題目の人は強い。
苦難にも負けない。
「いよいよ強盛に
大信力をいだし給へ」
勇気の心で進みゆこう!
下山御消息 P349
『現証に付て事を切らんと思う処に、彼常に雨を心に任せて下す由披露あり、古へも又雨を以て得失をあらはす例これ多し、所謂伝教大師と護命と守敏と弘法と等なり、此に両火房上より祈雨の御いのりを仰せ付けられたり』
【通解】
現証をもって決着をつけようと思っていたところ、良観房は常に雨を心のままに降らせると世間に宣伝している。昔もまた祈雨をもって優劣を決した例は多くある。かの伝教大師と護命、守敏と弘法の例などである。ちょうどこの時にあたって両火房が幕府より祈雨を仰せつけられたという。
〈寸鉄〉 2019年10月20日
創価の力は人間の絆で築いた団結に—博士。復旧・復興へ!同志と支え合い
広島の日。地涌の使命に燃えて対話拡大。平和を願う民衆の大連帯今こそ
幹部は会合に参加できぬ友にこそ励ましを。組織の隅々に信仰の歓喜送れ
無許可の廃棄業者は不法投棄の温床と。出す前に確認を。リサイクルの日
歩行者の死亡事故、7割が道路横断中。車の運転は「歩行者優先」を忘れず
☆第43回本部幹部会 沖縄総会から(会長指導)
◇明2020年のテーマは「前進・人材の年」
◇皆が前進 皆が人材 新しい陣列を勇気の挑戦で
一、「世界広布新時代第43回本部幹部会」ならびに「沖縄総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
また本日は、5カ国・地域から、114人のSGIメンバーが参加されています。
遠いところ、ようこそお越しくださいました。心より歓迎申し上げます。
◇平和の種が花開く
一、さてこのたび、インド、タイ、そして中国を訪問してまいりました。いずこにあっても、池田先生のまかれた幸福と平和の種が見事に育ち、花開く時代を迎えていることを、改めて実感する歴訪でありました。
20万人以上もの陣列を築くインドでは、待望の新「本部」と、創価菩提樹園に「池田講堂」が完成。また、コヴィンド大統領との会見、名門マーナブ・ラチャナ大学から池田先生への名誉哲学博士号授与など、学会への共感は、インド社会全体に広がっています。
一方、タイ創価学会の陣列は、19万4000人を超え、この四半世紀で10倍の発展を成し遂げました。中でも壮年部は、明年に向けて、7万5000人の連帯を築こうと意気盛んです。
池田先生との出会いを重ねてこられたアナン元首相が、「世界の調和のために献身される池田博士から、会うたびに多くのことを学びました。その時の会話は、すぐに書き起こして、全て覚えています」と語られたように、タイにおいても、池田先生の平和思想は厳然と根付いています。
先生が親交を深められたプーミポン前国王の次女で、ワチラロンコーン国王の妹君であられる、シリントーン王女との会見の模様が、タイのテレビ各局で放映されたのも、そうした社会的信頼の表れであります。
そして、建国70年の国慶節(建国記念日)を迎えた中国では、人民大会堂での記念レセプションに、学会を代表して出席してまいりました。
また、周恩来総理のめいである周秉徳氏と会見。周氏は、学会による日中友好への一貫した姿勢を高く評価しつつ、「後継とは、具体的な実践によって実を結ぶものです」と結論されていました。
まさに今、インドにあっても、タイにあっても、否、全世界にあって、「わたしが山本伸一」と、地涌の使命を自覚した池田門下の一人一人が、「具体的な実践」によって、「後継」の実を結んでいるのであります。
学会創立90周年を迎える明2020年は、池田先生の第3代会長就任から60周年の佳節を刻みます。
池田先生が会長に就任された、1960年の年間テーマは「前進の年」。私どもは、さらなる世界広布の前進と、人材拡大の実証で、先生の偉大さを全世界に宣揚していきたい。
そこで、明年はテーマを「前進・人材の年」と掲げ、共に進んでいきたい(拍手)。
一、池田先生の戦いは、蒲田の二月闘争、札幌・夏の陣、大阪の戦い、山口開拓指導と、若き日から「前進また前進」の連続でした。
かつて池田先生は教えてくださいました。
「私も若き日に、C級支部といわれ、弘教の勢いも全然あがらなかった文京支部で、戸田先生の命により支部長代理として指揮をとった。そのときの合言葉が『前進』であった。"この支部が前進しなければ、学会全体が前進しない"との確信に立ち、それこそ歌を口ずさむ思いで生き生きと戦った」と。
私たちもまた、「私の前進なくして、世界広布の前進はない」との確信に立って、生き生きと戦っていきたい。
先生は、こうも教えてくださっています。
「私は徹底して、(文京)支部のメンバー一人一人と会っていきました。当時の組織はタテ線だから、神奈川の橋本や保土ケ谷方面など、支部員もあちこちに散在している。私は、そうしたメンバーを全力で励まし、電光石火で手を打っていった。そして、その年の12月には、全国が目を見張る、第一級の拡大の成果を残すことができたのです」
実際、当時の女性支部長のご主人からして、仕事が忙しい上、威張る幹部が嫌で、当初は活動を避けていました。
しかし、先生が機会を逃さず、「奥さまには、いつも本当にお世話になっております」と、丁寧に頭を下げ、あいさつされると、ご主人の学会に対する見方は一変。やがて、奥さまの後を受けて支部長となるまでに成長されました。
人材育成とは、まず自分が模範の人材に成長すること。この原点に立ち返り、明「前進・人材の年」は、"皆が前進""皆が人材"の「目を見張る」一年にしていきたいと思います。
◇柔軟かつ大胆に
一、池田先生が60歳の還暦を迎えた折、長年、先生と親交を結んだ経営の神様・松下幸之助氏は、こう祝詞を寄せてくださいました。
「もうひとつ『創価学会』をお作りになられる位の心意気で」と。
今後、少子高齢化が加速度的に進展していきます。それに即応して、学会組織の形や在り方も、柔軟かつ大胆に変化していかなければなりません。
変化を頑迷固陋に拒むのではなく、しかしまた変化に唯々諾々と従うのでもなく、時代の「挑戦」に対して、雄々しく「応戦」し、学会が新たな進化を遂げゆく、チャンスへと転じていくべき時です。
池田先生の会長就任60周年を迎える明年、今度は、私たち後継の池田門下が、「もう一つ『創価学会』を作る心意気」で、前進の気迫を五体にみなぎらせて戦い、人材を見付け、育て、伸ばし、広げながら、わがブロック、わが地区、わが支部の広布を一歩前進させていきたい。そして、先生にご安心いただける創立90周年にしていきたい。
さあ、まずは本年、「世界聖教会館」が開館する「11・18」を大勝利で飾り、前進また前進の号砲を高らかに打ち鳴らしていこうではありませんか(拍手)。