リーダーは
友の報告や相談に
電光石火で応えよ!
誠実と真剣さは
スピードに表れる。
波木井三郎殿御返事 P1373
『法華経の心は当位即妙不改本位と申して罪業を捨てずして仏道を成ずるなり』
◇希望の明日へ
歌は人に歌われてこそ歌である。皆が歌いやすい。時代のセンスもある。歌って、聴いて、胸が弾む。それでこそ"民衆の歌"である。民衆の、にぎやかな歌声があるところ、自由があり、躍動がある。音楽に強制はない。文化に暴力はない。すべて人間性である。すべて開花である。それは、わが創価学会の世界でもある。
平3・12・23
☆忘れ得ぬ旅 太陽の心で 第25回 高知�おもてなしの心の清き流れ
私の妻がよく知る高知市の母に、保育園の園長先生がいます。もう35年以上も前になりますが、この保育園に立ち寄り、そのご苦労を伺う機会がありました。
もともとの出発は、市から"農地を使って保育園を設立してもらえないか" と依頼されたことでした。農家に嫁いで、ようやく農作業にも慣れた頃のことです。
困惑したものの、「地域の皆さんに喜んでもらえるなら」とお受けしました。そして、地のにじむような努力を重ねて、娘さんと一緒に、"子どもの希望の城"の保育園を築いてこられたのです。
「一人一人の成長を願い、地道にかかわっていくならば、必ず子どもは大きく育つ」と。
保育園の体育館を地域に開放したり、老人福祉施設とのほほえましい世代間交流なども行ってきました。
亡くなった最愛のご主人と息子さんの分までもと、故郷の喜びを誉れとし、地域に寄り添って生き抜いてきたのです。
今では卒園生が父母となり、二世代目の子どもたちも入園して、明るい笑い声が地域に響いています。
「地域のお役に立てることに感謝、感謝です」と、婦人は笑顔で語っていました。
望々と
太平洋の
広さより
慈愛の広き
高知の人たれ
高知には、山清く、川清く、海清く、何ものにも代え難い自然の美が備わっています。
日本三大美林の一つと称される魚梁瀬(やなせ)杉、日本を代表する清流・四万十川、その源流域の津野町や檮原町(ゆすはらちょう)等に広がる四国カルストの美景、また室戸岬などへ延びる長い海岸線から望む太平洋の大景観があります。
さらに、高知には、「おもてなし」という心の美が光っています。
全国の県庁で唯一「おもてなし課」があるように、訪れた人々を真心で迎えるホスピタリティーの精神が、高知に満ちているのです。
「おもてなし」には、目に見える「モノ」と、心を表す「コト」があり、とくに心のこもった「コト」のサービスが重要であると言われます。心は目には見えません。しかし相手を思う心は、必ず心に通じていくものです。
「おもてなし」の語源の一つは「裏表なし」とされます。そこに、親切や誠実という「志」が、高知の伝統の心として清らかに流れているように感じるのは、私一人ではないでしょう。
高知には、自然と人間、人間と人間が共生し育んできた、豊かな農があり、食があり、文化があります。
高知出身の近代日本の科学者・寺田寅彦博士は、大好きだった祖母の姿で最も懐かしく思い起こすのは、糸車を廻している姿だと綴っています。婦人たちは糸車を廻し手織機で織物を織るのを誇りと楽しみとしていました。そこには、どんな娯楽も敵わない「物を作り出すことの喜び」があったからです。
地味であってもよい、愛する人のため、愛する郷土のために、何か価値あるものを作り出そうと努める女性の働きに、どれほど皆が支えられてきたことか。それが、どれほど尊く気高い振る舞いであることか。
今、そうした祖父母や父母たちの志を受け継いで、高知のさらなる繁栄を志す若い世代が、仲良くスクラムを組んで、立ち上がっています。
「ああ紅の 朝明けて」「ああ暁鐘を 打て 鳴らせ」と高らかに歌い、新しい志国の夜明けを目ざしながら!
高知の県民歌には、未来に進む土佐の凛とした心意気が表れています。
「築き興さん 弥栄(いやさか)の土佐
光りはもゆる 光はみつる」
「高知」——その名も「高き知恵」の大地は、希望の光り輝く大地「光地」でもあります。そしてまた、幸福の心薫る大地「幸地」でもあるのです。
この憧れの南国高知の天地に、平和の光あれ、勝利の幸あれと、私も妻も祈る毎日です。
晴れ晴れと
幸福(さち)の太陽
我が胸に