新聞休刊日
最蓮房御返事 P1340
『第六天の魔王我が身に入らんとするに兼ての用心深ければ身によせつけず、故に天魔力及ばずして王臣を始として良観等の愚癡の法師原に取り付いて日蓮をあだむなり』
☆女性に贈ることば 一月三日
時代は、女性のもつしなやかな想像力、優しさ、温かさ、人問味などが社会に反映されることを求めている。
モノや効率ばかりを追うような社会から、心の通う人間らしい社会に戻していくには、女性の力が不可欠なのである。
☆今日のことば365 一月三日
あくまでも 君は君らしく
僕は僕らしくという
徹底した人格を持ちながら
強い連帯の人間共和という
未聞にして至難の構築に
生涯を送ろうではないか
☆新年メッセージ (グラフSGI 2017年1月号)
◇「地涌の青年」よ! 人類の希望の光源に
太陽を中心として、われらの青き地球の新たな公転が、たゆまず正確なリズムで始まりました。
この一年も、全世界の尊き同志とご家族、また、大切な友人の皆さま方が、健康でご長寿で、福徳に満ちあふれていかれることを、そして、それぞれの使命の天地が、平和で無事安穏に、繁栄していかれることを、心よりお祈り申し上げます。
私たちは、本年を「世界広布新時代 青年拡大の年」と銘打ちました。
青年こそ、人類の宝です。
青年こそ、正義の力です。
青年こそ、本来の希望です。
戦後の日本の焼け野原に一人立って、「人間革命」の民衆運動を開始された、わが師・戸田城聖先生が徹して 光を当てられたのも、青年でした。
信念の獄中闘争を勝ち越えられた戸田先生に、私が初めてお会いして、生命尊厳の大仏法の実践という「正しい人生の道」を教えていただいたのは、19歳の時でした。その通りに歩み通してきて、今年で70年となります。
今、うれしいことに、世界中で、この道に、地涌の青年が澎湃と続いてくれております。
私は、不思議な宿縁と誓願を帯びて、この時に躍り出た若人たちを、最大の喜びをもって、仰ぎ見つめております。
私たちは、いやまして、後継の友の一人一人に励ましを送りながら、人類の平和と人道を前進させゆく、若き創価の世界市民の大連帯が一段と力強く広がる年にしていきたいと思うのであります。
日蓮大聖人は、「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947頁)と仰せになられました。
妙法を唱えゆく生命には、いつでも、いずこでも久遠元初の太陽が昇ります。ですから、何歳になろうとも、常に自分らしく新鮮に、生まれ変わった生命力を発揮できるのです。
御書に「年は・わか《若》うなり福はかさなり候べし」(1135頁)と示されているように、皆が「青年の心」で、いよいよ若々しく、境涯を拡大し、仏縁を拡大し、福運を拡大していけるのが、私たちの徹喜と充実の年輪です。
「青年の心」——それは、第1に「挑戦の心」でありましょう。
御聖訓には、「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190頁)と説かれます。
人生は、維しも、思いも寄らぬ試練や行き詰まり、また、忍び寄る情性や停滞との戦いでしょう。それらの一切を突破していく究極の力が、題目の師子吼です。何があっても、「唱題の人」は負けません。
各国のSGIでも、生き生きと新たな挑戦が光っています。
広大な太平洋にあまたの海洋国が点在するオセアニアでは、インターネットのビデオ通話システムを活用して、リーダー会議を開催していると伺いました。
交通の制約などがあり、なかなか一カ所に定期的に集まることは難しい。その中で、こうした会議によって意見を交換し、励まし合いながら、喜びと触発の波動を広げています。距離の隔たりを飛び越えて、心と心をつなぎ合い、壁を打ち破る「勝利島」の人材のネットワークが拡大しているというのであります。
時代の変化は、スピードを増しています。だからこそ、大事なことは、日日、強盛な祈りで、「随縁真如の智」を湧き出しながら、たくましく挑戦し、自他共に人間革命の希望の劇を綴っていくことではないでしようか。
第2に、「青年の心」とは「学びの心」です。
SGIは「行学の二道をはげみ候べし」(同1361頁)との仰せのままに、御書根本の実践で、世界広布を推し進めてきました。
とりわけ、近年、各国・各大陸の教学運動の進展は、誠に目を見張るものがあります。
アフリカ諸国でも、第1回の統一教学実力試験が大成功で行われました。
仏法は、「一生成仏」という絶対的な幸福への軌道を明かしております。さらにまた、日蓮大聖人は「立正安国」という社会の安穏と繁栄、世界の平和と人道の進路を留め置かれたのであります。
この最も普遍なる生命の法理への探究は、各人の人生にあっては「宿命転換」の希望となり、それぞれの国にあっては、良き市民の「社会貢献」の源泉となっております。
そして必ずや、地球民族の「融合・共生」と、人類全体の「境涯革命」の光源となっていくであろうことを、私は確信してやまないのであります。
第3に、「青年の心」とは「開かれた対話の心」です。広宣流布は、「友情」の拡大であり、「共感」そして「信頼」の拡大であります。
わが家庭で、わが職場で、わが地域で、わが世界で、勇気と誠実の対話を重ね、温かな人間の絆、心の結合を築き広げていくことであります。
法華経に登場する不軽菩薩は、万人に具わる「仏性」という尊極の生命を信じて、出会う人々に声を掛け、最大の礼儀と尊敬を表していきました。
たとえ、増上慢の人間たちから反発され、圧迫されても、決して屈しない。快活に、聡明に、しかも忍耐強く、不動の信念の対話を貫き通していくのであります。
大聖人は、この不軽菩薩の振る舞いを「鏡に向って礼拝を成す時浮かべる影又我を礼拝するなり」(同769頁)と仰せです。
表面の姿はどうあれ、生命の奥底では、私たちが相手の仏性に働き掛ける時、その仏性も、こちらの仏性に応えているのであります。
ゆえに、相手の可能性を信じ、語り掛けていくことです。祈り抜いていくことです。そこに、必ず仏縁が結ばれ、友情と信頼の花が咲き薫っていきます。これが法華経の精神であり、私たちの実践です。
各地で分断の危機が憂慮される今だからこそ、ありとあらゆる差異を超えて、世界市民を結ぶ創価の「人間尊敬」の対話によって、地球の未来を彩る「平和と共生の虹」を懸けていこうではありませんか!
さあ、一人一人が、永遠なる「地涌の青年」として、新たな友を呼び出し、新たな人材を育てながら、本年も「広布と人生の凱歌を!」と叫んで、私の新年のメッセージとさせていただきます。
2017年 元旦
◎創大メンバー、箱根駅伝頑張れ(^^)