新聞休刊日
秋元御書 P1071
『或は少し信ずる様なれども又悪縁に値うて信心うすくなり或は打ち捨て或は信ずる日はあれども捨つる月もあり是は水の漏が如し』
◇人生の座標
若さは素晴らしい。若さは、それだけで力である。昔、ある大富豪が「若さとひきかえなら、自分の全財産をあげてもよい」と言ったという。若いというだけで、どんな権力者も有名人もかなわない宝を持っている。"自分は世界一の幸せ者だ"と思ってよい。ただ自分が若い時には、その幸せがなかなか自覚できないものだ。
☆随筆民衆凱歌の大行進 No.16� 共に大勝利の万歳を!
幾度もの寒波で、日本海側を中心に、北海道、東北、信越、北陸、関西、中国方面など、また関東、中部、四国などでも大雪があり、心配しています。
ご苦労されている方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、同志の皆様が良いお正月を迎えられるよう、懸命に祈っております。
また悪天候が続く中、この本年最終号に至るまで聖教新聞を配達してくださっている、尊き"無冠の友"の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
我ら創価家族は、この一年も大いに動き、大いに語って、広宣流布の前進を成し遂げた。希望を広げた。未来を開いた。
夏の炎暑にも、寒風にも負けず、堂々たる完勝の一年を飾った。
わが弟子、わが同志の大勝利が、本当に嬉しい。
全国各地から、一年の勝報が届いている。
北は北海道・東北から南は九州・沖縄まで、都市部も郊外も、農漁村も離島も、信心の勝利の喜びがあふれ、山あいの市町村でも、海辺の市町村でも、歓喜の中の大歓喜の声が響きわたった。
SGIの各国・地域からも、「我らも勝ちました!」と声が寄せられている。
ここに、世界広布の新時代は、晴れやかに開幕したことを、私は声高らかに宣言したい。共々に「万歳、万歳」と、喜び合おうではないか!
◇尊き庶民の英雄
日蓮大聖人は、健気に信仰を貫く年配の母を、『いままで・しりぞかせ給わぬ事申すばかりなし』(P1224、「辧殿尼御前御書」)と讃えられ、その功労を『釈迦・多宝・十方分身の諸仏も御知見あるか』(同P)と仰せになられた。
私には"多宝"の尊貴な父母たちへの御照覧と拝されてならない。
先日も、各地の友の奮闘の様子を伺った。
——雪深い山形県の御年90歳になる母は、魚の行商を続けながら、娘さんとの死別など幾多の試練を乗り越え、学会と共に生き抜いてこられた。入会した頃は蔑まれたこともあった。
しかし今、まことに若々しく福々しい生命の輝きで地域のために活躍する姿に、縁する人も皆、感動し、その話に心を開いて共鳴されるという。
無名にして偉大な信心一筋の庶民の英雄がいてこそ、広布の拡大があり、勝利があることを、ゆめゆめ忘れまい。
私は、一緒に幾度も風雪を越え来った不二の同志が、一人ももれなく大福運に包まれ、常楽我浄の生命の軌道を悠然と進みゆかれるよう、真剣に題目を送っている。
宿縁深き共戦の友どちが勝ち栄え、その使命の宝土が輝き光る晴れ姿ほど、嬉しいものはない。
今月初旬、私は、懐かしき横浜の鶴見に堂々と聳え立つ神奈川の記念講堂を視察した。その時、会館警備の任にあたっていたのは、壮年部の人材グループ「王城会」の7人の友である。
キャップを務める地区部長は、青年時代を牙城会一筋。19歳だった40年ほど前の三崎カーニバルの折には、応援任務で凛々しく着任してくれていた丈夫であった。
わが盟友たる壮年部の信念の陰徳は頼もしい。
ともあれ、全国各地で、会館警備や会合運営など広布の活動を、男女青年部の創価班、牙城会、白蓮グループ、壮年部王城会、婦人部香城会、また白樺会・白樺グループなどの方々が真剣に支えてくださっている。
今、千客万来の総本部が365日、無事故の運営ができているのも、陰の戦いに徹する尊き労苦があればこそだ。
とともに、今年、開業120年を迎えた、JR信濃町駅をはじめ、地域の皆様方にもお世話になり、感謝に堪えない。
また、座談会等の会場を提供してくださるご一家をはじめ、全ての陰の功労者の方々に、私は駿河(静岡県中央部)の門下への御聖訓を贈りたい。
『かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり』(P1527、「上野殿御消息」)と。
◇轟け歓喜の歌
本年は、楽聖ベートーベンの交響曲「第九」の初稿完成と初演から190年に当たる。
そして、わが九州の友5万人による、忘れ得ぬ「第九」の大合唱からは20周年であった。
九州青年部は、その心を受け継ぎ、「歓喜の歌」を誇り高く歌いながら、父母たちと共に、歓喜の勝利を走り広げてきた。
時あたかも結成60周年を迎えた広布の楽友・音楽隊からも、また、平和の天使・鼓笛隊からも朗報が相次いでいる。
この秋には、創価グロリア吹奏楽団、関西吹奏楽団、しなの合唱団が全日本のコンクールで金賞を獲得。鼓笛隊の創価グランエスペランサも全国大会で優勝を飾った。
そして今月、創価ルネサンスバンガード、鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピースが美事に日本一の栄冠を勝ち取ったのである。
自身の課題、勉学や仕事、広布の拡大に挑み、支え合いながらの猛練習の連続だ。人の何倍も忙しく苦労も多い青春である。だからこそ、生命練磨で奏でられる妙音は、人びとの心を強く打たずにはおかないのだ。
今や世界の30以上の国々と地域で、音楽隊・鼓笛隊が活躍する。
ブラジルの「タイヨウ音楽隊」が、全国吹奏楽コンクールで初優勝したという嬉しいニュースも飛び込んできた。
ブラジル青年部の音楽運動を支援してくださっている世界的音楽家のビエイラ氏は言われた。
「私の音楽に対する誓いとは、人びとに希望をもたらすことです」と。
東北各地での「希望の絆」コンサートでも、また民音が取り組む東北希望コンサートでも、音楽の真髄の力が光っている。
宮城の友も、全国からの真心の励ましに応えて希望と勇気の歌声をと、"無冠の真実の英雄"との意義ある「無名合唱団」を新出発させた。
日蓮大聖人は、『梵音声と申すは仏の第一の相なり』(P1122、「四条金吾殿御返事」)と仰せである。
仏の生命に具わる力用の中でも、声こそが、友に希望を贈り、自他共に勝利の人生を開きゆく力となっていくのだ。
◎2014年「世界広布新時代 開幕の年」のご愛読に感謝、感謝! 明年も宜しく、お願い致しま〜す(^_-)-☆
2014年12月31日水曜日
2014年12月30日火曜日
2014.12.30 わが友に贈る
新聞休刊日
上野殿御返事 P1512
『いつもの御事に候へばをどろかれずめづらしからぬやうにうちをぼへて候は凡夫』の心なり』
◇人生の座標
「二十世紀の山」を、どう乗り越えていくか。いずこの国も、団体も、組織も、この一点を模索している。これまでと同じ発想、同じ陣容では、「山」を登っていくことは到底できない。文字通り、デッド・ヒートの厳しさを耐えて勝ち抜かねばならない時代に入ったといってよい。
その険しき山を登りきっていく原動力は、青年であろう。青年が、生き生きと育っているか。「精神の闘争」に挑戦しているか。未来を展望し、行動しているか。「青年の力」の有無が、その運動なり団体の明暗を分ける時代に入った。私は、そう見ている。
上野殿御返事 P1512
『いつもの御事に候へばをどろかれずめづらしからぬやうにうちをぼへて候は凡夫』の心なり』
◇人生の座標
「二十世紀の山」を、どう乗り越えていくか。いずこの国も、団体も、組織も、この一点を模索している。これまでと同じ発想、同じ陣容では、「山」を登っていくことは到底できない。文字通り、デッド・ヒートの厳しさを耐えて勝ち抜かねばならない時代に入ったといってよい。
その険しき山を登りきっていく原動力は、青年であろう。青年が、生き生きと育っているか。「精神の闘争」に挑戦しているか。未来を展望し、行動しているか。「青年の力」の有無が、その運動なり団体の明暗を分ける時代に入った。私は、そう見ている。
2014.12.29 わが友に贈る
◇今週のことば
歴史に輝く一年
本当にありがとう!
労苦は永遠の福徳なり。
生まれ変わった息吹で
新年も共々に快走を!
2014年12月29日
撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』
◇人生の座標
夢と現実を結ぶ橋は「努力」です。努力する人は希望がわいてくる。希望とは、努力から生まれるのです。夢を大きくもって、足れるところまで足るのです。それが青春です。
☆全米地区部長会へのメッセージ
アメリカSGIの全米地区部長会が20日、カリフォルニア州サンタモニカ市の世界平和池田講堂と各地の会館等を映像で結び、盛大に行われた。
これには池田SGI会長がメッセージを贈り、本年も偉大な勝利の歴史を残した友の奮闘を心から賞讃。真の喜びは、人のため、社会のために行動し、自分自身で創り出していくものであると述べ、21世紀の世界広布の模範として、一人一人が地域社会や家庭を照らす"人間革命の太陽"にと呼び掛けた。
歴史に輝く一年
本当にありがとう!
労苦は永遠の福徳なり。
生まれ変わった息吹で
新年も共々に快走を!
2014年12月29日
撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』
◇人生の座標
夢と現実を結ぶ橋は「努力」です。努力する人は希望がわいてくる。希望とは、努力から生まれるのです。夢を大きくもって、足れるところまで足るのです。それが青春です。
☆全米地区部長会へのメッセージ
アメリカSGIの全米地区部長会が20日、カリフォルニア州サンタモニカ市の世界平和池田講堂と各地の会館等を映像で結び、盛大に行われた。
これには池田SGI会長がメッセージを贈り、本年も偉大な勝利の歴史を残した友の奮闘を心から賞讃。真の喜びは、人のため、社会のために行動し、自分自身で創り出していくものであると述べ、21世紀の世界広布の模範として、一人一人が地域社会や家庭を照らす"人間革命の太陽"にと呼び掛けた。
2014.12.28 わが友に贈る
気高き無冠の友の皆様
通信員、新聞長はじめ
本紙を支えて下さった
全ての方々に最敬礼!
新たな前進を共々に!
報恩抄 P329
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし』
◇人生の座標
世間でいう、いい学校、いい就職という"成功のレール"を歩むことだけが人生ではない。仮に、そのレールどおりの人生を歩んだとしても、本当の充実感を味わえるかどうかは、まったく別問題だ。有名な大学を出ても、犯罪者になる人もいる。人間として偉さとは、学歴や社会的地位で決まるものでは絶対にない。
☆秋季通信員大会へのメッセージ
万障繰り合わせて、秋季通信員大会の開催、誠に、ご苦労様です。いつもいつも、お世話になり、本当にありがとうございます。
聖教新聞という、末法万年尽未来際まで輝き光る、広宣流布の大叙事詩をば、私と共に、私と同じ心で、綴り、留めてくださっているのが、わが誉れの通信員の皆さん方であります。
皆さんは、仏と魔との大闘争の最前線に身を投じ、自ら先頭に立って戦いながら、ペンを揮い、カメラを構え、友を励まし、鼓舞してくださっています。
その尊き労苦の結晶たる紙面を、一番の陰の功労者である神々しき皆さん方に私は心で合掌しつつ、拝見しております。
なかんずく、永年表彰の方々(長年にわたり通信員を務めた友)、誠におめでとうございます。
水の流れる如く、たゆまぬ挑戦を貫き通してくださった皆さん方の偉大な陰徳の歴史は、御本仏・日蓮大聖人がすべて御照覧であられます。
限りない陽報が、皆さん方の生命を、また一家眷属を包んでいくことは、厳然たる因果の理法に照らして絶対に間違いありません。
御聖訓には、『今の法華経の文字は皆生身の仏なり我等は肉眼なれば文字と見るなり』(P1050、「法蓮抄」)とあります。
「文字」こそが「生身の仏」の振る舞いそのままに、民衆救済の慈悲の働きをすると仰せなのです。
「万人成仏」を説いた最極の経典である法華経も、文字によって残され、日本へ伝えられました。そして、日蓮大聖人が、その文底の大法を、あますところなく説き明かされたのであります。
この御金言を活字として編纂し、御書全集の出版を実現されたのは、わが恩師・戸田城聖先生です。
御書を根幹とする創価の師弟の言論戦は、一切衆生の仏性を開かしめる仏の慈悲の精神を凝結した、文字による民衆救済の大運動といえましょう。
その魂と実践を脈々と受け継ぎ、今、宝の文字を刻み残しゆく戦いは、聖教新聞の尊き通信員活動にこそ、輝き光っていることを大確信していってください。
皆さん方の心血を注がれた手作りの紙面によって、勇気と希望が地域の友へ大きく広がっていることも、その中から入会を決意する方が数多く誕生していることも、全部、報告を伺っております。
まさしく、皆さんが苦労し、心を込めて書く一つ一つの記事が、万人の幸福を花開かせる仏の文字となっているのです。
明年のテーマは、「世界広布新時代 躍進の年」と銘打たれました。
「躍進」の力──それは一体、どこから生まれるか。
思えば、現在の東京都新宿区信濃町18番地に、わが聖教新聞社の社屋(現・第1別館)が落成したのは、1961年(昭和36年)の「躍進の年」であります。
私が第3代会長に就任した翌年、創価の新時代の「躍進」は、新たな「言論城」の誕生と時を同じくして開始されました。
ゆえに私は、今再び、不二の盟友たる通信員の皆さん方と一緒に、躍動し、進撃する「言論」の力によって、「世界広布新時代」の「躍進」の波動を起こしていきたいと思うのであります。
ペンの宝剣で時代の闇を切り裂き、未来への扉を開く活字文化の旗手が皆さんです。
私はどこまでも、皆さんと共々に、小説 『新・人間革命』 をはじめ、いやまして書いて書いて書き抜いていく決心であります。
いよいよ勢いのある文章と、明るく晴れやかな写真で、一人一人の「人間革命」の躍進を、「民衆勝利」の躍進を、そして、「広宣流布」即「世界平和」の躍進を、力強くリードしていこうではありませんか!
大切な大切な皆さんの益々の健康と活躍、ご一家のご多幸と栄光を、私は妻と共に、さらに真剣に祈ってまいります。
どうか、お元気で!
通信員、新聞長はじめ
本紙を支えて下さった
全ての方々に最敬礼!
新たな前進を共々に!
報恩抄 P329
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし』
◇人生の座標
世間でいう、いい学校、いい就職という"成功のレール"を歩むことだけが人生ではない。仮に、そのレールどおりの人生を歩んだとしても、本当の充実感を味わえるかどうかは、まったく別問題だ。有名な大学を出ても、犯罪者になる人もいる。人間として偉さとは、学歴や社会的地位で決まるものでは絶対にない。
☆秋季通信員大会へのメッセージ
万障繰り合わせて、秋季通信員大会の開催、誠に、ご苦労様です。いつもいつも、お世話になり、本当にありがとうございます。
聖教新聞という、末法万年尽未来際まで輝き光る、広宣流布の大叙事詩をば、私と共に、私と同じ心で、綴り、留めてくださっているのが、わが誉れの通信員の皆さん方であります。
皆さんは、仏と魔との大闘争の最前線に身を投じ、自ら先頭に立って戦いながら、ペンを揮い、カメラを構え、友を励まし、鼓舞してくださっています。
その尊き労苦の結晶たる紙面を、一番の陰の功労者である神々しき皆さん方に私は心で合掌しつつ、拝見しております。
なかんずく、永年表彰の方々(長年にわたり通信員を務めた友)、誠におめでとうございます。
水の流れる如く、たゆまぬ挑戦を貫き通してくださった皆さん方の偉大な陰徳の歴史は、御本仏・日蓮大聖人がすべて御照覧であられます。
限りない陽報が、皆さん方の生命を、また一家眷属を包んでいくことは、厳然たる因果の理法に照らして絶対に間違いありません。
御聖訓には、『今の法華経の文字は皆生身の仏なり我等は肉眼なれば文字と見るなり』(P1050、「法蓮抄」)とあります。
「文字」こそが「生身の仏」の振る舞いそのままに、民衆救済の慈悲の働きをすると仰せなのです。
「万人成仏」を説いた最極の経典である法華経も、文字によって残され、日本へ伝えられました。そして、日蓮大聖人が、その文底の大法を、あますところなく説き明かされたのであります。
この御金言を活字として編纂し、御書全集の出版を実現されたのは、わが恩師・戸田城聖先生です。
御書を根幹とする創価の師弟の言論戦は、一切衆生の仏性を開かしめる仏の慈悲の精神を凝結した、文字による民衆救済の大運動といえましょう。
その魂と実践を脈々と受け継ぎ、今、宝の文字を刻み残しゆく戦いは、聖教新聞の尊き通信員活動にこそ、輝き光っていることを大確信していってください。
皆さん方の心血を注がれた手作りの紙面によって、勇気と希望が地域の友へ大きく広がっていることも、その中から入会を決意する方が数多く誕生していることも、全部、報告を伺っております。
まさしく、皆さんが苦労し、心を込めて書く一つ一つの記事が、万人の幸福を花開かせる仏の文字となっているのです。
明年のテーマは、「世界広布新時代 躍進の年」と銘打たれました。
「躍進」の力──それは一体、どこから生まれるか。
思えば、現在の東京都新宿区信濃町18番地に、わが聖教新聞社の社屋(現・第1別館)が落成したのは、1961年(昭和36年)の「躍進の年」であります。
私が第3代会長に就任した翌年、創価の新時代の「躍進」は、新たな「言論城」の誕生と時を同じくして開始されました。
ゆえに私は、今再び、不二の盟友たる通信員の皆さん方と一緒に、躍動し、進撃する「言論」の力によって、「世界広布新時代」の「躍進」の波動を起こしていきたいと思うのであります。
ペンの宝剣で時代の闇を切り裂き、未来への扉を開く活字文化の旗手が皆さんです。
私はどこまでも、皆さんと共々に、小説 『新・人間革命』 をはじめ、いやまして書いて書いて書き抜いていく決心であります。
いよいよ勢いのある文章と、明るく晴れやかな写真で、一人一人の「人間革命」の躍進を、「民衆勝利」の躍進を、そして、「広宣流布」即「世界平和」の躍進を、力強くリードしていこうではありませんか!
大切な大切な皆さんの益々の健康と活躍、ご一家のご多幸と栄光を、私は妻と共に、さらに真剣に祈ってまいります。
どうか、お元気で!
2014年12月27日土曜日
2014.12.27 わが友に贈る
子どもたちの笑顔は
平和と幸福の土台。
親子の絆を強く
宝の思い出を刻む
有意義な冬休みを!
四菩薩造立抄 P989
『総じて日蓮が弟子と云つて法華経を修行せん人人は日蓮が如くにし候へ、さだにも候はば釈迦多宝十方の分身十羅刹も御守り候べし』
◇人生の座標
成績が優秀で「いやな人間」になるよりは、成績は中くらいでもいいから「魅力ある人間」になってもらいたい。
「魅力ある人間」というのは、"自分は自分だ"と堂々と胸を取っている人間です。そして、自分と違う人の長所を、素直に尊敬し、愛せる人間です。
☆御書とともに� 第42回 多宝の先輩方に感謝
『法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり』(上野尼御前御返事、P1580)
◇通解
法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏である。
◇同志への指針
妙法を唱え、広宣流布に生きる学会員こそ、仏である。法のため、人のために尽くしゆく功徳は、そのまま自身の生命を荘厳する。
多宝会、宝寿会、錦宝会の皆様方が、友人に後輩に、子に孫に、体験を語り、我らの広布史を誇らしく伝える。その姿が、妙法に生きる偉大な勝利の人生を、何よりも雄弁に物語っているのだ。
健康長寿を深く祈ります。
平和と幸福の土台。
親子の絆を強く
宝の思い出を刻む
有意義な冬休みを!
