2021年9月7日火曜日

2021.09.07 わが友に贈る

全民衆の幸福を祈り
苦悩する「一人」に関わる。
これが創価の誇りだ!
安穏な社会の構築へ
粘り強く対話に挑もう!

新池御書 P1439
『かかる悪所にゆけば王位将軍も物ならず獄卒の呵責にあへる姿は猿をまはすに異ならず、此の時は争か名聞名利我慢偏執有るべきや』

【通解】
死後の地獄等という苦悩の世界に行ったならば、王の位も、将軍の位も、何の役にも立たない。獄卒の責めにあう姿は、猿回しに回される猿と変わらない。こうなった時は、どうして名聞名利や我慢偏執の心でいられようか。

【先生の指導】
王様や将軍の地位など、死後の世界では、何の力もない。にもかかわらず、世間の欲望に執着して、正しき仏法に背くならば、その人の末路は、あまりに哀れであり、愚かである。
このことを、よくよく考え、妙法を信じていくべきであるとの大聖人の御叱責とも拝せられるであろう。
この生命の厳粛な因果の理法からは、だれ人も逃れることはできない。それは、いくら遠くに逃げようとしても、地球の外には、ましてや宇宙の外には行けないのと同じなのである。

名字の言 "心の距離"を縮める語らい 2021年9月7日
大学進学で上京した数十年前のこと。公衆電話で実家に連絡した時、10円玉が次々と落ちる早さに驚いた。実家からの小包が、発送から到着まで何日もかかったことにも閉口した。身近なことに故郷の遠さを実感。と同時に、ありがたさも感じていた▼今年の夏、帰省したくてもできなかった人たちは、望郷の念を強くしただろう。募る思いはその人にとって、「会う」ということが、いかに重要な意味を持っているかの証しでもある▼広宣流布は、一人一人のもとへ幾度となく足を運び、直接会って励まし合い、共に前進することで築かれてきた。日蓮大聖人も「面にあらずば申しつくしがたし」(御書1099ページ)などと、顔を合わせて語らうことの大切さを教えられている▼一方で、大聖人は実際には会えない門下にも心を砕かれた。高齢のため、大聖人がおられる身延まで来られない女性門下には「あなたの身は佐渡でも、心はこの身延に来ています(会っているのと同じです)」(同1316ページ、趣意)と励まされた▼「会う」には、「2人以上の人間の間がなくなること」との意味もある。その"間"とは、実際の距離以上に、お互いの"心の距離"であろう。信じ合い、通じ合う心があればいい。

寸鉄 2021年9月7日
御書「朝朝・仏と共に起き夕夕仏と共に臥し」。日々新生の決意で広布に前進
鹿児島の日。皆が青年の心で"凱歌の秋"へ勇躍!歴史開く拡大を我らから
苦しい環境に支配されてはならぬ—恩師。試練を勝ち抜く人生の名優に!
家庭の蔵書数多い小中生ほど試験の正答率高く—調査。親子で繙く習慣を
教育の無償化を実現した公明党に敬意—大学学長万民が輝く社会へ死力を

☆明日を照らす テーマ:不動の信心
日蓮大聖人は門下に対して、障魔に負けることなく、不動の信心に励めば、揺るがぬ仏界の境涯を開くことができると教えられています。
池田先生は「学会は、日蓮大聖人の仰せ通りに死身弘法の実践を貫き、忍辱の鎧を着て進んできた。創価の師弟は、この不動の信心によって、すべてを勝ち抜いてきたのだ」とつづっています。
今回の「明日を照らす」は、「不動の信心」をテーマに学んでいきましょう。

◇兄弟抄
『心の師とは・なるとも心を師とせざれとは六波羅蜜経の文なり。設ひ・いかなる・わづらはしき事ありとも夢になして只法華経の事のみさはくらせ給うべし』(御書1088ページ)

◇師弟不二が勝利開く
【通解】わが心に対して師とはなっても、わが心を師としてはならない、とは六波羅蜜経の文である。たとえ、どんな煩わしい苦難があっても、夢の中のこととして、ただ法華経のことだけを思っていきなさい。

何かあれば揺れ動くような、凡夫の心を基準としては、仏の境涯を得ることはできません。
本抄は、日蓮大聖人が門下の池上宗仲、宗長兄弟と、その夫人たちに与えられたお手紙です。池上家は、鎌倉幕府に仕える有力な工匠でした。兄の宗仲は、法華経の信仰に反対する父から勘当を受け、社会的立場や経済基盤を失う危機に直面していました。一方で、弟の宗長は、信仰を捨てれば家督を譲り受ける状況にありました。ゆえに大聖人は、兄弟の信心が動揺することを心配され、激励されました。
「心の師」となるとは、確固不動の「法」を持つ生き方です。私たちでいえば、御本尊根本、御書根本の姿勢が「心の師」を求めることになります。そのために、「法」と私たちを結び付ける、仏法実践の師匠の存在が不可欠となります。自分中心ではなく、師弟不二の信心を貫いていけば、あらゆる苦難をも"一時の夢のようなもの"と悠然と見下ろしながら、前へ進んでいくことができると教えられているのです。
池上兄弟は、大聖人のご指導を実践する中で試練を乗り越え、信心に反対していた父を入信へと導きました。大聖人直結の創価学会には、いかなる烈風にさらされようとも、師と共に人生を切り開いてきた同志が数多くいます。いかなる時も、師の心をわが心とし、未来まで続く"勝利の物語"をつづっていきましょう。

◇四条金吾殿御返事
『賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽なり、をを心は利あるに・よろこばず・をとろうるになげかず等の事なり、此の八風にをかされぬ人をば必ず天はまほらせ給うなり』(別名「八風抄」、御書1151ページ)

◇全てを"追い風"に変え
【通解】賢人とは八風といって八つの風に侵されない人をいうのである。八つの風とは、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽である。おおよその意味は、利益があっても喜ばず、衰えても嘆かないなどのことである。この八風に侵されない人を、必ず諸天は守護されるのである。

"決して世間の毀誉褒貶や、目先の利害損得に振り回されてはいけない"
日蓮大聖人は四条金吾に、諭すように教えられました。
金吾は主君の江間氏を折伏したことから疎まれ、領地替えの命令を下されます。同僚からは「金吾は主君を軽んじている」などと讒言され、窮地に陥りました。金吾は、身の潔白を証明するため、主君に対して訴訟をしようとまで、思いつめるようになりました。本抄は、これらの報告を聞かれた大聖人の御返事になります。
「八風」とは、人々の心を動かし、仏道修行を妨げる8種類の働きのことです。この「八風」には、一般的に人々が望み求める「四順」と、いやがり避ける「四違」があります。人から褒めたたえられることで、慢心を起こして信心に励むことを怠れば、魔に付け入られてしまいます。また、軽蔑や悪口を受けることで前進をやめてしまえば、成仏への道を閉ざしてしまいます。風が吹けばなびくように、自身を取り巻く環境に流されるのではなく、何があっても広布に歩む人を、必ず諸天が守るとの仰せです。
その後、大聖人のご指南通り、状況や感情に左右されることなく「賢人」の振る舞いを重ねた金吾は、信頼を回復し、以前の3倍の領地を賜りました。
信心の実践を貫けば、全てのことを、人間革命への"追い風"に変えていくことができるのです。

2021年9月6日月曜日

2021.09.06 わが友に贈る

◇今週のことば
「礼儀いささか・
をろかに思うべからず」
乱世なればこそ
誠実の振る舞いで開け!
信念の人間外交で勝て!
2021年9月6日

富木殿女房尼御前御書 P990
『むかしはことにわびしく候いし時よりやしなはれまいらせて候へばことにをんをもく(恩重く)をもいまいらせ候』

【通解】
昔、特に不自由であった時から御供養をお受けしてきたので、貴女の御恩をまことに重く思っています

名字の言 勇気と感動をくれた東京パラリンピック 2021年9月6日
大空に緑色の線を引く青色の飛行機。大地に咲く青い朝顔の花。それらを母子が見つめている——。絵の題名は「ブルーインパルスとあさがお」。小学1年の少女部員が、東京パラリンピックの開幕に合わせて飛行したブルーインパルスを見て描いた▼勇気と感動を与えてくれたパラリンピックが閉幕した。人間の強さや無限の可能性を示した選手たちの雄姿は、言葉では言い表せない努力、努力の結晶だったに違いない▼「両手足がないフェンシング選手」と呼ばれる、イタリアのビオ選手は「自分を信じてハードワークをすればやりたいことは何でもできる」と。「不可能はないということを証明したい」と言うのは、卓球に出場したエジプトのハマドトゥ選手。両腕がない彼は足の指でボールを挟んでサーブのトスをあげ、口にくわえたラケットで打つ▼「レースでの強さだけでなく、私の折れない心(レジリエンス)を見てほしい」とは、陸上・車いすのクラスのメダリスト、アメリカのマクファーデン選手。彼女のモットーは「私にはできる」(選手の言葉はNHKのHPから)▼一筋の飛行機雲のように、誰かの心に人生の"光路"を残したい。ブルーインパルスの合言葉は「創造への挑戦」である。

寸鉄 2021年9月6日
学会の対話から多様な人と結び合える事を学んだ—学長。共生世紀の主役
誰が何と言おうと同志と一緒に前へ—恩師。皆で今できる挑戦を粘り強く
「我が身の外に仏無し」御書。自分が祈り、自分が変わる。ここに広布の魂
10分多く歩くだけで死亡リスク低下と。体動かす習慣を賢く。健康のため
子のネット利用時間が増—調査。依存化せぬよう規則決めを。親子で話し

