仏法に無駄はない。
前向きに挑戦した
全ての経験は
必ず後に生きてくる。
弛まず一歩ずつ前へ!
四条金吾殿御返事 P1168
『されば釈迦仏は賞罰ただしき仏なり』
【通解】
釈迦仏は賞罰が正しい仏である。
名字の言 哲学者・ショーペンハウアーの「ヤマアラシのジレンマ」 2020年5月20日
ヤマアラシが寒さを防ぐため、互いの体を近づける。ところが、自分のハリで相手を傷つけてしまう。仕方なく離れると、今度は体が凍えてしまう。ドイツの哲学者・ショーペンハウアーが考えた「ヤマアラシのジレンマ」という話である▼悩んでいる人に直接会って励ますことができないなど、新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちは経験したことのないジレンマに遭遇している。言葉も、その一つ。人によって捉え方が大きく異なる▼「ステイホーム」を促す記事を書いていても、そのマイナスの影響を受ける飲食業や観光業に携わる同志の顔が思い浮かぶ。「希望」とつづって、血が通った言葉かどうか、何度も自問する▼岩手日報社の代表取締役社長・東根千万億氏は、「人の痛みを知り、人の有り難みを知ると、人を思う想像力が深まります。それが価値を生む創造力を培う糧になると思います」(本紙2019年2月9日付)と述べている。他者の痛みを知ろうとの姿勢なくして、人の心に届く言葉は生まれまい▼冒頭の「ヤマアラシのジレンマ」は、試行錯誤を繰り返しながら、最終的に痛くも寒くもない適度な距離を見つけ出す。諦めず、弛まず——そこから、明日への「希望」が輝き始めると信じる。(澪)
寸鉄 2020年5月20日
学会は組織の根底に苦楽を分かち合う絆がある—学長。今こそ連携を密に
岩手「女性の日」「青年部の日」。今日も励ましの声掛け。福光の歩みを益々
若人の人間革命で世界は変わる—博士。発想力と行動力で希望の時代開け
感染症対策、気の緩みが出る時。「身体的距離」の確保を。絶対に油断せず
持ち帰り弁当等の食中毒に注意。放置すれば菌は増殖。早めの消費を徹底
☆心に御書を 第42回 皆を包み込む励ましを
〈御文〉
『今に始めざる御志言を以て宣べがたし何れの日を期してか対面を遂げ心中の朦朧を申し披や』(四菩薩造立抄、987ページ)
〈通解〉
今に始まったことではないあなた(富木常忍)のお志は、言葉では述べ難いほどありがたく思う。
いつの日か必ず対面を実現して、心につのる種々の思いを申し述べたいと思う。
〈池田先生が贈る指針〉
門下の一人一人と対面して心に積もることを語らい、励ましたい——これが御本仏の大慈悲であられた。
御本尊に唱題する我らは、いつでも大聖人と生命の対話ができることを忘れまい。
「日蓮が如くにし候へ」と
☆「国際看護師の日」 生命守る尊き皆さまに感謝
近代看護の母・ナイチンゲールの生誕200周年に当たる、きょう5月12日は「国際看護師の日」。ここでは、看護に携わる皆さまへの感謝を込め、池田先生が2000年(平成12年)7月、白樺の友に贈った長編詩「生命の天使 気高き希望の魂!」の抜粋を紹介する。(全文は『池田大作全集第44巻』所収「月光の城」を参照)
私の手は
多くの人々の
尊い生命を
護る武器である。
私の無音の
落ち着いた行動は
病と戦い続け
苦しみ抜いている
人々のために ありたい。
私の この細い腕は
病苦という悪魔を
断ち切る
長剣の腕である。
◇
有名な『星の王子さま』の作家
サン・テグジュペリは
こう語っている。
「人間は
障害と力を競い合うとき
自分自身を発見する」と。
白衣の天使!
