新聞休刊日
本尊供養御書 P1536
『法華経を持ちまいらせぬれば八寒地獄の水にもぬれず八熱地獄の大火にも焼けず』
◇希望の明日へ
人間として最高の幸福の根底とは、何があっても"能く忍ぶ"強さである。生きて生きて生きぬく力である。それが仏教のである。
平5・13・16
☆100文字の幸福抄
正しいものを正しいと見定め、
美しいものを美しいと直感していけるのは、
女性特有の知恵である。
こうした「真の教養」を備えた女性が、
社会で活躍できる時代になった時、
平和と文化の新時代が
訪れるに違いない。
☆我らの勝利の大道No.092 尊き全同志に感謝
◇負けじ魂の挑戦を
「一々のことばを秤の皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたい事を言うのは、われわれ青年の特権」とは、明治の文豪・森鴎外の言だ。
勇敢にして闇達に、正義の声をあげる若人がいれば、未来は必ず変わる。
鴎外が三十代後半、福岡県の小倉(現在の北九州市内)に暮らしたことは有名である。
私にとっても思い出深い北九州で開催した、第一回「九州青年部総会」から、明年で四十周年を迎える。
昭和四十八年(一九七三年)の三月二十一日、会場に集った青年は、勝利の喜びに満ちあふれていた。
学会に烈風が吹き荒ぶ中にあって、不屈の信念をもって、反転攻勢に打って出てくれたのが九州の青年たちであった。
正義の学会は、いかなる逆風も追い風に変えて、いやまして発展していけることを、先駆の拡大の歴史で実証してくれたのだ。
席上、私は次代を担う青年たちに、次の出発に向けて五つの行動規範を提案した。「正信」「研鎖」「誠実」「品格」「連持」である。
「連持」とは、地道に、堅実に、粘り強く、努力を持続していく力だ。この執念がなければ、自らが起こしたチャレンジを結実させることはできない。
戸田先生は語られた。
「青年は決して、へこたれてはいけない。自分の今の使命の舞台で全力を挙げて頑張ることだ。『なくてはならない人』になることだ」と。
何があろうとも、負けじ魂で挑戦し続ける青年に、勝利の栄冠は輝くのだ。
◇今いる場所で光れ
昭和五十二年(一九七七年)の師走−−。
私は、オープンしたばかりの立川文化会館の記念勤行会に出席し、語った。
「勝ったね! すごい会館だ。功徳も福運も日本一の会館にしようよ!」
「悠久山」という名称を贈った、この会館を中心に、以来三十五年間、地元の新立川総区をはじめ、第二総東京のわが同志は、「悠久なる人材の山脈」を創り上げてくれた。
私にとっても、一人ひとりと金の出会いを結び、広布の未来を託してきた縁深さ宝城である。
この会館で、私か常に心がけてきたこと−−それは「近隣友好」であった。
皆が利用する最寄り駅の駅長には、すぐ地元幹部に挨拶に行ってもらった。
私自身も、周辺の民家やお店などにも足を運んで、地域の方々と交流を深めていった。会館の敷地内で採れた果物を御宝前にお供えして、日頃の感謝の気持ちを込めて、ご近所にお配りしたこともあった。
日蓮大聖人は『まことの・みちは世間の事法にて候』(P1597)と仰せである。
世間を離れて仏法はない。自分の今いる場所こそ、仏道修行の場であり、仏縁を結びゆく広宣流布の本舞台なのである。
「生きることのよろこびは大きい/だが自分が生き人を生かすよろこびはもっと大きなよろこびだ」
このゲーテの言葉のように、我らは、地域の安穏へ、世界の平和へ、「立正安国」の旗をさらに高く掲げて、『歓喜の中の大歓喜』(P788)の連帯を力強く、また朗らかに広げていくのだ。
なかでも東北の皆様は、大震災から二度目の冬を迎えられている。
私も妻も、心からお見舞い申し上げるとともに、わが尊き同志の健康長寿と幸福勝利を、さらに強く祈り抜いていく決心である。
◇勝って兜の緒を!
今月、待望の「創価文化センター」が開館した。
オープンに先立って、私も妻と共に伺わせていただき、「戸田大学」で使用した教材などの展示品を見て、実に懐かしかった。
戸田先生が心血を注がれた、私への個人教授「戸田大学」で、なぜ徳川幕府は三百年の基盤を築くことができたかが、テーマになったことがある。
戸田先生の鋭き一つの着眼は、「勝って兜の緒を締めよ」の精神にあった。
徳川の草創期、"天下の御意見番"と讃えられた、三河武士の大久保彦左衛門は、厳と書き留めた。
それは、自軍の勝ち戦の中、ある老武者が「いまだ敵は多し。味方は少なく候へば、『勝って兜の緒を締めよ』ということあり」と語った戒めである。
油断を排した、この「真剣勝負」の一念の継承を、恩師は見逃されなかった。
いわんや、広宣流布という末法万年にわたる大願の戦いに終わりはない。それは、全人類を平和へと導いていく間断なき行動と対話の連続闘争であるからだ。
この粘り強き勇猛精進に、私たち自身の人間革命があり、宿命
転換がある。自他共の幸福と喜びがあり、崩れざる一生成仏の軌道が開かれるのだ。
ゆえに我らは、来る「青年学会 勝利の年」も、異体同心のスクラムを堅固に組みながら、新たな決意で、勝利から勝利へ前進を続けよう!
青年と共に、青年の心と勢いで、歴史に燦然と輝く「民衆常勝」の新時代を切り開こうではないか!
この人生
さらに勝ち抜け
誇り持ち
創価の城と
共に栄えて
◎今年一年のご愛読に感謝し、合唱!