2020年12月9日水曜日

2020.12.09 わが友に贈る

医療・介護をはじめ
社会を支える方々の
尊き献身に感謝。
皆さまの無事安穏を
真剣に祈っています。

上野殿御消息 P1527
『生落されて乳をのむ事一百八十余石三年が間は父母の膝に遊び人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし』

【通解】
産み落とされてから人が飲む乳は180余石であり、3年の間は父母の膝の上で遊ぶ育まれ、大人になって仏教を信じることができたのだから、まずこの父と母との恩に報いるべきである。

名字の言 野生動物調査に携わる男子部員が恩師から教わった要諦 2020年12月9日
野生動物調査という仕事がある。道路や鉄道など大きな開発事業が行われる際、地域に生息する動物への影響を事前に調べるものだ▼鳥を担当する男子部員に話を聞いた。日の出とともに動きだし、山や森の中へ。野鳥の発見と識別に努めるが、相手は隠れ上手で逃げ上手。ただ双眼鏡を向けるだけで見つかるものではない。研修時代に恩師から教わった要諦は「まず、そこに"必ずいる"と信じること」。心のどこかで諦めている人と、信じ抜ける人とでは、同じ景色を見ていても「発見力」に天地雲泥の差があるという▼「人間の見方も同じだなって思うんです」と彼は言った。なるほど、「この人はダメだ」と先入観を持ってしまえば、相手の長所も見えなくなる。肉眼で捉える前に、自分の心眼に曇りはないかが問われている▼題目を唱える人は「明るい鏡が全ての像を映し出すように、全てを見きわめることができる」(御書763ページ、通解)と日蓮大聖人は仰せだ。どんな人にも仏性がある。伸びよう、幸せになろうという向上の命がある。妙法を信じ行じる人は、自他共に具わる、そうした尊極なる生命を見る心の眼を磨いているのである▼「全員が人材」「使命のない人などいない」と決めて祈ろう。そこから違う世界が見えてくる。(之)

寸鉄 2020年12月9日
支え合って全員が勝利者になるのが学会の世界—博士。励まし週間に総力
青年部が「新・人間革命」世代プロジェクト。学び進め!新時代の山本伸一
御書「このやまひは仏の御はからひか」。病と闘う友よ負けるな。祈り強く
会う機会の減少で寂しさ実感—7割。人々は絆を希求。挨拶一つも心込め
通販の偽サイト多しと。不自然な日本語や極端な割引等に注意。騙されず

〈社説〉 2020・12・9 あす「世界人権デー」
◇仏法は「人類の統合の原理」
「みんなの考えるきっかけにしたかった」——今年のテニス・全米オープン女子シングルスを制した大坂なおみ選手が決勝戦後のインタビューでこう語った。
大坂選手は、大会を通じて人種差別に抗議する内容がプリントされたマスクを着用して試合に臨んだ。
今年5月に米国内で起きた黒人男性の死を巡る事件に端を発しているが、世界に大きな問題提起をしたことで話題となった。
あす12月10日は「世界人権デー」。1948年の第3回国連総会で「世界人権宣言」がこの日に採択されたことが淵源となった。
宣言は「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」とうたっている。
"人としての平等な権利"が叫ばれて久しいが、世界だけでなく国内を見ても、いまだ「差別」に悩む人々の嘆きは無くなってはいない。
人は本来、一人一人が固有であり、多様である。肌の色も、話す言葉も、食べる物も違う。
その「差異」にこだわり、人と人とを立て分け、差別するところに分断が生まれ、争い、傷つけ合う歴史を繰り返してきた。
今こそ、この「分断」を克服する確かな哲学が求められている。
池田大作先生は小説『新・人間革命』第1巻「錦秋」の章で、仏法には「人類の統合の原理」があると綴っている。
一つは、仏法の「縁起(縁りて起こる)」という考えでは、いかなる物事も一つでは成立せず、互いに依存し、影響し合うなかに存在し得ると説く。
その意味で仏法の発想からは人を排斥する考えは生まれず、むしろ他者をどう生かし、より良い関係をつくるか、いかに価値創造するかという思考になると教える。
さらには、自身のルーツに悩んできた黒人青年の思いに寄り添うように、私たちの究極のルーツは「地涌の菩薩」であるとし、その立脚点に立つとき、誰もが社会の平和と幸福を実現しゆく使命をもった"久遠の兄弟"であると自覚することができると示している。
仏法の眼で見れば、誰もが尊極の存在だ。自分だけの幸福はあり得ず、他人だけの不幸もないゆえに、他者への配慮が生まれる。そこに利他の精神が培われ、協調へと向かっていく。
また、自覚の視点が高まり、空間軸で世界に広がり、時間軸で永遠に連なることにより、小さな「差異」へのこだわりを超克することができる。
ここに人類が真に連帯しゆく方途が示されているといえよう。
私たちは、日々の活動で"目の前の一人"を徹底して大切にする実践を通し、この極理を体現している。
私たちが語り、動いた分だけ、人権文化の華が咲き誇る時代へ近づくと確信して進みたい。

☆全国県婦人部長会への池田先生ご夫妻のメッセージ
◇部結成70周年の明年へ——希望・勝利の太陽に
尊き全国の婦人部の皆さん、誠にご苦労さまです。
この一年、コロナ禍という困難のなか、皆さん方が、どれほど悩み、祈り、配慮し、工夫しながら、同志を励まし、学会を支えてくださっていることか。ありがとう! 本当にありがとう!
今朝も妻と、日本列島・全都道府県の白ゆりのスクラムに思いをはせながら、一人一人に届けと題目を送らせていただきました。
ともあれ、御本仏・日蓮大聖人が全てを御照覧であられます。
御在世の窪尼御前(妙心尼)への御聖訓は、そのまま、創価の婦人部への仰せと拝されてなりません。
すなわち、「大風の草をなびかし・いかづちの人ををどろかすやうに候よの中にいかにいままで御しんようの候いけるふしぎさよ、ねふかければはかれず・いづみに玉あれば水たえずと申すやうに・御信心のねのふかく・いさぎよき玉の心のうちに・わたらせ給うか、たうとしたうとし」——大風が草をなびかせ、雷が人を驚かすような、激しく揺れ動く世の中にあって、あなたが今まで、この信仰を続けられてきたことは、なんと不思議なことでしょうか。根が深ければ葉は枯れず、泉に玉があれば水が絶えないと言われるように、あなたのご信心の根は深く、あなたの心に清らかな玉があるのでしょうか。尊いことです。尊いことです——(御書1479ページ、通解)と。
創立90周年の凱歌は、わが婦人部の「信心の深き根」の勝利であり、「いさぎよき心の玉」の栄光にほかなりません。
明年は、晴れやかな婦人部結成70周年であります。
戸田先生は、健気な婦人部をねぎらい讃え、語られました。「創価の世界で戦えば、一人ももれなく偉大な功徳を受け切っていける。苦労した分だけ、自分自身の生命という宝器(宝の器)を大きく強く豊かにできるんだよ」と。
どうか、妙法蓮華の当体である皆さんは、この最も尊貴な生命の宝の器から、家庭を地域を、社会を世界を、歓喜と幸福と平和で、いよいよ限りなく潤し、満たしていってください。
「希望」の太陽、「勝利」の太陽たる婦人部よ!
随縁真如の智を自在に仲良く光らせて、ますます健康長寿であれ、和楽安穏であれ、福徳無量であれ!と祈って、メッセージといたします。

2020年12月8日火曜日

2020.12.08 わが友に贈る

急激に寒さが増す時季。
体調を崩さないよう
細心の注意と準備を!
朗々たる勤行・唱題で
生命力を湧き出そう!

上野殿御返事 P1544
『まことやらむいえの内にわづらひの候なるはよも鬼神のそゐには候はじ、十らせち女の信心のぶんざいを御心みぞ候らむ』

【通解】
たとえ、あなたの家の中に病人があったとしても、それは、(一家を不幸にしようとする)鬼神のしわざではない。十羅刹女が、あなたの信心の強さを試しておられるのでしょう。

名字の言 正しいと信じたことを貫く生き方 2020年12月8日
小さな町で店を構えるパン職人の父に、娘が苦言を呈した。「うちのパンは、はやりと違う」。父は味も見た目も素朴なパンを作り続けてきた▼ある日、都心から帰省したという人が来店した。「子ども時分から好物だった、ここのパンを食べると帰ってきたなあって実感が湧く」。その客の言葉に、娘は認識を改めた。おいしさに絶対の確信を込めてパンを作る父の思いは、真っすぐにお客さんへ伝わっている、と▼病で失明した、ある壮年部員が友人に本紙を勧めた。「その日の新聞にどんな感動の記事があったか教えてほしい」と言う壮年に、「よし、任せておけ」と友人は快諾。以来、約束通り、熟読しては電話で報告した▼実は、その友人はこれまで何度勧めても購読を断ってきた。「それが今回はなぜ?」と壮年が聞くと友人は答えた。「この信仰がお前にとって生きる柱だということは分かっているつもりだ。そのお前が聖教新聞を読めなくなって大丈夫かと心配だった」。そして続けた。「だから、こんな大事な役割に俺を選んでくれた友情を誇りに思う」▼壮年にとって信心がどれほど大切か——そのことが友人には確かに伝わっていた。正しいと信じ、貫いてきた努力は、言葉以上に生き方を通して伝わっていくものだ。(城)

寸鉄 2020年12月8日
人間性の種をまく創価の運動が混乱の時代に必要—博士。心結ぶ対話更に
北九州の日。先駆の友が楽土建設"へ師子奮迅。さあ希望・勝利の扉開け
「仏の出世は専ら衆生を救わんが為なり」御書。深き使命に連なる誇りで
長寿の秘訣は食事・運動、そして他者との交流と。今日も勇んで学会活動に
温暖化続けば猛烈な台風増加。調和の地球へ。人類全体の挑戦待ったなし

☆心に御書を 第92回 全ての人に仏性が具わる
<御文>
『所有一切衆生の備うる所の仏性を妙法蓮華経とは名くるなり』(聖愚問答抄、498ページ)

<通解>
(十方の諸仏菩薩をはじめ全宇宙の十界の)全ての人が具えている仏性を妙法蓮華経と名づけるのである。

<池田先生が贈る指針>
全人類に「仏性」という最極の生命がある。この宝を顕し出す妙法を御本仏は明かされた。
創価の対話は、一人一人の仏性を信じ、輝き光らせる地涌誓願の挑戦だ。あらゆる差異を超え、分断から結合へ進む平和の道である。
題目を唱え、友と語らう声で、十界互具の地球上に「仏界」を強め広げゆこう!

☆質問BOX 「信心を貫けば一番いい方に向かう」と聞きますが、なぜそう言い切れるのでしょうか?
◇回答
確かに、不思議に思うかもしれません。
信心の利益には、はっきりと目に見える形で現れる「顕益」と、目には見えないが、知らないうちに得ている「冥益」があります。「功徳」というと、どうしても「顕益」を思い浮かべるかもしれません。
「冥益」は樹木が時間をかけて育つように、長い期間で見たときに、はっきりと結果が現れ、幸せを実感できるようになることです。
池田先生は「何があっても『祈り続ける』ことです。そうすれば、必ず幸福になる。その時は、自分が思っているような解決をしなくても、もっと深いところ、あとから考えると、『いちばんよかった』という方向になっていたことがわかるものです。これがすばらしい『冥益』です」と語っています。
創価学会には、「冥益」の体験が無数にあります。今日の祈りが未来に続くと確信し、信仰を貫いていきましょう。

2020年12月7日月曜日

2020.12.07 わが友に贈る

◇今週のことば
試練の寒風に挑む善友に
温かな共戦のエールを!
"助ける者が強ければ
倒れない"御聖訓。
励ましの絆を強く深く。
2020年12月7日

南条殿女房御返事 P1547
『女人は嫉妬かさなれば毒蛇となる。法華経供養の功徳かさならばあに竜女があとをつがざらん』

【通解】
女人は嫉妬がかさなれば毒蛇となります。法華経供養の功徳が重ければ、竜女のあとを継いで成仏することは間違いありません。

名字の言 日本画の新たな領域を開いた竹内栖鳳 2020年12月7日
近代日本画の巨匠・竹内栖鳳は1900年、パリ万博の視察で欧州を訪れた。「新しい日本画」の道を模索していた彼は、その機会を利用して西洋画の技法を吸収。動物園にも出向き、ライオンを写生した▼帰国後、第7回新古美術品展で発表した日本画「獅子」は一等金牌を受賞。東京富士美術館の所蔵品には、同じ時期に竹内が描いた別の「獅子」がある。椰子の木の間を悠然と進む獅子の姿は、今にも動きだしそうな迫力がある▼諸派の手法を取り入れた竹内には、妖怪を意味する「鵺派」との批判もあった。当時の日本画の世界では、師匠の描き方を学び、その範囲内で作品を生み出すことが重視されていた。だが、現状に安住せず、批判を恐れなかった竹内の挑戦によって、日本画の新たな領域が開かれていった(『竹内栖鳳』平凡社)▼現実の社会で新たな価値を創造するには、いかなる時も前進を続けていく勢いが肝要だ。師子王は獲物の強弱を問わず、「いきをひを出す事は・ただをなじき事なり」(1124ページ)と御書に説かれる。常に全力を尽くしてこそ、目標は成し遂げられる▼題目の「師子吼」は無敵だ。日々、「師子奮迅之力」(法華経463ページ)を五体に漲らせ、わが人生のカンバスに「希望・勝利」の軌跡を描きたい。(将)

寸鉄 2020年12月7日
「始より終りまで弥信心をいたすべし」御書。祈り根本に本年の総仕上げへ
神奈川青年部「師弟勝利の日」。正義とは勝つ事!拡大の歴史を君らの力で
功徳は目に見えないうちに大きく—恩師。広布に尽くす同志に福徳は必ず
たこ足配線やコンセントの埃は火事の元。点検を入念に。前前の用心こそ
絶えぬ飲酒運転。絶対にしない、させない!皆の声掛けで許さぬ雰囲気を

☆秋季通信員大会への池田先生のメッセージ
◇創価の言論城の旗頭よ 広布と人生の黄金の日記文書を
一、創立90周年の秋を荘厳する「通信員大会」、誠にご苦労さまです。
世界が未だかつてない試練に直面する今、一人一人の不屈の生命力を呼び覚まし、幸福勝利への智慧を光らせ、正義と希望の連帯を広げゆく聖教新聞の使命は、計り知れません。
聖教は、戸田城聖先生の事業の最悪の窮地に、師弟の語らいによって構想されました。「変毒為薬」の妙法に則り、いかなる苦難にも「師子王の心」を取り出して戦う——これが聖教創刊の原点です。
この「聖教魂」を常に私と共に燃え上がらせてくれているのが、わが通信員の皆さんなのです。
不二の同志の全通信員に、私は妻と最敬礼して感謝の題目を捧げ、健康長寿とご家族のご多幸を祈りに祈っています。尊き貴き奮闘、本当にありがとうございます!
一、御本仏・日蓮大聖人は、「法華経の一字は大地の如し万物を出生す、一字は大海の如し衆流を納む・一字は日月の如し四天下を照す」(御書1263ページ)と仰せになりました。
生命尊厳の極理を掲げた聖教は、まさしく無限の価値創造の大地として、また地球民族を結ぶ平和の大海として、そして世界市民の未来を照らし晴らす日月として、いよいよ力を発揮していく時を迎えています。電子版にも、日々、実に世界205カ国・地域からアクセスがあります。
世界聖教会館を中心として、全国の支社・支局、さらに各国の姉妹紙誌が「異体同心」で進んでいくならば、万事を成就できないわけがありません。
通信員の皆さんは、この創価の言論城の誉れ高き旗頭なのであります。
一、「新聞」には「新しい見聞」の意義があります。変化が加速する社会にあって、「人間革命」即「広宣流布」の行進の最前線で、仏の陣列の目となり、耳となって、民衆凱歌の大叙事詩を戦い綴りゆかれる皆さんの「新しい視点」「新しい表現」「新しい挑戦」に、私は最大の期待と信頼を寄せております。
皆さんは真心で「信」を通わせ、聖教と読者をつなぐ虹の懸け橋です。
皆さんの書く一字一句が、「新時代」を開いていきます。
皆さんの撮る一葉一葉が、「生命」の讃歌を伝えていきます。
そして皆さんの勝利の一日一日が、「勇気」を漲らせていきます。
一、聖教創刊70周年の佳節を迎える明年、1月には地方版開始から65年の節目も刻みます。"私たちの地方版"も、いよいよこれからが「本門」です。さらなる充実と発展へ、勝利勝利の大前進を開始しようではありませんか!
結びに、

通信員
 師弟の絆は
  三世まで
 信は無敵と
  地球を晴らせや

と贈り、私のメッセージといたします。
共々に、広布と人生の黄金の日記文書を、今日も明るく朗らかに!

2020年12月6日日曜日

2020.12.06 わが友に贈る

変毒為薬の信心だ。
逆境を成長の糧に!
悩みを飛躍の力に!
不屈の心で進む人に
勝利の栄冠は輝く。

兵衛志殿御返事 P1108
『設い妻子等の中のたがわせ給うとも二人の御中不和なるべからず、恐れ候へども日蓮をたいとしとをもひあわせ給へ』

【通解】
たとえ、あなた方の妻子同志が仲違いするようなことがあっても、兄弟二人の仲は、不和になってはなりません。僭越ですが、日蓮のことを尊敬し互いに心を合わせていきなさい。

名字の言 ある家老の失言に子貢が嘆いて言った「駟不及舌」 2020年12月6日
『論語』に出てくる話から。ある国の家老が「よき指導者か否かは、生まれつきの素質で決まる。どうして教育や教養で飾る必要があるだろうか」と発言した。孔子の弟子、子貢は反論した。「生まれつきの素質と教育とが分かちがたく一体となって、はじめてよき指導者となれる」(佐久協訳)▼この時、家老の失言を嘆いた子貢が言った言葉が「駟不及舌」(駟も舌に及ばず)。駟は4頭立ての馬車で、古代中国で最も速かった乗り物。言葉の伝わるのは非常に速く、高速車でも追い付くことはできない。だから発言は慎重にというわけだ▼翻って現代のネットワーク社会。電子メールやSNSのメッセージは瞬時に届く。誤解を招く表現や誤送信が原因で、関係がぎくしゃくしてしまった経験をお持ちの方もいるかもしれない▼言葉は「独り歩き」する。言葉は本来、発した時の状況や文脈の中で真意が分かるものだが、状況や文脈から切り離されると、誤った解釈で伝わる場合がある。それが怖い。小欄も、取材相手や本などの言葉を引用する際は細心の注意を払う▼御書に「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(563ページ)と。言葉は心から生まれる。言葉をたどれば、言葉を発した人の人間性が分かる。心して紡ぎたい。(側)

寸鉄 2020年12月6日
やりにくい所で苦労してこそ人間は偉大に—恩師若師子よ勇気の挑戦王に
創価学会の存在は世界の希望—日本の識者。共生の絆を結ぶ使命に燃えて
仕事楽しい瞬間、1位は感謝された時と。利他の行動には無上の喜びが!
あおり運転の厳罰化から約半年。遭遇したら安全な場所に避難し、即110番
世界遺産の最大の脅威は気候変動と。国境超えて連帯し持続可能な未来を

〈社説〉 2020・12・6 受験生にエールを!
◇真心の励ましが大きな支えに
今月1日から始まった「未来部ビクトリーチャレンジ月間」(19日まで)。各部の未来部担当者が一体となって、メンバーの激励に取り組んでいる。
寒さが厳しさを増す中、新型コロナウイルスの感染拡大もいっそう強く懸念されている。一人一人に安心を届ける、丁寧な励ましを心掛けたい。
とりわけ、中学・高校・大学などの受験に挑む友は、コロナ禍による影響がどうなるか、見通せない中で入試を迎える。不安を取り除くために、家族や周囲の支えがより重要となろう。
受験生との関わり方については、家族は、普段通りに接するのが一番だといわれる。入試直前だからと急に優しくすると、かえってプレッシャーを与えることにもなるからだ。その上で、感染予防のために部屋の換気と加湿や、栄養のある食事、十分な睡眠の確保などに留意し、受験生が健康第一で最後まで頑張れるようサポートしたい。また、未来部担当者は、本人の負担にならないよう時間帯を考慮しながら、電話やオンラインなども活用し、激励したい。
2020年度の入試は、コロナ禍の影響を受け、一部の国公立大学では、一般入試の後期日程の中止や試験内容の変更などのケースが相次いだ。
そんな中、茨城県のあるメンバーは今年、1級建築士になるという夢を抱き、国立大学の工学部を受験した。高校3年の夏、この大学に通う学生部の先輩が家を訪れ、受験体験を通して信仰の確信を語ってくれた。先輩の言葉に感動し、その日を境に、真剣に題目をあげるように。
そして、懸命な努力を重ねて迎えたセンター試験。しかし、結果は予備校の評価でE判定と厳しいものだった。"志望校を変更すべきか"との思いもよぎったが、両親が「後悔のない選択をしよう」と励まし、支えた。その言葉が安心感とやる気につながり、よりいっそう勉強に励むことができた。
彼は1カ月後に挑んだ志望大学の2次試験では、自分の実力を出し切り、逆転勝利。「合格」を勝ち取ることができた。「受験を通して、初めて信心と向き合い、題目の確信をつかむことができました」と振り返る。
池田先生は「大切なのは、未来部の友が前へ進めるように、自分の可能性を発揮できるように、励ましていくことです。(中略)たとえ会えなくても、電話の一言で、目の前の壁が破れることもある。一通の置き手紙が、その人の人生を変える場合だってある」と語る。
受験は、信心の確信をつかむチャンスでもある。宝の未来部の勝利と成長を祈り、安心と勇気のエールを送ろう。

