2017年1月31日火曜日

2017.01.31 わが友に贈る

体調管理を賢明に!
流感にも十分注意し
疲れをためない工夫を。
豊かな智慧と生命力で
健康を勝ち取れ!

道場神守護事 P979
『必ず心の固きに仮りて神の守り則ち強し』

☆女性に贈ることば 一月三十一日
子どもを育てていく過程では、思いもよらない、困難な出来事に出合うものです。
その時こそ−−
お母さん、あなたの愛が必要です。
お母さん、あなたの強さが大切です。
お母さん、あなたが負けないことが、子どもの人生の勝利につながります。

☆今日のことば365 一月三十一日
早く休もう
そして 早く起きよう
そこにこそ 逞しい前進と建設があるからだ

☆青春勝利の大道 第8回 一切の根本は唱題行なり
◇日々"生命の鏡"を磨け
皆、自分自身を磨く方途を求めている。信心は、わが生命を最高に磨く実践である。
日蓮大聖人は、『只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし』(御書P384)と仰せになられた。
題目で磨いた"生命の鏡"は、智慧と勇気の輝きをいやまし、健康と幸福と勝利の光彩を放っていける。どんな富や名声であろうとも、"生命の鏡"を磨いた若人には、かなわない。
労苦を惜しまず広布に戦う青年は、友の労苦も鏡のように映し出せる。日々、題目を唱え、この濁世に、自他共に生命輝く世界を創り出していくのだ。

◇決意を込めた題目を
戸田先生は師子吼された。
『本当の決意を込めた題目をあげよ!題目は利剣である。題目は宝刀である。題目で勝つのだ!』
青年ならば、『試練を絶対に乗り越えてみせる』『わが地域を断じて日本一にする』と勇敢な決意で祈り、奮い立つのだ。
最強無敵の宝剣を持つ青年に、打ち破れない苦難などない。
この『変毒為薬』『煩悩即菩提』の原動力が、唱題なのだ。
『南無妙法蓮華経は精進行なり』(P790)との御指南のままに、たゆまぬ信行学を貫き、青春の逆転劇を!広布のロマンの宝友と励まし合い、凱歌の歴史を飾ってくれ給え!

☆仏法の教え 「賢者の信心」を貫く 2017年1月21日
「戦う魂」を持った人が最後は勝つ!
連載「生老病死を見つめて」では、創価学会員が信心根本に、生老病死という「四苦」を乗り越えてつかんだ信仰の確信と仏法の哲理を紹介する。今回は夫の「余命宣告」から亡くなるまでの日々を、一緒に歩んだ婦人の体験を通して考察したい。

◇心に刻む御聖訓
苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ)

◇突然の余命宣告に動揺
日蓮大聖人は、苦境の渦中にあった弟子の四条金吾に語られている。
「賢人は、八風といって、八種の風に侵されない人を賢人というのである。(八風とは)利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽である。おおよその意味をいえば、利益があっても喜ばず、損をしても嘆かない等のことである。この八風に侵されない人を、必ず諸天善神は守られるのである」(御書1151ページ、通解)
信仰とは、何ものにも揺るがない、堂々たる自分を創り上げる力である。大聖人は、さまざまな面から人の心を迷わせ、紛動させる「八風」に侵されることなく、信心を貫く人こそ「賢人」となり、人生を勝利できると述べている。だが、迫りくる「死」や「病」といった障魔にも揺るがない生き方を貫くのは、決して容易ではない。
◇ ◆ ◇
山田栄子さん(55)=東京・港太陽区総合婦人部長=の夫・茂さんが亡くなったのは、2014年(平成26年)7月30日のこと。享年55歳。末期のすい臓がんとの宣告から、2年後のことだった。
茂さんの病が判明した時、腫瘍は既に5〜6センチあり、腹膜にも転移して手術は困難だった。茂さんから、その事実を伝えられた時、山田さんは頭の中が真っ白になり、涙があふれた。
担当医からは、「もっても良くて1年、まれに2年」と告げられた。動揺する山田さんや3人の子どもを前に、茂さんは毅然と語った。「大丈夫だよ。御本尊様は絶対だから。必ず治すよ」——それは、いつもと変わらない茂さんの言葉だった。

◇常に変わらない夫の姿
山田さんは郷里の愛媛で茂さんと知り合い、23歳で結婚。長男が1歳で、くも膜下出血を発症するなどの試練を乗り越えて、信心の確信を深めた。
1988年(昭和63年)には茂さんの転勤で東京・港区に転居し、その後、夫妻は広布の最前線で戦い抜いてきた。余命宣告を受けた時、茂さんは副区長。茂さんはその後、抗がん剤治療を開始するが、それは亡くなるまで50回を超えた。
山田さんは語る。
「がんによる痛みがなかったのが幸いでした。医者は『絶対に痛みがあるはずだ』と言うのですが、本人はいたって変わらないのです。がんが分かってからも通院で治療し、普段は仕事へ行き、学会活動にも一歩も引かずに挑戦していました」
茂さんは闘病中、「同志の励ましがあるからこそ病気と闘える。ありがたいね」と語っていた。
山田さんも夫と共に戦い抜こうと決意し、池田先生の指導を何度も読み返し、唱題に励んだ。だが、抗がん剤治療は必ずしも良い結果を示さず、落ち込むこともあったという。
そんな山田さんを励ますように、茂さんは語った。「この病は僕の宿命なんだよ。おかげで、本気の題目があがるよ」
"夫は決して諦めていない。病魔に負けるものか!"——茂さんの言葉を聞いて山田さんも気持ちを新たにした。
「苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(同1143ページ、通解)との御聖訓を心に刻み、時間をこじ開けて御本尊に向かい続けた。
茂さんは医師の予想を覆し、強い生命力で病魔と闘い続けた。だが、2014年4月に入ると、次第に腹水がたまるようになり、茂さんは休職を余儀なくされる。
同年5月からは自宅療養となり、山田さんは在宅介護で献身的に支えた。この間、茂さんは亡くなる前日まで、力を振り絞るように自力でトイレに歩いていき、普段と変わらない生活を送り続けた。

◇悲しみに負けず前進
山田さんには忘れられない光景がある。
「亡くなる数日前、夫がかつて折伏した人からお見舞いの手紙が届きました。その時、夫はかなり体力も落ち、食事も十分に取れない状況でした。夫は手紙をうれしそうに何度も読み返しては唱題し、必死に食事を取って体力を回復させようとしていました。その姿に、夫の"生きるんだ!"という強い意志を感じました」
茂さんの振る舞いは、最期まで変わらなかったという。亡くなる直前、茂さんは山田さんを呼んで「背中をさすってほしい」と頼んだ。山田さんが唱題しながら背中をゴシゴシとさすると、「もうちょっと優しくして」と、茂さんは笑いながら言った。
そして「ありがとう」と語ると、ゆっくり目を閉じた。これが夫婦で交わした最後の会話になった。茂さんは山田さんにみとられ、苦しむことなく安詳として霊山に旅立っていった。
「夫の葬儀を終えてホッとすると、強い悲しみに襲われました。通りすがりの夫婦を見るだけで涙がこぼれ、"私は二度とこんなことはできないんだな"と思って悲しくなりました。そんな私の支えとなったのは、池田先生をはじめ同志の真心の励ましでした」
茂さんが亡くなってしばらくしたころ、地元の麻布文化会館で宝寿会の同志とばったり会った。
自身も幾多の苦難を乗り越えてきた宝寿会の婦人は、山田さんに駆け寄ると何も言わず抱きしめてくれた。そのぬくもりに学会の温かさを感じた。
夫の死から2年半——。この間、残された山田さん家族は、互いを思いやりながら、悲しみに負けず進んできた。山田さんは仏壇のそばにある遺影に日々の出来事を語り掛けながら、学会活動に歩いている。
「闘病中の2年間は、夫婦や家族の絆が最も強くなった時でもありました。夫が、どんな時も常に変わらない姿で家族に接して、病と闘い抜く姿を見せてくれたから、私たち家族も信心を疑うことなく進んでくることができました。『宿命を使命に変えよう』と、必死で闘い続けたこの2年間があったればこそ、今、病で苦しむ友に心から同苦し、励ましを送っていくことができるのだと思います」

2017年1月30日月曜日

2017.01.30 わが友に贈る

◇今週のことば
我らの伝統の2月!
最前線の心通う対話から
壁を破るパワーが。
祈りと勇気の拡大で
「今生人界の思出」を!
2017年1月30日

主師親御書 P386
『或時は人に生れて諸の国王大臣公卿殿上人等の身と成つて是れ程のたのしみなしと思ひ少きを得て足りぬと思ひ悦びあへり、是を仏は夢の中のさかへまぼろしのたのしみなり唯法華経を持ち奉り速に仏になるべしと説き給へり』

☆女性に贈ることば 一月三十日
「限界を破ろう」−−そう決めたとき、実は自分の心の限界を、すでに一歩、破っている。その時点で、理想や目標も、半ば達成されているとさえ言ってよい。

☆今日のことば365 一月三十日
冬来たりなば、春遠からじ。
極寒の冬なれど、春近しと思えば、胸はときめく。
いかなる苦難に遭っても、希望を決して捨ててはならぬ。

☆新時代を進む 第2回 福智輝くロマンの青春道を
各地の大雪や荒天による被害に、心からお見舞い申し上げます。
厳寒の中、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、皆さまの健康とご多幸、絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。
— ◇ —
にぎやかに楽しく女子部のロマン総会が始まった。列島のあの地この地に、青春の希望の舞が躍動する。
御聖訓に「仏になるみちは善知識にはすぎず」(御書1468ページ)と仰せである。
善知識——善き友と支え合い、励まし合う絆にこそ、「一生成仏」という幸福への確かな軌道がある。
このスクラムを手作りで広げる乙女たちの語らいが、どれほど尊く、大切か。
苦楽を分かち合って祈る。共に笑い、共に歌い、共に進む。ここに、孤独や不安を深める現代社会にあって、かけがえのない連帯がある。
草の根の対話は、地味であり、地道である。しかし、草創の女子部のリーダーたちとも、私は語り合った。
——世界広布といっても全ては足元から始まる。足元のできることから一つ一つ着実に積み重ねれば、必ず道は開ける、と。
— ◇ —
日蓮大聖人が女性の門下に贈られた御文を、あらためて拝読したい。
「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる、いまだ昔よりきかず・みず冬の秋とかへれる事を、いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫となる事を」(同1253ページ)
誰もが幸福になるために生まれてきた。
長い一生にあって、どんな厳しい試練の冬が襲いかかろうとも、断じて負けない。大歓喜の幸の春を、自他共に勝ち開いてみせる——この「絶対勝利」の福智の光を、わが生命に無限に漲らせていけるのが、正しき青春の信仰なのである。
幸福は、心で決まる。境涯で決まる。哲学で決まる。
— ◇ —
今、目覚ましい発展を続けるインドなど、いずこでも、青年拡大の大いなる原動力は、華陽姉妹である。
女子部が一人立てば、「希望の門」が開かれる。家庭に地域に、職場に社会に、さらに世界に未来に、妙法の幸の花は、幾重にも咲き広がっていくのだ。
さあ、太陽の婦人部を中心に、皆で応援しよう!
世界のどこよりも仲良く麗しく、朗らかな平和のロマンの集いであれ!

2017年1月29日日曜日

2017.01.29 わが友に贈る

人生は自己との闘争だ。
戦いがあるから面白い。
悩みや課題があるから
人間革命できるのだ。
楽しく強く進み勝て!

聖愚問答抄上 P491
『知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす』

☆女性に贈ることば 一月二十九日
真剣ほど強いものはない。物事に真剣に取り組んでいる姿ほど若々しく、美しいものはない。

☆今日のことば365 一月二十九日
人間は、皆、虚栄を張るものだ。
しかし、これからの指導者は、
確固たる力をもつ、人間でなくてはならぬ。

☆「雪の秋田指導」35周年記念特集� 2017年1月11日
◇世界の友が仰ぎ讃えむ
1982年(昭和57年)の1月10日から15日まで行われた「雪の秋田指導」。池田先生は「それは忘れえぬ 決して忘れることのできぬ 私の胸中の歴史の一コマであった」とつづっている。今回は「雪の秋田指導」35周年記念特集として2回にわたって掲載する。�では、先生の足跡を追い、「励ましのドラマ」に迫る。

秋田文化会館の1階ロビーにある金色に輝く銘板。池田先生の長編詩「みちのくの幸の光彩」が刻まれている。
その銘板の由来文に、先生は秋田の友への万感の思いをつづった。
「忍耐強く試練の冬を勝ち越えし不屈の勇者あり」
「全世界の創価の同志も その英姿を仰ぎ讃えむ」
——1977年(昭和52年)ごろから、秋田で第1次宗門事件が勃発。悪侶が退転・反逆者と結託し、謀略の限りを尽くした。
秋田の友は懸命に耐えた。その迫害の嵐を乗り越え、師弟の勝利の雄叫びが轟いたのが、82年(同57年)1月の「雪の秋田指導」である。

1982年(昭和57年)1月10日、池田先生は10年ぶりに秋田の地を踏んだ。
"一目でも"と、師を求める同志が、空港からの沿道に、次々と集まってきていた。寒風が吹きすさぶ中で、先生は居合わせた友と記念撮影を。会館到着後も、カメラに納まり、激励を重ねた。
その回数、計9回。空港到着後から、わずか1時間で励ました友は、約1000人に及んだ。"正義の心"熱き友との出会いの感動を、先生は詠んだ。
「寒風に 喜々と求道 広布へと 胸張る秋田の 友は光りぬ」
翌11日午前、先生は秋田会館(当時)で、元日から行われていた「池田SGI会長 平和行動展」へ足を運んだ。
同展は秋田青年部が企画し、準備に当たってきた。前日の10日には、来館者が1万人を突破。元日から、秋田の友は、師の正義を地域に宣揚していたのである。
その後、代表メンバーとの懇談会場へ。
この場にいた加藤ユミさん(故人)。80年(同55年)に、学会の親善交流使節団の一人として、アメリカを訪問できた感謝を伝えた。
先生は「海外に行くなんて、すごいね」。すると、加藤さんは「私は折伏をしました。そうしたら、いつの間にか海外に行けるような境涯になりました」。
先生の言葉に力がこもった。
「偉いな。愚直に学会活動に励んだ人が、一番幸せになるんだ」

秋田指導3日目の12日、県幹部会が行われた。
伊藤克己さん(秋田黄金県、県副総合長)は、妻の陽子さん(同、県副婦人部長)と、幹部会に駆け付けた。
宗門事件で、伊藤さんの男子部時代の先輩が退転した。信頼していただけに、激しい怒りが込み上げた。
伊藤さんは「先生とお会いして"自分たちの地域の広宣流布は、自分たちの手で成し遂げていく"と腹が決まりました」と。
この誓いのままに、陽子さんと、地域広布にまい進してきた。その情熱は今も赤々と燃え、この10年で、夫妻は9世帯の弘教を実らせている。
陽子さんは、民生児童委員を18年にわたって務めるなど、地域貢献にも率先する。
「生涯、広布に戦い続ける。それが『雪の秋田指導』の報恩だと思っています」と、夫妻は口をそろえた。
翌13日午前、秋田文化会館に続々と友が集まってきた。先生の提案で、「自由勤行会」の開催が決まったのである。その場には、宗門事件の嵐が激しかった県北の能代、県南の大曲の友の歓喜した姿もあった。
勤行会終了後、会館に隣接する広場で、記念撮影が行われることに。降りしきる雪の中で、「人間革命の歌」の合唱が響き、師弟の勝ちどきが轟いた。
勤行会は午後も行われ、合わせて、約3000人が師のもとに集った。
先生は午前の友に「吹雪グループ」、午後の友に「嵐舞グループ」との名を贈った。さらに後年、行事の成功を自宅で祈り、見守った友は「雪の秋田指導 栄光グループ」と命名された。
先生は"栄光グループ"に対し「純白の雪の如く清らかな、その深き真心を、私はどうして忘れることができようか」と感謝をつづっている。
会えても、会えなくても、深く通い合う師と弟子の心。その絆は今も燦然と輝き、秋田広布の未来を照らし続けている。

秋田を発つ前日の14日午後6時、青年部と未来部の代表が集い、第1回秋田県青年部総会が開催された。
この総会で、青年たちが心に刻み、今も語り継ぐ師の言葉がある。スピーチを終えた後、先生は会場の出口付近で、高らかに宣言した。
「きょう、私は正式に語っておきます。自分が思うと思わざるとにかかわらず、諸君は池田門下生であると思っています。信頼しています!」
総会に参加した栗田由美子さん(湯沢太陽県、県婦人部長)。この時が初めての師との出会いだった。
「まだまだ未熟な私たちのことを"池田門下生"とおっしゃってくださった。"この誇りを絶対に忘れない"と誓いました」
翌年、夫・民男さんと結婚。2人の子を授かった。経済的には苦しかったが、家族仲良く、幸せな生活だった。
91年(平成3年)、民男さんが心筋梗塞で倒れた。4カ月後に退院できたが、仕事ができる体ではなかった。
栗田さんは、保険の営業職に就いた。6年後、民男さんは霊山へ旅立ったが、"池田門下生"の誇りを胸に、仕事・家事・子育て・学会活動と、全てをやり切ってきた。
昨年11月、県婦人部長の任命を。「地域に功徳の花を咲かせていきます」と誓う。
渡辺達美さん(本荘大勝県、副支部長)も、会場にいた一人。
当時、入会5年。前日の撮影会にも参加し、勝利の凱歌を響かせた。「今の自分があるのは、秋田指導での先生の励ましがあったからです」と感謝は尽きない。
2011年(平成23年)5月、建築業を営む渡辺さんは、東日本大震災の被災地で仮設住宅の建設に携わった。その奮闘の様子を、先生は「秋田魁新報」の特別寄稿の中で紹介した。
"ここまで見守り、励まし続けてくださるのか"。先生の真心に応えんとする誓いを深くした。
渡辺さんは、多忙な合間を縫って勉強に励み、1級技能士や職業訓練指導員など数々の資格を取得してきた。一昨年には、厚生労働省が推進する「ものづくりマイスター」に選ばれ、若者の技能者育成にも尽力する。
12年(同24年)、妻・紀佐子さん(同、県副婦人部長)の乳がんが発覚した。だが、夫婦で懸命に祈り、抗がん剤治療等を経て、紀佐子さんの体調は回復。現在まで再発はない。
地域では待望の新「本荘文化会館」が昨年に完成し、大きな喜びが広がる。
渡辺さんは誓う。
「あの雪の中で合唱した『人間革命の歌』を歌いながら、夫婦で力を合わせ、広布拡大にまい進していきます」
松下誠さん(同、副県長)も、師の"池田門下生"の宣言を胸に刻む。
82年の元日から"平和行動展"の役員として奔走。14日の総会には、吹雪の中を、自宅から3時間かけて集った。
高校卒業後、実家の農家を継いだ。長年、米作りを続けていたが、89年(平成元年)に地元の酒蔵と契約し、酒米作りも始めることに。
数年間、収穫前に酒米の稲が根元から倒れるなど、試練が続いた。しかし、師の"宣言"を思い返しては、「絶対に負けない」と"負けじ魂"を燃やした。
創意工夫を重ね、5年目の挑戦で、ついに見事な稲が育った。そのことが、周囲の農家の信頼にもつながった。
2年前、県地域部長に。「先生が言われる通り、地域に根差すことが大事だな」。そう言って、松下さんは屈託ない笑顔を見せた。

秋田県青年部総会の参加者は「2001年第1期会」と命名され、現在の秋田広布の中核を担っている。
5年前の「雪の秋田指導」30周年の折には、秋田の青年部と未来部の人材グループ「2030年第1期会」が結成され、新たな出発を切った。
池田先生は、秋田青年部に呼び掛けている。
「偉大なる秋田の青年たちよ! 団結せよ! 立ち上がれ! 断固として、勝利を勝ち取れ! 君たちのあとに、日本国中の青年が立ち上がるだろう!」
師が「広宣流布の『日本海の雄』」と讃える秋田。その後継の青年たちが、新たな歴史の幕を開く。

2017年1月28日土曜日

2017.01.28 わが友に贈る

弘教・拡大に挑み抜く
創価班・牙城会の
大学校生よ 頑張れ!
誓いは果たしてこそ。
誇り高く鍛えの青春を!

