2020年5月10日日曜日

2020.05.15 わが友に贈る

たった一言でも
幸せを願う真心は
必ず相手に通じる。
電話やメール等を使い
安心の声を届けよう!

上野殿御消息 P1527
『四に劣れる者に慈悲あれとは我より劣りたらん人をば我が子の如く思いて一切あはれみ慈悲あるべし』

【通解】
四徳のうちの四つ目に、劣った者に慈悲を持てとあるのは、自分より弱い人には、我が子のように思ってすべてをいとおしみ、慈悲をそそぐべきであるということである。

名字の言 "一人も孤独にしない"のが宗教の役割 2020年5月10日
あるベテラン支部長が20代で入会した頃のことを語ってくれた。周囲の無理解に苦しんだが、創価班時代、池田先生から贈られた句が支えとなったという。「寒風に/一人立ちたり/創価班」。それを胸に今も戦っている、と▼かつて配達員の方からお便りを頂いた。彼女は当初、配達は"孤独な戦い"と思っていた。しかし、ある朝、先生が配達員に贈った和歌を読む。「仲間たち/皆が休める/その時に/明け方 走りし/苦難の勇者よ」。彼女は思った。"先生がいる。孤独じゃない"▼友に会うために全国・世界を駆け巡ってきた池田先生。さらに、会えない人にこそ励ましをと、命を削るように執筆活動を。詩や和歌や句に託して、時に撮影した写真、自らの声やピアノ演奏を録音して思いを届けた。"一人も不幸にしない"との祈りを行動へと変えていった▼新型コロナウイルスの脅威が続く今、国際協力に詳しい毛受敏浩氏は、危機の中でも他者の苦しみを思う想像力が重要と言う(4月29日付)。多様な他者との信頼と協力こそ、ウイルスと闘う力になるからだ▼人々の心と心をつないでいく要となることが宗教に求められている。その根本は、一人への励まし。先生の連続闘争の60年に学び、希望の言葉を届ける挑戦を誓う。(進)

寸鉄 2020年5月10日
会長の詩を読むと今日もベストを尽くそうと思う—博士。我らも心に刻み
苦難を越えた時にすごい力が出るのだ—戸田先生不屈の負けじ魂で共々に
混沌の時代は創造の時代—教育者。創価とは価値創造。皆の智慧の見せ所
「母の日」の嬉しい贈り物—「家族と過ごす時間」が1位。感謝の言葉も添え
自宅での災害への備え、8割が「不十分」と回答。気付いた時が行動の契機

☆心に御書を 第39回 我らは久遠からの誓願の家族
〈御文〉
『日蓮こいしく・をはせば常に出ずる日ゆうべに・いづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり』(国府尼御前御書、1325ページ)

〈通解〉
日蓮を恋しく思われるならば、常に出る太陽、夕べに出る月を拝されるがよい。私は、いつでも日月に姿を浮かべる身なのである。

〈池田先生が贈る指針〉
遠く離れた佐渡の多宝の母へのお手紙である。
いかなる時も、我らは御本仏と共に地涌の誓願に生きる。たとえ会えなくても、全世界の学会家族の心は久遠からの絆で結ばれている。
太陽や月という天の明鏡に異体同心のスクラムを映しながら、妙法の広布の旅を共々に征こう! 偉大な創価の母たちを中心に!

☆第3代会長就任60周年記念「師弟凱歌の記憶」 第3回「大阪の戦い」の金字塔
威風堂々たる「勇戦」の書。縦1・7メートル。日付は「三月十八日」。1983年(昭和58年)のこの日、関西文化会館で揮毫された。
この年から27年前の「大阪の戦い」で、先生は、「勇戦」の書を同志に書き贈っていた。それを長らく保管していた同志が真心を込め、"お返ししたい"と申し出た。"その代わりに"と、池田先生が改めて筆を振るったのが、この「勇戦」の書である。
"これからも、共に勇気を奮い起こして戦い勝とう"——師弟の闘魂が脈打つこの二字に触れると、どんな嵐をも、必ず勝ち越えようとの決意が燃え上がる。

「大阪の戦い」——それは、56年(同31年)の年頭、池田先生が大阪を訪れ、勢いよく始まった。
学会はこの頃、約30万世帯。恩師の悲願であった75万世帯の弘教を成就するには、関西に民衆の大連帯を築かねばならなかった。
青年部の室長だった池田先生は前年10月、戸田先生から大阪派遣を命じられた。師の心を誰よりも知る弟子は、広布開拓の活路を開こうと、覚悟を決めた。「私の使命はただ一つ。この関西に、難攻不落の錦州城を築くことであった。そのために、私は全生命をなげうって、断じて勝ってみせるとの決心であった」
大車輪の戦いが始まった。
焦点は、強盛な祈りを根本に、徹底して信心の闘士を育てることだった。
毎朝、関西本部で御書講義を行い、仏法の確信を烈々と語った。夜まで一軒一軒、駆け巡った。「行く先々で『まだ、時間がある』『まだ、励ませる』と動くうち、日に二十五、六会場を回ったこともある」と池田先生は述懐。
誰もが口々に、"あんなに楽しかった戦いはない"と振り返った。

池田先生は時間を惜しんで、はがきや手紙にペンを走らせた。「一念に億劫の辛労」を尽くして祈り、会えない友とも心を結んだ。
「立ち止まることもできず、手を振り、目で挨拶を交わしながら、心で題目を送った時もある。
たとえ一瞬でも、心が触れ合えば、『仏縁』を結ぶことができる。ただ通り過ぎてしまえば、何も価値は生まれない」
大阪支部は3月、広布の歴史で初となる"一支部で5000世帯以上"の弘教を達成する。
魔も蠢動した。新聞が「暴力宗教」等と書き立てた。
池田先生は、いよいよ勇み立った。"「三障四魔紛然として競い起る」だ。学会が正しい証明だ"
迎えた5月、圧巻の金字塔となる1万1111世帯の弘教を成就したのである。
そして、師弟の無限の力を証明し、「"まさか"が実現」と世間をあっと言わせた、参院選の大阪での大勝利。偉大なる歴史を今、世界中の同志が、小説『人間革命』第10巻を通して学ぶ。
常勝の「カンサイ・スピリット(関西魂)」は、世界のあの地この地で、試練に立ち向かう友の心に「勇戦」の炎をともしている。