〈社説〉 2021・9・6 躍動の東京パラが閉幕
◇皆が伴走者で「共生」の社会に
「スリーアギトス」——赤・青・緑の三本の曲線からなるパラリンピックのシンボルマークの名称だ。三色は国旗で最も多く使用されている色で、曲線は「動き」を象徴し、「アギト」はラテン語で「私は動く」という意味である。
約4400人の選手が躍動し切った、第16回夏季パラリンピック東京大会が5日閉幕した。
閉会式のコンセプトは「Harmonious Cacophony(調和する不協和音)」。「違いがあることで対立が生じるのではなく、新たな未来が生まれていく」との意味を込めたという。多様性を認め合う「共生」という、パラリンピックのテーマを感じる演出だった。
また5日は、マラソンT12(視覚障がいのある人のクラス)、通称ブラインドマラソンが行われ、女子では道下美里選手が金メダルを獲得した。レースをテレビで観戦していると、「GUIDE」と書かれたゼッケンを着け、選手とロープを握り合いながら走る人の姿があった。伴走者とも呼ばれている人たちである。
道下選手はレース後のコメントで「最高の伴走者と最強の仲間がいたので、ここにたどりついたと思っている」と述べていた。
ブラインドマラソンにおいて、伴走者はとても重要だ。女子マラソンT12の世界記録は2時間54分13秒、今回の優勝タイムは3時間0分50秒である。これだけのスピードで走りながら、伴走者は道案内だけではなく、ペースメーカーとなり、能力を最大限に引き出す励ましの声掛けなども行う。
二人を繋ぐロープは「きずな」とも呼ばれ、このロープを通してお互いの調子や感じていることまで伝わるという。まさに、信頼関係によってドラマが生まれるのがブラインドマラソンだ。
「伴走者はレースを共に走るだけの存在ではない。誰かを応援し、その願いを叶えようと思う者は、みんな伴走者なのだ」(浅生鴨著『伴走者』講談社文庫)——同競技を題材にした小説の一節だ。
御書に「植えた木であっても、強い支柱で支えれば、大風が吹いても倒れない」(1468ページ、通解)との印象的な例えがある。支え合うことがどれほど大切か。
私たちは、一人だけで生きていくのは難しい。だからこそ、皆で支え合い応援し合い、皆が誰かの伴走者として、一人一人が輝ける「共生」の社会を築いていきたい。

☆共生の地球社会へ〜仏法の英知に学ぶ テーマ:貧困問題
登場人物
【ミライさん】好奇心旺盛な女子部員。世の中の出来事について、父・ホープ博士と語り合うことを楽しみにしている。
【ホープ博士】勉強熱心な壮年部員。毎月1回、家族と一緒に教学を研さんしている。「博士」はニックネーム。本業は会社員。

◇現実を見つめ、行動の一歩を
ミライ 東京オリンピック開会式で、バングラデシュの経済学者ムハマド・ユヌス氏に「オリンピック月桂冠賞」が授与されたね。
アスリートを支えるなど、スポーツ界での社会貢献活動が評価されたようね。氏は、貧困問題でも知られているね。

ホープ 世界最貧国といわれ、大飢饉で苦しむ祖国の窮状を目の当たりにしたユヌス氏は、貧しい人々の自立を促すために、少額の資金を無担保で融資する取り組みを始めたんだ。その資金を元手に技能を生かした仕事が新たに生まれ、所得が創出されるようになったんだよ。

ミライ ユヌス氏と、氏が創設した銀行は、貧困軽減に大きく貢献したとして、2006年(平成18年)にノーベル平和賞を受賞したよね。

ホープ 今でも世界人口の1割に当たる、約7億人が1日1・9ドル(約207円)未満の生活を強いられているんだよ(本年2月現在)。
住む家がなかったり、食料が買えなかったりするなど、生きていくために必要最低限の生活ができない状態を「絶対的貧困」というんだ。
こうした極度の貧困に苦しむ人の割合は、1990年に比べ3分の1以下まで減少してきたけど、まだまだ深刻なんだ。

◇人権の究極の否定
ミライ 国連が進めるSDGs(持続可能な開発目標)では、2030年までに世界中で極度の貧困にある人をなくすことや、さまざまな次元で貧困ラインを下回っている人の割合を半減させることを目標にしているよ。
けれども、"コロナ禍の影響で、貧困撲滅の目標達成は困難な状況"と報道されているね。

ホープ さらに、地域差なども課題なんだよ。特にサハラ以南のアフリカ地域や南アジアが深刻で、極度の貧困状態で生活している人の8割を占めているんだ。また、女性は男性と比べて雇用の機会も少ないから、貧困状態に陥りがちだ。

ミライ そうした地域では、農業を主な収入源としている人が多いから、気候変動や自然災害の影響を受けてしまうと、さらに貧困は深刻化してしまう。紛争や難民、教育問題などにも、貧困は影響しているよね。

ホープ ユヌス氏は「貧困は運命をコントロールしようとするあらゆるものを人々から奪うため、人権の究極の否定になる」(『貧困のない世界を創る』猪熊弘子訳、早川書房)と述べているよ。
これは大切な視点だね。貧困は人間から、幸福になるチャンスどころか、生きる希望をも奪ってしまうことが、根本的な問題なんだよ。

ミライ 当然ながら具体的な政策や取り組みも一層求められるけれど、一人一人の"心の変革"も大切だよね。

◇平和を願う心
ホープ ここで、釈尊の出家の動機とされる「四門遊観」の説話を学ぼう。
——王族として裕福な暮らしをしていた釈尊が、城門から出た時に目にしたのは、病や老いを抱えて苦悩する人々や、道端で亡くなっている人の姿だったんだ。釈尊は、人は誰しも生老病死の苦しみから逃れられないことを感じたんだよ。
池田先生は、多くの人が生老病死の苦しみを"今の自分とは関係がない"と捉えて、苦悩する人々を忌み嫌うことに、釈尊は胸を痛めたのではないかと、鋭く考察されたんだ。

ミライ 釈尊の慈悲が感じられる話だね。

ホープ 先生は続けて、次のように語られているよ。
「釈尊が洞察した、老いや病や死を自分に関係がないものとして厭い、苦しみを抱える人に冷たく接してしまう心理——。それはまた、貧困や飢餓や紛争で苦しんでいる人々を、自分が直面する問題ではないからと意識の外に置いてしまう心理と、底流において結びついているのではないかと思えてなりません」(第44回「SGIの日」記念提言)

ミライ 世界で何が起こっているのか、人々がどのように苦しんでいるのか、自分から知る努力をしないといけないね。つらい現実から目を背けたままだと、"自分さえ良ければ……"といったエゴイズムに陥ってしまいかねないんだね。

ホープ 日蓮大聖人は、「自身の安心を考えるなら、あなたはまず社会全体の静穏を祈ることが必要ではないのか」(御書31ページ、通解)と、自分の安らぎのみを願うのではなく、民衆が生活を営む基盤である社会の安定を呼び掛けられているよ。

ミライ 社会を離れて、仏法はないんだね。

ホープ その通りだよ! 「自分だけの幸福もなければ、他人だけの不幸もない」との先生の言葉を心に刻んで、世界の平和と安定を願う"心"を一人一人の胸中に確立していくのが仏法者の生き方なんだよ。世界の安穏を祈る心は、現実を直視する勇気となり、そこから解決への「行動の一歩」が生まれるはずだよ。

◇御文
『汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祷らん者か』(立正安国論、31ページ)

◇メモ
日蓮大聖人が、民衆の幸福と社会全体の静穏、世界平和を願われ、認められたのが「立正安国論」です。
その中で、民衆が生きる基盤となる社会の安穏を祈ることを教えられています。
そこには、自分だけの幸福や安全も、他人だけの不幸や危険もないという仏法の哲理が輝いています。
混迷の時代を変革するために、「自他共の幸福」を願うのが仏法者の姿勢なのです。

[コラム:"いま"を知る]誰も置き去りにしない
ある大乗仏典には、勝鬘夫人という女性が、釈尊に誓いを述べる場面が描かれている。「私は、孤独な人、不当に拘禁され自由を奪われている人、病気に悩む人、災難に苦しむ人、貧困の人を見たならば、決して見捨てません。必ず、その人々を安穏にし、豊かにしていきます」。彼女は生涯、苦悩にあえぐ人のために、行動し、誓願を貫いた。
池田先生は「国連を支援することは、勝鬘夫人に象徴される菩薩道的生き方の一つの帰結」と述べている。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の基本理念は、「誰も置き去りにしない」。国家の枠を超えた一人の「人間」への温かなまなざしは、大乗仏教と深く共鳴している。
国連は、人間の尊厳を脅かす紛争や飢餓など、地球規模の課題を解決するために創設された。生命尊厳の妙法を持つ私たちは、国連を中心とした市民社会の連帯を広げるべく、これからも草の根の活動を推進していく。

2021年9月5日日曜日

2021.09.05 わが友に贈る

法華経の行者を
諸天は必ず守護する。
決めて・祈って・実践!
信心の基本に徹し
大歓喜の劇を綴ろう!

