、地球という星を多次元から捉える視点を示していました。
そこには、人類が結合しゆく未来を展望しつつ、南極を中核として南半球を俯瞰する地図(水半球図)が掲げられています。
その地図の中心に向かい、まさに南米大陸の頂のごとく輝き光る地が、世界最南端の都市と憧憬されるアルゼンチン共和国のウスアイア市であります。
そして、このロマンの都にそびえ立ち、南極研究をはじめ、地球環境の保全に尽くされる最先端の知性の学府こそ、貴ティエラ・デル・フエゴ大学なのであります。
一、本日ここに賜りました名誉博士号を、私は何よりもまず、はるかな貴大学の天地へと探究を広げていた創価の父に、謹んでささげさせていただきます。
とともに、この栄誉を、わが敬愛してやまない、アルゼンチンの宝友をはじめ、地球の平和を願って行動する創価の世界市民たちと分かち合わせていただきたいのであります。
カステルシ総長、誠に誠にありがとうございます(大拍手)。
ツツジの花が咲き薫る、わが創価大学、わが創価女子短期大学も、はつらつたる新入生を迎え、躍動しております。
きょうは、貴大学の気高き精神に学びつつ、3点の指針を確認し合いたいと思います。

◇正義の灯台たれ
一、第一に、「創造的な学びの炎を明々と!」という点であります。
貴大学のキャンパスが広がる「フエゴ島」の「フエゴ」とは「火」を意味しており、いにしえの先住民が燃やしていた「たき火」に由来するといわれます。
貴大学は、カステルシ総長の断固たる信念のもと、「学びたい人の全てに学び続けられる環境を!」と、まさしく「学びの炎」を青年の心に限りなく点火してこられました。
高名な数学者であられる総長は、「勤勉な学生、やる気のある学生は、優秀な学生でさえ達成できない目標を達成できる」と、一人一人を大切に励まされております。そして、皆が自らの可能性を最大に発揮できるよう、あふれるばかりの愛情と大情熱をもって育まれているのであります。
総長が先頭に立って燃え立たせておられる、この「向学の炎」「探究の炎」は、慈愛の大教育者であられた、お母さまから継承されたと伺っております。
今年、97歳になられるお母さまは、ご自身が人生を懸けて灯し続けてこられた人間教育の炎が、総長に赫々と受け継がれ、かくも偉大な広がりとなっていることを、どれほどお喜びでありましょうか(大拍手)。
仏典には「学び極めるということは自らの生命を最高に輝かせて、恩ある人々を皆、幸福へと照らしていくことである」と明かされています。
わが創大生、わが短大生の皆さんも、大学に送り出してくださった父母たちの願いを忘れず、今は、日々、いやまして明々と、創造的な学びの炎を燃え上がらせていただきたいのであります。
一、第二に、「朗らかな信頼と友情の灯台たれ」と申し上げたい。
フエゴの地には、太平洋と大西洋を結ぶビーグル海峡を照らすエルクレール灯台があります。
一基の灯台があれば、闇夜にあっても、幾多の船の往来を安全に導くことができます。その灯台さながら、総長は、深い闇の時代にも鮮烈な正義と人道の光を放ってこられました。
軍事政権下にあった40年前、弾圧され、5年にも及ぶ獄中闘争を貫かれた、金剛不壊の人権の闘士であられます。
私の親友であるペレス=エスキベル博士と同じ場所に投獄されたことも伺いました。
だからこそ、総長は、貴大学の新たなビジョンを定めるに際し、"全面的に人権を尊重する大学"、そして"連帯する大学"との理念を掲げられたのであります。それは、わが創価大学の「生命尊厳」と「人権尊敬」の精神とも強く一致しております。
私は、アルゼンチンの作家サエンス・デ・メンデスの言葉を思い起こしております。
すなわち、「大好きなこのフエゴの島々は、それぞれの人間の良いものを残し、悪いものを捨てさせてくれる。人種の共存の模範の地であると思う」と。
そのフエゴの誉れである貴大学が体現されているように、大学という灯台は優れた人間教育を通して、「生命の善性への信頼」、さらに「人間革命への挑戦」、そして「いかなる差異も超えた共存共栄」という理想の光を、民衆へ贈ることができます。
貴国の大英雄サンマルチンは、愛娘の教育のため、「信頼と友情を鼓吹する」をモットーとしました。
朗らかな信頼と友情の灯台を、世界の教育の交流によって、地球社会に林立させていきたいと、私は願ってやみません。
一、第三に申し上げたいのは、「平和のパイオニアとして、希望と忍耐の翼を」ということであります。
貴フエゴの出身で、アルゼンチンの国民的作家として名高い、カスティニェイラ・デ・ディオスは、語りました。
「フエゴ人とは、パイオニアの誇りを持つ人間である」と。 
貴大学は、誇り高き探究のパイオニアとして、核兵器の廃絶をはじめ、平和と人道の問題に取り組んでこられました。
貴大学の紋章には、「世界最大級の海鳥(ワタリアホウドリ)」が描かれております。
1日で1000キロも飛ぶことができる驚異的な飛翔能力から、「奮闘」「忍耐」「粘り強さ」などの象徴とされております。
本日、貴大学の一員とさせていただいた私は、誇り高き平和のパイオニアとして、後継の青年たちと共々に、希望と忍耐の翼を限りなく広げ、さらに飛翔しゆくことを、ここにお誓い申し上げます。
最後に、貴大学の永遠の発展と、貴国のさらなる栄光と勝利、そして尊敬する先生方のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)(大拍手)

2018年4月24日火曜日

2018.04.24 わが友に贈る

友を守る責任感は
小さな気配りに表れる。
体調を崩していないか。
家庭や仕事は大丈夫か。
心を砕くリーダーたれ!

御義口伝巻上 P725
『一念三千も信の一字より起り三世の諸仏の成道も信の一字より起るなり、此の信の字元品の無明を切る利剣なり』

【通解】
一念三千も信の一字から起きる。三世の諸仏の成道も、信の一字によるのである。この信の字は元品の無明を切る利剣である。

〈寸鉄〉 2018年4月24日
「師弟相違せばなに事も成べからず」御書。仏法の魂は師弟に。原点忘れず
学会と出あって世界平和が自らの決意になった—総長。善のスクラム更に
弟子の戦いに「正」も「副」もない。全員が主体者の心で!拡大の歴史今こそ
ネットの危険性、6割の子が家で教わっていないと。使い方を親子で確認
大型連休は各地の交通網混雑の予測。計画は余裕持って。有意義な交流を

☆世界広布新時代 第33回 本部幹部会から(要旨) 原田稔会長
◇「対話」は焦らず諦めず粘り強く——
◇縁する全ての人に仏法を語ろう
一、「世界広布新時代第33回本部幹部会」ならびに「全国婦人部グループ長大会」の開催、大変におめでとうございます(拍手)。
本日は、12カ国・地域から、102人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
婦人部の皆さま、5・3「創価学会母の日」制定30周年、誠におめでとうございます。
広布の一切が、婦人部あったればこそです。改めて心から感謝し、御礼を申し上げます。いつもいつも本当にありがとうございます(拍手)。
一、戸田先生が第2代会長に就任され、そして池田先生が第3代会長に就任された5月3日。1960年(昭和35年)のその日、池田先生は詠まれました。
「五月晴れ この日この時 久遠より 覚悟の旅路 ついに来れり」
これが5月3日を貫く師弟不二の精神であります。私どもは、この「創価の元日」を、自らもまた、その覚悟を問い、覚悟に立つ、「弟子としての元日」にしていきたい。
「五月晴れ」のように澄み渡った、「ついに来れり」の勇み立つ信心で、新たな出発を切っていこうではありませんか(拍手)。
一、栄光の「5・3」をことほぐように、このほど、ブラジルのパライバ連邦大学から池田先生に、名誉博士号の授与が決定されました(拍手)。
今回の決定に至る経緯をたどる時、広宣流布にあって、一人の対話が、どれほど大きな可能性を秘めているかを痛感させられます。
というのも、同じくブラジルにアクレ連邦大学があります。同大学のキンパラ総長が初めて池田先生を知ったのは、友人に薦められて先生の教育提言集を手に取ったのがきっかけでした。
キンパラ総長は、"教育によって世界を変革する"という先生の理念と行動に自らが求めていた理想の姿を見いだし、衝撃を受けました。そして、その後も「SGIの日」記念提言などで先生への理解を深められました。
そのアクレ連邦大学で、大学評議会の厳正な審査を経て、池田先生への名誉博士号授与が全会一致で決定され、授与されたのは昨年のことであります。
そして、このたび名誉博士号の授与が決定したパライバ連邦大学のジニス総長は、ほかでもない、このアクレ連邦大学の総長との語らいを通して、池田先生の地球規模の業績に尊敬の念を抱いていたのであります。
一人の友による、師匠を宣揚する対話が、これほどの広がりとなって結実したわけです。まさに日蓮大聖人が「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)と仰せの通り、一文一句を語るところから、世界広布は開けるのです。
一、今、世界青年部総会を機に立ち上がった青年たちをはじめ、新しい広布の闘士が、折伏・弘教に果敢に挑んでいます。
折伏は難事中の難事。なかなか思うに任せないことばかりかもしれませんが、その労苦の中にこそ仏道修行があり、人間革命があります。
私自身、人生初の折伏は本当に苦労しました。大学時代、初めて入会を決意した友人から、当日になって「やはり入会は、やめた」との思いも寄らぬ一言。誰もが経験している"ドタキャン"です(笑い)。それからが大変でした。
話せど話せど、誰も話を聞いてくれさえしません。「ひょっとしたら、一生、折伏できないのでは」と本当に悩みながら題目をあげました。そんなある日、祈りながら、はたと気付きました。
「自分は、友人の幸福を全然祈っていないな」と。そして「これでは自分のための折伏だ。友人に失礼だ」と思いました。
その日からです。私は「自分が折伏をする人が必ず幸福になっていくように」と題目を重ねるようにしました。
そのような中で、一人の友人に、半ばやけ気味で「どうせ君に話しても、君は聞かないだろうし、やらないとは思うけれども……」と信心の話を切り出しました(笑い)。
すると意外にも「じゃあ、やってみるよ」と、その友人が言うのです(笑い、拍手)。無事に入会できた彼は、初めて入会を決意した友から21人目の対話でした。
この21人とは、その後も友好を結んできました。中には「あの時、もう少し強く言ってくれれば自分も入会したのに」と語る友人もいます(笑い)。その彼も学会の本物の味方となり、今も陰に陽に応援してくれています。
一、池田先生は、ご指導くださっています。
「仏法の力を教えるというのは、たとえば、千年も前に、原子力のことを教えたり、ラジオやテレビのことを説明するようなものなんです。だから、一生懸命に話をしても、なかなかわからないかもしれない。しかし、実際に信心をしてみれば、そのすばらしさがわかる。なぜ、もっと早く信心をしなかったのかと思うようになります。皆さん方も、そうだったでしょう。ですから、友情を大切にしながら、諦めずに、粘り強い対話を重ねていくことです」と。
決して、結果を焦る必要はありません。ともあれ、自分が縁する全ての人に、信心を教え、仏の種をまいていくことが肝心です。
友情を大切にしながら、諦めずに、粘り強い対話を重ねていきたいと思います。
また組織にあっても、本当に大切な点は「何人のメンバーが、下種拡大に挑戦できているか」です。なぜ折伏行が大切かを、懇切丁寧に伝えながら、教学部任用試験の会友受験推進などを通し、共に仏法対話に挑戦していきたい。
冒頭にご紹介した、ブラジル・パライバ連邦大学のジニス総長は語っています。
「私たちは、池田博士が世界に発信する平和主義と人間主義のメッセージを深く学んでいきたいのです!」
今や世界が、池田先生の思想を、私たち弟子が語りゆくのを待っています。
折伏・弘教、任用試験、聖教拡大、そして人材育成と全てに勝利し、上半期を総仕上げしていこうではありませんか(拍手)。

2018年4月23日月曜日

2018.04.23 わが友に贈る

◇今週のことば
太陽の大仏法は
創価の連帯で閻浮提に。
立宗の大精神のままに
幸の仏縁を広げゆこう。
我らは勇気凛々と!
2018年4月23日

新池御書 P1443
『舎利弗だにも智慧にては仏にならず、況や我等衆生少分の法門を心得たりとも信心なくば仏にならんことおぼつかなし』

【通解】
智慧第一の舎利弗も、ただこの経を受持して信心を強盛にして仏に成ったのであり、自分の智慧によっては仏に成らなかった。ましてや我ら衆生が少しばかりの法門を心得たといっても、信心がなければ仏に成ることはおぼつかない。

〈寸鉄〉 2018年4月23日
中国方面で意気高く全国男子部幹部会。我らの手で広布を!開拓魂は脈々
三重県婦人部の日。皆様こそ郷土を照らす太陽。今日も元気で希望の前進
己の地域を盤石に築いた者が勝者—恩師。振舞が信頼の礎。挨拶も真心で
読み聞かせは親子関係を良好に—研究。本を開く習慣を。子ども読書の日
世界の95%が汚染された空気吸って生活と。英知の結集急げ。未来のため

☆四季の励まし 仏法は「生命変革の哲理」 2018年4月22日
日蓮大聖人の仏法は、
「人間」を最高に強く賢くし、
「心」を豊かに鍛え上げる
「生命変革の哲理」だ。
御書の一文字一文字は、
人間の根源の力を引き出すための
仏の金文字である。
御書は、
民衆が永遠に勝ち栄えゆくための
「勝利への源泉」なのである。

教学が大切である。
人体でいえば「骨格」にあたる。
教学がしっかりしていれば
信心は崩れない。
日蓮大聖人は
「信行学」と仰せである。
信仰は、
あくまで「信行」が基本である。
そのうえに「学」を身につければ、
これほど強いことはない。

教学を深めることで、
疑問が納得に変わり、
「そういうことだったのか」と
分かれば、
さらに強盛な祈りとなる。
「本当にすごい仏法だ」と
感じれば、
祈りに感謝が生まれる。
「叶わないわけがない」と
腹が決まれば、
祈りは歓喜に包まれる。
「学」によって
「信」が強くなれば、
歓喜と感謝の祈りが生まれ、
御本尊の功徳力を存分に強く
引き出していくことができる。

創価学会は信仰の世界である。
どこまでも「信心」がどうか、
「人格」がどうかである。
何より私たちは、
学会という、
「民衆の総合大学」で学んでいる。
この、"創価学会大学"こそ、
人間の生き方を学べる
"最高の大学"なのである。

新緑萌ゆる渓谷。川の水面もまた、エメラルド色に輝いていた。
1983年(昭和58年)5月、池田大作先生が東京・奥多摩の氷川を訪れた折に収めた一葉。氷川は、第2代会長の戸田城聖先生のもと、人材グループ「水滸会」の野外研修が行われた地である。
かつて池田先生は、戸田先生との教学研さんの思い出を振り返りつつ語った。「御書を開けば、『希望』も『勇気』も『智慧』も、いくらでも湧いてくる。絶対の確信が生まれる」と。
「教学部任用試験(仏法入門)」の受験申し込みが各地で行われている(5月13日まで)。さあ共に勇んで「行学の二道」に励み、新しい人材の大河を広げゆこう。

2018年4月22日日曜日

2018.04.22 わが友に贈る

信心即生活なれば
どこまでも礼儀正しく
良識ある振る舞いを!
清々しい人間外交で
地域の笑顔と輝こう!

最蓮房御返事 P1341
『弘長には伊豆の国に流され文永には佐渡嶋に流され或は竜口の頚の座等此の外種種の難数を知らず、経文の如くならば予は正師なり善師なり諸宗の学者は悉く邪師なり悪師なりと覚し食し候へ』

【通解】
日蓮は弘長元年には、伊豆の国に流され、文永8年には、佐渡の島に流され、あるいは竜の口で頸の座にすわる等の難を受け、このほか種々の難は数え切れないほどである。経文の通りであるならば、自分こそ正師であり、善師である。諸宗の学者は、ことごとく邪師であり、悪師であるとお考えなさい。

〈寸鉄〉 2018年4月22日
会長が発信する人間主義の言葉を学びたい—総長世界が求める平和の哲学
苦しみは魂を大きなものに—文豪。青年よ負けるな。試練は最高の誉れと
リーダーは会員に尽くす先兵—戸田先生。勇んで最前線へ!励ましの風を
列島各地で記録的暑さ。熱中症に注意。甘く見ず水分・塩分補給小まめに
地球の日。環境を守る鍵は一人一人の意識変革。依正不二の哲理こそ指標

☆総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2018年4月14日
◇団結と責任こそ弟子の根本姿勢
◇破和合僧を見破り 広布の組織を守れ
一、いよいよ、栄光の5・3「創価学会の日」を迎えます。そして本年は「創価学会母の日」制定30周年の佳節でもあります。婦人部の皆さん、本当におめでとうございます!
そして何より本年は、小説『新・人間革命』の最終章・「誓願」の章を連載していただく中、お元気な池田先生と迎える「5・3」です。これ以上の喜びはありません。
今この時、先生と共に戦えることを最高の誇りとして、本年の「5・3」は、池田門下の弟子が、万代の広布を決定づける誓いを固め、新たなる広布拡大へ出陣する日としてまいりたい。
「誓願」の章を、皆さんも心躍る思いで熟読されていることと思います。日々『新・人間革命』を学びながら先生に呼吸を合わせるとともに、先生への感謝は、弟子の拡大の結果で、人材の陣列で、示したい。
折伏の実践について、第13巻「北斗」の章で、こう教えてくださっています。
「粘り強く、交流を深めながら、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことです。種を蒔き、それを大切に育て続けていけば、いつか、必ず花が咲き、果実が実ります」
「入会しなくとも、ともに会合に参加して教学を勉強したり、一緒に勤行したりすることもよいでしょう。自然な広がりが大事です。ともあれ、苦労して弘教に励んだ分は、全部、自分の福運になります」と。
一人でも多くの同志が折伏に挑み、福運を積んでいけるよう、「励まし週間」をはじめ、徹底して激励を広げていきたい。何より皆の見本となるよう、リーダーが率先の拡大に打って出てまいりたい。
現在、教学部任用試験(仏法入門)の申し込みが進んでいます。今や仏法入門の研さんこそ、学会理解を進め、入会へ導く絶好の機会です。仏法入門の会友受験が進むかどうかが、今後の折伏の拡大を決めるといっても過言ではありません。5月13日まで、皆で会友受験に挑戦したい。
そして5月は、婦人部総会が全国で、にぎやかに開催されます。対話の花を大きく広げてくださる婦人部の皆さまを最大にたたえ、応援したい。
その最大の応援とは、婦人部総会の期間中こそ、婦人部に負けじと、壮年部・青年部が拡大に動くことである。この決意で、前進していきたい(拍手)。
ともあれ、小説『新・人間革命』第30巻の上巻も6月に発刊されます。何より、日々の聖教新聞で「誓願」の章を生命に刻み付けながら、栄光の「5・3」から上半期の勝利へ、折伏の第2波を大きく起こしていきたい。

◇PR版を活用し聖教拡大に全力
一、4月20日は、聖教新聞の創刊記念日です。
本日(13日)の聖教新聞3面にも、随筆「永遠なれ創価の大城」30の「輝け民衆の言論城」が、「今日も聖教と共に! 同志と共に 心を結ぶ『善と真実』の言葉を放て!」との見出しで掲載されています。
改めて「無冠の友」の皆さまに心から感謝するとともに、絶対無事故を真剣に祈っていきたい。そしてPR版(夏季号)も活用しながら、聖教拡大にも勇んで挑戦してまいりたい。
先日、一つのエピソードを伺いました。
ある婦人の方が聖教PR版を渡されたのは、3、4年前のことでした。そこには、亡くなったご主人と同じ病気を乗り越えた方の体験が載っており、大変に心に残ったそうです。
以来、ずっと聖教新聞も購読するようになり、さらには地元の会合にも参加。そして本年に入って、「題目をあげると元気になるから」との励ましを受け、ついに御本尊を頂いたというのです。
聞けば、紹介者の方はPR版を渡したことも忘れていたのに(笑い)、その新入会の方は、今でもPR版を大事に持っておられたとのこと。まさにPR版は仏縁の端緒であり、聖教拡大こそ折伏に通ずる道であります。
本日の随筆で先生は「さあ、善なる励ましの言葉を発しよう! 仏の仕事を為す『声』を響かせよう! 全人類の平和と幸福を願う心を届けよう! 今日もまた、明日もまた、聖教と共に! 同志と共に!」と呼び掛けてくださいました。
創刊記念日を期して、長期購読や新規拡大にも挑戦しながら、聖教拡大に総力を挙げていきたい。
一、昨年そして本年と、活動方針に「親族との交流推進」を掲げています。入会への背中を押してくれるにせよ、逆に反対するにせよ、親族の影響力は大きい。学会理解の裾野を広げ、立正安国の戦いをより大きく進めるためにも、親族との交流・対話が一段と重要になっています。
親戚付き合いといっても、遠くに住んでいる場合もある。また近くであっても、足が遠くなっている場合もあるかと思います。親族との対話には、粘り強さが必要です。
ゴールデンウイークこそ、絶好のチャンスです。聖教PR版や仏法入門が、きっかけになる場合もあります。私たちは誠実の心で、粘り強く親戚・親族との交流を推進していきたいと思います。