四菩薩造立抄 P989
『総じて日蓮が弟子と云つて法華経を修行せん人人は日蓮が如くにし候へ、さだにも候はば釈迦多宝十方の分身十羅刹も御守り候べし』
◇人生の座標
成績が優秀で「いやな人間」になるよりは、成績は中くらいでもいいから「魅力ある人間」になってもらいたい。
「魅力ある人間」というのは、"自分は自分だ"と堂々と胸を取っている人間です。そして、自分と違う人の長所を、素直に尊敬し、愛せる人間です。
☆御書とともに� 第42回 多宝の先輩方に感謝
『法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり』(上野尼御前御返事、P1580)
◇通解
法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏である。
◇同志への指針
妙法を唱え、広宣流布に生きる学会員こそ、仏である。法のため、人のために尽くしゆく功徳は、そのまま自身の生命を荘厳する。
多宝会、宝寿会、錦宝会の皆様方が、友人に後輩に、子に孫に、体験を語り、我らの広布史を誇らしく伝える。その姿が、妙法に生きる偉大な勝利の人生を、何よりも雄弁に物語っているのだ。
健康長寿を深く祈ります。
2014年12月26日金曜日
2014.12.26 わが友に贈る
この一年を振り返り
明年の目標を定めよう!
いつも「これから」が
人生の本舞台だ。
共に新たな躍進を!
本尊供養御書 P1536
『事多しと申せども年せまり御使急ぎ候へば筆を留候い畢んぬ』
◇人生の座標
青春とは、「悩みと希望との戦場」である。
どちらが勝つか。
絶対に、希望を勝たせなければならない。
今、どんなに苦しくても、人は「勝つために生まれてきた」からだ。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第45回 希望漲る創価家族の新春を
例年にない大雪など各地の悪天候に、あらためて、心からのお見舞いを申し上げます。
聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、全同志の絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。
世界広布新時代が開幕した本年、最高峰の仏法哲理を共に学び、共に祈り、共に実践する中で、新しい人材が、日本中、世界中に誕生した。
まさに今、尊貴なる地涌の菩薩が躍り出て、平和のために立ち上がる姿を見る時、私の胸は高鳴る。
我らは勝った。広布と人生の舞台で勝った。堂々と常勝の民衆城は築かれた。
この一年の晴れやかな大勝利、おめでとう!
皆、よく戦い切り、よく勝ち切ってくれた。厳しい凍てつく寒さの中、ご苦労さま! ありがとう! 本当にありがとう!
何よりも御本仏・日蓮大聖人が讃嘆くださっています。冥の照覧は絶対であり、絶大です。
牧口先生の殉教70年に、いやまして強く大きく、自他共の幸福の道を開くことができました。戸田先生も「天晴れ!」とお喜びでしょう。
『陰徳あれば陽報あり』(P1178、「陰徳陽報御書」)
わが偉大な陰徳の同志に、一人ももれなく偉大な陽報が赫々と現れゆくことを、私は祈り抜いていきます。
ともあれ、民衆のために尽くし抜く新時代のリーダーが育っていることが、私はうれしい。
勝っておごらず、勝った時に、次にまた勝つ因をつくる。これが創価の常勝の将軍学です。いよいよ賢く、いよいよ誠実に、いよいよ勇敢に、広布と人生の躍進へ出発しよう!
誉れの同志を最大に温かく労い讃え、希望みなぎる創価家族の新春を迎えましょう!
明年の目標を定めよう!
いつも「これから」が
人生の本舞台だ。
共に新たな躍進を!
本尊供養御書 P1536
『事多しと申せども年せまり御使急ぎ候へば筆を留候い畢んぬ』
◇人生の座標
青春とは、「悩みと希望との戦場」である。
どちらが勝つか。
絶対に、希望を勝たせなければならない。
今、どんなに苦しくても、人は「勝つために生まれてきた」からだ。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第45回 希望漲る創価家族の新春を
例年にない大雪など各地の悪天候に、あらためて、心からのお見舞いを申し上げます。
聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、全同志の絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。
世界広布新時代が開幕した本年、最高峰の仏法哲理を共に学び、共に祈り、共に実践する中で、新しい人材が、日本中、世界中に誕生した。
まさに今、尊貴なる地涌の菩薩が躍り出て、平和のために立ち上がる姿を見る時、私の胸は高鳴る。
我らは勝った。広布と人生の舞台で勝った。堂々と常勝の民衆城は築かれた。
この一年の晴れやかな大勝利、おめでとう!
皆、よく戦い切り、よく勝ち切ってくれた。厳しい凍てつく寒さの中、ご苦労さま! ありがとう! 本当にありがとう!
何よりも御本仏・日蓮大聖人が讃嘆くださっています。冥の照覧は絶対であり、絶大です。
牧口先生の殉教70年に、いやまして強く大きく、自他共の幸福の道を開くことができました。戸田先生も「天晴れ!」とお喜びでしょう。
『陰徳あれば陽報あり』(P1178、「陰徳陽報御書」)
わが偉大な陰徳の同志に、一人ももれなく偉大な陽報が赫々と現れゆくことを、私は祈り抜いていきます。
ともあれ、民衆のために尽くし抜く新時代のリーダーが育っていることが、私はうれしい。
勝っておごらず、勝った時に、次にまた勝つ因をつくる。これが創価の常勝の将軍学です。いよいよ賢く、いよいよ誠実に、いよいよ勇敢に、広布と人生の躍進へ出発しよう!
誉れの同志を最大に温かく労い讃え、希望みなぎる創価家族の新春を迎えましょう!
2014年12月25日木曜日
2014.12.25 わが友に贈る
弘教への挑戦の中で
わが境涯は開かれる。
創価班・牙城会の
大学校生よ頑張れ!
今こそ飛躍の時だ。
佐渡御書 P957
『強敵を伏して始て力士をしる、悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し、これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべし』
◇人生の座標
倒れたって、そのたびに起きればいい。起きれば、また前に進める。若いのです。建設です。戦いです。今、これからです。今、何かを始めるのです。
☆世界広布新時代第14回各部代表者会議へのメッセージ
世界広布新時代第14回の各部代表者会議が19日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
これには、池田名誉会長がメッセージを贈り、悔いなき一年を戦い切った全同志を心から賞讃。とりわけ、婦人部・女子部の奮闘に最大の感謝を寄せた。
そして、「日蓮大聖人は、広宣流布に尽くし、働いている人は、 『悪人にやぶらるる事かたし』 (P1147、「四条金吾釈迦仏供養事」)と仰せになられました。仏法のための苦労には、無駄がない。全てが、いかなる悪にも破られない、正義と幸福の金剛不壊の大境涯を開きます」と述べた。
さらに、戸田第2代会長の「誰が何と言おうと、学会は日本の潮である。平和と幸福の潮である。この潮を、全世界の潮流として、地上に理想の社会をつくっていこうではないか!」との言葉を紹介。
新しい一年も、また忙しくなるけれども、私と一緒に、不撓不屈の戦人として、喜び勇んでの転教・転戦を頼むと訴えた。
続いて名誉会長は、本当に偉大な事業は、光の当たらない陰の舞台で、一念を定め、辛抱強く心血を注ぎ抜いて、成し遂げられるものであると力説。
広布のリーダーは、労多きことを誇りとし、一人一人の同志を仏の如く大事にしながら、明年も世界が喝采する人材の花、福徳の花、勝利の花を爛漫と咲かせ切っていただきたいと呼び掛けた。
最後に、『異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし』(P1463、「異体同心事」)の御聖訓を贈り、メッセージを結んだ。
わが境涯は開かれる。
創価班・牙城会の
大学校生よ頑張れ!
今こそ飛躍の時だ。
佐渡御書 P957
『強敵を伏して始て力士をしる、悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し、これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべし』
◇人生の座標
倒れたって、そのたびに起きればいい。起きれば、また前に進める。若いのです。建設です。戦いです。今、これからです。今、何かを始めるのです。
☆世界広布新時代第14回各部代表者会議へのメッセージ
世界広布新時代第14回の各部代表者会議が19日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
これには、池田名誉会長がメッセージを贈り、悔いなき一年を戦い切った全同志を心から賞讃。とりわけ、婦人部・女子部の奮闘に最大の感謝を寄せた。
そして、「日蓮大聖人は、広宣流布に尽くし、働いている人は、 『悪人にやぶらるる事かたし』 (P1147、「四条金吾釈迦仏供養事」)と仰せになられました。仏法のための苦労には、無駄がない。全てが、いかなる悪にも破られない、正義と幸福の金剛不壊の大境涯を開きます」と述べた。
さらに、戸田第2代会長の「誰が何と言おうと、学会は日本の潮である。平和と幸福の潮である。この潮を、全世界の潮流として、地上に理想の社会をつくっていこうではないか!」との言葉を紹介。
新しい一年も、また忙しくなるけれども、私と一緒に、不撓不屈の戦人として、喜び勇んでの転教・転戦を頼むと訴えた。
続いて名誉会長は、本当に偉大な事業は、光の当たらない陰の舞台で、一念を定め、辛抱強く心血を注ぎ抜いて、成し遂げられるものであると力説。
広布のリーダーは、労多きことを誇りとし、一人一人の同志を仏の如く大事にしながら、明年も世界が喝采する人材の花、福徳の花、勝利の花を爛漫と咲かせ切っていただきたいと呼び掛けた。
最後に、『異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし』(P1463、「異体同心事」)の御聖訓を贈り、メッセージを結んだ。
2014年12月24日水曜日
2014.12.24 わが友に贈る
「仏教の四恩とは
一には父母の恩」
青年よ親孝行で光れ!
それが人間としての
偉大な成長の証しだ。
種種御振舞御書 P919
『日蓮によりて日本国の有無はあるべし、譬へば宅に柱なければたもたず人に魂なければ死人なり、日蓮は日本の人の魂なり』
◇人生の座標
青少年は、これから大地に根を張り、大樹へと育ちゆく若木です。わがままや甘えは自分をだめにしてしまう。我慢は自分を磨くことだと知ってください。
青春時代は、基本を強固にする時代であります。
☆ブラジル創価学園で卒業式 創立者がメッセージ
ブラジル創価学園の卒業式が6日(現地時間)、サンパウロ市内で盛大に開催された。
これには、創立者の池田SGI会長がメッセージを贈り、「中学校の部」を卒業する6期生の門出を祝った。
その中でSGI会長は、会場の父母をはじめ保護者の方々を心から祝福。学園生の皆さんと一緒に、最大の感謝を込めて、「偉大なお父さん」「偉大なお母さん」の万歳を声高らかに叫びたいと呼び掛けると、卒業生が立ち上がり、全員で感謝の万歳を行った。
さらにSGI会長は、新出発に当たり、「勇気を持とう! 勇気の二字を忘れないでいこう!」と強調。これから勉強も一段と難しくなり、嫌なことや悩むこともあるだろうが、まず思い切って一歩を踏み出す。その勇気こそ青春の証しであると述べた。
そして「どうか、生き生きと楽しく学び、知の宝庫の扉を開いて、大いなる青春の翼を広げてください」「どんな苦難にも立ち向かう勇気の人であるとともに、悩みを抱えた人のことも思いやり、励ましていく人になってください」と念願し、晴れの卒業を祝福した。
ブラジル創価学園は2001年、ブラジル創価幼稚園としてスタート。その後、小・中学校の部が設置され、幼稚園から中学校までの一貫校へと発展した。同学園では、創価教育の父・牧口常三郎初代会長の創価教育学説に基づいた「牧口教育プロジェクト」を実践。子どもたちの幸せのための特色ある人間教育を実施している。
一には父母の恩」
青年よ親孝行で光れ!
それが人間としての
偉大な成長の証しだ。
種種御振舞御書 P919
『日蓮によりて日本国の有無はあるべし、譬へば宅に柱なければたもたず人に魂なければ死人なり、日蓮は日本の人の魂なり』
◇人生の座標
青少年は、これから大地に根を張り、大樹へと育ちゆく若木です。わがままや甘えは自分をだめにしてしまう。我慢は自分を磨くことだと知ってください。
青春時代は、基本を強固にする時代であります。
☆ブラジル創価学園で卒業式 創立者がメッセージ
ブラジル創価学園の卒業式が6日(現地時間)、サンパウロ市内で盛大に開催された。
これには、創立者の池田SGI会長がメッセージを贈り、「中学校の部」を卒業する6期生の門出を祝った。
その中でSGI会長は、会場の父母をはじめ保護者の方々を心から祝福。学園生の皆さんと一緒に、最大の感謝を込めて、「偉大なお父さん」「偉大なお母さん」の万歳を声高らかに叫びたいと呼び掛けると、卒業生が立ち上がり、全員で感謝の万歳を行った。
さらにSGI会長は、新出発に当たり、「勇気を持とう! 勇気の二字を忘れないでいこう!」と強調。これから勉強も一段と難しくなり、嫌なことや悩むこともあるだろうが、まず思い切って一歩を踏み出す。その勇気こそ青春の証しであると述べた。
そして「どうか、生き生きと楽しく学び、知の宝庫の扉を開いて、大いなる青春の翼を広げてください」「どんな苦難にも立ち向かう勇気の人であるとともに、悩みを抱えた人のことも思いやり、励ましていく人になってください」と念願し、晴れの卒業を祝福した。
ブラジル創価学園は2001年、ブラジル創価幼稚園としてスタート。その後、小・中学校の部が設置され、幼稚園から中学校までの一貫校へと発展した。同学園では、創価教育の父・牧口常三郎初代会長の創価教育学説に基づいた「牧口教育プロジェクト」を実践。子どもたちの幸せのための特色ある人間教育を実施している。
2014年12月23日火曜日
2014.12.23 わが友に贈る
会場提供の皆様
支えるご家族の方々に
感謝と御礼の言葉を!
尊き宝城ありて
地域広布は大発展!
上野殿御消息 P1526
『三世の諸仏の世に出でさせ給いても皆皆四恩を報ぜよと説き三皇五帝孔子老子顔回等の古の賢人は四徳を修せよとなり』
◇人生の座標
二十世紀を生きる私どもの責任は、いよいよ重い。それたけに、とりわけ青年は、よりいっそう、世界に目を開かねばならない。学びと実践のなかで、世界市民としての視野と力量を身につけていく必要があろう。
☆御書とともに�第41回 真心の供養に無量の功徳が
『ひとつのかたびら・なれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至(ないし)無辺の衆生にも・をよぼしてん』(さじき女房御返事、P1231)
◇通解
1枚の帷子(かたびら)ではあるが、法華経の一切の文字の仏に供養したことになるのである。この功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに、実に多くの衆生にも及ぶことは間違いない。
◇同志への指針
真心には、必ず真心で応える。これが仏法の人間主義である。
日蓮大聖人は、女性門下の尊き志を最大に賞讃なされ、その功徳が限りない福徳の門を開くことを示されている。
妙法を弘める「仏の世界」を守り、支える功徳は、父母はもちろん、無量無辺の眷属にも伝わる。
一人の信心の志が、万人の幸福へと広がるのである。
支えるご家族の方々に
感謝と御礼の言葉を!
尊き宝城ありて
地域広布は大発展!
上野殿御消息 P1526
『三世の諸仏の世に出でさせ給いても皆皆四恩を報ぜよと説き三皇五帝孔子老子顔回等の古の賢人は四徳を修せよとなり』
◇人生の座標
二十世紀を生きる私どもの責任は、いよいよ重い。それたけに、とりわけ青年は、よりいっそう、世界に目を開かねばならない。学びと実践のなかで、世界市民としての視野と力量を身につけていく必要があろう。
☆御書とともに�第41回 真心の供養に無量の功徳が
『ひとつのかたびら・なれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至(ないし)無辺の衆生にも・をよぼしてん』(さじき女房御返事、P1231)
◇通解
1枚の帷子(かたびら)ではあるが、法華経の一切の文字の仏に供養したことになるのである。この功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに、実に多くの衆生にも及ぶことは間違いない。
◇同志への指針
真心には、必ず真心で応える。これが仏法の人間主義である。
日蓮大聖人は、女性門下の尊き志を最大に賞讃なされ、その功徳が限りない福徳の門を開くことを示されている。
妙法を弘める「仏の世界」を守り、支える功徳は、父母はもちろん、無量無辺の眷属にも伝わる。
一人の信心の志が、万人の幸福へと広がるのである。
2014.12.22 わが友に贈る
新聞休刊日
立正安国論 P17
『世皆正に背き人悉く悪に帰す、故に善神は国を捨てて相去り聖人は所を辞して還りたまわず、是れを以て魔来り鬼来り災起り難起る言わずんばある可からず恐れずんばある可からず』
◇人生の座標
何があっても「もっと成長しよう」「もっと大きな自分になろう」と頑張る心を「青春」というのです。その心がある人は、年をとっても「青春」です。
その心をなくしたら、年が若くても老年です。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第44回 今、新たな躍進の船出を!
充実の一年の総仕上げへ、わが同志は勢いよく進んでいる。
苦難に負けてなるものか!
一人も残らず幸福勝利を!——そう祈り、共に立ち上がって、一切を希望へと転換しゆく、功徳の連鎖、人材の連鎖が広がっている。
『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(P231、「開目抄」)である。
今日の一歩が未来を開く。
楽しく悔いなく走り切ろう!
寒風の中、勇敢に正義を師子吼する若人がいる。
広布のためにと労苦をいとわぬ多宝の父母がいる。
尊き奮闘を、心から讃え、感謝申し上げたい。
先日、懐かしい神奈川文化会館を訪れ、私は全同志の健康・勝利・幸福を深く祈念した。
思えば、昭和54年、私はここで筆を執り、「正義」「共戦」と認めた。
あれから35年。当時、約90カ国・地域だった創価の平和・文化・教育の連帯は、192カ国・地域へ発展した。
今再び、横浜港から太平洋へ広がる海を見つめ、世界広布新時代の大いなる躍進を誓願した。
今こそ夜明けだ。黎明だ。
出航の汽笛も高らかに、希望の銅鑼を轟かせ、立派に育った後継の人材群と、心新たに船出しよう!
北の凍てつく大空に北極星がいよいよ冴えわたる今、常勝の民衆城は、、烈風にも、いよいよ堂々たる偉容を見せる。
我らは、勇気ある信心を奮い起こし、異体同心の団結も固く、あらゆる諸天善神を揺り動かしながら、全世界を人間革命の光で照らしている。使命の闘争を断固と貫き通す中にこそ、偉大な陰徳陽報の劇がある。
私も題目を送ります。どうか、全員が、何ものにも負けない大幸福境涯を築いていっていただきたい。
立正安国論 P17
『世皆正に背き人悉く悪に帰す、故に善神は国を捨てて相去り聖人は所を辞して還りたまわず、是れを以て魔来り鬼来り災起り難起る言わずんばある可からず恐れずんばある可からず』
◇人生の座標
何があっても「もっと成長しよう」「もっと大きな自分になろう」と頑張る心を「青春」というのです。その心がある人は、年をとっても「青春」です。
その心をなくしたら、年が若くても老年です。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第44回 今、新たな躍進の船出を!
充実の一年の総仕上げへ、わが同志は勢いよく進んでいる。
苦難に負けてなるものか!
一人も残らず幸福勝利を!——そう祈り、共に立ち上がって、一切を希望へと転換しゆく、功徳の連鎖、人材の連鎖が広がっている。
『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(P231、「開目抄」)である。
今日の一歩が未来を開く。
楽しく悔いなく走り切ろう!
寒風の中、勇敢に正義を師子吼する若人がいる。
広布のためにと労苦をいとわぬ多宝の父母がいる。
尊き奮闘を、心から讃え、感謝申し上げたい。
先日、懐かしい神奈川文化会館を訪れ、私は全同志の健康・勝利・幸福を深く祈念した。
思えば、昭和54年、私はここで筆を執り、「正義」「共戦」と認めた。
あれから35年。当時、約90カ国・地域だった創価の平和・文化・教育の連帯は、192カ国・地域へ発展した。
今再び、横浜港から太平洋へ広がる海を見つめ、世界広布新時代の大いなる躍進を誓願した。
今こそ夜明けだ。黎明だ。
出航の汽笛も高らかに、希望の銅鑼を轟かせ、立派に育った後継の人材群と、心新たに船出しよう!