松野殿御返事 P1382
『何に賎者なりとも少し我れより勝れて智慧ある人には此の経のいはれを問い尋ね給うべし』

【通解】
どんなに社会的身分の低い者であっても、仏法のことについて、少しでも自分より優れ、智慧のある人に対しては、この経のいわれを問い、求めていくべきである。

名字の言 "あなたの奮闘を私は見ていますよ" 2021年9月5日
吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞など数多くの賞を受けた作家の帚木蓬生氏。福岡県でメンタルクリニックを開業する精神科医でもある▼氏の診療所の看板には「心身の健康よろず相談引き受けます」とあるそうだ。そのせいか、診療の場が身の上相談になることも多い。生活のままならない状況を聞き続け、"困りましたね"と一緒に悩むことしかできない場合もある▼だが、「精神医療はこれが王道ではないか」と氏は語る。人の知らない所で苦労するのは誰もがつらいが、それを知っている人がいれば、耐えることができる。患者も「あなたの苦労はこの私がちゃんと知っていますという主治医がいると、耐え続けられます」と(『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』朝日選書)▼友の悩みを聞く際、的確な助言や答えが見つからない場合がある。すぐに解決できない問題であっても、じっくり耳を傾け、思いを知る努力を続けたい。大切なのは"あなたの奮闘を私は見ていますよ"との聞く側の姿勢であろう▼御書には「植えた木であっても、強い支柱で支えれば、大風が吹いても倒れない」(1468ページ、通解)と仰せだ。同苦の心で寄り添い続ける"強い支え"でありたい。

寸鉄 2021年9月5日
「一は万が母といへり」御書。一人を大切に。一人を味方に。これ勝利の要
女性部・白ゆり合唱団の結成の日。清き声で同志に希望を!尊き心に感謝
「勇気を出して動いた分、仏縁が広がる」戸田先生。さあ電話一本も真剣勝負
東京パラが閉幕。感動をありがとう!人間の力は偉大。壁破る挑戦、我らも
きょうまで防災週間。命守る基本は自助。家庭で非常持ち出し袋等を確認

☆御書の旭光を 第51回 広布を担い立つ主体者たれ
〈御文〉
『大魔のつきたる者どもは一人をけうくんしをとしつれば・それをひっかけにして多くの人をせめをとすなり』(上野殿御返事、1539ページ)

〈通解〉
魔に付け入られた者たちは、一人を説き落として退転させ、それをとっかかりにして、多くの人を責め落とすのである。

〈池田先生が贈る指針〉
青年門下へ広宣流布の陣列を守り抜けと託された御聖訓である。悪知識に攪乱させてはならない。魔は魔と見破れば退散する。一人一人が広布の主体者として、巌の如く何ものにも紛動されず屹立するのだ。
御本仏に直結する正義の和合の学会である。宝の同志を励まし支え、異体同心の大団結で強く賢く朗らかに!

☆大学校生とナットクTALK テーマ:人間関係の悩み
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「人間関係の悩み」。3カ月前に異動となり、新たな部署で奮闘する佐山ニュー・リーダーが、中村団長に不安を打ち明けます。

登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
佐山ニュー・リーダー メーカー勤務で、入社6年目の28歳。

Q.職場でどう思われているか不安
A.自分らしく輝けるのが信心
中村区男子部大学校団長 お盆休みでリフレッシュできたかな?

佐山ニュー・リーダー 実は最近、職場に行くことを考えると気が重いんです。

中村 工場勤務から営業職になったんだよね。先日は「営業目標が達成できた」と話してくれていたけれど、何かトラブルでも?

佐山 いえ、これという失敗はないんです。でも、上司や同僚が優秀で、気後れしてしまうというか……。"自分はどう思われているんだろう?"と考えると、仕事の質問も、雑談も、声を掛けにくくて。自分が神経質な性格だから余計に嫌になるんです。

中村 職場では、特に人間関係は悩みが尽きないよね。鎌倉時代、日蓮大聖人の弟子の四条金吾も、主君の江間氏との関係に悩んだ。少し次元は違うけれど、今でいう上司と部下の関係にも通じるかもしれないね。

佐山 どんな悩みですか?

中村 金吾が江間氏を折伏したことがきっかけで疎まれ、遠ざけられてしまったんだ。さらに金吾に嫉妬していた同僚たちのウソを信じた江間氏から、信仰を捨てるように迫られ、領地を取り上げられそうになった時期もあったんだよ。

佐山 か、かなりハードですね。

中村 でも、金吾は「主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ」(御書1173ページ)との大聖人の仰せの通り、主君に誠実に仕えた。後に、江間氏からの信頼を勝ち取り、従来の領地の3倍の広さに当たる、新たな領地を得たんだよ。

佐山 自分を疎む上司にすら誠実を尽くすって、すごいなあ。

中村 そうだね。金吾の姿に学ぶことは"人を思い、祈る中で、自分も大きく成長できる"ということだと僕は思う。それに小説『新・人間革命』の中で山本伸一会長が、"細かいことを気にする性格の人が信心に励むとどうなるか"を例に、こう話しているよ。「細心であるという性格は変わりません。しかし、人に言われたひとことを真摯に受けとめ、自分を向上させる糧にしていくようになります。また、他人の小さな欠点に気づくことは同じですが、その欠点を自分はどうやって補ってあげられるかという心配りができるようになる。さらに、他人の長所にも気づくようになります」(第27巻「激闘」の章)と。だから大丈夫。佐山君らしく輝ける信心なんだ。

佐山 希望が湧きました。祈ることから、僕も頑張ってみます!

2021年9月4日土曜日

2021.09.04 わが友に贈る

友情の拡大が広宣流布!
心通わせる交流が
社会に活力を送る。
電話やSNSも活用し
希望の言葉を届けよう!

持妙法華問答抄 P466
『生涯幾くならず思へば一夜のかりの宿を忘れて幾くの名利をか得ん、又得たりとも是れ夢の中の栄へ珍しからぬ楽みなり』

【通解】
生涯はいくばくもない。思えば、この世は一夜の仮の宿であることを忘れて、どれほどの名利を得ようというのか。また得たとしてもこれは夢の中の栄えであって、珍しくもない楽しみである。

名字の言 人間を蘇生させる"心の絆" 2021年9月4日
ホームレス支援をしているNPO法人で活動してきた友の話を聞き、感銘を受けた▼仕事や住まいを失って孤立した人も、粘り強く寄り添い支え続ければ、やがて元気になる。自らの人生の役割を見いだしてからは、今度は自分が支援する側になって活動し始めることが多いという。「なぜ困窮者を支援するのか。それは人間を蘇生させる"心の絆"の尊さを実感できるからです」▼佐賀県・大町町に住むある一家は1990年7月、2019年8月に続き、本年8月、豪雨災害に見舞われた。1度の被災でも衝撃は大きいはず。それが今回で3度目である。全面リフォームしたばかりの自宅が損壊し、思い入れの深い物品も失った。心痛はいかばかりだろう▼そんな一家のもとへ次々と同志が「かたし隊」になって駆け付けてくれた。「ひもじか思いなんか絶対にさせんけんね」と汗だくで救援物資を届けてくれた人も。さらに池田先生から真心の伝言が届き、家主の壮年は目を真っ赤にして決意していた。「必ず復活してみせます。見ていてください」▼長引くコロナ禍、相次ぐ自然災害……。打ち続く困難に誰一人負けぬよう、心の絆を強める対話に挑みたい。励ましは「万の力」であることを示す時である。

寸鉄 2021年9月4日
「苦しいことがあっても明朗であれ」恩師。断固勝つ!究極の楽観主義で
東京・青梅青年部の日。広布の新天地から後継の人材が陸続!先頭を走れ
楽しみは行動に伴って生まれる—哲人。踏み出せば心が軽く。殻破ろう!
気象災害50年間で5倍、今後も増加と。地球温暖化対策は急務。変革の時
季節の変わり目。食事・休息等、賢くリズム整え前進を。健康が勝利の礎

〈社説〉 2021・9・4 「人新世」の時代と「人間革命」
◇地球の新たな進路を示す思想
地層などに含まれる化石などによって区分した年代を「地質時代」という。約1万年前から現在までは「完新世」と呼ばれる。
ノーベル化学賞を受賞した大気化学者のクルッツェン氏は、この地質時代に新たな区分を考案した。「人新世」といい、"人類の活動が、地球規模で影響を及ぼすようになった時代"と定義される。
現代文明は有限な資源を大量に消費し、大量にモノを生産し、大量に廃棄してきた。そして、大量に二酸化炭素を排出し、大量の汚染物質を海洋や大気に広げてきた。人類の活動によって生じている地球的危機が、気候変動である。
環境学者のヨハン・ロックストローム氏は近年、「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」という概念を提唱した。氏の研究によれば、気候変動はすでに、地球の限界を超えている。氏は"今すぐに行動の決断を"と強く訴える。
先日、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が公表した報告書は、温暖化の原因が人間の活動と初めて断定した。産業革命以降の気温の上昇が、過去2000年以上の間で例がない水準であるとも述べている。
国内では、今夏の全国各地の記録的な大雨のように、毎年、甚大な気象災害が発生している。手をこまねいている時間はない。
気候変動は技術的、政策的な側面で社会の挑戦課題である。と同時に、人間一人一人の「生き方の変革」が求められている。
世界的なシンクタンクであるローマクラブは、持続可能な発展のために、人類が「新しい世界観と新しい思想を確立するという挑戦に直面している」と指摘する。「新しい世界観」「新しい思想」こそ、創価の人間革命の哲学——これが、私たちの確信である。
池田先生とローマクラブの創立者・ペッチェイ博士との対談集『21世紀への警鐘』(邦題)は、博士の言葉で締めくくられている。
「人間革命こそが、新しい進路の選択と、人類の幸運の回復を可能にする積極的な行動の鍵なのであり、したがって、われわれは人間革命を推進すべく、力の及ぶかぎりあらゆる手を尽くさなければなりません——手遅れにならないうちに」
人間革命の哲学を、「人新世」の確かな時代精神とするために、私たちは対話の歩みを続ける。焦らず、しかし、倦まず、弛まず。

☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第3回 信越
本年は、「桂冠詩人」の称号が池田先生に贈られてから40周年。連載企画「勇気の舞 凱歌の行進」では、先生がつづった長編詩を紹介します。第3回は、信越の同志に詠んだ「栄光の到達へ 勝利の前進を!」(2003年)です。

◇正義と真実の師子吼を
「鉄は炎打てば
剣となる
賢聖は罵詈して
試みるなるべし」

これは
信越で綴られた
佐渡御書の御聖訓である。

◆◇◆

対話の戦人として
そしてまた
言論の闘士として
正義と真実を師子吼し
強烈な感動の炎を放ちゆく
わが勇敢なる
信越の盟友よ!

◆◇◆

忍難弘通の御本仏が
幾万歩を歩まれ
その魂魄を留められた
正義の戦闘は
この信越の
生命の大道にある。

君の歩みは
不正なる権力も
傲慢な歴史も
鬼畜の如き中傷も
激しい怒りをもって
踏みつけていく
勇壮なる
黄金の炎の道だ!

