2015年12月3日木曜日

2015.12.03 わが友に贈る

命は使命に変わる。
労苦は心の宝となる。
病気と闘う人
家族を介護する人に
大確信の励ましを!

妙法曼陀羅供養事 P1306
『されば此の良薬を持たん女人等をば此の四人の大菩薩前後左右に立そひて此の女人たたせ給へば此の大菩薩も立たせ給ふ乃至此の女人道を行く時は此の菩薩も道を行き給ふ』

☆こころに響く言葉
少年期は見守る姿勢で

少年時代に入ってからの親の仕事は、子どもの自主性を見守ることにあると思う。
子どもの生き方に干渉したり、まして、
親のエゴイズムで子供を自分たちの欲する鋳型にはめ込もうなどということはあってはなるまい。

☆第2回「世界女性平和会議」への池田SGI会長夫妻のメッセージ
「女性の世紀」「生命の世紀」の颯爽たるトップランナーの集い、誠におめでとうございます!
憧れの天地・ボリビア、イタリア、アメリ力のリーダーの方々の素晴らしい活動報告も、また、各個・各地の皆さん方の目覚ましい大前進の模様も、一つ一つ、妻と胸を熱くして伺っております。
『一代聖教の中には法華経第一・法華経の中には女人成仏第一なり』(P1311)と宣言なされた日蓮大聖人が、この晴れ姿を、さぞかし喜ばれ、讃えておられることでありましょう。

◇「胸中の肉団に」
第2回の「世界女性平和会議」に当たり、3点のエールを送らせていただきます。
第一に、「一人を大切に!共に生命の『幸福の都』を」ということです。
人間は、誰もが幸せを開く智慧と力を持って生まれてきました。この一人の智慧と力を無限に解き放ちゆく源泉が、妙法の信仰であります。
日蓮大聖人は、日女御前に、『此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり』(P1244)と仰せになられました。
創立の父・牧口先生も、御書に線を引かれていた御聖訓であります。
人類が探し求めてやまなかった究極の「幸福の都」が、他のどこでもない、汝自身の「胸中の肉団」にあることを、明確に教えてくださっております。
そして、どんな厳しい宿命に苦しむ女性にも、この究極の「生命尊厳の哲理」を示して、一人一人を抱きかかえ、一緒に涙して題目を唱えながら、「幸福の都」を輝かせてきたのが、わが婦人部、わが女子部の皆さん方であります。
私たちの大切な友人で、幅広い女性を糾合して、北アイルランド紛争の解決に尽力されたベティ・ウィリアムズさんも語られています。
「まずは、ひとりの人間を救ってください。ひとりというのは巨大な数です。もしあなたがひとりを教うならば、あなたは10人を救うことにもなるのです。そのひとりは、自分のまわりにいる他の10人を教育するからです」(『絶望忿立ち直る方法を教えてください』野村正次郎・根本裕史訳)と。
一人の蘇生、なかんずく万人の女性の勇気と希望の「人間革命」の波動は計り知れません。

◇人材の花園
第二に、「太陽の心で!仏縁と人材の花園を」と申し上げたい。
日蓮仏法は太陽の仏法です。ゆえに、行学の二道に励み、仏法を学び行ずる生命も、縁するすべてを照らし、温めゆける太陽の光と熱を帯びるのです。
もう60年以上前、私は戸田先生の名代として、足かけ3年間にわたって、埼玉県へ御書講義に通いました。
この時、共に学んだお母さんも、「世界最高の大仏法に巡り合い、心に太陽が昇りました!」と喜ばれ、私がお渡しした講義の「修了証書」を家宝としてくれました。
そして、自らの生活苦や心臓疾患など、幾多の悩みも、一つ一つ克服しながら、数え切れないほどの仏縁を結び、人材を育んできたのです。
母は語っています。
「題目を一生懸命、唱えておりますと、あの人にもこの人にもと、不幸な人が眼前にちらついて、もうじっとはしていられないのです」と。
この太陽の心を、お子さんやお孫さん方も、後輩たちも歓喜踊躍して、誇り高く受け継いでいます。
信心の世界には、少しも無駄はありません。世界のいずこにあっても、皆さんの太陽の心があるところ、そこから必ず、仏縁と人材の花園が薫っていくのであります。
「まず一人を救おう。一人を救えば十人を救うことになる」べティ・ウィリムズさん

◇慈愛の陰徳を
第三に、「慈愛の陰徳から!平和の陽報の連帯を」と申し上げたい。
私が対談集を発刊したアメリカの未来学者ヘイゼル・ヘンダーソン博士は、「愛情の経済」という考え方を提唱されています。
博士は、「家庭やコミュニティ内での互いを大切に思いやることや介護、分かち合いなど、小粒でもキラリと輝く無数の活動」の意義が、各国の経済政策のなかで、あまりにも見落とされてきたと警鐘を鳴らしているのです。〈『〈片側経済〉との訣別』柴田譲治訳〉
女性たちが家事や育児、介護、地域奉仕などのために無償で働いている労働—すなわち「愛情の経済」が、どれほど人類を大きく豊かに支えているかを強調しておられるのであります。
博士を、この「愛情の経済」の研究へ導いたのも、お母さんです。お母さんは、年配者や障がい者、また乳幼児のためのボランティア活動へと励むなか、どんなに忙しくとも、4人の子どもたちに優しく向かい合ってくれました。
「私たちには、他の人々の人生を少しでも良くするカがある—これが母から学んだ、非常に重要な教えでした」と、博士は語っておられます。
『陰徳あれば陽報あり』(P1178)です。今日、SGIの婦人部・女子部が揺るぎない民衆の平和勢力と発展したことも、皆さん方一人一人の尊き慈愛の「陰徳」の積み重ねが、平和の「陽報」の連帯となったと、私は確信してやみません。
生老病死の課題が切実な現代社会だからこそ、さらにさらに常楽我浄の希望の生命哲理を掲げて、励ましのネットワークを賢く力強く拡大していこうではありませんか!

ともあれ、かけがえのない創価の宝の皆さんです。皆さん方が健康で長生きしていただくことが、家庭も地域も、社会も世界も守り、勝ち栄えさせゆく何よりの原動力です。
私と妻は、これからもずっと皆さん一人一人に題目を送り続けてまいります。
どうか、共々に、『冬は必ず春となる』(P1253)の逆転勝利の物語を、底抜けに明るく朗らかに創り綴っていこうではありませんか!