◇「今が一番大事な時」
一、2010年6月、本部幹部会の前夜、池田先生から大変に大切なご指導がありました。
「明日の本部幹部会については、弟子の君たちが、団結して、しっかりやりなさい。皆が、創価学会のすべての責任を担って戦う時が来ているのである。学会の将来にとって、今が一番大事な時である。
ゆえに、私を頼るのではなく、君たちが全責任をもって、やる時代である。
私は、これからも君たちを見守っているから、安心して、総力を挙げて広宣流布を推進しなさい」——
「弟子が団結をする」
「弟子が全責任を担う」
「弟子が師匠に頼らない」
この3点こそ、池田先生が教えてくださった、「学会の将来にとって一番大事な時」の根本姿勢であります。
この数年、取り組んでまいりました、教義条項をはじめとする「会則改正」も、世界教団としての根本規範たる「会憲」の制定も、全ては池田先生のご構想を弟子が実現しゆく戦いであり、だからこそ一つ一つ、全て先生にご指導を仰ぎ、ご了解をいただきながら進めていることは言うまでもありません。
それは、「私は、これからも君たちを見守っているから、安心して、総力を挙げて広宣流布を推進しなさい」とのお言葉通りです。
にもかかわらず、師のご構想を具現化する戦いを、自分勝手なエゴで妨げようとするならば、破和合僧というほかありません。
今、私たち一人一人が弟子として直面している根本的命題は、果たして自分は、師匠に頼り、甘えることなく、自らが広布の全責任を担い、池田先生によって築かれた学会の異体同心の団結を守りゆく戦いをなしているのか否か、という一点なのであります。
一、池田先生は『新・人間革命』第8巻「清流」の章で、大恩ある学会に反逆する人間の内面を明快に喝破してくださっています。
「不祥事を起こし、学会に迷惑をかけて、退転していった人間は、必ずといってよいほど、学会を逆恨みし、攻撃の牙をむくものである。それは、一つには、学会を利用し、果たそうとした野望が実現できなかったことから、学会を憎悪し、嫉妬をいだくためといえる。また、不祥事を起こした、脱落者、敗北者の"負い目""劣等感"を、拭い去ろうとする心理の表れともいえる。そのためには、自己を正当化する以外にないからだ。
そこで、学会や山本伸一を『巨悪』に仕立て上げ、自分を、その被害者、犠牲者として、『悪』と戦う『正義』を演じようとするのである。この本末転倒の心の在り方を、『悪鬼入其身』というのである」
昔も、今も、未来も変わらない、反逆者の本質についての大切なご指導です。
一、その上で、私たち幹部には、そうした退転・反逆の輩による策動から、会員を守り、組織を守る使命があります。そのために御書を拝したい。
大聖人は「佐渡御書」で、悪知識の手口を、次のように看破されています。
「修羅が仏は十八界我は十九界と云ひ外道が云く仏は一究竟道我は九十五究竟道と云いしが如く」(御書961ページ)——すなわち"修羅は「仏は十八界しか説かないが、自分は十九界を説く」と言い、外道は「仏は一究竟道だが、自分たちは九十五究竟道だ」と言う"との仰せです。
なんの根拠もない、ただ数を加えたりしただけのまやかしで、人を惑わし、誑かし、退転させようとする。これが和合僧団を破壊しようとする輩の常套手段だとの仰せです。
さらに続けて大聖人は、反逆の輩の言い草を「日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべし」(同ページ)と明らかにされています。
つまり退転者は、あたかも方法の違いのように見せかけて、実のところ、易きに流れ、批判的で賢しげな気分に溺れ、結局は、「師匠の心」から、また「異体同心の輪」から、外れてしまうのだと厳しく断罪されているのです。
今、弟子の責任で広布を担いゆく時を迎えているからこそ、こうした戒めを、強く深く命に刻んでまいりたい。
一、池田先生はご指導くださっています。「学会活動の場は、自分の生命を鍛え上げる道場です。広宣流布の使命に生きようと心を定め、自身を鍛え抜くなかに、宿命の転換もある」
このご指導の通り、いかなる時代にあっても、私たちは、広布推進の根本たる「折伏精神」と、全てを「自身の宿命転換への鍛え」であると捉える信心の一念だけは、寸毫たりとも失ってはなりません。
ゆえに、魔に付け入る隙を与えぬよう、また、それらを変毒為薬しながら、「励まし週間」などでも、活動者の方とも、折あるごとに、じっくり語り合い、「何のための戦いか」を確認し合う対話と信心指導を心掛けてまいりたい。
一、かつて先生は、日興上人が大聖人にならって6人の弟子を定め、この6人は和合して、異議があってはならないことを協議し、決定した史実を通し、ご指導くださいました。
「広宣流布のために、弟子が一致団結できるかどうか。師匠の教えのままに、生き抜けるかどうか。ここに未来の一切がかかっているのである」と。
私どもは、ただただ池田先生にご安心いただけるよう、弟子一同、一致団結して、どこまでも先生のご指導のままに生き抜き、広宣流布に邁進していこうではありませんか(拍手)。

2018年4月21日土曜日

2018.04.21 わが友に贈る

仏法対話の真髄は
堂々と真実を語ること。
慈悲を勇気に代え
悩める友の幸福のため
広布の道を歩み抜こう!

祈祷抄 P1347
『されば法華経の行者の祈る祈は響の音に応ずるがごとし影の体にそえるがごとし、すめる水に月のうつるがごとし方諸の水をまねくがごとし磁石の鉄をすうがごとし琥珀の塵をとるがごとし、あきらかなる鏡の物の色をうかぶるがごとし』

【通解】
したがって、法華経の行者が祈る祈りは、音に応じて響きがあるように、影が体に添うように、澄んだ水に月が映るように、冷えた鏡が表面に露をつけるように、磁石が鉄を吸うように、琥珀が塵を取るように、曇りのない鏡が物の色を浮かべるように、必ず叶うのである。

〈寸鉄〉 2018年4月21日
学会は永遠に人材の城でいこう!—恩師。幹部は後輩を自分以上の闘士に
生きるとは呼吸する事ではなく行動する事—哲人歴史築くのも勇気の一歩
励ましが創価の魂。言葉、手紙、電話等一つ一つに真心込めて。祈りは通ず
新生活のストレスや寒暖による"春バテ"増加と。賢明な生活リズムで前進
昨年度の訪日客、約20%増で最多。民衆交流こそ平和への道。心の交流も

☆御書と歩む� 第14回 子育て世代に温かな配慮を
『法華経流布あるべきたねをつぐ所の玉の子出で生れん目出度覚え候ぞ、色心二法をつぐ人なり』(四条金吾女房御書、1109ページ)

◇通解
法華経が流布していく種を継ぐ、玉のような子どもが生まれるであろう。まことにめでたいことである。(その子は)色心の二法を継ぐ人である。

◇同志への指針
ヤング・ミセスをはじめ子育て世代は、目まぐるしく忙しい。苦労や悩みも絶えないであろう。
今は家庭の在り方も多様であり、きめこまやかな心配りが望まれる。先輩方は、心のひだに染みいる、懐の深い励ましをお願いしたい。
かけがえのない後継の「玉の子」たちの健やかな成長を、創価家族の皆で祈り、見守っていこう!

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 生死一大事血脈抄(上) 2018年4月14日
◇異体同心の信心で広布を拡大
◇団結こそ「勝利」への要諦
今月から2回にわたり、「生死一大事血脈抄」を学びます。
池田先生は、本抄の講義の中で述べています。
「今、世界広宣流布の基盤となる異体同心の盤石な和合僧ができあがりました。私が今、願うことは、この尊き異体同心の勝利のリズムを、後継の青年たちに完璧に受け継いでもらいたいということです」
後継の誓いを胸に新たな拡大に挑みゆく今、広宣流布の大願を成就する信心の要諦を学んでいきましょう。(今回の拝読範囲は、御書1336ページ冒頭〜1337ページ14行目「城を破るが如し」です)

◇本抄について
本抄は、文永9年(1272年)2月11日、日蓮大聖人が流罪地の佐渡で認められ、門下である最蓮房へ与えられたとされています。
最蓮房は、もとは天台宗の学僧でしたが、大聖人と同時期に何らかの理由で佐渡へ流罪されており、大聖人の法門と人格に触れて、弟子となりました。本抄は最蓮房が、「生死一大事血脈」について、大聖人に質問したことに対する御返事です。
「生死一大事」とは、生死の苦悩を解決するための、根本の大事の法という意味です。また「血脈」とは、仏から衆生へ、師から弟子へと法門が伝えられるさまを表しています。

◇御文
『総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か、剰え日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば例せば城者として城を破るが如し』(御書1337ページ12行目〜14行目)

◇通解
総じて日蓮の弟子檀那らが、自分と他人、彼と此という分け隔ての心をもたず、水と魚のように親密な思いを抱き、異体同心で南無妙法蓮華経と唱えたてまつるところを生死一大事の血脈というのである。しかも今、日蓮が弘通する所詮はこれである。もし、この通りになるならば、広宣流布の大願も成就するであろう。
これに反して、日蓮の弟子の中に異体異心の者があれば、それは例えば、城の中にいる者が内部から城を破るようなものである。

◇解説
日蓮大聖人は本抄の冒頭で、「生死一大事血脈」、すなわち生死の苦悩を解決する根本の法とは「妙法蓮華経」である、と結論されます。
そして、私たちがその血脈を受け継ぐために重要となる信心の姿勢を3点にわたって示されます。
第1に、自分自身が"妙法蓮華経の当体"であることを"確信"して題目を唱えることです。
第2に、三世にわたって妙法を持ち抜くという"持続、不退の信心"です。
そして第3に、"異体同心の団結"です。この異体同心を教えているのが、掲げた御文です。ここでは、広宣流布を目指す大聖人門下のあり方が3点、述べられています。
まず、「自他彼此の心なく」と仰せです。これは、自分と他人を切り離して考える"差別""対立"の心を持たないこと、つまり"自己中心"の心を乗り越えていくことです。
次に、「水魚の思を成して」。これは、切り離すことのできない水と魚の関係のように、互いに支え合い、大切に思っていく心です。
そして「異体同心」。これは、一人一人が個性や特質、立場は違っても(=異体)、同じ目的観、価値観を持つこと(=同心)。私たちでいえば、広宣流布へ心を合わせて前進していくことです。
大聖人は、御自身の弘通の目指すところは異体同心の実現にあり、異体同心の信心によって「広宣流布の大願」も成就することは間違いないと教えられています。
師の精神と行動を受け継ぐ弟子の異体同心の信心があれば、広宣流布は未来永遠に発展していきます。
私たちの実践に置き換えれば、ありのままの自分を輝かせながら、華陽姉妹と仲良く励まし合い、師と共に広布の誓いの青春を歩んでいく——。この歓喜の華陽スクラムを広げていくなかに、広宣流布の勝利の門が開かれるのです。
池田先生は、「誓いに生きゆく女子部がいれば、学会は永遠に発展していく」と万感の期待を寄せています。
栄光の「5・3」へ。縁する友の幸福を祈り、真心の対話を広げながら、異体同心で前進していきましょう。

◇池田先生の講義から
異体同心は、いわば「法華経の兵法」の究極であると言えます。「法華経の兵法」とは、要するに「祈り」です。なかんずく、異体同心とは、「心を一つにして祈る」ことにほかなりません。(中略)
「広宣流布」は、万人の成仏を目指す仏の大願です。その「仏の大願」「師の大願」を「我が誓願」として、勇んで広宣流布の実践を起こしていくのが「同心」です。(『生死一大事血脈抄講義』)
◇ ◆ ◇
広宣流布の信心を根本にした「異体同心の団結」は絶対勝利の兵法です。我らは、この不敗の民衆の城を守り、永遠に勝って、勝って、勝ち抜いていくのです。(中略)
好きになれない人、気の合わない人がいるというのは、人間社会の現実であり実相です。だからこそ一時の感情に流されず、互いに心を合わせよう、団結していこうという意志が大事なのです。そこに我慢偏執の泥沼などに足を取られぬ「賢者の正道」があるのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第19巻)

研さんのために
○…『生死一大事血脈抄講義』(聖教新聞社)
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第19巻、「生死一大事血脈抄」(同)
○…2017年4月号「大白蓮華」、「世界を照らす太陽の仏法」(同)

2018年4月20日金曜日

2018.04.20 わが友に贈る

仏法は「依正不二」。
自己の変革が
周囲の環境を変える。
人間革命に挑みゆく
新たな挑戦の劇を!

庵室修復書 P1542
『はしらくちかきかべをち候へどもなをす事なくてよるひをとぼさねども月のひかりにて聖教をよみまいらせわれと御経をまきまいらせ候はねども風をのづからふきかへしまいらせ候』

【通解】
柱は朽ち、垣や壁は倒れ落ちたが、修復もしないから、夜は火を灯けなくても、月の光で聖教が読め、自分で御経を巻かなくとも、風が自然と吹き返してくれた。

〈寸鉄〉 2018年4月20日
本紙創刊記念日。全読者、無冠の友に深謝!師弟の心脈打つ紙面充実へ共に
基本を欠いたら信心は即座に崩れ去る—戸田先生行学の両輪で幸の軌道を
「千代田区婦人部の日」。首都の要に偉大な母の連帯あり!対話の花爛漫と
人生とは今日一日の事—鉄鋼王。目前の課題に挑戦!快活な祈りから出発
還付名目で銀行カードを騙し取る詐欺が急増と。注意喚起の声を絶やすな

☆世界広布新時代第33回 本部幹部会への池田先生のメッセージ
◇やさしく強く 勇気の「励ましの光」を送る
◇貴女は「一家の太陽」「地域の幸福責任者」
一、我らの5月3日「創価学会の日」、そして「創価学会母の日」を、世界の同志と一足早く、明るくにぎやかに祝賀することができました。
創価の父・牧口先生も、戸田先生も、いかばかり、お喜びでしょうか!
海外から勇んで駆けつけてくださったブラジル、インド、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、さらにコートジボワールをはじめ、気高き求道の皆さん、本当にありがとう!(大拍手)
一、釈尊は、自らの育てのお母さんに、法華経の会座で成仏の記別を授け、「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」(一切衆生喜見如来)という名前を贈られました。
この「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」という素晴らしい名前を、御本仏・日蓮大聖人は、一人の無名のお母さんにささげられております。
夫に先立たれ、苦労して娘を育てていたお母さんです。そして、さながら不軽菩薩のように、悪口罵詈にも負けず、妙法流布に生き抜いていた女性です。
58年前の5月3日、第3代に就任した時、私が妻と誓ったことがあります。
それは——釈尊そして大聖人から「一切衆生が喜んで仰ぎ見る仏」と記別を贈られた最も尊貴な創価の母たちが、世間から、いわれのない悪口罵詈を耐え忍んでくれている。この母たちが、日本中いな世界中から敬愛され、讃嘆される時代を必ず創り開こう! これこそ広宣流布の栄光の実像であるからだ、と。
その通りに今、人類の良識と知性が、「創価の婦人部は、世界一の幸と平和のスクラムなり」と賞讃してやまない時代に入ったではありませんか!(大拍手)

◇希望と和楽の道を
一、今日は、妻からも「『創価学会母の日』ですから何かお祝いを」と言われているので、四つの書をお届けしたいと思います。
ちょうど今、『新・人間革命』の「誓願」の章で、1982年(昭和57年)のことを執筆しておりますが、この年の11月、各地で行われていた婦人部総会を記念して、したためたものです。
初めに「福光母曲」——。
大聖人は女性門下へのお手紙で、題目の功力を譬えられ、「百千万年もの間、闇に閉ざされていた所でも、灯を入れれば明るくなる」(御書1403ページ、通解)と仰せです。
本日で震災より満2年となる熊本でも、婦人部の方々が、どれほど地域に、やさしく、また強く、勇気の励ましの光を送ってこられたことでしょうか。
試練と戦う、いずこの地でも、創価の女性たちは「あの人照らせ この人も」と「福光母の曲」を奏でてくれています。
だからこそ、「悲しみも いざ越えて」「嘆きの坂の 彼方には」、一人一人の蘇生の笑顔が広がっていくのです。
次に「広布長者家」——。
御書には、「家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん」(1374ページ)と示されています。
一人の「小さな太陽」が昇れば、たとえ家族が信心していなくとも、一家眷属を希望へ和楽へ栄えさせていけます。輝く地涌の人材が必ず躍り出てきます。特に、誉れ高き個人会場のご家庭は「広布長者の家」の鑑であります。心より感謝を表すとともに、改めて大切に使わせていただきたいのであります。
さらに「安穏母光」——。
今回、異体同心の団結で新出発したコートジボワールでも、今世紀の初め、内戦が勃発した後、婦人部の皆さんを中心に地区で毎日、リレー唱題を行い、国土の安穏と平和を祈り、友情と信頼の対話を粘り強く貫いてきました。
法華経の寿量品には「我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり」(創価学会版法華経491ページ)と説かれています。
安穏と平和の世界を広げる最も確かな力は、まさしく地域に根ざして、行学に励みゆく母たちの草の根の連帯にこそあるのです。 
来月、少人数のグループで開催される婦人部総会の大成功を皆で祈り、「地域の幸福責任者」である尊きグループ長を応援しようではありませんか!(大拍手)

◇青年部を先頭に
一、そして最後に、「春秋幸乃旅」——。
この四つの書をしたためた直後の11月18日、ここ牧口記念会館の庭園にある「二十一世紀の碑」の除幕式を行い、新世紀への誓願の旅を開始しました。
うれしいことに、当時、除幕をした創価小学生をはじめ未来部の友たちも、今、壮年部・婦人部の第一線のリーダーとして、立派に活躍してくれています。
先日、来日されたインドの大哲学者ロケッシュ・チャンドラ博士は、有名なユネスコ憲章の一節を踏まえつつ、「平和は人の心の中で生まれる」という新たな潮流を起こすことを、創価の私たちに深く望まれました。
さあ、我ら創価家族は、太陽の婦人部を中心に、そして従藍而青の青年部を先頭として、人類の平和の創造へ、「老いゆく歳も 忘れ去り」、「今日も元気で」、春秋幸の旅を! と申し上げ、私のメッセージといたします(大拍手)。

2018年4月19日木曜日

2018.04.19 わが友に贈る

「火をきるに・
やすみぬれば火をえず」
日々挑戦!日々前進!
その持続の信心が
崩れぬ幸福境涯を築く。

諸法実相抄 P1360
『末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』

【通解】
末法において妙法蓮華経の五字を弘める者は、男女のわけ隔てをしてはならない。皆、地涌の菩薩として出現した人々でなければ唱えることのできない題目なのである。

〈寸鉄〉 2018年4月19日
「若者は実行と決意、やれば必ずできる」牧口先生。拡大の結果で後継の証を
中継行事支える役員に感謝!仏の会座を守る陰の功労者。冥の照覧は絶対
わが門下を「蔑如すること勿れ」御聖訓。広宣の同志は皆が尊極の宝なり
食事中に親が携帯、子供は「楽しくない」—調査。親子の会話が和楽の基盤
高齢の歩行者の交通事故死、欧米の3〜9倍と。歩行者優先の原則を厳守

☆随筆永遠なれ創価の大城 第30回 輝け民衆の言論城
◇今日も聖教と共に! 同志と共に
◇心を結ぶ「善と真実」の言葉を放て!
私と妻の一日は、朝、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆様に、感謝を込めて、唱題することから始まる。そして夜は、翌朝の絶対無事故と健康を祈ることで結ばれる。
わが胸には、社歌「輝け! 聖教城」の冒頭の一節が響いてくる。

♪朝焼けの空 金の道
 無冠の同志は 今日も征く……

ずっしりと重い新聞の束を抱えて、「これは幸福の花束」と、ほほ笑む健気な宝友よ!
雨の日も、風の日も、この家に、あの街に、「希望の朝」を届けてくださる尊き尊き走者よ!
世界聖教会館の完成に向けて、本紙に掲載されている「無冠の友」「通信員」の誉れ高き集合写真に、私と妻は最敬礼し、合掌し、祈らずにはいられない。
偉大な使命の人生に、皆様のご家庭に、笑顔と福徳の花よ、咲け! 大きく咲け! 三世永遠に咲き誇れ!——と。
熊本地震の被災地域でも、「無冠の友」の尊き奮闘が光っている。
震災から二年。あらためて、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。そして、不撓不屈で復興へ前進される皆様方に、懸命に題目を送り続けてまいります。