おお 越後路と
そして信濃路は
万年への源流の道!
ここに
誉れの師弟の道があるのだ。

◆◇◆

それは
決然たる強力な攻勢の道!
さらには
完全勝利への 
不撓不屈の道なのだ。

信越の天地で
師弟に生き抜く門下を
大聖人は讃えられた。
「金は大火にも焼けず
大水にも漂わず朽ちず・
鉄は水火共に堪えず・
賢人は金の如く
愚人は鉄の如し・
貴辺 豈 真金に非ずや」

わが信越の同志の
真金の信心こそ
広布永遠の鑑と
輝きゆくに違いない。

◆◇◆

おお 
信越!
今日も進歩だ。
今日も勝利だ。

おお
信越の同志よ!
自分自身の
誉れある歴史のために
今日も闘争だ。
今日も前進だ。

そして
思い出多き
王座の汝自身を
創りゆくのだ!

☆大学校生とナットクTALK テーマ:人間関係の悩み
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回のテーマは「人間関係の悩み」。3カ月前に異動となり、新たな部署で奮闘する佐山ニュー・リーダーが、中村団長に不安を打ち明けます。

登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
佐山ニュー・リーダー メーカー勤務で、入社6年目の28歳。

Q.職場でどう思われているか不安
A.自分らしく輝けるのが信心
中村区男子部大学校団長 お盆休みでリフレッシュできたかな?

佐山ニュー・リーダー 実は最近、職場に行くことを考えると気が重いんです。

中村 工場勤務から営業職になったんだよね。先日は「営業目標が達成できた」と話してくれていたけれど、何かトラブルでも?

佐山 いえ、これという失敗はないんです。でも、上司や同僚が優秀で、気後れしてしまうというか……。"自分はどう思われているんだろう?"と考えると、仕事の質問も、雑談も、声を掛けにくくて。自分が神経質な性格だから余計に嫌になるんです。

中村 職場では、特に人間関係は悩みが尽きないよね。鎌倉時代、日蓮大聖人の弟子の四条金吾も、主君の江間氏との関係に悩んだ。少し次元は違うけれど、今でいう上司と部下の関係にも通じるかもしれないね。

佐山 どんな悩みですか?

中村 金吾が江間氏を折伏したことがきっかけで疎まれ、遠ざけられてしまったんだ。さらに金吾に嫉妬していた同僚たちのウソを信じた江間氏から、信仰を捨てるように迫られ、領地を取り上げられそうになった時期もあったんだよ。

佐山 か、かなりハードですね。

中村 でも、金吾は「主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ」(御書1173ページ)との大聖人の仰せの通り、主君に誠実に仕えた。後に、江間氏からの信頼を勝ち取り、従来の領地の3倍の広さに当たる、新たな領地を得たんだよ。

佐山 自分を疎む上司にすら誠実を尽くすって、すごいなあ。

中村 そうだね。金吾の姿に学ぶことは"人を思い、祈る中で、自分も大きく成長できる"ということだと僕は思う。それに小説『新・人間革命』の中で山本伸一会長が、"細かいことを気にする性格の人が信心に励むとどうなるか"を例に、こう話しているよ。「細心であるという性格は変わりません。しかし、人に言われたひとことを真摯に受けとめ、自分を向上させる糧にしていくようになります。また、他人の小さな欠点に気づくことは同じですが、その欠点を自分はどうやって補ってあげられるかという心配りができるようになる。さらに、他人の長所にも気づくようになります」(第27巻「激闘」の章)と。だから大丈夫。佐山君らしく輝ける信心なんだ。

佐山 希望が湧きました。祈ることから、僕も頑張ってみます!

2021年9月3日金曜日

2021.09.03 わが友に贈る

医療・福祉・教育など
命と生活を支える方々の
懸命な奮闘に感謝!
個々の状況に十分配慮し
「ありがとう」と声掛けを。

諸法実相抄 P1361
『行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』

【通解】
行学の二道を励んでいきなさい。行学が絶えてしまえば仏法はなくなってしまう。自分も実践し、人にも教え、勧めていきなさい。
行学は信心から起こるのである。力があるならば、一文一句であっても人に語っていきなさい。

名字の言 可能性を広げた女性部員の励まし 2021年9月3日
どんな分野でも才能を開花させる最たるものは、本人の努力だ。だが、自身の可能性に気付くきっかけは、他者の関わりが大きく影響すると思う▼ある女性部員は未来部時代、教員になるとの夢を、家の経済事情で諦めていた。しかし、高校3年の時、池田先生と出会って励まされ、未来を開く挑戦を決意。苦学の末、高校教師となった▼その婦人がある年、受け持ったクラスに欠席がちな男子生徒がいた。彼は何事も空回りする自分に悩んでいた。婦人は「まず一つ、打ち込めるものを見つけ、そこを突破口にしよう」と励ました。それから彼は、目前の課題に挑んでは可能性を広げていった▼男子生徒は卒業後も婦人を恩師と慕い、度々相談に来た。そんな彼に試練が。病の後遺症で車いす生活に。婦人は、失望する彼を励まし続けた。彼はテレビでロンドン・パラリンピックを見て、車いす陸上を知り、そこに人生の再起を懸けた。必死の努力は実り、今夏の東京パラリンピックで彼は2種目で金メダルを獲得した▼婦人は日々、教育現場で感激を新たにするという。「これから伸びゆく可能性を秘めた生徒が、こんなにもたくさんいる!」と。"励ましの連鎖"は、さらなる未来の大輪を爛漫と咲かせていく。

寸鉄 2021年9月3日
戦いが始まったら全員が師子となれ—戸田先生。リーダーの勢いで波動を
「スポーツ部」発足の日。不屈の挑戦の先に栄冠!人々に希望送る雄姿尊し
迅速な「報告・連絡・相談」が前進の要。多難の時こそ異体同心のスクラムで
子どもを乗せた自転車の事故に注意。ヘルメット・ベルト着用等で命守ろう
「頼れる近隣の人いる」は15%—60歳以上への調査孤立を防ぐ声掛け今こそ

☆御書の旭光を 第50回 「師弟の鑑」として厳然と
〈御文〉
『名聞名利を捨てて某が弟子と成りて我が身には我不愛身命の修行を致し・仏の御恩を報ぜんと面面までも教化申し此くの如く供養等まで捧げしめ給う事不思議なり』(松野殿御返事、1381ページ)

〈通解〉
名聞名利を捨てて、日蓮の弟子となり、わが身には「我不愛身命」の修行をして、仏の御恩を報じようと人々を導き、このように供養をささげるようになったことは、不思議というほかない。

〈池田先生が贈る指針〉
社会の風圧にも怯まず戦う壮年への御賞讃だ。師と共に、名聞名利などかなぐり捨てて、同志を厳護する黄金柱である。
師匠に勝利でお応えする——この報恩の一念ほど強いものはない。嵐の如き世相だからこそ、厳然たる信念の船長の名指揮が光る。
壮年部の共戦の友よ、「師弟は深くして楽し」と後世の鑑の歴史を!

☆ONE GOSHO この一節とともに! 法華初心成仏抄
◇堂々と信念を語れ
学会創立100周年に向けた"勝負の10年"の初陣となる本年。立正安国の凱歌の秋を勝ち飾るべく、男子部は勇気の拡大に挑んでいる。今回は、日蓮仏法の対話の姿勢を学ぶ。

◇御文
『とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし、信ぜん人は仏になるべし謗ぜん者は毒鼓の縁となって仏になるべきなり』(御書552ページ)

◇通解
とにもかくにも法華経を強いて説き聞かせるべきである。信じる人は仏になり、謗る者は毒鼓の縁となって仏になるのである。

◇背景
本抄を執筆された年月日、与えられた人物について、詳細は分かっていない。
内容から、かつて念仏を唱えていた女性信徒か、あるいは、いまだ念仏への未練を残している女性に対して、法華経信仰の基本を教えられた書であると推測される。
本抄は問答形式で展開され、信仰の核心に当たる唱題の深義と功徳を示すとともに、相手の機根や反応に翻弄されることなく、積極果敢に仏法を説いていくことを教えられている。

◇解説
"せっかく法華経を説き聞かせても、信じようとしない人は、かえって正法を誹謗し、その罪で悪道に堕ちてしまうのではないか"——今回学ぶ御文は、日蓮大聖人が、門下が抱くであろう疑念を思いやられ、つづられた箇所である。
まず大聖人は、どんな人に対しても「強いて説き聞かせるべきである」と断言される。「強いて」とは、"強引に"ではなく、"あえて"との意味である。相手の反応に右往左往するのではなく、自ら進んで、"あえて"正義を語っていく。これが、大聖人が示される対話の姿勢である。
それはなぜか。続く御文で大聖人は、法華経を素直に信じる者は、そのまま成仏できることに加え、反対に誹謗中傷する者も、それが「毒鼓の縁」となって仏になると記されている。
「毒鼓」とは、毒を塗った太鼓のことで、涅槃経には、この音を聞く者は皆、死に至ると説かれている。
ここでいう「死に至る」とは、「煩悩が死ぬ」ことの譬えで、相手の好むと好まざるとにかかわらず、正法を耳にすれば、必ず成仏に至ることを教えられているのである。本抄には、「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(御書552ページ)ともつづられている。私たちが日々、実践する対話運動は、相手の生命にある仏性を呼び覚ます最極の善縁となると強く確信したい。
よって対話の根本にあるのは、どこまでも相手の幸せを第一に思う慈悲にほかならない。だからこそ、"あえて"とは言っても、こちらの意見を一方的に押し付けて事足れりとする強引な行動であってはならない。疑問や質問に真摯に向き合い、納得と共感を抱いてもらえるよう、粘り強く語っていく姿勢が重要になる。
時には、なかなか友人に思いが伝わらなかったり、反発されたりすることがあろう。
しかし大事なことは、そうした反応も受け止めながら、思いやりをもって正義を語れるかどうかである。
信心の眼で見れば、誠実に語り抜いた事実こそが、自身の福徳となるのはもちろん、相手を幸福の軌道へと導くことになるからである。
池田先生は、19歳で入信されて以来、果敢に対話に挑んでこられた。
心を込めて書いた手紙を全部送り返されたことや、"どうして、こんなに仏法を求めている人が少ないのか"と思ったことなどを、つづられている。
それでも先生は、出会った人たちが絶対に幸福になれるようにと祈り、誠実に対話と交流を続けてこられたのである。
その中で弘教が実った時の喜びや、一つ一つの語らいが全て黄金の財産となり、やがて"世界の知性"との対話に生かされていったことを教えてくださっている。
池田先生はつづられている。
「強いて、仏法の正義を訴えていくのである。相手の反応がどうあれ、妙法に縁させることが大事なのだ」
「『強いて』語るためには、何よりもまず、自分の臆病な心、弱い心を打ち破らねばならない。そうであってこそ、勇気をもって、悠然と楽しく対話ができる。その結実は、真心と執念で決まる」
師の闘争に連なる池田門下の誇り高き男子部として、一段と勇気と執念の炎を燃え上がらせ、自己の限界を破る対話拡大を果たそう!