聖愚問答抄上 P491
『知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす』

☆女性に贈ることば 一月二十七日
感謝と報恩を知る人は、いつまでも美しく、晴れ晴れとして、いっさいを勝ち越えている。

☆今日のことば365 一月二十七日
信用というものは、積むに難く崩すに易いものだ。十年かかって積んだ信用も、いざという時のほんのちょっとした言動で失ってしまうこともある。
苦難のなかを、まっしぐらに自らの使命に生きぬく人こそ、最後にあらゆる人の信用を勝ち得るものだ。

☆誓いの天地 高知市 2017年1月9日
地域で"なくてはならない人"に
団結固く"広布の魁"と光れ

高知市は「都会と田舎」の魅力を併せ持った街だ。
市街地にある「ひろめ市場」は、飲食店や雑貨店が集まり、連日、多くの人でにぎわいを見せる。カツオやウツボのタタキ、屋台餃子など、高知の名物料理が味わえる。
毎週日曜日には、高知城の追手門から東に延びる追手筋に、400を超える露店が並ぶ。この日曜市には、300年以上の歴史があるという。
市街地から南へ車で25分ほど移動すれば、太平洋を望む桂浜に到着する。月見の名所であり、坂本龍馬像の前は、絶好の記念撮影スポットだ。
池田先生はかつて、高知男子部に「自分の世代の広宣流布は、自分たちが開き築いていくんです」と語った。今、その誓いのままに前進するメンバーが、高知の地に陸続と誕生している。
高橋大樹さん(高知池田正義県、男子部本部長)、弟の輝男さん(高知池田本陣県、同)兄弟も、地域広布に駆ける青年だ。桂浜の近くで、船舶用の冷凍・冷蔵設備製造の会社を経営する。
大樹さんが中学1年の時、両親が離婚。母・小夜さん(白ゆり長)は、2人を育てるため、昼夜なく働き続けた。
「一刻も早く母を楽にしてあげたかった」と大樹さん。中学を卒業した後、職業訓練校へ。輝男さんも同じ道を進んだ。
だが、2人とも仕事が長く続かない。大樹さんは、短気な性格が災いし、輝男さんは、仕事で嫌なことがあるたびに逃げた。
そんな兄弟の転機は、創価班大学校の入校だった。"自分自身を変えたい"と、がむしゃらに学会活動に励んだ。
「本気で信心に取り組むようになってから、簡単に諦めなくなった。耐える強さが身に付きました」と兄弟は声をそろえる。
2011年(平成23年)、現在の会社を立ち上げた。当初は経営が軌道に乗らなかったが、苦境を乗り越えようと、2人で真剣に祈った。また、その年、共に弘教を実らせた。今、売り上げは順調だ。
「この先、海外の船舶にも、自分たちの設備を搭載できるようにしたい」と大樹さん。兄弟の視線は、龍馬のごとく、世界へ向けられている。
◇ 
安部直美総県女子部長に高知の魅力について質問すると、「夏の太陽のように熱い心」との答えが返ってきた。
"勝ち気"などを意味する土佐弁の「はちきん」に象徴されるように、高知女性はたくましいといわれる。
実際に、高知県は、女性の有業者、管理職比率が全国一(総務省統計局の平成24年就業構造基本調査)。高知は女性活躍の先進県である。
窪田美穂さん(高知池田本陣県、県女子部主任部長)は、県内の病院の循環器内科で、慢性心不全看護認定看護師として奮闘を重ねる。
小学生の時、母・スエ子さん(地区副婦人部長)が指定難病の潰瘍性大腸炎を発症した。看護師の励ましで、弱気だった母が明るくなる姿を見て、看護師を志すようになった。
看護学校を卒業後、現在の病院へ。患者の死に直面するたび、人間の命の重さを実感し、"どうすれば患者の心に寄り添う看護ができるか"を祈り、実践してきた。
看護に当たる慢性心不全の患者には、食事や運動など、さまざまな制限がある。そうした中で、生きる希望を失う人もいる。だからこそ、窪田さんは、患者に積極的に声を掛け、"生きていて良かった"と感じられる真心の看護に努める。
現在、白樺グループの四国総合委員長を務める。多忙な中で、学会活動にも全力を注ぐ。
「人の心が温かい高知が大好きです。地域でも、職場でも、"なくてはならない人"に成長していきます」——広布への誓いが、窪田さんの心に、夏の太陽のように輝いている。

栄光の共戦譜
東京・大田での池田先生の「二月闘争」から1年後の1953年(昭和28年)2月、蒲田支部(当時)のメンバーの対話で、高知に四国初の学会員が誕生した。
同年12月には、高知班の結成式が行われ、翌年7月、高知地区に発展した。
55年(同30年)1月22日、池田先生は恩師・戸田先生と共に高知へ。同地区の総会に出席した。
池田先生は「高知の広布は皆さんの手で」と強調。戸田先生は「幼稚園から大学まで、一貫教育の学校を必ずつくる。日本一の学校をつくるよ」と、創価一貫教育の構想を語り残している。
この総会に集った滝本冨美子さん(高知池田大光県、県議長)。「戸田先生と池田先生の高知初訪問の場に居合わせたことは、生涯の誉れです」
72年(同47年)6月20日、池田先生と、約6000人の高知の友との記念撮影会が開催された。撮影会に向かう途上、先生は詠んだ。
「我が友に 諸天も舞いゆけ 土佐の旅」
16回に及んだ撮影会では「日本一、世界一の模範の団結の高知を築こう」と呼び掛け、友の勝利の前進に期待を寄せた。
冨美子さんは、夫・永年さん(高知池田大光県、県主事)と参加。この折、先生と夫婦で懇談する機会があった。
「高知の友を深く思う先生の真心に、生涯、弟子として高知広布に戦い抜こうと腹が決まった瞬間でした」と永年さん。
その後、冨美子さんは初代の高知県婦人部長として、永年さんも壮年のリーダーとして、広い高知中を駆け巡った。
夫婦は今、合わせて167歳だが、広布への情熱は、ますます盛んだ。昨年は、全国に対話を拡大。今年も、と誓う。
◇ 
7回の池田先生の訪問の中でも、78年(同53年)12月4日から始まる7泊8日の高知指導は、多くの友が「宝の歴史」として胸に刻む。
翌5日の昼、先生は高知支部結成22周年の記念幹部会に出席。法華経の「普賢菩薩勧発品」を通して語った。
「信心を貫いていくうえで必要なのは、勇気です」「高知の皆さんは、自分に打ち勝つ、勇気ある信心の人であってください」
川田富松さん(高知池田大光県、副県長)は、この幹部会で先生と初の出会いを刻んだ。
10日に開催された高知県男子部幹部会にも、川田さんは参加。その時の「一人一人が、なんらかのかたちで社会に貢献してほしい。何かでトップになっていただきたい」との師の指導が、人生の指針となった。
92年(平成4年)、川田さんは、社会保険労務士試験に合格。現在、高知県社会保険労務士会の副会長を務める。
妻の敏枝さん(総県副婦人部長)は、高等部の人材グループ「四国鳳雛会」の一員として、72年の記念撮影会に参加した。
84歳の母・島田美津子さん(高知池田正義県、支部副婦人部長)は、これまでに96世帯の弘教を達成。高知広布を支えてきた功労者だ。
敏枝さんの原点は、45年前の6月18日に香川で行われた先生と四国鳳雛会の懇談会。師匠の「学会一筋で頑張っていくんだよ」との激励に、"生涯、先生・学会と共に"と誓った。
学会活動に率先しながら、県女性保護対策協議会副会長を務めるなど、地域貢献にも尽力する。
3人の子どもも"師弟一筋"の道を進む。
関冨美子さん(高知池田正義県、地区副婦人部長)は、78年12月10日、高知平和会館の周辺を散策していた先生から、激励を受けた。「3人の子どもも励ましてくださり、記念撮影までしてくださいました」と感謝は尽きない。
この時の感動を決意に、60歳まで証券会社に勤務しながら、学会活動にも取り組んできた。
一昨年、弘教を実らせた。師恩を胸に、広布の最前線を走る。
78年の高知指導で、先生は高知の友に指針を示した。
「水の信心」
「団結の高知」
「功徳の高知」
2018年は、この永遠の3指針の発表から40周年。師が「魁の高知」とたたえた天地で、友は団結固く、世界広布の"先駆け"の使命を敢然と果たしゆく。

2017年1月27日金曜日

2017.01.27 わが友に贈る

熱意なくして
達成された偉業はない。
苦闘なくして
偉大な人間は育たない。
大情熱のリーダーたれ!

種種御振舞御書 P913
『日蓮申すやう不かくのとのばらかなこれほどの悦びをばわらへかし』

☆女性に贈ることば 一月二十七日
感謝と報恩を知る人は、いつまでも美しく、晴れ晴れとして、いっさいを勝ち越えている。

☆今日のことば365 一月二十七日
信用というものは、積むに難く崩すに易いものだ。十年かかって積んだ信用も、いざという時のほんのちょっとした言動で失ってしまうこともある。
苦難のなかを、まっしぐらに自らの使命に生きぬく人こそ、最後にあらゆる人の信用を勝ち得るものだ。

☆教育 家庭は子どもの安全基地� 2017年1月15日
「やらせる」より自主性育む言動を
立命館大学准教授 安田裕子さん
大阪教育大学教授 戸田有一さん

家庭は子どもにとって一番身近であってほしい居場所。家庭が安心・安全を得られる場所になることで、子どもは諸活動にも意欲を燃やすことができます。家庭を子どもの安全基地にするために、どのような心掛けが大切なのか、立命館大学の安田裕子准教授と大阪教育大学の戸田有一教授に語り合ってもらいました(�は22日付掲載予定)。

◇手が出るのは不安が強いから
戸田 安田さんは虐待された子や家庭でのDV(ドメスティックバイオレンス)に心を痛め、何とかしたいという思いでの研究もされてきました。虐待というレベルまでいかなくとも、思わず子どもを厳しく叱ってしまうことは、少なからずあることかもしれません。しつけの延長で暴力に至ってしまうケースです。
例えば、小学校低学年の子どもが家でなかなか宿題をせず、授業の復習ができていない状態だったとします。親は「このままではいけない」と焦る。それで、嫌がっている子を叱りつけてでも勉強させる。こうした状態に陥ることもあります。

安田 「子どもをちゃんと育てなければ」という親の気持ちは自然なありようですし、また、親としての責任感からくるものでもあるでしょう。ただ、そうした気持ちがあまりにも強すぎ、変に気負ってしまって、その「理想的な」ありようから子どもがはみ出してしまったと思った時、不安と焦りで思わず手が出てしまうことがあり得るのではないでしょうか。
しかし暴力は、子どもの成長の観点からも、有効な方法とはとても言えません。たしかに子どもが幼い時は、力ずくで親の言うことを聞かせることができるかもしれません。しかし、子どもも心身ともに大きくなりますから、そんなことがいつまでも続くわけではありません。

戸田 子どもはやがて親の力でコントロールできなくなりますからね。そうなれば、力ずくで勉強させることはできないし、「勉強しなさい」と言う親に対して反抗したり、やっているふりをしたりするようになるでしょうね。

安田 力ずくで言うことを聞かせていると、子どもはそうした対処の仕方を学んでしまって、やがて子どもも力で反抗するようになったり、また、親のコントロールから逃れることばかりにエネルギーを注ぐようになってしまうのです。

◇問い掛けの工夫でやる気に
戸田 力で子どもを従わせるのは疲れますし、無益ですね。自発性を重視した関わり方が、長い目で見て有効という考えは同感です。わが家でも子どもに何かをさせたい時に、「〜しなさい」という命令文ではなく、「イエス」か「はい」で答える質問をするように心掛けました。

安田 勉強やお手伝いは、子ども自身も、やらなければいけないと、どこかで分かっています。それなのに、親から「やりなさい」と先に言われてしまうと、一気に嫌になり、やる気を失ってしまうのですよね。「イエス」か「はい」ですか(笑い)。面白いですね。具体的にはどんな質問ですか。

戸田 例えば「勉強する? お手伝いする?」とか、「今やる? 後でやる?」といった問い掛けをしていました。たいがい「後でやる」と言いますし、両方嫌と言われると困るのですが(笑い)。
親から言われたらやる気をなくすけれど、自分の意志でやることやタイミングを選べるのであれば、より主体的になれます。子どもには命令よりも、いろいろな選択肢を与えて、自ら選ばせてあげることが大切ですね。

安田 そうですね。それに加えて言葉による報酬も大切だと思います。本人が選択して行動した「勉強」や「お手伝い」に対して、「頑張ったね」とか、「お母さん、すごく助かったわ」とか。そうしたコミュニケーションを日頃から心掛けることが、子ども自身のやる気を高めることにつながりやすいとされています。

戸田 そもそも、子どもが何でも誰かの言うことに従うとしたら、困ったものです。子どもに「やらせる」ことよりも、駆け引きを通して自主性や忍耐力を育むことが大事です。それを、子どもを従わせるべきと思い込むと、怒ったり、ついつい、手を出したりしてしまうのでしょう。

安田 ただ、それでも手を出してはいけないのだと思います。たとえ、たたかれて身につく生活習慣や社会のルールがあったとしても、それは、たたかれたくないという気持ち、痛いことから自分を守りたいという思いから、従っているにすぎないといえるからです。
そうしたことを繰り返していれば、子どもは、自分の行動基準を、自分の言動そのものの善しあしではなく、相手が「こわいか、こわくないか」というような点にしてしまう恐れがあります。権威への迎合につながり得ることでもあります。そうしたことが、人格形成によい影響を与えるわけがないと思うのです。

◇大人の振る舞いをまねる
戸田 力で従わせるのではなく、辛抱強く、言葉で駆け引きしたいものですね。大変ですが。安田さんの研究や発言を通して、子どもの命と安心・安全を守るための、強い願いとたゆまぬ歩みを感じます。
昔から世の中の一部には「口で言っても分からない子には、手を出してもいい」という考え方が、浸透しているように感じます。
こうした考え方を大人は、いったいどこで学んだのでしょうか。おそらく、自分の人生の中で編み出したものではなく、誰かの考えを受け売りで言っているだけなのでしょう。

安田 普段の人間関係で、そのようなことは通用しませんよね。言うことを聞き入れてくれないからといって、友達、上司をたたいたら言うことを聞いてくれた、なんてことはあり得ないことです。それなのに、わが子にだけ、それが可能であると、どうして思うのでしょうか。

戸田 おかしなことです。近年、北欧などではわが子への体罰も法律で厳しく禁止されていますね。

安田 「子どもが大人の振る舞いをまねる」といったことに焦点をあてた行動心理学の実験があります。ケガをして困っている人に援助をしている大人の様子が映し出されたビデオを見る子どもと、ケガをした人がいても援助をしない大人が映し出されたビデオを見る子どもとに分けます。そして、実際にケガをした大人が来た時に、それぞれのビデオを見ていた子どもがどのような行動をとるのかを観察しました。
援助する大人のビデオを見ていた子どもは、ケガをしている大人に「どうしたの?」と援助しようとしたのに対し、援助しない大人のビデオを見ていた子どもは、ケガをした人に気をとどめることなく遊んでいた、という傾向が捉えられたのです。
この実験からも、大人の振る舞いを見て、子どもは自分の行動を学んでいくことは明らかでしょう。

戸田 なるほど。しつけのために子どもに暴力を振るうことは、結果として子どもに、「腹立たしい時は、相手に暴力を振るっていい」という考え方を伝えてしまっているとも言えるのですね。そういう論理が、平和の文化の対極にあります。大人の振る舞いが、子どもにどれほどの影響を与えているのか、深く自覚しておきたいものです。

やすだ・ゆうこ 大阪府生まれ。臨床心理学専攻。子どもを自然には授からなかった女性の経験と選択を捉える研究や、虐待被害に遭った子どもやDV家庭で育った子どもへの地域援助に関する研究、人の発達や人生径路の多様なありさまを捉える方法論に関する研究などを行う。著書に『不妊治療者の人生選択—ライフストーリーを捉えるナラティヴ・アプローチ』(新曜社)など。

とだ・ゆういち 1962年(昭和37年)、長野県生まれ。教育心理学専攻。ロンドン大学客員研究員、ウィーン大学客員教授なども経験。子育て支援やいじめ・虐待防止関連の国内外の調査に携わる。著書に『育自・共育あらかると—親の願いと子どものこころ』(北大路書房)など。

2017年1月26日木曜日

2017.01.26 わが友に贈る

今日という一日を
悔いなく戦い抜こう!
一瞬一瞬を大事にする
真剣勝負の積み重ねが
揺るがぬ自身をつくる!

辧殿尼御前御書 P1224
『しかりといえども弟子等檀那等の中に臆病のもの大体或はをち或は退転の心あり』

☆女性に贈ることば 一月二十六日
平和運動は決して遠くにあるものではない。自分さえよければというエゴの生命を、一人一人がいかにして乗り越えるか。
そして人の痛みをわが痛みとして感じる鋭い感受性をどう培うか−−日常のなにげない出来事のなかでの、そうした努力こそが大切であると思う。

☆今日のことば365 一月二十六日
生活の知恵とは、生活設計の努力である。計画性のない生活は、波間に漂う木の葉のようなものだ。平穏無事なときは目立たないが、一朝事あるときには波にのまれてしまう。
破綻した家庭は、農村よりも、文化的にみえる都会の方に多い。生活を楽しくするのは、文化であるより、まず知恵だという証拠である。

☆教育 子育てのストレス解消法 2017年1月8日
創価大学の鈎治雄教授に聞く
子育ての真っただ中では、ストレスを感じることも多く、イライラが募るものです。子育てのストレスを上手にコントロールするためのポイントについて、創価大学の鈎治雄教授に聞きました。

◇"現実"から離れる時間も
私は、講演会などで多くのお母さま方と触れ合う機会があります。皆さん、子育てだけでなく、家事、パート、介護、地域活動などを、精いっぱい、頑張っておられる方ばかりです。日々のご苦労に本当に頭が下がる思いです。一生懸命ゆえに、ストレスを抱えながら頑張り続けている方もいらっしゃるでしょう。
ストレスは一般的に、生活環境などの外的な要因と、個人の性格、ものの考え方といった内的な要因から起きるものとが掛け合わさって、相乗的に生じるものと考えられています。
生活環境が大変でも、性格が非常に明るく、くよくよしない人の場合、強いストレスを感じずに生きられることも事実です。だからこそ、個人が外の環境とどう向き合うかということが、大事になってきます。
今回は、私なりに考えた子育てのストレス解消法について、5点、紹介します。
一つ目は「一人になる時間をうまくつくる」ことです。多くのお母さんは子育てや家事、地域活動等の全てに真面目に取り組んでおられます。とても素晴らしいことです。ただ、真面目というのは見方を変えると、「常に自分と向き合っている」「自分と対決している」状態です。極度に自分と対決している状態が続けば、強いストレスが生じます。
自分と対決するのをやめることを心理学では「閉鎖」と呼びます。一人になる時間をつくることです。一生懸命に課題に挑戦しようと励む一方で、適度に"現実"から離れて自分一人になることも、ストレスを上手にコントロールするためにはとても大事です。
長時間ではなく、ちょっとした時間でもいいから公園のベンチに座って景色を見る、好きな音楽を聴く、コーヒーを飲むといったことでもよいでしょう。自分の生活スタイルの中で、ごく自然にストレス解消につながることをするのがお勧めです。

◇頑張った自分にご褒美!
二つ目は、頑張ったら「自分にご褒美をあげる」こと。子育てを頑張った後には、映画を見に行ったり、欲しいものを買ったりといったご褒美を与えることを意識してみてください。実際の生活の中では、自分が心から楽しめる、具体的なご褒美を目標に頑張ることが、ストレスの軽減につながります。
三つ目としては、現実の生活の中では不満やストレスが、たくさんたまるのが普通ですから、それを「吐き出せる場をもつ」ことです。同世代の方や同じ年齢の子どもがおられるお母さんと、日頃の悩み、つらさを語る。自分の思いの丈を聞いてもらう。つらかったことを吐き出す行為はカタルシス、心の浄化作用になります。
自分のことを語ると、気持ちが楽になるものです。

◇視点を少し先に向ける
四つ目は「助けられ上手、甘え上手なお母さんになろう」ということ。家族や近くの親戚、知人にうまく甘えて子どもの面倒を見てもらったり、自分の時間をつくったりするのです。
「子育ては家族の問題だ」と意識し過ぎると、他人に相談できずに、問題を一人で抱え込んでしまうことがあります。それでストレスがたまり、問題がさらに悪化してしまうことも。一人で抱え込み過ぎないことで心が軽くなります。つらいことは、少しでも誰かと共有できるように心掛けましょう。
ただ助けを求めるといっても、こちらの全ての要求に応じてもらおうとするのは適切ではありません。10の要求のうち、1か2を聞いてくれたら、理解できる人だと捉えることも大事だと思います。
五つ目として「子育てに完璧を追い求めない」ことです。プロのアナウンサーも時には原稿を読み間違えます。超一流のフィギュアスケーターでもジャンプを失敗することが何回もあります。子育てでも失敗がたくさんあるのが当たり前です。ただ、失敗ばかりに目を向けないで、少し先を見ていただきたいのです。
近くのものばかり見ていると、目が疲れるでしょう。だから、ちょっと遠くを見るのです。目の前の問題ばかりに気を取られるのではなく、少し先を見据える視点があると、心は軽くなります。楽観主義は、未来志向から生まれます。ちょっと先を見つめる心掛けです。そこから希望も生まれるのです。

2017年1月25日水曜日

2017.01.25 わが友に贈る

未来部育成に全力を!
長所を見つけ
褒めて伸ばそう!
「後継の宝」の成長が
人類の命運を決める。

千日尼御前御返事 P1314
『あわれあわれふしぎなる事かな、此れもかまくらも此の方の者は此の病にて死ぬる人はすくなく候、同じ船にて候へばいづれもたすかるべしともをぼへず候いつるにふねやぶれてたすけぶねに値えるか、又竜神のたすけにて事なく岸へつけるかとこそ不思議がり候へ』

☆女性に贈ることば 一月二十五日
日々、より高く、より深く、より広い何かを求めて進歩する。
人のため、社会の平和のために行動する。
そこにかぎりない向上がある。充実がある。安心も幸福もある。何よりも若々しく生きられる。

☆今日のことば365 一月二十五日
趣味は豊かな心の泉である。その泉のなかより、自然にわきいづるものが尊いのである。また、趣味は、人間性の美しい色彩でもある。平凡のなかに、キラリと輝く人間性---ここに真実の美しさ、気品があり、趣味の真髄がある。

