対話の要諦は
相手の話を「聞く」。
相手を「敬う」。
相手から「学ぶ」。
さあ友情を広げよう!
上野殿御返事 P1565
『しばらくの苦こそ候ともついにはたのしかるべし、国王一人の太子のごとしいかでか位につかざらんとおぼしめし候へ』
◇人生の座標
大切なのは、歴史を「鏡」として、未来をどう作っていくかということです。
青年が、新しい歴史を作るのです。
☆こころに響く言葉
魅力は知性と感情の躍動から
恋人であるにせよ、夫であるにせよ、あるいは友達としても、
あなたに新たな魅力を感じているとすれば、それは表面だけの美しさによってではなく、
内からにじみ出る人柄のよさ、知性と感情の躍動によってであると思う。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第18回 アンデス越えたり�
当時、チリでは軍事政権のもと、多くの人々が投獄され、100万人が亡命を強いられたとも言われます。幾多の民衆が犠牲になったのです。
そんな困難な時代の中でも、ひるまず、臆さず、戦い抜いてきたエイルウィン氏に、大きな転機が訪れます。
88年10月、軍事政権は、政府を信任するかどうかをはかる「国民投票」を決めました。
巨大な権力を独占していた軍事政権は、国民に自分たちの正当性を信任させることができると、甘くみていたのです。
民衆を信頼する氏は、この選挙を受けて立ちました。軍事政権側の思惑を逆手にとって、国民投票で独裁主義を終わらせよう、と。
その時、周囲からは、「どうせ勝てっこない」と冷ややかに笑われたそうです。
しかし、どんなに難しい状況であろうと、氏は正義のために、「断じて勝つ!」と決めました。一人また一人と糾合し、民主主義を望む民衆の連帯を広げていきました。「暴力」ではなく「声」で。「命令」ではなく「スマイル」で。「臆病」ではなく「勇気」で。そして、「絶望の叫び」ではなく「希望の歌声」で——。
そして、国民投票の結果、ついに軍事政権に「ノー!」を突きつけたのです。アンデスがそびえるチリの空高く、民衆勝利の大歓声がこだました瞬間でした。
後に、氏は語っています。
「歴史というものは、より良き世界を築くために、すべてを賭けて戦う人々によって創られる」
「断じて勝つ!」——その強い志と命をかけた挑戦が、歴史を動かす原動力になったのです。
チリは燃え立つ詩心の国です。ノーベル文学賞を受賞した大詩人のネルーダは叫びました。
「人間は、すべての災難より偉大である」
どんな災難も、どんな試練も、どんな不幸も、人間を打ち負かすことはできません。
なぜ、「人間は偉大」なのか。それは「苦難と戦う」からです。そして「勝ち越える」からです。
日蓮大聖人は『夫れ仏法と申すは勝負をさきとし』(P1165、「四条金吾殿御返事」)と仰せになられました。
「仏法は勝負」であり、人生も勝負です。
皆さんにも毎日、勝負がある。
勉強も勝負。試験も勝負。スポーツも勝負。朝、起きて、布団から飛び出すのも勝負なら、勉強机に向かうのも勝負。親孝行するのも勝負です。
毎日毎日、「もうダメだ」「もう、いいや」という弱い心に勝たねばならない。根本は「自分に勝つ」ことです。
その勝利の最極の源泉が、信心であり、題目です。
「勝つ!」と決めて御本尊に祈り、そして努力をすれば、すべてに勝利できます。
たとえ、一度は負けても、次に勝てばいい。今日負けても明日勝てばいい。100戦して99回負けたとしても、最後に勝てば勝利なのです。この執念の戦いが、人間を偉大にします。
私は創価学園の愛唱歌「負けじ魂ここにあり」に、5番の歌詞を贈り、そこに、こう綴りました。
学べ勝ち抜け 世界まで
負けじ魂 朗らかに
何があっても、学び続ける青春に、悲愴感はありません。どこまでも朗らかで、明るく、楽しく、皆に笑顔を広げていけるのです。
チリ訪問の2日前、私は、パラグアイSGIの総会に参加して、親愛なる同志に語りました。
「どこまでいっても人生は"戦い"である。断じて負けてはならない。信仰という、最高に赫々たる太陽を燃やしながら、「私は勝った」と言いきれる一生を、生きぬいていただきたい」
当時、出席していた未来部の友も、皆、立派に成長して、見事な勝利の実証を示してくれています。
さあ、皆さんの「青春の本舞台」へ、今ここから、新たな決意で出発しよう!
あの山も、この山も、たくましく乗り越えながら、「私は勝った!」——こう誇り高く叫び切っていこうよ!