◇見守り励まして
四月八日の朝、聖教新聞を手にすると、一面トップのイタリア・ローマでの意義深い環境展(「希望の種子」展)の記事とともに、「きょう未来部の日」との見出しが目に飛び込んできた。新年度を迎える未来部の友の成長を祈り、担当者の方々の真心に思いを馳せた。そして、わが師・戸田城聖先生との縁も深い杉並区へ向かったのである。
駆け足で咲き切った桜の後に、初々しい新緑が爽やかに薫っていた。
誕生以来七年、訪問の機会を待ち望んできた杉並平和会館に伺うと、創価ファミリー勤行会の最中であった。懐かしい杉並文化会館をはじめ、区内の他の会館でも行われているという。輝く若葉のような未来っ子と創価家族に"元気で嬉しい。見守っています"との真情を伝えてもらった。
また、無事故の運営で同志と会館を守ってくれていた王城会の方々にも感謝をお伝えした。
思えば、戸田先生は、最晩年、杉並支部の少年少女の集いに出席してくださった(一九五七年四月三日)。
先生は、吉田松陰の弟子の双璧、久坂玄瑞と高杉晋作を通し、勉強も大事、自らの信念に生きることも大事と語られた。
その上で、二人が早世だったことから、"君たちは長生きしなさい。生き抜いて、民衆のために戦うのだ"と望まれた。
そして、みんなが大きくなった時には「地球民族主義」の勝利の時代が来ると展望されながら、親に心配をかけず、学んで偉い人になれと、温かく激励されたのである。
この集いに参加していた少年少女が今も、健康長寿で、広布のリーダーとして活躍している。
総本部の木々を世話してくださっている造園の達人が語られていた。
「桜も、散った直後が大事で、新芽に虫がつかぬようケアします。それが翌年に直結するんです」
若き心の大地に希望の種を蒔き、大切に守り、育み、将来の大樹と仰ぎ見る。未来部育成は、何とロマンの聖業であろうか。

◇新聞で戦おう!
お陰さまで、聖教新聞は、四月二十日で創刊六十七周年を迎える。
全国の読者、配達員、通信員、また新聞長の皆様をはじめ、全ての関係者の方々に、心から御礼を申し上げたい。
聖教創刊の年の初め、戸田先生が「大作、読みなさい」と薦めてくださった本がある。英国の作家ホール・ケインの名作『永遠の都』である。
舞台は、戸田先生の誕生の年と同じ一九〇〇年のローマ。独裁者の横暴に立ち向かう、主人公のロッシィが"武器"としたものは、新聞であり、ペンの力であった。彼が健筆を振るった新聞の名は「サン・ライズ」すなわち「日の出」である。
民衆による、民衆のための「無血革命」に、いよいよ立ち上がるという前夜に、ロッシィは記事を何度も書き直した。
原稿を書いては破り、また書いては捨て、ロッシィは命を振り絞るようにして檄文を認める。
託したメッセージは「恐れるな」「人間を信ぜよ」「生命を尊重せよ」。さらに彼は呼び掛ける。「勇敢であれ。自信を持て。忍耐強くあれ。明晩、諸君の叫び声は世界の果てまでとどろきわたるだろう」
権力の弾圧に屈せず、若き革命児は信念を師子吼し、民衆は感涙した。そして「人間共和の都」建設へ、時代の扉が大きく開かれていくのだ。
戸田先生は、こうした新聞制作の場面を通して、眼光鋭く教えてくださった。
「これが戦いだ。革命は思想の啓発だよ。われわれも新聞を作ろうではないか」
先生は、自ら、この「ペンの戦い」の最前線に立たれた。
激務の間隙を縫って、ポケットにしのばせた原稿を取り出しては、推敲されるのが常であった。
それは、「どうすれば聖教新聞を通して、学会精神を愛する同志に真っ直ぐ伝えることができるのか」という思索と葛藤の連続闘争であり、精神闘争であった。
私も恩師の心をわが心として、聖教連載の小説『新・人間革命』第三十巻の最終章をはじめ執筆にいそしむ日々である。
ロッシィは叫んだ。「知力を養え!」「団結せよ!」「これがわれわれの合言葉であり、われわれの戦う武器なのであります」
民衆を賢明にし、民衆を強くし、民衆を団結させる——創刊以来の聖教新聞の使命である。
聖教こそが、広宣流布へ威風堂々と進みゆく、我ら創価学会の正義の言論の武器である。

◇虚偽は建設せず
今やインターネットの発展により、膨大な情報が瞬時に世界を駆け巡る時代だ。その速報性、利便性は、確かに、大きなメリットである。
一方で、「フェイクニュース」と呼ばれる虚偽の情報や、「匿名」の隠れ蓑をまとって人を貶めるための悪意の言葉があふれているのも、懸念される点であろう。
そうした虚言や悪口は、自身の野心や疚しさを隠して、他者を陥れ、差別や分断を助長することを狙いとしている場合が、あまりに多い。
大文豪ゲーテは、「悪意」や「悪口」、また「否定するしか能のないもの」を厳しく戒め、「破壊するときなら、どんなに誤った論拠でも通用するが、建設するときにはけっしてそうはいかない。真でないものは建設しない」とも喝破していた。
今、社会に世界に求められているのは、何より「真実の言論」である。「建設の言論」「結合の言論」である。そして「価値創造の言論」であるといってよい。

◇実語は人を助く
日蓮大聖人は「人をたすくれば実語」「人を損ずるは妄語」(御書八九〇ページ)という明確な基準を示されている。
そして「法華経は実語の中の実語なり・真実の中の真実なり」(同一四〇五ページ)と仰せだ。
法華経の精髄たる日蓮仏法は、全ての人間に内在する最極の「仏」の生命を見出し、顕現しゆく方途を説き切っている。互いに尊重し合い、尊敬し合い、励まし合い、助け合う中にこそ、真に人間らしい生き方があることを明かしているのだ。
まさしく「結合の法」である。当然、結合への道程にはさまざまな困難や葛藤がある。しかし、諦めることはない。日々、妙法を唱え、智慧と誠実と慈悲の言葉——「実語」を重ねつつ、あらゆる差異を超えて、一人また一人と、結び合わせていくのである。

◇信念の言に力が
大聖人は、青年・南条時光に呼び掛けられた。
「とにかくに法華経に身をまかせ信ぜさせ給へ、殿一人にかぎるべからず・信心をすすめ給いて過去の父母等をすく(救)わせ給へ」(同一五五七ページ)と。
同じ生きるのならば、究極の生命尊厳の法理を掲げ、「平和の地球」を築きゆく広宣流布の人生を貫くのだ。
同じ言葉を発するのならば、人間の心と心を結ぶ「善と真実」の言論を放ちゆくのだ。
広布への大情熱を点火し、「言葉の力」を復権させることこそ、「民衆の言論城」たる聖教新聞の重大な使命である。
そして、聖教を携え、日々、あの友この友と語りゆく創価家族こそ、最も偉大な誓願に生き抜く地涌の菩薩なのである。
さあ、善なる励ましの言葉を発しよう!
仏の仕事を為す「声」を響かせよう!
全人類の平和と幸福を願う心を届けよう! 
今日もまた、明日もまた、聖教と共に! 同志と共に!

2018年4月18日水曜日

2018.04.18 わが友に贈る

「其の国の仏法は貴辺に
まかせたてまつり候ぞ」
勇気と誠実の対話で
今日も仏縁の拡大を!
地域を照らす灯台たれ!

太田入道殿御返事 P1012
『書は言を尽さず言は心を尽さず事事見参の時を期せん』

【通解】
書では言葉を書き尽くすことはできない。言葉では心を尽くすことができない。さまざまな事柄については、お会いした時を期して話しましょう。

〈寸鉄〉 2018年4月18日
会長は平和のための対話貫いた行動の人—識者。信心は実践。我らもまた
大学会の日。青春の誓いを果たす人生は美し。皆が仏法勝負の英雄と光れ
今いる所を幸せにできずどこを幸せにできる—戸田先生。足元の信頼築け
「何のため」に生きるかを知らねば全てが空しく—作家。常に原点を忘れず
来春卒業の大学生内定率が早くも2割と。頑張れ若人!努力で栄冠つかめ

☆創価小学校入学式への創立者・池田先生のメッセージ 2018年4月10日
◇明るい声で前にすすもう
◇たくさんの本を楽しもう
◇勇気を出して挑戦しよう
希望に胸をふくらませた新1年生の皆さん、入学おめでとう!
創価の学びの城に、ようこそ! 私の心は、これからずっと大好きな皆さんといっしょです。
ご家族の皆さま、晴れの門出を心より祝福申し上げます。
さあ、きょうから、楽しい、宝さがしの冒険のスタートです。
そこで、新入生の皆さんと三つの約束をしたいと思います。
一つ目は「明るい声で前にすすもう」です。
皆さんは、太陽の王子王女です。だから、明るく元気に、自分から「おはよう」「ありがとう」と、あいさつをしましょう。そうすれば、友だちの心のドアも開きます。お父さん、お母さんも、先生方もよろこびます。こまっている人にも、しんせつに声をかけて、みんなでいっしょに前にすすんでいきましょう。ぜんぶが宝の思い出になります。
二つ目は「たくさんの本を楽しもう」です。
皆さんは、学びの国の王子王女です。すばらしい図書館が皆さんを待っています。本のページをめくれば、新しい世界がひろがります。おもしろいこと、おどろくこと、ふしぎなことに、たくさん出あい、じぶんの心を大きく豊かにできます。本には、キラキラとした宝ものが、いっぱいつまっているのです。
三つ目は「勇気を出して挑戦しよう」です。
皆さんは、師子の勇気をもった王子王女です。
どんなことも、さいしょは不安なものです。朝早く起きることも、遠くからかようことも、勉強も、たいへんだと思うことがあるでしょう。
それでも、まずは勇気を出してやってみよう。そして、あきらめずに、ねばり強く努力をすれば、かならず乗りこえられます。その負けない心が、夢をかなえる宝ものとなって、皆さんをかがやかせてくれるでしょう。
どうか、お父さん、お母さんに、毎日、元気なえがおを見せてあげてください。よく学び、よく遊び、じょうぶな心と体をつくってください。
一人ももれなく、健康で楽しい一日一日をおくれるよう、私はいつも祈り、応援しています。みんな、ファイト!(大拍手)

2018年4月17日火曜日

2018.04.17 わが友に贈る

環境の変化などで
疲れがたまる時期。
皆で健康を祈り合い
互いに声を掛け合おう!
頑健な生命力で前進!

四条金吾殿御返事 P1143
『法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏後生善処とは是なり、ただ世間の留難来るともとりあへ給うべからず』

【通解】
法華経を受持する以外に遊楽はない。法華経薬草喩品第五にある「現世は安穏にして後に善処に生ず」とは、このことをいうのである。ただ世間の種々の難が襲ってきても、とりあってはいけない。

〈寸鉄〉 2018年4月17日
「無上道とは南無妙法蓮華経是なり」御書。地道に勝るものなし。祈り強く
各地に新リーダー誕生。勝負は最初の3カ月だ!励ましの最前線へ颯爽と
山形県婦人部の日。地域に対話の花は満開!広布の理想郷建設へ朗らかに
7年連続の人口減。少子高齢化も益々。故に一人を大切に!皆を人材に!
東北への外国人宿泊客、震災前から倍増と。復興は世界の希望。頑張ろう

☆創価学園入学式への創立者・池田先生のメッセージ 2018年4月10日
◇英知の宝を見つける冒険を
◇民衆に価値創造の光を贈る人たれ
◇負けじ魂は最後に勝つ
一、私の執務室には、大きな地球儀があります。今朝も、わが学園生の「負けじ魂ここにあり」の歌声を聞きながら、地球儀を見つめました。
創価教育の父である牧口先生は、20世紀の初めに、いち早く「世界市民」というビジョンを示されました。そして、私の師匠である戸田先生は、第2次世界大戦後、「地球民族主義」という理念を高らかに掲げられたのです。
この両先生の願いを受けて、大きく地球上に友情を広げ、人類の平和へ貢献していくリーダーを育てゆく学舎が、わが創価学園です。
晴れ晴れと創立50周年を飾った、この誉れ高き世界市民の大城に、今年も最優秀の英才たちを迎えることができました。
縁も深く集い合った、東京校は第51期生の皆さん、関西校は第46期生の皆さん、入学おめでとう! 私が創立した学園に来てくれて、本当にありがとう!
送り出してくださったご家族の皆さま方に、心より感謝申し上げます。

◇学園の伝統は「学ばずは卑し」
一、西暦2067年、創立100周年へ、希望の第一歩を踏み出す「栄光のパイオニア1期生」たる皆さんと、今日は「三つの光」を決意し合いたいと思います。
一つ目の光は、開かれた「学びの光」です。
わが学園は、日本、さらには世界の教育界から大きな期待が寄せられている「スーパーグローバルハイスクール」です。
先月も、東西の学園生が「スーパーグローバルハイスクール甲子園」や、アメリカでの核兵器廃絶問題に関する国際会議などに出席して、英語を駆使して堂々と研究成果を発表しました。学園には、語学をはじめ、最高の学力を鍛えられる教育環境が整っています。先生方も、職員の方々も、皆さんの学ぶ大情熱に全力で応えてくれます。
どうか、思う存分、英知の宝を日々発見する探究の冒険を進めてください。
私の大切な友人で、わが学園生を愛してやまないアルゼンチンの平和と人道の闘士・エスキベル博士が命に刻まれている英雄の精神があります。
その英雄とは誰か? 有名人ではありません。歴史上の偉人でもありません。無名の庶民である、博士のお祖母さんです。このお祖母さんは、"人を尊敬し、どんなことからも学ぼう!"という精神に漲っていたというのです。
皆さんのお祖父さんやお祖母さん、また、お父さんやお母さんも、きっと同じ心で、皆さんの勉学を何よりの喜びとし、応援してくれていることでしょう。
学園の伝統は、「学ばずは卑し」であります。
今、皆さんが、一日一日、真剣に学んで力をつけた分だけ、身近な家族はもちろん、日本そして世界の民衆に、幸福の光、価値創造の光を贈れることを、どうか、忘れないでいただきたい。

◇語学の力で世界中へ!
将来、お父さんやお母さんを、みんなの案内で、世界中へ連れて行って差し上げられるような語学力も磨いてほしいと、私は願っています。
一、二つ目の光は、負けじ魂の「挑戦の光」です。
エスキベル博士が大事にしている古代中国の箴言があります。
それは——
「千里の行も足下に始まる(千里の旅も足もとの一歩から始まる)」と。
青春の道も、結局、一歩また一歩、地道な挑戦の歩みを、粘り強く繰り返す以外にありません。前に進めば、つまずくこともある。壁にぶつかることもある。転んでしまうことだってある。しかし、その時に、また立ち上がって、新たな挑戦の一歩を歩み出せるか、どうか。それが、青春の勝負です。
この負けじ魂を、たくましく生命に秘めた青年こそが、最後は勝つのです。

◇生涯の学友と朗らかに前進
一、三つ目は、笑顔輝く「友情の光」です。エスキベル博士は、人権の闘争のゆえに命にも及ぶ迫害を受けた勇者です。
だからこそ、同じように正義の信念を貫き通してきた創価の師弟に、絶対の信頼を寄せてくださっているのです。この博士ご夫妻は、人間の本当の美しさは、どんな苦難にも負けず、何があっても絶望しない「笑顔の輝き」にあると語られています。
わが学園生は、「正義の誇り」に胸を張りながら、大変な時こそ、明るい笑顔で励まし合い、仲良く支え合って、共々に大成長していってください。
この学園で結ばれた一生涯のスクラムが、やがて必ずや、友情と平和の光で未来の地球を明々と照らしてくれることを、私は確信してやまないのであります。
さあ、今日から、私と一緒に、「希望の太陽」「勇気の太陽」「努力の太陽」を燃え上がらせて、楽しく朗らかに前進しよう!
結びに——

不思議なる
 世紀の使命の
  学園生
 不屈の青春
  強く明るく

と贈り、私のメッセージとします。どうか、健康第一の聡明な学園生活を頼みます。本当におめでとう!(大拍手)

2018年4月16日月曜日

2018.04.16 わが友に贈る

◇今週のことば
輝く創刊67周年。
全ての読者・無冠の友・
通信員・新聞長に深謝!
世界のSEIKYOと
励ましの言葉の拡大を!
2018年4月16日

守護国家論 P71
『夫れ三悪の生を受くること大地微塵より多く人間の生を受くるは爪上の土より少し、乃至四十余年の諸経に値うことは大地微塵よりも多く法華涅槃に値うことは爪上の土より少し』

【通解】
そもそも三悪道の身に生まれることは大地の微小な塵よりも多く、人間の身として生まれることは爪の上の土よりも少ない。更に四十余年の爾前の諸経にあうことは大地の微小な塵よりも多く、法華経・涅槃経にあうことは爪の上の土よりも少ないのである。

〈寸鉄〉 2018年4月16日
海外の友と交流交歓会。国境を超える創価家族の絆。世界広布へ心一つに
「日蓮が一類は異体同心」御書。共に祈ろう!題目送るよ!ここに団結の源
香川女性の日。幸広げる婦女の麗しきスクラム。希望の楽土を志高く建設
他人を利する生活が大善—牧口先生。自他共の幸福を開く我らの人生こそ
小学1年生の交通事故は6年生の3倍と。交差点の左右確認等、注意喚起

☆大白蓮華巻頭言 2018年4月号 御書と進む!大聖人と共に!
御書を開くことは、日蓮大聖人とお会いすることである。大慈大悲の音声をお聴きすることである。
御書を拝すれば、御本仏の偉大なる御振る舞いを、そのまま仰ぎ見ることができるのだ。
御聖訓には、「明かなる事・日月にすぎんや 浄き事・蓮華にまさるべきや」「日蓮 又 日月と蓮華との如くなり」(P1109)と仰せである。
自行化他の題目を唱え、行学の二道に励む我らは、この大聖人の大生命に真っ直ぐに境智冥合できる。
ゆえに、一人一人が、勇気と智慧の大光を赫々と放ち、いかなる生老病死の闇も晴らせぬわけがない、いかなる苦悩の泥沼からも、幸と平和の蓮華を必ずや咲かせ広げゆけるのだ。
「兄弟抄」には、「がうじやうに はがみをしてたゆむ心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにて・うちふるまい・いゐしがごとく・すこしも・をづる心なかれ」(P1084)と示されている。
「御書根本」の恐れなき行動こそ、わが創価学会の永遠の誉れである。
戦時中、邪宗門は臆病にも御書の要文を削除した。
御書のままに、弾圧にも屈せず「死身弘法」を貫き通されたのは、牧口・戸田両先生であられる。
そして立宗700年の大佳節に、戸田先生が願主となって、創価学会版「御書全集」が発刊された。
「智者に我義やぶられずば用いじとなり」(P232)との学会精神の根幹が、ここにあるのだ。

人類の
 幸福勝利の
  宝典を
 学び語れや
  不退の勇気で

今、全世界で御書が研鑽されている。御書を学び合い、御本仏の広大無辺の御境涯に包まれながら、人類の大連帯を強め、高めゆける時代に入った。
「現代の鳩摩羅什」として、翻訳・通訳の使命を担い立ってくださっている方々への感謝は尽きない。
言語を超え、国を超え、民族を超えて、大聖人の励ましは、何ものにも遮られずに人々の心へ届き、内なる仏の生命を呼び覚まさずにはおかないのだ。
「日蓮が唱うる所の南無妙法蓮華経は末法一万年の衆生まで成仏せしむるなり」(P720)
この大誓願に触れれば、我らの心も奮い立ち、じっとしてはいられない。
歓喜踊躍して「地涌の菩薩」の戦いを起こさずにはいられないではないか。
大聖人は、即身成仏について質問してきた女性を、「偏に只事にあらず、教主釈尊 御身に入り替らせ給うにや」(P1262)とまで讃嘆なされていた。
この御文に照らしても、「教学部任用試験」に挑み、仏法に入門されゆく尊き同志と会友の方々の福徳が、いかばかりか。一緒に学び、応援してくださる先輩方の福徳も、これまた計り知れない。
戸田先生は断言なされた。
「御書の仰せに立てば、絶対に行き詰まらない。
何事も、どう勝ち開けばよいか、わかるんだよ」と。
一行でも、二行でもよい。きょうも御書を開き、境涯を開こう! そして大聖人と共に、「一生成仏」と「広宣流布」の大道を進みゆこうではないか!

2018年4月15日日曜日

2018.04.15 わが友に贈る

信心の励まし合い
異体同心の団結は
互いの力を万倍に!
勇気も智慧も億倍に!
明るく仲良く前へ前へ!