それは
憧れや見栄の名前ではない。
現実は
そんな甘いものではない。
◇
悲嘆の涙を分かちながらの
同苦の激務を
人々は深くは知らない。
ある時は
「だいぶ良くなりましたよ」
「もうすぐですからね」と
爽やかな薫風のように
疲労した旅人を包容する。
ある時は
「たくましく生きなさい」
「雄々しく戦いなさい」と
母の叱咤のごとく
姉の励ましのごとく
回復へのエールを送る。
「生老病死」という
根本の命題を見据えての
貴女の哲学は
いかなる運命に
もてあそばれる不安をも
情熱に変えていく力を与える。
◇
疲れ果てても
天使の両の眼は
目に見えぬ患者の生命と
深く交流する。
そして
精密なる脈拍を取りながら
闇の中から
光の方向へと
導きゆく尊き力よ!
共に勝った時には
病者の微笑みが輝き
胸深く栄光に溢れた
自らの使命に喝采する。
わが白樺グループの結成は
一九六九年(昭和四十四年)の
六月六日であった。
この日は
牧口初代会長の誕生の
記念日である。
わが身を燃やして
光明を供養した
薬王菩薩のごとく
不惜身命で殉教なされたのが
牧口先生であった。
白樺の薬王の生命は
常に この創価の父と共に
赫々と光彩を放つ。
あの日 あの時の新出発に
私は 妻と共に
深く深く心に念じた。
そして 強く強く祈った。
「大切な大切な
白樺の方々こそ
誰よりも御健康で
誰よりも御長寿で
誰よりも素晴らしき
人生を生き抜かれゆくことを!」
そして 門出を祝して
私は一言 綴り贈った。
「わが使命として
病める人
心の傷ついている人を
どうか 励ましていただきたい。
それは 政治家にも
著名人にも でき得ぬ
根本的な慈愛の
貴女たちの尊い叫びしかない」と。
いま 嬉しくも
幾千 幾万もの
生命の天使たちが活躍する。
女子部は
「白樺グループ」として
婦人部は
「白樺会」として
はつらつと 来る日来る日を
厳粛に戦って
立ち上がっておられる。
貴女の果てなき
動かぬ執念の心は
曖昧な動揺を超克しながら
確実な 平癒の
地平線を見つめつつ
静かな表情に
深い荘厳な姿が映える。
無数の同志が
日々 お世話になり
「白樺の人」と聞くと
誰もが 安心する。
◇
私は詠み捧げた。
「人の世に
希望の世紀を
作らむと
菩薩か 佛か
貴女の姿は」
「諸天らよ
尊き使命の
白樺を
断固と護れや
永遠に誉めゆけ」
人気のない病室。
沈黙のこもる病室。
重苦しい病室。
社会から
取り残されたような病室。
真夜中の疲れた
慌ただしい自身を
再び燃え上がらせゆかんと
貴女は
おごそかな暁に祈り戦う。
複雑な変化に対応しながら
達人のごとく
瞳を そして身体を
動かし始めゆく
その振る舞いは
まさしく健康博士!
文豪サン・テグジュペリは
こうも綴っている。
「自分自身に
徹すれば徹するほど
人間は偉大になる」
最も 心強く
最も 心優しく
最も 心広く
最も 心賢く
最も 心健全なる
貴女よ!
賢明なる才知と
機敏なる動作で
生命を慈しむ
ナイチンゲールの魂は
天使よりも気高き
聖女であると謳った
詩人がいた。
誰言うとなく
寒風の中を
尊く
芯強く 尊く
真っ直ぐに伸びゆく
白樺の木を思い出す——と。
ああ
天女の姿よ!
自らの手柄も
自らの名誉も
自らの誇りも
自らの苦渋の時間も
自らの未来の幸福も
すべて病者のために!
あの顔 この顔を
覗き 見つめ
見守りながら
皆の「健康長寿」という
己の夢の実現の主体者として
明け暮れゆく
慈愛の女王たちよ!
二〇〇〇年七月十二日 世界桂冠詩人