☆「雪の秋田指導」35周年記念特集㊦ 2017年1月12日
◇一人ももれなく幸福王者と輝け
池田先生は秋田への万感の思いを詠んでいる。「おお秋田 偉大な秋田に 勝利あれ 一人ももれなく 幸福王者と」。友の幸福を願い、見守ってきた先生。その深き真心に応えてきた秋田の同志。「雪の秋田指導」35周年記念特集㊦では、総秋田青年部の抱負と、"秋田の魂"を継ぐ一家の代表を紹介する。

◇総秋田 齋藤光一青年部長 "秋田の闘魂"は我らが継ぐ
1982年(昭和57年)1月10日、池田先生は秋田へ。空港から会館までの途上、同志を見つけては車から降り、雪でぬかるんだ道を、革靴のまま踏みしめて同志を励まされました。
この折の「雪の秋田指導」で刻まれた数々の黄金の歴史を受け継ぐため、総秋田青年部は会合や研修会などで先生の足跡、指導を研鑽してきました。
当時の歴史を学ぶほど、皆の胸に使命の天地で戦う誇りがみなぎり、雪道を訪問激励に向かう一歩一歩にも力がこもります。
現在、「『正義の秋田』――青年・大拡大月間」を驀進しています。男子部・学生部はかつてない対話に挑み、女子部はロマン総会の大成功へ励ましの輪を拡大。元日から多くの弘教が実り、広布の息吹がみなぎっています。
「雪の秋田指導」の場に居合わせた先輩が口々に言われること。それは「悪は許してはならない」「正義は叫ばなければならない」との"秋田の闘魂"です。
「日本海の雄」秋田の新たな青年の陣列を築いてまいります。

◇秋田嵐舞県 長谷部信男さん・俊子さん 師の温かさ知った原点
いつ師匠が来るかは分からなかった。それでも、長谷部俊子さん(婦人部副本部長)は、まだ幼かった長男の良弘さん(千秋光彩県、県男子部長)、長女の良美さん(県女子部主任部長)を抱え、秋田空港の近くで待ち続けた。
「どうしても、お会いしたかった。その気持ちだけで、その場に数時間いました」
1982年(昭和57年)1月10日の午後2時過ぎ、池田先生を乗せた車が近づいてきた。先生は車から降り、俊子さんと握手を。良弘さんの姿を見つけて、「創価大学に」と声を掛け、良美さんの頭をなでた。
「先生はね、あったかい人。時間にして数分だったと思う。だけど、あの感激は忘れられない」
雪の降る中で行われた13日の記念撮影にも、俊子さんは参加。師と共に勝ちどきを上げたことは、黄金の思い出だ。
夫の信男さん(副本部長)は、牙城会の一員として、13日の撮影の整理役員に就いていた。「県内から集う同志の姿を見て、改めて思いました。"学会は、先生と同志の一対一の絆でできているんだ"と」
14日の第1回秋田県青年部総会に集ったことは、誉れの原点である。
良弘さん、良美さん、次男の洋治さん(男子部員)は、父母の姿に、信心の姿勢を学んだ。
良弘さんは高校卒業後、建設会社に就職。1級土木施工管理技士などの資格を取得した。
2013年(平成25年)、創価大学通信教育部に入学。働きながら学ぶ努力を続ける。
昨年、弘教を実らせた。「青年の陣列を拡大します」と意気込む。
良美さんは、座談会などで、「雪の秋田指導」について学んできた。「時を重ねるほど、いかに大切な場にいたのかを実感します」と語る。
これまで訪問激励に尽力し、女子部の連帯を拡大。「一人を徹して大切にし、幸の輪を広げていきます」と決意する。
洋治さんは、仕事が多忙な中、果敢に対話に挑戦している。
地域で着実に信頼を積み重ね、学会理解の輪を広げてきた長谷部さん夫婦。「私たちが先生の恩に応えるには、広布拡大しかない。まだまだ頑張るよ」――そう声を弾ませる夫婦の姿には、「雪の秋田指導」の感動が、今も躍動していた。

◇能代広宣県 佐藤真一さん・サヨさん 一日も忘れたことはない
「これをね、いつもポケットに入れているんです」。そう言って、佐藤真一さん(総県総合長)が取り出した1枚の紙。「『雪の秋田指導』の時の池田先生の指導です」
妻のサヨさん(総県副婦人部長)が「『雪の秋田指導』のことを忘れたことは、一日もありません」と言葉を続けた。
真一さんは、能代市・多宝寺の檀家総代だった。1978年(昭和53年)の元日、"学会を離れないから"という理由で、解任された。
「宗門は先生、学会のおかげで発展したんでしょ。それなのに、弓を引くなんて、あまりにもばかげている。私は『お前たちなど相手にしない!』と叫んで寺を出ましたよ」
宗門の迫害が続く中、サヨさんは二ツ井支部の支部婦人部長に就任。仏法の正義は学会にしかないと語り抜いた。
そうして迎えた82年(同57年)1月12日。サヨさんは、先生との懇談の席に招かれた。
「場内を見渡し、先生は『秋田に人材が出てきたね』と。そのご期待にお応えしてみせると誓いました」
その日の夜に開催された県幹部会には夫婦で参加。能代の代表メンバーが勝利宣言した感動は、今も胸に鮮やかだ。
父母が歩んできた"広布の道"を今、長女・加代子さん(白ゆり長)、次女・由貴子さん(地区副婦人部長)も進む。
加代子さんは「何かあれば『題目あげれ』が父と母の口癖。私も母になって、気付けば子どもたちに『何があっても題目よ』と言うようになっていました」と笑顔で。
1月が巡り来るたび、秋田では座談会などで「雪の秋田指導」について学ぶのが伝統だ。
由貴子さんは、「その時の熱気が、私たちにも伝わってきます。まさに、『秋田の魂』だと感じます。その精神を継承し、伝え続けていかなければと思います」と語った。
2012年(平成24年)、真一さんに胸部大動脈瘤が見つかった。8時間の手術を行い、一命を取り留めた。
声がかすれるなどの後遺症が残ったものの、「命ある限り、先生のため、学会のため、同志のために戦い続ける。それが私の使命です」と、今も広布の最前線を走る真一さん。
夫の力強い言葉に、隣にいたサヨさんが、にっこりほほ笑んだ。

◇秋田黄金県 高橋■〈霍の右に犬〉さん・レツさん 「あんたの家は幸せだな」
草創期から妙法の灯がともった大仙市も、宗門事件の嵐が吹き荒れた地域である。
この地を広布の舞台とする太田支部で当時、地区婦人部長だった高橋レツさん(婦人部副本部長)。「絶対に退転者は出さない」と奔走し、地区から退転・反逆者は一人も出なかった。
1979年(昭和54年)9月、支部婦人部長に。学会への暴言を浴びる中、夫の■〈霍の右に犬〉さん(副県長)と「私たちの師匠は池田先生だ!」と、同志に正義を訴え抜いた。
82年(同57年)1月11日の午後、レツさんは池田先生が出席した懇談会に招かれた。先生はピアノを弾いて温かく皆を励ましてくれた。
「その時、再び奮起したんです。『よし、一生かけて実証を示そう』って」
57年(同32年)、■〈霍の右に犬〉さんと共に入会した。貧しく、わらぶき屋根の家には冬になると吹雪が吹き込んだ。「拝み屋」と冷やかされもしたが、「今に見てろ」との決意に変えた。
その後、自宅を改築し、広布の会場に提供。さまざまな悩みと戦う同志が集まった。三度の食事に事欠く生活苦、夫婦仲の問題……。まるで高橋家は"よろず相談所"となった。
「あの人がどういう性格か、好きな食べ物は何か、全部分かりました。自分たちの悩みもあったけど、知らない間に解決していました。同志の皆さんと、苦難を乗り越えてきたことが一番の財産です」(レツさん)
長男の直博さんは多くの同志が集う"創価家族"の中で信心を学んだ。「雪の秋田指導」の際に決定した「第1回世界農村青年会議」の運営に尽力。85年(同60年)の「第1回秋田青年平和合唱祭」にも参加し、秋田の発展に期待を寄せる師匠のスピーチに、生涯、広布の道をと誓った。
家業の農業を継ぎ、地域のJA職員としても奮闘。現在、太田支部の支部長、総秋田農漁光部の書記長として妻の三智子さん(支部婦人部長)と広布に駆ける。
孫の桂子さんは先月、女子部の本部長に。「私は池田先生にお会いしたことはありませんが、家族の姿を通して、先生を身近に感じています」と語る。同じく孫の大輔さんは植物の研究者として、ドイツの研究機関で使命の道をまい進中だ。
今では近隣の住民から「あんたの家は信心しているからこんなに幸せなんだな」と、深い信頼を寄せられる高橋さん一家。
師弟の道を真っすぐに歩んできた一家には今、功徳の花が爛漫と咲き薫っている。

2017年1月24日火曜日

2017.01.24 わが友に贈る

いかなる苦難の嵐にも
御書を羅針盤として
敢然と立ち向かえ!
試練の烈風を追い風に
堂々たる人生行路を!

法華証明抄 P1587
『上下万人にあるいはいさめ或はをどし候いつるについに捨つる心なくて候へばすでに仏になるべしと見へ候へば天魔外道が病をつけてをどさんと心み候か、命はかぎりある事なりすこしもをどろく事なかれ』

☆女性に贈ることば 一月二十四日
世間体や表面的な次元にとらわれた生き方では、いつまでたっても安心感は得られない。いつも何かに左右され、軸がなくなってしまう。すると、「困った」「どうしよう」と、グルグル回っているだけで前へ進まず、愚痴や心配が絶えなくなってしまう。
そうではなく、一念のハンドルによって、すべてを希望の方向へ、幸福の方向へと、力強く回転させていくことだ。

☆今日のことば365 一月二十四日
いかなる境遇にあっても
 自己の使命を貫く者は
  常に 人生の勝利者となろう

☆「雪の秋田指導」35周年記念特集� 2017年1月11日
◇世界の友が仰ぎ讃えむ
1982年(昭和57年)の1月10日から15日まで行われた「雪の秋田指導」。池田先生は「それは忘れえぬ 決して忘れることのできぬ 私の胸中の歴史の一コマであった」とつづっている。今回は「雪の秋田指導」35周年記念特集として2回にわたって掲載する。�では、先生の足跡を追い、「励ましのドラマ」に迫る。

秋田文化会館の1階ロビーにある金色に輝く銘板。池田先生の長編詩「みちのくの幸の光彩」が刻まれている。
その銘板の由来文に、先生は秋田の友への万感の思いをつづった。
「忍耐強く試練の冬を勝ち越えし不屈の勇者あり」
「全世界の創価の同志も その英姿を仰ぎ讃えむ」
——1977年(昭和52年)ごろから、秋田で第1次宗門事件が勃発。悪侶が退転・反逆者と結託し、謀略の限りを尽くした。
秋田の友は懸命に耐えた。その迫害の嵐を乗り越え、師弟の勝利の雄叫びが轟いたのが、82年(同57年)1月の「雪の秋田指導」である。

1982年(昭和57年)1月10日、池田先生は10年ぶりに秋田の地を踏んだ。
"一目でも"と、師を求める同志が、空港からの沿道に、次々と集まってきていた。寒風が吹きすさぶ中で、先生は居合わせた友と記念撮影を。会館到着後も、カメラに納まり、激励を重ねた。
その回数、計9回。空港到着後から、わずか1時間で励ました友は、約1000人に及んだ。"正義の心"熱き友との出会いの感動を、先生は詠んだ。
「寒風に 喜々と求道 広布へと 胸張る秋田の 友は光りぬ」
翌11日午前、先生は秋田会館(当時)で、元日から行われていた「池田SGI会長 平和行動展」へ足を運んだ。
同展は秋田青年部が企画し、準備に当たってきた。前日の10日には、来館者が1万人を突破。元日から、秋田の友は、師の正義を地域に宣揚していたのである。
その後、代表メンバーとの懇談会場へ。
この場にいた加藤ユミさん(故人)。80年(同55年)に、学会の親善交流使節団の一人として、アメリカを訪問できた感謝を伝えた。
先生は「海外に行くなんて、すごいね」。すると、加藤さんは「私は折伏をしました。そうしたら、いつの間にか海外に行けるような境涯になりました」。
先生の言葉に力がこもった。
「偉いな。愚直に学会活動に励んだ人が、一番幸せになるんだ」

秋田指導3日目の12日、県幹部会が行われた。
伊藤克己さん(秋田黄金県、県副総合長)は、妻の陽子さん(同、県副婦人部長)と、幹部会に駆け付けた。
宗門事件で、伊藤さんの男子部時代の先輩が退転した。信頼していただけに、激しい怒りが込み上げた。
伊藤さんは「先生とお会いして"自分たちの地域の広宣流布は、自分たちの手で成し遂げていく"と腹が決まりました」と。
この誓いのままに、陽子さんと、地域広布にまい進してきた。その情熱は今も赤々と燃え、この10年で、夫妻は9世帯の弘教を実らせている。
陽子さんは、民生児童委員を18年にわたって務めるなど、地域貢献にも率先する。
「生涯、広布に戦い続ける。それが『雪の秋田指導』の報恩だと思っています」と、夫妻は口をそろえた。
翌13日午前、秋田文化会館に続々と友が集まってきた。先生の提案で、「自由勤行会」の開催が決まったのである。その場には、宗門事件の嵐が激しかった県北の能代、県南の大曲の友の歓喜した姿もあった。
勤行会終了後、会館に隣接する広場で、記念撮影が行われることに。降りしきる雪の中で、「人間革命の歌」の合唱が響き、師弟の勝ちどきが轟いた。
勤行会は午後も行われ、合わせて、約3000人が師のもとに集った。
先生は午前の友に「吹雪グループ」、午後の友に「嵐舞グループ」との名を贈った。さらに後年、行事の成功を自宅で祈り、見守った友は「雪の秋田指導 栄光グループ」と命名された。
先生は"栄光グループ"に対し「純白の雪の如く清らかな、その深き真心を、私はどうして忘れることができようか」と感謝をつづっている。
会えても、会えなくても、深く通い合う師と弟子の心。その絆は今も燦然と輝き、秋田広布の未来を照らし続けている。

秋田を発つ前日の14日午後6時、青年部と未来部の代表が集い、第1回秋田県青年部総会が開催された。
この総会で、青年たちが心に刻み、今も語り継ぐ師の言葉がある。スピーチを終えた後、先生は会場の出口付近で、高らかに宣言した。
「きょう、私は正式に語っておきます。自分が思うと思わざるとにかかわらず、諸君は池田門下生であると思っています。信頼しています!」
総会に参加した栗田由美子さん(湯沢太陽県、県婦人部長)。この時が初めての師との出会いだった。
「まだまだ未熟な私たちのことを"池田門下生"とおっしゃってくださった。"この誇りを絶対に忘れない"と誓いました」
翌年、夫・民男さんと結婚。2人の子を授かった。経済的には苦しかったが、家族仲良く、幸せな生活だった。
91年(平成3年)、民男さんが心筋梗塞で倒れた。4カ月後に退院できたが、仕事ができる体ではなかった。
栗田さんは、保険の営業職に就いた。6年後、民男さんは霊山へ旅立ったが、"池田門下生"の誇りを胸に、仕事・家事・子育て・学会活動と、全てをやり切ってきた。
昨年11月、県婦人部長の任命を。「地域に功徳の花を咲かせていきます」と誓う。
渡辺達美さん(本荘大勝県、副支部長)も、会場にいた一人。
当時、入会5年。前日の撮影会にも参加し、勝利の凱歌を響かせた。「今の自分があるのは、秋田指導での先生の励ましがあったからです」と感謝は尽きない。
2011年(平成23年)5月、建築業を営む渡辺さんは、東日本大震災の被災地で仮設住宅の建設に携わった。その奮闘の様子を、先生は「秋田魁新報」の特別寄稿の中で紹介した。
"ここまで見守り、励まし続けてくださるのか"。先生の真心に応えんとする誓いを深くした。
渡辺さんは、多忙な合間を縫って勉強に励み、1級技能士や職業訓練指導員など数々の資格を取得してきた。一昨年には、厚生労働省が推進する「ものづくりマイスター」に選ばれ、若者の技能者育成にも尽力する。
12年(同24年)、妻・紀佐子さん(同、県副婦人部長)の乳がんが発覚した。だが、夫婦で懸命に祈り、抗がん剤治療等を経て、紀佐子さんの体調は回復。現在まで再発はない。
地域では待望の新「本荘文化会館」が昨年に完成し、大きな喜びが広がる。
渡辺さんは誓う。
「あの雪の中で合唱した『人間革命の歌』を歌いながら、夫婦で力を合わせ、広布拡大にまい進していきます」
松下誠さん(同、副県長)も、師の"池田門下生"の宣言を胸に刻む。
82年の元日から"平和行動展"の役員として奔走。14日の総会には、吹雪の中を、自宅から3時間かけて集った。
高校卒業後、実家の農家を継いだ。長年、米作りを続けていたが、89年(平成元年)に地元の酒蔵と契約し、酒米作りも始めることに。
数年間、収穫前に酒米の稲が根元から倒れるなど、試練が続いた。しかし、師の"宣言"を思い返しては、「絶対に負けない」と"負けじ魂"を燃やした。
創意工夫を重ね、5年目の挑戦で、ついに見事な稲が育った。そのことが、周囲の農家の信頼にもつながった。
2年前、県地域部長に。「先生が言われる通り、地域に根差すことが大事だな」。そう言って、松下さんは屈託ない笑顔を見せた。

秋田県青年部総会の参加者は「2001年第1期会」と命名され、現在の秋田広布の中核を担っている。
5年前の「雪の秋田指導」30周年の折には、秋田の青年部と未来部の人材グループ「2030年第1期会」が結成され、新たな出発を切った。
池田先生は、秋田青年部に呼び掛けている。
「偉大なる秋田の青年たちよ! 団結せよ! 立ち上がれ! 断固として、勝利を勝ち取れ! 君たちのあとに、日本国中の青年が立ち上がるだろう!」
師が「広宣流布の『日本海の雄』」と讃える秋田。その後継の青年たちが、新たな歴史の幕を開く。

◎日付、間違えました m(__)m

2017年1月23日月曜日

2017.01.23 わが友に贈る

◇今週のことば
「女子は門をひらく」
楽しきロマン総会から
希望と幸福の連帯が。
心の宮殿を光らせ
未来へ青春勝利の舞を!
2017年1月23日

祈祷抄 P1352
『袋きたなしとて金を捨る事なかれ』

☆女性に贈ることば 一月二十三日
自分の命を削ってまでも、子どものために生きる−−母親の愛情とは、それほど深く大きいものだ。

☆今日のことば365 一月二十三日
栄誉というものは、蛍火のようなものだ。
それが、暗黒の夜空に輝く点では美しく、その限りでは尊いものであるが、近づいてみれば、なんらの力もないことが、すぐわかってしまう。だから、最も美しく尊いのは、与えられるべくして栄誉を与えられた、その人のすぐれた人格にあるわけである。

☆健康 鼠径部ヘルニア 2017年1月8日
脚の付け根が膨らむ
日帰りや短期入院の手術が主流に

俗に「脱腸」とも呼ばれている「鼠径部ヘルニア」。高齢化の影響もあり手術件数は増加してきています。この病気について、日本ヘルニア学会で理事を務める、みやざき外科・ヘルニアクリニック(札幌市中央区)の宮�恭介院長に聞きました。

◇小腸や大腸が飛び出す
脚の付け根、脚とおなかの境目を鼠径部といいます。この部分は、力を入れると最も腹圧がかかりやすい場所です。
また、鼠径部には、腹壁を構成する筋肉がなく、薄い筋膜しかありません。その筋膜が、さまざまな要因で弱くなることで、おなかの中にある小腸や大腸などが飛び出してしまうのが、「鼠径部ヘルニア」です。
年間18万件以上の手術が行われており、誰もがなり得る病気です。男性では50〜60歳代、女性では40歳代が好発年齢で、圧倒的に男性に多い疾患です。
立つと鼠径部が膨らみ、横になったり、手で押したりするとへこむという、出たり入ったりすることが主な症状で、初期には、ほとんど痛みなどがありません。
ただし、放置すると、次第に膨らみが大きくなり、腹部膨満感、便秘などの症状を来すこともあります。

◇3つの種類に分類される
鼠径部ヘルニアは、飛び出ている場所の違いによって、「外鼠径ヘルニア」「内鼠径ヘルニア」「大腿ヘルニア」の3種類に分けられます。
また、発症する時期によって、「小児鼠径部ヘルニア」と「成人鼠径部ヘルニア」に分かれます。
小児鼠径部ヘルニアは、先天性の病気で、発生率は約5%です。鼠径部の腹膜が閉じないまま生まれてくることで発症します。そのほとんどが「外鼠径ヘルニア」で、1歳以下であれば、自然に治ってしまう場合がありますが、基本的に1歳を過ぎると自然に治ることはありません。
成人鼠径部ヘルニアでは、約75%が「外鼠径ヘルニア」で、次いで「内鼠径ヘルニア」が約20%の頻度ですが、女性の内鼠径ヘルニアはまれです。
「大腿ヘルニア」の頻度は5%以下で、ほとんどが女性です。
加齢によって筋膜が弱くなることが主な原因とされ、ぜんそくや便秘、排尿障害などの他の疾患、女性であれば妊娠、あるいは長年の力仕事や立ち仕事などによる負担も加わって発症するとされています。

◇メッシュシートで覆う術式
鼠径部ヘルニアの唯一の治療法は手術です。小児の外鼠径ヘルニアでは、ヘルニアの出口を糸で縛ってふさぐ「高位結紮術」を行います。
一方、成人鼠径部ヘルニアでは、この方法だけでは不十分で、弱くなった鼠径部の筋膜を補強する必要があります。
以前は、筋膜と筋膜を引き寄せて縫合する方法「組織縫合法」が行われていましたが、術後の痛みや突っ張り感が残ることが多く、再発の可能性も10%以上と高かったのです。
こうした課題を解決するため、20年ほど前から行われるようになったのが、「メッシュシートによる鼠径ヘルニア修復術」です。
これは、主にポリプロピレン製の網目状のシートを用いて、ヘルニアの出口とその周辺を広く覆うものです。
切開口は4〜6センチ程度で、メッシュは腹圧でしっかりと腹壁にくっつくため、内部の密な縫合は不要です。
現在、日本で使用されているメッシュシートは20種類以上あります。当院では、性別、年齢、ヘルニアの大きさや種類に応じて、数種類のメッシュを使い分けており、患者さんに最も適したメッシュを使用するようにしています。
また、違和感や異物感の少ない柔らかいタイプのもの、体内に入れた後に半分以上が溶けて吸収される半吸収性のものなど、メッシュシートの改良も進んでいます。
実際の手術時間は40〜50分程度です。皮膚の閉創を特殊な接着剤で行うことで、抜糸の必要もありません。
従って、最近では、多くの施設で日帰り手術が行われています。また、腹腔鏡手術が得意な施設では、腹腔鏡による鼠径ヘルニア修復術を行うこともあります。
当院では日帰り手術ですので、手術当日からシャワー浴ができ、3日後からは入浴も可能です。保険が適用されますので、通常の手術であれば3割負担の場合、5万円程度の自己負担額となります。

◇自身のタイミングで治療
鼠径部ヘルニアは薬や生活習慣の改善では治りません。先に述べた通り、根治させるためには手術しかないのですが、たいていの場合、手術の緊急性はありません。
鼠径部ヘルニアは、がんなどの悪性疾患とは違い、良性疾患だといえます。従って、早期発見・早期治療の考え方は当てはまりません。症状が悪化してくる過程は自覚することができます。
注意が必要なのは、痛みがあっても放置したままでいることで、押しても戻らない状態になることです。そうなると、飛び出した臓器に血液が流れなくなり、そのままだと壊死してしまうことがあります。
この状態を嵌頓といい、その場合はすぐに手術が必要です。痛みが続くようであれば、すぐに専門医の診断を受けるようにしてください。
痛みを感じない状態であれば、自分自身の決断で、いつでも手術を受けることは可能です。手術法の進歩などにより、再発も減り、術後の生活の質(QOL)も保つことができます。自身の生活のリズムに合わせて、安心して手術を受けていただければと思います。

2017年1月22日日曜日

2017.01.22 わが友に贈る

あの人に会おう!
この友と話そう!
行動した分だけ
仏縁と歓喜は広がる。
さあ勇んで人間の中へ!

