2019年10月4日金曜日

2019.10.04 わが友に贈る

誰も見ていない所で
どれだけ努力できるか。
影の労苦を惜しまぬ人が
最後に信頼を勝ち取る。
自身に恥じぬ人生劇を!

曾谷入道殿御返事 P1059
『題目をはなれて法華経の心を尋ぬる者は猿をはなれて肝をたづねしはかなき亀なり』

【通解】
題目をはなれて法華経の心を尋ねる者は、あたかも猿をはなれて猿の肝を得ようとした亀のようなものである。

〈寸鉄〉 2019年10月4日
東京富士美で仏絵画展が開幕。美の極致。心豊かな会話も弾む芸術の秋到来
「法華経を説く人は柔和忍辱衣と申して」御書。大誠実の行動が学会の魂
善は必ず悪に勝つ—博士正義の学会は世界宗教に発展。後継よ勇み拡大を
国連世界宇宙週間。人類は地球に生きる共同体。宇宙大の心で共に未来へ
人工知能(AI)時代、未来描く哲学が重要—学者"知恵の人"こそ社会の宝

☆心大歓喜 世界広布の電源地 2019年9月24日
今回の「心大歓喜——紙上講義で学ぼう」には、世界広布の電源地・アメリカSGIのオリビア・サイトウ青年部長が登場。「薬王品得意抄」の御文を拝し、眼前の「一人」を徹底して励ましながら、社会に希望の光を送りゆくアメリカSGI青年部の誇りを、つづってもらいます。

◇御文
『法華経は闇夜の月のごとし法華経を信ずれども深く信ぜざる者は半月の闇夜を照すが如し深く信ずる者は満月の闇夜を照すが如し』(薬王品得意抄、1501ページ3行目〜4行目)

◇通解
法華経は闇夜の月のようなものである。法華経を信じたとしても深く信じない者は半月が闇夜を照らすようなものであり、深く信じる者は満月が闇夜を照らすようなものである。

★池田先生の指針から
「仏法は勝負」である。現実の生活にあって、一歩また一歩と、向上し、具体的な実証を示していく。そして勝利者となり、成功者となり、長者となっていく。
その姿こそが、仏法の証明であり、あとに続く後輩の希望となる。
どうか青年部の諸君は、たがいに励ましあい、守りあいながら、21世紀の大いなる「アメリカン・ドリーム」を、堂々と、朗らかに実現していっていただきたい。(アメリカSGIの「7・3」記念研修会でのスピーチ、『池田大作全集』第87巻所収)
    ◇ ◇ ◇
大事なことは、「まず祈る」ことである。祈った瞬間から回転が始まる。闇が深ければ深いほど、暁は近い。祈りきった瞬間から、胸中に太陽が昇る。
「ホープ(希望)!」。祈りこそが、希望の太陽である。悩みを感じるごとに、祈り、打開し、境涯を開いていく。これが、日蓮仏法の「煩悩即菩提」の軌道である。
いわんや、リーダーとして、友のために悩む、広布のために悩む、人を救うために悩む——それ自体が、偉大な責任感の表れであり、菩薩の振る舞いである。
地涌の菩薩に打ち勝てない苦難など、あるわけがない。ゆえに、何があろうと、高らかに妙法を唱えながら、一歩、また一歩と勝ちぬいていただきたい。(ニューヨーク文化会館の集いでのスピーチ、『池田大作全集』第87巻所収)

◇アメリカSGI青年部長 オリビア・サイトウ
●眼前の「一人」を大切に 励ましの光を広げて
1960年10月、世界広布の歴史的な第一歩をアメリカ・ハワイの地に刻まれた池田先生は、続いてサンフランシスコ、シアトル、シカゴ、そしてニューヨークやワシントンDC、ロサンゼルスと、各都市を歴訪。各地で、苦労しながら広布に励む草創の同志を真心から激励されました。まさに、アメリカ広布の本格的な前進は、眼前の「一人」を大切にされる先生の慈愛の励ましが発火点だったのです。
どこまでも「一人」を大切に——私たちは今、この師の心をわが心とし、全米各地で"励ましのスクラム"を広げています。
今回拝する「薬王品得意抄」の一節は、法華経を深く信じる人は、満月が闇夜を照らすように、あらゆる煩悩の闇を照らし晴らしていけるとの日蓮大聖人の御確信を述べられている箇所です。
96年6月1日、ロサンゼルスを訪問された先生は、アメリカSGI最高会議の席上、この御文を拝して語られました。
「アメリカ広布の最高リーダーの皆さまは、メンバーが一人ももれなく皓々たる満月のごとき幸福に輝いていくよう『真心』を尽くしていただきたい」「一人一人を心を込めて大切にし、満月のように円満な、仲良き『連帯』の光を強めていただきたい」
昨今のアメリカ社会には、対立や分断、さまざまな差別、生命を軽視する風潮がまん延しており、特に若者の多くは、将来に希望を見いだせず、無力感や孤独感に苛まれています。
そうした現代にあって、私たち創価の青年が果たすべき使命とは、人間主義の哲学を語り広げ、混迷の闇に覆われた社会を希望の光で照らしていくことにほかなりません。
昨年9月、私たち青年部は、全米9会場を結んで青年大会「正義の師子・5万」を開催。この日に向けて、友好対話と訪問・激励に力を注いだ結果、全土に若き地涌の大連帯を築くことができました。
本年、アメリカSGIでは、地区の強化を軸にした人材育成と弘教拡大に取り組んでおり、リーダー一人一人が最前線の地区に飛び込み、励ましを広げています。青年部としても、青年の月・7月に全米560会場で「支部青年部座談会」を実施。ここには、7000人以上の友人が参加し、「話を真剣に聞いてもらえたのがうれしかった」「皆が差別や偏見なく語り合っていることに驚いた」など、SGIに対する共感の声が数多く寄せられました。
座談会で広げた友情をさらに深めようと、先月、青年部がリードして取り組んだ仏法対話では、1カ月間で1500世帯を超える弘教を成し遂げ、先生に歓喜の報告をすることもできました。
SNSの普及により、"画面越し"でのつながりが増える一方、人間関係の希薄化や孤立化が憂慮されています。だからこそ、座談会や訪問・激励、仏法対話など、互いの悩みや信念を率直に語り、励まし合って、心と心を結ぶ創価の"人間交流の場"が持つ意義は、ますます重要になっていると確信します。
私自身、かつては自分に自信を持てず、将来を悲観していました。そんな折、女子部の先輩に悩みを打ち明けたところ、「師弟」の大切さを教えてくれたのです。さっそく先生の著作を手に取り、読み進めるうち、青年に信頼を寄せる数々の指導に感動しました。"私以上に私を信じてくださる師匠のために、自らの使命に生き抜こう"——そう誓って以来、信心に本格的に励むようになりました。
その後、"折伏こそ最高の報恩"との確信で対話に挑み、これまで11人に弘教を成就。現在、2人の友人に仏法対話を続けており、そのうち一人は、毎日、唱題に挑戦してくれています。
1950年代に信心を始めた祖父母、そして、世界広布に尽くそうとアメリカに渡った父母の開拓精神を受け継ぎ、師と共に、妙法流布に戦い抜くことが私の使命です。
学会創立90周年の明2020年には、池田先生のアメリカ初訪問60周年の佳節を迎えます。幾重にも意義深き年を、地涌のスクラム拡大で荘厳していくとの誓いを胸に、全米の青年部の同志と広布に走り、創価の励ましの光をアメリカ全土へ送ってまいります。