北の凍てつく大空に北極星がいよいよ冴えわたる今、常勝の民衆城は、、烈風にも、いよいよ堂々たる偉容を見せる。
我らは、勇気ある信心を奮い起こし、異体同心の団結も固く、あらゆる諸天善神を揺り動かしながら、全世界を人間革命の光で照らしている。使命の闘争を断固と貫き通す中にこそ、偉大な陰徳陽報の劇がある。
私も題目を送ります。どうか、全員が、何ものにも負けない大幸福境涯を築いていっていただきたい。
2014年12月21日日曜日
2014.12.21 わが友に贈る
◇今週のことば
年末年始のあいさつが
心を開き 一年を開く。
近隣を大切に!
旧友を大切に!
信頼の縁を幾重にも。
2014年12月21日
御義口伝巻下 P781
『此の品の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり』
◇人生の座標
「青春」を方角でいえば「東」です。太陽が出る方向です。青春は太陽に顔を向けて生きるんです。
「伸びる季節」であるがゆえに、楽しさも大きいかわりに、苦しみも大きい。
青春は悩みの季節です。だからこそ、苦しさから逃げてはいけない。苦しみながら、悩みながら、「太陽」を求め、「太陽」に向かって進むのです。
☆中国・南開大学で青年フォーラムへ名誉会長、周池会に漢詩を贈る
幾度風霜冷眼経
桜花池畔周天星
千秋万代金橋固
携手前行最楽栄
◇大意
尊敬する周恩来総理の御心を心として
私たちは幾度も試練の風霜を
冷徹なる眼で見極め、乗り越えてきました。
桜花咲き薫る池の畔に立って空を仰げば
満天の星が輝いています。
千秋万代にわたって
平和友好の金の橋は強固であります。
共々に手を携えながら前へと進むことこそ
最も楽しく、そして光栄なのであります。
◎パソコンをVistaからWin7にアップデート中、なんと丸2日以上掛かってますが、まだ終わりじゃない。一体、どういうこと(^_-)-☆
年末年始のあいさつが
心を開き 一年を開く。
近隣を大切に!
旧友を大切に!
信頼の縁を幾重にも。
2014年12月21日
御義口伝巻下 P781
『此の品の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり』
◇人生の座標
「青春」を方角でいえば「東」です。太陽が出る方向です。青春は太陽に顔を向けて生きるんです。
「伸びる季節」であるがゆえに、楽しさも大きいかわりに、苦しみも大きい。
青春は悩みの季節です。だからこそ、苦しさから逃げてはいけない。苦しみながら、悩みながら、「太陽」を求め、「太陽」に向かって進むのです。
☆中国・南開大学で青年フォーラムへ名誉会長、周池会に漢詩を贈る
幾度風霜冷眼経
桜花池畔周天星
千秋万代金橋固
携手前行最楽栄
◇大意
尊敬する周恩来総理の御心を心として
私たちは幾度も試練の風霜を
冷徹なる眼で見極め、乗り越えてきました。
桜花咲き薫る池の畔に立って空を仰げば
満天の星が輝いています。
千秋万代にわたって
平和友好の金の橋は強固であります。
共々に手を携えながら前へと進むことこそ
最も楽しく、そして光栄なのであります。
◎パソコンをVistaからWin7にアップデート中、なんと丸2日以上掛かってますが、まだ終わりじゃない。一体、どういうこと(^_-)-☆
2014.12.20 わが友に贈る
火災に厳重注意!
可燃物は整理整頓し
暖房器具やコンロ等の
消し忘れに気を付けよ。
多忙な年末を無事故で!
持妙法華問答抄 P463
『只須く汝仏にならんと思はば慢のはたほこをたをし忿りの杖をすてて偏に一乗に帰すべし、名聞名利は今生のかざり我慢偏執は後生のほだしなり』
◇人生の座標
こうして集まってきてくれている子どもたちは、聞いたことなどはみんな忘れてしまうかもしれない。しかし、みなで集まったということだけは覚えている。だから、集まるということは大事なのです。
☆御書とともに�第40回 わが声が広宣の歴史築く
『言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり』(三世諸仏総勘文教相廃立、P563)
◇通解
言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである。
◇同志への指針
私たちの肉声が広宣流布を開拓する。
友を励ます慈愛の声、正義を訴え切る信念の声、無明の迷いを晴らす確信の声——我らの日々の対話こそ、魔を打ち破り、妙法の力を社会に漲らせていく、偉大な「仏事」すなわち「仏の仕事」なのだ。
真剣と真心から発する誠実な言葉の響きは、必ず相手の生命に届く。勇気凛々と、広布と人生の凱歌を轟かせよう!
可燃物は整理整頓し
暖房器具やコンロ等の
消し忘れに気を付けよ。
多忙な年末を無事故で!
持妙法華問答抄 P463
『只須く汝仏にならんと思はば慢のはたほこをたをし忿りの杖をすてて偏に一乗に帰すべし、名聞名利は今生のかざり我慢偏執は後生のほだしなり』
◇人生の座標
こうして集まってきてくれている子どもたちは、聞いたことなどはみんな忘れてしまうかもしれない。しかし、みなで集まったということだけは覚えている。だから、集まるということは大事なのです。
☆御書とともに�第40回 わが声が広宣の歴史築く
『言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり』(三世諸仏総勘文教相廃立、P563)
◇通解
言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである。
◇同志への指針
私たちの肉声が広宣流布を開拓する。
友を励ます慈愛の声、正義を訴え切る信念の声、無明の迷いを晴らす確信の声——我らの日々の対話こそ、魔を打ち破り、妙法の力を社会に漲らせていく、偉大な「仏事」すなわち「仏の仕事」なのだ。
真剣と真心から発する誠実な言葉の響きは、必ず相手の生命に届く。勇気凛々と、広布と人生の凱歌を轟かせよう!
2014年12月19日金曜日
2014.12.19 わが友に贈る
受験生よ負けるな!
悔いなき挑戦が
勝利への土台となる。
周囲は温かな励ましと
こまやかな配慮を!
御講聞書 P817
『如我等無異とて釈迦同等の仏にやすやすとならん事疑無きなり』
◇人生の座標
ともかく、次代は、若き青年に託する以外にない。新しい世紀は、はつらつとした青年によって、切り拓かれていく。ゆえに未来を考える指導者は、青年を、学生を、全力で応援する。その遥しき成長こそ、何ものにも替えがたい書なるのである。
☆世界広布新時代第2回インド総会へのメッセージ
わが敬愛してやまぬインド創価家族の皆さん方!
広大な全国各地から、誠に誠に御苦労様です。グプタ議長を中心に、インド創価学会の大発展が、私は何よりもうれしい。
釈尊が説かれた、無量千万億の地涌の菩薩が涌出して無量の光明を放ちゆく法華経の会座とは、一体いずこにあるのか。それは、ほかのどこでもない。久遠元初からの誓願のままに、いずこにもまして宿縁深き皆さん方が勇み集われた、ここ創価菩提樹園にあります。私の生命も、今、菩提樹園の皆さん方と一緒です。
きょうの総会を記念して、私は3つのエールを贈らせていただきたい。
第一に、誇りも高く「常寂光の都」を築き広げゆけ! ということであります。
日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中で、悠然と仰せになられました。
『我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし、我等が弟子檀那とならん人は一歩を行かずして天竺の霊山を見・本有の寂光土へ昼夜に往復し給ふ事うれしとも申す計り無し』(P1343、「最蓮房御返事」)と。
人類が、この地球上のどの地にあっても、自他共に最極の仏の生命を輝かせながら、幸福と平和の「常寂光の都」を築き広げゆく道を、釈尊、そして大聖人は示し残してくださいました。その永遠なる原点の天地こそ、我らのインドであります。
妙法を唱え、弘めゆく地涌の菩薩の皆さんに、変毒為薬できない試練など、断じてありません。なかんずく、インドの皆さん方が、いかなる苦難に遭っても、励まし合って、一つ、また一つ勝利の実証を打ち立て、それぞれの使命の宝土を、常寂光の都と光輝あらしめていくことこそ、世界を、そして未来を照らしゆく、限りない「希望の太陽」なりと、私は声高らかに断言したいのであります。
第二に申し上げたいのは、一人を大切に「人間革命」の朗らかな大連帯を! ということであります。
「一人が変われば、全人類が変わる」──これは、マハトマ・ガンジーと、創価の我らが深く分かち合う信念であります。
私も親交を結んできたマハトマ・ガンジーの令孫であるアルン・ガンジー博士が、「一番好きなおじいさんの思いで」を紹介されたことがあります。それは、マハトマが、孫のアルン少年に語った寓話です。
──ある日の朝、浜辺に無数のヒトデが取り残されていた。太陽が昇れば、ヒトデは死んでしまうだろう。すると、一人の男性が、ヒトデを拾い上げては海に戻し始めた。周囲の人間は「何になるのか。全部は救えない」と冷笑した。しかし、男性は、一つのヒトデを海に戻しながら言った。「そのヒトデにとっては大きな違いさ」と。
このマハトマの教えの意味を、アルン博士は、「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、それこそ私たちが作り出せる大きな変化である」と受けとめています(塩田純著『ガンディーを継いで』)。
インド創価学会も、まさしく「一人」を大切にし、「一人」と仏縁を結び、「一人」の生命を蘇生せしめていく戦いを、たゆまず大誠実で貫き通してきたからこそ、これほどの人間主義のネットワークを作り上げることができました。とりわけ、世界の模範であるインド婦人部の皆さんの慈愛の力は計り知れません。
これからも、一人ひとりが強く賢く朗らかに「人間革命」の歓喜の舞を舞いながら、『二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや』(P1360、「諸法実相抄」)との仰せ通り、仲良く堅実に、社会へ共感と信頼の連帯を拡大していっていただきたいのであります。
第三に託したいことは、世界一の青年力・人材力で尽未来際への広布の源流たれ! ということです。
「仏教西還」という御本仏の未来記は、現代の奇跡たるインド広布によって見事に成就されました。その主役である皆さん方の功徳も、栄光も、永遠に不滅であります。
草創の皆さん方の尊い尊い「陰徳」は、世界一と仰がれゆく後継の地涌の菩薩の陣列という「陽報」となって、あまりにも厳然と現われております。
ご存じの通り、すでに17年前、私はニューデリーでの講演で、21世紀は、巨視的に見て、貴国インドとアメリカ、中国の三国が主軸になるであろうと展望しました。世界の潮流は、その方向に動いているといって過言ではないでしょう。
何よりも頼もしいことは、貴国の深遠なる哲学性・精神性の真髄を抱いた、最優秀の創価の青年たちが澎湃(ほうはい)と成長してくれていることです。
「閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃茶等に其の便を得しむること無かれ」(創価学会版法華経P601)とは、釈尊・大聖人の御遺命であります。
一閻浮提への広宣流布、末法万年尽未来際への令法久住──その汲めども尽きない正義の中の正義の源流を、私は、不思議な使命を帯びたインドの青年部・未来部の皆さんにこそ、託しておきたいのであります。
思えば、私がインドへ第一歩を印したのも、1961年の「躍進の年」、33歳の若き熱と力に燃えた青年時代でありました。その意味において、明年の「世界広布新時代 躍進の年」は、私が最も信頼し、期待してやまぬインドの若人たちが、全世界の青年を牽引していってください。
人類の宝である、異体同心のインド創価家族の健康と御多幸、栄光と勝利を、私は妻と共に、これまでにもまして強盛に祈り抜いてまいります。
インドの不二の友に、須弥山の如き、無量の大福運あれ!皆さん、お元気で!
悔いなき挑戦が
勝利への土台となる。
周囲は温かな励ましと
こまやかな配慮を!
御講聞書 P817
『如我等無異とて釈迦同等の仏にやすやすとならん事疑無きなり』
◇人生の座標
ともかく、次代は、若き青年に託する以外にない。新しい世紀は、はつらつとした青年によって、切り拓かれていく。ゆえに未来を考える指導者は、青年を、学生を、全力で応援する。その遥しき成長こそ、何ものにも替えがたい書なるのである。
☆世界広布新時代第2回インド総会へのメッセージ
わが敬愛してやまぬインド創価家族の皆さん方!
広大な全国各地から、誠に誠に御苦労様です。グプタ議長を中心に、インド創価学会の大発展が、私は何よりもうれしい。
釈尊が説かれた、無量千万億の地涌の菩薩が涌出して無量の光明を放ちゆく法華経の会座とは、一体いずこにあるのか。それは、ほかのどこでもない。久遠元初からの誓願のままに、いずこにもまして宿縁深き皆さん方が勇み集われた、ここ創価菩提樹園にあります。私の生命も、今、菩提樹園の皆さん方と一緒です。
きょうの総会を記念して、私は3つのエールを贈らせていただきたい。
第一に、誇りも高く「常寂光の都」を築き広げゆけ! ということであります。
日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中で、悠然と仰せになられました。
『我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし、我等が弟子檀那とならん人は一歩を行かずして天竺の霊山を見・本有の寂光土へ昼夜に往復し給ふ事うれしとも申す計り無し』(P1343、「最蓮房御返事」)と。
人類が、この地球上のどの地にあっても、自他共に最極の仏の生命を輝かせながら、幸福と平和の「常寂光の都」を築き広げゆく道を、釈尊、そして大聖人は示し残してくださいました。その永遠なる原点の天地こそ、我らのインドであります。
妙法を唱え、弘めゆく地涌の菩薩の皆さんに、変毒為薬できない試練など、断じてありません。なかんずく、インドの皆さん方が、いかなる苦難に遭っても、励まし合って、一つ、また一つ勝利の実証を打ち立て、それぞれの使命の宝土を、常寂光の都と光輝あらしめていくことこそ、世界を、そして未来を照らしゆく、限りない「希望の太陽」なりと、私は声高らかに断言したいのであります。
第二に申し上げたいのは、一人を大切に「人間革命」の朗らかな大連帯を! ということであります。
「一人が変われば、全人類が変わる」──これは、マハトマ・ガンジーと、創価の我らが深く分かち合う信念であります。
私も親交を結んできたマハトマ・ガンジーの令孫であるアルン・ガンジー博士が、「一番好きなおじいさんの思いで」を紹介されたことがあります。それは、マハトマが、孫のアルン少年に語った寓話です。
──ある日の朝、浜辺に無数のヒトデが取り残されていた。太陽が昇れば、ヒトデは死んでしまうだろう。すると、一人の男性が、ヒトデを拾い上げては海に戻し始めた。周囲の人間は「何になるのか。全部は救えない」と冷笑した。しかし、男性は、一つのヒトデを海に戻しながら言った。「そのヒトデにとっては大きな違いさ」と。
このマハトマの教えの意味を、アルン博士は、「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、それこそ私たちが作り出せる大きな変化である」と受けとめています(塩田純著『ガンディーを継いで』)。
インド創価学会も、まさしく「一人」を大切にし、「一人」と仏縁を結び、「一人」の生命を蘇生せしめていく戦いを、たゆまず大誠実で貫き通してきたからこそ、これほどの人間主義のネットワークを作り上げることができました。とりわけ、世界の模範であるインド婦人部の皆さんの慈愛の力は計り知れません。
これからも、一人ひとりが強く賢く朗らかに「人間革命」の歓喜の舞を舞いながら、『二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや』(P1360、「諸法実相抄」)との仰せ通り、仲良く堅実に、社会へ共感と信頼の連帯を拡大していっていただきたいのであります。
第三に託したいことは、世界一の青年力・人材力で尽未来際への広布の源流たれ! ということです。
「仏教西還」という御本仏の未来記は、現代の奇跡たるインド広布によって見事に成就されました。その主役である皆さん方の功徳も、栄光も、永遠に不滅であります。
草創の皆さん方の尊い尊い「陰徳」は、世界一と仰がれゆく後継の地涌の菩薩の陣列という「陽報」となって、あまりにも厳然と現われております。
ご存じの通り、すでに17年前、私はニューデリーでの講演で、21世紀は、巨視的に見て、貴国インドとアメリカ、中国の三国が主軸になるであろうと展望しました。世界の潮流は、その方向に動いているといって過言ではないでしょう。
何よりも頼もしいことは、貴国の深遠なる哲学性・精神性の真髄を抱いた、最優秀の創価の青年たちが澎湃(ほうはい)と成長してくれていることです。
「閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃茶等に其の便を得しむること無かれ」(創価学会版法華経P601)とは、釈尊・大聖人の御遺命であります。
一閻浮提への広宣流布、末法万年尽未来際への令法久住──その汲めども尽きない正義の中の正義の源流を、私は、不思議な使命を帯びたインドの青年部・未来部の皆さんにこそ、託しておきたいのであります。
思えば、私がインドへ第一歩を印したのも、1961年の「躍進の年」、33歳の若き熱と力に燃えた青年時代でありました。その意味において、明年の「世界広布新時代 躍進の年」は、私が最も信頼し、期待してやまぬインドの若人たちが、全世界の青年を牽引していってください。
人類の宝である、異体同心のインド創価家族の健康と御多幸、栄光と勝利を、私は妻と共に、これまでにもまして強盛に祈り抜いてまいります。
インドの不二の友に、須弥山の如き、無量の大福運あれ!皆さん、お元気で!
2014.12.18 わが友に贈る
大雪・暴風に厳重警戒。
焦らず無理せず
安全第一の行動を!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る!
種種御振舞御書 P917
『日蓮が仏にならん第一のかたうどは景信法師には良観道隆道阿弥陀仏と平左衛門尉守殿ましまさずんば争か法華経の行者とはなるべきと悦ぶ』
◇人生の座標
わが子に寄せる思いは、どこの国のどの親にとっても共通であろう。だからその思いが、世界平和を目指す運動の中で結実していけば、これ以上にうれしいことはない。未来を担う子どもたちに大きく育ってもらいたいという願いを、そのまま平和へと連動させていきたい。
☆御書とともに�第39回 いよいよ強盛に前進!
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる』(乙御前御消息、P1221)
◇通解
いよいよ強盛な信心を、起こしていきなさい。氷は水からできるが、水よりも冷たい。青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、藍よりも色が鮮やかになる。
◇同志への指針
信心の極意は「いよいよ」の実践だ。大聖人は、門下のそれまでの健闘を讃えられつつ、「今一重強盛に」と励ましを贈られている。
"さあ、ここからだ"と祈りを深め、挑みゆく一念が壁を破る。
本因妙の仏法である。新たな一日を、新たな勇気で、いよいよ強盛に前進していくのだ。あなたも、皆も、我ら創価家族は、藍より青く!
焦らず無理せず
安全第一の行動を!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る!
種種御振舞御書 P917
『日蓮が仏にならん第一のかたうどは景信法師には良観道隆道阿弥陀仏と平左衛門尉守殿ましまさずんば争か法華経の行者とはなるべきと悦ぶ』
◇人生の座標
わが子に寄せる思いは、どこの国のどの親にとっても共通であろう。だからその思いが、世界平和を目指す運動の中で結実していけば、これ以上にうれしいことはない。未来を担う子どもたちに大きく育ってもらいたいという願いを、そのまま平和へと連動させていきたい。
☆御書とともに�第39回 いよいよ強盛に前進!
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる』(乙御前御消息、P1221)
◇通解
いよいよ強盛な信心を、起こしていきなさい。氷は水からできるが、水よりも冷たい。青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、藍よりも色が鮮やかになる。
◇同志への指針
信心の極意は「いよいよ」の実践だ。大聖人は、門下のそれまでの健闘を讃えられつつ、「今一重強盛に」と励ましを贈られている。
"さあ、ここからだ"と祈りを深め、挑みゆく一念が壁を破る。
本因妙の仏法である。新たな一日を、新たな勇気で、いよいよ強盛に前進していくのだ。あなたも、皆も、我ら創価家族は、藍より青く!