祈祷抄 P1352
『行者は必ず不実なりとも智慧はをろかなりとも身は不浄なりとも戒徳は備へずとも南無妙法蓮華経と申さば必ず守護し給うべし』

☆女性に贈ることば 一月二十二日
よき友人は、あなたの教科書となり、あなたを理想へと引っ取ってくれる磁石となる。

☆今日のことば365 一月二十二日
友だちとは、利害もなく、醜いかけひきも伴わない、純粋に、人間と人間との真心で結び合った間柄である。もちろん、それには、たがいの理解の、浅い深いや、友情にかける姿勢の強弱のちがいがあろう。

☆仏法の教え 障魔に負けない 2017年1月17日
◇「戦い続ける人」が偉大な境涯を築く

広宣流布に進む途上には、必ずそれを阻もうとする障魔が現れる——。日蓮大聖人は繰り返し教えられています。今回は御書を拝して、「障魔に負けない」生き方について考察していきます。

〈Q〉入会した喜びを友人に語ったら、事実無根の悪口を言われました。
〈A〉仏法では、信心に励む人を三障四魔が襲うと説いています。
行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る乃至随う可らず畏る可らず之に随えば将に人をして悪道に向わしむ之を畏れば正法を修することを妨ぐ
(兄弟抄、御書1087ページ)

日蓮大聖人は「仏法の修行が進み、その理解が深まれば、三障四魔が入り乱れて競い起こってくる。……だが、この三障四魔に、決して随ってはならない。畏れてはならない。これに随うならば、必ず人を悪道に向かわせる。これを畏れるならば、正法を修行することを妨げる」(御書1087ページ、通解)との天台大師の言葉を引かれ、真剣になって信心に励めば、それを妨げようとする障魔が競い起こると断言されています。
私たちの目的は「一生成仏」であり、何ものにも揺るがない幸福境涯の確立です。しかし、信心を持続する中には、必ずさまざまな障魔が現れてきます。このことを知って、いかなる障魔にも崩されない信心を確立していくことが肝要です。
信心の実践とは、自身の生命を大変革させていく戦いです。仏道修行の途上において、その変革を起こさせまいとする働きが、自身の生命自体や、周囲の人間関係の中に生じます。それは、船が進むときに波の抵抗が起こるようなものです。"仏道修行に励めば魔が競い起こるのは、正法の証しである"と、覚悟を定めることこそ信心の第一歩です。

〈Q〉「魔」を、どのように捉えるべきでしょうか?
〈A〉試練こそ成長のチャンス。「賢者の信心」が求められています。
火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するなり
(四条金吾殿御返事、御書1136ページ)

大聖人の御在世の時代に活躍した四条金吾は、主君を折伏したことや、同僚の嫉妬の中傷などで、さまざまな圧迫を受けました。苦境にあった金吾に対して、大聖人は仰せです。「火に薪を加える時には、火は盛んに燃える。大風が吹けば、求羅は倍増するのである」(御書1136ページ、通解)
御文に出てくる「求羅」は、風に吹かれるほど体が大きくなるという伝説上の虫のこと。大風という苦難や試練が吹き荒れるほど、自分自身を成長させ、信心を強固にしていける好機になるのです。
自身の境遇を嘆いていても始まりません。自分が人間革命し、強く賢くなっていく力が、信心です。自分を苦しめる「悪知識」をも、必ず成長の糧となる「善知識」へと変えていけるのが仏法です。
大聖人は、別の御書で「夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり」(同1091ページ)とも仰せです。
試練に直面した時こそ、自身を成長させるチャンスと前向きに捉えて、信心根本に進んでいく。
それこそ、大聖人が教えられている「賢者」の生き方なのです。

〈Q〉障魔との闘争で心掛ける点は何ですか?
〈A〉いかなる試練にも、同志や学会と共に前進していくことです!
月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし
(聖人御難事、御書1190ページ)

信心は永遠に仏と魔との闘争です。大聖人は、立宗宣言して以来、一貫して妙法流布に生き抜かれました。その間の御心境について、「第六天の魔王・十軍のいくさを・をこして・法華経の行者と生死海の海中にして同居穢土を・とられじ・うばはんと・あらそう、日蓮其の身にあひあたりて大兵を・をこして二十余年なり、日蓮一度もしりぞく心なし」(御書1224ページ)と仰せです。
そして、大聖人と同じ心で戦う門下に対して、「月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう」(同1190ページ、通解)と強調されています。
では、大聖人が生涯をかけて戦い続けた魔性とは何でしょうか——。それは人間の根源的無明でした。魔の本質は、「奪命者」「奪功徳者」です。この魔を打ち破っていく源泉が、月々日々に「強める」心です。
池田先生は、「戦い続ける人、すなわち、常に仏界を開いている人は、魔を寄せつけません。常に前進する人が、必ず偉大な境涯を築き上げることができる。そのための仏法です」と語られています。
学会と共に、同志と共に進む中でこそ、障魔を打ち破っていくことができるのです。

〈智慧の扉〉 池上兄弟への励まし
池上宗仲・宗長兄弟は、日蓮大聖人が立宗宣言されて間もない頃に門下となり、信心に励んできました。しかし、父に信仰を反対され、兄・宗仲は2度にわたって勘当されます。当時、勘当は社会的立場も経済的基盤も失うことを意味していました。
大聖人は、苦難に直面した宗仲、宗長やその夫人に対し、「三障四魔との闘争」「一家和楽」「信仰者が難を受ける意味」等をつづった励ましのお手紙を折々に送られます。その一つが「兄弟抄」です。池上兄弟は大聖人の御指導通りに実践し、純粋な信仰を貫くとともに、後に、父親を入信させたのです。

2017年1月21日土曜日

2017.01.21 わが友に贈る

わが地区を世界一に!
そう大きく祈れば
境涯も大きく開かれる。
さあ動こう語ろう!
足取り軽く 弾む命で!

寂日房御書 P903
『かかる者の弟子旦那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり』

☆女性に贈ることば 一月二十一日
人間としての強い芯をもちつつ、謙虚さのなかに美しい品格と知性を輝かせていきたい。

☆今日のことば365 一月二十一日
長い生涯から
 振り返ってみれば
現在の労苦が
 最も思い出深き歴史に
  変わることだろう

☆中等部結成52周年大会への池田先生のメッセージ 2017年1月18日
朗らかに青春の生命を開拓
「感謝」「学び」「勇気」の言葉で

大好きな中等部の結成の日を祝う大会、誠におめでとう!
今日は、愛する皆さんに「青春勝利の開拓者たれ!」と申し上げたい。
日蓮大聖人は、「妙法の妙とは『開く』という意義である」(御書943ページ、通解)と仰せになられました。私たちが唱える南無妙法蓮華経の題目には、「仏界」という最も強く、最も賢く、最も豊かな宇宙大の宝の生命を開きゆく力があるのです。
特に、若くして信心にめぐりあえた皆さんは、自分自身の可能性を限りなく開く最強無敵の鍵を持っている。ゆえに、何があっても題目を忘れず、大いなる夢を掲げて、朗らかに青春の生命を開拓していってください。
ここで、「正義の走者」たる皆さん方の若き命を、大きく開き、拡大してくれる、三つの不思議な言葉を伝えたいと思います。
一つは、「ありがとう!」という感謝の言葉です。お父さんやお母さんをはじめ、皆さんの一日一日は多くの人々の真心や親切に支えられています。そのことに気づいて、「ありがとう!」と言葉に表せる人は、皆から大切にされ、知らず知らずのうちに、喜びと福運に満ちた絆を結んでいけます。
二つ目は、「教えてください!」という学びの言葉です。この世界には、学ぶべきことが無限にある。探求心を燃やして、先生や良き先輩などに「教えてください!」と、どんどんぶつかって学ぶ。さらに良き本にも積極果敢に挑んでいけば、次から次へ新しい発見をして、心の宇宙を広げられます。
三つ目は、「楽しく乗り越えよう!」という勇気の言葉です。青春は皆、試練がある。しかし、苦しいことがあっても、断じて弱気にはならない。「楽しく乗り越えよう!」と自分を励まし、師子王の心で立ち向かえば必ず道は開けます。そして、何ものにも負けない人格が鍛えられていくのです。
最後に、私が30年前に訪れた、カリブ海に浮かぶ美しきドミニカ共和国の大思想家(ペドロ・エンリケス・ウレニャ)の言葉を贈ります。「未来を信ずること。それは、健全にして気高き青年の信条である。これこそ、我らの勝利の旗印とすべきなのだ」と。
さあ、希望の未来を信じて、歌声も明るく、私と一緒に進みゆこう! 世界が見つめる人類の宝、負けじ魂の中等部、万歳!
みんな元気で!

2017年1月20日金曜日

2017.01.20 わが友に贈る

小さな油断が
大きな事故につながる。
可燃物は放置せず
火の元の総点検を!
百千万億倍の用心で!

窪尼御前御返事 P1479
『ねふかければはかれずいづみに玉あれば水たえずと申すやうに御信心のねのふかくいさぎよき玉の心のうちにわたらせ給うか、たうとしたうとし』

☆女性に贈ることば 一月二十日
兄弟のなかでも病弱だった私は、兄たちよりも母に心配をかけた。
戦後、私が夜学に通っていた頃、どんなに遅く帰っても、母は必ず待っていてくれた。うどんを温めては、「たいへんだったね。たいへんだったね」というひと言に、無限の母の慈愛を身に感じたものである。

☆今日のことば365 一月二十日
もし、かつての、美しいままの、"愛国心"の理念にあたるものを、現代に求めるとすれば、それは、世界全体を"我が祖国"とする人類愛であり、世界愛でなくてはならぬであろう。

☆四季の励まし わが最高峰を目指して 2017年1月15日
大きな目標を立て、
それぞれの道で
最高峰を目指して
努力を重ねていく。
その労苦のなかでこそ、
自らの秘められた可能性が
解き放たれていく。
それは、他人と比較して
どうかではない。
昨日より今日、
今日より明日へと、
向上していくことである。

いかなる分野にも、
"浅深"がある。
人生にあっても同じである。
自分一人のために生きるのか、
より大きな価値のために
生きるのか。
自分のことのみを考えて
生きることはたやすい。
大いなる理想のために生きるには
強靱なる決意と勇気が必要だ。
その決意と勇気に立てるか否か。
そこに人間としての
真価が問われるといえよう。

牧口常三郎先生は
「目的は行動を生む。
曖昧な的に向かって
放たれた矢が当たるわけがない」
と語られた。
明確な目的のあるところ、
明確な行動がある。
そしてまた、
偉大な行動ありて、
初めて偉大な目的が達成できる。

さあ、新しき前進のこの年も、
わが大道を歩みながら、
多くの人と会い、
多くの友と会おう。
また多くの人と語り、
多くの友と語ろう。
この快活な人間と
人間との「対話」の大波が、
「人間主義の世紀」であり、
「創価の世紀」である。

万年の白雪を冠した峰々が夕焼けに染まる。世界一の大山脈・ヒマラヤ。その威容が、厚い雲の上に浮かんでいた。1995年(平成7年)11月、ネパールの首都カトマンズの郊外から、池田大作先生がカメラに収めた。
ヒマラヤは、あらゆる小事を見おろして微動だにしない。堂々と屹立する姿は、まさに王者の風格である。
かつて池田先生は語った。「人間、仰ぎ見る最高峰を心の中に持ってこそ、強く、気高く生きることができる」と。人生の最高峰を目指していけば、勇気も希望も無限に湧いてくる。
さあ、新たな勝利の峰へ威風堂々と出発し、人間王者と輝きゆこう!

2017年1月19日木曜日

2017.01.19 わが友に贈る

強き一念の祈りは
必ず諸天を動かす!
自身の最高峰を目指し
何があっても
たゆまず前に進め!

聖人等御返事 P1455
『各にはおづる事なかれ、つよりもてゆかば定めて子細いできぬとおぼふるなり』

☆女性に贈ることば 一月十九日
どんなに可憐な野の花も、決して、ひ弱ではない。
弱いように見えて強い。風にも、雨にも負けない。
同じように、「何があっても負けない!」というのが、私たちの合言葉だ。

☆今日のことば365 一月十九日
いつの時代も、いかなる立場であっても、つねにもっとも尊敬されたのは、人間らしい心をもち、人間らしく生きぬいた人である。

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 日女御前御返事(御本尊相貌抄) 2017年1月14日
◇御本尊根本に幸福の軌道を
今月から毎月、心新たに「池田華陽会御書30編」を学んでいきます。創価学会創立90周年の2020年末までに全30編を研さんします。本年の重点御書は、「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」(1月)、「佐渡御書」(2・3月)、「乙御前御消息」(4・5月)、「兄弟抄」(6・7月)、「一生成仏抄」(8・9月)、「法華証明抄」(10月)、「阿仏房御書」(11月)、「減劫御書」(12月)の8編です。
今月は「日女御前御返事」を拝して、御本尊への確信の祈りを根本に、「ロマン総会」から一年の誓いの出発を切っていきましょう(拝読範囲は本抄全編です)。

◇本抄について
本抄は、建治3年(1277年)8月、日蓮大聖人が56歳の時に身延で認められ、女性門下の日女御前に送られたお手紙です。日女御前についての詳細は不明ですが、頂いた御書の内容から、信心と教養の深い女性であったと考えられます。
本抄は、御本尊の御姿等の深義が明かされていることから、別名を「御本尊相貌抄」といいます。
当時は、蒙古襲来(文永の役)後の混乱期で、再びの襲来の恐怖から、社会は騒然とした状況でした。
そのような中で、日女御前は純粋な信心を貫き、大聖人から御本尊を頂いたことへの感謝を込めて、御供養の品々をお届けしました。本抄は、その真心に対する御返事です。

◇御文
『此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり、十界具足とは十界一界もかけず一界にあるなり、之に依って曼陀羅とは申すなり、曼陀羅と云うは天竺の名なり此には輪円具足とも功徳聚とも名くるなり、此の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入とは是なり』(御書1244ページ9行目〜12行目)

◇通解
この御本尊を決して別の所に求めてはならない。ただ、私たち衆生が法華経を持って南無妙法蓮華経と唱える、その胸中の肉団にいらっしゃるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。
十界具足とは、十界のどの一界も欠けることなく一界に納まっているということである。このことによって、御本尊を曼陀羅というのである。曼陀羅というのはインドの言葉であり、訳すと輪円具足とも功徳聚ともいうのである。
この御本尊も、ただ信心の二字に納まっている。「信によってこそ入ることができる(以信得入)」とはこのことである。

(解説)ありのままで自分らしく輝く
「万人を必ず幸福に」——この仏の願いを実現するため、日蓮大聖人は、末法の民衆を救う御本尊を顕されました。
私たちは、この御本尊を拝して南無妙法蓮華経の題目を唱えることで、自身の仏界の生命を現すことができます。
本抄の前半で大聖人は、この御本尊は、それまで誰も顕すことのなかった"未曽有の御本尊"であり、大聖人が初めて「法華弘通のはたじるし」として末法広宣流布のために顕されたと示されます。
そして、掲げた御文で、"この御本尊を決して別の所に求めてはなりません。妙法を持ち唱える、その胸中の肉団にいらっしゃるのです"と、自らの生命の偉大さに目覚めていくよう教えられています。御本尊は自身の外にあるのではなく、信心に励む自身の胸中にあるのです。
ゆえに、この御本尊がある「胸中の肉団」を、大聖人は、生命の根底に存在する何ものにも汚されない清浄なものとして、「九識心王真如の都」と表現されています。
続いて、「十界具足とは十界一界もかけず一界にあるなり、之に依って曼陀羅とは申すなり」と仰せです。
御本尊の相貌(姿・様相)を拝すれば、中央に「南無妙法蓮華経 日蓮」と認められ、その周りに、仏・菩薩をはじめとする十界の衆生が納まっています。妙法には、十界のいかなる衆生も救う力があります。自身が今、どんな境涯であっても、御本尊を拝すれば、ありのままの姿で仏界の生命を現し、自分らしく輝いていくことができるのです。
大聖人は、十界の全てが欠けることなく一界に納まっているゆえに、御本尊を「曼陀羅(曼荼羅)」というと示されています。「曼陀羅」とは、サンスクリット(古代インドの文章語)に由来し、「輪円具足」(全てが欠けることなく具わること)とも、「功徳聚」(功徳の集まり)とも訳されます。
この御本尊の偉大な功力を引き出すのは、どこまでも「信心」です。大聖人は"この御本尊も、ただ信心の二字に納まっている"と仰せです。私たちの信力・行力によって、御本尊の限りない仏力・法力を引き出すことができるのです。
池田先生は、「勇気も、智慧も、慈悲も、希望も、確信も、忍耐も、幸福へと前進しゆく、すべての力の源泉は、わが胸中にある」とつづっています。
私たちの生命それ自体が尊極の"妙法の当体"であると確信し、唱題根本に勝利の一年を開いていきましょう。

◇池田先生の指針から
「御本尊根本」の信心を教えてくださったのが、牧口先生、戸田先生です。「御本尊根本」の信心と実践は、創価学会の出現によって厳然と確立されました。ですから、創価学会は御本尊の無量の功徳力を引き出すことができたのです。(中略)
大聖人の仰せの通りの御本尊根本の信心は、創価学会にしかありません。だから、世界広布が現実のものとなったのです。
私たちは、どこまでも「御本尊根本」の信心で、また、「大聖人直結」「唱題根本」「御書根本」の実践で前進してまいりましょう。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第11巻)

「御本尊」つまり根本として尊敬すべき当体は、自分自身を離れて、どこか特別な場所にあるのではない。
妙法を信受して題目を唱え、広宣流布に励みゆく、ありのままの私たちの「胸中の肉団」に、おわします。これこそ、最も清らかで何ものにも汚されず、最も尊貴で何ものにも壊されない「元初の心の都」なのです。(2014・6・8付、本部幹部会へのメッセージ)

2017年1月18日水曜日

2017.01.18 わが友に贈る

厳寒の朝を駆ける
無冠の友に最敬礼。
無理せず 安全第一で。
勇気と希望を届ける
聖業に福徳は燦然!