☆みんなで学ぶ創価の心 青春の友情とは? 2020年11月26日
今回の「みんなで学ぶ創価の心」では「青春の友情とは」というテーマで池田先生の指針に学びます。また首都圏未来部人材育成グループ合同大会の模様や、少年少女部合唱団の集いで活用したい「少年少女きぼう新聞」12月号の特集を紹介します。

【池田先生の指針】 目的に向かって励まし合う中に
空気は見えない。心も見えない。しかし、見えない心の中に、喜びも悲しみも、美しさも醜さも、光も闇も、全部ある。
見えない心と心をつなげるのが友情です。それは利害でもない。立場でもない。かけ引きでもない。表面的なお付き合いでもない。
本当の人間同士の真心で結びあった間柄です。人生において最も美しく、強く、尊いもの。それが友情です。友情が諸君の財産です。
どんなに偉くなり、金持ちになっても、友人のない人生はわびしく、寂しい。また独りよがりの偏頗な人生になってしまう。とくに青春時代の友情ほど尊く、美しいものはない。
◇◇◇
人間関係は「鏡」みたいなものだから、自分が「もう少し優しくしてくれたら、自分も何でも話せるんだけどなあ」と思っていると、相手だって「もう少し何でも話してくれたら、自分ももっと優しくできるんだけどなあ」と思っている。そんな場合が多いのです。
だから「自分から話しかける」ことです。それでも冷たくされたら、本当は人間としてみじめなのは、相手のほうです。自分じゃない。
人の心は、どうしようもない場合がある。変わる場合もある。その時にどうするか。「人は変われど、われは変わらず」でいきなさい。
冷たくされても、自分は人に冷たくしない。裏切られても、自分は裏切らない。裏切るほうが、みじめです。自分の心を大きなクギで傷つけているようなものだ。それが自分ではわからない。
◇◇◇
友情は自然にできあがるように思うものだが、そのうえに、二人がそれなりの目的をもち、励ましあい、助けあい、生きぬこうという、人生の、青春の力の足音がなくてはならない。
「立派に大学を卒業しよう」「社会に貢献しよう」というような目的が大事です。
目的が明確でない友情は、なれあいになってしまう。
目的に向かって、明るく励ましあい、それを達成しようという友情は長持ちする。
「いつも一緒にいるから友情」か。そうではない。
「お金を貸してくれるから友情」ではない。「親切にしてくれるから友情」ではない。「愛想がよく、性格が合うから友情」ではない。
友情とは、彼が苦しんでいる時に同じように苦しみ、励ます。自分が苦しんでいる時に彼が同じように苦しみ、励ましてくれる。そういう、清らかな川の流れのような姿です。(『青春対話』普及版第1巻)

◇首都圏未来部の人材育成グループが創立100周年へ誓いの大会
首都圏未来部人材育成グループ合同の大会が15日、オンラインで行われました。
参加したのは高等部「希望オーケストラ」「正義合唱団」、「富士中学生合唱団」、「富士少年希望少女合唱団」、さらに「国際委員会」(高等部)と「創価後継塾」(中・高等部)のメンバーです。

2020年12月5日土曜日

2020.12.05 わが友に贈る

我らの励ましは
「抜苦与楽」の実践。
小さな悩みにも耳を傾け
共に一歩を踏み出そう!
深き祈りが根本だ。

開目抄上 P192
『仏法を学せん人知恩報恩なかるべしや、仏弟子は必ず四恩をしつて知恩報恩をいたすべし』

【通解】
仏法を修学する人は、知恩報恩がなくてはならない。仏弟子は必ず四恩を知って知恩報恩するべきである。

名字の言 消滅危機にある方言を守る継承運動 2020年12月5日
ユネスコが消滅危機言語と認定した沖縄や奄美地方などの方言「琉球諸語」。その保護のため、国立国語研究所では記録の保存と共に「継承保存」の研究も行う。言語消滅の要因の一つは継承の断絶にあるとして、方言の継承運動にも取り組んでいる▼そこで鍵を握るのが「潜在話者」。幼少期に祖父母から直接、方言を聞き、潜在的に意味を理解できる40代の世代を指す。子育て世代でもある、この年代の方言使用が、子どもたちや全体の使用を促すと期待されている▼研究所の協力のもと、沖永良部島では地域で方言辞典の作成や物語の読み聞かせなどを実施。これを通し、方言への関心が低かった「潜在話者」世代の意識に変化がみられた。"方言は消えてはいけない。私にもできることが必ずある"。この思いが、一層の方言継承につながったという▼学会が取り組んできた戦争体験の継承も、平和構築の使命を自覚する青年部が主体的に進めてきた。今秋発刊された戦争証言集『私がつなぐ沖縄のククル(心)』には、体験を聞き取った未来部員の声も収められている。"私に戦争の体験はないが、直接聞いた証言を次の世代に語り続けることはできる"▼平和のバトンを未来へ——その"継承の戦い"をたゆむことなく続けたい。(首)

寸鉄 2020年12月5日
周総理との会見から46年信義の絆は時を経るほど強く。友誼の魂を万代へ
第2総東京青年部の日。頼もしき後継よ拡大の先陣走れ!青春の金字塔を
信心を貫けば絶大な功徳厳然—恩師。人間革命の勝利の実証を共に綴らん
CO2ゼロへ来年は世界が連帯する年—国連総長持続可能な地球へ今こそ
国際ボランティア・デー。共助の心を地域、社会へ。良き市民のスクラム更に

☆創価大学 箱根駅伝への道(上)
◇逆境で強くなった"考えて走る"意識
明年1月2、3日の第97回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する創価大学。新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の困難の中、どのようにしてチームを作り上げてきたのか。初めてシード校として迎える創大の「箱根駅伝への道」に迫った。
「創価大学、初めてのシード権獲得! 9位でフィニッシュ!」
本年1月3日、創価大学の大躍進を伝えるアナウンサーの声が列島を駆け抜けた。
1区が区間賞、10区で区間新記録。往路7位、総合9位の快進撃を見せ、3度目の箱根駅伝にして、創大が新たな歴史の扉を開いた瞬間である。
新チームは、この勢いに乗って始動した。2月、最初のミーティングで立てた目標は「大学三大駅伝で上位入賞すること」。「出雲駅伝5位」「全日本大学駅伝4位」、そして「箱根駅伝総合3位」である。
箱根のシード権をつかんだとはいえ、創大駅伝部の歴史はまだ浅い。青山学院大学や東海大学などの強豪校と比べれば、チームの実力も、選手層の厚さにも差がある。三大駅伝の上位入賞は、高すぎる目標なのかもしれない。
しかし「低い目標だと、今のハイレベルな大学駅伝界では、すぐに置いていかれる。創価は常に上を目指さなければならない」と榎木和貴監督。学生時代、名門・中央大学で箱根路を走り、4年連続で区間賞を獲得。3年次には総合優勝を経験しただけに、"戦国箱根"の厳しさを誰よりも痛感していた。
今年以上の結果を目指さなくては、絶対に強くなれない——監督の気持ちに、選手たちも応えた。
皆で話し合って決めたチームのスローガンがある。
「もう一花咲か創価」
鈴木渓太主将(4年)は語る。「昨年のチームを、もう一歩超えていこうとの思いを込めました」
三大駅伝の上位入賞へ、創大の新たな挑戦が始まった。
前年に設定した個人の月間走行距離「750キロ」による足づくり、けがの防止へ入念なケアの徹底を継続。さらに、勝負所を見極める判断力を磨くため、全員がこれまで以上に"考えて走る"ことを心掛けた。
だが、春のトラックシーズンに向けて練習を進めていた矢先、新型コロナウイルス感染症が世界を襲った——。

◇自粛期間の成長
2月下旬になると、競技会などが次々と中止に。不安と動揺がチームに広がった。
4月に緊急事態宣言が発令されると、感染防止対策として、寮のメンバーを半分にすることに。
創大駅伝部の選手は、全員が寮生である。だがこの時、榎木監督は、主力だけを残そうとはしなかった。「4、5月の段階の実力で選手を線引きしても、チームの強化にはなりません。自宅に帰るか、寮に残るかは、それぞれの判断に委ねました」
昨年の就任以来、監督が一貫して訴えてきた"考えて走る""誰にでもチャンスはある"との信念は、コロナ禍にあっても揺らぐことはなかった。
チームが分かれた期間、寮に残った選手は、練習に制限がある中、少人数で実践的なトレーニングを積み重ねた。一方、自宅に戻った選手は、監督が個々に提示したメニューに取り組み、週に1度、スタッフに状況を報告した。
実家に帰省していた当時を「自分との戦いだった」と振り返るのは、今年の箱根で9区を任された石津佳晃選手(4年)。「一人で練習をやり抜いた経験が自信になり、仲間の存在のありがたさを改めて知る機会にもなりました」
与えられたメニューをこなすだけではない。自らが置かれた環境や体調と向き合いながら、最良の判断をしていく。この間、監督が掲げる"考える走り"は、一段とチームに浸透し、より効果を発揮していった。
外出自粛が緩和されていく中、全選手が寮に戻ってきたのは6月下旬である。久しぶりに全員がそろっての練習。皆がチームで走れる喜びをかみ締めた。

◇今やれることを
チーム一丸で再出発した駅伝部は、7月に入り、再び試練に見舞われる。
21日、書類選考による全日本大学駅伝の出場権を逃した。
さらに27日には、箱根のシード校となり、初出場を決めていた出雲駅伝の中止が発表された。
スタッフ陣は、選手たちのモチベーションが下がらないよう、一人一人に心を砕いた。「いつも以上にコミュニケーションを取り、"今やるべきことは何か"と声を掛けました」(久保田満コーチ)
直後のミーティングで、榎木監督は選手たちとチーム目標を再確認する。「この時、当初立てた箱根総合3位の目標を下方修正することはしませんでした」
目標を目指し、目の前の実践的な練習やレースをこなして、一からチームを強くしていこう——そうメンバーに呼び掛けた。
鈴木主将は「全日本と出雲に出られなかったことは、すごく悔しい」と述懐する。ただ、「なくなってしまったものは仕方がない。全員で、今やれることをやろうと気持ちを切り替えました」。
そう思えたのも、選手たちの心の成長であり、監督・スタッフとの信頼関係があるからだろう。
逆に焦点が"箱根一本"に絞られたことで、より一層、チームの目指すべき道は定まっていった。

◇積み上げた自信
秋冬の駅伝シーズンを勝ち抜くには"8、9月が勝負"といわれる。夏合宿では徹底して走り込む。この時期にどう強化し、どれだけ成長できるか。それがレースの勝敗を左右する。
榎木監督は、この期間の月間走行距離を「900キロ」に設定した。昨年を大きく上回る距離であり、「実業団レベル」だという。
新チームが発足した当初から、監督は上位校と競り合うため、8、9月にこの距離に挑むことを選手たちに伝えていた。
「4〜6月の試合が延期や中止になったことで、じっくりと足をつくることができた。それが奏功し、けが人が少ない状態で夏を迎えられました」
けが人の数はチームの士気に関わってくる。それが少なかったのは、昨年から徹底してきた練習後のケアや食事・体調管理などへの意識が高くなったからだ。
管理栄養士による食事のアドバイス。自己管理の意識の高さが、個々の強さにつながる。
「ただ距離を増やすだけでなく、選手たちは私が示したメニューをしっかりと消化しながら、疲労を抜くための調整など、日々の練習にメリハリをつけられるようになりました」(榎木監督)
個々の走行距離を全員で共有したことも、意識の向上につながった。「昨年のAチームの練習を、今年のBチームがやっている。レベルアップを感じました」(久保田コーチ)
結果、多くの選手が月間走行距離900キロを達成。半数近くの選手も850キロを走り込んだ。鈴木主将は「コロナ禍という厳しい状況の中、あれだけの練習メニューを乗り越えられたことは自信になりました」と語る。"充実の夏"を経て、確かな自信と実力を積み上げた選手たち。10月以降の競技会などでは、出場した半数以上の選手が自己記録を更新した。
練習制限や大会中止などを通し、一人一人の"考える"意識がより強くなった創価大学。強豪校も順調に調整を続ける中、スローガン通りに「もう一花」咲かすべく、さらなる向上を目指す。「1月2日」まで、あと40日である。

2020年12月4日金曜日

2020.12.04 わが友に贈る

悪質な詐欺に厳重注意。
突然の電話や訪問には
性急に応じないこと。
一人で判断せずに
必ず周囲に相談を!

椎地四郎殿御書 P1448
『先日御物語の事について彼の人の方へ相尋ね候いし処仰せ候いしが如く少しもちがはず候いき、これにつけてもいよいよはげまして法華経の功徳を得給うべし、師曠が耳離婁が眼のやうに聞見させ給へ』

【通解】
先日話されていたことについて、彼の人の方に尋ねたところ、あなたが仰せになられたのと少しの違いもなかった。これにつけてもいよいよ信心に励んで法華経の功徳を得られるがよい。師曠(しこう)の耳、離婁(りろう)の眼のように、聞き、見ていきなさい。

名字の言 「自己開示する勇気」が絆を強める 2020年12月4日
「言葉というのは、切り離された心と心の橋渡しをする機能をもつ」と語るのは、心理学博士の榎本博明氏。相手を知りたいと思えば、その言葉を引き出すことが大切、という▼相手の心を開くには、まず自らが思い切って本音を語ってみること。氏は、この「自己開示する勇気」から、互いのつながりが深まっていくと指摘。「絆は、受け身で期待しているだけでは築くことができない。能動的な心の構えが必要」と述べている(『「さみしさ」の力』ちくまプリマー新書)▼仏典では、七つの「慈愛の施し」を説く。その3番目に、優しく語り掛ける「言葉の施し」が挙げられている。釈尊は、人々から「親しみをもって、自分から語り掛ける人」といわれた。だからこそ、次々と弟子が帰依していったのだろう▼御聖訓に「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)と。表面的な取り繕った言葉では、相手の心には届かない。どこまでも、その人に寄り添い、誠実を尽くそうとする「心」こそ、「言葉の施し」の源泉だ▼新型コロナウイルス感染拡大への警戒が続く今こそ、支え合う絆をより強めたい。自他共の幸福を願う祈りを根本とする、励ましの言葉で、縁する友の心に希望の灯をともしていこう。(巍)

寸鉄 2020年12月4日
「法華を識る者は世法を得可きか」御書。苦難の日々を勝ち開く世雄たれ
高知婦人部の日。"水の信心"で進む仲良き連帯さあ魁光る人材の大城を
題目の功力は生命力が絶対的に旺盛になること—恩師。祈り根本に溌剌と
人権週間。全員に幸福になる権利あり。命の尊厳輝かす哲理を語る使命大
師走は交通事故が多発。多忙な時ほど意識して一呼吸。無事故が勝利の礎

〈社説〉 2020・12・4 あすから「励まし週間」
◇可能性を信じ 関わり続ける
孤独に苦しむ人に寄り添う作品を著してきた作家の柳美里さんが11月18日、米国で最も権威のある文学賞の一つ「全米図書賞」を受賞した。東日本大震災後に福島に移り住み、希望の言葉を発信してきたことは、よく知られている。
その柳さんが本紙11月17日付に、小説『新・人間革命』の読後感を寄せた。柳さんは、東北の苦しみを分かち合おうとする山本伸一の姿に共感を述べるとともに、「コロナ禍で、フィジカルディスタンス(身体的距離)がいわれるようになりました。その中で、いかに『心の密な関係』という『価値』を『創造』していくか——この『創価』の力が今、求められています」とエールを送っている。
明「希望・勝利の年」を開く「励まし週間」が、5日からスタートする。本年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、未曽有の試練の一年となった。
しかし、各国・各地の創価の友は、一人も「孤独」にさせてはならないと、皆で協力し、手紙や電話、SNS等を駆使しながら、人々の心を結んできた。冒頭の柳さんのみならず、心ある人々が創価の励まし運動に寄せる期待は大きい。
東京・昭島のある婦人部リーダーは1日1人と会うことを目標に前進を続けている。信条は「相手の悩みや課題をじっくりと聴くこと」。仕事が多忙な友には通勤時刻を聞き、電車内で読めるようSNSで本紙の記事を送信する。また、子育てをするヤング白ゆり世代の友には、幼稚園の迎えが終わる時間に合わせ、メッセージを送るなどの工夫も。継続的な励ましを心掛け、苦難と戦う友とは、時間を合わせ"同盟唱題"も。「お話を聴くことで、私の方が計り知れない勇気と元気を頂いています」と感謝を語る。
励ましに率先するリーダーが口々に語るのは「自分自身も励ましによって立ち上がった」との言葉だ。そしてコロナ禍と戦う今、世界の友が、小説『新・人間革命』の伸一の励ましに触れて立ち上がり、蘇生のスクラムを広げている。
米バージニア工科大学の教育哲学教授のジム・ガリソン博士は、「池田会長の足跡に連なる創価学会・SGIは、実に多様なメンバーで構成され、一人一人が互いを尊重し、励まし合いながら、力を合わせて社会に貢献しています。これは素晴らしいことです。相手の生命の可能性を信じて関わり続ける——この希望のヒューマニズムを、世界の隅々に広げ、苦しむ人々の人生にもたらしたのが、創価学会の90年の歴史であったと思います」と高く評価する(本紙11月14日付)。
今、世界が求める「希望のヒューマニズム」は、私たちの一対一の語らいの中から生まれることを銘記して進みたい。

☆未来部育成のページ 希望の励ましを送り続ける
◇読者から寄せられた各地の集い
今月22日の「未来部の日」を中心に、各地で未来部員会が行われている。中には工夫を凝らして、コロナ禍で初めて集いを開催した地域も多い。今回の未来部育成のページでは、知恵を絞りながらメンバーに希望の励ましを送る、未来部担当者らの声を紹介する。

■島根総県 総県未来部長 藤井泰昌さん
◇新たなカタチの中等部総会
中国方面では昨年から、行政県ごとに「メロスの集い」(中等部総会)を開催しています。名前には"後継のバトンを受け継ぐ正義の走者に"との思いが込められています。
島根総県の集いは昨年10月に出雲文化会館で。県内から40人弱が参加し、部活動で表彰を受けたり、母の乳がんを一家で乗り越えたりなど、メンバーの体験発表に皆が触発を受けていました。
同世代の交流が好評だった一方で、会館から遠い地域の子が少なかったことが課題に。島根県は東西に長く、車で3時間以上かけて県の西部から東部の会館に来る子もいます。メンバーは中学生同士の交流を楽しみにしていますが、遠方参加者への配慮から、そうした場を定期的に設けられないのが実情です。
ですが、コロナ禍でのリモートがこれを打開するヒントを与えてくれました。
開催の中止を決めていた第2回「メロスの集い」を、10月11日にオンラインで行いました。総県の未来部として初めての試みです。通信環境を考慮し、参加者は各地域の代表18人のみとしました。
画面越しに顔を合わせたメンバーは互いに面識がなく、緊張気味。そこで、自己紹介では司会が「○○市の○○さ〜ん」と声を掛け、呼ばれた子には手を振ってもらうように。クイズも行い、次第に場が和んでいきました。その後の男女4人の体験発表では皆、しっかり耳を傾け、真剣に聞いてくれていました。
会合中はあえてミュート(消音)にせず、発表者の話に反応する声や参加者が家族と相談している声などが伝わるように。皆が同じ場所にいるかのような臨場感が高まりました。
終了後は「体験発表が心に響いた」「遠い地域の子と交流できてよかった」などの感想が寄せられ、皆がみずみずしい信心の息吹に触れた会合になりました。
今回の経験を生かして、今後はさまざまなやり方でメンバーとの関わりを強くし、一人一人を、十人にも、百人にも匹敵する人材へと育んでいきます。

■大阪・平野南総区 総区未来部長 藤岡学さん
◇屋外で"青空部員会"を開催
わが総区ではコロナ禍の様子を見ながら、先月から各地域で未来部員会を再開しました。その中にはコロナ感染を考慮し、屋外で行った地域が二つあります。
平野長者区・宝友支部は、10月25日の昼に支部内の公園で開催。ゲーム企画ではスタンプラリーをしました。公園内の各ポイントで靴飛ばしやなわとび、変顔のコーナーを用意し、クリアをしたら参加者が持つカードにシールを貼ります。
当初は子どもたちだけでやる予定でしたが、やり方を説明するためにと大人も参加。本気で挑戦するその姿に、未来っ子も全力で体を動かして応えてくれました。また、その様子を見ていた近隣の方が小学生の孫を参加させてほしいと声を掛けてこられ、新しい顔ぶれも加わりました。
最後は各コーナーの優勝者を表彰し、皆に池田先生の「未来部7つの指針」が書かれた手作りカードや記念品を渡しました。
初めて部員会に来てくれた高校生や少年部員の友人、カードに書かれた親孝行を誓う少女部員などの姿もあり、とても充実した部員会になりました。
一方、平野池田区・川辺友光支部の部員会は今月1日の朝9時からスタート。未来部の子たちがよく遊ぶ地元の公園で、事前に許可を取ったうえで清掃活動を行いました。
軍手をはめて、ごみ拾いを競い合う子どもたち。トカゲのおもちゃや変わった石などを見つけ、子どもたち同士で、なぜそれがあるのかを話したり、草や花の名前を教え合ったりと、宝探しさながらのワクワク感や学びのあるひとときとなりました。
ゴミをまとめた後は、皆で輪になって師子王御書の「異体同心事」を研さん。解散後は御書の心を学びつかんだかのように、中高生も小学生も、和気あいあいと仲良く遊んでいました。
使命ある未来部の皆が楽しみながら信心を学んでいけるよう、これからも担当者で知恵を出し合い、励まし続けていく決意です。

■福岡・筑後県学生部 県学生部長 荒木伸幸さん
◇大勝利大会で受験生にエール
今月22日、学生部主催の「第4回大学・専門学校進学大勝利大会」を行いました。雨にもかかわらず、会場には進学希望の高校1、2年生を含め、過去最高の人数となるメンバーが参加してくれました。
会合では受験対象の全員が決意発表を。推薦入試を受けるメンバーや志望校に迷っているメンバーなど状況は個々に違いましたが、皆の前で発表したことで、その表情には挑戦への決意がにじみ出ていました。
学生部員の体験発表や登壇者の話にメモを取りながら聞いていたり、「唱題に挑戦してみる」という言葉がアンケートに多くあったりなど、メンバーの心に、信心を根本に受験に臨もうという強い気持ちが芽生えていたようでした。
アンケートに「(学生部の)皆さんのやる気に満ちた表情が印象に残った」と書いてくれたメンバーもおり、私たち学生部のエールが届いていることが分かり、うれしく思いました。
筑後総県ではこの11月の大勝利大会や、進学者大会(3月)などを3年前から開催していて、受験生の激励に力を入れています。
例年は地域の方々との連携を密に、11月ごろから学生部で受験生のもとを訪ねていますが、今年は新型コロナの影響で会うことが難しく、受験の相談や大会の連絡は電話が中心でした。
新しく始まる大学入学共通テストをコロナ禍の中で受けることもあり、受験生の不安は増すばかりです。私たちは、その中でも、この信心で生命力を強くして勉強に励み、合格を勝ち取ろうと伝えています。
このような関わりを続けてきたことで、進学先が決まった後、すぐに学生部につながってくれるメンバーが増え、5月の新入生歓迎会の時には、早くもビクトリー・リーダーになるメンバーも。学生部の統監数も増え、以前の2部体制から4部体制に拡大するなど受験生の激励が学生部の発展にもつながっています。
一人でも多くの受験生が、自分の力で人生の道を勝ち開いていけるよう、先駆の誇りを胸に励ましを送っていきます。

2020年12月3日木曜日

2020.12.03 わが友に贈る

一日一日を大切に
一年の総仕上げへ
粘り強く勝ち抜こう!
無事故・健康第一で
悔いなき歴史を残そう!