妙密上人御消息 P1237
『夫れ須弥山の始を尋ぬれば一塵なり大海の初は一露なり一を重ぬれば二となり二を重ぬれば三乃至十百千万億阿僧祇の母は唯一なるべし』

【通解】
そもそも須弥山の始めを尋ねれば一つの塵であり、大海の初めは一滴の露である。一を重ねれば二となり、二を重ねれば三となり、このようにして十、百、千、万、億、阿僧祇となっても、その生みの母はただ一なのである。

〈寸鉄〉 2018年4月15日
師弟に生き抜く歓喜漲る幹部会。5・3は創価の元朝。清新な決意で船出
「本当の戦いはこれから」と敢然と進め—戸田先生さあ挑戦の一歩を今日も
きょう神戸の日。関西の要衝に正義の後継は陸続と。常勝の牽引力と光れ
「受くるは・やすく持つはかたし」御書。新会員の友を応援。共に成長の道を
「意見聞く」上司が理想、新社会人の3割。激励も同じ。幹部は聞き上手に

☆明日を求めて 池田先生の対話録�第49回 ロシア・国際児童基金協会 アリベルト・リハーノフ総裁
◇大人の姿が、子どもの未来。だから私は、行動し続ける
子どもの未来——その探求を、池田先生とリハーノフ総裁は共有し続けてきた。重ねた語らいは、対談集に結実している。
話題が、ある映画に及ぶ場面があった。子どもの差別なき心について語り合う中、池田先生が、スピルバーグ監督の映画「E.T.」に言及したのだ。
「奇妙な風体をした異星人を、地球の子どもたちが何の抵抗もなく"かわいい"と受け入れている」「『差別なき心』のお手本のようなものであり、もしかすると幼児は、国際人というよりも、宇宙人なのかもしれませんね」
ユーモアを交えた先生の言葉。総裁は、笑って応えた。
「この映画は原作もよく知っています。じつは、ロシア語で初めて出版したのが、私だったのです」
1961年にデビューした児童文学作家。青少年の心をつかんできた作品の中には、戦争をテーマにしたものも多い。
「子どもは私たちの未来、とよく言われます。しかし、それは正しくない言い方だと思います。私たちが子どもたちの未来なのです——つまり、子どもたちの未来をつくるのです」。その言葉通り、総裁は、子どもたちの成長のために働き続けてきた。

1995年3月、二人は初めての出会いを刻んだ。東京・創価学園の卒業式でのこと。総裁は祝辞を述べ、学園生に温かな、まなざしを注いだ。
後日、青少年の育成への貢献をたたえる「レフ・トルストイ国際金メダル」が、総裁から池田先生に贈られた。
この来日中、二人は2度にわたり、会談の機会をもっている。
総裁は、人気の児童文学者、また児童教育の不屈の実践家。
先生は、若き日に少年雑誌の編集長も務めた、信念の言論人。
自ずと対話は深まり、子どもと社会情勢、いじめと暴力、家庭教育論、親の在り方——議論は多岐にわたった。
総裁が、悪の本質を「犬の群」と喝破する。先生が、善の本質は「一人立つ」ことだと指摘する。
家庭論。総裁は、「家族の状況を見れば、その社会の安定度なり不安定さがわかります。ひいては国家の、そして人類の将来を推し量ることもできる」「自分の家庭が崩壊しようとしているとき、私たちは人類について考えたりしません」と持論を展開する。
先生は、家族の一人一人が成長するために「師弟」が重要であるという、信念を語る。「『どういう家庭をめざすのか』『どんな子に育てるのか』という目的観を共有するとともに、共通の師の下で、悔いない人生を歩んでいることが、どれほどか充実した家庭を築きゆく土台となることであろう、と信じてやみません」
総裁の生家の庭には、春になると桜が咲き薫った。先生も桜が好きで、かつての自宅の庭には桜の木が植えられていた。
「桜は『平和の象徴』である」と先生は随筆につづっている。
「かつて、戦争に利用された桜は、あまりにも悲惨であり、かわいそうだった」——。
池田先生は青少年時代、総裁は幼少期に、同じ第2次世界大戦の惨禍を経験した。
総裁は著書の中で、自身が通っていた幼稚園の、学芸会の写真について触れている。「私は、軍服を着ていて、ヘルメットには赤い星、背中には銃をしょっている。でも私は、木馬にのっているのだ。そして私は、きっぱりとした表情をしている」
先生との対談で総裁は語った。
「第2次世界大戦が終わったのは半世紀以上も前ですが、平和は、本当の平和は、残念ながらいまだに訪れてはいません。武力紛争があちこちで勃発しています。大人たちが撃ちあいをし、その弾が子どもたちに当たっています」
総裁は、自身が幼少の一時期、乳児院(家庭で保育を受けられない乳児の養育を目的とする施設)で過ごしたことを、著書につづっている。子どもたちのためなら、いかなる労苦もいとわない氏の原動力は、そうしたところにもあるのだろうか。
「レフ・トルストイ国際金メダル」の授賞式後、総裁は池田先生に、こんな問いを投げ掛けた。
「なぜ、短期間にこれほど多大な業績を残すことができたのでしょうか」
先生は即答した。
「一つは、師匠との約束を絶対に成し遂げたいという一念です。もう一つは、私は若き日より病弱であり、『倒れないうちに仕事をやろう』と決めて戦いました。その繰り返しで、仕事に加速度がついていったのです」
真剣に未来を模索する人。自らの行動で平和をつくってきた人。どちらにも、魂の原点があった。

二人は、2008年3月、東京・創価学園で再会を果たした。ロシア・国際児童基金協会から池田先生に贈られた、「子ども守護の騎士」章の、授与式である。
先生は、学園生に語り掛けた。「多くの反対や妨害が渦巻く中、私は断固として中国とも、ロシアとも友好を結んできました」「牧口先生と戸田先生が掲げられた、『子どもの幸福』を眼目とする、創価教育の夢を実現するために戦ってきました」
そして、言葉を継ぐ。
「この私の心を深く深く理解してくださっているのが、ここにお迎え申し上げたリハーノフ先生なのであります。リハーノフ先生もまた、子どもたちの人権と尊厳を護り抜くために、どれほど多くの嫉妬や嘘の悪口を浴びせられてきたことか」
総裁は本年1月、同協会の機関誌の1ページを割き、先生の卒寿を祝う寄稿を掲載している。
「深く尊敬する池田会長! 90歳の誕生日という記念すべき日に際して、心よりお祝いを申し上げます」「距離を超えて、私と会長の心は見えない絆で結ばれています。その絆を通して、愛と尊敬の気持ちをお送りいたします」
未来をつくるため、行動を貫く——信念で連なる二人の、心の対話は続いている。

アリベルト・アナトーリエヴィッチ・リハーノフ 1935年、ロシア・キーロフ市生まれ。ウラル大学ジャーナリスト科を卒業後、編集の仕事を経て、61年に作家としてデビュー。戦争をテーマとした作品を多数発表し、青少年に多くの読者を得る。雑誌『スメーナ』編集長などを歴任し、87年、ソ連児童基金総裁に就任。91年のソ連解体後、ロシア・国際児童基金協会でも総裁を務めてきた。作品に『けわしい坂』『音楽』『木の馬』『若ものたちの告白』など。青少年文学作家に贈られる国家賞「レーニン・コムソモール賞」を受賞している。

2018年4月14日土曜日

2018.04.14 わが友に贈る

「耳にふるる者は
既に仏になるべき」
仏法に一文一句でも
縁する功徳は絶大だ。
友のために語りぬこう!

御義口伝巻上 P747
『南無妙法蓮華経は自行化他に亘るなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経を勧めて持たしむるなり』

【通解】
南無妙法蓮華経は自行化他に亘るのである。今、日蓮及びその門下は、南無妙法蓮華経を勧めて、一切衆生に持たしめているのである。

〈寸鉄〉 2018年4月14日
熊本地震2年。犠牲者の冥福と被災地の復興を祈念。希望の明日へ共々に
新潟の日。「美しき信越」大拡大月間を驀進!大聖人有縁の地に人材山脈を
「相構て心を翻へさず・一筋に」御聖訓。何があろうが前へ前へ。誓願を貫け
学会は校舎なき総合大学—戸田先生。日々の活動こそ成長と幸福への直道
大麻の摘発、過去最多と。高校生ら増加傾向。若者狂わす魔物。断じて撲滅

☆虹を懸ける 池田先生とオーストラリア�=完 2018年4月8日
◇花園のように美しい団結で
オーストラリアに初めて支部が結成された1964年、メンバーは数えるほどしかいなかった。そのほとんどは、第2次世界大戦後に進駐軍の兵士と結婚した、日本からの"戦争花嫁"だった。
片言の英語で仏法の話をしても、誰も相手にしてくれなかった。
当時、オーストラリアの人口の約9割は、キリスト教徒。まして戦時中、日本は敵国だった。周囲は"日本の宗教"と聞くだけで眉をひそめた。
「彼女たちが折伏に歩くと、道端で唾を吐かれたこともありました。それでも懸命に題目を唱え、対話に挑戦していました。彼女たちの情熱に触れ、私も広布への決意を深めました」。草創のパトリシア・ヒルマンさんが教えてくれた。
広布開拓の同志は近隣との友好を深めようと、座談会だけでなく、イベントやコンサートなどを開いた。交流の中で友情は深まり、SGIへの理解も広がっていった。
池田先生は、つづっている。「正しき行動の人は、たとえ無認識な人から軽蔑され、非難されようとも、必ず、その偉大さが証明されるようになる」
草創の同志の忍耐と勇気によって、オーストラリア広布は切り開かれていった。

◇労苦を誉れに
草創の同志に励まされた一人が、フミエ・ヒラマツさんである。東京都出身。女子部時代に池田先生との出会いを刻んだ。
72年2月、結婚を機にオーストラリアへ。英語が得意というわけではなかった。
「行けば、どうにかなると思っていました(笑い)。でも、予想以上に言葉の壁は大きく、語学力のなさを痛感しました」
二人の子どもを授かったが、異国の地で頼れる親も友人もいない。そんな時、婦人部の先輩が足を運んでくれた。さらに、勇気の源となったのが、船便で届く聖教新聞と大白蓮華。師の指導を抱き締め、学会活動に走り抜いた。
忘れ得ぬ師弟の出会いは、93年10月に開かれた「文化親善家族祭」。秋晴れの創価大学(東京・八王子市)だった。ヒラマツさんは当時、オーストラリア婦人部長。ハンス・バンダーベント理事長(当時)と共に、創大池田記念講堂で待っていると、そこに先生が歩み寄ってきた。
二人が自己紹介すると、先生は「ついていらっしゃい」と優しく手招きを。講堂内の壁に飾られていた世界地図を見ながら、「オーストラリアは、ここだね」と指さした。
ヒラマツさんは「2000年のオリンピックは、シドニーで開かれます」と伝えると、先生は「知ってるよ。大きい国だね」と。さらに、こう続けた。「オーストラリアで一人を折伏するということは、日本で100人を折伏することに匹敵するんだよ」
その言葉にヒラマツさんは胸を打たれた。
オーストラリアは個人主義が強く、組織に入ることへの抵抗感を示す人も少なくなかった。また、永住権を取得できず、帰国せざるを得ない友人もいた。それでも皆、懸命に折伏に挑んだ。
ヒラマツさん自身も近隣をはじめ、会う人会う人に信心の素晴らしさを語り抜いた。彼女がオーストラリアで初めての弘教を実らせたのは、レバノン出身のタクシードライバーだった。
「先生は、私たちの苦労を全部、ご存じだったのだと、あの時、思いました。広布への労苦を最高の誉れとして、報恩の道を歩もうと誓いました」
後日、先生はヒラマツさんに語った。「花園のように美しく、仲の良いオーストラリアに」——。これが、生涯の指針となった。
昨年、ヒラマツさんはオセアニア長に就任した。「オーストラリアは多文化国家。だからこそ、異体同心の団結が大切です。花園のように仲良く美しい団結で、勝利の花を満開に咲かせていきます」

◇逆ピラミッド
ハンス・バンダーベントさんもまた、93年の「文化親善家族祭」での出会いが、人生の原点となっている。
池田先生と共に講堂内を歩いていると、創大の本部棟の完成予想図が展示されていた。
先生は指さし、「本部棟は、まだできていないけれど、私の頭の中には明確なビジョンがあります。君も、しっかりとしたビジョンを持っていくんだよ」と力強く語った。
さらに進むと、廊下に歓迎用の赤いカーペットが敷かれていた。だが、先生はそれを踏まないよう、廊下の端を歩いた。バンダーベントさんは首をかしげながら、後に続く。先生は彼の思いを察したのか、笑顔で語った。
「なぜ、廊下の隅を歩いているか、不思議に思っているでしょう。このカーペットは、いつも婦人部の方がきれいにしてくれている。だから、できるだけ汚さないように努力しているんだよ」
国内大手のテレビ局に勤務していたバンダーベントさん。スタジオのセット、照明、舞台装置などにエンジニアとして携わり、番組制作を支えていた。陰の苦労を身に染みて感じていたからこそ、行事を支える役員を思いやる師の慈愛に、目頭が熱くなった。
バンダーベントさんには、もう一つ忘れられない思い出がある。
95年1月、ハワイでの「世界青年平和文化祭」。メンバーを激励していた先生は、バンダーベントさんと目が合うと、「この前、お会いした時は、お辞儀しかできなかったね。今日は握手しよう」。そう言って、笑顔で手を差し出した。
バンダーベントさんは述懐する。「普通の組織では、リーダーはピラミッドの頂点にいますが、創価学会は正反対。逆ピラミッドのように、一番下で同志を支えていく存在が、学会のリーダーなんです。自分の生命に刻み込むように、一人一人を100パーセントの力で激励される先生の姿を通し、リーダーのあるべき姿勢を学びました」
現在、バンダーベントさんは副オセアニア長として、広大な天地を駆け巡る。師の振る舞いを常に思い出しながら——。

◇多文化社会の光
メルボルン在住のペニー・コーさんは、6人きょうだいの長女として、マレーシアで生まれ育った。
80年に入会。翌年、オーストラリアに渡り、スウィンバーン工科大学へ進学した。
師との出会いは大学院生の時。88年11月に来日した折、東京での懇談会だった。
池田先生は会場に入ると、オレンジジュースの入ったコップを持った。少し飲んだ後、「今日の朝、勤行をしてこなかった男子部はいるかな?」と見渡した。「君だな」と一人の男性に向かって、ジュースをかけるそぶりを。その瞬間、コップからは、ジュースの代わりに色とりどりの紙吹雪が舞った。鮮やかな手品に、爆笑と拍手が起こった。
「本当に楽しいひとときでした。私たちを喜ばせたいという、先生の気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいになりました」
手品に見入っていると、肩をたたく人がいた。振り向くと、そこには笑顔の香峯子夫人が。夫人は両手でコーさんの手を包み込み、小さなブローチを手渡した。
コーさんは当時、父親の会社が倒産し、厳しい経済状況だった。仕送りのため、工場作業員や調理員など、四つのアルバイトを掛け持ちしていた。「池田先生と奥さまの激励を受け、"何があっても負けない"と強く決意しました」
大学院を修了後、国立病院へ就職。献身的に働き、職場での信頼を得て、永住権を取得できた。その後、経済苦も乗り越えた。
現在、コーさんはメルボルンにある州立病院で、超音波検査士として活躍。2009年に開かれた「世界超音波医学学術連合大会」では、それまでの功績が認められ、最優秀賞に輝いた。
両親をはじめ、きょうだいや親戚などを次々と入会に導き、地区婦人部長として、さっそうと広布に走る。
◇ ◆ ◇
オーストラリアSGIは今、新たなメンバーが陸続と誕生。29支部へと発展し、この10年で、2倍の陣列となった。
「希望大陸」——先生はオーストラリアをそう呼んだ。異体同心の団結で進み、多文化共生社会の中で光り輝く友こそ、"希望の太陽"である。

2018年4月13日金曜日

2018.04.13 わが友に贈る

毎日の目標を定めて
挑戦し続ける人は強い。
焦点があいまいでは
本当の力はつかない。
清流の信心を貫こう!

上野尼御前御返事 P1580
『経に云く「若し法を聞くこと有らん者は一として成仏せざること無し」云云、文の心は此の経を持つ人は百人は百人ながら千人は千人ながら一人もかけず仏に成ると申す文なり』

【通解】
法華経に「もし法を聞く者があるならば、一人として成仏しない者はいない」等と説かれている。この経文の心は、此の経を持つ人は百人いれば百人とも、千人いれば千人とも、一人も欠けず仏に成るということである。

〈寸鉄〉 2018年4月13日
任用試験、申し込み進む。"理は信を深からしむ"。新入会者と共に錬磨を!
創価班・牙城会が拡大の春を疾駆。凜々しく勝ち進む学会厳護の闘将たれ
「徳島女性の日」。太陽の如き励ましで地域は明るく!今日も颯爽と対話へ
本当に優れた人の生涯は試練の連続—哲人。苦闘を勝ち越え真金の勇者に
若者狙ったマルチ商法が急増と。高収入が得られる等の甘い囁きは要警戒

☆友のもとへ 池田先生の激励行 第3回 草創の激闘の地 東京・文京(下)
我らの歴史誓いあり
拡大の要諦
�信心の団結
�主体者の自覚
�人材育成

「私は、どこの支部も、どこの同志も、幸福であって貰いたいのだ。溌剌と、団結して、学会を、日本の、世界の、学会にすることを夢みているのだ」
65年前の1953年(昭和28年)1月、池田先生が日記につづった一節。この時すでに、世界広布を胸に抱いていたのである。
日記をしるした3カ月後、先生は文京支部長代理に就任した。同志の幸福と広布の前進を願い、最前線を駆け巡った。
先生が第3代会長に就任した60年(同35年)5月3日、大きく発展を遂げた文京支部は、三つの支部に分割。文京の拡大の要諦を、先生は3点にわたって述べている。
1点目は、「『祈り』を根本とする団結」である。
一方的に話し続けるくせのあるメンバーに、先生は語った。
「相手が『実は……』と言い出したら本物です。それを言い出さないうちは、信用されていない証拠です」
仏法対話や訪問・激励において、じっくり相手の話を聞き、心を通わせていくことを訴えた。
2点目は、「一人一人が、主体者の自覚で立ち上がること」。
「開目抄」「如説修行抄」「諸法実相抄」など、先生は数々の御書を繙き、友の勇気を鼓舞した。
ある時の班長会では、「日蓮一生の間の祈請並びに所願忽ちに成就せしむるか、将又五五百歳の仏記宛かも符契の如し」(御書1284ページ)の一節を拝し、力説した。
「広宣流布は必ずできるという確信を持とう。皆さんの願いが叶わないわけはない。幸せになれる。自分もそれを信じ、他人にも教えてあげてください。それが折伏です」
御書根本の励ましによって、多くの友が地涌の菩薩としての使命を自覚し、広布の陣列に加わった。
3点目は、「人材育成」である。
ある日、一人の男子部員が支部の打ち合わせ場所に、資料を届けにきた。
先生は、男子部員の名前を聞くと、「歩いてきたの? ご苦労さま、気をつけて帰ってね」と声を掛け、深々と頭を下げた。
先生は心から青年を大切にした。「青年部をわが子と思いなさい」——壮年・婦人に事あるごとに、そう繰り返した。
◆◇◆
会長就任後も、先生は折々に、文京の友に励ましを送り続けた。
なかでも、72年(同47年)11月12日、学会本部での記念撮影は、多くの同志の心に刻まれる。「文京の日」の淵源である。
撮影の合間、先生は年配の友に声を掛けたり、壮年と車座になって懇談したりした。さらに、参加者と勤行・唱題を行い、"将来、海外の同志の激励に行けるような境涯に"と呼び掛け、悠々と本格的な信心を貫いていくよう望んだ。
佐原勝助さん(副区長、地区部長兼任)は、撮影に集った一人。
勤行を終えた後、先生は「御本尊に皆さまの健康、一家のご繁栄を心から祈念しました」と。この言葉に、佐原さんは、師の「会員第一」の真心を感じ、感動で胸が熱くなった。
「撮影に参加して、"学会、先生と共に前進する限り、自身の人生は盤石である"と確信することができました」
中学卒業後、秋田県から上京し、宝飾品の修理・加工店で働き始めた。職人として腕を磨き、87年(同62年)に独立。文京区内に店を構えた。
経営は順調だった。ところが、99年(平成11年)ごろから不景気の影響を受け、仕事は激減。店をたたむかどうかの瀬戸際まで追い込まれた。
必死に祈り続ける日々。転機が訪れたのは、2001年(同13年)。「カメオ」と呼ばれる装飾品のフレーム作りの依頼が来た。
初めての挑戦だったが、依頼主が佐原さんの作ったフレームを高く評価。受注を勝ち取り、業績はV字回復を遂げた。
学会活動にも全力を注ぎ、今年2月には弘教を実らせた。
自身の人生は盤石——その確信のまま、佐原さんは生涯、師と共に広布の人生を歩むことを誓う。
◆◇◆
♪生命豊かに 幸の日々
 我らの歴史 誓いあり