法華証明抄 P1587
『鬼神めらめ此の人をなやますは剣をさかさまにのむか又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか、あなかしこあなかしこ、此の人のやまいを忽になをしてかへりてまほりとなりて鬼道の大苦をぬくべきか』

☆女性に贈ることば 一月十八日
身だしなみや服装を整え、清潔に、きちんとしていくこと。
世界の一流の人格というのは、その点にも心を配っている。

☆今日のことば365 一月十八日
私は、私なりに、音楽というものは、生きものであると感じている。心の感動を、音に託して、はじめて音楽は成り立ち得るものと思うし、心と心の共鳴以外のなにものでもない----と思っている。

☆みんなで学ぶ教学〜新会員教室〜第1回 一生成仏 2017年1月10日
◇唱題で仏性を開き、喜びの人生を歩もう
今回から「みんなで学ぶ教学〜新会員教室」と題して、新入会の方に仏法を分かりやすく解説していきます。また、「放課後メモ」では、テーマの理解を深める書籍等を紹介していきます。初回は「一生成仏」をテーマに、正しい成仏観・幸福観を学びます。

◇皆に無限の可能性が
——創価学会に入会して、何よりも驚いたのは、だれもが生き生きと信仰に励んでいることです。

現代にあって、日蓮大聖人の仏法を正しく実践している団体は創価学会以外にありません。「成仏」への直道がここにあります。

——「成仏」といわれても、ピンときません……。

「仏」というと、一般的には、きらびやかな仏像を思い浮かべたり、亡くなった方を表す言葉と理解したりしている人が多いかもしれません。
しかし、大聖人の成仏観は全く異なります。一人一人の生命に仏性(成仏するための性分)が具わっており、自分の祈りと行動で現実に顕していけると説いているのです。
朝晩の勤行で読誦する「法華経」には、万人の成仏が説かれています。凡夫(普通の人)がその身のままで、しかも今世で成仏できる——このことを大聖人は、「一生成仏」という言葉で示してくださっています。

——一生成仏? 初めて聞きました。

一生成仏とは文字通り、この一生のうちに成仏することです。
一生成仏について、大聖人は示されています。
「法華経の行者は、仏が説いた通りに修行すれば、必ず一生のうちに一人残らず成仏することができる。譬えば、春や夏に田んぼを作るが、稲に早生と晩生という品種の違いがあっても全て1年のうちに収穫できるように、法華経の行者も上中下の機根の相違があっても、必ず一生のうちに成仏できるのである」(御書416ページ、通解)

◇絶対的幸福境涯とは
——「成仏できる」とは、「幸せになれる」と言い換えることもできるでしょうか。

そうです。現実は悩みの連続です。そのために信心が必要になるのです。
創価学会第2代会長の戸田城聖先生は、幸福について「絶対的幸福」と「相対的幸福」があると述べています。
相対的幸福とは、恵まれた環境や裕福さ、社会的地位の高さなどで感じる満足感を指します。いわば、欲望が満たされたことで得られる幸福感といえます。しかし、人間の欲望には際限がないので、永続させるのは困難です。

——たしかに欲望がなくなることはありません。

これに対して、絶対的幸福とは、欲望にとらわれたり、状況に左右されたりすることのない"歓喜の境涯"を指します。
戸田先生は、絶対的幸福について次のように語っています。
「絶対的幸福というのは、どこにいても、生きがいを感ずる境涯、どこにいても、生きている自体が楽しい、そういう境涯があるのです。(中略)腹のたつことがあっても、愉快に腹がたつ、そういう境涯ができたら、うれしくありませんか」

始覚深き信と持続の祈り
——一生成仏するためには、具体的にどうすればよいのでしょうか?

大聖人は、「一生成仏抄」に詳しく記されています。
「深く信心を起こして、昼も夜も朝も夕も怠ることなく磨くべきである。では、どのようにして磨けばよいのか。ただ南無妙法蓮華経と唱えること、これが磨くということである」(御書384ページ、通解)
ここで、ポイントは二つあります。
第一に、「深く信心を起こす」ことです。自身に具わる仏性を確信して、御本尊に題目を唱えていきましょう。
第二に、「持続の信心」です。大聖人は、この御文の直前で鏡を譬えとして、映りの悪い鏡も磨いたならば、くっきり全てのものをよく映すことができると仰せです。同じように、生命も"磨き続ける"ことで、真実の悟りの生命と現れることを教えられています。

——創価学会の皆さんが輝いている理由が、分かったような気がします。

大聖人は、成仏の「成」について、「成は開く義なり」(同753ページ)と仰せです。人間離れした特別な"神仏"に成ることを目指す必要は全くありません。万人の生命に本来具わる"仏の生命"を開いていけるのが、私たちの信仰なのです。
信心を通して、以前の自分では思いもよらなかった、どんな時にも常に希望を見いだしていける人間に変われた——こうした喜びの連鎖が広まり、今では世界中で題目を唱える同志が立ち上がっているのです。

2017年1月17日火曜日

2017.01.17 わが友に贈る

リーダーは
同志の無事故を
誰よりも祈り抜こう!
魔を寄せ付けぬ覚悟で
鉄壁のスクラムを築け!

千日尼御前御返事 P1310
『此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし空飛ぶ者の王たり鷲のごとし』

☆女性に贈ることば 一月十七日
約束を守る人が、人間としていちばん偉い人である。
誓いを果たす人が、いちばん苦しそうに見えて、いちばん幸福な人である。

☆今日のことば365 一月十七日
僕は 今日も学ぶ
僕は 今日も書く
 この人間の姿勢を
  生涯 崩さずに
   今日も 僕は進む

☆御書と歩む 第48回 友の心に大歓喜の慈光を
『竜女が成仏此れ一人にはあらず一切の女人の成仏をあらはす』(開目抄、P223)

◇通解
竜女の成仏は、竜女一人だけの成仏ではない。全ての女人の成仏を示している。

◇同志への指針
創価の女性は闇夜の希望の灯台だ。その笑顔は暗い世相を照らす光明である。
一人の聡明な女子部がいれば、パッと明るくなる。
はつらつたる華陽の乙女の語らいは、友の心に具わる仏の生命を呼び覚まし、歓喜と希望のスクラムを、世界へ、未来へと広げていくのだ。
皆の幸福と、楽しい「ロマン総会」の大成功を、私も妻も心から祈っています。

2017年1月16日月曜日

2017.01.16 わが友に贈る

◇今週のことば
青年拡大の座談会だ!
皆が青年の心で
皆で青年を励まし
若々しく語り合おう!
「声仏事を為す」と。
2017年1月16日

松野殿御返事 P1386
『世の中ものうからん時も今生の苦さへかなしし、況や来世の苦をやと思し食しても南無妙法蓮華経と唱へ、悦ばしからん時も今生の悦びは夢の中の夢霊山浄土の悦びこそ実の悦びなれと思し食し合せて又南無妙法蓮華経と唱へ』

☆女性に贈ることば 一月十六日
どんなに忙しい毎日であっても、口元に出そうになる愚痴をニッコリと笑顔に変え、家族や周囲の人をほめたたえていけるような心のゆとりをなくさないでほしい。

☆今日のことば365 一月十六日
人の心の、移り変わりの激しさを、憤りたくなることがある。所詮、唯一人、強く生き抜くことだ。堂々と、伸びのびと、大地を闊歩して。

☆世界広布新時代第23回本部幹部会への池田先生のメッセージ 2017年1月8日
「正しい人生」を忍耐強く
わが人間革命の「歓喜の劇」を示しゆけ
題目こそ究極の妙音 いかなる苦悩も幸福への智慧に

一、広宣流布を成し遂げゆかんとする全世界の創価家族と共々に、希望に燃えて、明るく、仲良く、にぎやかに、新春を出発することができました。
とりわけ、一番寒く、一番忙しい、この時期に、はるばる来日してくれた、偉大なるSGIの指導者の皆さん方を、御本仏・日蓮大聖人も、三世十方の仏菩薩も、どれほど讃嘆なされていることでしょうか。
研修会で参加のアメリカの皆さん、メキシコの皆さん、ヨーロッパの皆さん、香港の皆さん、タイ・インドの皆さん、そして、韓国の皆さん、本当にご苦労さまです。世界の求道の友を、私たちは「ああ感激の同志あり」と熱烈に歓迎しようではありませんか!(大拍手)
「青年拡大の年」の開幕を飾る、地涌の若人たちの今日の歌声は、私の生命にも、何よりうれしく、頼もしく響いてきます。
音楽隊、鼓笛隊、そして、合唱団等の皆さん、いつもいつも、ありがとう!
法華経に登場する妙音菩薩は行く所、向かう所、「百千万億」もの音楽を奏でながら、衆生に、生きる喜びと希望の生命力を贈ります。
この「平和の文化」を現実社会に創造しゆく、創価の人間主義の大連帯を、わが青年部よ、歌声高らかに、思う存分、広げていってくれ給え!

◇師匠と定め70年
一、フレッシュな新成人の皆さんも、誠におめでとう!
思えば、私が恩師・戸田先生に初めてお会いをしたのは、成人を迎える直前に出席した座談会でした。敗戦まもない、深い闇に包まれた時代です。
私は質問しました。
「先生、正しい人生とは、いったい、どういう人生をいうのでしょうか」と。
戸田先生は、にっこりと微笑まれて、大聖人の大生命哲理の上から、満々たる確信で、生老病死の打開の道を明快に示してくださいました。
そして、こう言われたのです。
「考えるのもよい。しかし、考える暇に、大聖人の仏法を実践してごらんなさい。青年じゃありませんか。必ずいつか、自然に、自分が正しい人生を歩んでいることを、いやでも発見するでしょう」と。
先生は、貧しい庶民の、病弱な一青年を信頼し、励ましてくださいました。妙法の実践によって、若き生命から何ものにも負けない力を引き出し、民衆に、社会に、世界に貢献する未来を開くことができる。いな断じて、そうしてみせると、指導し、薫陶してくださったのです。
この先生を師匠と定めて、私はまっしぐらに走り抜いてきました。
そして70年——。波瀾万丈の大闘争を勝ち越えて、先生が約束してくださった通りに、一点の後悔もない「正しい人生」を生き抜くことができました。
これは、私より6年早く、家族と一緒に入会した妻も、全く同じ思いで、師匠と同志に心より感謝しております。
妙法と共に、学会と共に生きるならば、誰人も絶対に正しい生命の軌道を歩みゆける。このことを、私たちは人間革命の歓喜の劇をもって、道を求める世界の若人へ、一段と伝え弘めていこうではありませんか!
青年の蘇生にこそ、人類の宿命をも転換しゆく希望の光があるからです。
今月から始まる女子部の「ロマン総会」の楽しく朗らかな大成功も、婦人部の先輩方をはじめ、皆で祈り、応援していきたいと思います。

◇声を惜しまず
一、本日は、各界で活躍する方々も参加されています。皆で大喝采を送ろうではありませんか!(大拍手)
賢明にして誠実な民衆からの敬愛と賞讃に勝る栄光は、決してありません。
大聖人は、妙音菩薩についての御義口伝に、こう仰せであります。
「妙音とは今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る事は末法当今の不思議の音声なり、其の故は煩悩即菩提生死即涅槃の妙音なり云云」(御書774ページ)と。
我らには題目という究極の妙音がある。
ゆえに人生においても、社会においても、いかなる苦悩が立ちはだかろうと、断固として怯まず、一つ一つ幸福への智慧に転じ、自他共に境涯を開くことができる。試練が大きければ大きいほど、「心の財」も大きく積める。
我らは、題目を「獅子の吼ゆるが如く」(同764ページ)唱え抜き、励ましの声を、友情の声を、勇気の声を惜しまずに轟かせながら、この地球上に、正義と人道と平和の寂光土を、いやまして建設し、拡大してまいりたい。

◇さあ凱歌の行進!
一、今年は、トインビー博士と対談を開始して45周年。博士から託された「人類の心をつなぐ対話」という使命を、私は今も貫いております。
文明を結び、未来を照らす世界の知性との対談集も、80点に及びます。
トインビー博士が忘れ得ぬ語らいの最終章に、若き世代へ贈ってくださった励ましは、「忍耐強くあれ!」との一言でありました。
この言葉に加えて、「負けじ魂の青春に勝利あり」、そして「異体同心の民衆に凱歌あり」と申し上げ、私のメッセージといたします。
さあ、共々に、胸を張って、「凱歌の行進」へ踏み出そうではないか!(大拍手)

2017年1月15日日曜日

2017.01.15 わが友に贈る

人と人のつながりが
地域の安全の基盤。
日頃の声掛けを大切に。
心通う交流で
安心のネットワークを!

四条金吾殿女房御返事 P1135
『一切の人はにくまばにくめ、釈迦仏多宝仏十方の諸仏乃至梵王帝釈日月等にだにもふびんとをもはれまいらせなばなにかくるしかるべき、法華経にだにもほめられたてまつりなばなにかくるしかるべき』

☆女性に贈ることば 一月十五日
家庭はつくられたものではない。つくるものである。建設すべきものである。

☆今日のことば365 一月十五日
生き生きと希望に燃えた青春を送るためには、まず健康であることが大切である。そして、人に迷惑をかけないことを大前提に、若々しい、二度と来ない若い時代の歴史を、人生行路の思い出を、美しく刻んでゆけるような、悔いのない青春を生きていただきたい。

☆世界広布新時代第23回本部幹部会 2017年1月8日
平和の地球へ希望の大音声を
池田先生がメッセージ
原田会長、永石婦人部長が各部・海外の代表と出席

「世界広布新時代 青年拡大の年」の開幕を記念する「世界広布新時代第23回本部幹部会」が7日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、海外の友と出席。池田大作先生はメッセージ(3面)を贈り、「『平和の文化』を現実社会に創造しゆく、創価の人間主義の大連帯を、わが青年部よ、歌声高らかに、思う存分、広げていってくれ給え!」と念願。題目を唱え抜き、希望の大音声を轟かせながら、この地球上に正義と人道と平和の寂光土を築きゆく「凱歌の行進」へ踏み出そうと呼び掛けた。(2・3面に関連記事。全国中継は12日から15日〈中継の会場と時間は各県・区で決定〉)

東京の空には、澄み切った「青」が広がっていた。まばゆいほどの陽光が、東京戸田記念講堂に降り注ぐ。
"青年拡大の年"の幕開けにふさわしい大晴天に包まれ、行われた本部幹部会。冒頭を飾ったのは、音楽隊・しなの合唱団と、女子部・富士合唱団の歌声だった。

♪太陽昇る 凱歌の朝
生命を燃やし 人間革命の旗を掲げ……

歌の名は「凱歌の行進」。ヴェルディ作曲の歌劇「アイーダ」の「凱旋行進曲」に、青年部有志が歌詞を加えたものだ。世界広布という崇高な使命を自覚した青年の誓いが込められている。
合唱の終盤で、会場後方にいた500人の青年が一斉に立ち上がり、歌声を重ねた。

♪征け! 時は来たり 青年の年
拡大の 世界広布ここに
征け! 理想の道 平和の道
まっすぐに 進め進め 進めよ……

歌詞の基になっているのは、1970年12月に池田先生が発表した長編詩「青年の譜」。
当時の学会には、暗雲が立ち込めていた。言論問題である。
320行を超えるその詩は、こう始まる。「天空に雲ありて/風吹けど/太陽は 今日も昇る/午前八時の青年の太陽は/無限の迫力を秘めて/滲透しつつ 正確に進む」
長編詩に託した真情を、先生は、小説『新・人間革命』「蘇生」の章につづった。
「仏法を根底に社会の建設に立ち上がるなかにこそ、仏法者としての、青年の尊き使命がある」「青年が立つ時、時代は新しき回転を開始する。歴史を創る決戦の勝敗の鍵は、常に青年の腕のなかにある」と――。
この師の思いと歴史を学び、青年たちは歌の練習に励んできた。
「拡大の結果をもって集うことができました。池田先生に届けとばかり、精いっぱい、歌いました」(東京、男子部部長)
「先生との新たな原点を築くことができました。この一年も、必ず勝利するとの決意を歌声に込めました」(大阪、女子部部長)
清新な声の響きは、世界の青年たちの魂の共鳴板を激しくたたいた。香港で男子部部長を務める黃嘉南さんも決意を新たにした一人である。"よし! 希望の哲学を多くの友に語ろう! 地涌の連帯を広げていこう!"
師との原点は88年、香港で行われた第9回世界青年平和文化祭。後継の未来っ子の一人として、組み体操に出演した時のことだ。
黃さんは、池田先生が見守る中、同志と共に堂々たる演技を披露した。
厳しい練習を乗り越えられたのは、男子部の先輩の力強い励ましがあったからだ。今も思い出すと胸が熱くなる。「あの時受けた励ましを、後輩にも」。黃さんは今、目の前の一人に寄り添い、激励を重ねている。
仕事で多くの困難に直面した時もある。しかし、強い祈りで全てを勝ち開いてきた。今では、20人の従業員を抱える建築関係の会社の共同経営者として、実証を示す。
メキシコからは16人の友が来日した。
「青年拡大の年――それは婦人部が青年の成長のエネルギーになっていく年です!」
そう力を込めて訴えるのは、昨年11月にメキシコ婦人部長に就任したエウヘニア・ロハスさんだ。「時代が変わろうとも、青年たちに変わらぬ学会精神と広宣流布への大情熱を継承する。それだけは絶対に果たさなければならないのです」
その原動力は、自身が学会の庭で生き抜いてきた経験にあった。人間関係に悩み、精神的に追い詰められていた時があった。涙に暮れる日々だった。そんな時、婦人部の先輩が毎日のように話に耳を傾け、一緒に題目をあげてくれたという。
一人を大切にする学会の温かさを青年に伝えたい――メキシコでは本年、新たな取り組みとして"婦女一体""壮男一体"の団結で共に訪問激励に歩く。
皆が青年の心で! 各部一体の前進で! ここに、世界共通にして永遠に変わらない、広布の方程式がある。

幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。
田中光昭さん(第3総千葉男子部長、野田総県男子部長兼任)が活動体験を語った。荒れた青春を過ごす中、男子部の先輩の激励に奮起。大手外資系企業の営業マンとして全国屈指の業績を上げ、地域では若き自治会長として活躍する。今月2日には23世帯目の弘教を実らせた。
清水女子部長は、全国各地で開催されるロマン総会で多くの友と絆を結び、歓喜の華陽スクラムを大きく広げようと語った。
原田会長は実行と決意こそが学会精神であり、この心が燃え盛っていれば新たな青年の拡大も成し遂げられると強調。青年か否かを決めるのは年齢ではなく、自身の心と行動であると訴え、皆が青年の決意で立ち上がり、異体同心の団結で破竹のスタートダッシュを飾ろうと呼び掛けた。
続いて「新春幹部会」(1994年1月)での池田先生のスピーチを上映。最後に全員で学会歌「誓いの青年よ」を合唱した。

♪民衆の城に 凱歌 轟け……

愛するわが地域、わが国に、「広布と人生の凱歌」を天高く響かせゆく、創価の大行進が始まった。

2017年1月14日土曜日

2017.01.14 わが友に贈る

温かな励まし
誠実な語らいが
友情と信頼を育む。
さあ今日も元気に
一人の友のもとへ!