松野殿御返事 P1389
『五の巻には我が末世末法に入つて法華経の行者有るべし、其の時其の国に持戒破戒等の無量無辺の僧等集りて国主に讒言して流し失ふべしと説かれたり、然るにかかる経文かたがた符合し候畢んぬ未来に仏に成り候はん事疑いなく覚え候』

【通解】
法華経の第五の巻(の勧持品)には、「私(釈迦仏)の滅後の末法に入って、法華経の行者が現れるであろう。その時、その国に、戒を持った僧、戒を破った僧など、無数の僧たちが集まって、国主に讒言して、法華経の行者を流罪にし、亡き者にしようとする」と説かれています。こうした経文がことごとく、日蓮の身に符合しました。未来に仏になることは疑いないと確信しています。

名字の言 ペルー・マチュピチュ村のために——野内与吉氏の献身の足跡 2020年12月3日
南米ペルーの世界遺産マチュピチュの麓にある「マチュピチュ村」には、世界中から人々が訪れる。この村を築いた中心人物が、福島県出身の野内与吉氏である▼彼は22歳の時、契約移民としてペルーへ移住した。だが、過酷な環境や賃金の不払いなど、苦難の連続。仕事を転々とし、移住から6年後、マチュピチュの麓の集落に住み始めた▼そこで目にしたのが、一日に何度も、川へ水をくみに行かねばならない村人の苦悩だった。彼はその解決に奔走し、山腹から村まで水路を引く。さらに、開業したホテルの一部を郵便局や交番として無償で提供した。53歳の時、村長に就任。村を発展させた功績が称賛されている▼一人の献身の行動から、後世に残る大事業が生まれる。その足跡は、古今東西の歴史に刻まれている。取り組んだことは違えど、ペルー広布に生涯をささげた日本出身の友は、霊山へ旅立つ前、こう家族に語った。「私の体を切ったならば、肉と骨のほかには、ひとつしかない。『ペルーの人たちを幸せにしたい』という気持ちだけしかない」▼御書に「法華経を持ち奉る処を当詣道場と云うなり」(781ページ)と。"ここが私の使命の場所"と決め、愛する郷土に尽くし抜いていく。それが創価の生き方である。(当)

寸鉄 2020年12月3日
会長を模範に希望分かち合う社会築きたい—韓国郡守。後継の青年よ共に
弾けるような題目で障魔を吹き飛ばせ—戸田先生強盛な祈りで明年へ出発
マスクは野外でも有効、飛沫拡散を抑制—専門家互いの心遣いで感染防止
冬の乾燥で"隠れ脱水"の危険あり。気付かぬうちに発症。意識し水分補給
スマホ等の「ながら運転」厳罰化1年。路上のながら歩き含め共々に戒めを

〈社説〉 2020・12・3 きょう「国際障害者デー」
◇万人の尊厳を輝かせる社会へ
2020年、世界を覆った新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会が抱えていた構造的問題を顕在化させた。こうした中、コロナ禍に伴う暮らしの変化によって、これまで以上に過酷な状況に追いやられ、生きづらさを感じていたのは障害のある人々ではなかっただろうか。
イタリアのシチリアや北部の施設では感染者が激増し、亡くなった人の半数が、隔離された施設の高齢者や障がい者であったともいわれている。医療崩壊の危機に見舞われた国では、障がい者に対する偏見をもとに、集中治療室の使用など、命を選ぶ治療の判断がなされかねない状況も生まれた。日本国内でも、救命する患者の選択を巡って人工呼吸器の配分を判断する提言が発表され、障がい者団体は命の選別につながると、危機感を表明した。障害のある人々への偏見・差別が増長する中、分断が広がっている。
中国・武漢での都市封鎖の日々をつづった『武漢日記』の著者・方方氏は、ある国の文明度を測る基準は、弱者に対してどういう態度を取るかであると語っている。新型コロナウイルスの感染拡大の中、障がい者や社会的弱者と呼ばれる人々にどう向き合ってきたのか。私たちの社会は、その文明度を試されている。
一方、コロナの影響で、多くの人々が日常生活の中で生じる摩擦や不便を感じ、いわば「国民全体が障害者になった」と指摘する熊谷晋一郎氏(小児科医・東京大学准教授)は、この「総障害者化」が障害への共通認識を芽生えさせるきっかけになり、人々が連帯する可能性もあると期待する。
とはいえ、互いの心を思いやり、それを共感につなげるのは容易ではない。人々の生きづらさから生まれる攻撃性の矛先が、より弱い立場の人々に向けられることもあるだろう。それは熊谷氏も危惧するところだ。
本紙の連載「青年部と医学者によるオンライン会議から」では、歴史学者のトインビー博士が池田先生との対談集の中で語った言葉が紹介されていた。「人類の生存に対する現代の脅威は、人間一人一人の心の中の革命的な変革によってのみ、取り除くことができる」と。感染症のパンデミック(世界的大流行)という現代の脅威があらわにした差別・偏見を克服する鍵も、人間の心の変革にこそある。博士は、その心の変革を促す力こそ宗教による啓発であると洞察した。
偏見や差別から生命の共感へと内面を変革する宗教の役割が、今ほど希求される時はないのではないだろうか。
きょうは「国際障害者デー」。だれもが人間としての尊厳を輝かせ、互いに支え合う世界を築くことを誓い合いたい。

☆未来部育成のページ 池田先生の指針
多感な時代であればこそ、子どもたちが結ぶ人間関係は極めて重要である。また、御書には、「悪人に近づき親しめば、自然に十度に二度、三度と、その教えに従っていくうちに、ついには自分も悪に染まってしまう」(1341ページ、通解)と示されている。
善い友人、善い先輩と出会えるかどうか。いかなる教師に出会い、いかなる人生の師匠を持つか——それが、どれほど大切か。
若き生命が健やかに成長し、正しき人生を勝ち進むために、最高の「善縁」と「師弟」の道を示しているのが、創価の世界である。(『池田大作全集』第137巻、「随筆 人間世紀の光」<未来部・躍進の春>)

後継者の育成は、ただ個人に任せるのではなく、地域をあげて取り組まなければならない課題です。
これは信心の世界でも同じです。後継の世代の育成は組織をあげて取り組むことです。わが地域の未来部員は、わが子、わが弟・妹と思って励まし、育てていくんです。(小説『新・人間革命』第19巻「虹の舞」の章)

若き生命を"下"に見てはならない。何よりも大切なことは、"一個の人格"として最大に尊重していくことである。
人づくりは真剣勝負だ。子どもの胸中には、立派な"大人"がいる。その"大人"に向かって語りかけていくことであろう。
「こんなことはわからないだろう」「これくらいでいいだろう」という見下した対応は、決してあってはなるまい。(中略)子どもたちの偉大な可能性を信じ、自他共に生命の大地を開拓していくことだ。自分の心を大きく広げた分、相手を育むことができる。ゆえに育成には、自分の成長が不可欠となる。(『随筆 幸福の大道』<後継の希望・未来部(下)>)

日蓮大聖人は、四条金吾夫妻への御手紙で、夫妻の娘の経王御前について、こう仰せである。
「現世には、必ず跡を継ぐ親孝行の子である。また後生には、この子に導かれて、(四条金吾夫妻は)仏になられるであろう」(御書1123ページ、通解)
子どもに伝え残しゆく最高の財産は、「信心」である。いくら子どもを立派にしたくても、見栄や虚栄に流されて、信心をさせなければ、本末転倒である。福運はつかない。結局、敗北の人生となってしまう。御聖訓には、次のように戒められている。
「(釈尊の弟子の)須梨槃特は、三年かかっても十四文字を暗唱できなかったけれども、仏になった。提婆達多は、六万蔵という膨大な経典を暗記したけれども、無間地獄に堕ちた。このことは、ひとえに末法の今の世のことを表しているのである。決して他人のことと思ってはなりません」(同1472ページ、通解)。学歴や才覚などは、成仏と関係ない。信心の心が大事なのである。(『池田大作全集』第67巻、メッセージ<わが本陣に大勝利の旗を>)

2020年12月2日水曜日

2020.12.02 わが友に贈る

未来部の成長こそ
人類の希望なり。
勝利の春を目指す
受験生のいる家庭に
最大の励ましと配慮を!

聖人御難事 P1190
『各各師子王の心を取り出していかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず師子の子又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』

【通解】
各々、師子王の心を奮い起こし、いかに人が脅そうとも、決して恐れてはならない。師子王は百獣を恐れない。師子の子もまた同じである。彼らは、野干(狐)が吼えているようなものである。日蓮の一門は、師子が吼えているようなものである。

名字の言 復興支援に携わった青年が気付いたこと 2020年12月2日
この夏、大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。復興支援に携わってきた青年が「心に焼き付いて離れない」という場面を語ってくれた▼浸水被害に遭ったお宅で、片付け作業を手伝った時のこと。家主の婦人は、作業中は気さくに振る舞っていた。が、作業を終え、いざ廃材を載せた車が出発する段になると、下を向き、肩を震わせ、泣いていた▼被災地には、思い入れの深かった物品を、家を、仕事をなくした方がいる。身近な人を失った方も。そうした方々と時間を共にする中で、青年は実感した。"苦難のただ中にある人は、いくら気丈に見えても、胸の奥に計り知れない感情をしまい込んでいる""誰だって、心の復興には時間がかかるんだ"と▼人と関わる時、最も大切なのは相手の気持ちを知ることだろう。そのためには、まず「聴く」こと。つらくて話せない人もいるかもしれない。その時は「待つ」こと。掛ける言葉が見つからなくても、「祈る」ことはできる。相手を信じ、静かに見守ることが、何よりの支えになることもある▼行動は迅速に。けれど、悩める友との対話は、じっくり寄り添って。どんな試練さえ幸福の糧にしゆく「蘇生の力」が、誰の生命にも必ずある。それを強く強く確信しよう。(実)

寸鉄 2020年12月2日
『人間革命』起稿の日。歴史変えるのは民衆の力—混迷の今こそ心に刻み
信心の世界に何一つ無駄はない—恩師。悩んだ分、成長の糧に。勇んで挑戦
文芸部の日。一騎当千の闘士よ!ペンの剣で社会を毒するデマを打ち砕け
未来を生き生きと思い描くと脳は活性化—研究。広布の理想胸に100周年へ
子育て中の親7割が孤独を実感と。話せば気持ちは軽く。励まし絶やさず

〈社説〉 2020・12・2 きょう「文芸部の日」
◇創価の民衆叙事詩を世界へ
1964年(昭和39年)の12月2日、池田先生は小説『人間革命』の執筆を開始した。広布史に燦然と輝くこの起稿日が、後に「文芸部の日」と制定された。
小説『新・人間革命』を合わせた54年に及ぶ執筆は、まさに生命を削る大闘争であった。「私は、書いて、書いて、書きまくってきた。目的があったからだ。友に希望を届けるために! 勇気を贈るために! 勝利を開くために!」「自分が感動せずして、人の心を揺り動かせるわけがない。我が身を炎と燃やさずして、文章で人を照らせるはずがない。私は生涯、書き続ける。友のために」——この師の心をわが心として、崇高なる師の言論戦に連なろうとの誓い。それこそが、文芸部の誇りである。
文芸部の友は、小説、詩歌、エッセー、出版・編集、コミック、児童文学、シナリオなど、多彩な分野で「人間主義文芸の旗」を掲げ、健筆を振るう。
茨城のある文芸部員は、4作目となる詩集を発刊した。学生時代から小説や詩歌づくりを続けてきた彼は、33歳で仏法に出あい、正しい人生の道を知ると、風景の全てが美しく見えるようになったという。八十路を前にした今、師への報恩の心で、自身の故郷、鹿児島・奄美群島の徳之島を題材にした詩集を編んだ。題目を唱えながら、澄んだ心で紡ぎ出された、飾り気のない言葉が読む者の心を打つ。「未来を担う若者たちへ"人間の詩"を詠み残したい。文字通り、生命を使い、使命を果たします」と。かつて有吉佐和子氏に師事した夫人も、自身初となる詩集を発刊。未来を見つめて創作に挑む夫妻の姿が地元紙に紹介されるなど、爽やかな話題を呼んでいる。
関西文芸部員の宮本輝氏は、今秋、広布文化賞を受賞した。青年時代、心の病と闘いつつ、太宰治賞や芥川賞などを受賞。芥川賞の選考委員を24年間も務めた、日本を代表する作家である。氏は、「私の『文学の師匠』は、池田先生です」と胸を張る。そして、「作家として、これからも書き続けていく——それが、私の戦いであり、師匠への報恩です」と語る。
コロナ禍という人類史的難局に直面し、英知を結集して克服しようと挑みゆく今、最高峰の生命哲学を携え、新しい人間主義の文芸復興を担い立つ文芸部の使命は大きい。
池田先生はつづっている。「わが文芸部の同志が謳い上げる生命の讃歌は、全てが創価の民衆叙事詩として、世界へ未来へ受け継がれゆくことを、私は確信している」と。
桜梅桃李の花を爛漫と咲き薫らせ、勇気と希望を送りゆく"ペンの勇者"たちの、さらなる活躍を祈る。

☆心に御書を 第91回 心はずませ励ましの劇を
<御文>
『不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ』(崇峻天皇御書、1174ページ)

<通解>
不軽菩薩が人を敬ったことには、どのような意味があるのだろうか。教主釈尊の出世の本懐は、人の振る舞いを示すことにあったのである。

<池田先生が贈る指針>
「人を敬う」——この法華経の修行の肝心を現代に蘇らせたのが、わが学会である。仏法対話も友好活動も、その人の仏性を信じて、共に生命を高め合う不軽菩薩の実践にほかならない。
不信と憎悪が噴出する世界にあって、信頼と尊敬の創価の連帯こそ、人類の希望なのだ。賢き「人の振舞」で、心はずませ励ましの劇を!

☆ロータスラウンジ 第20回 従地涌出品第十五
あらゆる差異を突き抜け
人間としての根源の力で人々を救うのが地涌の力

■大要
「従地涌出品第十五」では冒頭、会座に集まった菩薩たちが、仏の滅後に娑婆世界で法華経を弘通する許しを請いました。ところが釈尊は、その願いを退けます。すると、大地の底から滅後の弘通を担う無数の「地涌の菩薩」が出現し、会座の人々は驚きとともに疑いを起こします。それでは内容を追ってみましょう。

●シーン1
その時、他の国土から集まっていた八恒河沙(恒河はガンジス川のことで、その砂の数が一恒河沙。その8倍)を超える菩薩が立ち上がり、釈尊に合掌して許しを請います。
「釈尊よ。仏の滅後に、この娑婆世界で法華経を護持し、弘めることを許してくださるならば、私たちは法華経を広く説きます」
釈尊は答えます。
「止めなさい。あなたたちが、法華経を護持し、弘める必要はない。なぜなら、この娑婆世界には、私の滅後に法華経を弘めてくれる六万恒河沙等の菩薩たちがいるからだ」
すると、娑婆世界の全国土が震裂し、そこから無量の菩薩が一斉に出現します。この菩薩を、大地から涌き出でたので「地涌の菩薩」といいます。
その姿は、身は金色に輝き、三十二相(仏が具えるとされる32の優れた身体的特徴)を具え、無量の光明を放っています。さらに、それぞれが六万恒河沙等の眷属(仲間)を率いています。
出現した地涌の菩薩たちは、まず宝塔の中にいる釈尊と多宝如来のもとに詣でます。
続いて、十方世界から集まってきた無数の仏たちのもとへ行って、それぞれの仏を、さまざまな形でたたえます。それには、五十小劫という長い時間がかかったにもかかわらず、釈尊の神通力で、集まっていた人々は半日のように感じました。
次に無数の「地涌の菩薩」の大リーダーとして、上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩が、釈尊に合掌し、呼び掛けます。
「今、救おうとされている者たちは、たやすく導くことができますでしょうか。釈尊を疲れさせてはいないでしょうか」
釈尊は答えます。
「決して疲れてはいない。これらの衆生を導くのは易しいことです。このもろもろの衆生は、過去世以来、私の教えを受けてきたのです。皆、私の教えを聞いて、仏の智慧に入ったのです」
地涌の菩薩は釈尊をたたえます。
「すばらしいことです。偉大な英雄である釈尊よ。私たちも随喜します」

●シーン2
いまだかつて見たことのない、偉大な菩薩の出現に驚く人々の思いを、弥勒菩薩が代表して、釈尊に質問します。
「この無量の菩薩たちは、昔から今まで見たことがありません。釈尊よ、どうかお話しください。彼らはどこから来たのでしょうか。何の因縁によって集まったのでしょうか」
他の国土から来た諸仏に仕える侍者たちも、それぞれの師である仏に、弥勒菩薩と同じ質問をします。
諸仏は侍者たちを諭します。
「しばらく待ちなさい。あの弥勒菩薩は、釈尊に次いで、後に仏になる人です。釈尊は今、その弥勒菩薩の質問に答えられるであろう。よく聞いていなさい」
釈尊は弥勒菩薩をたたえます。
「すばらしい、すばらしい。弥勒よ、あなたは私にそのような大事なことを質問した」
そして、「我は今実語を説く 汝等は一心に信ぜよ 我は久遠従り来 是等の衆を教化せり」(法華経467ページ)と、地涌の菩薩をずっと教え導いてきたことを述べます。
弥勒菩薩は、疑念を深める皆の思いを代表して、再び問います。
「釈尊は、王宮を出て出家され、悟りを開かれてから40余年になったばかりです。
このわずかな期間で、このような無量の大菩薩を教え導いたとは、とても信じられないことです。
例えば、若々しい25歳の青年が、100歳の老人をさして『これは我が子である』というようなものです。
私たちは、仏の言葉を信じています。しかし、後に新たに発心する菩薩たちが、仏の滅後にこの教えを聞いたなら、信じて受け入れることをせずに、法を破る因縁を作ってしまうかもしれません。
お願いです。その人たちのためにも、くわしく説明して、疑いを除いてください」
弥勒菩薩の問い掛けで、この品は終わっています。
この問い掛けに関わる一連の流れを「動執生疑」といいます。言葉の意味は、浅い教えに執着している心を動揺させて、疑いの心を生じさせることで、仏が衆生を真実の教えに導く方法の一つです。
日蓮大聖人は「開目抄」で、この弥勒菩薩の疑念に対して「此の疑・第一の疑なるべし」(御書213ページ)と、最も重要な疑いであると仰せです。それは、この疑いが末法の一切衆生の成仏の道を開く鍵だからです。そして、この疑念に答えるのが、次の「如来寿量品第十六」です。