2014年12月17日水曜日
2014.12.17 わが友に贈る
地域や職場でお世話に
なっている方々に
感謝を伝えよう!
友情と信頼こそ宝だ。
心通わせる年末を!
船守弥三郎許御書 P1446
『夫婦二人は教主大覚世尊の生れかわり給いて日蓮をたすけ給うか』
◇人生の座標
とにかく「直接会って、語り合うこと」である。
とくに児童は上辺だけのお愛想や、ごまかしなど通用しない。接する大人の態度、振る舞いの底にある真意が、そのまま心の鏡に映じてしまう。ゆえに小学生に対しても、どこまでも「ひとりの人間」として過していく。率直に、また真剣に語り合っていくことである。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
ヴァイツゼッカー大統領は戦争で、お兄さん(次兄)を亡くしました。自らも18歳で従軍し、戦争の悲惨さを胸に刻みました。
終戦から40年が経過した85年、ナチスの犠牲になった全ての人々に思いを馳せて、大統領は演説を行いました。「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」との叫びは、今もなお、世界に不滅の光を放っています。
川が流れるように、時は流れる。
人にも、国にも、目をそむけたい過去があります。
しかし、勇気を奮って「これまで」と向き合えば、「今」何をなすべきかが分かる。「これから」に希望がもてる。
未来は、断じて変えられる。
青年には、その勇気があります。
私の恩師・戸田城聖先生は、私たち青年に言いました。
「指導者は、歴史に学ばねばならない。謙虚に歴史に学んでいってこそ、真実の平和主義の道があるのだ。歴史を蔑ろにする人間は道を誤る」と。
なかんずく、平和の世界を築くために、青春時代に正しい歴史観を身につけていくことは、極めて重要です
哲人大統領が期待してやまなかったのもまた、青年でした。
「若い人は何でも積極的に取り組み、解決していく力がある」「若い人々は控えめにならず、どしどしものを言ってほしい」
正しいことをするためには、遠慮などいりません。自らが信じる道を、堂々と歩み抜いていくことが、青春の特権です。
統一から四半世紀——。今やドイツは、欧州連合(EU)統合の要として、世界から尊敬される大国と輝いています。わがドイツSGIの友も、「欧州は一つ!」を合言葉に、生き生きと社会に貢献してくれています。
ドイツを訪れると、私は心がほっとします。日本とドイツの国民性に、どこか似ているところがあるからかもしれません。日本が明治維新以降、近代化のモデルにしたのはドイツでした。日本にとってドイツは「大恩の国」なのです。
さらにドイツは——
ゲーテやシラーを生んだ「詩心の大国」です。
ヘーゲルやカントを生んだ「哲学の大国」です。
バッハやベートーベンを生んだ「音楽の大国」です。
レントゲンやアインシュタインを生んだ「科学の大国」です。
人々が無限の可能性を発揮し、偉大な歴史を開いてきた「人間の大国」なのです。
私は敬愛してやまないドイツの青年たちに、長編詩「君に『王者の月桂冠』を」を贈りました。
「君は 君が思っているよりも
大きい 深い 広い そして
君が 君自身となるためには
内なる生命の大地に
深く根ざさねばならぬ
そして 星々の森厳なる
調和の軌道を仰ぎ
永遠にして『妙』なる宇宙の法を
生涯かけて 探求することだ」
青春そして人生は、自分自身の生命を大きく開きゆく旅です。一粒一粒の努力の汗によって偉大な勝利の流れを創りゆく冒険です。
大河は、太陽の光をたっぷりと浴びて輝きながら、人々を癒やし、大地を潤し、堂々と大海へと注ぎ込んでいきます。
その流れのように、たゆみなき向上の日々を送りゆこう!
なっている方々に
感謝を伝えよう!
友情と信頼こそ宝だ。
心通わせる年末を!
船守弥三郎許御書 P1446
『夫婦二人は教主大覚世尊の生れかわり給いて日蓮をたすけ給うか』
◇人生の座標
とにかく「直接会って、語り合うこと」である。
とくに児童は上辺だけのお愛想や、ごまかしなど通用しない。接する大人の態度、振る舞いの底にある真意が、そのまま心の鏡に映じてしまう。ゆえに小学生に対しても、どこまでも「ひとりの人間」として過していく。率直に、また真剣に語り合っていくことである。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
ヴァイツゼッカー大統領は戦争で、お兄さん(次兄)を亡くしました。自らも18歳で従軍し、戦争の悲惨さを胸に刻みました。
終戦から40年が経過した85年、ナチスの犠牲になった全ての人々に思いを馳せて、大統領は演説を行いました。「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」との叫びは、今もなお、世界に不滅の光を放っています。
川が流れるように、時は流れる。
人にも、国にも、目をそむけたい過去があります。
しかし、勇気を奮って「これまで」と向き合えば、「今」何をなすべきかが分かる。「これから」に希望がもてる。
未来は、断じて変えられる。
青年には、その勇気があります。
私の恩師・戸田城聖先生は、私たち青年に言いました。
「指導者は、歴史に学ばねばならない。謙虚に歴史に学んでいってこそ、真実の平和主義の道があるのだ。歴史を蔑ろにする人間は道を誤る」と。
なかんずく、平和の世界を築くために、青春時代に正しい歴史観を身につけていくことは、極めて重要です
哲人大統領が期待してやまなかったのもまた、青年でした。
「若い人は何でも積極的に取り組み、解決していく力がある」「若い人々は控えめにならず、どしどしものを言ってほしい」
正しいことをするためには、遠慮などいりません。自らが信じる道を、堂々と歩み抜いていくことが、青春の特権です。
統一から四半世紀——。今やドイツは、欧州連合(EU)統合の要として、世界から尊敬される大国と輝いています。わがドイツSGIの友も、「欧州は一つ!」を合言葉に、生き生きと社会に貢献してくれています。
ドイツを訪れると、私は心がほっとします。日本とドイツの国民性に、どこか似ているところがあるからかもしれません。日本が明治維新以降、近代化のモデルにしたのはドイツでした。日本にとってドイツは「大恩の国」なのです。
さらにドイツは——
ゲーテやシラーを生んだ「詩心の大国」です。
ヘーゲルやカントを生んだ「哲学の大国」です。
バッハやベートーベンを生んだ「音楽の大国」です。
レントゲンやアインシュタインを生んだ「科学の大国」です。
人々が無限の可能性を発揮し、偉大な歴史を開いてきた「人間の大国」なのです。
私は敬愛してやまないドイツの青年たちに、長編詩「君に『王者の月桂冠』を」を贈りました。
「君は 君が思っているよりも
大きい 深い 広い そして
君が 君自身となるためには
内なる生命の大地に
深く根ざさねばならぬ
そして 星々の森厳なる
調和の軌道を仰ぎ
永遠にして『妙』なる宇宙の法を
生涯かけて 探求することだ」
青春そして人生は、自分自身の生命を大きく開きゆく旅です。一粒一粒の努力の汗によって偉大な勝利の流れを創りゆく冒険です。
大河は、太陽の光をたっぷりと浴びて輝きながら、人々を癒やし、大地を潤し、堂々と大海へと注ぎ込んでいきます。
その流れのように、たゆみなき向上の日々を送りゆこう!
2014年12月16日火曜日
2014.12.16 わが友に贈る
「陰徳あれば陽報あり」
広布への献身の行動を
御本仏は御照覧だ、
皆様の尊き労苦に
妙法の福徳は厳然!
御講聞書 P813
『法華経の行者は男女悉く世尊に非ずや、薬王品に云く於一切衆生中亦為第一文、此れ即ち世尊の経文に非ずや、是真仏子なれば法王の子にして世尊第一に非ずや』
◇人生の座標
未来を切り拓く青年を育てるには、それなりの厳しい薫陶がなければならない。青年は甘やかされて育つものではない。
もちろん、厳しい訓育には、互いの強い信頼の絆がなければならない。さらに青年を育む周囲の温かい人間関係も不可欠だ。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
天も輝き、地も輝き、友の心も輝きわたる——。
前々日まで降り続いた雨で、水かさを増したライン川に、明るい陽光が降り注いでいました。
川は、滔々と、たゆまずに流れ続けていきます。
その流れに乗って進む観覧船で、私は、ドイツの高名な教育学者のデルボラフ博士と"船上対談"を行いました。さわやかな風が心地よい1983年6月のことでした。
数々の古城を望み、伝説で知られるローレライの岩を眺めながら共に歌を歌ったことも、忘れ得ぬ思い出です。
船を下りた後、私たちは河岸の街オーバーベーゼルへ行き、900年前に築かれた古城シェーンブルクで対話を重ねました。
名門・ボン大学の名誉教授であるデルボラフ博士とは、「人間」や「文化」や「平和」などをテーマに縦横無尽に語り合いました。私たちの対話はやがて、対談集『21世紀への人間と哲学』に結実しました。その最後に、博士が強調されていたことがあります。
それは、「自己の胸中のかすかな希望の花を萎えさせ、枯死させてしまうのであれば、事実上、自己を放棄することになる」と。
少し難しい表現ですが、希望こそが人間の証しであり、人間性の輝きである。ゆえに、生きている限り、断じて希望を手放してはならないとの励ましです。
博士は、その希望の源泉は「宗教」であると結論されました。
未来部の皆さんは、若くして、「太陽の仏法」を持っています。どんなに苦しいことや、思うようにいかないことがあっても、わが胸中から、希望の太陽を輝き光らせていけるのです。
今年一年を振り返ってみると、頑張れたこと、もう一歩だったこと、さまざまあるでしょう。
でも、少しでも前進できたことは自分でほめ、失敗したことは前向きに次に生かしていけばよい。
そして、朗らかに「躍進」の明年へ船出しよう!
ライン川の流れのように、あせらず、じっくりと、一日また一日、一年また一年と、自分自身を深め、広げていこう! 今の皆さんの挑戦の汗と涙が、やがて人類の未来を開く希望の大河となっていくからです。
ライン川には、1万2000もの支流があるといいます。
ある区間は、世界遺産に登録されており、50もの古城が河畔の山々にそびえ立っています。
ゲーテが「ここから見るライン川が一番、美しい」と絶賛した場所には、私たちSGIのヴィラ・ザクセン総合文化センターがあり、市民の心の交流の広場となっています。
「父なるライン」と呼ばれる、このヨーロッパの大動脈は、国と国をつなぎ、人と人を結び、文化の軸となり、歴史の絵巻を綴ってきました。
ドイツは古代、ゲルマニアと呼ばれ、中世には神聖ローマ帝国の中心として栄えました。近代に入ってドイツ帝国が成立します。
第1次世界大戦によって帝政は終わり、共和国が誕生しました。しかし、その後、独裁者ヒトラーが率いるナチスの台頭によって、第2次世界大戦が引き起こされ、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の悲劇がもたらされました。
敗戦後には、資本主義の西側諸国と社会主義の東側諸国が対立した「冷戦」が始まり、ドイツは東西に分割されてしまいました。そして、東ドイツ領内に位置したベルリンの街も、市内が東と西に分断されたのです。
私がドイツ(当時は西ドイツ)を初めて訪れたのは1961年。「ベルリンの壁」が築かれ始めた直後でした。ベルリンの境界線では、東ドイツ側から西側に逃げようとした人が射殺されるなど、危険な状況が続いていました。
私は東西ドイツの融合と冷戦の終結を願い、恒久平和を築くことこそ仏法者の使命なりと心に期して、ベルリンの壁を訪れました。
東西に引き裂かれた人々が、兵士の目をかいくぐって、境界線越しに手を振り、安否を確認し合う姿に、私は胸を痛めました。車を運転してくれた方も、大好きな伯母が東ドイツにいることを、涙ながらに語ってくれました。
人間の絆を切り裂く権利など、誰にもない!——底知れぬ権力の魔性に対し、私は抑えきれない憤りを感じました。
境界線にある、ブランデンブルク門の前に立ち、私は深く祈りを捧げ、同行していた青年たちに言いました。
「30年後には、きっと、このベルリンの壁は取り払われているだろう」
当時、東西の対立は、永遠に続くかのように思われていました。ベルリンの壁がなくなるとは、誰も想像できなかった時代です。
私は、単なる予想や願望を口にしたのではありません。「平和を求める民衆は、必ず一つになれる」という確信を語ったのです。私自身が世界平和のために、「対話」を武器に戦い抜くという誓いを語ったのです。
以来、私は、東西両陣営の国々を訪れ、友情を広げ、平和を訴えてきました。民衆と民衆、青年と青年の心を結ぶ「文化」と「教育」の交流を重ねてきました。
ドイツ初訪問から28年後の89年11月、ベルリンの壁は崩壊し、12月には東西冷戦が終結しました。不可能だと思われていた夢が、現実となった瞬間でした。
「大切なのは、互いに尊敬し合って、見つめ合うことです」
これは、哲人政治家と讃えられた統一ドイツのヴァイツゼッカー初代大統領が、東西統一以後のドイツの未来を展望して、私に語ってくださった信念の言葉です。
私たちの語らいは、東西ドイツ統一から8カ月後の91年6月。当時、西ドイツは発展しており、経済的に遅れた東ドイツに問題がある、という考えが一般的でした。
しかし大統領には、同じ人間として尊敬し合えば、心の中にある"見えない壁"を崩していけるという信念があったのです。
相手を尊敬することは、最高に美しい人間性の光です。
日蓮大聖人は、『鏡に向かって礼拝する時、そこに映っている自分の姿もまた自分を礼拝する』(P769、通解、「御義口伝」)と仰せです。
友を敬い、大切にすれば、自分も大事にされるのです。
もちろん、「ちょっと苦手だな」という人もいるかもしれません。
その"見えない心の壁"を打ち破るのが、「尊敬の心」なのです。
尊敬といっても、特別なことではありません。友達の素晴らしいところを見つけていくことです。自分にはない「良さ」を知っていくことです。
人間なのだから、誰にだって短所はあります。それだけにこだわって、長所の輝きを見過ごしてしまうのは、もったいない。
「あの人のここが嫌い」ではなく、「こんないい所もあるんだ」と、光を当てていくことです。
勇気を出して語れば、心の扉が開かれます。そこには、新しい発見があります。そこから、新しい仲間も広がります。この心と行動が、世界平和の出発なのです。
広布への献身の行動を
御本仏は御照覧だ、
皆様の尊き労苦に
妙法の福徳は厳然!
御講聞書 P813
『法華経の行者は男女悉く世尊に非ずや、薬王品に云く於一切衆生中亦為第一文、此れ即ち世尊の経文に非ずや、是真仏子なれば法王の子にして世尊第一に非ずや』
◇人生の座標
未来を切り拓く青年を育てるには、それなりの厳しい薫陶がなければならない。青年は甘やかされて育つものではない。
もちろん、厳しい訓育には、互いの強い信頼の絆がなければならない。さらに青年を育む周囲の温かい人間関係も不可欠だ。
☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
天も輝き、地も輝き、友の心も輝きわたる——。
前々日まで降り続いた雨で、水かさを増したライン川に、明るい陽光が降り注いでいました。
川は、滔々と、たゆまずに流れ続けていきます。
その流れに乗って進む観覧船で、私は、ドイツの高名な教育学者のデルボラフ博士と"船上対談"を行いました。さわやかな風が心地よい1983年6月のことでした。
数々の古城を望み、伝説で知られるローレライの岩を眺めながら共に歌を歌ったことも、忘れ得ぬ思い出です。
船を下りた後、私たちは河岸の街オーバーベーゼルへ行き、900年前に築かれた古城シェーンブルクで対話を重ねました。
名門・ボン大学の名誉教授であるデルボラフ博士とは、「人間」や「文化」や「平和」などをテーマに縦横無尽に語り合いました。私たちの対話はやがて、対談集『21世紀への人間と哲学』に結実しました。その最後に、博士が強調されていたことがあります。
それは、「自己の胸中のかすかな希望の花を萎えさせ、枯死させてしまうのであれば、事実上、自己を放棄することになる」と。
少し難しい表現ですが、希望こそが人間の証しであり、人間性の輝きである。ゆえに、生きている限り、断じて希望を手放してはならないとの励ましです。
博士は、その希望の源泉は「宗教」であると結論されました。
未来部の皆さんは、若くして、「太陽の仏法」を持っています。どんなに苦しいことや、思うようにいかないことがあっても、わが胸中から、希望の太陽を輝き光らせていけるのです。
今年一年を振り返ってみると、頑張れたこと、もう一歩だったこと、さまざまあるでしょう。
でも、少しでも前進できたことは自分でほめ、失敗したことは前向きに次に生かしていけばよい。
そして、朗らかに「躍進」の明年へ船出しよう!
ライン川の流れのように、あせらず、じっくりと、一日また一日、一年また一年と、自分自身を深め、広げていこう! 今の皆さんの挑戦の汗と涙が、やがて人類の未来を開く希望の大河となっていくからです。
ライン川には、1万2000もの支流があるといいます。
ある区間は、世界遺産に登録されており、50もの古城が河畔の山々にそびえ立っています。
ゲーテが「ここから見るライン川が一番、美しい」と絶賛した場所には、私たちSGIのヴィラ・ザクセン総合文化センターがあり、市民の心の交流の広場となっています。
「父なるライン」と呼ばれる、このヨーロッパの大動脈は、国と国をつなぎ、人と人を結び、文化の軸となり、歴史の絵巻を綴ってきました。
ドイツは古代、ゲルマニアと呼ばれ、中世には神聖ローマ帝国の中心として栄えました。近代に入ってドイツ帝国が成立します。
第1次世界大戦によって帝政は終わり、共和国が誕生しました。しかし、その後、独裁者ヒトラーが率いるナチスの台頭によって、第2次世界大戦が引き起こされ、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の悲劇がもたらされました。
敗戦後には、資本主義の西側諸国と社会主義の東側諸国が対立した「冷戦」が始まり、ドイツは東西に分割されてしまいました。そして、東ドイツ領内に位置したベルリンの街も、市内が東と西に分断されたのです。
私がドイツ(当時は西ドイツ)を初めて訪れたのは1961年。「ベルリンの壁」が築かれ始めた直後でした。ベルリンの境界線では、東ドイツ側から西側に逃げようとした人が射殺されるなど、危険な状況が続いていました。
私は東西ドイツの融合と冷戦の終結を願い、恒久平和を築くことこそ仏法者の使命なりと心に期して、ベルリンの壁を訪れました。
東西に引き裂かれた人々が、兵士の目をかいくぐって、境界線越しに手を振り、安否を確認し合う姿に、私は胸を痛めました。車を運転してくれた方も、大好きな伯母が東ドイツにいることを、涙ながらに語ってくれました。
人間の絆を切り裂く権利など、誰にもない!——底知れぬ権力の魔性に対し、私は抑えきれない憤りを感じました。
境界線にある、ブランデンブルク門の前に立ち、私は深く祈りを捧げ、同行していた青年たちに言いました。
「30年後には、きっと、このベルリンの壁は取り払われているだろう」
当時、東西の対立は、永遠に続くかのように思われていました。ベルリンの壁がなくなるとは、誰も想像できなかった時代です。
私は、単なる予想や願望を口にしたのではありません。「平和を求める民衆は、必ず一つになれる」という確信を語ったのです。私自身が世界平和のために、「対話」を武器に戦い抜くという誓いを語ったのです。
以来、私は、東西両陣営の国々を訪れ、友情を広げ、平和を訴えてきました。民衆と民衆、青年と青年の心を結ぶ「文化」と「教育」の交流を重ねてきました。
ドイツ初訪問から28年後の89年11月、ベルリンの壁は崩壊し、12月には東西冷戦が終結しました。不可能だと思われていた夢が、現実となった瞬間でした。
「大切なのは、互いに尊敬し合って、見つめ合うことです」
これは、哲人政治家と讃えられた統一ドイツのヴァイツゼッカー初代大統領が、東西統一以後のドイツの未来を展望して、私に語ってくださった信念の言葉です。
私たちの語らいは、東西ドイツ統一から8カ月後の91年6月。当時、西ドイツは発展しており、経済的に遅れた東ドイツに問題がある、という考えが一般的でした。
しかし大統領には、同じ人間として尊敬し合えば、心の中にある"見えない壁"を崩していけるという信念があったのです。
相手を尊敬することは、最高に美しい人間性の光です。
日蓮大聖人は、『鏡に向かって礼拝する時、そこに映っている自分の姿もまた自分を礼拝する』(P769、通解、「御義口伝」)と仰せです。
友を敬い、大切にすれば、自分も大事にされるのです。
もちろん、「ちょっと苦手だな」という人もいるかもしれません。
その"見えない心の壁"を打ち破るのが、「尊敬の心」なのです。
尊敬といっても、特別なことではありません。友達の素晴らしいところを見つけていくことです。自分にはない「良さ」を知っていくことです。
人間なのだから、誰にだって短所はあります。それだけにこだわって、長所の輝きを見過ごしてしまうのは、もったいない。
「あの人のここが嫌い」ではなく、「こんないい所もあるんだ」と、光を当てていくことです。
勇気を出して語れば、心の扉が開かれます。そこには、新しい発見があります。そこから、新しい仲間も広がります。この心と行動が、世界平和の出発なのです。
2014年12月15日月曜日
2014.12.15 わが友に贈る
◇今週のことば
尊い貴い大勝利、万歳!