2021年9月2日木曜日

2021.09.02 わが友に贈る

法華経とは将軍学なり!
リーダーは御聖訓を拝し
皆を励ましていくのだ。
広布と人生の逆転劇も
御書と共に進む中に!

四条金吾殿御返事 P1151
『賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、利衰毀誉称譏苦楽なり』

【通解】
賢人は八風といって八種の風に侵されないのを賢人というのである。八風とは、利(うるおい)・衰(おとろえ)・毀(やぶれ)・誉(ほまれ)・称(たたえ)・譏(そしり)・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)である。

名字の言 "三つの欲求"と心の健康 2021年9月2日
日々、やる気をもって生き生きとした生活を送るには、何が必要か。心理学博士の外山美樹氏は「三つのことが満たされる必要がある」と言う▼一つは"○○ができるようになりたい"という「有能感の欲求」。二つ目は"人とのつながりを感じていたい"と欲する「関係性の欲求」。そして"自ら行動を起こしたい"などの「自律性の欲求」。この三つの欲求は全ての人に備わっていて、それが満たされることで心の健康が保たれる▼さらに、これらの欲求は「他者との相互作用の中で充足される」と氏。自分の前向きな変化に気付いてくれる。自律性を支援し、見守り支えてくれる。そうした周囲のサポートが大切になると強調する(『勉強する気はなぜ起こらないのか』ちくまプリマー新書)▼感染症の急拡大が続き、社会全体に先の見えない不安が渦巻いている。先日の学会青年部と医学者による第22回会議では、そうした不安を一人で抱え込まず、周囲に援助や助言を求める方がいいと指摘していた。「"ちょっとした会話"が、頑張りすぎて疲れ果ててしまうことから自分を守ることになる」と▼人との関わりの中で、生命は力を増す。支え励まし合いながら、きょうも「共に」確かな一歩を踏み出そう。

寸鉄 2021年9月2日
「仏の説法をば師子吼と申す」御書。青年よ正義の対話を!言論の剣鋭く
「未来は精一杯努力する人たちのもの」哲学者。自分に勝ち、今日を勝て
9月は「食生活改善普及運動」。正しきリズムで!夏の疲れ残さずさあ勇躍
あおり運転、厳罰化1年で100件摘発。車載映像が証拠に。積極的な活用を
ストーカー被害者の声を公明が政策に反映—識者苦しむ人を全力で支えよ

〈社説〉 仏縁を結ぶ学会員の使命 2021・9・2
◇自他共に「真剣の一人」に
2年前、郊外の駅近くにタワーマンションが建った。続々と引っ越してくる入居者の中にも学会員がいて、新しいブロックが誕生することになった。
開催された初めての座談会。多くの人が初対面のため、一人一人が手書きの名札を付けて参加することに。最初はぎこちなかったものの、どこから来たかなど、全員が自己紹介するだけで予定時間をオーバー。終わる頃には拍手が相次ぐ盛り上がりを見せ、それぞれ連絡先を交換し合っていた。
新しい土地で暮らすのは不安もあるし、期待もある。皆が欲していたのは、何よりも人とのつながりだった。そんな中で新たな同志を支えた、近くに住む壮年部員がいた。
1人暮らしの彼は、いつも人の輪の中にいた。青年を見つけて団らんの場をつくっては耳を傾け、時に体験を語って聞かせた。自らの友人宅やなじみの店を一緒に歩きながら、会話が弾む。この地に池田先生とのどんな縁があるのか、どんな広布史を刻んできたのか。臨場感あふれる話しぶりで、今ここに立つ使命を新たな同志に引き継いでいた。
先日、その壮年部員は度重なるがんとの闘いの末に霊山へ旅立ったが、病床にあってもオンラインで会合に参加。広布に生き抜く尊貴な姿は、皆に感動を与えた。「皆に仏性があるように、誰とだって縁がある。こちら次第だよ」。コーヒーを飲みながら良い街にしたいと語っていた姿が、同志の胸に刻まれている。
池田先生の指導には、「環境がどうあれ、魂の『金の城の人』が一人いれば、『黄金の人材』さえ一人いれば、すべてを良き方向へ、幸福の方向へと開いていける。この『真剣の一人』を育て、『真剣の一人』に育ちながら、私どもは進んでいきたい」と。今、壮年が残した人の縁を結び直しながら、新たな対話拡大に励む同志が誕生している。
ことわざに「袖振り合うも多生の縁」と。すれ違う人でさえ偶然はなく、過去世からの宿縁によるという意味だが、縁は主体的な行動があってこそ生かされるものだろう。
人の幸福を祈って結んだ縁は、必ず地域を明るく照らす因となる。そこから偶然のこととは決して思えないような感動のドラマも展開していく。

☆随筆「人間革命」光あれ 平和を創る信念の対話 2021年8月24日
西日本を中心に、各地で続発した大雨災害に、心よりお見舞い申し上げます。
「立正安国論」に示されているように、「暴雨」は古来、「疫病」などと並んで、民衆にとって大きな「難」であります。
コロナ禍、自然災害……今も打ち続くこの苦難に負けず、民衆一人ひとりが、どう変毒為薬していくか。それを地域、社会、世界という次元から考え、祈り、力を合わせて行動していく。ここに私たちの「立正安国の誓い」があります。
復旧支援に尽力されている方々に、またコロナ禍の中、医療従事者はじめ命を守るために奮闘されている皆様に、深く感謝します。そして尊き宝友の健康長寿と無事安穏を、ひたぶるに祈っております。

◇誠実に朗らかに希望の哲学を語れ
◇共戦の旅へ出発
八月は、世界の不戦への誓いを強め、人類の平和へスクラムを広げゆく月——と言えよう。
恩師・戸田先生に、十九歳の私が初めてお会いできたのは、一九四七年(昭和二十二年)の八月十四日、三回目の終戦の日の前夜であった。敬愛する長兄の戦死の公報が届き、母が慟哭する姿を見てから約三カ月後のことである。
信念の獄中闘争を勝ち越えられた平和の民衆指導者から、「正しい人生」の道を示していただき、猛暑の二十四日に入信した。「広宣流布」即「世界平和」の大願を掲げて、師弟共戦の旅に出発したのである。
入信三年となる一九五〇年(昭和二十五年)の八月二十四日には、先生の事業の最大の苦境の渦中、師弟して生命尊厳の機関紙・聖教新聞の発刊を構想した。
その二年後の八月十四日夕刻、私は特急「つばめ」で淀川の鉄橋を渡り、広布の新天地を開く決意で大阪へ降り立った。この夜、堺市内で行われた座談会に出席し、強く明るい庶民の集いから"常勝関西"の建設へ、生き生きと勇戦を開始したのである。
さらに三年後の八月には、師の故郷・北海道の大地で、"夏の陣"さながら広布拡大に先駆した。日々、御書を拝し、「仏法を源泉に偉大な社会を開こう!」と励まし合い、日本一の弘教で戸田先生をお迎えしたのは、入信満八年の八月二十四日であった。
一年また一年と、原点の八月に師弟の勝利を刻みながら、不退の同志と共に、わが壮年部の戦友と共に、平和と人道への「この道」を歩み通してきたのだ。
「立正安国論」の結びに記された誓願には、「速に対治を回して早く泰平を致し先ず生前を安じて更に没後を扶けん」(御書三三ページ)とある。
何があろうが、我らは強盛に妙法を唱え、正義の旗を高く掲げて進む。苦悩する一人に関わり、民衆の幸せと天下の泰平のために戦う。忍耐強く、粘り強く、誠実な対話で、現実社会の安穏への道を開き、自他共に「一生成仏」という永遠の幸福を築いていくのだ。

◇負けない一生を
戸田先生と私の最初の出会いの翌日は、奇しくも仏教発祥の天地・インド共和国の独立の日であった。
今年、生誕百六十年を迎えたインドの詩聖タゴールの叫びが改めて胸に迫る。
「人間の歴史は、侮辱された人間が勝利する日を、辛抱づよく待っている」
これはタゴールが日本で詠んだ一詩である。
彼は一九一六年(大正五年)、神戸に初来日の第一歩を印すと、大阪、東京へ。横浜には長期滞在し、この夏、今の北区・飛鳥山の渋沢栄一翁の私邸や、茨城の五浦にも足を運んだ。長野の軽井沢で、女子学生らと緑陰懇談も重ねている。
先月、インドから嬉しい報告が届いた。女子部結成記念日の七月十九日、インドの"華陽姉妹"が五万人に達したというのだ。
コロナ禍にあっても、「如蓮華在水」の清らかで強靱な生命で、美事な幸の花園を広げてくれている。
「負けない人は幸福
 恐れない人は幸福
 信つよき人は幸福
 皆さまは幸福の王女なり」——三十年ほど前、インドの女性たちへ、妻と贈った指針である。
私の妻も、同志たちと常々「負けない一生を」と、心に期してきた。
九歳で家族と共に信心を始めた妻も、この七月で満八十年となった。牧口先生の手を引いて自宅の座談会へ案内した草創の"未来部"であり、戸田先生のもとで女子部の一期生、そして"ヤング白ゆり世代"としても奮闘してきた。
インドをはじめ世界の平和の太陽たる女性たちが、一人ももれなく「負けない」一日一日を積み重ね、幸福勝利の人生であれと、妻は題目を送り続けている。