文京区歌「誉れの故郷」が生まれたのは、1984年(昭和59年)1月18日。文京の青年部が作成した歌詞に、先生が筆を入れ、完成した歌である。
翌19日の本紙で、区歌の誕生が報道され、文化祭の開催も発表された。
同年9月16日に行われた第2回「文京大文化祭」は、約3000人の友が出演。冒頭を飾ったのは、壮年・婦人・女子部のメンバーによる「誉れの故郷」の合唱だった。
その後、未来部のリズムダンスや女子部の創作バレエ、男子部の組み体操などが披露された。グランドフィナーレでは、全出演者が新たな前進の誓いを込め、「誉れの故郷」を高らかに歌い上げた。
文化祭に出席した先生は、青年時代に鍛錬を重ね、自身を磨き抜いていくことが、社会に貢献し、幸福な人生を築く基本の力になると語った。
佐古陽子さん(婦人部副本部長)は、運営役員を務めた。文化祭の最中は運営本部で、その成功を胸中で祈り続けた。
文化祭終了後、先生は控室へ。その途中、佐古さんら役員の姿を見掛けると、「ご苦労さま」と温かく声を掛け、その場にいた一人一人をねぎらった。
「"陰の人"を大切にされる師の心を知った瞬間でした」
2009年(平成21年)、佐古さんに子宮頸がんが見つかった。ステージ4の末期だった。
抗がん剤の一滴一滴が、がん細胞を消滅させるように、と題目を唱えた。時には不安に駆られたが、闘病を開始した直後の本部幹部会での先生のスピーチに、心の底から勇気が湧いた。
「病気には深い意味がある。信心を試されているのである。ゆえに、諸天善神が護らないわけがない」
佐古さんの力強い祈りに呼応するように、抗がん剤治療が功を奏し、症状は劇的に改善。1年後、再発したものの、再び乗り越え、寛解を勝ち取った。
報恩感謝を胸に、地域活動にも率先。希望の連帯を広げている。
◆◇◆
12月21日は「文京青年部の日」である。1991年(平成3年)のこの日、豊島・文京・台東区の文化音楽祭が開催された。
前月、学会は邪宗門と決別し、"魂の独立"を果たした。学会が新たな飛翔を開始した直後に、同音楽祭は行われたのである。
先生は「大悪をこれば大善きたる」「迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立ってをどりぬべし」(御書1300ページ)を拝読。「大悪」をも「大善」に転じてきた学会の信心の力を訴え、世界広布の大舞台に勇んで舞い、躍り出てほしいと望んだ。
少年少女部の文京王子合唱団(当時)に所属していた森内義昭さん(区男子部書記長)は、音楽祭に出演。「一寸法師」「桃太郎」を元気いっぱいに歌った。
「この時、先生との出会いを結んだことは、生涯の思い出です」
中学卒業後、創価高校へ。入学式から8日後、記念撮影会が行われた。創立者の池田先生は、「21世紀は語学と哲学の時代」と強調。この指針を胸に、森内さんは創価大学進学後も、英語の習得に力を注いだ。
現在、大手物流企業に勤務。本社が香港にあるため、日常の業務で英語を使うことが多い。仕事をしながら、さらに語学に磨きをかけ、TOEIC(英語能力試験)のスコアでは、965点(990点満点)を取った。
多忙の合間を縫って、総本部創価班として、対話拡大にも率先する。
長女・秀美さんは今、文京王子王女合唱団の一員。次女・清美さんも入団の予定だ。父が歩んだ道を、2人の娘も進んでいる。
◆◇◆
文京文化会館には、区歌「誉れの故郷」の歌碑がある。池田先生は由来文に、こうつづっている。
「おお わが文京に脈打つ『前進の勇気』『異体同心の団結』そして『師弟不二の負けじ魂』は未来永遠に不滅なり」
師の足跡が幾重にも刻まれる「誉れの故郷」。その魂は、世代を超えて、友の胸に輝き続けていく。

2018年4月12日木曜日

2018.04.12 わが友に贈る

信心に定年はない。
使命に引退はない。
「いよいよこれから!」
常に前を向く人こそ
人生の王者・女王だ!

開目抄上 P202
『今の世を見るに日蓮より外の諸僧たれの人か法華経につけて諸人に悪口罵詈せられ刀杖等を加えらるる者ある、日蓮なくば此の一偈の未来記は妄語となりぬ』

【通解】
今の世を見るに、日蓮以外の諸僧のなかで、いったいだれが、法華経のために多くの人たちから悪口罵詈され、刀や杖などで打たれたであろうか。
日蓮がいなければ、この法華経の一偈に示された未来の予言はウソになってしまったところである。

〈寸鉄〉 2018年4月12日
「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」御書。徹して語れ。勇気を胸に
生命力が強いほど人は幸福になるのだ―戸田先生朝の勤行から爽快に出発
「苦しんだことのない者は軽い」哲人。青年は苦労を求めよ。将の将と光れ
女性週間。地域に励まし広げる婦人部・女子部のスクラムこそ社会の希望
電子レンジの事故、3割は誤使用が原因。説明書で確認。日々使う家電も

☆4月度座談会拝読御書 如説修行抄
自他共の幸福願い正法を語り抜く
「法華経の行者」として仏法の正しい実践を
◇本抄について
「如説修行抄」は、日蓮大聖人が文永10年(1273年)5月、佐渡・一谷で認められたお手紙です。
題号の「如説修行」とは、「仏の説の如く修行する」との意味です。「仏の説」とは、「釈尊の説」という意味であり、大聖人門下の立場からは「末法の御本仏である大聖人の説」と拝します。
当時、大聖人は流罪の身であり、門下にも数々の迫害が襲いかかりました。門下の中には師匠である大聖人を疑い、退転の心を抱く者もいたのです。
大聖人は本抄で、法華経の経文に説かれる通りの大難に遭いながら折伏を実践する大聖人とその門下こそが、末法における真実の如説修行の人であると示されています。そして、いかなる難に遭おうと退転せず、信心を貫き通すよう励まされています。
本抄の末尾に「人々御中へ」「此の書御身を離さず常に御覧有る可く候」(御書505ページ)とあります。門下一同に対して、大聖人が法華経を如説修行された通りに、信心に励んでいくことを教えられているのが本抄です。

◇拝読御文
『天台云く「法華折伏・破権門理」とまことに故あるかな、然るに摂受たる四安楽の修行を今の時行ずるならば冬種子を下して春菓を求る者にあらずや、雞の暁に鳴くは用なり宵に鳴くは物怪なり』 503ページ16行目~18行目

◇「如説修行」
本抄では、「如説修行」について「法華経の経文の規範を明確な手本として、少しも違えることなく、『ただ成仏の教えだけがある』と信じるのが、如説修行の人であると、仏は定めておられる」(御書503ページ、通解)と示されます。
釈尊は、人々の機根(=仏法理解の能力)に合わせて、種々の教えを説きました。その真意は、人々の機根を整えた後に「一仏乗」を教えることにあります。「一仏乗」とは、"人々を仏の境涯に至らしめる唯一の乗り物"との意味です。この一仏乗を説き切ったのは法華経のみです。
法華経以外の教えは"仮の教え"である「権教」と呼ばれます。これは、法華経に示される真実の教えへと人々を近づける"手立ての教え"にすぎません。法華経こそ、万人成仏という仏の真意が示された根本の教えであると知らなくてはならないのです。
さらに本抄では、「如説修行の行者」には、「三類の強敵」が競い起こることが述べられます。三類の強敵とは、3種類の強力な迫害者のことです。
この三類の強敵の出現こそ、法華経を正しく実践している"証し"にほかなりません。法華経には、悪世に妙法を弘める人には三類の強敵が競い起こることが予言されているからです。
そして、大聖人は他の御抄で「法華経の行者は如説修行せば必ず一生の中に一人も残らず成仏す可し」(同416ページ)と断言されています。大聖人の仰せの通りに信心の実践を貫く中に、何ものにも左右されない幸福境涯の確立があることを心に刻みましょう。

◇摂受と折伏
仏法を弘めていくうえで、その方法に摂受と折伏があります。
たとえ人々が低い教えを信じていたとしても、そのことをとがめず、仮に受け入れたうえで次第に導いていく方法が摂受。
そして、相手が執着している低い教えの誤りを明確に指摘して打ち破り、正法に帰伏させていく方法が折伏です。
摂受、折伏について、日蓮大聖人は"時に応じた修行のあり方"として位置付けられています。ここでいう修行としての摂受とは、邪法・邪師を責めず、一人静かな所で修行に専念する修行のあり方をいいます。一方、折伏は、仏法に無理解な人々の多い世の中にあえて飛び込み、"仏法を破壊する邪師"の誤りを指摘し、正法を護っていく修行をいいます。
悪世においては折伏行によってのみ、自らが正法への確信を深めて成仏の道を歩むことができると同時に、人々を正法に目覚めさせることができるのです。
日蓮大聖人は「仏法は摂受・折伏時によるべし」(御書957ページ)と仰せになり、「時」を強調されています。
また、拝読御文の直前では「今の時は権教即実教の敵と成るなり、一乗流布の時は権教有って敵と成りて・まぎらはしくば実教より之を責む可し、是を摂折二門の中には法華経の折伏と申すなり」(同503ページ)と仰せです。
末法には、低い教えに執着して成仏の法である法華経を誹謗する邪師が多く出現します。こうした時にあっては、折伏こそが正法を護る正しい実践となり、時にかなった成仏の修行になります。
ゆえに、末法である現代において、大聖人が教えられた通り、南無妙法蓮華経こそが成仏の法であると、その正しさ、偉大さを言い切っていくことが、折伏の実践なのです。

◇慈悲の精神が根本
折伏行の根本精神は、慈悲の一念でなくてはなりません。
慈悲の「悲」とは、衆生の苦を悲しみ、同苦すること。「慈」は、衆生を慈しみ、法を正しく教えて、境涯変革させていくことです。慈悲は「抜苦与楽」を意味します。
日蓮大聖人は他の御抄で、御自身が折伏を行じ、諸宗を厳しく破折している意味について、涅槃経の文を解釈した次の言葉を引いて教えられています。
「仏法を破壊し乱す者は仏法者の中にいる敵である。慈悲もなく、偽って親しくする者は、その人にとって敵である。すすんで悪を糾す者は護法の声聞であり、真のわが(=仏の)弟子である。人のために悪を取り除く者は、まさにその人にとって親である。すすんで悪を厳しく責める者こそ、わが弟子である。悪を追い出そうとしない者は仏法者の中にいる敵である」(御書236ページ等、通解)
一切衆生を仏にしようとの法華経の深い心を踏みにじって、仏法を破壊し混乱させていた当時の諸宗。万人成仏の道を閉ざす、こうした教えを徹して責めるのが、仏法者としての責務であり、真の慈悲の行為です。
大聖人の実践された折伏行は、邪法に惑わされている人々を目覚めさせ救っていこうとの大慈悲に基づく振る舞いにほかなりません。

★池田先生の指針から 社会の基盤に確かな哲学を
大聖人は、天台大師の「法華折伏・破権門理」の文を再び引用されています。
仏自らが、衆生を成仏させるために法華経を説いて、権門の理を鋭く破折されていった。この慈悲と道理の戦いが、法華の折伏にほかなりません。
加えて、諸宗を破折し、妙法を弘通すれば、三障四魔が競い、三類の強敵が立ちはだかることは、経典に照らして明白です。
しかし、眼前に立ちはだかる民衆の不幸を黙って見過ごすわけにはいかない。何より、仏の正法が失われてしまうことを放っておくわけにはいかない。こうした、やむにやまれぬ熱誠で立ち上がられた不惜身命・身軽法重による民衆救済の大闘争こそが、大聖人の「折伏精神」の本義なのです。万人成仏という、仏法本来の寛容の精神に満ちあふれた実践こそが「法華経の折伏」なのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第5巻)
◇ ◆ ◇
末法は、魔性により権教と実教が入り乱れるということは先ほど述べました。加えて重大な問題として、本来、法華経を信仰の規範とすべき天台宗の者たちが、悪を放置して折伏もせず、現実を離れた山林で摂受の修行に耽っていたのです。
戦うべき時に戦わない。悪が跋扈しても傍観する。それは悪を助長していることと同じです。結果的に、仏法破壊に加担してしまっているからです。
仏の説いた法の厳格さが薄れ、曖昧になると、実践する人々の精神も腐敗・堕落していきます。
修行が懶惰懈怠になれば、魂が脆弱になり保身に走ります。そうなれば権力側にすり寄って宗教の権威化が始まる。この権威主義の悪弊が「摂受主義」の本質です。
当時の仏教界の大半がそうであったといっても過言ではありません。社会の基底部たる宗教が混迷している時代だからこそ、精神の土壌を変革する折伏行の実践こそが、仏の真意を実現する如説修行となるのです。
今の日顕宗も、大聖人を迫害した当時の諸宗とまったく同じです。(同)

参考文献
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第5巻(聖教新聞社)

2018年4月11日水曜日

2018.04.11 わが友に贈る

新社会人 頑張れ!
青年時代の苦労は
未来への飛躍台だ。
煩悩即菩提の信心で
価値創造の日々を!

乙御前母御書 P1222
『なによりも女房のみとしてこれまで来りて候いし事これまでながされ候いける事はさる事にて御心ざしのあらわるべきにやありけんとありがたくのみをぼへ候』

【通解】
なによりも女房の身としてここまでこられたこと、日蓮が流されたのは、わけあってのことですが、(女性の身で、これまで足を運んでくださったあなたの姿にふれると、私が流されたのは)「あなたの厚い御志があらわれるためであったのか」と、ただありがたく思うばかりです。

〈寸鉄〉 2018年4月11日
栄光の5・3へ賑やかに座談会の週。仏の会座に皆で。共に歓喜の人生を
ヤング・ミセスの日。幸と希望の連帯を地域に拡大今日も爽やかな挨拶から
全軍が勝利へ進めるよう模範となれ—戸田先生。"長の一念"が躍動の源泉
社会的繋がりを持つ人は早期死亡リスク半減と。地域の絆結ぶ対話に全力
乳幼児の誤飲、煙草・医薬品・電池が多し。保管場所等を確認。子供の目線で

☆第32回本部幹部会で紹介された池田先生の指針
永遠に崩れぬ「仏」の境涯を開け
励ましはスピードで決まる
ともに悩みともに祈る
学会こそ人生の「安全の軌道」

「世界広布新時代第32回本部幹部会」(先月25日、札幌市の北海道池田講堂)の席上、1993年12月の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。友情拡大の春を進みゆく友への指針として掲載する。

一、先日も、ある方が言われていた。
「何があっても、創価学会は朗らかに前進している。すごいことですね。この何十年、全部そうですね。全部、朗らかに乗りきっていますね」と。
そのとおり、私どもは一切の波を押しのけ、乗り越えて、戦い、勝った。重ねて「よく頑張ってくださいました」と御礼申し上げたい。

◇「能く忍ぶ」強さを
一、仏の別名を「能忍」という。「能く忍ぶ」。何でも耐えていける人のことである。
何があっても恐れない。何があっても屈しない。迫害されようが、牢へ入れられようが、全部、耐えぬいて、不平ひとつ言わない。こういう人には、だれもかなわない。
その意味で、人間として「最高の幸福」の根底は、何があっても「能く忍ぶ」強さである。生きて生きて生きぬく力である。それが「仏」の境涯なのである。創価学会には、この力がみなぎっている。ゆえに耐えぬいた。ゆえに勝った。
一、「仏」という三世永遠に崩れない幸福境涯をかためるのが、信仰の目的である。そのために今世の仏道修行がある。今世を戦いぬいて、その境涯を勝ち取っていくのである。
「永遠」から見れば、30年や50年は、あっという間である。
「仏」の境涯になる「原因」を、自分自身がつくっていく。そして、その「結実」を証明する、最高に幸福な自分自身となっていく。それが仏道修行である。
どんな世界にも「修行」はある。柔道、剣道、相撲、ピアノ、その他、修行なくして向上があるはずがない。勝利があるはずがない。
耐えて練習しぬいて、その「道」を進んでいく。技を磨き、学問を磨いていく。それで初めて上達がある。これが道理である。
「仏法は道理」であり、仏道修行も同じく、耐えて進んだ人が勝つ。
これからも、さまざまな波があるにちがいない。何があろうと、わが学会は、平然として、生きぬき、勝ちぬき、永遠に「この道」を堂々と歩んでまいりたい。
一、牧口先生が"最も感銘した"と言われた言葉がある。
『創価教育学体系』の中で、スウェーデンの化学者であり、ノーベル賞の設立者でもあるノーベルのある言葉を引いて、「余の一生中にこれ程力強き適切なる教訓を、言語の上で受けた事がない」(『牧口常三郎全集』第5巻)と言われた。いわば、仏法以外に"一生でいちばん共感した言葉"という意味である。
その言葉とは、「遺産は相続することが出来るが、幸福は相続する事は出来ぬ」であった。
事実、財産を相続したために堕落したり、悪人や愚かな人間となって不幸を招く場合も多い。
幸福は相続できない。「幸福」は、だれからも与えられない。だれも与えることはできない。
「幸福」は、自分自身が「創造」する以外にない。自分自身の正しき信行で勝ち取る以外にない。これが仏法である。これが牧口先生の信条であった。
一、ゆえに牧口先生は、「教育」と「信仰」を通して、「自分で幸福を創造できる人間」「価値を創造できる人間」をつくろうとされた。それ以外に、人類を幸せにする方法はないからである。
「創価」すなわち「価値創造」の「価値」(美・利・善)とは、「幸福」の別名である。その意味で、創価学会とは、「幸福創造」の学会であり、「幸福創造」の道を学ぶ集いなのである。
「財産は相続できるが、幸福は相続できない」——「財産」を「地位」や「知識」などに置き換えても同じである。「地位」は相続できても、「幸福」は相続できない。「知識」は継承できても、「幸福」は継承できない。"地位イコール幸福"でも、"知識イコール幸福"でもない。これが真理と思うが、どうだろうか。

◇牧口先生の信条
一、牧口先生は一生涯、「どうすれば人間が幸福になれるか」を追求された。
その結論は「教育革命」以外にない、より根本的には「宗教革命」以外にない、ということであった。
人間をつくる、すなわち「人間革命」する以外に幸福はないのである。
この点、牧口先生は、「だれかの力で幸福になる」とか、「だれかに祈ってもらう」などという"おすがり信仰"とは、初めから正反対であった。これが学会の創始者である。
一、人生は、「生老病死」との戦いである。
しかし私どもは、妙法の「生死即涅槃」の力用によって、生死の苦しみを、そのまま悟りへ、すなわち幸福の境涯へと開いていける。何があろうとも、大聖人の絶対の加護がある。このことを確信しきっていくことである。
私どもは凡夫である。当然、さまざまな悩みや、病気などの困難にあうこともある。しかし、同じ苦難であっても、学会の世界では、多くの同志がともに悩み、心をこめて祈ってくれる。
これほど、ありがたい世界はない。これほど喜びの大きい、人生の"安全の軌道"を歩んでいける世界は、ほかに絶対にない。
一、大聖人は、あるお手紙で仰せである。
「貴辺此の病を受くるの理或人之を告ぐ予日夜朝暮に法華経に申し上げ朝暮に青天に訴う除病の由今日之を聞く喜悦何事か之に過ぎん、事事見参を期せん」(御書1298ページ)
——あなたが、この病気にかかったことを、ある人が報告してきたので、私は(病気平癒を)日夜、朝となく夕となく、法華経に申し上げ、朝夕に青天に訴えてきましたが、病が治ったことを、きょう聞きました。これ以上、喜ばしいことはありません。くわしいことは、お会いしたときに申し上げましょう——
なんという慈愛のお言葉であろうか。病気は、その本人にとって重大問題である。それを、ご自身の重大問題としてとらえ、日夜、祈ってくださっている。
そして、病気が治ったことを"本当によかった。これほどうれしいことはない"と、喜び、励まされている。
さらに、"くわしいことは、またお会いしたときに聞かせてください。語り合いましょう"と。
大切な会員のために真剣に祈り、守りぬく。これが創価学会である。だからこそ、いかなる迫害にもビクともしないで、ここまで発展してきた。

◇頑健・健康・長寿で
一、信心の根本は「祈り」である。自身のこと、友のことを、具体的に祈っていくことである。
「慈悲」の根本も祈りである。「指導」の根本も祈りである。「指揮」をとる根本も祈りである。その根本を忘れると、すべて御本尊から外れた"策"になってしまう。策は、結局、空転し、皆に迷惑をかけるだけである。
一、また大聖人は、"病気が回復した"という報告を聞かれると、その日のうちにお手紙をしたためられ、すぐに励ましておられる。間髪を入れず、迅速そのもののお振る舞いであられる。
大聖人のお振る舞いを拝して、私も報告を聞いたら、すぐに反応し、手を打つよう徹してきた。
報告を聞いたなら、すぐに「反応」すること、すぐに「手を打つ」こと。これが、リーダーの鉄則である。この迅速な行動があるかぎり、学会は栄えていく。その人自身も成長する。その分、大勢の人を救っていける。
一事が万事である。国でも、会社でも、反応がいい組織や団体は伸びていく。反応が悪い組織は、暗く沈滞してしまう。まして、現代はスピードの時代である。車のスピード違反はいけないが(爆笑)、勝負は「スピード」が決め手となる。
ある人は、"学会の発展の原因も、指導者のスピードにある"と見抜いていた。迅速また迅速に、会員のため、広布のために行動するリーダーであってほしい。
一、祈りを根本に、全員が「頑健」「健康」「長寿」の生命を、御本尊からいただいてもらいたい。また、御本尊に祈り願って、「朗らかな日々」を生きゆく「無量の智慧」を、わかせていただきたい。そして悠々と、縦横・自在、自由奔放に行動し、広布の指揮をとっていかれるよう期待したい。

2018年4月10日火曜日

2018.04.10 わが友に贈る

「心の思いを
響かして声を顕す」
友を思う強き祈り
真心と確信の言葉で
わが地域に人材の花を!