一人一人の偉大な健闘に
心から最敬礼——。
民衆が主役の新時代だ。
躍進の生命で新年を!
2014年12月15日
最蓮房御返事 P1341
『日蓮末法の初の五百年に生を日域に受け如来の記文の如く三類の強敵を蒙り種種の災難に相値つて身命を惜まずして南無妙法蓮華経と唱え候は正師か邪師か能能御思惟之有る可く候』
◇人生の座標
後を受け継ぐ世代とは、えてして創業の汗を忘れがちなものであろう。できあがった舞台があまりにも偉大であるがゆえに、そこで活躍させてもらっている自分まで力があるような錯覚に陥りがちである。その事業の未来を遠望するとき、これほど怖いことはないといってよい。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第43回 わが同志に栄光と功徳あれ
北海道をはじめ各地で大雪に見舞われ、冬本番の厳しい冷え込みが続いています。どうか、体調を崩さぬよう、また絶対無事故の前進をお願いします。
わが愛する創価家族の皆様! 皆さんこそ御本仏から『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ』(P1467、「高橋殿御返事」)と託された、誉れの使命の人です。しばれる寒風の中で広宣流布の行動を重ねゆくご苦労が、痛いほど胸に迫ってきます。
御聖訓には『願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ』(P1589、「閻浮提中御書」)と仰せであります。
何があろうとも、師子王の心で、勇んで戦う生命こそが、仏となる。忙しいからこそ、宿命転換も早い。いかなる壁も、断じて打ち破ることができる。
いよいよ勇気ある信心を奮い起こし、師子となって走り、叫び、広布と人生の大躍進を、断固、成し遂げてまいりたい。
日蓮大聖人は、大事な広布の戦いに挑む門下へ『但偏に思い切るべし』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せになられました。そして、今こそ名をあげるチャンスではないか。"釈迦仏・多宝仏・十方の仏よ、集い来って、わが身に入りかわり、我を助け給え"と強盛に祈り抜いていきなさい——と励まされております。
大聖人に直結して祈り戦う我らに、偉大な仏の力が出ないわけがありません。正義の勝利の道が開けないわけがありません。言うに言われぬ苦労に徹した分だけ、未来永劫にわたる大功徳が、厳然と、皆さんに現れないわけがないのであります。
世界一の異体同心の団結光る同志の皆様方! 断じて油断なく、強く楽しく朗らかに、人間革命の勝利劇を示していこうではありませんか。「大切な宝の同志の皆様を、梵天帝釈、守りに護り給え」と、祈り深く強く、題目を送っております。
◎公明党大勝利!、おめでとう!(^^)!
尊い貴い大勝利、万歳!
一人一人の偉大な健闘に
心から最敬礼——。
民衆が主役の新時代だ。
躍進の生命で新年を!
2014年12月15日
最蓮房御返事 P1341
『日蓮末法の初の五百年に生を日域に受け如来の記文の如く三類の強敵を蒙り種種の災難に相値つて身命を惜まずして南無妙法蓮華経と唱え候は正師か邪師か能能御思惟之有る可く候』
◇人生の座標
後を受け継ぐ世代とは、えてして創業の汗を忘れがちなものであろう。できあがった舞台があまりにも偉大であるがゆえに、そこで活躍させてもらっている自分まで力があるような錯覚に陥りがちである。その事業の未来を遠望するとき、これほど怖いことはないといってよい。
☆名誉会長と共に新時代を開く 第43回 わが同志に栄光と功徳あれ
北海道をはじめ各地で大雪に見舞われ、冬本番の厳しい冷え込みが続いています。どうか、体調を崩さぬよう、また絶対無事故の前進をお願いします。
わが愛する創価家族の皆様! 皆さんこそ御本仏から『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ』(P1467、「高橋殿御返事」)と託された、誉れの使命の人です。しばれる寒風の中で広宣流布の行動を重ねゆくご苦労が、痛いほど胸に迫ってきます。
御聖訓には『願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ』(P1589、「閻浮提中御書」)と仰せであります。
何があろうとも、師子王の心で、勇んで戦う生命こそが、仏となる。忙しいからこそ、宿命転換も早い。いかなる壁も、断じて打ち破ることができる。
いよいよ勇気ある信心を奮い起こし、師子となって走り、叫び、広布と人生の大躍進を、断固、成し遂げてまいりたい。
日蓮大聖人は、大事な広布の戦いに挑む門下へ『但偏に思い切るべし』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せになられました。そして、今こそ名をあげるチャンスではないか。"釈迦仏・多宝仏・十方の仏よ、集い来って、わが身に入りかわり、我を助け給え"と強盛に祈り抜いていきなさい——と励まされております。
大聖人に直結して祈り戦う我らに、偉大な仏の力が出ないわけがありません。正義の勝利の道が開けないわけがありません。言うに言われぬ苦労に徹した分だけ、未来永劫にわたる大功徳が、厳然と、皆さんに現れないわけがないのであります。
世界一の異体同心の団結光る同志の皆様方! 断じて油断なく、強く楽しく朗らかに、人間革命の勝利劇を示していこうではありませんか。「大切な宝の同志の皆様を、梵天帝釈、守りに護り給え」と、祈り深く強く、題目を送っております。
◎公明党大勝利!、おめでとう!(^^)!
2014年12月14日日曜日
2014.12.14 わが友に贈る
強盛な信力・行力に
無限の仏力・法力が
厳然と涌現する!
創価の負けじ魂で
わが栄光をつかみ取れ!
兵衛志殿御書 P1095
『真実の経の御ことはりを代末になりて仏法あながちにみだれば大聖人世に出ずべしと見へて候、喩へば松のしもの後に木の王と見へ菊は草の後に仙草と見へて候、代のおさまれるには賢人見えず代のおさまれるには賢人見えず代の乱れたるにこそ聖人愚人は顕れ候へ』
◇人生の座標
私が常々思っており、折に触れて語ってきたことの一つは、学生時代にぜひ外国語を身につけてほしい、ということである。それは、グローバルな時代に望まれる、世界市民としての大きな要件であるからだ。
☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第9回 音楽の大英雄ベートーベン
今年も、あと1ヵ月だね。
一番、いそがしい季節にも、社会のために一生けんめい行動されている、みなさんのお父さんや、お母さんに、私は最大の尊敬の心で、題目を送っています。
世の中が、あわただしい時期なので、みなさんも交通事故などに、くれぐれも気をつけてください。かぜも、ひかないようにね。
この季節になると、日本の各地で演奏される名曲があります。ドイツの音楽家ベートーベンが作曲した「交響曲第9番」です。多くの人から「第九」と呼ばれて、したしまれています。
曲ができて190年たった今でも、世界の人たちに愛されています。私も大好きな曲です。
この「第九」には、交響曲にはめずらしい、「歓喜の歌」という名前の合唱の部分があります。
今年、行われた創価青年大会で、九州の友は「歓喜の歌」を大合唱しました。みなさんの中にも歌った人がいるでしょう。
きょうは、いっしょに、音楽の大英雄ベートーベンの曲をあじわう気持ちで学んでいこう!
ベートーベンは、1770年の12月16日、ドイツのボンという町に生まれました。おじいさんは貴族が住む宮殿の楽団の楽長で、お父さんも楽団の歌手をしていた音楽一家でした。
すぐれた歌手でもあったおじいさんはベートーベンの誕生を、たいそう喜び、美しい声でよく歌を歌ってきかせたといいます。おじいさんのことを、ベートーベンは、とても誇りに思い、大人になっても忘れませんでした。
お父さんは、ベートーベンをおじいさんのような、りっぱな音楽家にしようと、ピアノやバイオリンを教えました。とてもきびしい練習で、朝から晩まで、来る日も来る日もピアノの前に向かわなければなりませんでした。
時には泣いてしまうくらい、たいへんでしたが、やさしくて大好きなお母さんがいたから、ベートーベンは安心でした。へこたれず、めきめきと上達していきます。
そして、7歳の時、演奏会に出演して初めて人前でピアノをひきました。人一倍の努力が実り、演奏会は大成功を収め、みんなから才能をみとめられるようになりました。
でも、"いよいよこれから"という16歳の時、お母さんは病気で亡くなってしまったのです。
この深い深い悲しみも、ベートーベンは、ぐっとこらえました。仕事がうまくいかないお父さんや2人の弟の生活を、支えないといけなかったからです。オルガン奏者やピアノ教師として、ただ一人、働き始めました。まさに、嵐に立ち向かう青春でした。
嵐の中の青春——。
それは、私の青春の日々でもありました。戦争が終わったばかりで、食べるものも満足にない時代のなか、病気に苦しみながら、師匠・戸田城聖先生の会社を立て直すために、けんめいに働いていました。
そんな私の楽しみは、レコードをきくことでした。とくに、ベートーベンの音楽は大好きでした。
「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン」と始まる、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を、初めてきいた時の感動は、今も忘れられません。アパートのせまい部屋が、あたかも宮殿になったような気持ちになりました。
音楽は、言葉以上に、それを作った人の心を伝えます。私はベートーベンの曲をきくたびに、「負けるな!」「がんばれ!」とはげまされているように思え、運命に挑む勇気をもらいました。それは、きっとベートーベン自身が苦しみや悩みと戦い、自分自身をふるい起こしていたからに、ちがいありません。
1792年11月、21歳のベートーベンは、音楽の都として有名なオーストリアのウィーンに行きました。そこで、さまざまな曲を発表し、ウィーンの音楽界でも有名になりました。
こうして、やっとうまくいくように見えた生活でしたが、30歳になるころから、耳の病気になってしまいました。医者にみてもらいましたが、どんどん耳が聞こえなくなっていきました。
——このまま聞こえなくなってしまったら、音楽家としてどうしたらいいのだろうか。
ベートーベンは、音楽家にとって「命」ともいうべき耳が聞こえなくなっていくことに、不安ときょうふでいっぱいでした。しかし、子どものころからひき続けてきたピアノの音や、そこから生まれてくる、いろいろなメロディーは忘れていませんでした。
ベートーベンは、音をうばわれた、とてつもない苦しみの底から、命をふるい立たせて、交響曲第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」などの名曲を発表しました。
46歳で耳の病気が悪化し、その後、音がまったく聞こえなくなり、補聴器をつけても会話ができなくなりました。人と話す時は、言葉をメモ帳に書いてもらい、相手の言いたいことを理解しました。
こうした不自由な生活の中でも、ベートーベンの作曲の意欲は失われませんでした。むしろ病気が悪くなればなるほど挑戦を重ね、思いを曲にこめていったのです。
「自分はこれまでの仕事に満足していない。今から新しい道を歩む」と。
そして、53歳の時、「交響曲第9番」が完成します。この曲を初めて演奏する時、ベートーベンは指揮者として舞台に立ちました。
演奏が終わると、人々はあまりのすばらしさに、大きな拍手を送りました。しかし、ベートーベンには聞こえません。演奏者を見ていたベートーベンはうでをひかれて、後ろをふり向いた時、初めて観客の大拍手に気づいたのです。
大好きなお母さんとの別れ、きびしかったお父さんの教え、まずしい一家を一人で支えた孤独、聞こえなくなった耳……ベートーベンの一生は、悩みの連続でした。
しかし、どんなにつらい悩みがあってもベートーベンは、「上手になろう」「成長しよう」「いい曲を作ろう」という「向上する心」を失いませんでした。そして、生涯で300以上の曲を作りあげたのです。ベートーベンは、そうした気持ちをこめ、「悩みをつき抜けて歓喜にいたれ」と書き残しています。
成長しようとする人には、必ず苦しみや悩みの嵐が吹き荒れます。成長しているからこそ悩むのです。その時は、とてもつらいかもしれないけれど、悩みは自分自身が大きく成長している証明なのです。
悩みに負けず、勇気をふるい起こして、つき進んでいけば必ず大きく成長できる。運命だって変えられる。自分も家族も、大きな希望と喜びにつつまれていくのです。
戸田先生は、ある年の12月、悪戦苦闘する私に、「大ちゃん、人生は悩まねばならぬ。悩んではじめて、信心もわかる、偉大な人になるのだ」と言われました。
ベートーベンは負けなかった。音楽の大英雄として勝ちました!
ししの子のみなさんも、悩みに負けるはずがない。断じて、自分の夢に向かって勝利していけると私は信じ、祈っています。
来年もまた、みなさんと語り合えることを楽しみにしています。
どうか元気で、よいお正月を!
無限の仏力・法力が
厳然と涌現する!
創価の負けじ魂で
わが栄光をつかみ取れ!
兵衛志殿御書 P1095
『真実の経の御ことはりを代末になりて仏法あながちにみだれば大聖人世に出ずべしと見へて候、喩へば松のしもの後に木の王と見へ菊は草の後に仙草と見へて候、代のおさまれるには賢人見えず代のおさまれるには賢人見えず代の乱れたるにこそ聖人愚人は顕れ候へ』
◇人生の座標
私が常々思っており、折に触れて語ってきたことの一つは、学生時代にぜひ外国語を身につけてほしい、ということである。それは、グローバルな時代に望まれる、世界市民としての大きな要件であるからだ。
☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第9回 音楽の大英雄ベートーベン
今年も、あと1ヵ月だね。
一番、いそがしい季節にも、社会のために一生けんめい行動されている、みなさんのお父さんや、お母さんに、私は最大の尊敬の心で、題目を送っています。
世の中が、あわただしい時期なので、みなさんも交通事故などに、くれぐれも気をつけてください。かぜも、ひかないようにね。
この季節になると、日本の各地で演奏される名曲があります。ドイツの音楽家ベートーベンが作曲した「交響曲第9番」です。多くの人から「第九」と呼ばれて、したしまれています。
曲ができて190年たった今でも、世界の人たちに愛されています。私も大好きな曲です。
この「第九」には、交響曲にはめずらしい、「歓喜の歌」という名前の合唱の部分があります。
今年、行われた創価青年大会で、九州の友は「歓喜の歌」を大合唱しました。みなさんの中にも歌った人がいるでしょう。
きょうは、いっしょに、音楽の大英雄ベートーベンの曲をあじわう気持ちで学んでいこう!
ベートーベンは、1770年の12月16日、ドイツのボンという町に生まれました。おじいさんは貴族が住む宮殿の楽団の楽長で、お父さんも楽団の歌手をしていた音楽一家でした。
すぐれた歌手でもあったおじいさんはベートーベンの誕生を、たいそう喜び、美しい声でよく歌を歌ってきかせたといいます。おじいさんのことを、ベートーベンは、とても誇りに思い、大人になっても忘れませんでした。
お父さんは、ベートーベンをおじいさんのような、りっぱな音楽家にしようと、ピアノやバイオリンを教えました。とてもきびしい練習で、朝から晩まで、来る日も来る日もピアノの前に向かわなければなりませんでした。
時には泣いてしまうくらい、たいへんでしたが、やさしくて大好きなお母さんがいたから、ベートーベンは安心でした。へこたれず、めきめきと上達していきます。
そして、7歳の時、演奏会に出演して初めて人前でピアノをひきました。人一倍の努力が実り、演奏会は大成功を収め、みんなから才能をみとめられるようになりました。
でも、"いよいよこれから"という16歳の時、お母さんは病気で亡くなってしまったのです。
この深い深い悲しみも、ベートーベンは、ぐっとこらえました。仕事がうまくいかないお父さんや2人の弟の生活を、支えないといけなかったからです。オルガン奏者やピアノ教師として、ただ一人、働き始めました。まさに、嵐に立ち向かう青春でした。
嵐の中の青春——。
それは、私の青春の日々でもありました。戦争が終わったばかりで、食べるものも満足にない時代のなか、病気に苦しみながら、師匠・戸田城聖先生の会社を立て直すために、けんめいに働いていました。
そんな私の楽しみは、レコードをきくことでした。とくに、ベートーベンの音楽は大好きでした。
「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン」と始まる、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を、初めてきいた時の感動は、今も忘れられません。アパートのせまい部屋が、あたかも宮殿になったような気持ちになりました。
音楽は、言葉以上に、それを作った人の心を伝えます。私はベートーベンの曲をきくたびに、「負けるな!」「がんばれ!」とはげまされているように思え、運命に挑む勇気をもらいました。それは、きっとベートーベン自身が苦しみや悩みと戦い、自分自身をふるい起こしていたからに、ちがいありません。
1792年11月、21歳のベートーベンは、音楽の都として有名なオーストリアのウィーンに行きました。そこで、さまざまな曲を発表し、ウィーンの音楽界でも有名になりました。
こうして、やっとうまくいくように見えた生活でしたが、30歳になるころから、耳の病気になってしまいました。医者にみてもらいましたが、どんどん耳が聞こえなくなっていきました。
——このまま聞こえなくなってしまったら、音楽家としてどうしたらいいのだろうか。
ベートーベンは、音楽家にとって「命」ともいうべき耳が聞こえなくなっていくことに、不安ときょうふでいっぱいでした。しかし、子どものころからひき続けてきたピアノの音や、そこから生まれてくる、いろいろなメロディーは忘れていませんでした。
ベートーベンは、音をうばわれた、とてつもない苦しみの底から、命をふるい立たせて、交響曲第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」などの名曲を発表しました。
46歳で耳の病気が悪化し、その後、音がまったく聞こえなくなり、補聴器をつけても会話ができなくなりました。人と話す時は、言葉をメモ帳に書いてもらい、相手の言いたいことを理解しました。
こうした不自由な生活の中でも、ベートーベンの作曲の意欲は失われませんでした。むしろ病気が悪くなればなるほど挑戦を重ね、思いを曲にこめていったのです。
「自分はこれまでの仕事に満足していない。今から新しい道を歩む」と。
そして、53歳の時、「交響曲第9番」が完成します。この曲を初めて演奏する時、ベートーベンは指揮者として舞台に立ちました。
演奏が終わると、人々はあまりのすばらしさに、大きな拍手を送りました。しかし、ベートーベンには聞こえません。演奏者を見ていたベートーベンはうでをひかれて、後ろをふり向いた時、初めて観客の大拍手に気づいたのです。
大好きなお母さんとの別れ、きびしかったお父さんの教え、まずしい一家を一人で支えた孤独、聞こえなくなった耳……ベートーベンの一生は、悩みの連続でした。
しかし、どんなにつらい悩みがあってもベートーベンは、「上手になろう」「成長しよう」「いい曲を作ろう」という「向上する心」を失いませんでした。そして、生涯で300以上の曲を作りあげたのです。ベートーベンは、そうした気持ちをこめ、「悩みをつき抜けて歓喜にいたれ」と書き残しています。
成長しようとする人には、必ず苦しみや悩みの嵐が吹き荒れます。成長しているからこそ悩むのです。その時は、とてもつらいかもしれないけれど、悩みは自分自身が大きく成長している証明なのです。
悩みに負けず、勇気をふるい起こして、つき進んでいけば必ず大きく成長できる。運命だって変えられる。自分も家族も、大きな希望と喜びにつつまれていくのです。
戸田先生は、ある年の12月、悪戦苦闘する私に、「大ちゃん、人生は悩まねばならぬ。悩んではじめて、信心もわかる、偉大な人になるのだ」と言われました。
ベートーベンは負けなかった。音楽の大英雄として勝ちました!