◇四菩薩は賢王に
「地涌の菩薩」の大リーダーである四菩薩が末法に出現する時、どのように振る舞うのか。
日蓮大聖人は、「観心本尊抄」で「四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し摂受を行ずる時は僧と成って正法を弘持す」(御書254ページ)と仰せです。末法で折伏を進める時には賢王、つまり在家の賢明なる指導者となって出現するのです。
池田先生はつづっています。
「現実の社会にあって、日常の人間生活にあって、仏法の生命尊厳の思想を浸透させていく『賢王』という人間主義の振る舞いは、具体的には、文化・教育・平和の次元に現れます。『文化の大地』を耕し、『教育の大光』を広げ、『平和の大道』を開いていくのです。絢爛たる人間革命の文化が創出されます。その中で人類の調和と共生の花を爛漫と咲かせていくのです」(『人間革命の宗教』所収「民衆仏法(下)」)

【『法華経の智慧』から】 生命の底力は偉大なり!
菩薩ということは、完成(仏果)ではなく、未完成(仏因)である。未完成でありながら、完成の境涯を体に漲らせている。否、完成の境涯を法楽しながら、しかもさらに先へ、さらに高みへ、さらに多くの人々の救済へと行動している。未完成の完成です。
地涌の菩薩とは、妙法を根本とした「永遠の行動者」であり「永遠の前進」の生命です。その、はつらつたるエネルギーを、我が生命にわき立たせていくのが、個人における「地涌の出現」です。これまでの小さな自分の殻を叩き破っていくのです。

自分の生命の偉大さに気づかないゆえに、小さな枝葉末節にとらわれてしまう。民族とか人種とか、性別とか社会的地位とか。そうした、あらゆる差異を突き抜け、人間としての根源の力で人々を救うのが地涌の力です。(中略)いわば、地涌の出現とは、「生命の底力は、かくも偉大なり!」という壮大な轟きです。地響きです。これを世界に広げていくのです。(普及版〈中〉「従地涌出品」)

【コラム】 地涌の菩薩——巍巍堂堂として尊高
地涌の菩薩の偉大な姿が、従地涌出品には、次のように記されています。
「志念力は堅固にして 常に智慧を勤求し 種種の妙法を説いて 其の心に畏るる所無し」(法華経466ページ)「善く菩薩の道を学して 世間の法に染まらざること 蓮華の水に在るが如し」(同471ページ)
御書には、「巍巍堂堂として尊高なり、釈迦・多宝・十方の分身を除いては一切衆生の善知識ともたのみ奉りぬべし」(御書211ページ)と仰せです。
偉大な地涌の菩薩も、決して自分たちと関係ない存在ではありません。「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか(中略)皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(同1360ページ)と、大聖人と同意で題目を唱え、広布に邁進する人は、地涌の菩薩であると仰せです。
つまり、私たちは、現実世界の中で、地涌の底力を発揮しながら、地域の、社会の希望と輝いていくことができるのです。

2020年12月1日火曜日

2020.12.01 わが友に贈る

昨日の自分と比べて
1センチでも1ミリでも
前へ 前へ 前へ!
その小さな積み重ねが
栄光への軌道となる。

如説修行抄 P504
『されば如説修行の法華経の行者には三類の強敵打ち定んで有る可しと知り給へ、されば釈尊御入滅の後二千余年が間に如説修行の行者は釈尊天台伝教の三人はさてをき候ぬ、末法に入つては日蓮並びに弟子檀那等是なり、我等を如説修行の者といはずば釈尊天台伝教等の三人も如説修行の人なるべからず』

【通解】
したがって如説修行の法華経の行者には三類の強敵が必ず競い起こると知って覚悟を決めることである。ゆえに釈尊の滅後から二千年の間に如説修行の行者は、釈尊・天台・伝教の三人はさておいて、末法に入ってからは日蓮とその門下の弟子檀那がその行者である。われわれを如説修行の者であるといわなければ、釈尊・天台・伝教等の三人も如説修行の行者ではなくなってしまう。

名字の言 物語を読む醍醐味 2020年12月1日
「すべての人間は、物語を語り、物語を聞き、そして暮らしをたてるために物語を持ちたいとの内的要求を持っている」。ハーバード大学の宗教学者ハービー・コックス名誉教授の考察だ▼教授は、宗教的表現の手段として、特に重要な一つの物語が「自叙伝」であると指摘。私たちがそこから学ぶのは「物語の筋」よりも、「語り手」そのものについてである、と述べている(『民衆宗教の時代』新教出版社)▼読む人の置かれた状況や環境によって、物語の捉え方は異なる。物語の主人公の苦悩や葛藤や歓喜に触れて、自分の人生への向き合い方が変わっていく。ここに、物語を読む醍醐味があろう▼今、世界の各地で小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんが進む。共通するのは、「読む」だけに終わらず、多くの読者が、山本伸一の生き方を心に刻み、行動に移していることである。「精読」しつつ「身読」する——それこそ、半世紀以上に及ぶ池田先生の執筆闘争に報いる「物語の読み方」に違いない▼先生は『人間革命』『新・人間革命』が紡ぐ物語は「連載の完結をもって終わるものでは決してない」と記した。生命と社会の蘇生への新たな物語の主人公——新生の「山本伸一」は、ほかの誰かではない。「私」である。(芯)

寸鉄 2020年12月1日
学会こそ社会の分断に歯止めかける存在—日本の識者。絆結ぶ使命を強く
未来部が記念月間。全員が創立100周年の主人公。受験生らに真心のエール
千葉県婦人部の日。わが地域から勝利の旭日を!さあ励ましの陽光を拡大
理想があるから人生は素晴らしいものに—作家。大願に生き抜く同志の姿
冬の省エネ総点検の日。小まめな消灯等、できる事から。環境守る努力を

☆大白蓮華巻頭言2020年12月号 共に「希望」を共々に「勝利」を
日蓮大聖人は、世が乱れ、民の困窮するなか、信心の真心を尽くす弟子を讃えて、仰せになられている。
「福田によきたねを下させ給うか、なみだもとどまらず」(1596ページ)——生命の福田に、すばらしい善根の種を蒔かれたのかと、厚い志に涙も止まりません、と。
コロナ堝という試練の一年、不屈の志を貫き通した、わが創価の宝友への御賞賛と、私には拝されてならない。
御本仏の御照覧は、どんな時も絶対である。苦難の続く四条金吾への御聖訓には、「日蓮と殿と共に地獄に入るならば釈迦仏・法華経も地獄にこそ・をはしまさずらめ」(1173ページ)と記されている。たとえ地獄にあろうとも、大聖人が一緒である。何を恐れることがあろうか。必ず寂光土へ変えていける、と励ましてくださっているのだ。
「御本仏と共に!」「妙法と共に!」「仏天と共に!」——これほど強く、深く、大きな希望があるだろうか。
最極の希望を抱いて、断じて負けてたまるかと、金吾は勇猛に辛抱強く戦い切った。そして、断固と勝って、師弟の正義を打ち立て、同志を勇気づけ、守り抜いたのだ。
大聖人が愛でられた、この金吾の「負けじ魂」を、時空を超えて蘇らせたのが、我らの学会精神に他ならない。
牧ロ先生、戸田先生は、ご自身の不惜身命・死身弘法の大闘争を通して厳然と示してくださった。
——広宣流布のため、立正安国のための創価の行動は、一切が日蓮大聖人との「共戦」である。この誇りとか希望に燃えて、祈り、守り合い、励まし合っていくならば、どんな戦いにも必ず勝利することができる、と。
聖教新間やオンライン等で世界が結ばれた今、一人の「人間革命」、一つの地域の「異体同心」の勝利が直ちに内外の友の希望の光となり、新たな勝利の連鎖となる。
創立百周年を見つめ、「大願を立てん」(232ページ)と、妙法の種を蒔き、「歓喜の中の大歓喜」を漲らせよう!共々に「希望の中の大希望」「勝利の中の大勝利」で、二十一世紀を照らし晴らそうではないか!

見るもよし
 見ざるもよしと
  広宣の
 種蒔く宝友に
  幸の万花を

〈2020 学会史メモリアル〉 12月
2020年11月22日
◎12・2 小説『人間革命』の執筆開始
1964年(昭和39年)12月2日、池田大作先生は小説『人間革命』の執筆を、太平洋戦争で凄惨な地上戦の舞台となった沖縄の地で開始した(翌65年の元日付から聖教新聞紙上で連載)。
『人間革命』全12巻は完結まで28年余り。聖教新聞での連載は、1509回を数えた。『人間革命』の完結から、わずか半年後の93年(平成5年)8月6日、池田先生は長野の地で小説『新・人間革命』の執筆を開始。2018年(同30年)9月8日、全30巻で完結した。
連載回数は『人間革命』『新・人間革命』を合わせ、通算7978回。これは、日本の新聞小説史上、最多の連載回数である。※参考資料=『新・人間革命』第9巻「衆望」

◎12・2「文芸部の日」
小説『人間革命』起稿の日が淵源。池田先生は文芸部の結成の際、"人々に最大に貢献するのだという信念をもち、大いに活躍を"との指針を示した。※参考資料=『新・人間革命』第14巻「使命」

◎12・5 池田先生が中国の周恩来総理と会見
1974年(昭和49年)12月5日、池田先生は第2次訪中の最後の夜、中国の周恩来総理と北京の305病院で歴史的な会見を行った。当時、がんの闘病中だった周総理が「池田会長には、どんなことがあっても会わねばならない」と、医師団の反対を押し切り、一期一会の出会いが実現。周総理の両国友好、世界平和への思いが、池田先生に託された。※参考資料=『新・人間革命』第13巻「金の橋」、第20巻「信義の絆」

◎12・22「統監部の日」
1952年(昭和27年)12月22日、戸田城聖先生のもと、地方統監部が設置された。前年に戸田先生が第2代会長に就任して以降、学会は飛躍的に会員が増加。勢いよく伸展する各地の状況を正確に把握し、対応することで、広布拡大の基盤となってきた。※参考資料=『人間革命』第6巻「離陸」

◎「75万世帯の弘教」が成就
1957年(昭和32年)12月13日、戸田先生の願業である「75万世帯の弘教」の成就が聖教新聞で発表。同25日に行われた本部幹部会では、76万5000世帯となったことが報告された。
第2代会長に就任した戸田先生が「私が生きている間に、75万世帯の折伏は、私の手でいたします」と叫ばれた時、学会員は実質3000余にすぎなかった。池田先生が東京の蒲田、文京をはじめ、札幌、大阪、山口と、一番大変なところに飛び込み、拡大の歴史を切り開いていく中、6年7カ月で成就した。※参考資料=『人間革命』第12巻「憂愁」

◇総本部の3施設 12月のお知らせ
総本部(東京・信濃町)の創価宝光会館、創価文化センター、総合案内センターの12月の運用の詳細は、次の通りです。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来館の際は�マスクの着用�入館時の手指アルコール消毒�入館時の検温をお願いします。入場制限等を行うことがありますので、ご了承ください。
詳しくは、総本部のホームページを、ご確認ください。

〈創価宝光会館〉
【開館時間】午前10時〜午後7時半
※休館日はありません。

〈創価文化センター〉
【開館時間】午前10時〜午後5時(同4時半に受け付け終了)
※12月の休館日は、7日(月)、14日(月)、19日(土)〜31日(木)です。
※ご来館の際は、同センター南口(JR信濃町駅・信濃平和会館側)をご利用ください。

〈総合案内センター〉
【開館時間】午前8時半〜午後7時
※休館日はありません。

なお、信濃平和会館、本部相談室は引き続き休館、休室となります。総本部の自由唱題会場は当面の間、閉鎖します。

2020年11月30日月曜日

2020.11.30 わが友に贈る

◇今週のことば
創立100周年の門を開く
希望のマイ ロマン総会!
「心の財第一なり」
伸びやかな友情の華を。
負けない生命の陽光を。
2020年11月30日

四条金吾殿御返事 P1163
『あなかしこあなかしこ御よりあひあるべからず、よるは用心きびしく夜廻の殿原かたらいて用ひ常にはよりあはるべし今度御内をだにもいだされずば十に九は内のものねらひなむかまへてきたなきしにすべからず』

【通解】
決して、決して御寄合にいってはならない。夜は用心を厳しくして、夜回りの人々と親しく交わって用い、常日頃互いに寄り合っていきなさい。今度、もし主君の御内を出るようなことがなければ、十に九は御内のものがねらうであろう。決して見苦しい死に方をしてはいけません。

名字の言 「マゼラン海峡」の通過から500年 2020年11月30日
探検家・マゼランが、南米大陸の南端に位置する海峡を通過し、史上初めて大西洋から太平洋へと渡ったのは、1520年11月。今から500年前のことだ▼マゼランは、スペインから西回りでアジアに到達することを目指した。南米大陸に到着後、西側に抜ける水路を探したものの、なかなか見つけることができない。その間、座礁や船員の反乱などの試練に襲われた。それでも諦めず、出発から1年以上経て発見したのが「マゼラン海峡」である▼マゼランの計画は、最初は船員でさえ"無謀だ"と笑ったという。新たな時代を開くのは常に、「不可能」という幻影との戦い。船が荒波を越えるには、船首で受け、真っすぐに進むことが重要だ。未知の挑戦を成し遂げる鍵も、戸惑いや困難に真正面から向かっていく勇気であろう▼マゼランは海峡を渡る前、越冬地で先住民と出会った。その足跡が大きいことに驚いた彼は、先住民を「パタゴン(巨足族)」と呼んだ。それが、アルゼンチンとチリにまたがる「パタゴニア」地方の名の由来という▼創価学会は「生死の大海を渡るべき船」(御書1448ページ)として、自他共の幸福を実現する使命を担っている。その誇りを胸に、希望の汽笛を響かせながら、広布の"大きな足跡"を刻み残そう。(誼)

寸鉄 2020年11月30日
会長の言葉が平和の為に戦う強さをくれた—博士青年よ学べ!前進の糧と
「声仏事を為す」御書。故にたった一言でも真心込めて。思いは必ず通ず
聞き上手は判断力に富む人—箴言。友の心を知り、励まし送る。これぞ名将
喉の乾燥は感染リスクを高める—医師。マスクや加湿器の活用で賢く予防
一人の声を国に繋ぐ公明の連帯は他党にない姿—識者。更に庶民に尽くせ

〈社説〉 2020・11・30 きょうは「絵本の日」
◇心に潤いを与えるひととき
コロナ禍にあって、絵本の売り上げが伸びたという。大手インターネット通信販売サービスでは、本年3月の部門別売り上げの第1位が絵本を含む児童書となった。学校の休校期間も相まって、"おうち時間"の過ごし方として絵本が求められたと推測される。
絵本の売り上げの、およそ7割はロングセラー作品(既刊書)だといわれる。『100万回生きたねこ』『ぐりとぐら』『そらまめくんのベッド』……親子で読んだことがある作品もあるだろう。
今月、ある地域で行われた七五三の集いでは、担当者が『はらぺこあおむし』の絵本を紹介した。小さなあおむしが、たくさんごはんを食べて、ちょっとした失敗も経験しながら、最後には美しいちょうへと成長する——。子どもたちは目をきらきらさせながら、話に聞き入る。彩り鮮やかな絵とやわらかな言葉の響きが、年月を経てもなお、子どもの心を引き付けると感じた。
きょう11月30日は「絵本の日」。『指輪物語』などの翻訳も手掛けた児童文学作家の瀬田貞二氏が『絵本論』(福音館書店)を著した日にちなんでいる。
瀬田氏は同書に、こうつづっている。「小さい子たちが絵本に求めているのは、生きた冒険なのです。絵本は、手にとれる冒険の世界にほかなりません」
子どもにとって絵本は、どこまでも広がる想像の世界への"扉"ともいえる。物語を通して登場人物と共に喜び、時には悲しみや挫折を経験する。それは想像力を培い、人間性を養う貴重な時間に違いない。
大人にとっても、それは同様ではないだろうか。「絵本のソムリエ」の岡田達信さんは本紙で、"子どもは絵本の主人公になり切るが、大人は自分の経験や価値観を重ねて読もうとする"と語った。改めて絵本を開いてみると、子どもの時には気付かなかったメッセージを読み解けるようになり、新たな視点で味わうことができる。そして他者への思いやりや命の尊さなど、人生を豊かに生きるために大切なことを思い出させてくれる。
「大人こそ絵本を」と呼び掛けるノンフィクション作家の柳田邦男氏は、絵本や子ども向け書物を読み直すことは、「悲しみや喜びのきめ細かな感情を取り戻すこと、心の砂漠にオアシスをもたらすことにつながる」(『大人が絵本に涙する時』、平凡社)と訴える。
近年は、お笑い芸人や歌手など、他分野の人が手掛ける作品も出版され、その裾野は広がっている。コロナ禍にある今だからこそ、心に潤いを与えてくれる絵本を手に取るひとときをつくってはどうだろうか。

☆心に御書を 第90回 仏天をも揺り動かす祈りを
<御文>
『一念三千の法門をふりすすぎたてたるは大曼荼羅なり、当世の習いそこないの学者ゆめにもしらざる法門なり、天台・妙楽・伝教・内にはかがみさせ給へどもひろめ給はず』(草木成仏口決、1339ページ)

<通解>
一念三千の法門を振りすすいで立てたのが(妙法蓮華経の)大曼荼羅である。今の世の中の習いそこないの学者等が、夢にも知らない法門である。天台、妙楽、伝教も内心にはこのことを知っていたが、外には弘められなかったのである。

<池田先生が贈る指針>
御本仏が、全人類のために顕してくださった御本尊である。大宇宙の生命力が、最も強く深く結集している。その無量の仏力・法力を、全世界で引き出していくのが創価の宝友の信力・行力だ。
一念三千の極理に則り、誓願の祈りは仏天をも揺り動かす。自他共の生命を尊極の妙法の当体と輝かせ、幸福へ勝利へ価値創造を!

☆ONE GOSHO 崇峻天皇御書
◇一日一日を悔いなく
かつてない苦難の中にあっても、価値を創造し、励ましと人材の拡大に挑んだこの一年。今回は、広布に生き抜く「一日」の大切さを学ぶ。

◇御文
『人身は受けがたし爪の上の土・人身は持ちがたし草の上の露、百二十まで持ちて名を・くたして死せんよりは生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ』(御書1173ページ)

◇通解
人間に生まれることは難しく、爪の上の土のようにまれであり、その身を全うするのは難しく、草の上の露のようにはかない。120歳まで長生きしても悪い評判を残して終わるよりは、生きて一日でも名をあげることこそ大切である。

◇背景
本抄は建治3年(1277年)9月11日、日蓮大聖人が身延の地から鎌倉の四条金吾に与えられたお手紙である。別名を「三種財宝御書」という。
本抄が送られる以前、金吾は、桑ケ谷問答を巡る讒言(事実無根の訴え)を信じた主君の江間氏から疎まれるようになり、"法華経の信心を捨てなければ、所領を没収する"と迫られていた。
しかし金吾は不退転の信心を貫き、大聖人の御指導通りに誠実な振る舞いに徹した。そうした中、江間氏が病に倒れ、医術の心得のあった金吾が治療に当たることになる。その報告に対する返信が本抄である。
大聖人は、主君からの信頼を回復する大事な時だからこそ油断してはならないと示され、賢人としての生き方を教えられている。

◇解説
「爪の上の土」「草の上の露」——日蓮大聖人は本抄で、比喩を通して、人間としてこの世に生まれ、生き抜くことは難しく、人生は、はかない。それゆえに尊いことを示された。
そして、かけがえのない一生であるからこそ、一瞬一瞬を大切に、価値ある人生を送るよう御教示されている。
続いて大聖人は、長寿を表す「120歳」を指標に用いながら、ただ長生きすることよりも、「いかに生きるか」が重要であると仰せである。人生の価値は、長短だけでは決まらない。たとえ短くとも、「名をあげて」生きるよう、御指南されているのである。
ここでいう「名をあげる」とは、社会的地位や名声を求める生き方ではない。正法を持った一人の人間として、周囲の人々から信頼され、たたえられることである。
拝読御文の直後で大聖人は�主君に仕えること�仏法に尽くすこと�世間における心掛け——の3点において、鎌倉の人々に「大変に素晴らしい」とうたわれるようになりなさい、と仰せである。
磨き上げた人格の輝きで、「あの人は立派だ」「素晴らしい」と賛嘆される生き方——それこそが、"仏法即社会"の実証であるといえよう。
苦境の中で本抄を受け取った四条金吾は、大聖人の御指導通りに誠実に、病にかかった主君の治療に当たった。そして再び信頼を得て、後には、従来の領地の3倍にも当たる土地を賜る。
広宣流布のため、同志を励まし、自身の人間革命に挑み、社会で奮闘する日々もまた、御聖訓通りの「名をあげる」一日一日にほかならない。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、思うようにいかないことが多かった、この一年。それでも男子部は、オンラインも駆使しながら、周囲に励ましを送り続け、自他共の幸福への歩みを止めることはなかった。未曽有の危機を前にしても、負けじ魂を燃え上がらせて、職場や地域で奮闘を重ねてきた。
その一日一日が生命に無上の福徳を積み、必ず勝利の花を咲かせゆくことを、確信して進みたい。
池田先生は語っている。
「広宣流布のために流した労苦の汗こそ、いちばん尊い。その人こそ、生々世々、あらゆる人々から喜び慕われ、敬愛されゆく大境涯を開いていける。また、まことの信心に徹しゆく人には、教養も、品格も、福徳も、すべてが最高に備わってくる」
この一年の挑戦を皆でたたえ合いながら、男子部結成70周年であり、学会創立100周年への"新たな10年"の幕開けである明「希望・勝利の年」へ、新たな前進を勢いよく開始したい。
一日一日を悔いなく生き抜き、池田先生と共に「黄金の日記文書」をつづりゆこう。

2020年11月29日日曜日

2020.11.29 わが友に贈る

苦労をいとわない
先輩の真剣な姿が
後輩の心を触発する。
自分以上の人材を育む。
その人こそ人間王者だ!