法蓮抄 P1046
『教主釈尊は此の功徳を法華経の文字となして一切衆生の口になめさせ給う、赤子の水火をわきまへず毒薬を知らざれざも乳を含めば身命をつぐが如し』

【通解】
教主釈尊はこの(仏の)功徳を法華経の文字として、一切衆生の口になめさせておられるのである。赤子が水と火をわきまえることができなくても、また毒と薬を知ることができなくても、乳を口に含めば命を延ばすことができるようなものである。

〈寸鉄〉 2018年4月10日
東西創価学園で入学式。徹して学び英知の翼を!世界は待つ。君の雄飛を
会長の対話には人を信じ抜く信念が脈打つ—学長「情熱は伝わる」と我らも
信心は年数ではなく勇気—戸田先生。日々発心が仏法の魂。若々しく挑戦
教育格差「やむを得ない」—保護者6割。進む格差社会。共生の哲理今こそ
SNSの使いすぎは心の健康に悪影響と。仮想は仮想。現実の?がり強く

☆御書と歩む� 第13回 職場を人間修行の道場に
『神の護ると申すも人の心つよきによるとみえて候、法華経はよきつるぎなれども・つかう人によりて物をきり候か』(四条金吾殿御返事、1186ページ)

◇通解
諸天善神の守護といっても、人の心が強いことによるということである。法華経は良き剣であるが、使う人によって、切れるかどうかが決まる。

◇同志への指針
新社会人のフレッシュな息吹こそ、職場の活力の源泉である。張り切って新風を起こすのだ。不安や戸惑いもあろう。反省や失敗もある。しかし、全てが勉強だ。
妙法は最極の宝剣である。忙しい時は、たとえ三唱でも、一念を込めて題目を唱えれば、生命力が涌現するのだ。勇気ある信心に立てば、諸天も味方し、勝利の道を切り開けることを忘れまい。

2018年4月9日月曜日

2018.04.09 わが友に贈る

新聞休刊日

檀越某御返事 P1295
『御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり』

【通解】
宮仕えを法華経の修行と思いなさい。経に「一切世間の治生産業は皆、実相と違背しない」と説かれているのはこのことである。

☆創価大学・創価女子短期大学入学式への池田先生のメッセージ
◇皆が"桜花爛漫のグローバル1期生"
◇宝の生命を鍛え咲かせよ
一、はじめに、みんなで「謎解き」をしたいと思います。
一年また一年、年を重ねながら、ますます生き生きと、ますます若々しく生まれ変わる不思議な生命体は、いったい、何でしょうか?
答えは——。そうです。「大学」です!
では、なぜ、大学は毎年、蘇ることができるのか?
それは、向学の心光る「新入生」の皆さん方を迎えることができるからです。新入生の皆さんの「学ぶ心」「挑む心」「開かれた心」こそが、大学の無限の生命力の源泉なのであります。
新入生の皆さん、晴れやかな入学、誠におめでとう! ご家族の方々にも、心からの感謝とお祝いを申し上げます。
この4月より、大学院には新たに「国際平和学研究科」が開設され、短大は充実の「国際ビジネス学科」としてスタートしました。さらに、通信教育部には文学部が新設されました。
どうか、皆さんは"桜花爛漫のグローバル1期生"との誇りも高く、この躍動するキャンパスで、偉大な青春勝利の舞を飾ってください。
皆さんの門出を、世界の英邁なる大教育者の先生方が真心から祝福してくださっています。創立者として、これほど有り難いことはありません。心より御礼を申し上げます。
教員の先生方、職員の方々も、宝の新入生の皆さんを、熱烈に歓迎しております。中国の交換教員の先生方も、誠にありがとうございます。
さらに、いつも陰に陽に大学を守り支えてくださっている方々も、そして、母校を愛してやまない卒業生の方々も、皆さんを大拍手で包んでいます。
そうした日本中、世界中の尊い応援団の心を汲みながら、私は、新入生の皆さん方と一緒に大学の輝く並木道を行進するような思いで、三つのエールを送らせていただきます。

◇人生は永遠に創造
一、第一に「朗らかに学びと成長の並木道を進め」と申し上げたい。
今日は、インド最高峰の名門デリー大学のセント・スティーブンズ・カレッジより、バルギース学長が、お越しくださいました。
デリー大学には、私も1979年2月に伺い、忘れ得ぬ交流を結ばせていただきました。その際、図書館長の先生が紹介してくださった逸話が、私の胸奥に深く刻まれております。
——遥か昔、インドのナーランダの仏教大学に留学した中国の求道者がいた。学問を修め、収集した多くの貴重な書籍を携えて帰国することとなった。途中、川を渡る際、本の重さで舟が沈みそうになる。
やむを得ず求道者は「本を捨てよう」と言った。ところが同行していたインドの人々は「私は泳いで渡ろう」と言って次々に飛び込んだ。
そのお陰で貴重な本を守り、持ち帰ることができた、という話です。
人類の知的遺産は、どれほど多くの先人たちの労苦によって、時を超え、国を超えて受け継がれてきたことでしょうか。
ゆえに、この学問の世界は体当たりでぶつかっていくならば、必ず計り知れない宝の発見をもって応えてくれるのであります。
我らのキャンパスでレオナルド・ダ・ヴィンチらと共に像として立ち、創価の青春を見つめているインドの大詩人タゴールは語りました。
「人生は永遠の創造であり、自己の殻を脱して無限なもののなかに成長して行くとき、その真実な姿を現わす」(山口三夫訳、『タゴール著作集』第9巻、第三文明社)
「人のほんとうの責任は成長すること」(蛯原徳夫訳、同第7巻)にある。
今日から皆さん一人一人が、この「永遠の創造」「無限の成長」という生命の軌道へ出発です。お父さん、お母さん方をはじめ皆さんの成長を祈り見守る方々に、颯爽たる向上と前進の軌跡を、月々日々に、朗らかな笑顔とともに見せて差し上げてください。

◇知恵と友情の道を
一、第二に「世界市民の知恵と友情の並木道を開け」と託したい。
本日は、アメリカを代表する私立大学として名高いデポール大学のザイオンツ教育学部長ご一行をお迎えできました。デポール大学のモットーは素晴らしい。即ち「我は汝に知恵の道を示さん」とあります。
この4月2日「創大開学の日」が命日である私の恩師・戸田城聖先生が、人類の幸福と平和のために最重視したのも「知恵」でありました。
今や、創大の交流大学は世界60カ国・地域、200大学に及ぼうとしております。今年度も、最優秀の留学生が勇み来ってくれました。
どうか、スーパーグローバルの誉れ高き、この最高学府で思う存分、学び鍛え、そして「創造的世界市民」と育ち、21世紀の地球社会に「知恵」と「友情」の並木道を開いていただきたいのであります。
一、第三に「未来を照らす不屈の希望の並木道を創れ」と申し上げたい。
この会場には、嬉しいことに、アフリカ屈指の名門ナイロビ大学のンジェル人文社会科学系カレッジ長ご一行をはじめ、研修中の学生の皆さん方も参加してくださっております。
母校ナイロビ大学で教壇に立たれ、創価大学にもいらしたアフリカの環境の母マータイ博士は、若人に毅然と言い残されました。
「どんな困難や制約にぶつかっても、そこには希望がある」「諦めてはいけない。やり続けなければならない」(アンゲリーカ・U・ロイッター、アンネ・リュッファー著、松野泰子、上浦倫人訳『ピース ウーマン』英治出版)と。まさに不屈の希望の炎です。
皆さんも、この負けじ魂を燃やし、未来を照らしていってください。
終わりに、愛する新入生の皆さんに、

青春を
 学び舞いゆけ
  花の道
 宝の生命を
  鍛え咲かせよ

と贈り、私のメッセージとします。
一人ももれなく、健康あれ! 勝利あれ! 栄光あれ!(大拍手)

2018年4月8日日曜日

2018.04.08 わが友に贈る

我らの座談会は
信頼と友情の花園なり。
会場のご一家に感謝を!
新たな友を迎えて
桜梅桃李で生き生きと!

日女御前御返事 P1247
『法華経をば経のごとく持つ人人も法華経の行者を或は貪瞋癡により或は世間の事により或はしなじなのふるまひによつて憎む人あり、此は法華経を信ずれども信ずる功徳なしかへりて罰をかほるなり』

【通解】
法華経を経文のとおりに持つ人々であっても、法華経の行者をあるいは貪り・瞋り・癡の煩悩によって、あるいは世間的な事によって、あるいはさまざまな振る舞いがよくないといって、憎む人がいる。このような人は法華経を信じていても、信ずる功徳はない。かえって罰を受けるのである。

〈寸鉄〉 2018年4月8日
一人一人が固く手を結べば広布は進む—恩師。団結は力。祈り一つに前進
関西の日。常勝の同志よ拡大の金字塔を今こそ!永遠に世界の模範と光れ
各地で新入生歓迎の創価家族勤行会。君らの成長が学会の光。励まし皆で
親子で将来の話をする子ほど良く学ぶと。英知磨くは何の為。ここに原点
春の新聞週間。機関紙の愛読と拡大に深く感謝。希望送る紙面の充実益々

☆世界広布新時代第32回本部幹部会 北海道総会から 原田稔会長 2018年3月31日
◇"妙法の種"をまく功徳は無量
◇勇気の対話で仏縁の拡大を
一、「世界広布新時代第32回本部幹部会」ならびに「北海道総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
本日は、5カ国・地域から、80人のSGIメンバーも参加されております。遠いところ、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます。
一、過日の世界青年部総会は、壮年部・婦人部の熱烈な応援によって見事に大成功し、「3・16」60周年を勝ち飾ることができました。誠におめでとうございます。
池田先生は、小説『新・人間革命』第26巻「法旗」の章で、ご指導くださっています。
「何百人、何千人の人が集う大きな会合も、元気が出るし、勢いがついていいでしょう。しかし、本当に大事なのは、小単位での、一人ひとりとの懇談です。それが、一切の根っこになっていくからなんです。小単位での語らいを根とするなら、大会合は、枝葉の茂る幹です。大会合がいかに盛り上がっていても、根である小単位での語らいがしっかりできていない組織は、もろいものです」と。
本当の戦いは、ここからです。今回をきっかけに、どう一人一人を「世界広布新時代」建設の主体者へと育んでいけるか。「毎日が3・16」との決意で、地道に、かつ着実に、訪問・激励に当たっていきたいと思います。
一、今、各地で弘教が勢いよく進んでいますが、私には「仏縁の拡大」という点で、忘れられない池田先生の戦いがあります。
それは、池田先生が1996年、コスタリカを初訪問された時のことです。4日間の滞在中は分刻みのスケジュールでした。
到着した翌日には、フィゲレス大統領と会談し、その後、SGIメンバーとの交歓会に出席。3日目は、中南米で初の開催となった"核の脅威展"の開幕式でスピーチ。さらに中南米10カ国の同志が集っての代表者会議に出席。4日目には、大統領と滞在中2度目となる会談。
宿舎を一歩出れば、激闘に次ぐ激闘の連続でした。"せめて宿舎に戻られた時ぐらいはお休みいただきたい"。こう私ども随行員は思っていましたが、池田先生は違いました。
プールサイドで掃除をしている人や、荷物を運んでくれる人など、とにかく先生は、見る人見る人に「ご苦労さま。ありがとう」と自ら声を掛けられました。そして、笑顔で応える従業員たちにカメラを向け、シャッターを切られると、すぐさま写真を現像するよう指示されました。数時間後には、出来上がった写真を従業員に届けて差し上げるなど、激励に次ぐ激励は、宿舎でも間断なく続けられたのです。
池田先生は、いわば国賓のような存在です。しかも超多忙な日程です。しかし、先生に垣根は一切なく、一人の人を、人として本当に大切にされる。その先生の心が、従業員の皆さんの心を打ち、心をつかみました。
最終日にホテルを出発されようとした時、何と、受付、ボーイ、ドアマン、清掃員、シェフに至るまで、たくさんのホテルの従業員が、ロビーに勢ぞろいし、池田先生を見送りに来られたのです。
オーナーに命じられて集まったのかと思ったのですが、聞けば、そうではありませんでした。皆さんが「先生に感謝の思いを伝えたい。そのために自発的に見送りに来た」と言うのです。それは映画のワンシーンのような、感動的な一こまでありました。
池田先生は、『新・人間革命』第24巻「灯台」の章に、つづってくださっています。
「広宣流布の使命に生きる私どもの振る舞いは、一切が下種へとつながっていかねばならない。つまり、日々の学会活動はもとより、毎日、毎日の生活の姿や行動が、すべて妙法の種子を植えていく大切な作業であるということを、自覚していただきたい。
ゆえに、信心していない人に対しても、また現在は、信心に反対であるという人に対しても、幸せを願い、大きな、広い心で、笑顔で包み込むように接して、友好に努めていくことが大事です。それが、仏縁を結び、広げていくことになるからです」
4月から受験の申し込みが始まる教学部任用試験も、仏縁拡大への最高の機会です。
私たちは、自らの振る舞いを通し、また、勇気の対話を通して、縁する全ての人に仏の種をまいていきたい。
一、日蓮大聖人の仏法は、下種仏法です。妙法を聞いて相手が発心する「発心下種」も、相手が話は聞いたものの発心しなかった「聞法下種」も、いずれも相手の生命に妙法の種をまいた点では、全く同じです。
ゆえに折伏は、相手ではなく、自分です。信心する・しないは相手の都合、信心を語る・語らないは自分の都合——この"自分の都合"が、すなわち「勇気」であります。
そして、相手が入会しようがしまいが、聞こうが聞くまいが、自分が勇気を奮い起こした分だけ、功徳もまたあるのです。
北海道の方面歌「三代城の歌」の前身である「ああ共戦の歌」を、池田先生が78年に贈ってくださった当時、私は北海道総合長でした。
出来上がったばかりの歌詞を見せてくださりながら、先生は語られました。
「"師匠が見ておられる。勝利を待ってくださっている"というのが、私の力の源泉だった。師弟共戦とは、弟子が戦い、勝って、師に勝利を報告することだと、私は決めてきた。今も、その思いで戦っています」と。
さあ、「4・2」から「5・3」へ、私たち池田門下の弟子が戦い、勝って、先生に勝利をご報告していこうではありませんか(拍手)。

2018年4月7日土曜日

2018.04.07 わが友に贈る

陰の人を大切に!
この感謝の心こそ
永遠の学会精神だ。
黙々と行動する同志を
最大にたたえよう!

華果成就御書 P900
『よき弟子をもつときんば師弟仏果にいたりあしき弟子をたくはひぬれば師弟地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず』

【通解】
良い弟子をもつならば、師弟は、ともに成仏し、悪い弟子をたくわえるならば、師弟は、ともに地獄に堕ちるといわれている。
師匠と弟子の心が違えば、何事も成し遂げることはできない。

〈寸鉄〉 2018年4月7日
会長の哲学と行動を継ぐ創価の青年が世界の希望—博士。開拓者の気概で
山梨婦人部の日。朗らかに幸の連帯築く母達よ。新たな地涌の友の拡大を
壮年部「太陽会」「敢闘会」の同志が奮闘!「信心に定年なし」の模範の勇者
御書「如来とは一切衆生」使命のない人はいない。幹部は確信の声で励ませ
寒暖差が激しく。外出時は予報をしっかり確認。聡明に健康第一心掛けて

☆世界に魂を 心に翼を第2回 海外派遣公演(上) 2018年3月29日
◇相互理解とは人と人との絆
1963年10月の創立以来、民音は、クラシックやポピュラー、歌謡曲、伝統芸能といった多彩な演奏会に加え、音楽コンクールや無料の市民コンサートを開催してきた。
63年には8回だった演奏会が、翌64年には273回、65年には620回、そして66年には1372回と、急速な発展を遂げている。
65年からはイスラエルのピアニストを日本に招くなど、世界の音楽を紹介。その一方で、今度は日本の音楽を海外に伝える「海外派遣公演」に着手する。
民音がスローガンの一つに掲げた「音楽を通じ国際間の文化交流を推進し、世界の民衆と友誼を結ぶ」。その実現に向けて討議が重ねられ、66年6月に、アメリカのロサンゼルス、サンフランシスコ、ホノルルの3都市で、初の海外派遣公演が決定したのである。
出演者は、歌手の守屋浩さん、藤本二三代さん、日本舞踊の尾上菊乃里さん、国内の一流ジャズメンを揃えたキングス・ロアー・オーケストラなど、豪華な顔ぶれが並んだ。
「僕は泣いちっち」等のヒット曲で知られる守屋さん。アメリカでの公演と聞き、持ち歌を英語に訳して披露しようと考えていた。
渡航する直前、民音創立者の池田先生が、出演者や役員らをねぎらう機会があった。
予定していた曲目を伝えると、先生は"英語の歌だけでなく、日本語の歌謡曲や民謡、童謡も歌ってみてはどうだろう。日本から渡り、言うに言われぬ苦しい思いをしている婦人もいる。彼女たちが元気になれる歌を届けてほしい"と。
プログラムを改めて検討し、公演のオープニング曲は、日本の唱歌「さくら」に決めた。
初演は6月10日、ロサンゼルスのシュライン公会堂で幕を開けた。来場者は5500人を記録している。

♪さくら さくら やよいの空は
見わたす限り……

思いがけない選曲、しとやかな旋律に、観客が瞳を濡らす。3時間に及ぶステージが終わった後、拍手はいつまでも鳴り止まなかった。
◇ ◆ ◇

「会長に就任して、まず何をやろうとしましたか?」
あるインタビュアーの質問に、池田先生は即答している。
「まずアメリカへ行こうと決意しました。結婚してアメリカに行った婦人が、気の毒な思いをしている。できる限りの方法で激励はしてきましたが、いつも気にしています」
その言葉通り、就任5カ月後の60年10月、先生はアメリカへ。米軍関係者と結婚し、渡米してきた"戦争花嫁"に励ましを送っている。
異国の文化や生活習慣、言葉の壁と直面した新婚生活。「ジャップ!」と罵声を浴び、両国が戦火を交えた現実を突きつけられた。
カズエ・エリオットさんは、埼玉・朝霞の米軍基地に勤務する夫と出会い、59年に渡米。日本人病院で働いて家計を支える傍ら、同じ境遇の人たちに寄り添った。
ある婦人は夫から「PTAの書類だからサインしろ」。英語が分からず署名すると、離婚の書類だった。
海水に手を浸し、「この海は日本につながっているね」と慰め合う。日本の歌を一緒に口ずさんだ。
「『夕焼け小焼けの赤とんぼ……』と歌われたら、涙がこぼれます」とカズエさん。その日を生きるのに必死で、日本の歌を聴く余裕もない。レコードも持ってこなかった。
「今は、それぞれ、苦労や悩みがおありでしょうが、この使命を忘れることなく、アメリカに幸福の光を送る太陽となっていただきたいのです」——池田先生はカズエさんらに、市民権と運転免許の取得、そして英語の習得という、具体的な目標を示す。苦しみから逃げるのではなく、この場所で希望をつくろうと促した。
「アメリカ公演への先生の思いを、後から知りました。その時の感動は言い表せません」と述懐するカズエさん。10年以上かけて市民権を取得し、先生との誓いを果たしている。
◇ ◆ ◇

66年12月、アメリカ公演の第2回には島倉千代子さんらが出演した。
ハワイのある高齢者施設には、もう故郷の土を踏むことはないであろう日本人が多くいた。慰問に訪れ、日本各地の民謡を歌うと、聴衆はもちろん、司会者までも涙を拭い、言葉を詰まらせた。
翌67年10月、第3回アメリカ公演に出演した山本リンダさんは「こまっちゃうナ」でデビューして1年。紅白歌合戦を目前に控えていた。
アメリカ人の父は、リンダさんが生まれて間もない頃、朝鮮戦争に従軍。出征の朝、「必ず帰ってくるからね! 帰ってきたら、3人でアメリカへ行こう」と言い残し、帰らぬ人となった。父の祖国に渡るのは、今回が初めてだった。
歌に加え、ステージでお茶の作法を披露するなど、日本の伝統文化を取り入れた演出に喝采が湧く。
公演の合間に、学会の座談会を訪れたリンダさん。「"宿命に泣く婦人"といったイメージは全くありません。池田先生の最初の激励から7年。次々に信心の体験が語られていて、すごいバイタリティーでした」
◇ ◆ ◇

「50年以上も昔のことですが、まるで昨日のことのよう。久々の日本の歌だったから、たくさんの人が来てくれました」と、84歳のハツエ・ロブさん。渡米から60年を数える。
第1回アメリカ公演では、コーラスやバックダンサーも務めた。その衣装を、今も大切に保管している。
「日本語の歌なんだけど……」
ハツエさんがアメリカの知人に参加を勧めると、"構わないわ。音楽は世界共通だから、ぜひ行くわよ"と。後日、感動を語ってくれた。
半世紀を過ぎた今も、2人はかけがえのない親友である。
ハツエさんは、ロサンゼルスでカラオケ教室を30年続けてきた。老人ホームへの慰問ボランティアなどにも、40年以上携わっている。
「『歌』って、いいですよね。みんなが喜んでくれるし、自分も楽しい。音楽が人生を豊かにする。その心を、これからも広げていきたい」
◇ ◆ ◇

79年2月、文化・教育交流でインドのネルー大学を訪問した池田先生を、4人の女子学生が「さくら」「春が来た」を歌って歓迎した。
先生は、その情景を「歌声は、私に国境を忘れさせた。私は日本にいるかのようにほのぼのとした気持ちになった。異境で聞く故国の歌は、一つ一つの歌詞が心にさわやかにしみてくる」と記した。
同大学副総長のK・R・ナラヤナン氏が「今日は『一日教授』でいてください」と、にこやかに語ると、先生が「いや、私は『一日学生』です」と応じる。爆笑が渦巻いた。
「あの4人の学生さんには、最高の成績をつけてあげてください」。先生の「緊急提案」に、副総長も学生も手をたたいて喜ぶ。
ある男子学生が"創価学会を研究して博士号を取りたいのですが"と先生に申し出ると、副総長は「彼にとっては池田会長が"研究対象"なのです。どうぞ、よろしく!」と。
和やかな触れ合いに、女子学生は「政治、経済の寿命は短いですが、教育、文化の寿命は長い。歳月の経過とともに大きな花を咲かせます」と、この日の感動を述べている。
ナラヤナン氏はインド文化関係評議会会長などを歴任し、その後、第10代大統領に就任。インド、また日本で池田先生と親交を重ねてきた。
この出会いを振り返り、先生は、「文化の相互理解は、結局は、人と人との交流に始まり、人と人との絆に終わるというのが私の信条」と。
それはまた、世界を音楽で結びゆく、民音の信念でもある。

2018年4月6日金曜日

2018.04.06 わが友に贈る

朝の挨拶が大事だ。
「笑顔で」「自分から」
「ハキハキと!」
家庭や地域や職場の皆を
明るく照らす太陽たれ!