◇我は進む! 師弟誓願の「この道」を
◇魔性との大闘争
戸田先生が一九五七年(昭和三十二年)の九月八日、横浜・三ツ沢の競技場で、「原水爆禁止宣言」を発表された意義は、あまりにも深く大きい。
その二カ月ほど後、先生は最悪の体調にもかかわらず、広島訪問を断行しようとされた。戦時下の過酷な二年間の投獄、さらに十数年に及ぶ広布の激闘で、身体の憔悴は甚だしかった。
お体を案じて中止を進言した私を、先生は叱責し、「死んでも俺を広島に行かせてくれ!」と叫ばれた。
病状悪化で願望は叶わなかったが、なぜ、それほどまで執念を燃やされたのか。先生は、同志が待っているのだと言われた。特に広島平和記念館(当時)では、同志の新出発の集いが予定されていたのである。
人類で最初に原爆の犠牲となった広島に赴き、民衆の生存の権利を危機に陥らせている魔性の権力の根を絶つのだ、という烈々たる師の気迫に、弟子の私は感涙を抑えられなかった。
第六天の魔王との「とられじ・うばはん」という絶え間ない法戦に臨んで、「一度もしりぞく心なし」(御書一二二四ページ)と言われた大聖人の大闘争に、我ら創価の師弟は、勇気凜々と連なっていくのである。

◇"黙すあたわず"
原爆の恐ろしさ残酷さを世界に知らしめた絵画に、丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」がある。位里氏は現在の広島市安佐北区の出身、俊夫人は北海道空知管内の秩父別町出身であった。
敗戦後の占領下、厳しい検閲で、原爆の悲惨な実態が公にされず、語られることがなくなっていく世の中に、「これはいけない」と位里氏は憤怒した。
「原爆をうやむやにするわけにはいかない、このことは描いて残さなければならない」——その思いが、「原爆の図」の連作に結実していったのだ。
ともあれ"黙ってはいられない"との、やむにやまれぬ大感情こそ、無関心や臆病や忘却に覆われた社会の中で、真実を救い出す原動力である。
日蓮大聖人は「言わずんばある可からず」(御書一七ページ)と仰せになられた。
大聖人が放たれた破邪顕正の師子吼は、七百年の時を超えて、戸田先生が原水爆の奥に潜む魔性の思考を打ち破られた洞察にまで、底深く響き渡っている。
この恩師の精神を受け継ぐのが、我らの言論戦だ。
ゆえに「広島原爆の日」にあたる八月六日を、私は小説『新・人間革命』の「起稿の日」とし、"命の限り"と新聞連載を続けた二十五年後のその日を、「脱稿の日」とした。そして恩師が「原水爆禁止宣言」を発表した九月八日、『新・人間革命』の連載を終えたのだ。
今や、バトンは未来に託された。わが愛弟子であり分身である新時代の"山本伸一たち"が、人生の「人間革命」のドラマを、世界中で壮大に舞い、多彩に綴ってくれている。
「長崎原爆の日」の九日を中心に、第三十回の節を刻む「青年不戦サミット」がオンラインで行われ、広島、長崎、沖縄の三県をはじめ全国の青年部代表や、男女高等部など未来部の友が、真剣な瞳で参加した。
不戦と核兵器廃絶への誓いを、後継の青年たち鳳雛たちが、凜然と継承してくれている。これほど頼もしいことはない。

◇邂逅から創造が
先日、レバノン共和国のアラブ科学出版社から、トインビー博士と私の対談集のアラビア語版が発刊された。博士との対談から明年で五十星霜。これで翻訳出版は三十言語となる。
博士も、きっと喜んでくださるであろう。陰の労苦を惜しまず、ご尽力いただいた全ての関係の方々に、心から御礼申し上げたい。
博士は、人格と人格の邂逅からこそ、真に新しい創造が生まれると洞察されていた。ゆえに、創価の私たちに、人類を結び、文明を結ぶ「生への選択」の対話を託してくださったのだ。
今、身近な地域社会にあっても、広範な地球社会にあっても、感染症や気候変動、分断や対立など山積する課題に、一段と対話を繰り広げて英知を結集し、新たな価値創造の力を発揮していかねばならない。
地涌の世界市民が先頭に躍り出て、人類の宿命転換への連帯を拡大するのだ。

◇最も雄弁な言葉
恩師の膝下で私が戦い始めた若き日、雑記帳に書き留めた民衆詩人ホイットマンの詩の一節がある。
「人間の肉体は言葉である、千万の言葉である」と。
口先だけの薄っぺらな言葉ではない。その人の全身から滲み出る勇気と信念、誠実な声、明るい笑顔、そして思いやりにあふれた振る舞いほど雄弁なものはない。その模範こそ、学会の父たち母たちである。
さあ、それぞれが今いる場所から、自分らしく希望の哲学を語り広げよう!
「いまだこりず候」(御書一〇五六ページ)という不屈の大情熱をもって、対話の広場に出ていこう!
愛する若人たちよ、進むのだ。永遠に前へ! 尊き同志よ、朗らかに前へ!
生命の讃歌、平和の凱歌を、堂々と轟かせながら!

2021年9月1日水曜日

2021.09.01 わが友に贈る

天災は予期せず起こる。
この教訓を決して忘れず
日頃から万全の備えを!
避難場所や連携方法など
話し合う機会設けよう。

四条金吾御書 P1176
『又御をととどもには常はふびんのよしあるべし、つねにゆせにざうりのあたいなんど心あるべし、もしやの事のあらむにはかたきはゆるさじ、我がためにいのちをうしなはんずる者ぞかしとをぼして、とがありともせうせうの失をばしらぬやうにてあるべし』

【通解】
弟たちに対しては、いつもよく面倒を見ていきなさい。いつも湯銭や草履の代金などに気を配ってあげなさい。
もしものことがあったならば、敵は許すまい。自分のために命を失おうとする者であると心得て、欠点や過ちがあっても、少々は見ても知らないようにしていきなさい

名字の言 きょう「防災の日」。自分にできることを考える 2021年9月1日
法律に基づき、主な事業所には社員らで構成する自衛消防隊が設置されている。以前、学会本部の青年職員から成る同隊が、地元の消防訓練審査会に出場した際の映像を見た▼彼らは小雨にぬれ、はねた泥で汚れながら、最後まで機敏に消火活動を実演した。無論、実際には訓練が役立ってしまうような事態が起こらないのが一番いい。彼らもそれを願いつつ、それでも"絶対に災害を防ぎ、同志が集う会館を守る"と、今の自分ができることに全力を尽くす——そんな姿に感嘆した▼きょうは「防災の日」。"災いを防ぐ"というのであれば、コロナ禍との戦いも当てはまるだろう。ウイルスへの感染防止のため、長期間、さまざまな制限を強いられた人々の心身は疲弊している。いまだ出口が見えない不安も募る▼そんなとき、"自分だけが努力したところで……"と諦めてしまえば、不安に押しつぶされてしまう。一方、"今の自分にできる最大限のことを実践しよう"となれば、不安を押し返す生命力が増す▼仏法では"人類の生存を脅かすものは魔である"と教える。科学的方策を賢明に講じつつ、各人が満々たる生命力を発揮し、魔の脅威に打ち勝っていく。この「善の結合」で危機を乗り切ろう。

寸鉄 2021年9月1日
「二人・三人・百人と」御書。まず自分が立つ!広布のドラマもそこから
牙城会の日。厳護の誓い燃える若き師子よ!誇り高く拡大の突破口を開け
VOD「立正安国と創価学会」が好評。混迷の世に光送るのが仏法。時は今
連休明けは子がストレス感じやすい—医師。寄り添う心でSOS見逃さず
孤独感じる若者世代多し—調査。青年部が友の声に耳を。友情育む使命大

〈社説〉 2021・9・1 書籍「危機の時代を生きる」が発刊
◇一歩一歩が価値創造の日常を
本社報道局編『危機の時代を生きる』が先月、発刊された(潮出版社)。コロナ禍の実相を明らかにして私たちの進むべき道を探るため、本紙では、昨年4月に連載企画「危機の時代を生きる」をスタート。同書は、その登場者の中から26人のインタビュー等を収録したものである。
「人類はウイルスとどう向き合うか」「人間と生命の可能性を問う」「危機の時代を生きる」「コロナ禍の『多様なリスク』と戦う」の4章立て。医学や生命科学、歴史、経済など多彩な分野の一級の識者が"ウィズコロナ"の時代に求められる視点や心構えを語っている。
WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的大流行)を宣言した2020年3月11日は、東日本大震災から9年のその日であった。同書で歴史学者の磯田道史氏は、"人類は「災後」ではなく「災間(災害と災害の間)」を生きている"と述べている。であるならば、大震災から10年余の今こそ、「これからの10年」を、自他共に幸福で健やかに生きゆくためのターニングポイントにしていかねばならない——この思いで本紙は取材を重ね、現在も連載を続けている。
生態系の破壊、成長一辺倒の経済の行き詰まり、SNSでの誹謗中傷など、インタビューでは、コロナ禍で浮き彫りになった課題を取り上げている。多くの識者が語ったように、それらは今に始まったことではない。人々が気付かなかった、あるいは見て見ぬふりをしてきた諸問題が、コロナ禍によって"あぶり出された"といえる。
私たちが当たり前のように送る日々は、無数のつながりに支えられている。一方で、自己の目的のために自然や他者を傷付けてしまっている可能性は、いつどこにでもある。その事実と真摯に向き合い、これまでの生き方や価値観を転換することが今、強く求められているといえよう。
作家で精神科医の帚木蓬生氏が、法華経の「即是道場」の思想を通して、今この場所を「自分を磨く場」と捉えることの大切さを訴えたように、生き方の転換へと一歩踏み出す舞台は、「日常」をおいて他にはない。これが同書を貫くメッセージである。
2030年への10年、いつかはゴールに到達するというのではなく、一日一日がゴールであるような価値創造の日々に挑む一人一人にとっての、希望の書となろう。