種種御振舞御書 P912
『一丈のほりをこへぬもの十丈二十丈のほりをこうべきか』

【通解】
一丈の堀を越えられない者がどうして十丈・二十丈の堀を越えられようか。

名字の言 一度結んだ縁を大切に 2020年11月29日
本紙中国方面版で、かつて連載していた企画「ワールド・レター」。そこで、イギリスに住む日本人女性が紹介されたことがある。紙面を見た島根の女性は、"同級生かも……"と思った▼つてをたどり、連絡を取ると、やはり同級生だった。二人の友情は再び結ばれ、家族ぐるみの交流へと発展。互いに励まし合いながら、日本とイギリスの地で広布に奔走し、信心の喜びを語り合った▼本年9月、イギリスの女性は霊山へと旅立った。亡くなる1週間前、本人から「素晴らしい"縁"をくれた感謝を伝えたい」と本紙に連絡が。同級生の女性との友情は、代えがたい宝となっていた。その絆は、3人の娘に継がれている▼一度結んだ縁を大切にすることに、人間性の輝きがあろう。釈尊が悟りを開いた後、最初に対話をしたのは5人の旧友であった。釈尊の言葉を、旧友たちはすぐに信じたわけではない。対話は数日間に及んだとも伝えられる。1人が釈尊の教えを理解し帰依すると、残りの4人も続いた▼日蓮大聖人は「この法門を語り、他の人と比較にならないほど、多くの人に会ってきた」(御書1418ページ、通解)と。広宣流布とは、友情を結び、信頼を広げること。旧友を大切にしながら、新たな友情を結んでいきたい。(暉)

寸鉄 2020年11月29日
「法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし」御書。試練の時こそ祈りを強く
希望は他人ではなく自分からつくるもの—恩師。皆が明年勝利の主体者と
小さな奮闘の中に偉業はなされる—文豪。今日も目前の一人に地道な激励
自動車内の換気は窓よりエアコンでの外気導入が効果的と。賢く感染対策
絶えぬ詐欺被害。見知らぬ人の電話・訪問は警戒。お金や銀行カード渡すな

〈社説〉 2020・11・29 好評の聖教電子版が1周年
◇世界の同志に勇気と希望を送る
「コロナ禍にあって、皆が不安の毎日にある中、希望あふれる内容に励まされることばかり」「休刊日の特集記事の配信は楽しみの一つ」「紙面にはないデジタル記事を読めることに、お得感がある」「離島在住のため、午前9時ごろに新聞が届くが、オンラインで早く読めるのでうれしい。何より欠航の時は助かる」
聖教電子版がスタートしてから1年、これまで多くの反響をいただいた。
最も多く寄せられたのは、スマートフォンさえあれば、「電車の中で見られたり、落ち込んだ時にもすぐに読めたりするのでありがたい」「仕事の休憩時間中や、日々の隙間時間にも、聖教に触れられて便利」など、「いつでもどこでも利用できる」というもの。動画配信も、「感動と勇気をもらった」「文字情報をさらに深めてくれる」と好評だ。
また、有料会員(月額利用料1731円、税込み)に登録すると利用できる「人間革命検索サービス」には、「テーマ別の検索ができるので、本で探す手間が省けて便利」「悩みがあった時、すぐに学べるのでありがたい」など多数の声が寄せられた。
同サービスは10月に、「検索ワードランキング」「ページビューランキング」の表示を開始。また、自身の閲覧履歴を最大100件まで確認できるように。好きなページを保存する「ブックマーク機能」には、「マーカー・メモ機能」を追加した。そして、10・2「世界平和の日」60周年を記念し、カテゴリ検索に「国・地域別」を加えた。これは、小説『新・人間革命』につづられた、池田大作先生の世界平和の行動の軌跡を、国や地域ごとに検索できるものとなっている。
さらに、今月24日には、電子版限定公開の劇画『人間革命』第2版の一覧へ、トップページからすぐに移動できるよう改修。併せて、聖教新聞の連載記事を連続して読める「連載まとめ」コーナーの配信を始めた。
池田先生は、「わが師・戸田城聖先生は『聖教新聞を、日本中、世界中の人に読ませたい』と深く願われていた。今日の『世界の聖教』の大発展を、どれほど喜んでくださるであろうか」とつづった。聖教はさらに成長・進化する。
世界205カ国・地域に広がった聖教電子版には海外からも、「リアルタイムで新聞を見られるのは、すごい時代だ」「3年間、留学していたが、日本国外でも聖教電子版を利用できたので助かった」と、好評をいただいている。
"世界中の同志に勇気と希望を"——一層の決意で、これからも充実した聖教電子版を送り、届けていきたい。

☆池田先生と共に新時代を築く 鉄は炎打てば剣となる 2020年11月24日
地球を大きく包みゆく「異体同心」のスクラムで、創立90周年の「11・18」を見事に勝ち飾ることができた。
日本と世界の各界からも、真心の祝賀を実に多く寄せていただき、感謝に堪えない。
牧口先生、戸田先生がどれほど喜んでおられることか。
一切の報告の意味を込め、総本部の恩師記念会館で妻と勤行・唱題した(21日)。先師・恩師はもとより、全ての亡き宝友へ追善回向を捧げるとともに、全創価家族の健康と幸福と勝利を心から祈念した。
* * *
日蓮大聖人は仰せである。
「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254ページ)
牧口先生は入信以来、この御聖訓を掲げ、混迷の時代の闇を「太陽の仏法」の光で晴らしていかれた。
「進んで積極的な善行を敢然となし得る気概の勇者たれ」との先師の師子吼こそ、学会精神の源流といってよい。
あの「大阪の戦い」の只中、戸田先生は婦人部の友の労苦をねぎらい、語られた。
「仏法を現実社会の中で行じ、人間のため、国のため、世界のために戦ってこそ、真の大聖人門下であり、真の革命児ではないか。それが創価学会だよ」
創立100周年へ、一段と力強く「広宣流布」「立正安国」の行進を開始できたことは、両先生への何よりの報恩であると、私は確信してやまない。
* * *
コロナ禍が打ち続く中で迎えた「勤労感謝の日」、改めて私は、医師、看護師など医療関係者をはじめ、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の方々のご苦労に深謝し、題目を送らせていただいた。
わが同志も、それぞれの使命の分野、また職場で、誠実に忍耐強く献身している。
特に青年時代は、仕事など、悩みや葛藤は絶えないであろう。良き先輩・良き仲間と相談し、励まし合いながら、勇気ある信心で一つ一つ乗り越えていただきたい。
「鉄は炎打てば剣となる」(同958ページ)である。
妙法を唱えて眼前の課題に挑みゆく地涌の青春は、どんな試練も鍛錬の炎に変えられる。必ずや正義の宝剣たる己が生命を磨き上げ、いかなる障魔も断ち切って民衆を守り抜くことができるのだ。
* * *
1957年(昭和32年)の11月20日、戸田先生は悲願であった広島行きを病のため断念せざるを得なかった。先生のご心境を偲び、回復を祈りつつ、私は小説『人間革命』の執筆をより深く決意し、その日の日記に記した。
「戸田先生の一生を書き留めゆくことに、生命の奥底に、使命と希望とが湧く」
この誓願のままに完結した『人間革命』『新・人間革命』を通し、今、全世界の後継の友と心の対話を重ねる日々だ。一人一人が「創立の心」を燃やし、広布即平和への大闘争の中で自身の新たな人間革命の歴史を綴りゆく晴れ姿を、私は祈り見守っている。

2020年11月28日土曜日

2020.11.28 わが友に贈る

仏縁を広げることが
自他共の幸福の直道だ。
智慧を湧き立たせ
自身の"交友録"を
朗らかにつづりゆこう!

御講聞書 P833
『法華経の行者は蓮華の泥水に染まざるが如し、但だ唯一大事の南無妙法蓮華経を弘通するを本とせり』

【通解】
法華経の行者は、蓮華が泥水に染まらず清らかな花を咲かせるように、ただ一大事の南無妙法蓮華経を弘通することを本としなさい。

名字の言 勝って兜の緒を締めよ 2020年11月28日
空手男子形で東京五輪の日本代表候補・喜友名諒選手の国際大会優勝回数19回が、過去最多としてギネス世界記録に認定された。この強さは、不断の努力によって築かれた▼喜友名選手は大学時代に国内を制したものの、世界では何度も優勝を阻まれた。悔しさをバネに、基本の突きや蹴りを追究し、演武の技術も磨くなど鍛錬を積み重ねた。2014年、世界選手権で念願の初優勝を果たす▼だが、その後の稽古で、師匠の佐久本嗣男氏は弟子のおごりに気付いた。「生活の全てを見直しなさい」と一喝し、道場の掃除などを行うよう命じた。師匠の厳愛の指導を胸に、心身を鍛え抜いた喜友名選手は、師匠の記録に並ぶ世界選手権3連覇を達成した▼負けた時に「勝ちの因」をつくることがある。一方で、勝った時に「負けの因」をつくることもある。目標を成就し、喜びに浸っていると、気付かない間に惰性に流されてしまう。それこそが、自身の心に紛然として競い起こる「魔」にほかならない▼小説『新・人間革命』第16巻「羽ばたき」の章に、「常勝の道を行く者は、『勝って兜の緒を締めよ』との言葉を、生命に刻むことだ」と。強盛な祈りで油断を排し、今日を勝ち、明日も勝つ。その連続勝利自体が、偉大な人生の記録となる。(首)

寸鉄 2020年11月28日
「妙法蓮華経の五字は悪変じて善となる」御書。確信の祈り勇気の行動で
信越婦人部「誓いの日」。創価の女性ありて希望は拡大。心結ぶ対話、今日も
魂の独立記念日。宗門は現代の"化石"の道辿る—教授。学会は世界に飛翔
空気が乾燥する季節。火災に注意を。火の元の点検しっかり。用心重ねて
冬季うつに注意。巣ごもりで悪化警戒—専門家。日光浴びる事など工夫を

☆創価池田女子大学入学式への池田先生ご夫妻のメッセージ 2020年11月23日
◇自身の可能性を無限に開き世界に平和・幸福・希望の花を
一、栄光の21期生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。
世界的なコロナ禍の拡大という試練の中で、尊い向学の情熱を燃やして勇み集われた新入生の皆さん方に、私も妻も、最大の賞讃の拍手を送っております。
厳しい社会状況の中、深い深い志で、大切な宝のご息女を送り出されたご家族の方々にも、心からの感謝とお祝いを申し上げます。
「女性教育」「人間教育」の宝城たる創価池田女子大学の誕生から20年——。一段と目覚ましい発展を遂げる中、インドの輝く宝であり、人類の未来の希望である求道の若き乙女たちを迎えて、尊敬するクマナン議長、サムシャット学長はじめ、すべての教職員の皆さま方の喜びは、いかばかりでしょうか。

一、時代の闇が深ければ深いほど、輝きを放つのが、教育・文化の次元における魂の連帯であります。
私は、貴国インドの国父マハトマ・ガンジーとロシアの大文豪トルストイとの親交を思い起こします。その交友は、まさにトルストイが書き記した言葉さながらでありました。
すなわち、「過去、現在、未来に渡って、人間がその全生涯を賭けるに値する仕事がただ一つだけある。それは人々との愛による心の交流であり、彼らとのあいだに作り上げた障壁の打破である」(北御門二郎訳『文読む月日<中>』筑摩書房)と。
二人のやりとりは、書簡によるものであり、期間も1年余りでした。しかし、人類の不滅の友情と光っています。
たとえ直接会えなくとも、善き魂と魂は共鳴し、互いを高め合って、生命の光彩を限りなく増していきます。
皆さんには、不思議な縁で結ばれた学友がいます。素晴らしい姉妹がいます。そして、教育の聖業に全身全霊を注がれる先生方がいます。
いつでも、どこでも心は一つです。いかなる状況でも励まし合い、触発し合っていける。これが私たちの誇りです。私と妻も、その誉れあるスクラムに連ならせていただいております。
思いもかけぬ壁に直面することがあるかもしれません。しかし、マハトマは語られています。
「忍耐強く、そしてくよくよしないことだ。何があろうとも、朗らかに受け止めていくべきだ」
「あなたは、難事を成し遂げるために生まれてきたのだ」と。
どうか、自身の可能性を、無限に開きながら、地域に、社会に、世界に、平和と幸福の希望の花を咲き広げていってください。

一、終わりに、古代タミルの英知の箴言を贈り、メッセージとさせていただきます。
「蓮の[茎の]長さは水深に比例する。人の大きさは、心にあるもの[の大きさ]に比例する」(高橋孝信訳注『ティルックラル』平凡社)
私と妻は、皆さん一人一人が、日々健康で、最高に充実した、勝利の学生生活を送られますよう祈り、見守ってまいります。
どうか、お元気で!(大拍手)

2020年11月27日金曜日

2020.11.27 わが友に贈る

「一生空しく過して
万歳悔ゆること勿れ」
自ら決めた使命の道を
真っすぐに歩もう!
広布邁進の勇者たれ!

松野殿後家尼御前御返事 P1393
『然る間邪見の悪名世上に流布しややもすれば讒訴し或は罵詈せられ或は刀杖の難をかふる或は度度流罪にあたる、五の巻の経文にすこしもたがはず、さればなむだ左右の眼にうかび悦び一身にあまれり』

【通解】
それゆえ、日蓮は邪見のものであるとの悪名は世間に流布し、ややもすれば讒訴され、あるいは罵詈され、あるいは刀杖の難を蒙り、あるいは度々流罪に処された。法華経第五の巻・勧持品の経文に説かれた法華経の行者の姿と、少しも違うことがない。それゆえ、感涙は左右の眼にうかび、悦びが全身にあふれるのである。

名字の言 「妥協だけはしたくない」——53歳のJリーガー・中山雅史選手 2020年11月27日
「失敗や挫折はチャレンジしたことの証」と語るのは、サッカーのW杯で、日本人初のゴールを決めた中山雅史選手。53歳の今も、現役のJリーガーだ▼中山選手がコンサドーレ札幌を退団したのは、2012年のこと。度重なるけがで両膝の半月板をほぼ失った状態だったが、記者会見で「引退」の二文字は決して使わなかった。そこから治療を続けて3年後、アスルクラロ沼津に入団し現役復帰。現在は「公式戦のピッチに立つこと」を目標に、トレーニングに励む▼けがに加えて年齢による衰えもある。体の変化と向き合いながらチャレンジを続ける氏は「自分に負けたくないというか、妥協だけはしたくない」と語る。「可能性があるかないかは、挑戦しなければわからない」と(『再起は何度でもできる』PHP)▼限界を決めるのも自分であれば、限界を突破するのも自分である。「失敗=敗北」となるのは、自分で自分を「諦めた時」。真の勝利者とは、たとえつまずいたとしても、そこから立ち上がり、前に進む人のことだ▼小説『新・人間革命』第15巻「開花」の章に、「信仰とは、自らを励まし、奮い立たせる、精神の究極の力である」と。人生の不遇も、失敗も、全てを最善の方向へ生かすために、信心はある。(銘)

寸鉄 2020年11月27日
平和運動は風化との戦い—識者。"戦争の記憶"を語り継ぐ青年の連帯更に
「志をかさぬれば・他人よりも色まさり」御書。苦難にも信心貫く人に栄冠が
途中で止まるな。最後まで戦い進め—恩師。今年の目標完遂へダッシュ!
急激な寒さに注意。室内でも血圧変動の原因に。服装など工夫し体調管理
若者の大麻犯罪増。大学生・高校生も。一度だけの油断で破滅へ。皆で根絶

〈社説〉 2020・11・27 「新・人間革命」世代が躍動
◇師と弟子の"命の対話"を
小説『新・人間革命』に、青年部への期待がこうつづられている。
「自分たちの世代の広宣流布は、自分たちが責任をもち、最も有効な運動をつくり上げていってこそ、仏法の永遠の流れが開かれる」(第7巻「文化の華」の章)
池田先生が記されている通り、それぞれの世代が、それぞれの広布の使命を担っている。今の青年部は、先生がつづられる『新・人間革命』を日々学びながら成長してきた"「新・人間革命」世代"である。
その使命とは、小説に刻まれた「師弟の精神」を自らが体現しながら、人間革命の哲学を未来に語り広げていくことにほかならない。
今、青年部は、『新・人間革命』完結5周年、「広宣流布大誓堂」完成10周年となる2023年を目指し、「新・人間革命」世代プロジェクトをスタートした。
柱となる「青年部幹部会」(全国中継、年2回を予定)を前進の節としながら、『新・人間革命』を研さんし、折伏・弘教に励んでいく。
この運動を通して、人材育成、弘教・対話拡大の確固たる流れをつくっていきたい。
池田先生は『新・人間革命』を執筆する真情について、「『戸田大学』で恩師から一対一の薫陶を受けたように、日本中、世界中の青年たちと、この書を通して命と命の対話を交わしたいということであった」と述べられている。
この思いに応えるように"師弟の命の対話"を通して、今、新たな人材が陸続と立ち上がっている。
東京のある区の男子部大学校では『新・人間革命』を、章ごとに学ぶ取り組みをしている。
2年前に妻の折伏で入会したメンバーは、山本伸一が新入会の友に確信を込めて励ましを送る姿に感動。以来、日々の学びの中で、感動した先生の指導などを、その時に直面している自身の悩みと共にノートに書き留めている。
彼は「先生の指導を胸に課題を一つ一つ克服し、同じ悩みを抱える人を励ませる自分に成長していきたい」と語る。
世界の青年部もまた、『新・人間革命』を「広宣流布の教科書」に、信心の実践を重ねている。
タイの女子部のリーダーは、同国の広布を開いた師の戦いに触れ、"私も池田先生の激励で立ち上がった一人として、友に希望を送っていきます"と決意を新たにする。
「新たな青年学会建設の10年」の出発——その主役は、青年部の一人一人である。
師匠は見守っている。弟子が全責任を担い、「私が山本伸一」との自覚で人々を励まし、目の前の友に信心の歓喜を語っていきたい。その時、わが地域に、世界が希求する、希望と幸福のスクラムが築かれていくに違いない。

☆四季の励まし 創立100周年へ希望の出航! 2020年11月22日
◇池田先生の言葉
希望のある人生は、
明るく朗らかである。
歓喜があるからだ。
希望に輝く人には、
皆が引き寄せられる。
充実があるからだ。
希望溢れる所には、
笑顔の花が咲き薫る。
未来があるからだ。

希望とは、
未来を信じる信念である。
希望とは、
挑戦し続ける勇気である。
そして希望とは、
今日より明日への
たゆみない前進である!

希望がなければ、
自分が希望を創るのだ。
それが幸福である。
「希望」を創っていこう!
どんな絶望的な状況に
立たされたとしても、
そこから、
平和の方向へ、
希望の方向へ、
勝利の方向へ、
生き抜いていける。
そして断固として
価値創造してみせる——
これを
「創価」というのである。

「勝利」——
この光り輝く宝冠を、
宿縁深き同志の頭に、
一人も残らず
かぶせて差し上げたい。
友よ、勝て!
それこそが、
恩師の願いであった。
そしてまた、
これこそが、
私と妻の
切なる祈りである。

創立100周年の
2030年へと、
我らの前途には、
洋々たる未来が
開かれている。
「常に前へ」
「さらなる希望の峰へ」と、
私たちは、世界の友と
心一つに進んでいきたい。
学会はどこまでも
実践の団体である。
行動し続けるからこそ
発展があり、勝利がある。
今日も
自行化他の実践に励み、
栄光凱歌の人生を
歩んでいこう!

【写真説明】天空に懸かる虹。その光彩に向かって一隻の船が水面を滑る。1994年(平成6年)5月、モスクワで池田大作先生がカメラに収めた。
89年に冷戦終結、91年にソ連解体。世界もロシアも激動の渦中にあった。滞在中、先生は、ゴルバチョフ元ソ連大統領、モスクワ大学のサドーヴニチィ総長らと会談。同大学では「地球的連帯の世紀」を展望し、記念講演を行った。
川は流れる。時代も動く。万物は流転する。その中で人間は、幸福を求めて懸命に生きている。人類に希望を、差異を超えて結び合う平和の哲学を——創価学会は、この人間主義の航路をこれからも進む。さあ、創立100周年という希望と勝利の岬へ出航しよう。池田先生と共に!

2020年11月26日木曜日

2020.11.26 わが友に贈る

仏法の真髄は
人の振る舞いにある。
地域や職場の発展を祈り
誠実一路で行動する中に
信頼と勝利の実証が!