阿仏房御書 P1304
『今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり、然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房此れより外の才覚無益なり』

【通解】
今、阿仏上人の一身は、地・水・火・風・空の五大である。この五大は題目の五字である。それゆえに阿仏房はそのまま宝塔であり、宝塔はそのまま阿仏房である。

〈寸鉄〉 2018年4月6日
青年は踏まれても伸びていけ—戸田先生。勝つまで挑戦!後継の誇り胸に
全幹部が満々たる生命力で訪問・激励へ。足を動かし語った分、希望は拡大
知識を身に付けるには根気よく質問する事—偉人子どもの好奇心を育もう
全国交通安全運動。飲酒運転を根絶。飲んだら乗るな。一瞬の隙が命取り
広島・原爆資料館の外国人入館者が最多。市民の声を総結集し断固廃絶を

☆虹を懸ける 池田先生とオーストラリア� 2018年3月28日
◇眼前の一人から未来は開く
悠久の大自然と、多様な民族文化が共生する希望大陸・オーストラリア。この地にも、池田先生との誓いのまま、広布に走る同志がいる。ここでは、同国に輝く師弟のドラマを紹介する。

青い海に大型客船や水上バスが行き交う。世界三大美港の一つとして有名なシドニー。同国最大の港湾都市である。
1964年5月13日、池田先生がこの地に、オセアニア広布の足跡を刻んだ。
この日、星空を見つめ、語った。「いよいよ南半球へ来たね。もうこの先が南極だ。地球も狭くなった。地球民族主義でいかなければいけない」
先生は、メルボルンやゴールドコーストなど、6日間の行程でオーストラリア各地を訪れ、メンバーを激励。「メルボルン支部」を結成し、さらなる発展に期待を寄せた。
以来、先生のオーストラリア訪問はないものの、同国の友は、日本をはじめ、世界の各地で刻んだ師との出会いを胸に、広布に立ち上がった。

◇生涯青春の心で
シドニー在住のロナルド・クラークさんも、その一人である。79年2月、オーストラリア男子部長として、香港での東南アジア代表者懇談会に出席した。
先生は会場に着くや、一人一人と握手を交わす。クラークさんにも「ハロー」と言って笑顔で手を握った。
「父と再会したような気持ちになりました」と振り返るクラークさん。9歳の頃、父親を病で亡くした。生きていたら、先生と同世代だったという。
どこまでも同志の幸せを願い、励ます師の姿に胸を打たれた。
席上、先生はマイクを手に語った。「いかなる人生の苦難があっても、御本尊を信じ、生涯、仏道修行に励んでいくことが、まことの信心といえる」
クラークさんが、この言葉をかみ締めたのは2カ月後のこと。先生が創価学会の第3代会長を辞任。邪宗門と反逆者が結託し、師弟の絆を分断しようとしていた。「でも、私は揺らぎませんでした。私の心の中に、先生がいたからです」
オーストラリアの国土面積は日本の20倍。学会活動のため、片道14時間かけ、車を走らせたこともあった。「土曜日の夜に家を出て、休憩しながら目的地へ。翌朝、会合に参加し、夕方までメンバーを激励して帰宅が深夜になることもしばしば。でも全然、苦ではありませんでした。全部、楽しい仏道修行です(笑い)」
その後、壮年部長等を務め、オーストラリア広布の礎を築いた。「生涯青春の心で、報恩感謝の道を真っすぐに歩んでいきます」

◇「握手」の意味
「私たちが来日するたび、池田先生は『寒くないかい』『暑くないかい』と、いつも体調を気遣ってくれました。日本とは季節が逆ですから」と、マギー・モリスさんは懐かしそうに語る。
70年2月に入会。10度、来日し、先生との出会いを結んだ。
師との思い出を聞くと、目を潤ませた。「先生は、どんな時も私たちを温かく迎えてくれました。まるで、長い間、会えなかった子どもたちを抱きかかえるように」
モリスさんの原点は85年7月、東京・八王子市で開かれたアジア青年親善友好大会。オーストラリアの女子部長として参加した。
先生はモリスさんと握手をしながら、こう語った。「これは、あなたの手です。でも、あなたとだけ、握手しているのではありません。オーストラリアの全女子部員と握手しているんですよ」
師の慈愛に触れ、全身に電撃が走った。先生に代わって、メンバーに希望を送ろうと心に決めた。
青春の誓いを貫き、地区や支部の婦人部長、方面婦人部長等を歴任。広布一筋の人生を歩んできた。現在、SGIでは最前線の婦人部グループ長、地域ではマンションの自治会長として奔走する。
「先生を思う時、無限の勇気が出るんです」——モリスさんの笑顔が輝いた。

◇陰の人も忘れず
オーストラリアでは、創価同窓の友も生き生きと前進している。創価大学2期生のハルオ・ニレさん。メルボルンに在住し、方面長等を務めてきた。
現在は、ダイヤモンドグループ(日本の多宝会に相当)の方面責任者を担う。仕事では、大手会計事務所でシニアマネジャーとして活躍する。
師との忘れ得ぬ出会いは大学2年の時。73年7月、創価大学の滝山祭でのこと。他の大学に通う友人らと一緒に構内を歩いていると、近くで1台の車が止まった。中から、創立者・池田先生が。ニレさんたちを見つけると、歩み寄ってきた。
ニレさんは「友人を連れてきました」と伝えた。先生は「私の創った大学へ来てくれてありがとう。今日は楽しんでいってください」と笑顔で。一人一人と握手を交わし、深々とお辞儀をした。
ニレさんは述懐する。「一学生の私たちにも、誠実を尽くす先生の姿に、感動を禁じ得ませんでした」
ニレさんは、師の期待に応えたいと猛勉強を。翌年、難関の公認会計士に合格した。
大学卒業後、就職を果たし、81年に結婚。同年6月4日、ニレさんは新婚旅行でイタリアを訪れた。思いがけなく、先生の欧州訪問と重なり、ミラノでの懇談会に参加することができた。
翌5日、ニレさんは先生を見送ろうと、イタリアのSGIメンバーと共に、ミラノの空港で待っていた。
やがて2台のバイクに先導され、1台の車が滑り込んできた。先生は車から降りると、バイクにまたがっていた二人の警護官のもとへ。握手をして感謝の言葉を述べた後、機上の人となった。
二人の警護官はメンバーと共に、先生を乗せた飛行機をずっと見つめていた。後日、一人の警護官が語った。「長年、国内外の著名人を護衛してきましたが、私たちにまでねぎらいの言葉を掛けてくれたのは、国民から敬愛されるイタリアのペルティーニ大統領と、池田SGI会長の二人だけです」
陰の人を見逃さず、励ます。ニレさんは師の振る舞いを胸に、誠実一路で激励に走る。

◇弟子が師を宣揚
オーストラリアの名門シドニー大学。池田先生に「名誉文学博士号」を授与している。学位授与式は、シンガポールでの同大学留学生の卒業式典で挙行された。2000年11月のことである。
授与式に参列した一人がエリザベス・ボーエンさん。当時、同大学の大学院生だった。
ボーエンさんが入会したのは22歳の時。幼い頃から自分に自信が持てず、劣等感にさいなまれていた。友人の母親から誘われ、SGIの集いに参加。自分の悩みを赤裸々に語りつつ、試練に力強く立ち向かうメンバーの姿に感銘を受けた。
入会して2年後、日本でのSGI研修会へ。青年に深い期待を寄せる先生の激励に奮起した。仕事と学会活動に励みながら勉学に挑戦。ニューサウスウェールズ大学に入学した後、37歳の時、シドニー大学大学院の博士課程へ進んだ。
そんな中、前述の授与式の知らせを聞く。
「シドニー大学は、人道的価値を追求する大学です。博士号の授与は、対話の力で平和をリードしてこられた先生への限りない称賛の証しでした」
ボーエンさんは05年、社会学博士号を取得。時を同じくして、オーストラリア婦人部長に就いた。「あんなに引っ込み思案だった私が、婦人部長になるなんて……。使命というのは、分からないものです」と笑う。
翌年4月、ボーエンさんは来日し、本部幹部会に出席。その時の先生の師子吼が耳朶から離れない。
——釈尊、孔子、ソクラテス、イエスの4人が、同時代の人々からの激しい中傷や迫害にもかかわらず、なぜ、後世に仰がれる存在となったのか。それは、弟子たちが戦って戦って戦い抜いて、師匠を宣揚し続けていったからである——。
ボーエンさんは弟子の勝利こそ、師匠の勝利に通じると誓いを新たにし、現在は副理事長として後進の育成に尽くす。「広宣流布は一朝一夕で成し遂げられるものではありません。だからこそ、後継の青年たちが大切です。私も先生と共に、青年の力を信じ、励まし続けたい」
かつて池田先生は、こうつづっている。「眼前の一人は、一人ではない。その人の背後に家族があり、友人がいる。後継の若人がいる」と。
目の前の一人を全力で励ます。そこから、未来は無限に広がる。

2018年4月5日木曜日

2018.04.05 わが友に贈る

徹して一人を大切に!
一対一の魂の触発から
納得の決意が生まれる。
さあ今日も朗らかに
友のもとへ足を運ぼう!

妙密上人御消息 P1237
『上大聖より下蚊虻に至るまで命を財とせざるはなし、これを奪へば又第一の重罪なり』

【通解】
上は仏から下は蚊やあぶにいたるまで自分の生命を財宝としないものはない。この命を奪えば、第一の重罪となるのである。

〈寸鉄〉 2018年4月5日
任用試験、申し込み開始。信心の土台固める好機。新たな友を広宣の陣列に
「一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ」御書。題目の利剣で困難に挑め
優れた人の範例は精神を高めるのに有益—詩人。喜びの体験談を皆で共有
高校生、「自分は価値ある人と思う」45%。皆に使命あり。励ましの万波を!
2030年から全都道府県で人口減。故に一人一人が光る時代を我らから

☆池田先生と綴る未来 創価大学 第20回=完 卒業式 2018年3月27日
◇創大スピリットを赤々と
「思えば、随分、忍耐した」
池田先生は「創価大学の第1回卒業式」と題した随筆の冒頭を、こう書き起こした。
創大が開学した1971年当時、日本では大学紛争の影響により、教育の荒廃が叫ばれていた。その中で、「学生第一」の理念を掲げた創大の教育構想は「幻の大学」と揶揄され、「無名の大学で何ができる」などと批判もされた。
この年、キャンパスを訪れた先生は語っている。
「世間の評価を気にする必要はない。創価大学は20年かけて世界に通用する立派な大学にいたします」
そして、創立者として自ら先頭に立ち、大学建設の汗を流した。著作の印税等を全て大学の資金にあてる一方、クラブや学内活動、諸行事などで奮闘する学生たちの輪の中に飛び込み、渾身の励ましを送った。
開学3年目の創大祭。記念の祝賀会には、700人を超える企業の代表や報道関係者が出席した。先生はその一人一人に名刺を渡し、深々と頭を下げた。
「創立者の池田です。学生が就職活動で伺った折には、どうか、よろしくお願いします」
体調が優れぬ中、汗びっしょりになりながら、約2時間、体育館中を歩き回ったのである。
その姿をまぶたに焼き付けた1期生は、全員が進路を勝ち開いた。さらに2期生、3期生、そして44期生に至るまで、卒業生は創立者がつくった「就職に強い創大」の伝統を受け継ぎ、使命の舞台へと飛翔している。

◇200年先を展望して
夜来の雨もやみ、うららかな陽光が丹木の丘に降り注いでいた。91年3月17日、大学講堂では"東洋一"の規模を誇る創価大学記念講堂が落成した。
式典後に行われた祝賀会で、先生は世界の指導者を育てゆく大殿堂の完成を喜びつつ、教育に懸ける自身の真情を語った。
「大切なのは『人材』である。『青年』である。私は、『創価教育学』の創始者である牧口先生、戸田先生のお心を心として、百年、二百年先の未来を展望しながら、『知性』と『人間教育』のネットワークを、大きく世界に広げていきたい」
翌日に挙行された第17回卒業式。先生は、新しき講堂から最初に巣立ちゆく卒業生に、力強く呼び掛けた。「皆さまは、これから実社会の第一線に出られる。どうか、このキャンパスでわが胸にともした、創大スピリットを赤々と燃やしながら、どんな時でも、どんな所でも、職場など自分の身近から、明るい愉快な人間性の広場を広げていっていただきたい」
開学から満20年——創大は、先生が示した"世界に通用する大学"へと飛躍を遂げた。その発展と信頼の証しとして、講堂の基底部には73カ国・地域162大学の石が埋納されている。

◇勝利の人生たれ!
先生の一学生への激励は、そのまま全創大生、さらには家族らへの励ましとなってきた。
2005年3月の第31回卒業式。先生はスピーチ中、一人の卒業生の名前を読み上げた。
「来ているかな。手を挙げてください!」
突然の呼び掛けに驚きつつ、会場の一隅で力いっぱい手を伸ばす友がいた。難病と闘いながら、車いすで4年間の創大生活を全うした男子学生だった。
——就職活動を控えた前年の3月、彼はキャンパスで思いがけず、先生との出会いを刻む。先生は病や家族の状況などの報告にじっくりと耳を傾け、後に万感の伝言を送った。
「立派な勝利の人生たれ!」
苦闘の末に就職を勝ち取った彼は後日、会社の新入社員の集まりで、ある事実を知る。先生が、勤務先の社長に「私の卒業生をよろしくお願いします」と伝えてくれていたことを——。
卒業式で先生はたたえた。
「よく来たね!」「お父さんによろしくね」
父もまた、障がいを乗り越えた"勝利の人"だった。彼は今、郷里に戻り、町役場の職員として、地域貢献に奮闘している。
◇ ◆ ◇
ある時、先生は言った。
「諸君のためを思えば私は何も恐れないし、いかなる労もいとわない。永遠に私は、諸君の絶対の味方として生き、戦っていく。それが『親』としての創立者のありのままの心である」
またある時は、新天地に羽ばたく卒業生に、こう言葉を掛けた。「君のことは、いつでも私の胸中にあります」「人生は勝つ時も負ける時もある。どんな時も、必ず私の所に帰ってきなさい」と。
開学から間もなく50年——。
先生の心には、いつも愛する創大生・同窓生がいる。
先生とつづった誉れの青春譜がある限り、勝利と栄光の未来は洋々と開かれていく。

2018年4月4日水曜日

2018.04.04 わが友に贈る

報恩感謝こそ
無限の勇気の源泉だ。
未来に羽ばたく
若き君よ 貴方よ
親孝行の青春道を!

佐渡御書 P956
『此文は富木殿のかた三郎左衛門殿大蔵たうのつじ十郎入道殿等さじきの尼御前一一に見させ給べき人人の御中へなり、京鎌倉に軍に死る人人を書付てたび候へ』

【通解】
この手紙は、富木殿のもとへ送り、四条金吾殿、大蔵塔の辻の十郎入道殿ら、桟敷の尼御前、その他これを見ていただくべき人々、一人ひとりにあてたものです。
京都と鎌倉の合戦で亡くなった人々の名を書き付けて送ってください。

〈寸鉄〉 2018年4月4日
多様性輝く社会建設の為にSGIから学びたい—識者。共生世紀の先駆け
新社会人よ頑張れ!地道な努力こそ大成への道。朝の祈りから爽快に出発
「友情の大黒柱は尊敬と信頼」思想家。出会いの季節。誠実の振舞で光れ
一人でもよい。心から話せる同志をつくれ—戸田先生。善知識は成長の宝
子供の交通事故は自宅から500メートル以内で多し。慣れた道こそ油断排して

☆4月度 男子部「御書活動者会」研さんのために 崇峻天皇御書
◇「今いる場所」で輝く人材に
◇新出発迎える友にエールを
4月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では、「崇峻天皇御書」を研さん。社会で勝利の実証を示すための要諦を学ぶ。

◇御文
『中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ』(御書1173ページ)

◇通解
「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間における心掛けでも、非常に立派である」と、鎌倉の人々に言われるようになりなさい。

◇背景と大意
本抄は、建治3年(1277年)9月11日、日蓮大聖人が身延の地から鎌倉の四条金吾に与えられたお手紙。別名を「三種財宝御書」という。
金吾は当時、主君の江間氏を折伏したために不興を買っており、さらに同年6月の桑ケ谷問答を引き金とする冤罪によって、江間氏から"法華経の信心を捨てなければ所領を没収する"と迫られていた。
しかし、金吾は不退転の信心を貫き、大聖人の御指導通りに誠実な振る舞いに徹した。その後、江間氏が病に倒れ、医術の心得のあった金吾が治療に当たることになった。本抄は、その報告に対する返信である。
当時、江間氏との関係については好転の兆しがあったものの、金吾を取り巻く環境の厳しさは変わらずに続いていた。
大聖人は、本抄で、主君からの信頼を確かなものにする大事な時だからこそ油断してはならないと、賢人としての生き方を教えられている。

◇解説
今回の拝読御文の直前で、日蓮大聖人は"生きて一日でも名をあげることが大切である"と述べられている。
ここでの「名をあげる」とは、世間における地位や名声を求めよ、ということではない。正法を持った一人の人間として、社会で信頼されることの重要性を教えられていると拝される。
さらには、人のため、広宣流布のために生き抜き、地涌の使命を果たし抜くことが、最高に「名をあげる」ことであると捉えられよう。
大聖人は拝読御文で、金吾の目指すべき具体的な姿として、「主君に仕えること」「仏法に尽くすこと」「世間における心掛け」の3点にわたって「立派である」と言われる人になろうと、指導されている。
この3点を私たちに置き換えるならば、「仕事や職場において」「広宣流布の活動において」「縁する人々との交流において」と捉えることができる。直面するあらゆる場面において、また、どんな人に対しても、誠実な振る舞いを貫き周囲に信頼を広げゆく——こうした姿勢に対して、称賛の声が自然と寄せられてくるのである。
実際、金吾は大聖人の仰せ通りの強盛な信心の実践と誠実な振る舞いによって、主君からの信頼を再び得ることができ、以前の3倍もの所領を与えられるという勝利の実証を示したのである。
私たちも広宣流布の活動に徹する中で、誠実な人格を磨き、社会で信頼されゆく一人一人でありたい。
間もなく春4月、新年度を迎える。転勤、転居などで新天地での生活を始める友も少なくない。中でも、現実の大海原に船出する新社会人の友は、新しい人間関係、不慣れな環境で悩みや壁にぶつかることもあるだろう。
池田先生はかつて、新社会人の友にエールを送った。
「どんな仕事であれ、どんな立場であれ、題目を唱える自分自身が智慧を出し、力を尽くして、世のため、人のため、誠実に価値を創造していく。それは、全て『心の財』を積む仏道修行になります」
仏法では「信心即生活」「仏法即社会」の原理を説いている。学会活動に励み、社会の中であらゆることに、誠実に、全力で取り組む中で、自身の人間性を輝かせ、信頼を広げていくことができる。今いる場所で"なくてはならない人"に成長していくことこそ、大事な仏道修行なのである。

2018年4月3日火曜日

2018.04.03 わが友に贈る

「善友に親近せよ」
良き出会いが
人生を変える。
互いに高め合える
良き友こそ生涯の財だ。

四条金吾殿御消息 P1113
『流罪は伊東死罪はたつのくち相州のたつのくちこそ日蓮が命を捨てたる処なれ仏土におとるべしや、其の故はすでに法華経の故なるがゆへなり』

【通解】
流罪は伊東・死罪は竜口。相州の竜口こそ日蓮が命を捨てた所である。したがって仏土に劣るものではない。
そのわけは、すでに法華経の故に身命を捨てた所だからである。

〈寸鉄〉 2018年4月3日
創価大学・女子短大で入学式。大いなる鍛えの青春を!世界が君達を待つ
励まし週間。じっくり耳を傾けることが先決だ。友の心に寄り添う賢者と
「人材は訓練しなければ人材とはならない」戸田先生。若き日の労苦は宝
噂よりも速い害悪なし—詩人。ネットで嘘の拡散が加速と。社会悪は追放
給付型奨学金、本格的に開始。公明の尽力光る。未来担う若者支援さらに

☆教学TALK テーマ:悪と戦う意義 2018年3月27日
Q なぜ日顕宗を責めるんですか?
A 生命を鍛え、成仏するため
信心の素朴な疑問に答える「教学TALK」。今回は「悪と戦う意義」をテーマに語らいを広げる。6月の教学部任用試験に向けた勉強会で、新井男子部本部長が、男子部大学校で薫陶を受ける今野ニュー・リーダーから声を掛けられます。

【登場人物】
新井男子部本部長 学会3世の37歳。20代半ばまで未活動だったらしい。
今野ニュー・リーダー 昨年に入会し、本年、男子部大学校に入校した20歳。

今野ニュー・リーダー 先日の「世界青年部総会」は大感動でした。男子部の皆さんは優しくて明るいので、会うと元気が出ます!