☆大白蓮華巻頭言2021年9月号 広布の山を今再び共々に!
愛する大九州の大分の天地から、「青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ」と呼び掛けてより四十星霜——。
あれから試練の峰を幾つ制覇してきたことか。今、雲海の彼方に「世界広布」と「立正安国」の展望が見渡す限り開かれている。
私には、断固として共戦しながら登りきってくれた、尊き宝友たち一人一人の黄金の足跡が胸に迫ってくる。
皆、長編詩の如く「太陽の大仏法を持ち」、「大衆と温かき連係をとりながら」、青春の苦難の坂を越えてきた。
できることならば、その人間革命の勝利の登攀を一人ももれなく宣揚して差し上げたい。私の偽らざる心である
広布の山を登ることは、まさに「所願満足の歓喜の法戦」とともに「無上道の人生」を勝ち飾りゆくことなのだ。
日蓮大聖人は、御自身が命に及ぶ種々の大難を勝ち越えることができたのは、毎日、妙法を読誦し、仏天への誓願を貫いてきたからだと示され、こう仰せになられた。
「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」(P1357)と。
牧囗先生・戸田先生以来、創価の師弟は、この御聖訓の通り、不退転の信心に立ち、悪に詐り親しむことなく、如説修行に邁進している。そして、皆が生活の中で福徳の実証を示し、生命凱歌の大果報をつかんでいくのだ。
「絶対勝利の信心」の軌道は、まぎれもなくここにある。一つ一つの信仰体験が何よりの証明といってよい。
広宣流布の大願とは、戸田先生が言われたように、人類の境涯を仏の高みへと引き上げていく挑戦である。
さあ、全創価家族が老いも若きも、今再び、燃え盛る地涌の青年の心で、あの友この友を、希望と充実と幸福の大行進に誘いながら、広布の山を共々に登りゆこう!
「世界に平和の鐘を 社会に正義の旗を 打ち建てゆくために!」
新たなる
 広布の山を
  勝ち疂れ
 地涌の人華を
  万朶と咲かせて

☆〈学ぼう 9月の学会史 2021〉
◎9・7、9・25 地区講義70周年
1951年(昭和26年)9月、第2代会長の戸田先生の命を受け、池田先生が地区講義を。神奈川・鶴見支部市場地区(7日)、埼玉・志木支部川越地区(25日)で開始され、本年で70周年。
※参考資料=小説『新・人間革命』第26巻「奮迅」

◎9・8「原水爆禁止宣言の日」
1957年(昭和32年)9月8日、戸田先生は"核兵器は絶対悪"との思想を全世界に広めゆくことを、遺訓の第一として後継の青年に託した。
※参考資料=『人間革命』第12巻「宣言」

◎9・8 「日中国交正常化提言」発表の日
1968年(昭和43年)9月8日、第11回学生部総会の席上、池田先生は「日中国交正常化提言」を発表した。
※参考資料=『新・人間革命』第13巻「金の橋」

◎9・8 小説『新・人間革命』の新聞連載完結の日
2018年(平成30年)9月8日、『新・人間革命』の新聞連載が完結。新聞の連載回数は、日本一の6469回(全30巻)。

◎9・9「女子学生部の日」
1975年(昭和50年)9月9日、池田先生の女子部学生局(当時)の集いへの出席が淵源。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「波濤」

◎9・9「北海道の日」
1973年(昭和48年)9月9日、池田先生が出席して行われた第1回北海道青年部総会が淵源。

◎9・12「教学部の日」
1976年(昭和51年)制定。750年前の1271年(文永8年)9月12日、日蓮大聖人が「竜の口の法難」に遭われ、発迹顕本を遂げられたことに由来する。

◎9・15「ドクター部の日」
1975年(昭和50年)9月15日、池田先生がドクター部の総会に出席。後に「部の日」に。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「命宝」

◎9・23「少年少女部結成記念日」
1965年(昭和40年)9月23日、池田先生の提案で結成。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」

◎9・26 米ハーバード大学での初講演から30周年
1991年(平成3年)9月26日、ハーバード大学で「ソフト・パワーの時代と哲学」と題して記念講演。本年で30周年。
※参考資料=『新・人間革命』第30巻〈下〉「誓願」

2021年8月31日火曜日

2021.08.31 わが友に贈る

"広宣流布の突破口を
私が開いてみせる!"
そう誓いを立てた時に
「仏の力」は湧き出る。
率先垂範の大前進を!

南条殿御返事 P1578
『法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり』

【通解】
法が妙であるがゆえに、その法を持った人は貴い。人が貴いがゆえに、その人がいる所も尊い。

名字の言 失明した友と弘教に歩いた思い出 2021年8月31日
東京パラリンピックの開幕から1週間。困難に負けず、大舞台で躍動する選手を見ると胸が熱くなる▼目の不自由なマラソンランナーと共に走る伴走者を経験した人が語っていた。「選手を助けようと始めた伴走ですが、思い違いでした」。障がいに屈せず、必死に練習する情熱、執念、ひたむきさ……。そばで走り、どれほど勇気づけられたか。「私の方が助けられました」▼以前、目の病で失明した友と弘教に歩いた。サングラスに白杖を突く友。反対の手を肩にのせ、彼の知人宅へ。いざ仏法対話を始めると、学会嫌いだった相手から「自分の病気を治してから来いよ」と言われた▼帰り道、気落ちしていないか心配で励まそうとすると、逆に励まされた。「おかげで腹が決まった。あの人を感動させる実証を示すから!」。その言葉通り、後にあん摩マッサージ指圧師として自立した彼の活躍に感動し、先の知人も「人生を勝ちたい」と入会した。あの痛烈な批判さえ成長の糧にした友の姿を思い出すと、力が湧く▼強い立場の人だから弱い立場の人を支えられるのではない。苦難のただ中にある人が負けずに戦う姿こそ人を勇気づける。励まし励まされながら前進する人間の絆ほど尊いものはない。

寸鉄 2021年8月31日
御書「猛者の進んで大陣を破る」。青年よ勇気と智慧で拡大の先頭を走れ
学生部の日。存分に学び語れ。それが君達の特権。新時代のリーダーよ堂々
勇敢とは危機において挫けない事—哲人。今すべき事に全力!師子ならば
冷房下の部屋も2時間に1回程度換気を—専門家場などでも強力に対策
若い女性の「やせすぎ」が深刻と。バランスのよい食が健康の基本。聡明に

☆四季の励まし 幸福の地図を朗らかに 2021年8月29日
◇池田先生の言葉
人間は、対話の中でこそ、
真の人間に成長する。
対話とは、
相手から学ぶことである。
そこには
相手への尊敬がある。
相手から学べば、
自分も豊かになる。
だから豊かな対話には
喜びがある。幸福がある。
平和がある。
対話それ自体が、
人間の勝利の証しなのだ。

人間として
爽やかな好感を
広げていくことだ。
そこから、対話がはずみ、
友情が生まれ、
仏縁が結ばれる。
御本尊に
「皆と仲良くできる自分、
信頼される自分に
成長させてください」と
祈るのだ。

困難であればあるほど、
舞を舞うごとく、
喜び勇んで進むのだ。
民衆のために——
この一点を
忘れてはならない。
人に尽くす人こそが
真実の王者だ。

広宣流布のために、
動いた分、走った分、
語った分、
真の友情の道が開ける。
自他共の
幸福の地図が広がる。
これ以上、充実した、
悔いなき歴史はない。
向かい風であっても、
泥沼であっても、
友と手を携え、前へ前へ
進み抜いていけば、
崩れざる「異体同心」の
スクラムができあがる。

対話には納得がある。
信頼がある。知恵がある。
生き生きとした対話は、
民主主義の基盤である。
対話で民衆を励まし、
民衆の心と心を結べ!
これが、
広宣流布の不変の軌道だ。

皆が力を出し切ろう!
胸を張り、声も惜しまず、
わが信念を語ろう!
朗らかに伸び伸びと、
笑みを湛えて、
友情を結ぼう!