ししの子のみなさんも、悩みに負けるはずがない。断じて、自分の夢に向かって勝利していけると私は信じ、祈っています。
来年もまた、みなさんと語り合えることを楽しみにしています。
どうか元気で、よいお正月を!
2014年12月13日土曜日
2014.12.13 わが友に贈る
「始より終りまで
弥 信心をいたすべし」
「戦い続ける人」に
人生の栄冠は輝く。
広布の道を走り抜け!
如説修行抄 P501
『夫れ以んみれば末法流布の時生を此の土に受け此の経を信ぜん人は如来の在世より猶多怨嫉の難甚しかるべしと見えて候なり』
◇人生の座標
世界は広い。だが、人間の心の世界は、もっと広い。「生まれながらの国際人」たちは、そのことを誰よりもよく知っている。むしろ大人たちこそ、その子どもたちに見習い、学ぶべきではないか----助子の瞳を見つめるたび、そんな思いにかられる。
☆勝利の人間学 第65回 勇んで楽しく行動を!
◇希望と目標と強い祈りで
かけがえのない青春の一日一日である。
悔いなき歴史を創りゆくには、希望に燃え、具体的な目標を掲げて、強い祈りを貫くことだ。そして祈りの通り、行動することである。
若いのだから、思い切って大胆に動こう!
行動なくして結果は出ない。祈って、カラを破って、打って出るのだ。動いた分だけ、生命は躍動する。目標を勝ち取れる。
「行躰即信心」が、日蓮仏法である。
「行躰」とは「行動」である。法のため、友のため、社会のために「動く」ことこそ、身で法華経を読んでいる姿なのだ。全部が、大福運となって、自分自身に還ってくる。
◇広布とは「執念」の戦い
広宣流布は、永遠に仏と魔との闘争である。善の勢力と連帯を広げゆく挑戦である。
いかなる勝負も、勇気と執念で決まる。
途中で弱気になり、あきらめてしまえば、勝てない。ひとたび行動を起こしたならば、最後まで根気よく、やり遂げていくことだ。
日蓮大聖人は、大きな試練に立ち向かう門下に『今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せである。そして、「釈迦・多宝・十方の仏・来集して我が身に入(い)りかはり我を助け給へと観念せさせ給うべし」(同P)と教えてくださっている。
正義の中の正義に生きゆく地涌の菩薩が守られないわけがない。朗々と題目を唱えに唱え、あらゆる仏天を揺り動かして、勝利の道を勇敢に前進していくのだ。
◇賢者の喜びに燃えて
学会活動の中での労苦は、すべて仏になるための修行である。一つの無駄もない。
ゆえに、身も心も、生き生きと弾ませて、楽しく実践していくことだ。
御書には『賢者はよろこび』(P1091、「兵衛志殿御返事」)と示されている。喜び勇み立つ心が、一切を開いていく。これが「一念三千」である。
広布の父母たちが寄せる絶大なる信頼に、青年よ、断固と応えてくれ給え!
◎昨日のわが友、ミスでした
一番苦しい時にこそ
無量の功徳は積まれる。
最高の境涯が築かれる。
満々たる生命力を燃やし
不撓不屈の大前進を!
弥 信心をいたすべし」
「戦い続ける人」に
人生の栄冠は輝く。
広布の道を走り抜け!
如説修行抄 P501
『夫れ以んみれば末法流布の時生を此の土に受け此の経を信ぜん人は如来の在世より猶多怨嫉の難甚しかるべしと見えて候なり』
◇人生の座標
世界は広い。だが、人間の心の世界は、もっと広い。「生まれながらの国際人」たちは、そのことを誰よりもよく知っている。むしろ大人たちこそ、その子どもたちに見習い、学ぶべきではないか----助子の瞳を見つめるたび、そんな思いにかられる。
☆勝利の人間学 第65回 勇んで楽しく行動を!
◇希望と目標と強い祈りで
かけがえのない青春の一日一日である。
悔いなき歴史を創りゆくには、希望に燃え、具体的な目標を掲げて、強い祈りを貫くことだ。そして祈りの通り、行動することである。
若いのだから、思い切って大胆に動こう!
行動なくして結果は出ない。祈って、カラを破って、打って出るのだ。動いた分だけ、生命は躍動する。目標を勝ち取れる。
「行躰即信心」が、日蓮仏法である。
「行躰」とは「行動」である。法のため、友のため、社会のために「動く」ことこそ、身で法華経を読んでいる姿なのだ。全部が、大福運となって、自分自身に還ってくる。
◇広布とは「執念」の戦い
広宣流布は、永遠に仏と魔との闘争である。善の勢力と連帯を広げゆく挑戦である。
いかなる勝負も、勇気と執念で決まる。
途中で弱気になり、あきらめてしまえば、勝てない。ひとたび行動を起こしたならば、最後まで根気よく、やり遂げていくことだ。
日蓮大聖人は、大きな試練に立ち向かう門下に『今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せである。そして、「釈迦・多宝・十方の仏・来集して我が身に入(い)りかはり我を助け給へと観念せさせ給うべし」(同P)と教えてくださっている。
正義の中の正義に生きゆく地涌の菩薩が守られないわけがない。朗々と題目を唱えに唱え、あらゆる仏天を揺り動かして、勝利の道を勇敢に前進していくのだ。
◇賢者の喜びに燃えて
学会活動の中での労苦は、すべて仏になるための修行である。一つの無駄もない。
ゆえに、身も心も、生き生きと弾ませて、楽しく実践していくことだ。
御書には『賢者はよろこび』(P1091、「兵衛志殿御返事」)と示されている。喜び勇み立つ心が、一切を開いていく。これが「一念三千」である。
広布の父母たちが寄せる絶大なる信頼に、青年よ、断固と応えてくれ給え!
◎昨日のわが友、ミスでした
一番苦しい時にこそ
無量の功徳は積まれる。
最高の境涯が築かれる。
満々たる生命力を燃やし
不撓不屈の大前進を!
2014年12月12日金曜日
2014.12.12 わが友に贈る
自分に勝つことが
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!
四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』
◇人生の座標
少年の日の出会いは大きい。そうした出会いを通じて、いわば人間としての核ができる時期の一つが、小学校五年生、六年生といった年代であろう。
☆御書とともに� 第38回 日々の「発迹顕本」を
『日蓮といゐし者は去年九月十二日子丑の時に頸はねられぬ、此れは魂魄・佐土の国にいたりて返年の二月・雪中にしるして有縁の弟子へをくればをそろしくて・をそろしからず』(開目抄、P223)
◇通解
日蓮と名乗った者は、去年(文永8年)9月12日の深夜、子丑の時に頸をはねられた。これは、その魂魄が佐渡の国に至って、年が改まって2月、雪深い中で記して、有縁の弟子に贈るのであるから、難は恐ろしいようであるが、法華経の行者にとっては、恐ろしいものではない。
◇同志への指針
「発迹顕本」とは、凡夫の身に久遠の仏界の境地を顕すことである。仏法は「人間」が主役だ。戸田先生は「久遠の凡夫」とも言われた。ありのままの人間の生命に、いかなる大難をも乗り越える無限の力が具わっている。
一日一日、題目を朗々と唱え、わが胸中に「勇気の炎」を燃やし、何ものも恐れずに進む。ここに、我らの発迹顕本の道がある。
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!
四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』
◇人生の座標
少年の日の出会いは大きい。そうした出会いを通じて、いわば人間としての核ができる時期の一つが、小学校五年生、六年生といった年代であろう。
☆御書とともに� 第38回 日々の「発迹顕本」を
『日蓮といゐし者は去年九月十二日子丑の時に頸はねられぬ、此れは魂魄・佐土の国にいたりて返年の二月・雪中にしるして有縁の弟子へをくればをそろしくて・をそろしからず』(開目抄、P223)
◇通解
日蓮と名乗った者は、去年(文永8年)9月12日の深夜、子丑の時に頸をはねられた。これは、その魂魄が佐渡の国に至って、年が改まって2月、雪深い中で記して、有縁の弟子に贈るのであるから、難は恐ろしいようであるが、法華経の行者にとっては、恐ろしいものではない。
◇同志への指針
「発迹顕本」とは、凡夫の身に久遠の仏界の境地を顕すことである。仏法は「人間」が主役だ。戸田先生は「久遠の凡夫」とも言われた。ありのままの人間の生命に、いかなる大難をも乗り越える無限の力が具わっている。
一日一日、題目を朗々と唱え、わが胸中に「勇気の炎」を燃やし、何ものも恐れずに進む。ここに、我らの発迹顕本の道がある。
2014年12月11日木曜日
2014.12.11 わが友に贈る
自分に勝つことが
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!
聖愚問答抄上 P498
『一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる』
◇人生の座標
人は環境の子といわれる。大きく見れば、生まれつきの才能や素質が際立ってある子などいない。みんな、尊いかけがえのない使命とそれぞれの可能性を秘めて、この世に生まれてきたのだ。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
人類の希望は、今、いずこにあるか。
間違いなく、世界に広がりゆく192カ国・地域のSGIの連帯と前進にこそ、全人類の希望の光源はある。
それは、世界のあの地この地で、わが同志が「一人の人間における偉大な人間革命」の無限の可能性を、赫々と証明してくれているからだ。
ユゴーは、盟友のデュマに捧げた追悼文に、こう綴った。
「戦いとは権利であり、勝利とは幸福である」と。
創価の師弟の「発迹顕本」に連なり、広宣流布の大誓願に立ち上がった我らは、まぎれもない「三世の盟友」である。
久遠からの兄弟姉妹として、いよいよスクラムも固く、正義の戦いに勇み舞いゆこう!
"自分は今日も勝った"という毎日を、確実に積み重ねていくのだ!
そして共々に、広布と人生の常勝の年輪を、朗らかに、痛快に、晴ればれと刻み、本年の総仕上げを飾ろうではないか!
恐れなく
惑うことなき
師子なれば
一瀉(いっしゃ)千里と
勝利へ走れ
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!
聖愚問答抄上 P498
『一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる』
◇人生の座標
人は環境の子といわれる。大きく見れば、生まれつきの才能や素質が際立ってある子などいない。みんな、尊いかけがえのない使命とそれぞれの可能性を秘めて、この世に生まれてきたのだ。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
人類の希望は、今、いずこにあるか。
間違いなく、世界に広がりゆく192カ国・地域のSGIの連帯と前進にこそ、全人類の希望の光源はある。
それは、世界のあの地この地で、わが同志が「一人の人間における偉大な人間革命」の無限の可能性を、赫々と証明してくれているからだ。
ユゴーは、盟友のデュマに捧げた追悼文に、こう綴った。
「戦いとは権利であり、勝利とは幸福である」と。
創価の師弟の「発迹顕本」に連なり、広宣流布の大誓願に立ち上がった我らは、まぎれもない「三世の盟友」である。
久遠からの兄弟姉妹として、いよいよスクラムも固く、正義の戦いに勇み舞いゆこう!
"自分は今日も勝った"という毎日を、確実に積み重ねていくのだ!
そして共々に、広布と人生の常勝の年輪を、朗らかに、痛快に、晴ればれと刻み、本年の総仕上げを飾ろうではないか!
恐れなく
惑うことなき
師子なれば
一瀉(いっしゃ)千里と
勝利へ走れ
2014年12月10日水曜日
2014.12.10 わが友に贈る
愛する関西よ
師弟誓願の団結固く
いざや大前進だ!
わが誉れの錦州城に
常勝の旗よ輝け!
下山御消息 P350
『此等の経文の亀鏡をもて両火房が身に指し当て見よ少もくもりなからん、一には名は持戒ときこゆれども実には放逸なるか二には慳貪なるか三には嫉妬なるか四には邪見なるか五には婬乱なるか此の五にはすぐべからず』
◇人生の座標
いかなる運動も人が根本である。もし責任ある立場の人が、「何のため」という根本の目的を忘れ、己を厳しく律することを忘れ、自分一個の利害を考え始めたならば、その時、その瞬間から運動は堕落する。やがて民衆を見下し始め、民衆を手段にし始める。これほど恐ろしいことはない。
ゆえに私は、次代の青年に言い残したい。民衆運動の指導者たるもの、自身の良心に照らして恥じるところのありやなしやを常に問え、と。
----これは単に油断を戒める言葉ではない。過去、民衆の利益を掲げた運動がいつしか堕落し、滅び去っていった、幾多の歴史が語る真実である。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
戸田先生は、悠然と語られた。
人間革命とは、私たちが「人生の根幹の目的」を知り、「絶対の確信」に立つことである、と。
大事なことは、いかなる宿命の嵐に遭おうとも、自らが「地涌の菩薩」であることを疑わないことだ。「広宣流布」を誓願して生まれてきたことを忘れないことだ。
日蓮大聖人は、仏界の生命を顕現した境地について、『内よりは歓発し外よりは引導し内外相応し因縁和合して自在神通の慈悲の力を施し広く衆生を利益すること滞り有る可からず』(P574、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と教えられている。
友の幸福を祈り、社会の繁栄を願い、世界の平和に尽くしゆかんとする我らの心は、必ず相手の生命に伝わる。
その祈りと真心からの対話こそが友の命を変え、真の友情と理解を生むのである。
ゆえに題目を勇気凛々と唱え、わが生命に「自在神通の慈悲の力」を漲らせていくのだ。そして自由闊達に、あの友、この友と語らって、「衆生を利益する」ことだ。
ここにこそ、滾々と仏智は湧き出で、無限に仏縁が広がるのである。
師弟誓願の団結固く
いざや大前進だ!
わが誉れの錦州城に
常勝の旗よ輝け!
下山御消息 P350
『此等の経文の亀鏡をもて両火房が身に指し当て見よ少もくもりなからん、一には名は持戒ときこゆれども実には放逸なるか二には慳貪なるか三には嫉妬なるか四には邪見なるか五には婬乱なるか此の五にはすぐべからず』
◇人生の座標
いかなる運動も人が根本である。もし責任ある立場の人が、「何のため」という根本の目的を忘れ、己を厳しく律することを忘れ、自分一個の利害を考え始めたならば、その時、その瞬間から運動は堕落する。やがて民衆を見下し始め、民衆を手段にし始める。これほど恐ろしいことはない。
ゆえに私は、次代の青年に言い残したい。民衆運動の指導者たるもの、自身の良心に照らして恥じるところのありやなしやを常に問え、と。
----これは単に油断を戒める言葉ではない。過去、民衆の利益を掲げた運動がいつしか堕落し、滅び去っていった、幾多の歴史が語る真実である。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
戸田先生は、悠然と語られた。
人間革命とは、私たちが「人生の根幹の目的」を知り、「絶対の確信」に立つことである、と。
大事なことは、いかなる宿命の嵐に遭おうとも、自らが「地涌の菩薩」であることを疑わないことだ。「広宣流布」を誓願して生まれてきたことを忘れないことだ。
日蓮大聖人は、仏界の生命を顕現した境地について、『内よりは歓発し外よりは引導し内外相応し因縁和合して自在神通の慈悲の力を施し広く衆生を利益すること滞り有る可からず』(P574、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と教えられている。
友の幸福を祈り、社会の繁栄を願い、世界の平和に尽くしゆかんとする我らの心は、必ず相手の生命に伝わる。
その祈りと真心からの対話こそが友の命を変え、真の友情と理解を生むのである。
ゆえに題目を勇気凛々と唱え、わが生命に「自在神通の慈悲の力」を漲らせていくのだ。そして自由闊達に、あの友、この友と語らって、「衆生を利益する」ことだ。
ここにこそ、滾々と仏智は湧き出で、無限に仏縁が広がるのである。
2014年12月9日火曜日
2014.12.09 わが友に贈る
慌ただしい時期。
絶対に事故を起こすな。
積雪や路面凍結にも
十分な警戒を!
油断を排して進め!
忘持経事 P977
『我が頭は父母の頭我が足は父母の足我が十指は父母の十指我が口は父母の口なり』
◇人生の座標
子どもが悩んでいるときこそ、親といわず周囲の先輩たちから、励ましのメッセージを贈ることが大切である。そんな子どもを見たときは、真っ先に飛んでいってあげたい。未来を開く旗を持つ若者が続々と輩出することを祈りながら、私たちは全魂を尽くしたい。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
「すべての危機は創造する人間にとっては運命の贈り物である」とは、オーストリアの作家ツバイクの言葉である。
人生にも、広宣流布の攻防戦にも、重大な試練の時がある。
その時に臆してはならない。怯んでもならない。今こそ踏ん張り時だと、粘り抜け! ここが勝負と挑みかかれ!
試練は、必ず新たな大躍進への跳躍台となるのだ。
御書に、囲碁でいう『四丁』を通して法華経の功力を説かれた一節がある(P1046、「法蓮抄」)。急所に打つ一石の大切さから、一人の成仏の重大な意義を教えられたものである。
かつて私は、関西の友に強く語った。
——361の目からなる碁盤上の戦いと同じく、そこを押さえれば一気に攻勢に転じていける急所がある、と。
囲碁がお好きだった戸田先生は、この御書を拝し、「一人の人間革命と行動が、皆に連動し、すべてを変革していくのだ」と教えてくださった。
この通りの姿を、自らの使命の国土で堂々と示してきたのが、宿縁深き地涌の勇者たちである。
創価の本陣・東京でも、福光の人材城・東北でも、広布の幾山河を越えゆく関東でも、烈風に揺るがぬ堅塁・中部でも、友は懸命に戦った。
師弟の誓願を刻む北陸・信越でも、紅燃ゆる志の四国でも、恩師が"よろしく頼む"と先駆を託した九州でも、同志は誠実一路で走っている。
その尊き一人ひとりの人間革命の劇が、壮大な民衆勝利の大絵巻を織り成しているのだ。
絶対に事故を起こすな。
積雪や路面凍結にも
十分な警戒を!
油断を排して進め!
忘持経事 P977
『我が頭は父母の頭我が足は父母の足我が十指は父母の十指我が口は父母の口なり』
◇人生の座標
子どもが悩んでいるときこそ、親といわず周囲の先輩たちから、励ましのメッセージを贈ることが大切である。そんな子どもを見たときは、真っ先に飛んでいってあげたい。未来を開く旗を持つ若者が続々と輩出することを祈りながら、私たちは全魂を尽くしたい。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
「すべての危機は創造する人間にとっては運命の贈り物である」とは、オーストリアの作家ツバイクの言葉である。
人生にも、広宣流布の攻防戦にも、重大な試練の時がある。
その時に臆してはならない。怯んでもならない。今こそ踏ん張り時だと、粘り抜け! ここが勝負と挑みかかれ!
試練は、必ず新たな大躍進への跳躍台となるのだ。
御書に、囲碁でいう『四丁』を通して法華経の功力を説かれた一節がある(P1046、「法蓮抄」)。急所に打つ一石の大切さから、一人の成仏の重大な意義を教えられたものである。
かつて私は、関西の友に強く語った。
——361の目からなる碁盤上の戦いと同じく、そこを押さえれば一気に攻勢に転じていける急所がある、と。
囲碁がお好きだった戸田先生は、この御書を拝し、「一人の人間革命と行動が、皆に連動し、すべてを変革していくのだ」と教えてくださった。
この通りの姿を、自らの使命の国土で堂々と示してきたのが、宿縁深き地涌の勇者たちである。
創価の本陣・東京でも、福光の人材城・東北でも、広布の幾山河を越えゆく関東でも、烈風に揺るがぬ堅塁・中部でも、友は懸命に戦った。
師弟の誓願を刻む北陸・信越でも、紅燃ゆる志の四国でも、恩師が"よろしく頼む"と先駆を託した九州でも、同志は誠実一路で走っている。
その尊き一人ひとりの人間革命の劇が、壮大な民衆勝利の大絵巻を織り成しているのだ。
2014年12月8日月曜日
2014.12.08 わが友に贈る
◇今週のことば
厳寒の中の大奮闘を
仏天も御照覧なり。
極楽百年にも勝る
一日の功徳を積みながら
共に凱歌の総仕上げを!