新井男子部本部長 さあ、次は栄光の「5・3」、そして、6月には任用試験だ! きょうの勉強会はどうだったかな?

今野 はい。普段は温厚な新井さんが「日顕宗の破折」の講義では怒気交じりの声で怖かったです……。

新井 ハハハッ! 心配させて申し訳ない。でも、唯一の広宣流布の団体である創価学会を破壊しようとした日顕宗には、腹の底から怒りが湧いてくるんだよ。

今野 だけど正直、宗門事件は僕が生まれる前の出来事で、実感が湧きません。

新井 そうだよね。真心を尽くして宗門を護ってきた池田先生と学会を、日顕は怨嫉して切り捨てたんだ。かつては、葬式の場で学会員は成仏できないなんて言い放った坊主もいた。"衣の権威"を振りかざす宗門に、たくさんの同志が長年、苦しめられたんだ。

今野 そうだったんですか。でも、世界宗教の創価学会からしたら、泡沫教団の日顕宗なんて、放っておけば消滅していくと思うんですが、なぜ責めるんですか?

新井 御書には、「法華経の敵を見ながら放置して責めなければ、師も檀那もともに無間地獄に堕ちることは疑いない」(1056ページ、通解)とある。

今野 法華経の敵とは何でしょう?

新井 広宣流布を阻む勢力、もっと広く言えば、全ての人に仏性があることを否定する思想のことだよ。現代でいえば、日蓮大聖人の仏法にはないことを、さも大聖人の教えであるかのようにうそぶき、多くの学会員を苦しめてきた日顕宗が、それに当てはまる。

今野 その敵を見て見ぬふりをしていては成仏はできないということですよね?

新井 その通り。池田先生は「悪は、人間に巣くう癌と同じである。放置すればするほど、癌細胞は広がり、生命を倒す。ゆえに、断じて悪とは戦わなければならない」とつづられている。また、「成仏するには『内なる悪』に勝利しきらなければならない。具体的には『外なる悪』と戦い、勝たねばならない。悪と戦うことによって、生命が鍛えられ、浄められ、成仏するのです。極悪と戦うから、極善になるのです」とも指摘されている。

今野 悪と戦うことで、自分自身の生命が鍛えられるということですね。

新井 大聖人は「涅槃経」の「よく追放し、厳しく責め、罪を挙げて処罰するならば、これこそ私(仏)の弟子であり、真の声聞である」(御書236ページ等、通解)との一節を引用して、仏法を破壊する輩を厳しく糾弾されている。広布を阻む魔の勢力を打ち破るためには、善の連帯を広げるしかない。僕たちの実践でいえば、地道に折伏を重ねていくことだよ。だからこそ、勇気を出して対話に挑み、学会の正義と真実を語り抜いていこう!

2018.04.02 わが友に贈る

◇今週のことば
さあ、新年度だ。
生まれ変わった息吹で
スタートダッシュを!
「人生は強気でいけ」
恩師の師子吼を胸に。
2018年4月2日

富木尼御前御返事 P975
『やのはしる事は弓のちからくものゆくことはりうのちから、をとこのしわざはめのちからなり』

【通解】
矢が飛ぶことは、弓の力です。雲が動くことは、竜の力です。男の行いは、女の力によるものです。

〈寸鉄〉 2018年4月2日
戸田先生が逝きて60年。真正の弟子が夢を全て実現。従藍而青の君よ続け
第2総東京の日。幸の薫風を隅々に!伸びゆく青年を先頭に颯爽と拡大を
学問の目的は人々に奉仕する真理の認識—文豪。"何のため"が学びの源泉
妙法は「活の法門」。眼前の苦闘を飛躍のバネに!確信の祈りで今日も前へ
「国際子どもの本の日」。意識して親子で繙く一時を。読書習慣は生涯の宝

☆四季の励まし 女性の心が世界を変える 2018年4月1日
誰もが皆、
「母」をもち、「家族」をもち、
「幸福」を求める同じ人間である。
遠く離れた他国にあっても、
身近にあっても、同じ人間である。
他者の苦しみに胸を痛める、
同苦の心。
他者の幸福を願う、
やむにやまれぬ祈りの心。
この女性の心が、
世界に友情を広げる
「心の国際化の時代」の扉を開く。

「女性の世紀」は、
「人権の世紀」である。
では、地球全体に通ずる
普遍的な人権とは、
どこから始まるか?
それは、
家の周りの小さな場所から始まる。
世界地図には載っていない、
一番身近な「ご近所」から、
人間の「尊厳」と
「幸福」と「平和」は広がる。

人の心を温かく包みこむ微笑みは、
決してつくられるものではない。
自分を支えてくれる人々や
自然に対して
「ありがとう」と感謝する心、
相手を尊敬する心、
そして、生命それ自体に対する
敬虔な心が
微笑みを生むのだと私は思う。
その意味において、
微笑みは、
幸福の結果というよりも、
むしろ幸福を生む原因ともいえる。

女性たちの
勇敢で誠実な努力こそが、
社会を変え、歴史を変え、
世界を変える。
民衆の中に分け入って、
人間と人間を結び合いつつ、
自分の周囲に
生きる希望の花園を薫らせゆく。
ここに、人生の究極の哲学がある。

春の訪れを喜び合うかのように、色鮮やかな花々が咲き薫る。2009年(平成21年)4月、池田大作先生が牧口記念庭園(東京・八王子市)で撮影した。
生き生きと咲く花は美しい。自らの理想と信念に生きゆく女性の姿もまた、同じであろう。
来る4月10日は厚生労働省が定めた「女性の日」。同16日までの1週間は「女性週間」として、女性の地位向上のための啓発活動が行われる。
スウェーデンの女性思想家エレン・ケイはつづった。「女性の参加なしで、真の意味の精神的社会革新が達成されたことは一度もなかった」(小野寺信・小野寺百合子訳『恋愛と結婚』新評論)
女性が、はつらつと輝く社会を築く。これが、平和への確かな道である。

2018.04.01 わが友に贈る

使命とは誰かから
与えられるのではない。
「ここで勝つ!」
自ら決めたその場所が
栄光への本舞台だ!

兄弟抄 P1088
『心の師とはなるとも心を師とせざれ』

【通解】
「心の師となることはあっても、自分の心を師としてはいけない」

〈寸鉄〉 2018年4月1日
新年度スタート。新しい歴史は新しい決意から!具体的な目標掲げて出発
「当世は世みだれて民の力よわし」御書。青年よ正義の哲理を堂々と語れ
リーダーは先頭に立て!同志の模範となれ—戸田先生。率先が創価の伝統
一番の幸福は人に頼られる事—作家。地域に信頼を築く広布の人生に充実
SNS投稿後に後悔した—半数が経験。送信前に冷静に。悪用されぬよう

☆御書と歩む� 第12回 師子王の人生を進め!
『牛王の子は牛王なりいまだ師子王とならず、師子王の子は師子王となる』(日妙聖人御書、1216ページ)

◇通解
牛王の子は牛王であり、いまだ師子王とはならない。師子王の子は師子王となる。

◇同志への指針
新しい出発の春! 卒業や進学・進級を迎えた未来部の皆さん、おめでとう!
若くして妙法を持つ友は、「師子王の子」だ。何があっても題目という師子吼を唱える皆さんは断じて負けない。一つ一つ乗り越え、強く賢く「師子王」と育つのである。
一人も残らず、偉大な使命を担って幸福と平和を広げゆく人類の宝だ。たくましく朗らかに、学び進みゆけ!

2018.03.31 わが友に贈る

「心こそ大切なれ」
感謝の唱題と行動に
福運は燦然と輝く!
喜び勇んで広布に動き
自他共の幸福を開こう!

真言諸宗違目 P141
『日月は四天の明鏡なり、諸天定めて日蓮を知りたまうか日月は十方世界の明鏡なり諸仏も定めて日蓮を知りたまうか、一分も之を疑う可からず』

【通解】
太陽と月は、全世界を映す明鏡である。ゆえに、諸天善神はきっと日蓮のことを知っていらっしゃることであろう。
また、太陽と月は全宇宙を映す明鏡である。ゆえに、諸仏もきっと日蓮のことを知っていらっしゃることであろう。
諸天善神が日蓮を守護されることは疑いない。

〈寸鉄〉 2018年3月31日
会長は宗教の壁を超えて人類を結んでいる—博士平和創る師の行動に続け
人材とは特別な人間ではない—戸田先生。学会は桜梅桃李の花園のごとく
教育本部の日。次代の宝を育む賢者に喝采!創価の人間教育の体現者たれ
季節の変わり目は体調管理に留意を。油断は禁物。健康人生は強き祈りから
ネット上に偽ニュースが氾濫。まずは情報源を確認。真偽見抜く眼を鋭く

☆御書の解説 真心の励まし 2018年3月24日
◇信心の揺るぎない大確信が「宿命」を「使命」に変える
日蓮大聖人の御書には、法門について述べられた論文とともに、門下への真心こもる励ましのお手紙が数多く収められています。今回は「真心の励まし」を取り上げます。

〈Q〉メンバーに何を語ればよいでしょうか?
〈A〉根本は「信心で全てを乗り越えられる」という「確信」です。
しばらくの苦こそ候とも・ついには・たのしかるべし、国王一人の太子のごとし・いかでか位につかざらんと・おぼしめし候へ(上野殿御返事、御書1565ページ)

第2代会長の戸田先生は、「生活といい、信仰といい、最も必要なものは何か。それは確信である。我々は、大聖人の絶対の御確信こそを、最高にして最大のものとしていくのだ」と語られました。
励ましで重要なのは、一人一人が信心の確信を深めることです。南条時光に与えられた御書には、「しばらく苦しみが続いたとしても、最後には必ず楽しい境涯になるのである。たとえば、国王のたった一人の太子のようなものである。どうして、最後には(国王の)位につかないことがあるだろうか、あるはずがないと確信されるがよい」(1565ページ、通解)と仰せです。
当時は、「熱原の法難」が続いていた上に、蒙古が再び襲来するかもしれないという騒然たる世情が重なり、人々は不安を覚えていました。そんな中で大聖人は、最後は必ず幸福になるとの大確信を持つよう、時光を全魂込めて励まされたのです。池田先生は語られています。
「今がどんなに苦しくとも、必ず勝利する。仏にならないはずがない——揺るぎない大確信が『宿命』を『使命』に変える。勇気ある信心が『苦難』を『歓喜』に変える」

〈Q〉大聖人は、どのようにして門下を励まされましたか?
〈A〉直接、会って語り合うことを重視されました。
なによりもえもんの大夫志と・とのとの御事ちちの御中と申し上のをぼへと申し面にあらずば申しつくしがたし(兵衛志殿御返事、御書1099ページ)

「一人」に会って、励ます——これこそが広宣流布の原点です。広布の前進は、人と会い、人と語りゆく行動の中にあります。大聖人は御書で、門下に対して直接会って、顔を見ながら語り合いたいとの思いをつづられています。
池上兄弟に送られた御書では、「なにはともあれ、右衛門大夫志とあなた(兵衛志)とのこと、また御父との間のことといい、主君の信任といい、お会いした上でなければ言い尽くすことができません」(1099ページ、通解)と仰せです。
また、他の門下に対しても、「何れの日を期してか対面を遂げ」(御書987ページ)、「委細は見参の時申すべし」(同1390ページ)等と、つづられています。大聖人が「直接、会うこと」「顔を見て語り合うこと」を、いかに大事にされていたかが、うかがえます。
現代において、大聖人の精神を受け継ぎ、誰よりも人と会い、励ましを送り続けてきたのが池田先生です。
1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」では、個人指導に全力で取り組み、半年間で約8000人に会って激励されています。
池田先生の真心こめた励ましで奮い立った同志によって、「"まさか"が実現」といわれる勝利は打ち立てられたのです。

〈Q〉「励まし」の要諦は何でしょうか?
〈A〉どこまでも相手に寄り添い、心を砕いていくことです。
其中衆生悉是吾子の経文のごとくならば教主釈尊は入道殿尼御前の慈父ぞかし、日蓮は又御子にてあるべかりける(国府入道殿御返事、御書1323ページ)

御書をひもとくと、門下を思う大聖人の心が強く感じられます。
佐渡の門下である国府入道夫妻には、子どもがいませんでした。
はるばる身延の大聖人のもとへやってきた国府入道が、佐渡に帰る際に認められた御書で大聖人は、「『その中の衆生は、悉く是れ吾が子なり』との経文の通りであるならば、教主釈尊は入道殿と尼御前の慈父であられる。日蓮はまた、あなた方の子であるはずである」(1323ページ、通解)と、人情の機微に触れた言葉をつづられています。
また、「国府尼御前御書」では、「身延まで、こよなく大切なわが夫を御使いとして遣わされました。夢か幻か、尼御前のお姿は拝見できませんが、そのお心はここにいらっしゃると思えるのです」(御書1325ページ、通解)とも仰せです。
"もう大聖人とお会いできないかもしれない"と感じている高齢の夫人の心に思いをはせた励ましに、国府尼はどれほど喜び、奮い立ったことでしょう。
このように、御書には相手の心のひだに染み入るような励ましの言葉が満ちあふれています。大聖人は、どこまでも相手に寄り添いながら心を砕き、励まされました。その心遣いが、門下との"師弟の絆"を強くしていったのです。

〈智慧の扉〉 「変毒為薬」
仏法では「変毒為薬(毒を変じて薬と為す)」と説かれています。これは、妙法の力によって、苦悩に支配された生命を仏の生命へと転換することです。
日蓮大聖人は、妙法を信受することで、煩悩・業・苦の三道に流転する凡夫の生命(=毒)を、法身・般若・解脱の三徳がそなわる仏の生命(=薬)へと、転じることができると仰せです(御書984ページ、趣意)。
災いも幸いに転じていけるのが信心です。風があってこそ、凧が空高く舞い上がるように、苦難や試練を受けることによって、境涯を大きく開き、幸福の大空に乱舞していくことができるのです。

2018.03.30 わが友に贈る

新しい出発の時。
信頼を結ぶ第一歩は
誠実な振る舞いだ。
わが使命の場所で
なくてはならない人に!

聖人御難事 P1190
『日蓮末法に出でずば仏は大妄語の人多宝十方の諸仏は大虚妄の証明なり、仏滅後二千二百三十余年が間一閻浮提の内に仏の御言を助けたる人但日蓮一人なり』

【通解】
もし日蓮が末法に出現しなかったならば仏は大妄語の人となり、(この仏の言葉を真実であると証明した)多宝如来や十方の諸仏は、大虚妄の証明をしたことになってしまうであろう。仏滅後二千二百三十余年の間に、一閻浮提の中で、仏の御金言を助けた人は、ただ日蓮一人なのである。

〈寸鉄〉 2018年3月30日
学会の発展こそ世界平和に貢献と確信—元大統領さあ希望のスクラム更に
中国方面・師弟正義の日。正義は語り抜いてこそ!開拓魂を胸に拡大に先駆
中継支えるサテライトGや各種役員に感謝。友の献身に「陰徳陽報」は必ず
睡眠不足で記憶・注意力は低下-研究。多忙な時ほどリズム正しい生活を
公明が100万人訪問・調査運動を開始。大衆の声を形に。永遠に立党精神で

☆親が子に語る物語 イリョウの親こうこう 2018年3月25日
◇法華経の功徳で亡き父を救う
遠いむかしの、中国のお話です。
美しい文字を書くオリョウという人がいて、国じゅうから、うやまわれていました。息子のイリョウに、その技を伝えたので、イリョウもみごとな文字を書きました。
オリョウは、亡くなるとき、息子を呼んで言いました。
「おまえに言い残しておきたいことがある。仏教の文字は、決して書いてはいけない。とくに、法華経はだめだ。なぜなら、わたしは、ほかのおしえを信じているからだ。やくそくだぞ」
言いおえると、オリョウは、とても苦しみながら、亡くなりました。
それからというもの、イリョウはお父さんの言いつけを守り、仏教の文字を書くことはありませんでした。
しばらくして、イリョウのもとへ、王さまからの使いが来ました。
城へ出向くと、王さまは、「イリョウよ、おまえは、この国でいちばんじょうずな文字の書き手だ」といいました。
「ぜひ、もっともすばらしい法華経の文字を、書きうつしてほしい」
イリョウは、こまりました。お父さんと、「法華経の文字は、決して書かない」とやくそくしていたからです。イリョウは王さまに、お父さんとのやくそくをつたえて、ことわりました。しかし、何度ことわっても、王さまは聞き入れません。
「法華経の題目だけでも書きなさい。それができなければ、おまえの首をはねてしまうぞ」

しかたなく、イリョウはしたがうことにしました。
「妙法蓮華経巻第一」「妙法蓮華経巻第二……」
家に帰ると、イリョウは、親ふこうをしたと、なげきました。その夜のことです。
夢のなかに、りっぱな天人が、たくさんの仲間といっしょにあらわれました。
「あなたは、どういうお方なのですか?」
イリョウがきくと、天人がこたえました。
「わたしは、おまえの父親のオリョウだ。仏教を信じなかったために、長い間、地獄におちて、火にやかれ、苦しんでいた。
わたしが死ぬとき、法華経の文字を書いてはならない、といったことを悔やんで、おまえにつたえようとしたが、できなかった。
ところが、きのうの朝、法華経の『妙』の文字が飛んできて、金色の仏さまのすがたになった。そして、大雨がふって、地獄の炎を消してくれた。さらに、『法』『蓮』『華』……と、つぎつぎに文字がやって来て、その一文字一文字が、すべて仏さまになって、わたしをくるしみから、すくってくれたのだ」

イリョウはおどろきました。
「それはいったい、どういうことですか?」
オリョウは話を続けます。
「わたしも、ふしぎに思っていたところ、仏さまがおしえてくれた。
『われらは、イリョウの書いた法華経の文字である。イリョウは、おまえの息子だ。だから、おまえが書いたのと同じなのだ』と。
おまえが法華経の文字を書いてくれたおかげで、わたしは地獄からすくわれ、成仏することができた。おまえは、最高の親こうこうをしてくれたのだよ」
イリョウは、父の笑顔を見て、とてもよろこびました。
翌朝、めざめたイリョウは、さっそく王さまのもとへ走っていき、夢の話をつたえました。
「わたしは、お父さんとのやくそくを守って、法華経の文字を書かないことが親こうこうだと思ってきました。でも、それは、あやまりでした。法華経は、地獄におちたお父さんをも救える、最高のおしえなのです」
その話を聞いて、王さまたちも、心からよろこびました。
やがて、イリョウの話は国じゅうにひろまり、多くの人が法華経を信じて、人々は幸せになったのでした。
◇ ◆ ◇
ぶん・村上 政彦
え ・前田安規子

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この話は、「法華伝記」に出てくる烏竜・遺竜の親子の話をもとにしています。
日蓮大聖人は、「法蓮抄」(御書1047ページ)の中で、この説話を詳細に引用し、"遺竜が書写しただけで父・烏竜を無間地獄から救い出すことができた"という法華経の功徳を強調して、ましてや、日々、妙法を唱える功徳は計り知れない、と仰せになっています。
現代にあって、法華経に説かれる教えのままに、人々の幸福を願って信心に励んでいる団体は、創価学会以外にありません。ゆえに、日々、題目を唱え、学会と共に広布に生き抜く中にこそ、真の親孝行も、人生の勝利もあるのです。