持妙法華問答抄 P465
『されば持たるる法だに第一ならば持つ人随つて第一なるべし、然らば則ち其の人を毀るは其の法を毀るなり其の子を賎しむるは即ち其の親を賎しむなり』

【通解】
それゆえ持たれる法さえ第一ならば、持つ人もまた第一なのである。そうであれば、その人を毀るのはその法を毀ることである。その子を賎しむのは即ちその親を賎しむことである。

名字の言 武田信玄の人材登用 2020年11月26日
人材登用に長じた戦国武将といえば、武田信玄はその一人だろう。信玄は、その人の能力や個性をどう見抜いたのか。その手法の一つが、いわゆる"雑談"だった▼屋敷の炉端を囲み、若い衆と雑談する中で、信玄が深遠な教訓を口にする。それを聞く態度で逸材を抜てきしたという。下克上の世とはいえ、「上下の関係」が厳格な時代に、立場を超えて、そのような"雑談"が可能だったこと自体が、信玄自身の「人間的魅力」の表れと思える▼ある壮年リーダーが、活動に消極的な壮年部員の家を訪ねた。1回目、「いないよ」と小学生の子どもに言われた。2回目、「疲れてもう休んでしまいました」と夫人に謝られた。3回目、ようやく会えた▼壮年と語らう中で知った。実は1、2回目とも居留守を使っていた。だが、玄関先でわが子の学校での頑張りを褒めたたえ、妻に感謝を述べる言葉を聞き、"この人に会ってみたい"と思ったという。壮年リーダーの人柄が、会いたくないと思っていた心を変えたのだ▼先日、その壮年部員が座談会に参加し、語った。「こういう場って、いいですね。皆の目線が同じ高さだから」。相手を尊敬すること。立場や肩書を脇に置いて、一人の人間として語り合うこと——そこから人間の連帯は生まれる。(城)

寸鉄 2020年11月26日
若くして信心するのは、生涯幸福になる為—恩師君よ不動の自己を鍛えよ
山口女性の日。賢く朗らかな太陽の連帯!蘇生の力送る希望の対話を拡大
我らの戦いは御書根本。日々、一節でも一行でも。峻厳な蓮祖の精神を命に
CO2濃度は依然、上昇傾向が続くと。持続可能な社会へ弛みなく取組を
電動自転車での高齢者の転倒事故多し。急発進・加速等で。急がず油断せず

☆いのちの賛歌 心に刻む一節 生死と向き合う 2020年11月17日
新たな生命への旅立ち
◇御文
『大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず』(祈祷抄、1351ページ)

◇通解
大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りのかなわないことは絶対にない。

◇次男の骨肉腫が判明
寺窪正広さん(57)=東京・八王子総区長=と妻・利美さん=区副婦人部長=の次男・賢治さんは、2009年8月、18歳で人生の幕を閉じた。葬儀の日、予報されていた台風の進路がそれ、八王子の空は夕日で茜色に染まった。まるでドラマのワンシーンのようだったという。寺窪さん夫妻は穏やかな表情で、闘病の日々を語ってくれた。

中学1年で花形の背番号10を背負うほどの"サッカー少年"だった賢治さん。異変が起きたのは、05年の暮れ、中学2年の時だった。「左膝が痛い」と訴え、病院へ。精密検査を受けた結果、「骨肉腫」と判明した。
寺窪さんは振り返る。
「"まさか"という気持ちでした。それ以上に、悲嘆する次男の姿を見るのが本当につらかった。私自身、不安や恐れが頭をよぎりました」
その心を変えてくれたのは、学会の先輩の励ましだった。「今が宿命転換の時。毛筋ほども御本尊を疑ってはいけないよ」——確信あふれる言葉に、一念が定まった。
この時、寺窪さんが拝した御書の一節が、「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(1352ページ)だったという。
「祈りがかなう、かなわないじゃない。断じてかなえてみせる。絶対に乗り越えてみせる。そう、覚悟を決めたんです」
抗がん剤治療が始まった。高熱や嘔吐など、重い副作用が賢治さんを苦しめた。髪の毛も全て抜け落ちた。「それでも、賢治は決して弱音を吐きませんでした」
賢治さんが入院中、毎晩、家族全員で時間を合わせて唱題し、病と対峙した。やがて、抗がん剤や手術で膝の腫瘍は消え、07年1月に退院。3月には中学を卒業できた。教職員や同級生たちも喜んでくれた。
ところが翌月、高校入学直後に再発が分かる。
再び入院し、治療と再発を繰り返す中、腫瘍は肺に転移していった。再発から1年後の08年3月、医師は「いつ逝ってもおかしくありません」と告げた。
「そんな状態でも、賢治は『題目で絶対に治す!』と引きませんでした。私たち家族にも、迷いは全くなかったです。ここからが本当の勝負だな、と」
治療は過酷だった。病魔の勢いに押されないよう、一段と決意を込めて、家族で猛然と御本尊に祈った。
「賢治君 頑張れ! 戦い続ける君に 勝利あれ!」——思いがけず届いた池田先生からの伝言に、家族の心は奮い立った。高校3年となった09年4月には、一時退院して家族旅行にも行けた。
「主治医が『ここまで抗がん剤治療に挑戦した子は記憶にない』と驚くほどでした。闘病中、笑顔を絶やさない賢治の姿に、家族や周囲がどれだけ救われたことか。見舞いに訪れた同級生を明るく迎え、学会活動に走る私や妻には、『俺は大丈夫だから、気を付けて行ってきて』とメールをくれて」
しかし、徐々に弱ってきているのは分かっていた。
同年8月25日の深夜、病院で次男に付き添っていた妻から電話があり、寺窪さんは、長男・正昭さん(32)=男子部部長=を車に乗せて、急いで病院へ走った。
病室に駆け込むと、賢治さんはすでに息を引き取っていた。
穏やかな表情だった。寺窪さんは、泣きながら強く抱き締めた。
「賢治、よく頑張ったな……」
体に残っていたぬくもりが、まるで「お父さん、待っていたよ」と言っているようだった。
「聞けば、賢治は病院で、同じ病気と闘う子たちを、いつも励ましていたそうです。医師や看護師の方々にも、気遣いの言葉を掛けていました。自分が一番つらかったはずなのに、賢治は常に前を向き、一度たりとも病魔に負けませんでした。
『18年間』に命を凝縮させ、精いっぱい自分の使命を果たし抜いて、堂々と新しい生命へ旅立ったんです。私たち家族は、信心で乗り越えることができました」
賢治さんが母親に最期に告げた言葉は、「ありがとう」だった。利美さんは、「賢治の人生最期の心は"感謝"だったんです」と唇をかみ締める。
離れて暮らす正昭さんにも、後日、話を聞いた。「苦難に負けない両親と弟の姿から、信心の偉大さを学びました」
家族の中に、賢治さんの人生は確かに刻まれていた。
寺窪さんは、「限りある命を、どう生きたか。それこそが何より大切であると、私は賢治から教わりました」と話す。「息子を失うという経験をしたことで、心から人を励ませるようになりました。これからも力の限り、一人でも多くの方々を励まし続けます」
目頭をぬぐいながら話す口ぶりは、自らに言い聞かせるようだった。

池田先生は語っている。
「宿命をも使命と変えていく強き一念は、現実の世界を大きく転換していくのです。その一念の変革によって、いかなる苦難も自身の生命を鍛え、作り上げていく悦びの源泉と変わっていく。悲哀をも創造の源泉としゆくところに、仏法者の生き方があるのです」
「いかなる難があっても微動だにせぬ正法への信を貫いてこそ、三世永遠に幸福の軌道に乗ることができる。一生成仏とは、まさに、その軌道を今世の自分自身の人生のなかで確立することにほかなりません。『戦い続ける正法の実践者』こそが、大聖人が法華経を通して教えられている究極の人間像と拝したい」(「指導選集」第2部上巻)

告別式の日、学校長や、学年の教職員・生徒全員が参列した。治療に携わった医師や看護師までもが訪れたという。
賢治さんの命日には、毎年、同級生たちが八王子の自宅を訪れてくれる。家族と一緒に、思い出話に花を咲かせる。皆の心の中で、賢治さんは今も変わらず、明るく笑っている。

[教学コンパス]
子を亡くした親の会「ちいさな風の会」で30年以上、世話人を務めてきた若林一美氏は、"死別の悲しみは、単純に時間の経過の中で変わっていくものではない"と結論する。周囲は"悲しみを持っている人が「言えないこと」に対して、敬意を払いながら向き合っていく"ことが大切であるとした上で、"たとえ体験がなくても、本当に相手を思った言葉は、必ず伝わる"と語っている(「講演会 遺族の悲嘆とグリーフケア」)。
日蓮大聖人は「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(御書563ページ)と教えられた。
悲嘆の淵に沈む友を前に、ただ立ち尽くすしかない時がある。黙って一緒に涙を流す時もあるだろう。そうして向き合う時間を静かに重ねる中で、相手の心の琴線に触れるような言葉を、自然と響かせていけるのかもしれない。
友の再起と幸福を心から祈り、信じて、どこまでも待つ。私たち学会員が日々、実践する「寄り添う」「励ます」ということの意味を、改めてかみ締めたい。(優)

2020年11月25日水曜日

2020.11.25 わが友に贈る

人生は悩みとの闘争だ。
苦労した分だけ
大きく境涯が開かれる。
不屈の忍耐と挑戦で
自分自身に打ち勝とう!

千日尼御前御返事 P1316
『人は臨終の時地獄に堕つる者は黒色となる上其の身重き事千引の石の如し善人は設ひ七尺八尺の女人なれども色黒き者なれども臨終に色変じて白色となる』

【通解】
人は臨終の時に地獄に堕ちる者は色が黒くなるうえ、その身体の重いことは千引の石のようなものである。善人はたとえ七尺・八尺の女人であっても、色の黒い者であっても、臨終には色が変わって白くなる。

名字の言 今に「全集中」 2020年11月25日
民間の有人宇宙船が国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。搭乗した宇宙飛行士の野口聡一さんは、人気アニメの台詞を通して喜びを語った。「打ち上がった後も、さまざまな困難な状況に直面しましたが、『全集中』で乗り切ってきました」。「11・18」には、飛行するISSが総本部上空でも観察された▼人気アニメとは映画が公開され、社会現象になった「鬼滅の刃」。鬼に家族の命を奪われた少年が、鬼と化した妹を人間に戻そうと格闘する物語だ▼なぜ爆発的なブームになっているのか。理由の一つには、過酷な現実を前にしても諦めない主人公と仲間たちが見せる不屈の姿が挙げられよう。鬼の打倒へ不断の努力を重ね、大切なものを守るために戦い続ける——それが「今」を歩む人たちへのエールとなっているに違いない▼何事も計画通りに進むとは限らない。むしろ、予期せぬ事態の連続が人生といえる。その時に知恵と勇気を湧かせ、苦難や試練と向き合えるかどうか。そこで人間の真価が問われる▼「過去や現実がどうであれ 真剣に今日を生きる人に 希望の明日は訪れる」(1日付「わが友に贈る」)。過去を懐しみ、未来を憂うだけでなく、今に集中し、なすべきことに全力を尽くしたい。(仁)

寸鉄 2020年11月25日
本因妙こそ仏法の真髄。さあいよいよの息吹で!創立の月から対話拡大へ
社会に尽くす人材の育成が学会の大目的—恩師。わが地域に後継の陣列を
力なければ繁栄なく、力は結合以外には得られぬ—詩聖。祈り合わせ前進
終にほろびざるは候はず—御書。C作戦30年。宗門は信者激減で無残な末路
高齢運転者の事故6割が安全確認不足—愛知県警過信せず、皆で注意喚起

☆池田先生の謝辞(代読)——ピアウイ連邦大学授与式から
◇人類よ「生命尊厳」の原点に返れ
一、何よりもまず、愛する貴国ブラジルに甚大な被害をもたらしたコロナ禍に、改めて心よりお見舞いを申し上げ、お亡くなりになられた方々に、深く哀悼の意を捧げさせていただきます。
とともに、貴大学の保健センターをはじめ医療関係等に尽力されている方々の尊い奮闘に、最大の敬意を表するものであります。
こうした渦中にもかかわらず、あまりに意義深き貴・ピアウイ連邦大学の「名誉博士号」を授与くださるロペス総長はじめ、先生方のご厚情に御礼の申し上げようもございません。
私が貴国を初めて訪問してより60星霜、幾重にも苦楽を分かち合ってきたブラジルの友人たちは、わが人生のかけがえのない宝であり、誇りであります。このブラジルの宝友たちと共に、本日の栄誉を拝受させていただけることは、この上ない喜びであります。
誠に誠に、ありがとうございました。

◇紋章に輝く光
一、貴大学の紋章には、三つのトーチ(松明)が誉れ高く輝いております。
「知の光」で、地域を、社会を、未来を照らしゆく誓いが込められていると伺い、私は感慨ひとしおであります。
と申しますのも、11月18日で発刊90周年を迎える、私たちの原点の一書『創価教育学体系』の箱と扉に刻まれていたのも、ランプの絵であったからであります。国家主義、軍国主義の闇に覆われた時代にあって、若き生命の幸福をひたぶるに願い、新たな価値創造の教育の光を決然と放っていったのであります。
創価教育の父・牧口常三郎先生は、それから14年後、1944年の同じく11月18日に、軍部政府の弾圧によって信念の獄死を遂げました。
この奇しき「創立の日」を前に、貴大学から賜りました栄冠を、私は貴国をはじめ世界192カ国・地域の創価の同志と一緒に、万感の思いを込めて、殉難の先師に捧げさせていただくものであります。
一、教育は、まさしく「知性の光」「人道の光」「勇気の光」を、時を超え、国をも越えて受け継ぎゆく最極のロマンの聖業でありましょう。その鑑を、私はロペス総長の崇高なる人間教育の足跡に見る一人であります。
「大学の英知とは、十分に教育を受けられなかった人たちのためにある」
「大学は、大学の壁の向こう側にいる人々を大切にするためにある」
この人間主義の哲学を、ロペス総長は、貴大学の草創期を支えられた、稀有の人間指導者アフォンソ・セナ先生から学ばれたと伺いました。
セナ先生は病によって若くしてこの世を去られますが、先生の魂は総長に厳然と継承され、そして具現化していったのであります。
「今もセナ先生の姿を思い浮かべながら、どうしたらセナ先生の理想を実現できるかを考えている」——。
この総長の峻厳な真情に私は感動しました。いな、感涙しました。
ロペス総長は、民衆に広く門戸を開かれた大学として、市民向けの公開講座をはじめ、「誰もが平等に質の高い教育を受けられるように」と、環境の整備を進めておられます。
さらに、教授として赴任されて約40年にわたり、大学から打って出て、自らの足で地域を歩き、市民の直面する課題に共に挑んでこられました。
総長の率先の指揮のもと、貴大学は、社会に、国土に絶大なる貢献を果たしてこられたのであります。
若き英才たちが学び磨き上げた自らの専門の力を生かし、地元のニーズに応える支援を行うなど、数多くのプロジェクトを推進してきたことも、高い評価を博されています。

◇教育は芸術なり
一、今回のコロナ禍にあっても、大学の体育館を医療所として開放したり、各病院に必要な物資を届けたりと、率先の取り組みを貫いてこられました。
その尊き献身に、私は、貴大学の聳え立つブラジル北東地域に生まれた先駆の女性医学者ニゼ・ダ・シウベイラ先生の言葉を、重ね合わせるのであります。
「『人』が『人』に愛情や思いやりをもって接することこそ、治療を良くするのである。喜びが病を治し、差別をしないことが病を克服するのである」と。
世界の至る所で、深刻な分断や孤立、差別や格差が憂慮される中で、心に刻みたい洞察であります。
牧口先生も、医学とともに教育は、"世上の何物にも代え難き生命という無上宝珠を対象とする人生最高至難の技術であり、芸術である"と自負していました。
人類全体が共通の苦難に直面する今、教育、医学をはじめ万般にわたって、生命の尊厳と平等という究極の原点に立ち返る時であります。
一人一人を大切に慈しみ励ましながら連帯し、価値創造の力を糾合しゆく世界市民の智慧と勇気と慈悲が、より強く、より広く、求められているのではないでしょうか。
一、貴大学の紋章には、三つの松明と共に、「大学は人間を創る」とのモットーと、創立の年である「1971」という数字が記されております。この年の3月1日、貴大学は誕生されました。
1971年は、私たちにとって牧口先生の生誕100周年であり、その志を体現しゆく、わが創価大学は、貴大学に続く4月2日に開学しております。地球を挟んで、両大学は誠に不思議な縁で結ばれて同時代を進んでまいりました。
総長が先頭に立って灯してこられた偉大なる貴大学の人間教育と民衆奉仕の炎を、私も名誉ある一員として、わが胸に命の限り燃やし続けてまいります。
そして、明年、共々に迎える両大学の創立50周年、さらには創立100周年へ、地球社会の共生の未来を照らす松明を、後継の青年たちと一緒に高く掲げゆくことをお誓い申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
「希望の学府」ピアウイ連邦大学に栄光あれ!
「希望の連邦共和国」ブラジルに勝利あれ!
ムイト・オブリガード!(ポルトガル語で「誠に、ありがとうございました!」)(大拍手)

2020年11月24日火曜日

2020.11.24 わが友に贈る

受け身の姿勢ではなく
自発能動の挑戦を!
"よし! やってみせる"
常に主体者の覚悟で
広布拡大を進めよう!

異体同心事 P1463
『一人の心なれども二つの心あれば其の心たがいて成ずる事なし、百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず』

【通解】
一人の心であっも二つの心があれば、その心と心とが違って何事も成就することはない。百人や千人であっても一つの心であれば必ず物事を成就するのである。

名字の言 名二塁手・菊池涼介選手の実践とは? 2020年11月24日
野球の守備で一番難しいプレーは"正面のゴロを捕ること"——二塁手として、プロ野球史上初となるシーズン無失策の偉業を達成した菊池涼介選手(広島東洋カープ)が答えている▼守備の時、平凡なゴロが何かの拍子で跳ねることがある。急な変化のため、捕球が難しい。そこで試合前の練習で一つ一つ確認する。球場の特性、芝の状態、足の運び……。菊池選手は「単調でも毎日繰り返す。この『繰り返し』に全てが凝縮されている」と語る(『二塁手革命』光文社新書)▼広島の壮年部員は、2年前の西日本豪雨で自宅が床上浸水の被害に遭った。当たり前の日々が一変し、途方に暮れた。その中で、仏壇の中から泥まみれのノートを見つけた▼長年、激励を重ねてきた同志らの様子を記したものだった。魂の記録に、壮年は「失われた日常を取り戻す!」と奮い立ち、再び同志のもとへ。1年間で300人以上に訪問激励を重ねた。現在のコロナ禍でも、ノートへの書き込みは増え続けている▼スポーツの世界に限らず、どんな分野でも、大切なのは基本を「繰り返す」こと。私たちの信仰も、「月月・日日」(御書1190ページ)の「持続」が肝要だ。自他共の幸福を祈り、友の励ましに徹する中で、福徳の大境涯が開かれていく。(子)

寸鉄 2020年11月24日
人々の孤立防ぐ学会員の声掛けは更に重要—日本の識者。絆結ぶ誇り胸に
岩手支部結成から60年。燃える開拓魂で拡大へ!大東北の頼もしき人材城
障害は私を屈せしめない—偉人。これぞ青年の心。若師子よ山本伸一の如く
幸福の第一条件は健康—牧口先生。睡眠・食事・運動を賢く。根本は祈り
感染拡大の要因は基本の対策の欠如—専門家。マスク、3密回避など徹底

☆わが愛する青年に贈る」に学ぶ 第2回 勇気〈下〉 「今」を勝つ一念が一切を変える 志賀 青年部長
◇池田先生の指導
勇気は、遠くにあるのではない。
十界互具の
わが生命の中に、厳然とある。
誰でも勇気は出せるのです。

1 求道の炎を「今一重強盛に」
池田先生は、いかなる苦難にも屈することなく、厚き求道の志に生きた「乙御前の母」に送られた御書を通して、次のように講義してくださいました。

【御文】
『妙楽大師のたまはく「必ず心の固きに仮りて神の守り則ち強し」等云云、人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ、是は御ために申すぞ古への御心ざし申す計りなし・其よりも今一重強盛に御志あるべし』(乙御前御消息、御書1220ページ9行目〜11行目)

【現代語訳】
妙楽大師は、「必ず心の固きに仮りて神の守り則ち強し」等と言われている。心の堅固な者には神の守りが必ず強いということである。これは、あなたのために申すのである。あなたの前々からの御志は立派であり、とても言い尽くせない。しかし今、それよりもなお一重強盛な信心の御志に立ちなさい。