佐渡御書 P958
『心は法華経を信ずる故に梵天帝釈をも猶恐しと思はず』

☆女性に贈ることば 一月十四日
学校では、学生として、真剣に生きる。家庭では、娘として、正直に生きる。結婚すれば、妻として、立派に生きる。
自分が今いる、その場所で、その立場で、周囲と協調しながら、一生懸命に生きていく。それが「謙虚」です。
反対に、周りのことなど考えないで、自分のやりたいようにやるのは「倣慢」です。
倣慢は不正義です。人を不幸にします。
謙虚は正義です。人を幸福にします。

☆今日のことば365 一月十四日
文学における古典は、人間の本質を知るうえに、欠かすことのできない手がかりとなろう。そこには、時代的な制約も、もとよりあろうが、時代を超えて、変わらぬ、人間性のありのままが、見事に描きだされているといってよい。

☆総県長会議での原田会長の指導 要旨 2017年1月7日
「師のために」「各部一体で」「一人を励ます」
二月闘争に学ぶ拡大の要諦

一、「世界広布新時代 青年拡大の年」がスタートしました。皆が「青年の心」を燃やし、「異体同心の団結」で、本日から出発を切っていきたい。
昨年末の財務につきましては、皆さまの強き祈りと温かな激励により、一切無事故で終了することができました。心より御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。
このあとは、財務の受領証の配布が行われます。真心込めて、丁寧にお渡しいただき、最後まで無事故の財務としてまいりたい。
一、池田先生は、年頭の3日、広宣流布大誓堂で、創価学会の前進と団結と勝利をご祈念してくださいました。聖教新聞元日号からは、小説『新・人間革命』第30巻「大山」の章をスタートしてくださいました。
私たちは、先生がつづってくださる小説『新・人間革命』を日々、しっかりと学び、呼吸を合わせながら、広宣流布大誓堂の完成5周年となる2018年の「11・18」を目指し、まずは本年前半に拡大と勝利の金字塔を打ち立て、先生の入信70周年の佳節をお祝いしていきたい。
2018年の「11・18」を目指し、各方面・県が世帯増を成し遂げていく決意で、この2年間を戦っていきたい。

自身の殻を破れ
一、折伏・弘教を大きく進め、本年の完全勝利を開くためにも、本日は今一度、65周年の佳節を迎えた「二月闘争」から、拡大の要諦を3点、確認したい。
二月闘争の前月である、1952年(昭和27年)1月。戸田先生が詠まれたお歌は「友どちの 集いも堅き 学会は 折伏行の 王者なりけり」でありました。同じ月、戸田先生は"いよいよ大作を出すか"と、池田先生を蒲田支部幹事に任命されました。
当時24歳の池田先生は、力強く訴えます。
「戸田先生の指導があって、今の私たちがあります。ご恩返しをするには、広宣流布の戦いしかない。戸田先生の52回目の誕生の月を、なんとしても歴史的金字塔で荘厳しましょう!」と。
弟子の、この決定した一念が、二月闘争のスタートでありました。
さらに先生は、二月闘争を振り返り、「『師と共に』戦うから、小さな自分の殻を破れる。『師のために』戦うから、本当の底力が出せる」と教えてくださいました。「師と共に」「師のために」——この「師弟の戦い」こそ、広布拡大の最重要の力であります。
言うまでもなく、池田先生の指導と激励があって、今の私たちがいます。そして先生が「学会の永遠性の確立」を訴えられ、「総仕上げ」と言われている今この時よりほかに、池田門下の弟子が広布拡大でご恩返しをする時はありません。
1月2日を目指し、多くの男子部が折伏を実らせました。女子部のロマン総会も、先生の誕生月をお祝いする新しい伝統になりました。年齢に関係なく生涯、師との誓いを忘れない人が青年です。師と共に広布に生き抜く人が青年です。
私たちは、「断じて師匠にお応えする」「必ずや師匠に喜んでいただく」との一心で、動き、語り、壁を破っていきたい。

青年と一緒に
一、先生はかつて随筆で、二月闘争を「学会の歴史において、これこそ、青年が大先頭に躍り出て、壮年・婦人と一体で戦い、実質的に広布拡大を牽引した初陣であった」と意義づけられました。
さらに「常に、未来を託す人材の流れを『二陣三陣』と育成するために、間断なく種を蒔いていくことだ。これが、令法久住のための鉄則である」とも教えてくださいました。
今、この時に生まれ合わせた青年部・未来部こそ、創価学会を永遠に盤石ならしめる、使命深き大事な人材です。
その青年部・未来部を激励することはもちろん、二月闘争から学ぶ勝利の要諦は、青年を先頭にした「各部一体の団結」です。「青年を先頭に」というのは、当然ながら「青年だけにやらせよう」とか「青年を動かそう」ということではありません。
先輩である壮年・婦人が自ら、青年の模範となる対話に挑む。青年と一緒に、青年への折伏に挑戦する。それでこそ、拡大のうねりが起こり、その各部一体の拡大のなかでこそ、次代を担う青年が、拡大の先頭に立てる一騎当千の人材へと成長するのです。

功徳の体験こそ
一、池田先生は昨年、小説『新・人間革命』に、二月闘争について「勝利の眼目は、まさに徹底した個人指導にあった」と改めてつづられました。
さらに、続けられます。
「山本伸一に励まされた蒲田支部の同志は、一騎当千の闘士となって二月闘争に走った。皆が、途方に暮れるしかないほど深刻な悩みをかかえていた。しかし、そのなかで"私は信心で勝つ! 負けるものか!"と、広宣流布の使命に奮い立っていった」
「その戦いの帰結が、一支部で一カ月に二百一世帯という当時としては未曽有の弘教を実らせたのだ。そして、より重要なことは、勇んで二月闘争を展開した同志は、功徳の体験を積み、歓喜と確信に燃え、苦悩を乗り越えていったという厳たる事実である」と。
先生は二月闘争を振り返る際、「一人を大切に」と繰り返し教えてくださっています。未曽有の拡大が、直接一人と会い、共に祈り動くという、最も地道な活動からであったことを、ゆめゆめ忘れてはならない。
そして何より、先生が「折伏の成果」にも増して、拡大に取り組んだ一人一人の「功徳の体験」「苦悩を乗り越えた実証」を強調されていることを肝に銘じたい。
昨年の任用試験では、会友の合格者が前回に倍する数となりました。最近3年間の任用試験の合格者は、およそ30万人いらっしゃいます。
ここに象徴される「新しい力」が対話に打って出た時、拡大の結果が出ることはもちろん、功徳の体験が、歓喜の実証が、各地域で大きく花開くことは間違いありません。
私たちは「全員を勝利者に」との思いで訪問激励に徹し、拡大の上げ潮をつくっていきたい。

人間革命の旗を
一、聖教新聞元日号で発表されたように、聖教新聞社の新社屋が「創価学会 世界聖教会館」として建設されることになりました。2019年の11月18日に落成予定となっています。この日を目指し、聖教新聞のより一層の拡大にも、全力で取り組みたい。
2月には、聖教新聞PR版の発行も予定していますので、よろしくお願いいたします。
先生は、新年勤行会のメッセージで「いざ共に 人間革命 凱歌あれ」と詠んでくださいました。
「大白蓮華」1月号の「世界を照らす太陽の仏法」では、「今いる場所で、『わが人間革命の姿を見よ!』と、勝利の旗を掲げゆけ!」「陽出ずる21世紀に 人間革命 光あれ!」と呼び掛けてくださいました。
私たちは、今、先生と一緒に人間革命の旗を掲げて戦えることを最大の誇りとし、自らが人間革命の実証を厳然と示しながら、「凱歌の歴史」を堂々と切り開いていきましょう。

2017年1月13日金曜日

2017.01.13 わが友に贈る

奮闘する受験生に
皆で最大の応援を!
挑戦と鍛えの冬から
栄光と歓喜の春へ
共に一日一日を勝て!

御義口伝巻下 P761
『御義口伝に云く随とは事理に随順するを云うなり喜とは自他共に喜ぶ事なり』

☆女性に贈ることば 一月十三日
子どもを一個の人格として尊敬できる親こそ、立派な家庭人というべきである。このような家庭人が、社会にあってはよき社会人であることは疑いのないところである。

☆今日のことば365 一月十三日
自己を批判しすぎて、消極的になる人あり。
自己を、深く思索、反省して、勇然と、突進できる人もあり。
愚かな、自己批判より、青年らしく、常に、あたって砕けゆく、根性が、大切であろう。

☆仏法の教え 御書発刊65周年 共感広げる人間主義の哲学 2017年1月1日
◇大聖人直結で学会は発展
本年は御書発刊から65周年の佳節。世界192カ国・地域に広がった創価の連帯も、御書を根本とした広宣流布の戦いによって築かれてきた。その原動力こそ青年である。ここでは、御書発刊の経緯や学会に脈打つ「実践の教学」の伝統、日蓮仏法の世界的な広がりなどを紹介。併せて、森中教学部長の「新春随想」を掲載する。

◇第2代会長就任直後に提案
戸田城聖先生は第2代会長に就任すると、即座に『日蓮大聖人御書全集』の発刊を決断。翌年4月28日に迫った立宗700年の記念事業として発表された。1951年(昭和26年)6月のことであった。
当時、学会員は他宗派から発刊された不十分な御書を使用せざるを得ない状況だった。
やむにやまれぬ思いから戸田先生が御書の発刊を提案すると、大石寺の梵鐘の鋳造に力を注いでいた宗門は一蹴。"学会による御書の出版は了承するが、援助はしない"と言ってきたのである。
大聖人の御精神を誤りなく後世に伝え、世界広宣流布を進めようとする学会と、寺の形式や権威を取り繕うことを優先した宗門。御書発刊の一事をもっても、広宣流布に懸ける思いは天と地ほどの差があった。
御書の発刊は、伊豆の畑毛に隠退していた、堀日亨上人から編さんの協力を得たほかは、校正作業をはじめ、資金の調達など、全て学会で行ったのである。
さらに、この事業を陰で黙々と支え、奮闘したのが池田大作先生だった。期間はわずか10カ月。連日連夜にわたる編さん・校正作業を経て、52年4月28日に御書発刊は成し遂げられたのである。
その後、学会は「行学の二道」に徹し、「実践の教学」で広宣流布を進めてきた。その先頭に立ったのも池田先生だった。
「2月闘争」「大阪の戦い」「山口開拓指導」など、戦いの中で常に同志と御書を拝し、拡大の金字塔を打ち立ててきた。
池田先生は語っている。
「御書を根本に、大聖人に直結し、『日蓮が如く』広宣流布を推進してきた唯一の仏意仏勅の団体が、創価学会である。ここに、大聖人の信心の血脈があり、正法正義がある。そして、ここに、無量の功徳と一生成仏への誉れの直道がある」

◇各言語で翻訳・出版を推進
戸田先生は御書の「発刊の辞」で、つづられた。
「この貴重なる大経典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬものである」と。
「仏法西還」そして「一閻浮提(世界)広宣流布」は、大聖人が誓願され、日興上人が受け継がれた聖業である。御書には、「月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり」(588ページ)と明確に仰せである。
また、日興上人は「日蓮大聖人の御書も、広宣流布の時には、また日本語を外国語に翻訳して、広く世界に伝えるべきである」(御書1613ページ、趣意)と展望されていた。
この御本仏の大願を実際に実現してきたのが、創価の三代会長、なかんずく池田先生である。
御書発刊から65周年、創価の連帯は世界192カ国・地域に広がった。
御書の翻訳・出版は、英語、中国語、スペイン語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語などに及んでいる。
今では、世界中の同志が日々、日蓮大聖人の仏法を学び、御書を拝しながら地涌の使命に生き抜いている。各国・各地域の青年を先頭に、まさに世界同時進行で広宣流布は大きく進んでいる。

2017年1月12日木曜日

2017.01.12 わが友に贈る

挑戦している人には
嘆きも愚癡もない。
清新の息吹が漲る。
生まれ変わった決意で
前進また前進!

一生成仏抄 P384
『迷う時は衆生と名け悟る時をば仏と名けたり、譬えば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し』

☆女性に贈ることば 一月十二日
心の置き方ひとつで決まる。「楽観主義で生きよう」と決めれば、逆境も苦難も、人生のドラマを楽しむように、悠々と乗り越えていくことができる。
心の窓を大きく開いて、希望の青空を仰いで生きることだ。
「明日はきっと、よくなる!」−−と。

☆今日のことば365 一月十二日
一人の偉人を育てるよりも
 私は 健全なる 常識人を求めたい
偉人には
 多くの犠牲者をともなうことを
  恐れるからだ

☆1月度座談会拝読御書 生死一大事血脈抄
◇本抄について
本抄は文永9年(1272年)2月11日、日蓮大聖人が51歳の時、流罪地・佐渡の塚原で認められ、最蓮房に与えられた御書とされます。本抄は、最蓮房が「生死一大事血脈」という仏法の極理について質問したことに対する御返事です。
「生死一大事」とは、生と死を繰り返して流転する生命において根本の大事、つまり万人成仏の法を意味します。また「血脈」とは、法が仏から衆生へ伝えられていくことを、親から子へ血筋が受け継がれることに譬えた言葉です。結局、「生死一大事血脈」とは、仏から衆生に伝える根本的に重要な成仏の法を意味します。
大聖人は本抄で、「生死一大事血脈」とは妙法蓮華経であることを、天台・伝教の釈を引いて明らかにされます。そして、衆生が生死一大事の血脈を受け継ぐために、どのような信心の姿勢に立つべきかを、3点にわたって示されます。
第一に、仏と法と衆生の生命の三つに差別がない、すなわち妙法の当体である衆生自身の胸中に尊極な仏の生命が具わっていることを信じて題目を唱える実践です。
第二に、三世にわたって御本尊から離れないという持続、不退転の信心です。
第三に、広宣流布を目指して、異体同心で南無妙法蓮華経と唱える中にこそ、生死一大事の血脈があることを教えられています。拝読御文は、この3点目の仰せの中の一節です。

◇拝読御文
総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か

◇異体同心
「異体同心」とは、広宣流布を進めるに当たって、私たちが信心を根本に団結していく時に最重要とすべき指針です。「異体」とは、それぞれの見かけ、個性、特質、立場などが異なることです。「同心」とは、志、目的を同じくすることです。各人が同じ心に立って、力を合わせていくことをいいます。
仏法の実践においては、万人成仏を実現するために妙法を説き弘めていく広宣流布こそが、仏の大願であり、根本の目的です。ゆえに同心の「心」とは、信心のことであり、広宣流布という大願に心を合わせていくことにほかなりません。
すなわち、各人の個性や特質を生かし、一人一人の可能性を最大限に発揮しながら、広宣流布を目指していくことが、異体同心です。
日蓮大聖人は、「異体同心事」でこう仰せです。
「異体同心なれば万事を成じ」「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(御書1463ページ)
信心の団結によって、さまざまな難を乗り越えながら前進すれば、仏法が必ず広まっていくことは間違いないと、大聖人は教えられているのです。
池田先生は、次のように述べています。
「異体同心というのは、現代で言えば『組織』ということです。『異体』というのは、人それぞれ、姿も立場も、状況も使命も違う。しかし『心』は——信心は『同心』でいきなさいというのです」
異体同心の組織があれば、仏の広布大願が途切れることなく継承され、広宣流布が成就することは、大聖人の仰せに照らして間違いありません。
異体同心の指針のままに、一人一人が存分に力を発揮しながら、大聖人の御遺命である広宣流布へ前進していきましょう。

◇広宣流布の大願
日蓮大聖人は拝読御文で「広宣流布の大願」と仰せです。ここでいう「大願」とは、自身の成仏とともに一切衆生を救済しようとする、仏や菩薩の願いのことです。この大願と同じ意義の言葉に「誓願」があります。
法華経の方便品には、釈尊自身の誓願について「如我等無異(我が如く等しくして異なること無からしめん)」(法華経130ページ)と説かれています。全ての人々の内面に、自身(釈尊)と同じ仏の境涯を開かせたいという誓願のままに釈尊は仏法を弘めました。
また、法華経では釈尊が弟子たちに対して、"万人の成仏を説き明かした法華経を弘める者はいないか"と呼び掛けています。これを受けて、弟子たちも妙法弘通を誓います。
この"万人の成仏を願う法華経の心"のままに、末法広宣流布の誓願を生涯、貫かれたのが大聖人です。「日蓮一度もしりぞく心なし」(御書1224ページ)、「此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり、然どもいまだこりず候」(同1056ページ)との仰せの通り、死身弘法の御生涯を貫かれました。
そして、この御本仏のお心のままに広布の大願に生き抜いてきたのが、創価三代の会長であり、なかんずく池田先生であることはいうまでもありません。
池田先生は「『広宣流布の大願』と『仏界の生命』とは一体です」と述べています。広布の誓願と仏界の生命は一体です。広布の誓願を貫く中に、崩れざる幸福境涯が築かれることを心に刻みましょう。

◇最蓮房
最蓮房は、元は天台の学僧であり、日蓮大聖人と同じ時期に何らかの理由で佐渡へ流罪となり、文永9年(1272年)2月初めに大聖人に帰依したとされます。
大聖人は、弟子となった最蓮房に与えられた御書の各所で、"師弟の深い因縁"を述べられています。
例えば、本抄では「過去の宿縁追い来って今度日蓮が弟子と成り給うか」(御書1338ページ)——過去の宿縁(過去世に作った因縁)から今世で日蓮の弟子となられたのであろうか——と仰せです。
最蓮房は、大聖人の弟子となったために、さまざまな難を受けたようです。大聖人は、御自身も大難の渦中にありながら、「難に値い給う事・心中思い遣られて痛しく候ぞ」(同1337ページ)——(最蓮房は)法華経のゆえに難に遭われており、その心中が思いやられて心を痛めている——と述べられ、深い慈愛の激励をされています。
最蓮房は難に屈することなく、厚い求道心をもって信心を貫いていったと考えられます。それは、最蓮房が、たびたび大聖人に法門についての質問をし、甚深の法門を明かされた御書を頂いていることからうかがえます。

◇池田先生の指針から 心を一つにして祈ろう
「異体同心」についての大聖人の教えの要点を述べれば、第一に、異体同心こそ万事において「事を成就するための鍵」「勝利の要諦」であると強調されています。
第二に、特に仏と魔との戦いである末法広宣流布においては、「異体同心の団結」が絶対に不可欠である。
そして、いかに広宣流布を妨げる悪の勢力が強くても、「異体同心の団結」があれば、必ず勝ちこえていけるとの大確信を打ち込まれています。
異体同心は、いわば「法華経の兵法」の究極であると言えます。「法華経の兵法」とは、要するに「祈り」です。なかんずく、異体同心とは、「心を一つにして祈る」ことにほかなりません。(『生死一大事血脈抄講義』)
◇ ◆ ◇
広宣流布への祈りを根幹とする異体同心の前進には、勢いがあり、勝利への力があります。
さらにまた、その中で前進している人々は仲がよく、労苦があっても楽しい。その勝利のリズム、躍動のリズムを築くための要諦は、ひとえに「同心」にあります。
すなわち「広宣流布の大願」という「仏の心」に皆の心を合わせていくから、妙法のリズムが生まれる。
仏の尊極の心に共鳴していくから、成長があり、前進があり、歓喜があり、勝利がある。
また、世間的な仲間意識やつながりを、はるかに超えた、崩れることのない「人材の城」「幸福の城」「平和の城」ができあがるのです。
「仏の大願」「師の心」に自分の心を合わせるのが異体同心です。その意味で、異体同心の核心も「師弟不二」にあるといってよい。
本抄では、大聖人の弘通の「所詮」つまり目指すところは、「異体同心」の実現にあるとの重要な御指南をされています。
これは、異体同心の組織こそが、仏の血脈を通わせることができるからです。師弟不二の実践を、どこまでも大きく広げ、いつまでも長く通わせる力を持っているのが、異体同心の和合僧です。(同)

2017年1月11日水曜日

2017.01.11 わが友に贈る

インフルエンザや
ノロウイルスに注意!
祈りを根本とした
リズム正しい生活で
生き生きと健康人生を!

蓮盛抄 P153
『止観に云く「師に値わざれば邪慧日に増し生死月に甚し稠林に曲木を曵くが如く出づる期有こと無けん」云云』

☆女性に贈ることば 一月十一日
私は負けない。
幸福とは、まず負けないことだ。

☆今日のことば365 一月十一日
地に倒れた者は、地によって起つといわれる。また、麦は踏まれてこそしっかり育つという。人間が、人間関係や社会関係での失敗で、立ち上がれぬはずはない。失敗したからと自暴自棄になるのは人生を、自ら放棄することである。むしろこの時こそ、より冷静に、賢明に、教養豊かなあなたを生かしきることである。

☆御書と歩む 第47回 清新なる決意が成長の力
『法華経の法門をきくにつけて・なをなを信心をはげむを・まことの道心者とは申すなり、天台云く「従藍而青」云云』(上野殿後家尼御返事、1505ページ)

◇通解
法華経の法門を聞くたびに、ますます信心に励んでいく人を、真の求道の人というのである。天台大師は「青は藍から出て、藍よりも青い」と言われている。

◇同志への指針
我らの信仰は、たゆまず成長し、前進するためのエンジンである。
「この一年、生まれ変わった決意で!」「もう一歩、自分の殻を破ろう!」――その清新なる誓いが、因果俱時で勝利を開く力となる。
いよいよ戦い続ける信心が、日蓮仏法の真髄である。たゆまぬ発心、そして挑戦の繰り返しこそ、わが生命を永遠に輝く仏界に染め抜いていくのだ。

2017年1月10日火曜日

2017.01.10 わが友に贈る

「誰か」ではない。
「自分」が一人立つ!
これが団結の要諦だ。
広布誓願の旗を掲げ
異体同心で進もう!

法門申さるべき様の事 P1268
『総じて日蓮が弟子は京にのぼりぬれば始はわすれぬやうにて後には天魔つきて物にくるうせう房がごとし、わ御房もそれていになりて天のにくまれかほるな。
のぼりていくばくもなきに実名をかうるでう物くるわし、定めてことばつき音なんども京なめりになりたるらん、ねずみがかわほりになりたるやうに鳥にもあらずねずみにもあらず田舎法師にもあらず京法師にもにずせう房がやうになりぬとをぼゆ、言をば但いなかことばにてあるべしなかなかあしきやうにて有るなり』

☆女性に贈ることば 一月十日
苦労さえも美しさに変えるような生き方とは何か。それは世界でたったひとつしかない自分の人生を愛おしみ、一日一日をていねいに生き、一生を自分らしく仕上げていくことではないか。その人には愚痴がないし、いつまでも若々しい心の張りがある。心の張りは健康もつくつていくのである。

☆今日のことば365 一月十日
正義感、勇気、誠実、思いやりなど、人間らしい人間としての要件も、源をたどれば、生命、人格を尊重する考え方が確立されたとき、本当に人間らしい人間として、人格の完成もあるといえましょう。

☆池田先生と共に新時代を進む 第1回 いざ楽し 創価家族の共戦譜
青き地球を希望の光で包み、世界の創価家族が新年をスタートした。五大州のいずこでも、わが同志はにぎやかで明るい。皆が新時代の「地涌の第一走者」である。
思えば、創価学会常住の御本尊が本部に安置され、初めての正月を迎えたのは1952年(昭和27年)。
この御本尊の御前から、私は戸田先生の若き直弟子として出陣し、「大法弘通慈折広宣流布」へ青年拡大の翼を東京・蒲田より広げた。あの2月闘争である。
以来65星霜——。
私は広宣流布大誓堂で、全ての宝友のますますの健康とご多幸、全学会のいよいよの前進・団結・勝利を真剣に祈念した(3日)。
日蓮大聖人は「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310ページ)と宣言なされている。
この一年、我らは、師子王のごとく恐れなく、不二の師子吼の題目を響かせながら、いかなる険難も勇気凜々と勝ち越えたい。
そして若鷲のごとく颯爽と、試練の烈風をも力に転じて、広布と人生の凱歌を天空高く、世界へ未来へ、轟かせていこう!

