◇今週のことば
試練の宝友と連帯を
「わざわひも転じて
幸となるべし」
創価のレジリエンスで
「変毒為薬」の前進だ!
2019年10月14日
富木殿御書 P969
『夫れ賢人は安きに居て危きを歎き佞人は危きに居て安きを歎く』
【通解】
賢人は安全な状態にあっても危険に備え、心の曲がった人は危険な状態にあっても、それに対処しようとせず安穏を願う
〈寸鉄〉 2019年10月14日
台風被害で対策本部中心に被災者の激励に総力。共々に負けじ魂燃やして
御書「祈りのかなはぬ事はあるべからず」。妙法に不可能なし!再起を必ず
真実を語る。これが学会発展の力—恩師。自他共の幸福開く誇りを堂々と
奉仕することが私の宗教—偉人。今できることを地道に。地域・社会のため
公明党議員が災害現場に急行。連帯力を生かして迅速に支援を。庶民守れ
☆ライオンハート 師子の誓い 第1回 台湾 黄家鈴さん
◇可能性を信じ 光を当てる
——教師を目指したきっかけは何でしたか。
志望する大学に合格できず、不本意な環境でスタートした学生生活が転機になりました。学生時代は高雄で1人暮らしを。台湾では、学生部員一人一人に"愛心ママ"と呼ばれる婦人部の担当者がつきます。
私の元に来て、いつも体調を気に掛け、時にはごはんをおすそわけしてくれる"愛心ママ"。彼女の「今は思うようにいかない人生だと思うかも知れないけれど、信心根本に頑張る中で、必ず将来の方向性が見えてくるわよ」との励ましを受けて、一時は離れていた学会活動に取り組むようになりました。
地域の同志からも勧められ、少しずつ池田先生の著作を読むように。皆の可能性を信じ、引き出そうとする創価教育の哲学に感動し、教師を目指すようになったのです。
——教師になるまでには、どのような苦労があったのですか。
台湾では、大学卒業後に教育実習を受け、さらに教員免許を取得するために合格率数%の最難関の試験に合格しなければなりません。教師を目指していた友人の多くも、次第に進路を変えるようになるほどでした。
試験は第1段階の筆記試験と第2、第3段階の模擬授業、面接です。初の試験で第3段階まで進めたのですが、その場の雰囲気に圧倒され"卒業したばかりだから受かるはずがない"とおじけづき、うまく話すことができませんでした。結果は不合格でした。
自身の弱い心に負けたと反省し、信心に一層励むとともに、経験を積もうと中学校で臨時講師として働くことにしました。"一日を何倍も価値あるものにしよう""できることは全てやろう"と決意。教科ごとの教育計画の策定や教材作成を手伝いました。その上で、夜遅くまで試験に向けて徹底的に勉強しました。
そして迎えた翌年の第3段階の試験の日。模擬授業は臨時講師として授業をしている時のように、面接は学会の先輩たちと談笑しているかのように、自然な姿で終えることができました。結果は合格。しかも全国で8番という好成績だったのです。家族で涙を流して喜びました。最難関の場所で最高の成績を収めることができた——これ以上の歓喜はありません。
教育の場では、子どもたちの可能性に光を当てられるよう努力しています。
何年か前、落ち着きがなく、よく授業の邪魔をするため、周囲から疎まれている生徒がいました。何とかしたいと祈りを重ねる中、彼が工作が得意であることを見つけ、文化祭の設営の中心者に抜てきすると大活躍。クラスの皆も喜び、本人も誇らしげでした。
彼からは今でも毎年、手紙が来ます。"黄先生が私の可能性を見つけてくれたから、今の私がいます"等の言葉に、教師になって本当に良かったと思います。
——今後の決意をお聞かせください。
女子部では訪問・激励に積極的に取り組んでいます。これは学会のメンバーだけでなく、友人も含めてです。女子部の同志と普段から訪問・激励のエピソードを共有しています。
この流れの中で、私も信心で自分の可能性をつかんだこと、師匠がいるから頑張れることを一対一の対話で、さらに多くの人に伝えていきたい。また"創価教育の理念を実践する模範の人に"との師への誓いを忘れず、教師として尊敬される人になっていきます。
2005年入会。台北市在住。2013年に教員免許を取得した。現在は台北市の中学校で英語を教えるとともに、クラスの担任も務める。台湾女子部長。