■ 池田先生の講義
大聖人の御在世も、また今日においても、この「乙御前の母」の如く「強盛の御志」を燃え上がらせた勇気ある母たちが、広宣流布の道なき道を切り開いてきました。
そして"師匠が戦った如く!"と不二の心で立ち上がった庶民の父母たちによる勇気の継承劇は、時を超えて、国境を超えて、世界の友に広がっていきました。だからこそ、妙法は世界に流布したのです。
—◆—
大変な時こそ、「今一重強盛に」求道の炎を燃やせるかどうか。そこに、信仰者としての真価が現れます。その不屈の志を最も強く燃え上がらせるのは、"師匠にお応えしたい"との報恩の一念である。このことを私は、祖母に学びました。
幼い頃、私は祖母から数々の信仰体験を聞きました。大正生まれの祖母は、人に尽くす生き方を求めていました。折伏を受けた時、「理想の世界があった」と即座に入会を決意。しかし、嫁ぎ先の親族に反対され、最初は月明かりが照らす馬小屋で勤行をしたそうです。
宗門僧が謀略の限りを尽くした第1次宗門事件で、最も苦しんだ地域の一つが大分です。祖母はこの地で、同志と共に歯を食いしばって戦い抜きました。1981年(昭和56年)12月、池田先生が大分・竹田市の岡城址を訪問。祖母は当時2歳の私を抱え、駆け付けました。苦難を勝ち越えた同志の皆さんと共に、先生と晴れやかに記念写真に納まったことが、わが家の信心の原点となりました。先生は、この出会いを小説『新・人間革命』の中で「民衆凱歌の魂の絵巻」と綴ってくださいました(第30巻<下>「勝ち鬨」の章)。広布の険難の山を登攀してこられた全ての父母への限りない励ましだと確信しています。
私は祖母に、「なぜ宗門事件でも退転しなかったのか」と聞いたことがあります。祖母は「先生に本当の人生を教えてもらったから」と即答しました。短い言葉ですが、師恩を忘れない人は永遠に成長できるのだと命に刻みました。

2 地道な実践の中に広布がある
先生は、勇気とは臆病との戦いであること、そして、それがリーダーとして必須の戦いであることを教えられています。

■ 池田先生の講義
同じ「乙御前御消息」には、「軍には大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり」(御書1219ページ)と仰せです。牧口常三郎先生も線を強く引かれていた一節です。創価のリーダーは断固たる勇気を持たねばならない。「勇将の下に弱卒無し」です。
大聖人は、何度も弟子に教えられています。
「日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず」(同1282ページ)
「ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候」(同1193ページ)
臆病に勝ち、深き信心の志に立つことが勇気です。偉大な人生の勇者の道です。
—◆—
勇敢なるリーダーであってはじめて、同志を勇気づけられる。人々を守ることができる。先生は常々、若き日のご自身の振る舞いを通して、広布拡大の要諦はリーダー率先の行動だと指導されています。リーダー自らが臆病の心を克服して動けば、風が起こり、波動が広がります。
私はその一つとして、人との出会いを大切に、勇んで対話の場に飛び込んできました。社会人になってから9度転居しましたが、そのたびに地域友好を祈り、近隣へのあいさつや声掛けに取り組んでいます。その中で学会の会合に参加し、理解者になられた方、転居後もお付き合いが続く方もいます。また、都内で行われる県人会の集いに顔を出し、幅広い世代の方々と交流してきました。地道な積み重ねによって、人の縁に恵まれてきたと感じています。
池田先生は「大切なのは、実際に何をしてきたかです。日々、心を砕いて、身近な人びとに仏法を教え伝えていく——その地道な実践のなかに、世界広布もあるんです」と教えてくださっています(『新・人間革命』第29巻「力走」の章)。
先生が貫かれる誠実一路の「行動」を、弟子の立場で重ねていくことが、師の生き方を「学ぶ」ことであり、そこに自身の人間革命もあるのだと実感します。

3 勇気と慈悲は表裏一体
池田先生は、勇気と慈悲の関係性について、こう指導されています。

■ 池田先生の講義
勇気は、遠くにあるのではない。十界互具のわが生命の中に、厳然とある。老若男女を問わず、誰でも勇気は出せるのです。題目の師子吼で自身の弱い心を打ち破るのです。諦めの壁を乗り越えて戦っていくのです。
そして自他共の幸福を願って勇気の対話を実践していくことが慈悲に通じていくのです。
戸田先生は教えてくださいました。
「凡夫には慈悲など、なかなか出るものではない。だから慈悲に代わるものは『勇気』です。『勇気』をもって、正しいものは正しいと語っていくことが『慈悲』に通じる。表裏一体なのです。表は勇気です」と。
「勇気ある信心」、それ自体が、仏界に通じます。我ら創価の師弟は、永遠に、この「勇気の力」をもって戦い、勝っていくのです。
—◆—
菩薩とは、他者のために行動する人です。とはいっても、最初から慈悲に厚く、利他の振る舞いに徹することは、なかなかできません。しかし題目によって自身の中から勇気を引き出せば、慈悲の行動を起こすことができます。何も恐れることなく、題目根本に「勇気の力」を発揮する。これが青年の原動力です。
忘れられない金の思い出の一つに、私が区男子部長時代に、ヤング男子部の同志と共に挑戦した折伏があります。若い部員たちには、大きな信仰体験はありませんでした。しかし"強い自分に成長したい""友人を幸せに!"との純粋な思いと勇敢な行動がありました。
そんな中に、入会間もない東北出身の部員がいました。彼は、東日本大震災で最愛の父親を失いました。悲嘆に沈む彼に、希望の光を送り続けたのが創価家族の皆さんでした。同苦の心で寄り添い、力強く励ましてくれました。そのおかげで彼は前を向き、少しずつ悲しみの淵から立ち上がっていきました。"自分も友に同苦できる人間になりたい"と祈るように。同志の温かさを語り、友人を相次ぎ入会に導いていきました。彼の蘇生した姿と勇気の行動にヤングメンバーが奮い立ち、次々と弘教を実らせていったのです。
自他共の幸福のドラマは、一人一人が「師子王の心を取り出して」いくことから始まると確信しています。

4 人間革命の思想を時代精神へ
先生は、創価の師弟が歩んだ最極の勇気の道こそが、広布を拡大する大道であると強調されています。

■ 池田先生の講義
「猶多怨嫉・況滅度後」の嵐を突き抜け、権力にも財力にも、権威にもよらず、創価三代の師弟は、勇気の松明を掲げ、仏教史に燦然と輝く地涌の民衆の連帯を築き上げてきたのです。
わが創価の師弟の歩んだ道は、一生成仏の信心という最極の勇気の道であり、広宣流布と立正安国への不朽の勇気の道です。
今、この勇気の大道を、世界中の地涌の青年たちが、力強くスクラムを組みながら大行進してくれている。牧口先生、戸田先生が、いかばかり喜ばれていることでしょうか。
—◆—
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけにして、政治経済の混乱、人種問題や格差社会といった、さまざまな形での「分断」や「対立」が顕在化しています。
こうした中、私たちが日々の地道な対話で、励ましのネットワークを広げていくことは、どれほど価値のあることでしょうか。仏法の平和と平等の思想、創価学会の友情と連帯の運動が、危機の時代を乗り越える希望なのだと改めて確信します。
池田先生は、世界青年部総会へのメッセージで「一人一人の生命から『智慧』と『慈悲』を湧き出し、友情を結び、喜びあふれる励ましの絆を築いてきたのが、創価の世界です。この奇跡ともいうべき麗しき『地球民族の連帯』を、どこまでも大切に守り広げ、我らの青き地球を何としても『立正安国』、そして『立正安世界』の大歓喜の星に輝かせていきたい」と綴り、青年に期待を寄せてくださいました。
また米コロンビア大学での講演では、戦争や環境破壊など、地球規模の問題群の底流にあるものを「あらゆる分野において、『人間』を見失い、『人間の幸福』という根本の目的を忘れてきた失敗である」と鋭く洞察されています。
師匠・池田先生が生涯を懸けて自ら実践し、示されてきた「人間革命」の思想が、世界で求められる時代です。今こそ、私たち池田門下の弟子が、人類の宿命転換を懸け、この「人間革命」の思想を「時代精神」にまで高めていきたい。「新・人間革命」世代として、希望あふれる地涌のスクラムを、世界へ未来へ広げていきます。

■ 池田先生の講義
世界192カ国・地域で地涌の友が躍動する、絢爛たる地球広布の黄金時代を迎えました。我ら創価の師弟は断固と勝ったのです。
これからも創価学会は、勇気また勇気で前進していこう! 
勇気は決意を生む。行動を生む。歓喜を生む。勇気は希望の源だ。勇気は壁を破る。勇気は道を開く。勇気は勝利を約束する。そして、勇気は勇気を広げるのです。
わが愛する世界の青年たちよ、勇気あれ! どこまでも勇気あれ! 断じて勇気あれ! 徹して勇気あれ!
青年の心を抱く地涌の全同志よ、いざ勇猛精進だ! 勇気凜々と栄光の勝ち鬨を轟かせようではないか!

◇さらなる研さんのために
本連載で学ぶ『わが愛する青年に贈る』は、「大白蓮華」に連載中の池田先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」の中の、男女青年部への御書講義を収録した書籍です。本社刊。713円(税込み)。全国の書店で発売中。聖教ブックストアへの電話でも注文できます(0120-983-563、平日9時〜17時)。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能。電子書籍でも好評発売中。

2020年11月23日月曜日

2020.11.23 わが友に贈る

「心にふかき・
えうじんあるべし」
健康第一、絶対無事故で
充実の一年を勝ち飾れ!
「信心即生活」なれば。

松野殿女房御返事 P1395
『法華経は初は信ずる様なれども後遂る事かたし、譬へば水の風にうごき花の色の露に移るが如し、何として今までは持たせ給うぞ是偏へに前生の功力の上釈迦仏の護り給うか、たのもししたのもしし』

【通解】
法華経は初めは信じるようであっても、最後まで信心を貫きとおすことはむずかしい。たとえば、水が風によって動き、花の色が露によって移ろうようなものである。それにもかかわらず、あなたは、どうして今日まで信心を持ち続けてこられたのであろうか。これはひとえに、前世において積まれた功徳の上に、釈迦仏があなたを守られているからであろうか。頼もしいことである。頼もしいことである。

名字の言 皆、"使命の人""宝の人" 2020年11月23日
「この子は、わが家のヒーローなんです!」。ある夫妻が、障がいのある息子さんを明るく紹介してくださった。聞けば、大変なこともたくさんあったという。突発的な多動、激しい感情の起伏……。途方に暮れた日もあった▼だが、親子で一緒に座談会に行くと、疲れや迷いが吹き飛んだ。地区の同志が大歓迎してくれた。いつも皆が最初に声を掛けてくれたのは、夫妻にではない。なかなか言葉が理解できないわが子に対して。「よく来てくれたね。おばちゃんも頑張るよ!」「抜群の笑顔やん。おっちゃん、元気になったで!」と▼同志に囲まれ、Vサインするわが子を見て、夫妻は確信した。"この子は、守られ、支えられるだけの存在なんかじゃない。笑顔一つで人を勇気づける、励ましのヒーローなんだ"▼福祉の世界で、「ホモ・クーランス(ケアするヒト)」という言葉が注目されている。"人間は一人では生きていけない""他者からケアされ、他者をケアしながら生きていく"という概念。万人に通じる真理だろう▼病気やハンディを負うなど、苦難のただ中にある人も、生き抜く姿そのもので人を励ましていける。皆、"使命の人""宝の人"——それを心の底から実感させてくれる創価家族の絆の尊さを、改めて思う。(誠)

寸鉄 2020年11月23日
法華経を「口に唱ふれば其の口即仏」御書。妙法を持ち行じゆく功徳は絶対
東京・品川の日。創価源流の誉れ高き人材城!次の10年へ広宣拡大の先陣を
江戸川の日。希望と勝利の民衆の大行進を!信心の横綱は常に強く無敵だ
音読は脳機能を活性化。新聞や学会指導の朗読も有効。継続が大きな力に
社会貢献の意欲がある人は幸福度が高いと。利他の精神こそ人生充実の鍵

〈社説〉 2020・11・23 きょう「いいふみ(文)の日」
◇手紙に友への思いを込めて
毎月23日は「ふみ(文)の日」。1979年、郵政省(当時)が、「2=ふ」「3=み」との語呂に合わせて定めた。なかでも、きょう11月23日は、「いいふみ(文)の日」ともいわれている。
私たちは今、新型コロナウイルス感染症の拡大という未曽有の事態の中にいる。これまで、当たり前のように友と会い、励まし合ってきたことが、どれほど、互いの支えになっていたことか——実感している人も多いだろう。
緊急事態宣言下にあった5月3日、本紙で「笑い文字」を紹介した。丸みを帯びた文字に、満面の笑みがあふれる筆文字には、多くの反響が寄せられた。笑い文字を書いて購読者に届けてくれた配達員の方や、「"笑顔の花咲く笑い文字"のはがきは、励ましのツール(手段)」との声も。たとえ人と会うことができなくても、SNSやメール、電話などで、友とつながり、励ましを送り合ってきた人も多いのではないか。中には、手紙やはがきで久しぶりに筆を執ったという人もいることだろう。
手紙文化振興協会代表理事のむらかみかずこ氏は、手紙は手書きすることで、相手の記憶に残り、"自分のために手間をかけて"との「喜びが、好意や信頼に変わる」と指摘。そして、SNSやメールのコミュニケーションが盛んになったことで、手紙は「連絡を取り合う手段」から「気持ちを伝える手段」へと役割が変わったと語っている。
根治的治療法のない病を患う東京のある男子部員は、いつ悪化するか分からない不安と恐怖を、いつも心の隅に抱えていた。
彼には、気持ちが弱った時に見返す手紙がある。それは、結婚前にもらった妻からの手紙。そこには「一生懸命に支えるから」と。何度、読み返しても変わらない一文だが、読むたびに、強く励まされるという。
御書に「文字は是一切衆生の色心不二の質なり」(380ページ)と。池田大作先生は「文字があってこそ色心ともに宝の価値を見いだしていける。民衆を救う文字には『仏の命』そのものが込められている」と指導されている。友を思う心を文字に託す——そうした手紙やはがき、メールは、それだけで、友を笑顔にすることができよう。
「新しい生活様式」「巣ごもり生活」といった言葉が使われ、社会にさまざまな変化が起こる中、創価学会が励ましの団体であることに変わりはない。
漠然とした不安に包まれた「ウィズコロナ」の時代だが、そうした時だからこそ、友に思いをはせ、手紙や年賀状等に気持ちを込めてみてはどうだろうか。

☆心に御書を 第89回 蘇生と勇気の座談会
〈御文〉
『法華経を持つ者は必ず皆仏なり仏を毀りては罪を得るなり。加様に心得て唱うる題目の功徳は釈尊の御功徳と等しかるべし』(松野殿御返事、1382ページ)

〈通解〉
(法華経を持つ者は、互いに尊敬すべきである。その理由は)法華経を持つ者は必ず皆、仏であり、仏をそしれば罪を得るのは当然だからである。このように心得て唱える題目の功徳は、釈尊の唱える題目の功徳と等しいのである。

〈池田先生が贈る指針〉
妙法の平等大慧の世界が我らの座談会だ。仏と仏の会座である。互いに敬い、励まし合う対話から蘇生と勇気が広がる。
牧口先生は、変毒為薬の尊き体験談をダイヤモンドに譬えられた。語らうほどに功徳は輝きを増す。ここに、人類が希求する生命尊厳と人間尊敬の連帯がある。
この希望と歓喜の光を一段と内外の友に!

2020年11月22日日曜日

2020.11.22 わが友に贈る

体験を語り合えば
歓喜の波動が広がる。
日々の地道な実践や
桜梅桃李の挑戦に
皆で温かな拍手を!

主師親御書 P386
『我等衆生無始曠劫より已来妙法蓮華経の如意宝珠を片時も相離れざれども無明の酒にたぼらかされて衣の裏にかけたりとしらずして少きを得て足りぬと思ひぬ』

【通解】
我ら衆生は、かぎりない昔から妙法蓮華経の如意宝珠を片時も離れなかったが、無明の酒にたぼらかされて、衣の裏に繋けてあったのを知らずに、少しばかりの利益を得て、十分であると思っていた。

名字の言 看護師メアリー・シーコールの生き方 2020年11月22日
クリミア戦争の折、ナイチンゲールが不眠不休で傷病兵を看護したことは、よく知られている。この時、戦地で看護に尽くした黒人の女性がいる。メアリー・シーコールである▼負傷や感染症に苦しむ兵士を支えようと、戦地行きを志願。だが彼女は、肌の色で拒絶された。それでも自費で戦地へ赴き、敵味方関係なく、多くの傷病兵の看護に当たった。1881年の逝去時は「タイムズ」紙などに追悼記事が掲載された▼彼女は、自らを戦地に駆り立てたのは「無私の精神によるもの」と述べている。没後100年を経て、その功績に、イギリスで再評価の機運が高まっていく。2016年には、記念像が建立された(『メアリー・シーコール自伝』飯田武郎訳、彩流社)▼現在のコロナ禍でも、患者に懸命に尽くす看護師の方々がいる。感染の危険と背中合わせの中、不安を抱え、苦しんでいる人に手を差し伸べる。その献身と使命感に、心からの感謝と敬意をささげたい▼仏法では、仏の慈悲の行為を「抜苦与楽(苦を抜き楽を与える)」と説く。仏道修行とは、苦悩する目の前の一人に寄り添い、心の絆を結ぶことに尽きる。「励ましの輪」を広げることが、今の危機を乗り越える力になると信じ、価値創造の挑戦を重ねたい。(将)

寸鉄 2020年11月22日
問題をはね返して伸びていくのが青年—戸田先生広布の新しき歴史を開け
山形支部の結成60周年。今こそ幸の理想郷構築へ—励ましの対話を今日も
「善を成す為には渾身の力を傾倒せねば」英雄。出会い一つも真剣勝負で
がんの10年生存率が改善—調査。早期発見・治療へ検診が大切。過信は禁物
いい夫婦の日。配偶者に言われたい言葉、1位はありがとうと。自分から

☆創価学園「英知の日」への池田先生のメッセージ
◇学びの大海原を進め! 希望の未来を発明せよ
「創価教育」90周年を勝ち飾る11・18「学園創立記念日」、そして伝統光る「英知の日」、誠におめでとう!
偉大な教育者であられた牧口先生と戸田先生は、創価の学びやから「平和」と「人道」の地球を創る正義の世界市民が陸続と躍り出ることを夢見ておられました。今、わが学園生が、コロナ禍の猛威に直面しながらも、互いに励まし、支え合って、勉学や読書の高き「英知の峰」に挑む奮闘を、両先生もどれほど喜ばれていることでしょうか。みんな、よく頑張ってくれている。本当にありがとう!
今日は、愛する皆さんに一点、「学びの大海原をたくましく進め! 大いなる希望の未来を発明せよ!」と申し上げたい。
私が忘れ得ぬ語らいをした、世界的な医学・細菌学者のルネ・デュボス博士は、感染症をはじめ人類を苦しめる病を克服するために、不滅の探究と行動を貫いた知性の闘士です。創価教育にも深い信頼を寄せてくださった一人であります。
博士は、「未来を発明する力は人類の特権である」(長野敬・中村美子訳『人間への選択』紀伊國屋書店)と語られました。いうなれば、世界にどのような変化や逆境があろうとも、人間はその試練に立ち向かうことによって、それまで眠っていた可能性を発揮して、新たな未来を発明することができるという希望の宣言です。
博士は、その原動力は「学習」、つまり学ぶことであると強調されていました。それも受け身の学習ではなく、積極果敢に、創造的に学び続ける努力であります。まさしく、学園生の皆さんが思うにまかせぬ日々にあって創意工夫して学び、忍耐強く積み重ねていく努力からこそ、無限の価値創造の知恵と力が生まれるのです。
牧口先生は、長い間、人々が往来できなかった大海原を、互いに往来できる道に変えたのは、「羅針盤の発見」「冒険家の胆力(恐れない勇気)」「蒸気船の発明」などの力であると洞察されていました。
学園生には「何のため」という羅針盤と「負けじ魂」という勇気がある。さらに「深き友情」という前進のエンジンがあります。
どうか、不安の霧も、苦難の波浪も突き抜けて、たくましく朗らかに学び進んでください。そして、何ものにも負けない地球民族の「平和と希望の新航路」を切り開いていただきたいのであります。
不二の命である一人一人の健康と成長を、毎日毎日、真剣に祈っています(大拍手)。

2020年11月21日土曜日

2020.11.21 わが友に贈る

価値創造の一日も
人間革命の一歩も
全ては深き祈りから!
信心の基本である
勤行・唱題を真剣に!