2014年12月08日
佐渡御書 P956
『魚は命を惜む故に池にすむに池の浅き事を歎きて池の底に穴をほりてすむしかれどもゑにばかされて釣をのむ鳥は木にすむ木のひきき事をおじて木の上枝にすむしかれどもゑにばかされて網にかかる、人も又是くの如し世間の浅き事には身命を失へども大事の仏法なんどには捨る事難し故に仏になる人もなかるべし』
◇人生の座標
未来を開き、平和な社会を築いてゆくのは、人間である。人材である。次の時代を担う人材を育て、社会に、世界に送り出すことができるかどうか。それは、時代の命運を決する"勝負"とさえいえるだろう。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
思えば、『モンテ・クリスト伯』も新聞小説であった。新聞連載は、常に締め切りに追われる。
私も、日本全国、また世界各地を飛び回る中での渾身の執筆が、幾重にも思い出深く蘇る。
現在の「広宣譜」の章で描いている昭和53年(1978年)の夏といえば、しばしの休載を経た後、『人間革命』第10巻の「展望」の章に取り組んだ時期であった。
「展望」の章は、昭和31年(1956年)の大阪の戦いを勝利で飾った瞬間から始まる。
不可能を覆した大阪の逆転勝利劇である。その"まさか"を関西の友と実現し、私が直ちに向かったのは、戸田先生のもとであった。広宣流布の師匠に、勝報を届ける。これに勝る喜びはない。
この「展望」の章を書き起こした天地は、創価の三代城・北海道であった。厚田で育ち、夕張の地で教壇に立たれた恩師。私は心の中で、広宣流布の遠大な展望を戸田先生に伺いながら、対話する思いで筆を進めた。
その北海道訪問では、16日間に及ぶ激励行で約2万人の友と、忘れ得ぬ金の出会いを刻んだことも懐かしい。
第10巻は「展望」の章で終了し、次の連載が始まるまで、2年かかった。この間に、私は、名誉会長となった。
昭和55年(1980年)の夏、私は神奈川で、"今、書かねば悔いを残す"と、第11巻の連載開始を宣言した。
正義を叫ぶ時も、悪を呵責する時も、機会を逸してはならぬ。勇気を持て! 時期を逃すな! これが言論戦の鉄則である。
その第1章「転機」に綴ったのは、"山口開拓指導"である。人材の中国も、私の手づくりだ。
厳寒の中の大奮闘を
仏天も御照覧なり。
極楽百年にも勝る
一日の功徳を積みながら
共に凱歌の総仕上げを!
2014年12月08日
佐渡御書 P956
『魚は命を惜む故に池にすむに池の浅き事を歎きて池の底に穴をほりてすむしかれどもゑにばかされて釣をのむ鳥は木にすむ木のひきき事をおじて木の上枝にすむしかれどもゑにばかされて網にかかる、人も又是くの如し世間の浅き事には身命を失へども大事の仏法なんどには捨る事難し故に仏になる人もなかるべし』
◇人生の座標
未来を開き、平和な社会を築いてゆくのは、人間である。人材である。次の時代を担う人材を育て、社会に、世界に送り出すことができるかどうか。それは、時代の命運を決する"勝負"とさえいえるだろう。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
思えば、『モンテ・クリスト伯』も新聞小説であった。新聞連載は、常に締め切りに追われる。
私も、日本全国、また世界各地を飛び回る中での渾身の執筆が、幾重にも思い出深く蘇る。
現在の「広宣譜」の章で描いている昭和53年(1978年)の夏といえば、しばしの休載を経た後、『人間革命』第10巻の「展望」の章に取り組んだ時期であった。
「展望」の章は、昭和31年(1956年)の大阪の戦いを勝利で飾った瞬間から始まる。
不可能を覆した大阪の逆転勝利劇である。その"まさか"を関西の友と実現し、私が直ちに向かったのは、戸田先生のもとであった。広宣流布の師匠に、勝報を届ける。これに勝る喜びはない。
この「展望」の章を書き起こした天地は、創価の三代城・北海道であった。厚田で育ち、夕張の地で教壇に立たれた恩師。私は心の中で、広宣流布の遠大な展望を戸田先生に伺いながら、対話する思いで筆を進めた。
その北海道訪問では、16日間に及ぶ激励行で約2万人の友と、忘れ得ぬ金の出会いを刻んだことも懐かしい。
第10巻は「展望」の章で終了し、次の連載が始まるまで、2年かかった。この間に、私は、名誉会長となった。
昭和55年(1980年)の夏、私は神奈川で、"今、書かねば悔いを残す"と、第11巻の連載開始を宣言した。
正義を叫ぶ時も、悪を呵責する時も、機会を逸してはならぬ。勇気を持て! 時期を逃すな! これが言論戦の鉄則である。
その第1章「転機」に綴ったのは、"山口開拓指導"である。人材の中国も、私の手づくりだ。
2014年12月7日日曜日
2014.12.07 わが友に贈る
人生の真の宝は
苦闘の中に輝く。
不屈の挑戦で
わが境涯を開きゆけ!
創価の新時代の勝鬨を!
南部六郎殿御書 P1374
『若し菩薩有りて悪人を将護して治罰すること能わず、其れをして悪を長ぜしめ善人を悩乱し正法を敗壊せば此の人は実に菩薩に非ず、外には詐侮を現じ常に是の言を作さん、我は忍辱を行ずと、其の人命終して諸の悪人と倶に地獄に堕ちなん』
◇人生の座標
"苦しんでいる友に幸せになってもらいたい""友の悩みを何とか解決してあげたい"との思いが、「生きる勇気」となり、「希望の光明」となって、「幸福の大道」がともに開かれていく----その生き方のなかにこそ、最高の人間性の輝きがある。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
朗らかに
人間革命
わが劇を
凱歌で飾れや
勇気の宝友と
人間革命の舞台は、どこか遠くにあるのではない。「今ここ」にある。
そのドラマは、いつか始まるのではない。眼前の課題に、勇んで祈り、立ち向かう。この一瞬から幕を開けるのだ。
真剣勝負の戦いの中にこそ、人間革命がある。
師走を迎え、寒さは厳しくなり、忙しさも増す。その中で、地域のため、社会のため、未来のため、懸命に奔走されゆくわが宝友に、誇り高き人間革命の勝利劇あれ! と、私は祈る日々である。
師・戸田城聖先生は、偉大な文学には、偉大な人間革命の物語が描かれているといわれた。その代表として、青年に読まれたのが、『モンテ・クリスト伯』と『レ・ミゼラブル』である。
アレクサンドル・デュマ作『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスは、冤罪(えんざい)に陥れられ、孤島の岩窟の牢獄に14年間も囚われた。
そこで信念の哲人から薫陶を受け、鋼鉄の知性の闘士へと成長を遂げる。やがて善良な恩人一家への恩返しとともに、邪知の悪党への仇討ちを果たし、劇的に運命を転じゆくのだ。
戸田先生は、この"巌窟王"の如く、非道な軍部政府の弾圧によって獄死した先師・牧口先生の仇討ち、すなわち広宣流布という平和の民衆運動を断行してみせると叫ばれたのであった。
ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』でも、悲劇の主人公ジャン・バルジャンが、魂の師との出会いによって、絶望の淵から蘇生する。そして、波瀾万丈の試練を乗り越え、大海原よりも、大空よりも大きい、人間の心の荘厳な力を示し切っていくのである。
私の胸には、戸田先生の声が轟いている。
「大作、君はユゴーとなって書きまくれ!」と。
それは、"健気(けなげ)な庶民のために尽くす民衆詩人たれ、正義を踏みにじる邪悪に対し、断固と鉄槌を下す大言論人たれ"との叱咤であった。
恩師との誓いを胸に、私は、いつ何時でも、ペンを執り続けてきた。
そして今、読者の皆様方の温かいご支援ありてこそ、小説『新・人間革命』第28巻の連載をスタートできた。
明12月2日には、愛する沖縄の地で、「立正安国」即「世界平和」の実現に向け、小説『人間革命』を書き始めてから満50年を迎える。
私は、創価の偉大なる正義の民衆叙事詩を、いよいよ心新たに綴りゆく決心である。
苦闘の中に輝く。
不屈の挑戦で
わが境涯を開きゆけ!
創価の新時代の勝鬨を!
南部六郎殿御書 P1374
『若し菩薩有りて悪人を将護して治罰すること能わず、其れをして悪を長ぜしめ善人を悩乱し正法を敗壊せば此の人は実に菩薩に非ず、外には詐侮を現じ常に是の言を作さん、我は忍辱を行ずと、其の人命終して諸の悪人と倶に地獄に堕ちなん』
◇人生の座標
"苦しんでいる友に幸せになってもらいたい""友の悩みを何とか解決してあげたい"との思いが、「生きる勇気」となり、「希望の光明」となって、「幸福の大道」がともに開かれていく----その生き方のなかにこそ、最高の人間性の輝きがある。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
朗らかに
人間革命
わが劇を
凱歌で飾れや
勇気の宝友と
人間革命の舞台は、どこか遠くにあるのではない。「今ここ」にある。
そのドラマは、いつか始まるのではない。眼前の課題に、勇んで祈り、立ち向かう。この一瞬から幕を開けるのだ。
真剣勝負の戦いの中にこそ、人間革命がある。
師走を迎え、寒さは厳しくなり、忙しさも増す。その中で、地域のため、社会のため、未来のため、懸命に奔走されゆくわが宝友に、誇り高き人間革命の勝利劇あれ! と、私は祈る日々である。
師・戸田城聖先生は、偉大な文学には、偉大な人間革命の物語が描かれているといわれた。その代表として、青年に読まれたのが、『モンテ・クリスト伯』と『レ・ミゼラブル』である。
アレクサンドル・デュマ作『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスは、冤罪(えんざい)に陥れられ、孤島の岩窟の牢獄に14年間も囚われた。
そこで信念の哲人から薫陶を受け、鋼鉄の知性の闘士へと成長を遂げる。やがて善良な恩人一家への恩返しとともに、邪知の悪党への仇討ちを果たし、劇的に運命を転じゆくのだ。
戸田先生は、この"巌窟王"の如く、非道な軍部政府の弾圧によって獄死した先師・牧口先生の仇討ち、すなわち広宣流布という平和の民衆運動を断行してみせると叫ばれたのであった。
ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』でも、悲劇の主人公ジャン・バルジャンが、魂の師との出会いによって、絶望の淵から蘇生する。そして、波瀾万丈の試練を乗り越え、大海原よりも、大空よりも大きい、人間の心の荘厳な力を示し切っていくのである。
私の胸には、戸田先生の声が轟いている。
「大作、君はユゴーとなって書きまくれ!」と。
それは、"健気(けなげ)な庶民のために尽くす民衆詩人たれ、正義を踏みにじる邪悪に対し、断固と鉄槌を下す大言論人たれ"との叱咤であった。
恩師との誓いを胸に、私は、いつ何時でも、ペンを執り続けてきた。
そして今、読者の皆様方の温かいご支援ありてこそ、小説『新・人間革命』第28巻の連載をスタートできた。
明12月2日には、愛する沖縄の地で、「立正安国」即「世界平和」の実現に向け、小説『人間革命』を書き始めてから満50年を迎える。
私は、創価の偉大なる正義の民衆叙事詩を、いよいよ心新たに綴りゆく決心である。
2014年12月6日土曜日
2014.12.06 わが友に贈る
「今一重強盛に
御志あるべし」
いよいよの決意が
諸天を動かす!
さあ今日も前進だ!
四条金吾殿御返事 P1186
『貴辺も又かくのごとく敵はねらふらめども法華経の御信心強盛なれば大難もかねて消え候か、是につけても能く能く御信心あるべし』
◇人生の座標
世界には、たくさんの種類の草木がある。形も、大きさも、性質も、千差万別です。早く成長するものもあれば、時間をかけて、じっくり、じっくり、育っていくものもある。
子どもも千差万別です。それぞれが、すばらしい「個性」を持っている。どの子どもも、自分らしく、"個性の花"を開花できるよう、大きな慈愛を注いでいかねばならない。
☆名誉会長と共に新時代を開く第42回 皆様の前進こそ世界の希望
◇関西の友へ
間もなく、阪神・淡路大震災より20年。全世界に希望と勇気を送る兵庫そして大阪の奇跡の大復興を、私はあらためて讃嘆申し上げたい。
その姿こそ、東日本大震災からの復興へ歩む東北と全国の同志にとって、何よりの励ましとなるに違いありません。
御本仏のお約束の通り、「極楽百年の修行」に勝る大功徳が、一日また一日、皆さん方の生命に無量無辺に積まれ、「陰徳陽報」の大勝利の実証が厳然と現われることを祈り、そして確信しつつ、題目を送り続けております。
昭和31年の「大阪の戦い」で、一番苦しい局面にあって、私と関西の父母たちが共々に身読した御聖訓があります。
『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』(P1190、「聖人御難事」)との一節です。
いかに過酷な試練が襲いかかろうとも、絶対に怯まない。一人一人が「師子王の心」を取り出して、正義を勇敢に叫び切る。そして何ものをも恐れず、何ものにも負けない金剛不壊の団結で、人類の悲劇の流転を大転換しゆく民衆の大城を、私たちは築き上げてきたのです。
我らが負けじ魂で悪戦苦闘を突き抜けて進んだ分だけ、仏縁は広がり、人材が育つ。社会は栄え、世界の希望となる。
どうか、題目を唱え抜き、「信心しきったものが必ず勝つ」──この常勝不敗の金字塔を、従藍而青の誇りも高く、断固と永遠に輝かせていってください。
幸福勝利の「春の曲」を轟かせながら、最高に晴れ晴れと、新年を迎えようではありませんか! 体を大事に! 風邪をひかれませんように。
御志あるべし」
いよいよの決意が
諸天を動かす!
さあ今日も前進だ!
四条金吾殿御返事 P1186
『貴辺も又かくのごとく敵はねらふらめども法華経の御信心強盛なれば大難もかねて消え候か、是につけても能く能く御信心あるべし』
◇人生の座標
世界には、たくさんの種類の草木がある。形も、大きさも、性質も、千差万別です。早く成長するものもあれば、時間をかけて、じっくり、じっくり、育っていくものもある。
子どもも千差万別です。それぞれが、すばらしい「個性」を持っている。どの子どもも、自分らしく、"個性の花"を開花できるよう、大きな慈愛を注いでいかねばならない。
☆名誉会長と共に新時代を開く第42回 皆様の前進こそ世界の希望
◇関西の友へ
間もなく、阪神・淡路大震災より20年。全世界に希望と勇気を送る兵庫そして大阪の奇跡の大復興を、私はあらためて讃嘆申し上げたい。
その姿こそ、東日本大震災からの復興へ歩む東北と全国の同志にとって、何よりの励ましとなるに違いありません。
御本仏のお約束の通り、「極楽百年の修行」に勝る大功徳が、一日また一日、皆さん方の生命に無量無辺に積まれ、「陰徳陽報」の大勝利の実証が厳然と現われることを祈り、そして確信しつつ、題目を送り続けております。
昭和31年の「大阪の戦い」で、一番苦しい局面にあって、私と関西の父母たちが共々に身読した御聖訓があります。
『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』(P1190、「聖人御難事」)との一節です。
いかに過酷な試練が襲いかかろうとも、絶対に怯まない。一人一人が「師子王の心」を取り出して、正義を勇敢に叫び切る。そして何ものをも恐れず、何ものにも負けない金剛不壊の団結で、人類の悲劇の流転を大転換しゆく民衆の大城を、私たちは築き上げてきたのです。
我らが負けじ魂で悪戦苦闘を突き抜けて進んだ分だけ、仏縁は広がり、人材が育つ。社会は栄え、世界の希望となる。
どうか、題目を唱え抜き、「信心しきったものが必ず勝つ」──この常勝不敗の金字塔を、従藍而青の誇りも高く、断固と永遠に輝かせていってください。
幸福勝利の「春の曲」を轟かせながら、最高に晴れ晴れと、新年を迎えようではありませんか! 体を大事に! 風邪をひかれませんように。
2014.12.05 わが友に贈る
風邪や流感に注意!
帰宅後のうがいや
手洗いの徹底
防寒対策も万全に!
健康が勝利の土台だ。
安国論御勘由来 P35
『但偏に国の為法の為人の為にして身の為に之を申さず』
◇人生の座標
太陽のような情熱、力強さが必要な場合もある。月のような涼やかな知性、さわやかさが求められるときもある。太陽と月のごとく、生かし合って、働き合って、互いに存在するということは美しい。
☆御書とともに�第37回 苦難をはね返す生命の力
『先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱっときへて』(転重軽受法門、P1000)
◇通解
過去世の重い業が今生では尽きずに、来世に地獄の苦しみを受けるところを、今生にこのような重い苦しみにあえば、地獄の苦しみがぱっと消えて……。
◇同志への指針
どんな苦悩にも断じて負けない。絶対に克服できる。究極の正義に生き抜く生命が、不幸になどなるわけがない。
「転重軽受」は、苦難を跳ね返す真髄の力を明かした希望の法理だ。
太陽が昇れば、闇は消え去る。強盛なる信心を貫く中で、苦悩が「ぱっ」と消える時が必ずある。一番、自らを悩ませる難問が、一番、境涯を躍進させゆく転機となるのだ。
帰宅後のうがいや
手洗いの徹底
防寒対策も万全に!
健康が勝利の土台だ。
安国論御勘由来 P35
『但偏に国の為法の為人の為にして身の為に之を申さず』
◇人生の座標
太陽のような情熱、力強さが必要な場合もある。月のような涼やかな知性、さわやかさが求められるときもある。太陽と月のごとく、生かし合って、働き合って、互いに存在するということは美しい。
☆御書とともに�第37回 苦難をはね返す生命の力
『先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱっときへて』(転重軽受法門、P1000)
◇通解
過去世の重い業が今生では尽きずに、来世に地獄の苦しみを受けるところを、今生にこのような重い苦しみにあえば、地獄の苦しみがぱっと消えて……。
◇同志への指針
どんな苦悩にも断じて負けない。絶対に克服できる。究極の正義に生き抜く生命が、不幸になどなるわけがない。
「転重軽受」は、苦難を跳ね返す真髄の力を明かした希望の法理だ。
太陽が昇れば、闇は消え去る。強盛なる信心を貫く中で、苦悩が「ぱっ」と消える時が必ずある。一番、自らを悩ませる難問が、一番、境涯を躍進させゆく転機となるのだ。
2014年12月4日木曜日
2014.12.04 わが友に贈る
朝が勝負だ!
決意の題目で
勇気と智慧を湧かせよ!
日々の課題に挑み抜き
勇猛精進の歴史を綴れ!