大聖人は、ある年の正月、四条金吾夫妻をねぎらい讃えられて、「法華経を持たれる人は、一切衆生の主であると、仏は御覧になっているでしょう。また、梵天・帝釈も、この人を尊敬されるであろうと思えば、うれしさは言いようもありません」(同1134ページ、通解)と仰せになられた。
来る年来る年、広宣流布に励みゆく学会員こそ、人類の中で最も気高き使命を担うリーダーであり、梵天・帝釈をはじめ、無量無辺の諸天善神から仰がれ、守護される存在なのだ。
"青年拡大の年"なれば、共々に若々しく張り切って「一生成仏」「人間革命」という自転と、「広宣流布」「立正安国」という公転を、たゆまず進めてまいりたい。
そして勇敢に朗らかに、希望と幸福と平和のスクラムを拡大していくのだ。

我らには絶対に信じ合える善友がいる。その信頼に応え、広布に走る人生ほど、爽快なロマンはない。負けじ魂の力走が、未来の友の希望と栄光を開くのだ。
仲良く励ましの声を掛け合い、絶妙のチームワークで楽しき創価家族の共戦譜を勝ち綴ろうではないか!

2017年1月9日月曜日

2017.01.09 わが友に贈る

◇今週のことば
新成人の友は
新時代の誉れの主役だ。
「願くは我が弟子等・
大願ををこせ」
偉大な人生を共々に!
2017年1月9日

崇峻天皇御書 P1174
『蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり、此の御文を御覧あらんよりは心の財つませ給うべし』

☆女性に贈ることば 一月九日
母親のなにげない笑顔や振舞いは、暗い部屋に窓から明るい光が差し込むように、花の香りが薇郁と周囲を包んでいくように、子どもの心のなかに染み込んでいくものです。

☆今日のことば365 一月九日
人が苦境に立ったとき、多くの人は見て見ぬふりをする。かかわりあいを恐れたり、またおっくうがったりして、遠ざかってゆく。そんなときの親切は、真心と、勇気ある人以外は、できないことであろう。

☆全国の新年勤行会への池田先生のメッセージ
◇人類の幸福と平和の大道を開け!
偉大なる広宣流布の同志の皆さん! 意義深き2017年の新春、明けましておめでとうございます。
希望にあふれ、和楽に包まれた、日本一、いな世界一の創価家族の集いを、諸仏も諸天も喜び讃え、見守っていることでしょう。
御聖訓には、「太陽や月が四天下(世界)をめぐるのは、仏法の力による」(御書1146ページ、通解)と説かれております。
大宇宙をも動かし、照らしゆく究極の力こそ、妙法であります。
ゆえに、この妙法を抱いた私たちは、いかなる乱世も恐れなく、心晴れ晴れと久遠元初の太陽を昇らせ、いよいよ明るく、大情熱に燃えて、最高無上の生命の軌道を邁進していきましょう!
今、世界の青年たちは「誰と共に」「何を道しるべに」、そして「どこへ向かって」進みゆくべきか、真剣に道を求めております。
御本仏・日蓮大聖人は厳然と、また明確に仰せになられました。
「南無妙法蓮華経と唱え奉る日蓮と門下は、一同に、皆、共に宝のある処、すなわち成仏という最高の幸福境涯に必ず至ることができるのである」(同734ページ、趣意)と。
私たちは、大慈大悲の御本仏とご一緒に、また全世界の地涌の菩薩と共々に、生命尊厳の大哲理を掲げ、ますます仲良く朗らかに、人類の幸福と平和の大道を開いていこうではありませんか!
さあ、歓喜のはじける題目で、価値創造の充実の一日一日を!
「信心即生活」の賢きリズムで、健康長寿の楽しき春夏秋冬を!
そして、異体同心の団結で、見事な社会貢献の大勝利の一年であれ!
愛する皆さん方の無事安穏と所願満足の人生を祈りに祈って——

いざ共に
 人間革命
  凱歌あれ

と贈ります。

いつも、また常に、不二の絆のわが友、万歳!

2017年1月8日日曜日

2017.01.08 わが友に贈る

仏道修行の要諦は
「人格」を磨くことだ。
周囲の信頼を勝ち得る
振る舞いの積み重ねが
仏法正義の証明となる。

聖愚問答抄上 P497
『只南無妙法蓮華経とだにも唱へ奉らば滅せぬ罪やあるべき来らぬ福や有るべき、真実なり甚深なり是を信受すべし』

☆女性に贈ることば 一月八日
恩師・戸田先生は言われた。
「女性の幸福は青春時代では決まらない。青春時代は一生の幸福の土台を築く鍛錬の時代だ」
ゆえに焦ってはならない。

☆今日のことば365 一月八日
青年よ
君達は 若いのだ
若いということだけで
誰よりも強いのだ
その自覚を忘れずに
日々 修行することだ

君達が 歓喜に燃えて 生きずして
人類の歓びは どこにあるか
君達が 迷う姿 驚く姿は
若芽が
待機におののく幻影にすぎない

若葉が香る 樹々がよみがえる
君達よ
暑さにも 寒さにも耐えぬいた
この生命の輝きを 忘れてはならぬ
君達の思念 努力 精進 実践
すべて---
未来の血肉となることを
忘れてはならぬ

社会は 遊戯場ではない
いかなる社会にあろうとも
いかなる時代が来ようとも
激流に耐え抜く
不動の自己を築こう

☆大白蓮華巻頭言 2017年1月号 青年とは発心の異名なり
青年の青年たる証(あか)しとは、いったい何だろうか。
もとより年齢では決まらない。信心の眼(まなこ)から見れば、今この時に、「発心」の生命を燃え上がらせていく人は、皆、妙法の青年なのだと、私は思う。
去年まで、昨日までが、どうだったかではない。 今年から、今日から、どう挑戦し、前進し、勝利していくか。これが本因妙の仏法の心だからである。
一人一人が、この原点に立ち返り、日々、生まれ変わった息吹でスタートする。ここに、我ら創価家族が一丸となって勝ち開く「青年拡大の年」がある。
ゆえに、今再び、信心の初心に戻って確認したいことがある。それは清々しい勤行だ。満々たる生命力が漲っていく張りのある勤行である。
朝な夕なの勤行が、どれほど荘厳な儀式であるか。いつでも、いずこでも、真剣な勤行によって、我らの生命には直ちに久遠元初の太陽が輝き光るのだ。
私たちが読誦する「法華経寿量品」の自我偈には、「一心欲見仏 不自惜身命 時我及衆僧 倶出霊鷲山」とある。すなわち、衆生が一心に仏を見たいと願い、妙法流布に身命を惜しまない、その時、仏は多くの弟子たちと共に、ここ霊鷲山に出現するとい甚深の法理である。
この経文を通し、戸田城聖先生はよく語られた。「日蓮大聖人の大生命が、我らの体に満ち溢れてくるんだよ。自行化他の題目を唱える場所も、そのまま霊鷲山となる。そこには、もう不幸などない」と。
なかんずく、創価の友は、世界広宣流布の成就を誓願の祈りとして掲げている。だから、尊く強い。
どんな小さな我が家でも、ひとたび勤行・唱題に臨めば、広大無辺なる霊鷲山の会座が広がる。そして三世の仏菩薩と一体になって、わが一念に大宇宙も包みゆくような境涯を広々と開いていけるのだ。
御聖訓には、「題目を唱え奉る音(こえ)は十方世界にとずかずと云う所なし」(御書808頁)と仰せであられる。
さまざまに分断の亀裂が深まる時代だからこそ、 我らは、妙法の大音声をいやまして轟かせながら、一家眷属にも、縁する友にも、地域社会にも、さら には全地球の国土世間にまで、「蘇生」と「和楽」と「安穏」の希望の光を贈りゆくのだ。
30年前、福岡での大会で、力強く万歳の音頭をとってくれた宝友がいる。"村八分"の圧迫も、また大病も水害も、夫妻して不屈の信心で勝ち越えてきた。今も後継の若人へ、「地涌の菩薩の題目は、恐る恐るの祈りではない。命に火を点す一心の祈りで、どんな人の仏性も呼び覚まそう!」と励ましを贈る。
日蓮大聖人は、苦難に挑む門下に仰せになられた。
「釈迦・多宝・十方の仏・来集して我が身に入(い)りかはり我を助け給へと観念せさせ給うべし」(同1451頁)と。勝利の要諦を教えてくださっているのだ。
さあ、今日も、新たな発心の勤行から出発である。若々しい題目の師子吼で、勇気凜々と勝ち進もうではないか! 地涌の青年を澎湃と呼び出(いだ)しながら!

誓願の
 師弟は不二と
  勝ちまくれ
 広布の祈りは
  無敵の力ぞ

2017年1月7日土曜日

2017.01.07 わが友に贈る

リーダーの気迫が
広布の未来を決する。
燃えるような情熱と
新しい発想・行動で
皆の魂を鼓舞しよう!

新尼御前御返事 P907
『御勘気の時千が九百九十九人は堕ちて候』

☆女性に贈ることば 一月七日
教養と品格ある女性−−。その知性と優しさのなかにこそ、真の美しさが輝く。周囲に、信頼と安心を広げることができる。

☆今日のことば365 一月七日
なにごとも
 力のある人とは
  努力と蓄積の
   異名であることを忘れずに

☆米デポール大学「名誉人文学博士号」授与式での池田先生の謝辞 2016年12月29日
一、今、私の胸には、大好きなシカゴを幾度となく訪問した思い出が、鮮やかに蘇ってまいります。
私が初めてシカゴを訪れたのは、1960年10月。キング博士を中心とした公民権運動のうねりが、全米各地に巻き起こっていました。
多彩な人々が行き交うリンカーン・パークを散策しながら、人間が肌の色や、宗教、信条、地位などによって、決して差別されることのない、平和と共生の世界を断じて築いていこう——こう強く決意したのであります。
以来、志を同じくするアメリカの友人たちとのスクラムは大きく広がりました。若き世界市民が、あらゆる差異を超えて共に学び合うアメリカ創価大学も、その志を継承してくれております。
貴大学は、まさしくリンカーン・パークに近接してメインキャンパスを構え、1898年の創立より、一貫して、人間の尊厳と平等、幸福のために尽力してこられました。
早い段階から、女性のためのプログラムを開設し、さらには学位を授与してこられた歴史も、誠に有名であります。
近年は、ホルトシュナイダー学長の卓越したリーダーシップのもと、全米を代表する理想の大学として、大いなる躍進を遂げてこられました。
アメリカの「最も革新的な大学」の一つとして高く評価され、学生たちからも「最も幸福度の高い大学」と讃えられていることも、よく存じ上げております。
その誇りも高き名門学府から、本日、光栄にも、最高に栄えある称号を賜りました。
私は、このヒューマニズムの宝冠を、よき国民として、よき市民として献身する、貴国アメリカをはじめ、世界192カ国・地域のSGIの友と一緒に、謹んで拝受させていただきます。
誠に、誠にありがとうございます。

◇シカゴの教育に学んだ先師
一、今年は、私ども創価教育の創始者であり、平和の殉教者である牧口常三郎先生の生誕145周年でありました。さらに明年は、その先師の構想を最初に実現した創価学園の創立より、50周年となります。
この節目に、創価教育の理念と実践を深く理解していただいている貴大学より賜りました栄誉は、先師への何よりの報恩であるとともに、創価教育の未来への限りない励ましであると、感謝は尽きません。
実は、わが先師は、小学校の校長として、シカゴの教育から重要なる啓発を受けていた一人であります。
先師は、苦学する児童のために、東京でいち早く無料給食を実施したパイオニアでありました。95年前の師走の全国紙で、先駆の取り組みが大きく取り上げられております。
この手本としたのが、シカゴ郊外の学校で、貧窮の児童のために行われていた「ペニーランチ」(1セントという安価での給食提供)だったのであります。
ただただ児童の幸福を願い、世界の最先端の教育現場に旺盛に学びつつ、積極果敢な改革に挑んでいた一つの象徴であります。
当時、シカゴにも、ヨーロッパから多くの移民が増え、経済の格差や貧困が深刻な社会問題となっていました。
そうした困難の時代にあって、貴大学は庶民に広く門戸を開き、卓越した教育を提供する、民衆のための大学として、不朽の貢献を果たしてこられました。
先師が、誉れ高き歴史を刻まれる貴大学と、このように交流を深めていることを知ったならば、どれほど喜んでくれるでありましょうか。
先師は、貴国の偉大な哲学者であり、シカゴの天地にも不滅の足跡を留められたジョン・デューイ博士を深く尊敬してやみませんでした。
近年、研究が進み、デューイ博士が1919年の来日の際、東京の小学校長会でも講演されたことが新たに確認されております。この講演会には、先師も校長として出席し、博士と出会いを結んだのではないかと推察されております。
デューイ博士が提唱された、教育における「コペルニクス的転回」を、私はあらためて思い起こすのであります。
すなわち、「このたびは子どもが太陽となり、その周囲を教育の諸々のいとなみが回転する。子どもが中心であり、この中心のまわりに諸々のいとなみが組織される」(『学校と社会』宮原誠一訳、岩波文庫)との宣言であります。
今、政治も、経済も、さらには宗教さえも、激しく揺れ動く世界情勢にあります。私は、まさしく、子どもたち、青年たちを太陽と仰ぎ、そして教育こそ、21世紀の中心の太陽と定める「コペルニクス的転回」が、人類に要請されていると思えてならないのであります。
世界の教育者、また教育学術機関が、幾重にも手を携え、連携していくところにこそ、いかなる混迷の闇も照らし晴らす、陽光があるのではないでしょうか。

◇世界を良くする賢き人間よ育て
一、この地球を包みゆく壮大な教育のネットワークにとって、貴大学は、かけがえのない要の存在であられます。
貴大学は、「我は汝に、知恵の道を示さん」とのモットーを掲げ、大学教育における、真の知性の在り方を探究してこられました。
ホルトシュナイダー学長は、この理念について、鋭く論じておられます。
「我々は、ただ"教育された人間"ではなく、"賢き人間"の育成を目指しています。
この世界で最も価値のあるものを選択し、追求する視座を持ち、世界に良き変化をもたらすために、ひたむきに人生のエネルギーを注ぎゆく卒業生を輩出していきたいのです」と。
まさに、至言であり、私は心から賛同を申し上げたいのであります。
学長は、「知恵の探究」は、「生涯にわたり続く旅」であり、「人間は、出会う人々から、知恵を学ぶのである」と語られました。
私たちは貴大学の伝統と知恵に真摯に学びながら、尊敬する先生方とご一緒に、この「知恵の探究」と「人材の育成」の旅に勇んで邁進してまいりたい。
そして、後継の若人たちと共々に、世界に「善の価値」「幸福の価値」「平和の価値」「人道の価値」を創造しゆく教育の大連帯を、さらに大きく広げてまいりたい——そう誓いを新たにしております。
結びに、わが誉れの母校となった貴大学の無窮の栄光と発展を、心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
誠にありがとうございました(大拍手)。

2017年1月6日金曜日

2017.01.06 わが友に贈る

一日のスタートは
清々しい挨拶から!
張りのある声と
さわやかな笑顔で
社会の信頼の灯台に!

上野殿御消息 P1527
『されば昔は一切の男は父なり女は母なり然る間生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり』

☆女性に贈ることば 一月六日
仲よきことは、人生の最高の美であり、花である。

☆今日のことば365 一月六日
人生にあって
 笑いのないということは
  花のパッと開かないのと同じだ
いかなる葛藤の社会であっても
 ユーモアだけは忘れたくない

☆随筆 永遠なれ創価の大城第14回 寒風に胸張り前進! 2016年12月27日
青年と共に「希望」の大山へ!
心通う「対話」と「交流」で境涯を拡大
仲良く朗らかに新年をスタートしよう

年の瀬、いよいよ本格的な冬が到来しました。札幌で五十年ぶりの大雪となった北海道など、北国の同志の無事安穏を祈らずにはいられません。
また尊き使命を胸に、誰よりも朝早く、広布拡大の一歩をしるしてくださる「無冠の友」の皆様には、いつにも増してご苦労をお掛けします。
毎朝、皆様の「絶対無事故」「健康長寿」を妻と共に、ひたぶるに祈っております。配達員の皆様の無事故・健康こそ、私たち創価家族の願いであり、喜びであります。
どうか悪天候の時など、決して無理をせず、焦らず、偉大な福徳の道の歩みをお願いします。

◇「冬は必ず春」と
「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる」(御書一二五三ページ)——今、世界中の同志が拝する日蓮大聖人の御聖訓である。
厳しい冬を越え、春に咲く花は愛おしい。「桜梅桃李」と説かれる通り、試練の冬を経てこそ、"自分らしい花""可能性の花"は開花する。
創価学会の誕生からこれまで、幾たび試練の嵐が吹き荒れたことであろうか。だが、いかなる時にも、創価の師弟は正義の旗を高々と掲げ、共々に励まし合い、一切を勝ち越えてきた。
スイスの哲学者ヒルティは述べている。
「苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる」と。
苦しみのたび、我らは強くなる。試練のたび、我らの絆は強固になる。そして今、全世界同時に地涌の勇者たちが躍動する「世界広布新時代」となった。牧口先生、戸田先生が、どれほど喜んでくださっていることか。
我らの前進は止まらない。世界には、限りなく多くの、この仏法を求めている人がいる。いよいよ共に境涯を開いていくべき人がいる。
御書には、仏法とは、あらゆる差異を超えて、「共に離苦得楽・現当二世の為なり」(一四三ページ)と示されている。
この精神を体現した、最も尊貴な創価学会を、皆で、共々に、断じて発展させ、栄えさせていこうではないか。
主役は、次代を担う青年たちだ。青年と一緒に、青年とスクラムを組んで、青年の心で、朗らかに拡大の年を勝ち飾っていきたい。

◇「壁を破ろう!」
今月十日、わが愛する大分の地で、意気高く九州総会が行われた。
席上、懐かしき共戦の父母たちが、そして新しき共進の青年たちが、堂々と歌い上げてくれたのは、「青年よ広布の山を登れ」であった。
この「十二月十日」は一九八一年(昭和五十六年)、私が大分の青年部二千五百人の前で、長編詩「青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ」を発表した日である。
この日を記念して、全九州の青年部代表千人も広宣流布大誓堂での誓願勤行会に勇み集ってくれた。師弟正義の魂が厳然と継承されていることを、「先駆の大九州」の後継の友たちは満天下に示したのだ。私は快哉を叫び、喝采を送った。
三十五年前、私は大分で一つの提案をした。
——私が秋田に行く時に、大分から代表が参加してはどうか、と。
私が決めていた翌年の戦いの助走は、既に始まっていたのである。
「民衆を安んずるより大いなる道はなく、民衆を利するよりすぐれたる功はありません」とは、江戸時代の大分の哲人・三浦梅園の言葉だ。
大分も、秋田も、邪知謗法の僧らの人権蹂躙によって、愛する健気な同志たちが最も苦しめられた地域であった。
その両県が手を携え、距離の遠さや県民性の違いを超えて双方が互いに学び合うならば、「創価の新時代」を開く新たな活力が生まれるはずだと私は確信していた。
大晦日も近づいた頃、私は信濃町の聖教新聞社で、秋田の代表に会い、宣言した。「秋田に行くよ!」。友の目が輝いた。いよいよ戦闘開始だ。
そして年明け早々、同じく悪僧らと勇敢に戦ってくれた東京・目黒区を訪れて「壁を破ろう!」と訴え、翌日、寒風の秋田へ飛んだのである。
"こんな真冬に行かなくても"との声もあったが、今、行かずしていつ行くのか! 厳寒に耐え抜く同志たちがいる。ならば自らが希望の春風となり、「冬を必ず春にする」との確信と勇気と希望を送る。これが広布のリーダーの責務ではないか!
こうして、わが同志と共に、「吹雪に胸はり いざや征け」と声高らかに歌い、共に勝鬨を上げた、あの「雪の秋田指導」が生まれたのだ。

◇勇者の大連帯を
この訪問中に、秋田と大分の第一歩の交流も実現した。列島の北と南で、苦難に負けず戦った勇者たちの連帯が、共戦の炎を広げたのである。
「交流」は、わが創価家族の良き伝統である。
六十年前、私が指揮を執った「山口開拓指導」も、東京・関西・中国・九州など全国の同志が応援しての大交流であった。
現在、それは地球規模に広がり、SGIの友を迎えた日本各地の交流交歓会は、爆発的な歓喜の波動を生んでいる。
ダイナミックな交流は新たな創造を生む。新たな勢いと拡大の力となる。自分の持ち場を死守しつつ、心広々と打って出て、励まし合い、触発し合って、共に成長し、皆が勝利していくのだ。
文豪・森?外は福岡の小倉(現・北九州市)で足かけ三年を暮らした思い出として、ある青年と結んだ友情を印象深く書き残した。胸臆から溢れる青年の言葉は時に無遠慮でさえあったが、その?のない真実は「却って面白く感じた」と、?外は綴っている。
胸襟を開いた対話は愉快である。そして世代や地域を超えた交流は生命を豊かにし、自身の境涯を拡大してくれるのだ。
まして我らには、いかなる力にも勝る、偉大な妙法がある。どこよりも強く温かな異体同心の団結がある。
「最も勇気ある人」とは誰か。ヒルティは言う。「この世のあらゆる力にまさる偉大な力を、ゆるぎない拠点としている人間のことである」と。
この創価学会を"揺るぎない心の拠点"とする限り、障魔の烈風に立ち向かう最強の勇気と団結が無限に広がっていく。ゆえに、我らが試練に負けるはずなど、断じてないのだ。

◇生きる力の言葉
先月、諸天が喜び寿ぐ大晴天のもと、宮城の仙台で、新・東北文化会館が最高に晴れやかにオープンした。
この日を迎えた東北の参加者一人ひとりの歩みの尊さを思えば、私もまた決意を深くする。
この五年八カ月、大地に膝をつきながら、自らの力で立ち上がったその負けじ魂の手を、強く強く握って讃えたい。私と妻の心は、いつも大東北と共にある。
新会館の一角に、生きる力となった言葉を、思い思いに付箋に書いて壁に貼るコーナーが設けられていると伺った。
とりわけ多かった言葉は「希望」——。
希望は、与えられるものではない。絶望の底からも、自ら生み出せるものだ。不屈の祈りで、創り出すものだ。そこにこそ、仏法の真髄がある。
「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」(御書一四九二ページ)と仰せの通り、何があろうと信心に励む人は、万里の彼方から、幸せを集め、わが身を荘厳できる。紛れもない、御本仏のお約束である。
不撓不屈のみちのくの友は、いかなる寒風にも希望と友情を手放さずに、生き抜いてこられた。
その強さ、その懐の深さ。「青葉の誓い」を堂々と歌いながら、復興への歩みを一歩、また一歩と進め行く。その一歩が世界の模範となり、未来の指標となるのである。
壁に貼られた「希望」という文字に込めたのは、金剛不壊の確信であり、信念であり、決意でもあると、私は思う。

◇本因妙の生命で
思えば、あの秋田訪問の一九八二年(昭和五十七年)、学会は「青年の年」と掲げて出発した。その年頭に私は詠んだ。

妙法の
 広布の彼方に
  山みえむ
 金剛かがやき
  旭日光りて

九州の天地で、青年たちと共に二十一世紀の広布の山を展望し、雪の東北で一緒に歴史を刻んだ青年たちから、創価勝利の旭日は燦然と輝き昇ったのである。
今年二〇一六年の掉尾を飾る会合では、シンガポールやインドネシア、ポルトガルをはじめ各国でも、英語などに訳された「青年よ広布の山を登れ」の歌声が轟いた。
そして、いざ、迎える「世界広布新時代 青年拡大の年」——我らが登攀すべき広布の大山は、眼前に見えている。
さあ、出発しよう!
わが胸に広布の誓いを燃やせば、誰もが永遠の青年だ。その本因妙の生命で戦おうではないか。
皆で"歓喜の凱歌"を高らかに歌いながら、金色に染まる新たな希望の大山に向かって!