佐渡御書 P960
『日蓮を信ずるやうなりし者どもが日蓮がかくなれば疑ををこして法華経をすつるのみならずかへりて日蓮を教訓して我賢しと思はん僻人等が念仏者よりも久く阿鼻地獄にあらん事不便とも申す計りなし』

【通解】
日蓮を信ずるようであった者どもが、日蓮がこのような大難(佐渡流罪)にあうと、疑いを起こして法華経を捨てるだけでなく、かえって日蓮を教訓して、自分のほうが賢いと思っている。このような歪んだ心の者たちが、念仏者よりも長く阿鼻地獄に堕ちたままになることは、不憫としか言いようがない

名字の言 「居場所」を求めて——作家・柳美里さんの経験から考える 2020年11月21日
アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に、柳美里さんの小説『JR上野駅公園口』が選ばれた。「南相馬(福島県)の人たちと、この喜びを分かち合いたい」と語った▼両親の離婚やいじめを経験してきた柳さんは、ずっと「居場所」を求めてきた。小説を書く理由も、「居場所のない人のため」だ。東日本大震災後、それまで住んでいた場所を離れなくてはならない方々の苦しみに寄り添いたいと、東北で活動を続けてきた▼山本伸一の福島訪問の模様が描かれる、小説『新・人間革命』第25巻「福光」の章は、東日本大震災の半年後から連載が始まった。柳さんは同章の一つの感想として、冷害や干ばつなど東北を襲った苦難に思いを巡らせ、東北の人々に同苦しようとする伸一の心が印象に残った、と語る▼他者の痛みの全てを理解することはできないかもしれない。だが、相手の"心の声"に耳を澄ませ、悩みを共有することはできる。共に悩み、共に祈り、共に立ち上がる——「同苦の人」の存在こそ、苦悩の人に「居場所」を届けることになる▼柳さんは「コロナ禍で、本の持つ力が増している」と強調した。社会が揺れ動く今こそ、私たちは『新・人間革命』の心を学び、励ましの言葉の力に学びたい。(嶺)

寸鉄 2020年11月21日
創価学会は希望を伝える団体—博士。勇んで自他共の幸福へ対話の渦を!
各地で「創立90周年」飾る座談会。皆が100周年の主役!触発と歓喜の会座に
御書「結縁強盛なる故に現在に此の経を受持す」。共戦の日々は最高の財宝
わが同志の幸福こそ私のい—戸田先生。三代の師の心を胸に励まし拡大
湿度が低いと飛沫は飛び易く—計算。感染防止へマスク着用。加湿・換気も

☆随筆「人間革命」光あれ 創立の魂を永遠に 2020年11月16日
◇不退の「誓」を立てよ!
今、夜明け前、東天に鮮烈に輝く星がある。「明けの明星」たる金星だ。時に月と仲良く並んで、日の出を待ち受けることもある。
法華経の会座に、「普香天子(明星天子)」として、「宝光天子(太陽)」と「名月天子(月)」と共に眷属を率いて連なる諸天善神である。
この「三光天子」たちも、人知れず寒風を突いて、聖教新聞を配達してくださる気高き"無冠の友"の方々へ、福徳の慈光を注いでいるであろう。
どうか、風邪などひかれませんように! 
心からの感謝を込め、健康長寿と絶対無事故、そして、ご一家の安穏と栄光を、皆で祈りたい。

◇逆境に光を増す
希望は人生の宝なり。
勇気は勝利の力なり。
この「希望」と「勇気」を、逆境であればあるほど、いよいよ強く明るく賢く発揮していく方途を教えてくださったのが、日蓮大聖人である。
御書には仰せである。
「月はよい(宵)よりも暁は光まさり・春夏よりも秋冬は光あり、法華経は正像二千年よりも末法には殊に利生有る可きなり」(一五〇一ページ)
月は、闇が最も深い暁ほど、また寒さが厳しく、空気が澄んでいる秋や冬ほど、光が冴える。同じく、人びとが苦悩の闇に覆われる末法ほど、妙法の功徳はいやまして輝くと示されている。
日本も世界もコロナ禍が打ち続き、先行きの見えない不安に襲われる中にあって、わが創価家族は祈りを絶やさず、励ましの声を惜しまず、一人また一人と、友の心に、同志の胸に、希望と勇気の光を届けてきた。
まさに「時」を逃さず、「信心即生活」「仏法即社会」の大使命を果たし抜いているといってよい。
創立九十周年を飾る今、誉れの同志は、地域と社会の依怙依託として一段と輝きを増し、友情と信頼を勝ち結んでいる。
その福運も、どれほどの豊かさと広がりをもって顕れることだろうか。
創立の師・牧口常三郎先生も、戸田城聖先生も、さぞ、お褒めであろう。
「君も勇敢であった」「あなたも忍耐強かった」「私も負けなかった」「私たちは断固と勝った!」
全世界の宝友と互いの奮闘を労い讃え合いながら、我らの「創立の日」を祝賀しようではないか!

◇大難に頭を上げ
「11・18」は、牧口先生が、日本の軍国主義の横暴に屈せず、不惜身命、死身弘法の殉教を遂げられた日でもある。
先生の信念は、不当に逮捕され、牢につながれても、微動だにしなかった。一年四カ月に及ぶ過酷な獄中闘争の間、家族に宛てられた手紙には、「災難と云ふても、大聖人様の九牛の一毛(=ほんのわずか)です」等と綴られている。
先生ご所持の御書には、「開目抄」の一節「大願を立てん」の箇所に二重線が引かれ、欄外に大きく赤い文字で「大願」と記されていた。
「創立」の魂とは、「誓」を「立」てることだ。
牧口先生は、いかなる状況にあっても、人類の幸福と平和を実現するという創立の誓願を絶対に手放されなかった。
どんな大難の嵐が吹き荒れようとも「風の前の塵なるべし」(御書二三二ページ)との大確信で、勇猛精進され続けたのである。
インド独立の父マハトマ・ガンジーも、植民地支配からの解放を求めて非暴力・不服従の運動を起こし、何度も投獄された。中でも、有名な「塩の行進」を敢行したために牢獄に入ったのは、学会創立の年と同じ、一九三〇年であった。
ガンジーは、獄中から弟子に「誓願の重要性」について書き送っている。
「誓いをたてるというのは、不退転の決意を表明すること」「なすべきことを、なにがなんでも遂行する——これが誓願です。それは不抜の力の城壁になります」
過日の「世界青年部総会」で、五大州の創価の青年たちは、三代を貫く誉れの「誓」を胸に刻み、創立百周年へ出発してくれた。これほど嬉しく、頼もしいことはない。
必ずや世界広宣流布を成し遂げてみせる!——この誓願に地涌の青年が一人立つところ、いずこであれ、「人間革命」と「宿命転換」の新たな劇が幕を開けるからだ。
試練の時代に敢然と躍り出る、わが後継の愛弟子たちへ、私は若き日に書き留めた戸田先生の指導を贈りたい。
「苦しみが大きければ、大きいほど、その後にくる楽しみも大きい。苦しさと、真正面からぶつかって、南無妙法蓮華経と唱え切りなさい。苦しいときも、楽しいときも、御本尊を忘れるな」と。

◇未来を見つめて
学会創立の原点の書『創価教育学体系』は、世界大恐慌の苦難の時代に、牧口・戸田両先生も自ら人生の辛苦を耐え抜き、発刊された。
牧口先生は、価値創造の教育によって、若き命が一人ももれなく幸福を勝ち開き、やがて「人類の永遠の勝利」をもたらしゆくことを願われた。
戸田先生も、教育の英知を光源として宗教の独善を退け、普遍的な平和の光で「地球民族」を結ぶことを展望された。
今、コロナ禍で、教育の場が、かつてない制約を受ける中、創価大学、東西の創価学園、アメリカ創価大学、ブラジル創価学園、また札幌、香港、シンガポール、マレーシア、韓国の創価の幼稚園では、皆が負けじ魂を燃え上がらせ、学び、鍛え、凜々しく、たくましく成長してくれている。
かのトインビー博士も創価教育に大きな期待を寄せてくださっていた。
博士が絶賛し、「イスラム世界の英知」とも評される大歴史家にイブン・ハルドゥーンがいる。十四世紀に大流行した疫病(黒死病)の脅威と向き合った学者でもあった。
十六歳の時に両親を黒死病で失うなどの悲嘆を乗り越え、あらゆる経験を後世のために書き残すという"終生の使命"を自覚したのだ。主著『歴史序説』で、その労作業の意義を誇り高く語った。「かならずや後世の歴史家が見倣うべき手本となるであろう」と。
自身の悲哀や艱難を越え、「未来のために」との誓いを貫く時、青年は限りなく強くなる。偉大な智慧、偉大な創造、偉大な連帯を築けるのだ。
今、創価の若人たちが世界の諸課題に挑み、人びとの心を、分断から協調へ、不安から安心へ、不信から信頼へと転じゆく知性と誠実の対話を、一人また一人と拡大する——この粘り強い開拓こそ、後世の人類の希望となり、鑑となると、私は確信してやまない。

◇創価の正道に生き抜き 師弟の共戦譜を
◇一人ひとりが仏の「慈悲曠大」を体現
明二〇二一年、我らは、御本仏・日蓮大聖人の「御聖誕八百年」の大佳節を迎える。
大聖人は「報恩抄」で、「源遠ければ流ながし」との譬喩に続けて仰せだ。
「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながる(流布)べし」(御書三二九ページ)と。
この御本仏の無量無辺の「慈悲曠大」を、健気な母たちをはじめ、無名の民衆が真っすぐに受け継ぎ、百九十二カ国・地域へ、妙法を弘め抜いてきたのが、創価学会である。
あの地も、この国も、まさに尊き"一粒種"の一人、ごく小さな集いから全てが始まった。"ガンジスの大河も一滴から"という言葉の通りだ。
しかし、それは、微弱な"一滴"では断じてない。「大海の始の一露」(同一二四一ページ)である。「大海の水は一滴なれども無量の江河の水を納めたり」(同一二〇〇ページ)と仰せの如く、無限にして尊極の可能性を具えた一人ひとりの生命なのだ。
誰もが、経済苦、失業、病気、家庭不和等々、あらゆる苦悩を抱えながら、宿命の嵐と戦っている。社会全体が戦乱や災害、疫病等に脅かされる場合もある。苦難の中で生きねばならないのが、人間の厳しき現実だ。
戦後、学会が再建の歩みを開始した当時、「幸福」という言葉など自分には無縁だ、と人生を絶望していた庶民は少なくなかった。その凍え切った心の中に、人間の尊厳の熱と輝きを蘇らせ、胸を張って立ち上がる勇気を鼓舞してきたのが、学会の父母たちである。
今この瞬間にも、「何としても、この人を励ましたい」「苦しむあの人を助けたい」と自行化他の題目を唱え、行動する同志がいるではないか。
自らも苦悩の中でもがき戦いながら、縁を結んだいかなる友も放っておけない、一緒に勝利しようと懸命に励ます心は、すでに仏の「慈悲曠大」と一体であり、その振る舞いは「人を敬う」不軽菩薩そのものである。
末法の一切衆生を救わんとの大聖人の大慈大悲を源として、「不軽」そして「地涌」の振る舞いを地域に社会に広げ、永遠なる人類の幸福と平和の大潮流を起こしていく。ここに、広宣流布の大いなる意義があるのだ。

◇師子王の心で!
牧口先生が殉教されたのは、一九四四年十一月十八日の朝六時過ぎであった。しかし、その死は、奇しくも同じ獄中で地涌の使命を覚知された戸田先生の新たな生の出発と結びついている。広布に一人立つ闘魂が、妙法の誓火をつなぐのだ。
「妙とは蘇生の義」(御書九四七ページ)である。
師弟は不二であるゆえに、後継の弟子は、創立の師の「師子王の心」を、わが命に、毎日毎朝、蘇らせて立つのである。
牧口先生の如く、戸田先生の如く、我らは「広宣流布の闘士」として、すなわち「正義と人道と平和の価値創造者」として、日に日に新たに、師弟の共戦譜を勝ち光らせていこうではないか!

2020年11月20日金曜日

2020.11.20 わが友に贈る

マスクの着用や手洗い
小まめな換気と加湿など
感染予防を徹底しよう!
健全な生活リズムで
聡明に 快活に進もう!

聖愚問答抄上 P498
『一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる』

【通解】
題目を一遍唱えたならば、一切衆生の仏の生命が皆呼ばれて、ここに集まる。

名字の言 人生の糧となる"忘れがたい思い出" 2020年11月20日
味のある演技に定評のあった俳優・藤岡琢也さんは、無名の頃、知人を介して森繁久弥さんに会ったことがある。「記念写真を」と知人に促された藤岡さんは、尊敬する大先輩を前にひどく緊張していた▼そこに同席していた作家の向田邦子さんが後年、藤岡さんにその時の記憶を確かめた。すると「覚えていますとも」と2度答えた。最初は大きくうなずいて。少し間があいて、2度目は感慨無量といった感じだったという(『男どき女どき』)▼人には、その後の人生の糧となる"忘れがたい思い出"があるものだ。今月、ある地域で行われた「広宣貢献賞」の授賞式でのこと。受賞した婦人の信仰歴65年の軌跡が紹介された。入会する際、婦人部の先輩から勤行のやり方、師弟の人生の崇高さなど、信心の根幹を教わった思い出が披露された▼婦人は当時の感動と決意のまま、広布一筋に生きた。現在、婦人は93歳。先輩は98歳。声に張りのある2人は、励まし合いながら意気軒高に学会創立100周年を目指す▼御書に「さいわいは心よりいでて我をかざる」(1492ページ)と。初心のままに信心を貫き、歓喜と幸福の境涯を築き上げていく——有名であれ無名であれ、"本物の人間"に備わる気高さを、2人の婦人に教わった。(白)

寸鉄 2020年11月20日
「身の財より心の財第一」御書。人格の光で周囲を照らしゆく無上の人生道
宮城「県の日」。みちのくに不屈の創価城は厳然!さあ幸薫る希望の前進を
会員から信頼されなければ真の指導はできない—恩師。幹部率先で範示せ
国連「世界子どもの日」。すべての子が夢を抱ける社会の創出は大人の責務
冬場は入浴時等の温度差による血圧変動に注意。暖房利用や防寒など賢く

〈社説〉 2020・11・20 きょう「世界子どもの日」
◇誰も置き去りにしない社会へ
社会的自立を目指し、一人で電車に乗った自閉症の少年が、問題行動を起こして、目的地の前で降ろされてしまう。それでも、スタッフに背中を押され「今度は次の駅まで」「あの橋を越えるまで」と何度も挑み続け、やがてゴールの駅にたどり着く——。実話を基にしたフランス映画「スペシャルズ!」の一場面だ。
自閉症など発達障害は"目に見えない障害"といわれ、周囲の誤解を招きやすい。批判を浴びながらケア施設を運営する主人公は「誰がこの子たちを守るのか」と叫ぶ。目の前で悩む子どもたちを「見えない」「見たくない」と遠ざけていては、社会は変えられないことを痛感する。
きょう20日は「世界子どもの日」。31年前のこの日、「子どもの権利条約」が国連総会で採択された。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう危機の時代だからこそ、生きづらさを抱える子どもたちが身近に存在していることに目を開き、心を向けたい。
日本社会でも、児童虐待、子どもの貧困といった問題は、依然として深刻な状況が続いている。厚生労働省によると、全国で約4万5千人の子どもが親と一緒に生活することができず、7人に1人は貧困の中で暮らしている。近年ではSNSを使った犯罪が急増。コロナ禍の外出制限で子どもたちの居場所が変化し、問題が発見されにくくなっていると、専門家は警鐘を鳴らす。
最近は、誤解や偏見による"コロナ差別"が増加。感染と背中合わせの環境で働く医療・介護従事者と、その子どもに対するいじめや差別的扱いは、決して許されることではない。
感染症指定医療機関周辺の小学校で教える教育部員は、いわれなき差別から教え子を守るため、独自の教材作りに挑戦した。小学生の女の子と、看護師である母親の姿から「感謝の心」を育む物語を作成。時にかなった取り組みとして地域メディアで取り上げられ、大きな反響を呼んだ。
また、ある未来部担当者が「子どもたちに寂しい思いをさせたくない」と、オンラインの集いを開催。少年少女部員に将来の夢を聞くと、「学校の先生!」「看護師さん!」「ユーチューバー!」……。その変わらぬ目の輝きに、担当者は相好を崩し「こちらが励まされている気がした」と語る。
池田先生は「未来を見つめれば、視界が広がる。希望の未来を見つめれば、今やるべきことも見えてくるのです」と。誰も置き去りにしない社会という希望の未来へ、身近な所から新たな行動を始めよう。今日もまた、世界中の子どもたちの幸せを願いつつ。

☆世界広布のわが舞台 第3回 機関紙が私たちの活力の源泉——台湾・台北 科技支部
今回、紹介するのは、台湾北部の都市・台北にある科技支部です。徹底した水際対策と厳格な隔離措置により、新型コロナウイルスの市中感染者が200日以上にわたって発生していない台湾。7月中旬から対面での活動を再開し、弘教のうねりを巻き起こしている同支部の取り組みを取材しました。(記事=木村輝明)

◇若者の息吹あふれる地で
台湾のシンボルタワー「台北101」などの高層建築と歴史ある街並み、にぎやかな商業エリアが融合し、活気あふれる国際都市・台北。その中心部から南西に広がる同市大安区が、科技支部の友の広布の舞台だ。
同区は台湾大学、台湾師範大学などの名門学府をはじめ、数々の学術機関が立つ文京地区として名高い。
「科技支部は大学が集まっている土地柄、青年部員がとても多い地域なんですよ」。こう胸を張るのは、弁護士として活躍する支部長の林慶苗さん。その言葉通り、所属する男子部、女子部、学生部員は200人を超えるという"若き力"がみなぎる支部だ。
また、昨年の地区総会には、支部を構成する3地区で、計163人もの友人が参加。各部一体の活動で台北の広布拡大をけん引している。
普段は若者の息吹にあふれ、多くの観光客らでにぎわう台北市内だが、1月下旬に最初の新型コロナ感染者が確認されると、状況が一変した。
夫と共に市内で老人ホームを経営する支部婦人部長の趙芬蘭さんが、コロナ後の街の様子を語ってくれた。
「私の職場は、台北でも非常ににぎやかな西門町にあります。かつては観光客が最も多い商業エリアだったのですが、コロナの影響を受けて閑散とするようになり、多くの店舗が次々と店を畳みました」
感染の確認以降、台湾政府は入境制限や検疫の強化などの措置をいち早く実施。マスク販売の一元化や詳細な情報開示などの対策を次々に講じた。
市民全体の高い危機意識や感染防止への協力も相まって、4月13日を最後に、新型コロナの市中感染は確認されていない。世界でも、コロナの封じ込めが最もうまくいっている地域の一つである。
6月にはイベントなどの入場制限が解除され、コンサートや演劇、野球場や映画館にも人が戻ってきた。現在、屋外ではマスクなしで町を歩く人も徐々に増えているという。

◇充実の「創価新聞」
台湾SGIでは7月中旬から、感染拡大防止対策を十分に行った上で、対面での活動を再開した。
「久しぶりに同志と会えた時は、本当にうれしく、温かな気持ちになりました。コロナによる自粛を経験したからこそ、より一層、毎回の活動を大切にし、皆と共戦できる時間を有意義に使おうと決意しました」(女子部部長の温家瑜さん)
コロナ危機の発生以来、友の心を支え続けているのが、台湾SGIの機関紙「創価新聞」だ。週2回、オールカラー12ページで、電子版も発行されている。
同紙では、池田先生の小説『新・人間革命』(中国語訳)や信仰体験だけでなく、コロナの効果的な予防法や生活に役立つ知識を紹介。また"閉塞感が広がる時だからこそ、芸術で心に潤いを"と、一流の美術品を紹介する"紙上美術展"なども掲載してきた。
「活動が思うようにできない中で、創価新聞は、私たちの信心を育む"栄養"の役割を果たしてくれました」と男子部の陳柏霖部長は言う。
女子部でも、オンラインの集いで同紙を読み、華陽姉妹とエールを送り合う。創価新聞は苦難を乗り越える励ましの源泉となり、池田先生と同志を結ぶ精神的な支柱となっているのだ。

◇コロナ禍の中で13人が入会
創価新聞への反響は会員以外の読者からも寄せられていると、趙支部婦人部長は声を弾ませる。
「友人は『池田先生の指針からポジティブな力をもらえる』『信仰体験に感動した』『仏法のことだけでなく、生活のこまやかな事柄や、芸術・文化についての彩りある記事まで、たくさんの情報を提供してくれている』と、とても喜んでくれています」
この下半期、台湾SGIでは少人数で友を訪問激励する"励まし運動"と、機関紙の購読推進に注力しており、科技支部はこれらの取り組みで台北をけん引する。壮年部は9月時点で、昨年の4倍の購読推進を達成。さらに各部一体で奮闘した結果、支部としての本年の目標も、10月までに達成した。
また、コロナ禍の中にもかかわらず、本年、13人もの新入会者が誕生した。その多くが、創価新聞を読んでいる友人だったという。
機関紙を購読してもらうことの意義は何か。趙婦人部長に聞くと、次のような答えが返ってきた。
「仏法対話をしても、すぐには学会の素晴らしさを理解してもらえないことがあります。でも、新聞を継続して購読してもらい、信心のことを伝え続けていけば、その人の心に絶えず『下種』(=成仏への種を下ろす)をしているのと同じです。そして、悩みにぶつかった時、友人は仏法の哲理を思い出して、自ら信心を求めるようになるのだと思います」

◇変毒為薬の信心
感染の抑え込みに成功している台湾でも、コロナによる経済への影響は深刻だ。本年初頭、大学院生として就職活動を開始した男子部の陳部長も、焦りを感じていた。
「コロナの感染拡大が始まると、多くの企業が社員の募集を縮小しました。就活は、全くうまくいかなかったんです……」
状況の厳しさを身に染みて感じた。しかし、毎日真剣に祈り、学会活動にも一歩も引かずに挑戦。また、面接などの準備も入念に取り組んだ。そうした中、ついに台湾屈指の商業銀行から採用を勝ち取ることができた。
「御書や師匠の指導を羅針盤として困難に立ち向かい、それを乗り越えていく中に、真の幸福と勝利があるのだと実感しました」
陳部長は今、コロナ禍で深めた確信を胸に、悩める友の元へと足を運び、自身の体験を語っている。
新たな生活様式の中で、さまざまな工夫を凝らしながら、創価の励ましと学会理解の輪を広げる科技支部の友。林支部長は力を込める。
「御書に『大悪をこれば大善きたる』(1300ページ)とありますが、大事なことは、私たちがどこまでも強盛な信心に立つことだと思います。苦難に立ち向かうための信心ですし、全てを変毒為薬していける信心です。大変な時だからこそ、題目をあげ抜き、異体同心の団結で前進していきたい」