撰時抄 P256
『夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし』
◇人生の座標
「自然と語り合う」ことによって、本当の自分というもの、人間というもの、生命というものが見えてくる。自然は「鏡」なんです。自然は動かないが、自分は動いてしまう。自然は変わらないが、自分は刻々と変化する。その自分の内面を、人間の本質を、生命の広がりを、自然という「鏡」を通して見つめることができるのです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
これら二つのテーマを討議するウィーン会議は、核態勢の維持——即ち、今後も「核時代」を続けることで世界が背負わねばならない脅威の本質を浮かび上がらせるとともに、脅威にさらされる民衆一人一人の目線に立って「核兵器に依存する安全保障」のあり方を見つめ直す重要な機会になると思われる。
核開発競争が激化した冷戦の最中(1957年)に、この民衆の目線に立って、核兵器は「世界の民衆の生存権」を根本的に脅かすものであり、一切の例外なく使用を許してはならないと訴えたのが、私の師である戸田第2代会長であった。
私どもSGIが、他のNGOと協力して核兵器の廃絶を目指してきたのも、この宣言が原点となっており、その眼目は、核兵器の問題と向き合うことを通して、地球上から悲惨の二字をなくすための民衆の連帯を築き上げることにある。
広島と長崎をはじめ、世界のヒバクシャの願いも、155カ国が賛同した共同声明を支持する市民社会の声の底流にあるものも、"核兵器による壊滅的被害は、どの国の人々にも、決して引き起こしてはならない"との思いに他ならない。
核兵器の不使用を求める共同声明に対し、安全保障上の理由から賛同できないとしても、核兵器にひそむ「非人道性」に懸念を抱く国は少なくないはずだ。
その"懸念の共有"を、ウィーン会議を機に更に拡大しながら、広島と長崎への原爆投下から70年となる明年に向け、核兵器をめぐる膠着状況を打破する"行動の共有"を力強く生み出していくべきではなかろうか。
決意の題目で
勇気と智慧を湧かせよ!
日々の課題に挑み抜き
勇猛精進の歴史を綴れ!
撰時抄 P256
『夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし』
◇人生の座標
「自然と語り合う」ことによって、本当の自分というもの、人間というもの、生命というものが見えてくる。自然は「鏡」なんです。自然は動かないが、自分は動いてしまう。自然は変わらないが、自分は刻々と変化する。その自分の内面を、人間の本質を、生命の広がりを、自然という「鏡」を通して見つめることができるのです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
これら二つのテーマを討議するウィーン会議は、核態勢の維持——即ち、今後も「核時代」を続けることで世界が背負わねばならない脅威の本質を浮かび上がらせるとともに、脅威にさらされる民衆一人一人の目線に立って「核兵器に依存する安全保障」のあり方を見つめ直す重要な機会になると思われる。
核開発競争が激化した冷戦の最中(1957年)に、この民衆の目線に立って、核兵器は「世界の民衆の生存権」を根本的に脅かすものであり、一切の例外なく使用を許してはならないと訴えたのが、私の師である戸田第2代会長であった。
私どもSGIが、他のNGOと協力して核兵器の廃絶を目指してきたのも、この宣言が原点となっており、その眼目は、核兵器の問題と向き合うことを通して、地球上から悲惨の二字をなくすための民衆の連帯を築き上げることにある。
広島と長崎をはじめ、世界のヒバクシャの願いも、155カ国が賛同した共同声明を支持する市民社会の声の底流にあるものも、"核兵器による壊滅的被害は、どの国の人々にも、決して引き起こしてはならない"との思いに他ならない。
核兵器の不使用を求める共同声明に対し、安全保障上の理由から賛同できないとしても、核兵器にひそむ「非人道性」に懸念を抱く国は少なくないはずだ。
その"懸念の共有"を、ウィーン会議を機に更に拡大しながら、広島と長崎への原爆投下から70年となる明年に向け、核兵器をめぐる膠着状況を打破する"行動の共有"を力強く生み出していくべきではなかろうか。
2014年12月3日水曜日
2014.12.03 わが友に贈る
わが北海道の使命は
広布誓願の実現なり!
今こそ師子の底力で
新たな地涌の拡大を!
求道の信心を貫け!
立正安国論 P32
『汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ、然れば則ち三界は皆仏国なり仏国其れ衰んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊れんや』
◇人生の座標
人間は賢く、聡明に生きなければならない。遠回りすれば、その先へ行けるのに、自分では「行き止まり」と思って、立ち往生している場合がよくあるものです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
一方、何らかの理由で偶発的に核ミサイルが発射されるような事態が生じた場合、攻撃目標に達するまでに残された時間は「13分」ほどしかないと言われる。その結果、多くの人々が避難もままならず、尊い命を容赦なく奪われ、攻撃目標となった地域の営みは丸ごと破壊されてしまうことになる。
まして、意図せざる発射をきっかけに核攻撃の応酬が始まれば、それが限定的なものであったとしても、地球全体の生態系に悪影響を及ぼし、20億人もの人々を飢餓状況に陥れる「核の飢餓」が発生することが指摘されている。
どれだけ人々が幸福な人生を歩むために努力を重ねようと、どれだけ社会が豊かな文化や歴史を育もうと、無意味なものにしてしまう——この言語に絶する"理不尽さ"にこそ、私は、核兵器が持つ絶大な破壊力という数値だけでは推し量ることのできない「非人道性」の核心部分があるように思えてならない。
第二に、他の兵器とは根本的に異なる核兵器の特質を浮き彫りにするのが、ウィーン会議で初めて焦点が当てられる「核実験の影響」である。
核兵器の誕生以来、その爆発によって甚大な被害を受けてきたのは、広島や長崎の人々だけではない。「ヒバクシャ」という共通語の存在が示している通り、世界各地には、2,000回以上にわたって行われてきた核実験の実験場にされ、またその影響を受けたために、苦しみ続けている人々は決して少なくないのだ。
加えて保有国でも、核兵器の開発に取り組んできた施設の周辺で深刻な放射能汚染がみられ、施設に関わる人々や地域住民への影響が懸念されている。
このように、核兵器はたとえ使用される事態に至らなくても、核態勢の維持を図るだけで、多くの人々の生命と尊厳を現実に脅かしてきたのである。
また、世界全体で核兵器の関連予算は年間で1050億ドルにものぼるが、その莫大な資金が、保有国の福祉向上のみならず、貧困や劣悪な保健環境に苦しむ他の国々の支援に充当されれば、どれだけの人々が救われるか計り知れない。
核態勢の維持に莫大な予算を投じ続けることは、世界の経済資源や人的資源の軍備目的への転用を最少にすることを求めた国連憲章の精神——NPTの前文でも想起が促されている精神——に反するだけでなく、本来、助けることが十分可能な人々の窮状が続いてしまう結果を招いているという意味で、地球社会の歪みを半ば固定化するような「非人道性」を生じさせてはいないだろうか。
広布誓願の実現なり!
今こそ師子の底力で
新たな地涌の拡大を!
求道の信心を貫け!
立正安国論 P32
『汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ、然れば則ち三界は皆仏国なり仏国其れ衰んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊れんや』
◇人生の座標
人間は賢く、聡明に生きなければならない。遠回りすれば、その先へ行けるのに、自分では「行き止まり」と思って、立ち往生している場合がよくあるものです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
一方、何らかの理由で偶発的に核ミサイルが発射されるような事態が生じた場合、攻撃目標に達するまでに残された時間は「13分」ほどしかないと言われる。その結果、多くの人々が避難もままならず、尊い命を容赦なく奪われ、攻撃目標となった地域の営みは丸ごと破壊されてしまうことになる。
まして、意図せざる発射をきっかけに核攻撃の応酬が始まれば、それが限定的なものであったとしても、地球全体の生態系に悪影響を及ぼし、20億人もの人々を飢餓状況に陥れる「核の飢餓」が発生することが指摘されている。
どれだけ人々が幸福な人生を歩むために努力を重ねようと、どれだけ社会が豊かな文化や歴史を育もうと、無意味なものにしてしまう——この言語に絶する"理不尽さ"にこそ、私は、核兵器が持つ絶大な破壊力という数値だけでは推し量ることのできない「非人道性」の核心部分があるように思えてならない。
第二に、他の兵器とは根本的に異なる核兵器の特質を浮き彫りにするのが、ウィーン会議で初めて焦点が当てられる「核実験の影響」である。
核兵器の誕生以来、その爆発によって甚大な被害を受けてきたのは、広島や長崎の人々だけではない。「ヒバクシャ」という共通語の存在が示している通り、世界各地には、2,000回以上にわたって行われてきた核実験の実験場にされ、またその影響を受けたために、苦しみ続けている人々は決して少なくないのだ。
加えて保有国でも、核兵器の開発に取り組んできた施設の周辺で深刻な放射能汚染がみられ、施設に関わる人々や地域住民への影響が懸念されている。
このように、核兵器はたとえ使用される事態に至らなくても、核態勢の維持を図るだけで、多くの人々の生命と尊厳を現実に脅かしてきたのである。
また、世界全体で核兵器の関連予算は年間で1050億ドルにものぼるが、その莫大な資金が、保有国の福祉向上のみならず、貧困や劣悪な保健環境に苦しむ他の国々の支援に充当されれば、どれだけの人々が救われるか計り知れない。
核態勢の維持に莫大な予算を投じ続けることは、世界の経済資源や人的資源の軍備目的への転用を最少にすることを求めた国連憲章の精神——NPTの前文でも想起が促されている精神——に反するだけでなく、本来、助けることが十分可能な人々の窮状が続いてしまう結果を招いているという意味で、地球社会の歪みを半ば固定化するような「非人道性」を生じさせてはいないだろうか。
2014年12月2日火曜日
2014.12.02 わが友に贈る
新しい時代を
開くのは青年!
若き情熱と力を
世界が待望している。
敢然と一人立て!
四条金吾殿御返事 P1163
『一生はゆめの上明日をごせずいかなる乞食にはなるとも法華経にきずをつけ給うべからず』
◇人生の座標
損得ばかりを考える"計算の人生"は、自分をも計算してしまう。計算は有限です。しかし、自然は無限です。
"計算の人生"のみであっては、要領よく、うまく生きたつもりでも、大きな自然の目から見たら、結局、貧しく、やせこけた、わびしい生き方になっている。大きな目で見たら、損をしているんです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
広島と長崎への原爆投下から70年となる明年を前に、核兵器に関わる議題の中心に「非人道性」の観点を据えるべきとの声が高まっている。
10月に発表された「核兵器の人道的影響に関する共同声明」には、国連加盟国の8割を超える155カ国が賛同した。「いかなる状況下でも」核兵器が使用されないことが、人類の生存にとって重大な意味を持つとの認識が、今や国際社会で大きな潮流を形成しつつあるのだ。
12月にはウィーンで「核兵器の人道的影響に関する第3回国際会議」が行われる。私は、この会議での討議を足かがりに、核兵器に安全保障を依存する「核時代」から脱却するための挑戦を、市民社会の行動と連動した"人類の共同作業"として進めることを呼び掛けたい。
この"人類の共同作業"を促す視座を提起するものとして、私は、ウィーン会議で討議される議題のうち、次の二つのテーマに特に着目をしている。
第一は、何らかの人為的ミスや技術上の欠陥、またサイバー攻撃などによって、「意図せざる形で起きかねない核爆発の危険性」である。
思い返せばキューバ危機の際(1962年)、世界中の人々が、核戦争の勃発という最悪の事態が現実になりかねない恐怖に直面した。それでもあの時は、米ソ首脳が危機の回避を模索し、熟慮を重ねる「13日間」という時間があった。
開くのは青年!
若き情熱と力を
世界が待望している。
敢然と一人立て!
四条金吾殿御返事 P1163
『一生はゆめの上明日をごせずいかなる乞食にはなるとも法華経にきずをつけ給うべからず』
◇人生の座標
損得ばかりを考える"計算の人生"は、自分をも計算してしまう。計算は有限です。しかし、自然は無限です。
"計算の人生"のみであっては、要領よく、うまく生きたつもりでも、大きな自然の目から見たら、結局、貧しく、やせこけた、わびしい生き方になっている。大きな目で見たら、損をしているんです。
◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
広島と長崎への原爆投下から70年となる明年を前に、核兵器に関わる議題の中心に「非人道性」の観点を据えるべきとの声が高まっている。
10月に発表された「核兵器の人道的影響に関する共同声明」には、国連加盟国の8割を超える155カ国が賛同した。「いかなる状況下でも」核兵器が使用されないことが、人類の生存にとって重大な意味を持つとの認識が、今や国際社会で大きな潮流を形成しつつあるのだ。
12月にはウィーンで「核兵器の人道的影響に関する第3回国際会議」が行われる。私は、この会議での討議を足かがりに、核兵器に安全保障を依存する「核時代」から脱却するための挑戦を、市民社会の行動と連動した"人類の共同作業"として進めることを呼び掛けたい。
この"人類の共同作業"を促す視座を提起するものとして、私は、ウィーン会議で討議される議題のうち、次の二つのテーマに特に着目をしている。
第一は、何らかの人為的ミスや技術上の欠陥、またサイバー攻撃などによって、「意図せざる形で起きかねない核爆発の危険性」である。
思い返せばキューバ危機の際(1962年)、世界中の人々が、核戦争の勃発という最悪の事態が現実になりかねない恐怖に直面した。それでもあの時は、米ソ首脳が危機の回避を模索し、熟慮を重ねる「13日間」という時間があった。
2014年12月1日月曜日
2014.12.01 わが友に贈る
◇今週のことば
法華経の兵法の神髄は
「勇気ある信心」だ。
自信満々と語り切れば
佛縁は大きく広がる。
常勝破竹の勢いで進め!
2014年12月01日
富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』
◇人生の座標
冬の寒さを知る人こそが、春の暖かさを実感できる。苦しみの闇が深かった分だけ、大きな幸福の朝が光るのである。どんな「運命」も「価値」に転換していく人--それが、人間としての勝利者であり、王者であろう。
☆大白蓮華巻頭言 2014年12月 「陰徳陽報」の誉れの友に感謝!
私は何よりも誇りとする。
陰の労苦をいとわず、誰が見ていようがいまいが、広宣流布の「陰徳」に徹し抜いてくれる尊き同志を!
私は何よりも喜びとする。
健気な同志と巻属が、いかなる毀誉褒貶も超え、所願満足の勝利の「陽報」に包まれゆく晴れ姿を!
日蓮大聖人は、四条金吾の夫人である日限女の人知れぬ「陰徳」を『心ざし大地よりも・あっし地神定めてしりぬらん・虚空よりも・たかし梵天帝釈もしらせ給いぬらん』(P1115)と賞讃なされた。
とともに、夫である金吾の大城実の信心を讃え、『かくれたる事のあらはれたる徳となり候なり』(P1171)と約束しておられる。
濁り乱れた娑婆世界にあっては、真面目な庶民が積み重ねてきた努力が報われずに、校賢い小才子が幅を利かすという矛盾が渦巻いている。
人類の歴史を振り返ると、正義の善人が、非道の悪人に陥れられてきた悲劇も、あまりにも多い。
しかし、仏法の透徹した三世永遠の因果の理法に照らすならば、善と悪、正と邪の賞罰は厳然だ。
邪悪の徒は『終にほろびざるは候はず』(P1190)の末路をたどる。
妙法を唱え、広宣流布の誓願に、善知識の同志と共に生き抜く人生は、絶対に最後は勝ち栄える。
勇気と希望の大逆転劇を、いずこにあっても、晴れ晴れと示し切ってきたのが、我ら創価学会である。
黙々と
陰の労苦に
徹したる
妙の照覧
三世に薫らむ
幼き日に両親を亡くし、言い尽くせぬ苦労を重ねた京都の友がいる。何10年と広布の会場を提供され、夫妻で青年をわが子の如く慈しみ、育成してくれた。
「今日も、わが家に地涌の菩薩の同志が来るよ。仏様が来られる。嬉しいね。感謝せなあかん。大切にせなあかん。一緒に戦い、勝っていくんや!」と。
この宝城から、どれほど人間革命のドラマが生まれ、常勝を担い立つ人材が躍り出てきたことか。
功労の父母の福徳を受け継ぎ、お子さん方も、お孫さん方も、輝き光るりリーダーと活躍している。
「法」と言っても所詮、弘めるのは「人」である。ゆえに人を育てることこそ、究極の「陰徳」といってよい。その「陽報」は、まさに計り知れないのだ。
「焦らず進むのだ。自分が人一倍、苦労し、人一倍、後輩を伸ばし、人一倍、功徳を受け切っていくんだよ!」とは、恩師・戸田城聖先生の激励である。
来る年も来る年も、創価家族は一丸となって、若き地涌の友を呼び出し、育み続けている。
「あなたの真剣な祈りと、慈愛あふれる励ましがあればこそ、こんなにも幸せになれました!」との感謝に包まれることほど、尊貴な生命の栄光はあるまい。
『陰徳陽報』の誉れの友に最敬礼し、私は19世紀シルクロードの詩人ベルダフの一節を捧げたい。
「人間の幸福のために汗を流せば、汝の誠実なる労苦は無駄にはならぬ。いつの日か、民衆が、汝の労苦と汗に讃嘆を贈りゆくのだ」
法華経の兵法の神髄は
「勇気ある信心」だ。
自信満々と語り切れば
佛縁は大きく広がる。
常勝破竹の勢いで進め!
2014年12月01日
富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』
◇人生の座標
冬の寒さを知る人こそが、春の暖かさを実感できる。苦しみの闇が深かった分だけ、大きな幸福の朝が光るのである。どんな「運命」も「価値」に転換していく人--それが、人間としての勝利者であり、王者であろう。
☆大白蓮華巻頭言 2014年12月 「陰徳陽報」の誉れの友に感謝!
私は何よりも誇りとする。
陰の労苦をいとわず、誰が見ていようがいまいが、広宣流布の「陰徳」に徹し抜いてくれる尊き同志を!
私は何よりも喜びとする。
健気な同志と巻属が、いかなる毀誉褒貶も超え、所願満足の勝利の「陽報」に包まれゆく晴れ姿を!
日蓮大聖人は、四条金吾の夫人である日限女の人知れぬ「陰徳」を『心ざし大地よりも・あっし地神定めてしりぬらん・虚空よりも・たかし梵天帝釈もしらせ給いぬらん』(P1115)と賞讃なされた。
とともに、夫である金吾の大城実の信心を讃え、『かくれたる事のあらはれたる徳となり候なり』(P1171)と約束しておられる。
濁り乱れた娑婆世界にあっては、真面目な庶民が積み重ねてきた努力が報われずに、校賢い小才子が幅を利かすという矛盾が渦巻いている。
人類の歴史を振り返ると、正義の善人が、非道の悪人に陥れられてきた悲劇も、あまりにも多い。
しかし、仏法の透徹した三世永遠の因果の理法に照らすならば、善と悪、正と邪の賞罰は厳然だ。
邪悪の徒は『終にほろびざるは候はず』(P1190)の末路をたどる。
妙法を唱え、広宣流布の誓願に、善知識の同志と共に生き抜く人生は、絶対に最後は勝ち栄える。
勇気と希望の大逆転劇を、いずこにあっても、晴れ晴れと示し切ってきたのが、我ら創価学会である。
黙々と
陰の労苦に
徹したる
妙の照覧
三世に薫らむ
幼き日に両親を亡くし、言い尽くせぬ苦労を重ねた京都の友がいる。何10年と広布の会場を提供され、夫妻で青年をわが子の如く慈しみ、育成してくれた。
「今日も、わが家に地涌の菩薩の同志が来るよ。仏様が来られる。嬉しいね。感謝せなあかん。大切にせなあかん。一緒に戦い、勝っていくんや!」と。
この宝城から、どれほど人間革命のドラマが生まれ、常勝を担い立つ人材が躍り出てきたことか。
功労の父母の福徳を受け継ぎ、お子さん方も、お孫さん方も、輝き光るりリーダーと活躍している。
「法」と言っても所詮、弘めるのは「人」である。ゆえに人を育てることこそ、究極の「陰徳」といってよい。その「陽報」は、まさに計り知れないのだ。
「焦らず進むのだ。自分が人一倍、苦労し、人一倍、後輩を伸ばし、人一倍、功徳を受け切っていくんだよ!」とは、恩師・戸田城聖先生の激励である。
来る年も来る年も、創価家族は一丸となって、若き地涌の友を呼び出し、育み続けている。
「あなたの真剣な祈りと、慈愛あふれる励ましがあればこそ、こんなにも幸せになれました!」との感謝に包まれることほど、尊貴な生命の栄光はあるまい。
『陰徳陽報』の誉れの友に最敬礼し、私は19世紀シルクロードの詩人ベルダフの一節を捧げたい。
「人間の幸福のために汗を流せば、汝の誠実なる労苦は無駄にはならぬ。いつの日か、民衆が、汝の労苦と汗に讃嘆を贈りゆくのだ」
登録:
投稿 (Atom)