——この一年も、日本中、世界中の同志の祈りと勇気の行動で、偉大な広布拡大の勝利の歴史を飾ることができました。心より感謝申し上げます。本当にありがとう!
新しい年も、学会は、仲良く、朗らかに笑顔満開でスタートしよう!
どうか、よいお正月をお迎えください。

2017年1月5日木曜日

2017.01.05 わが友に贈る

青年ならば
理想に生きよ!
使命に生きよ!
自らが掲げた目標へ
真剣な祈りから出発を!

聖人御難事 P1190
『各各師子王の心を取り出していかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず師子の子又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』

☆女性に贈ることば 一月五日
一日の生活は、朝が勝負だ。毎朝、元気に「おはようございます」とあいさつする姿が大切である。まず人生、"朝に勝つ"ことが勝利の基である。

☆今日のことば365 一月五日
僕は 僕の決めた
 人生の坂を登る
忍耐と柔軟の姿勢を崩さずに
 一歩一歩
  今日も登る

☆四季の励まし 青年の心で向上の空へ! 2016-12-25
私は、青年が好きだ。
挫折を繰り返しながらも
瞳を未来に向けて
何かしらに挑戦しゆく、
逞しい青年の姿を見るのが
何よりも嬉しい。
青春時代は失敗すればするほど、
新たなる人生、
一生の幸福への基盤が
築かれるのだと
勇気をもって進むことだ。

青年に全てを託す以外にない。
そのためには
青年の諸君全員が
創価学会の「会長」であり、
「責任者」であり、
「大指導者」であるとの自覚で
全責任を担い立ってほしい。

青年とは、決して年齢ではない。
心の持ち方、生き方で決まる。
若き日の誓いを忘れぬ人は
青年である。
生涯、師と共に、
広宣流布の理想に生き抜く人は
青年である。
現状を破り、一歩でも二歩でも
前進しようという挑戦の人は
青年である。
傍観者にならず、
常に主体者となりゆく人は
青年である。
この青年の心が
生き生きと脈打っている限り、
無限の向上があり、発展がある。

人々の心を温め、
社会を前進させる
若き「熱」と「力」は
まぎれもなく今も青年のものだ。
君たちこそ
民衆の希望なのである。
ゆえに、青年を先頭に
青年と共に
我ら創価青年学会は
新たな広宣流布への大航海に
躍り出るのだ。

青天に、一筋の飛行機雲が現れた。
2006年(平成18年)の12月。八王子市の東京牧口記念会館から、池田大作先生がカメラのシャッターを切った。
真っすぐに伸びゆく白い"軌跡"は、大いなる理想に向かって突き進む「青年」の姿と重なる。
池田先生は呼び掛けた。「青春時代の本当の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないことである。へこたれず、諦めなければ、失敗は栄光に変わる。人生は徹して強気でいけ!」と。
いよいよ、「世界広布新時代 青年拡大の年」が始まる。さあ、「青年の心」をみなぎらせながら、わが幸福と勝利の"軌跡"を描きゆこう。向上の大空へ向かって——。

2017年1月4日水曜日

2017.01.04 わが友に贈る

万代の礎を築く一年。
創価の励ましの光を
一人から一人へと
勇んで広げゆこう!
地涌の使命に燃えて!

法華初心成仏抄 P550
『人既にひがみ法も実にしるしなく仏神の威験もましまさず今生後生の祈りも叶はず、かからん時はたよりを得て天魔波旬乱れ入り国土常に飢渇して天下も疫癘し他国侵逼難自界叛逆難とて我が国に軍合戦常にありて、後には他国より兵どもをそひ来りて此の国を責むべしと見えたり』

☆女性に贈ることば 一月四日
恩師・戸田城聖先生は言われた。
「今年こそは、と決心した時、われわれは、その証拠を、その年の自分の生活に必ず出すことができる」
新しい挑戦を開始することは、それ自体、勝利の姿である。

☆今日のことば365 一月四日
私は青年をだれよりも尊ぶ。
なぜなら、それは現在において世界を支えているのは青年であり、
未来において、理想を指さし、世界を動かしていくのも青年だからである。

☆新春メッセージ (2017年1月号「無冠」)
皆さまは幸福勝利のアンカー(最終走者)
さあ、生命凱歌の栄光のゴールへ

全国の「無冠の友」の皆さま! あけましておめでとうございます。
「世界広布新時代 青年拡大の年」の晴れやかな新春を、皆さまと共に迎えることができ、これに過ぎる喜びはありません。
さらにうれしいことに、1月2日には、わが創価大学が2年ぶり2度目の箱根駅伝に出場となりました。この日を目指して、努力また努力を重ねてきた若人たちが、多くの温かな声援を受けて、私の故郷・大田や聖教新聞の創刊号を飾った鶴見も駆け抜け、箱根路へ、そして栄光のゴールヘとひた走る光景を、私は皆さまとご一緒に、快哉を叫ぶ思いで見守っております。
駅伝競走は、各チームが襷をリレーしてゴールを目指します。前の走者は全力を尽くして自分が任された区間を走り抜き、「あとは頼むぞ!」と次の走者に襷を託していくのです。
勝利への熱き心の襷を受け取った次の走者はまた、その心を燃え上がらせて走り切る。誰一人、どの区間も欠けることなく襷をつないだ先に、完走のゴールがあるのです。
新聞づくりもまた、駅伝に例えられるかもしれません。広宣流布への熱き心が込められた聖教新聞は、通信員の方々や記者による取材から、編集・広告、紙面制作、校閲、印刷、輸送、そして販売店ヘとつなげられ、最後に「無冠の友」の皆さま方が、一軒また一軒への無事故の配達というゴールを、毎日毎日、積み重ねてくださっているのです。
最終区間のランナーが、ゴールして初めて駅伝のドラマが完結するように、「無冠の友」の渾身の力走あればこそ、聖教新聞の真心のリレーも実を結ぶのです。
皆さま方こそ、信心の息吹と感動を伝える"人間機関紙"を、「日本中、世界中の人に読ませたい」という恩師・戸田生の熱願を、全国の同意に届けてくださる、最強の幸福勝利のアンカーなのです

この「無冠」の襷が、時を超え、先輩から後輩へ、次の世代へと受け継がれ、各地で喜びを広げていることもありがたい限りです。
広島・尾道市街の対岸に位置する向島(むかいしま)で、約30年前に自ら志願して「無冠の友」になったお母さんは、聖教新聞の配達という「朝一番の言論戦」に徹し抜いてこられました。
4年ほど前、職場の人間関係に悩む女子部の娘さんに、配達をする中で苦難を乗り越てきた自身の体験を語りました。すると、娘さんもまたら志願して母の心を受け継ぎ、「無冠の友」になってくれたのです。娘さんは配達中、出会う人に進んで朝のあいさつをし、終えると心ゆくまで唱題するリズムができました。やがて、白蓮グループの一員となって対話拡大にも挑戦する中、より条件のいい職場への転職も勝ち取ることができたのです。
近隣の読者からは、「聖教新聞は、前向きで、生きる希望が湧いてくるね」との声が寄せられます。母から子へと「幸福の襷」をつなぐ姿は地域にも信頼の輸を広げているのです。

中国作家協会・中華文学基金会の先生方より、詩聖・杜甫の像を頂いたことがあります。像には、「ひとたび筆を揮(ふる)えば、風や雨さえも驚かせ、詩歌を作れば、鬼神をも泣かせる力がある」と、私も青年時代から愛誦してきた詩の一節が刻まれていました。
これは杜甫が、敬愛する友人で詩仙と謳われた李白を励ましたものです。李白は、嫉妬の讒言によって追放され、さらには投獄され、流罪されました。その苦難の時に、杜甫は詩に託して、友に万感のエールを送ったのです。
言葉は心を動かします。友の幸福への願いを込めて、生命尊厳の希望と正義の言論を、あの家にも、この家にもと、勇んで届けてくださる「無冠の友」の皆さまこそ、新たな人間世紀を照らす太陽なのです。
本年は、私が拡大の初陣の指揮を執った「2月闘争」から65年になります。師の心をわが心として、本陣・東京から広布の大潮流を起こし、世界を駆け巡って192カ国・地域に妙法を広げてきました。
私の言論戦は、これからが総仕上げです。まだまだ書きたいことがあり、もっと励まし、もっと光を当てたい多くの同志がいます。
私のライフワークである小説『新・人間革命』も、いいよ30巻に入り、学会の正義の闘争を綴っていきます。
法のため、友のため、社会のため、未来のための言論戦を戦う聖教新聞です。その共戦の「無冠の友」の皆さまの姿を心に浮かべる時、私のペンを持つ手には一段と力がこもります。
長年にわたり、新聞のコラムで人々を励まし続けた、アメリカの人権の母エレノア・ルーズベルトは「新たな一日の始まりと共に、新しい力と考えが生まれる」と綴っています。
新たな一日を、誰よりも早く出発される「無冠の友」の皆さまと一緒に、私もまた、生命力を漲らせながらペンを走らせていきます。
一年で最も寒い時期を迎えます。細心の注意と祈りで絶対無事故の配達をお願いします。
皆さまの無事故・安穏と健康長寿、そしてご一家の人間革命の勝利劇を、私と妻は真剣に祈り抜いてまいります。
さあ、生命凱歌の栄光のゴールヘ、一歩また一歩と踏み出していきましょう!

◎箱根駅伝 創価大学が抜群のチームワークと執念のタスキリレーで大躍進の総合12位。

2017年1月3日火曜日

2017.01.03 わが友に贈る

新聞休刊日

最蓮房御返事 P1340
『第六天の魔王我が身に入らんとするに兼ての用心深ければ身によせつけず、故に天魔力及ばずして王臣を始として良観等の愚癡の法師原に取り付いて日蓮をあだむなり』

☆女性に贈ることば 一月三日
時代は、女性のもつしなやかな想像力、優しさ、温かさ、人問味などが社会に反映されることを求めている。
モノや効率ばかりを追うような社会から、心の通う人間らしい社会に戻していくには、女性の力が不可欠なのである。

☆今日のことば365 一月三日
あくまでも 君は君らしく
 僕は僕らしくという
  徹底した人格を持ちながら
強い連帯の人間共和という
 未聞にして至難の構築に
  生涯を送ろうではないか

☆新年メッセージ (グラフSGI 2017年1月号)
◇「地涌の青年」よ! 人類の希望の光源に
太陽を中心として、われらの青き地球の新たな公転が、たゆまず正確なリズムで始まりました。
この一年も、全世界の尊き同志とご家族、また、大切な友人の皆さま方が、健康でご長寿で、福徳に満ちあふれていかれることを、そして、それぞれの使命の天地が、平和で無事安穏に、繁栄していかれることを、心よりお祈り申し上げます。

私たちは、本年を「世界広布新時代 青年拡大の年」と銘打ちました。
青年こそ、人類の宝です。
青年こそ、正義の力です。
青年こそ、本来の希望です。
戦後の日本の焼け野原に一人立って、「人間革命」の民衆運動を開始された、わが師・戸田城聖先生が徹して 光を当てられたのも、青年でした。
信念の獄中闘争を勝ち越えられた戸田先生に、私が初めてお会いして、生命尊厳の大仏法の実践という「正しい人生の道」を教えていただいたのは、19歳の時でした。その通りに歩み通してきて、今年で70年となります。
今、うれしいことに、世界中で、この道に、地涌の青年が澎湃と続いてくれております。
私は、不思議な宿縁と誓願を帯びて、この時に躍り出た若人たちを、最大の喜びをもって、仰ぎ見つめております。
私たちは、いやまして、後継の友の一人一人に励ましを送りながら、人類の平和と人道を前進させゆく、若き創価の世界市民の大連帯が一段と力強く広がる年にしていきたいと思うのであります。

日蓮大聖人は、「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947頁)と仰せになられました。
妙法を唱えゆく生命には、いつでも、いずこでも久遠元初の太陽が昇ります。ですから、何歳になろうとも、常に自分らしく新鮮に、生まれ変わった生命力を発揮できるのです。
御書に「年は・わか《若》うなり福はかさなり候べし」(1135頁)と示されているように、皆が「青年の心」で、いよいよ若々しく、境涯を拡大し、仏縁を拡大し、福運を拡大していけるのが、私たちの徹喜と充実の年輪です。

「青年の心」——それは、第1に「挑戦の心」でありましょう。
御聖訓には、「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190頁)と説かれます。
人生は、維しも、思いも寄らぬ試練や行き詰まり、また、忍び寄る情性や停滞との戦いでしょう。それらの一切を突破していく究極の力が、題目の師子吼です。何があっても、「唱題の人」は負けません。
各国のSGIでも、生き生きと新たな挑戦が光っています。
広大な太平洋にあまたの海洋国が点在するオセアニアでは、インターネットのビデオ通話システムを活用して、リーダー会議を開催していると伺いました。
交通の制約などがあり、なかなか一カ所に定期的に集まることは難しい。その中で、こうした会議によって意見を交換し、励まし合いながら、喜びと触発の波動を広げています。距離の隔たりを飛び越えて、心と心をつなぎ合い、壁を打ち破る「勝利島」の人材のネットワークが拡大しているというのであります。
時代の変化は、スピードを増しています。だからこそ、大事なことは、日日、強盛な祈りで、「随縁真如の智」を湧き出しながら、たくましく挑戦し、自他共に人間革命の希望の劇を綴っていくことではないでしようか。

第2に、「青年の心」とは「学びの心」です。
SGIは「行学の二道をはげみ候べし」(同1361頁)との仰せのままに、御書根本の実践で、世界広布を推し進めてきました。
とりわけ、近年、各国・各大陸の教学運動の進展は、誠に目を見張るものがあります。
アフリカ諸国でも、第1回の統一教学実力試験が大成功で行われました。
仏法は、「一生成仏」という絶対的な幸福への軌道を明かしております。さらにまた、日蓮大聖人は「立正安国」という社会の安穏と繁栄、世界の平和と人道の進路を留め置かれたのであります。
この最も普遍なる生命の法理への探究は、各人の人生にあっては「宿命転換」の希望となり、それぞれの国にあっては、良き市民の「社会貢献」の源泉となっております。
そして必ずや、地球民族の「融合・共生」と、人類全体の「境涯革命」の光源となっていくであろうことを、私は確信してやまないのであります。

第3に、「青年の心」とは「開かれた対話の心」です。広宣流布は、「友情」の拡大であり、「共感」そして「信頼」の拡大であります。
わが家庭で、わが職場で、わが地域で、わが世界で、勇気と誠実の対話を重ね、温かな人間の絆、心の結合を築き広げていくことであります。
法華経に登場する不軽菩薩は、万人に具わる「仏性」という尊極の生命を信じて、出会う人々に声を掛け、最大の礼儀と尊敬を表していきました。
たとえ、増上慢の人間たちから反発され、圧迫されても、決して屈しない。快活に、聡明に、しかも忍耐強く、不動の信念の対話を貫き通していくのであります。
大聖人は、この不軽菩薩の振る舞いを「鏡に向って礼拝を成す時浮かべる影又我を礼拝するなり」(同769頁)と仰せです。
表面の姿はどうあれ、生命の奥底では、私たちが相手の仏性に働き掛ける時、その仏性も、こちらの仏性に応えているのであります。
ゆえに、相手の可能性を信じ、語り掛けていくことです。祈り抜いていくことです。そこに、必ず仏縁が結ばれ、友情と信頼の花が咲き薫っていきます。これが法華経の精神であり、私たちの実践です。
各地で分断の危機が憂慮される今だからこそ、ありとあらゆる差異を超えて、世界市民を結ぶ創価の「人間尊敬」の対話によって、地球の未来を彩る「平和と共生の虹」を懸けていこうではありませんか!
さあ、一人一人が、永遠なる「地涌の青年」として、新たな友を呼び出し、新たな人材を育てながら、本年も「広布と人生の凱歌を!」と叫んで、私の新年のメッセージとさせていただきます。

2017年 元旦

◎創大メンバー、箱根駅伝頑張れ(^^)

2017年1月2日月曜日

2017.01.02 わが友に贈る

新聞休刊日

唱法華題目抄 P8
『国を損じ人を悪道にをとす者は悪知識に過ぎたる事なきか』


☆女性に贈ることば 一月二日
人生には師が必要だ。人間だけが師をもつことができる。師弟の道によってこそ、人間は人間としての最高の宝を学べるのである。

☆今日のことば365 一月二日
青春とは 動揺と打撃の
 異名かもしれない
しかし総てが自身の財宝に
 変わることを忘れまい

☆新年の歌 (創価新報)
常勝の
 師子の襷を
  いま後継(きみ)に
 地走る王者と
  険難 越えゆけ

因果倶時
 誓いの祈りに
  幸光る
 華陽の姫らよ
  福智の万花を

法華経の
 将軍学に
  恐れなし
 民衆(たみ)を厳護の
  フオートレス(要塞)たれ

☆新年の歌 (記念カード)
富士よりも
 高く積みゆけ
  この一年
 不二の同志と
  心の財(たから)を

風雪も
 この世この道
  ひとすじに
 冬は必ず
  春と笑顔で

朗らかに
 人材山脈
  築きゆけ
 異体を同心
  ビクトワール(勝利 勝利)と

◎機能から田舎に帰省して、先程帰って来ました。

2017年1月1日日曜日

2017.01.01 わが友に贈る

◇今週のことば
さあ 太陽の仏法で
人類を照らしゆこう!
世界の青年と共に
人間革命の勝利劇を!
希望の連帯の拡大を!
2017年01月01日

十字御書 P1491
『此れをもてなす人は月の西より東をさしてみつがごとく日の東より西へわたりてあきらかなるがごとくとくもまさり人にもあいせられ候なり』

☆今日を輝いて生きる指針 一月一日
煌々と輝きを増し満ちゆく月の如く、また、刻々とみなぎりゆく大海原の潮の如く、一日一日、そして一年一年と、かぎりなく向上し、成長していける人生を、ともどもに歩みたい。

☆今日のことば365 一月一日
私は君にメッセージを贈る
いつまでも健康であってくれ
少しずつでもいい
生涯勉強を忘れないでくれ
親には絶対に心配をかけないでくれ
あせらず
自分の芽が
必ず社会の大地に出ることを信じて
待っていてくれ

☆新年の歌
勝ちにけり
 師弟の大山
  揺るぎなく
 不動の信心は
  万代までも

微笑みて
 平和の眷属を
  つくりゆけ
 創価の母娘は
  常楽我浄と

広宣の
 新章説を
  いざ青年と
 正義の共進
  凱歌 誓いて

2017年 元旦

◎「世界広布新時代 青年拡大の年」も、宜しくお願い致します(^^)