【写真説明】白、ピンク、赤——。色鮮やかに咲き誇るコスモスの花が、秋の訪れを告げる。池田大作先生が昨年9月、都内で撮影した。
コスモスは、可憐で繊細な姿からは想像できないほど、力強い生命力を秘めている。風や雨で倒されても、茎の途中から根を出し、たくましく起き上がる。
御書には「地にたうれたる人は・かへりて地よりをく」(1586ページ)と。試練や逆境に打ち勝つ強靱な生命力を、わが胸中に湧き出していけるのが信心である。
さあ、心を結ぶ語らいの秋へ! 希望の哲学を朗らかに語り抜き、わが地域から友情の花、信頼の花を爛漫と咲かせよう。

2021年8月30日月曜日

2021.08.30 わが友に贈る

◇今週のことば
「一身一念法界に遍し」
題目の力は無限大なり。
誓願の祈りは無敵なり。
諸天を揺り動かして
勇気と希望の拡大を!
2021年8月30日

日女御前御返事 P1244
『日蓮が弟子檀那等正直捨方便不受余経一偈と無二に信ずる故によつて此の御本尊の宝塔の中へ入るべきなりたのもしたのもし』

【通解】
日蓮が弟子檀那等は「正直に方便を捨てて」の文や「余経の一偈をも受持してはならない」の文の通り、法華経のみを唯一無二に信ずることによって、この御本尊の宝塔の中へ入ることができるのである。まことに頼もしいことである。

名字の言 「変毒為薬」の人生を勝ち開いた創価の友 2021年8月30日
数式で「10×10」は100である。マイナス10にマイナス10を掛けても100となる。数学的には同じ数値だが、負の数同士を掛けて導き出された「100」の方が、心情的には"味わい深い"と感じてしまう▼それは「変毒為薬」の人生を勝ち開いた創価の友に学んできたからに違いない。マイナスとも思える試練から逃げず、本来であれば、しなくてよかったかもしれない苦労を積み重ねた結果、以前にも増す幸福の境涯を築いた多くの友がいる▼ある壮年部員は、サッカーざんまいの青春を送った。大学も強豪校に進み、夢の舞台を広げていった。だが、度重なるけがに泣いた。仲間の活躍を尻目に基礎練習の日々。"いっそ、別の道を"と心が揺れた▼それでも「これまでの歩みを帳消しにして、ゼロにしてしまえば、何を掛けてもゼロのままだ」と踏みとどまった。後に彼は自身の経験も生かし、スポーツに関する学術の道に進んだ。努力を重ね、データ分析だけでなく、個々人の感情や精神状態などの視点も取り入れた運動学の研究分野で才能を開花。現在、大学教授として活躍している▼成功ばかりで、終始、順風満帆とはいかない。波瀾万丈を乗り越えた人生行路にこそ、歓喜の凱歌は響き渡る。

寸鉄 2021年8月30日
私は進むぞ。君も進め—恩師。さあ共に決意固く。下半期の勝利へダッシュ
人間革命の実践こそ社会を調和と安定に導く光—博士。皆が変革の主役と
男子部が各地で大学校生大会。君の双肩に広布の未来あり。対話に先駆!
優しさが人の心を暖かくする—詩人。友の悩みに同苦し、真心の励ましを
熱中症による死亡は夜間に多し。就寝前にも水分補給を。エアコンも活用

〈社説〉 2021・8・30 きょうから「防災週間」
◇地域の安全祈り意識を高めよう
先日、消防署に勤務する男子部員と懇談する機会があった。立て続く大雨や熱中症の搬送など、相次ぐ災害や救急対応に追われる日々が続いたという。報道で被災状況を知ることはできるが、現場で任務に徹する人の声を聞いて、想像以上の苦労を実感した。
きょうから9月5日まで「防災週間」。1923年9月1日に発生した関東大震災、59年9月に襲来した伊勢湾台風などをきっかけに、60年に「防災の日」(9月1日)が制定。82年には、全国的に防災の行事を展開するための「防災週間」が決定された。日本は、地震や台風など災害の多い国。今月も、線状降水帯の発生で広い地域に大雨が降り、被害が出ている。災害から命を守る行動をとるように警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令された地域もあった。
政府は、高い警戒レベルが発令された地域では、周囲に声を掛け合い、安全・確実な避難を呼び掛けている。また、ハザードマップで地域の災害リスクを知り、避難場所はどこか、安全な避難経路はどこかなどを確認するように訴えている(首相官邸ホームページ)。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、避難所の開設にも、いかに感染防止の工夫ができるかなど新たな課題も生まれている。地域の最新の対応に関して、正確な情報を得ることも大切だ。
本年3月、東日本大震災から10年を迎えた。復興庁が7月に発表した避難者数は今なお約4万人に及ぶ。3月21日、災害の教訓を生かすために創価学会青年部の主催で「青年福光サミット」がオンラインで開催された。災害発生直後、学会の会館を一時的な避難所として開放したことや「かたし隊」として被災地域の片付けを行ったことなどを報告。会合に出席した開沼博氏(現・東京大学大学院准教授)は「大規模災害時は、政府や行政が地域の細かい問題まで対処することは難しい。ですから、行政と個人の間に入る"繋がり"のような存在が重要です。こぼれ落ちてしまう人々を支える役割を学会が担ったことは、非常に価値があると思います」と講評を寄せた。
「立正安国論」には、「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を嘘らん者か」(御書31ページ)と仰せである。地域の安穏と繁栄を祈りつつ、「防災週間」を契機に防災を"わが事"と捉えて、自他共の安全への意識を高めたい。

☆ストーリーズ 師弟が紡ぐ広布史 第11回 「一瞬」に「永遠」を込めて 記念撮影編�
◇勝ち鬨をあげよ!
本州付近に停滞した梅雨前線の活発な活動が、10日以上も続いた。
1972年(昭和47年)7月に降り続けた雨は、全国各地で甚大な被害を及ぼした。この「昭和47年7月豪雨」によって、島根県では宍道湖の水があふれた。約1万2000棟の住宅が床上浸水し、被災者は13万人を超えた。
7月11日、秋田にいた池田大作先生は、松江会館(当時)に電報を打った。「集中豪雨の報に接し、心配しております。同志の皆さんのご無事を祈るとともに、被災者に対しては、心からの激励をお願いいたします」
その後、豪雨災害で大きな被害を受けた地域の同志を励ますため、記念撮影会を行うことが発表された。島根では9月に開催されることが決まった。
前日までの雨はやみ、島根の友の喜びを表すかのような青空が広がった。72年9月17日、松江市立体育館に約4200人が集った。
会場に到着すると、先生は「晴れわたる 同志の瞳の 功徳かな」などの句を詠み、代表に贈った。そして、場内に入ると、「皆さん、まめでございますか」と呼び掛けた。
「まめ」は出雲地方の言葉ともいわれ、「元気」を意味する。先生のユーモアたっぷりの挨拶に、参加者の笑顔が広がる。
撮影の折、先生は青年に「粘り強く、20年、30年、50年先を目指して戦っていく人が、本物です」と強調。婦人には「お母さんはいつも明るくて、健康でいてください。母は一家の太陽です」と語った。
駐車場で整理・誘導役員に就いていた壮年。ワイシャツの袖をまくり、励ましを送り続ける先生の姿に、"師と同じ心で、友を励まそう"と決めた。その誓いの通り、島根の創価班初代委員長を務めた時も、同志の激励に駆けた。
高校卒業後から、総合建設業の会社で住宅設計の仕事に従事した。2001年(平成13年)、"力を貸してほしい"と請われ、54歳で別の会社に移った。74歳の今も、リフォーム部の部長として活躍する。
7年前、前立腺がんが見つかった。手術は6時間半に及んだが、無事に成功。大病を患ったからこそ、"日々を悔いなく"と仕事と活動に全力を注ぐ。
その姿には、「やらこいや!(さあ、やろう!)」との島根伝統の気風が脈打っている。
撮影会の終了後、先生は車中で詠んだ。「いつまでも いつまでも交う 目と目かな」
池田先生と島根の友の視線の交わり——。それは、師弟の語らいであった。友の胸中にともった誓いの炎は、今も赤く燃え続けている。

1981年(昭和56年)12月12日、池田先生は大分・竹田市の岡城址を訪問。本丸跡に集まった友と記念のカメラに納まった。
「西の大分」「東の秋田」といわれるほど、77年(同52年)ごろから、大分では宗門僧が悪辣な学会攻撃に狂奔した。その嵐の渦中、友は対話に駆け、80年(同55年)から2年連続で九州一の弘教を成し遂げた。
師と同じ心で立ち上がる真正の勇者がいれば、広布を阻む障魔は必ず勝ち越えることができることを、大分の友は証明したのである。
撮影が終了し、皆で「荒城の月」を合唱。池田先生は、大分の友をたたえるように、両手を「V」の字に高く掲げた。
「万歳! 万歳! 万歳!」
師と友の唱和は、師弟の「勝ち鬨」にほかならなかった。
ある婦人は「池田先生と一緒に万歳をし、長編詩『青年よ 21世紀の広布の山を登れ』が発表された大分県青年部幹部会に参加したことが原点です」と。
看護師として働く中、誰もが人生の最後を穏やかに迎えることの大切さを心から感じた。その時間を少しでも提供したいと、2012年(平成24年)に老人ホームを開設した。
81年の師との出会いで、"大分の地で戦い抜く"と誓った。以来、40星霜。婦人は学会同志に尽くし、入居者に尽くす、貢献の人生を歩む。
竹田を出発した先生は、熊本・阿蘇町(現・阿蘇市)にある白菊講堂(当時)へ。自由勤行会に出席した後、地元の代表メンバーと記念撮影を行った。
翌13日、南九州婦人会館(現・熊本会館)を視察し、熊本文化会館に戻ると、会館を訪れた友と相次ぎ記念撮影を。また、熊本文化会館の落成5周年記念の県幹部会に出席した。14日には、福岡の久留米・八女などで、渾身の激励を重ねた。
15日午後、熊本文化会館で、八代・人吉・水俣などの城南地域の友と、天草の友との自由勤行会が開催された。終了後、参加者が会館近くの壱町畑公園へ。先生の提案で、記念撮影が行われることになった。
「田原坂」の力強い歌声が響いた。凱歌の合唱が終わると、皆、両手を大きく振り上げた。
「万歳! 万歳! 万歳!」
大分に続き、熊本にも師弟の「勝ち鬨」が轟いた。
熊本広布史に永遠に刻まれる場面にいた婦人。潰瘍性大腸炎や骨粗鬆症など、数々の病を患った。しかし、「小さな坂で、へこたれては、絶対になりません」との勤行会での師の指導を励みに、宿命の坂を一つ一つ乗り越えてきた。
信心で乗り越えられない坂などない——その確信を、婦人は縁する人に語り続けている。

81年12月22日、池田先生と神奈川・小田原、静岡・御殿場の友との記念撮影が開催された。
撮影会では、皆で「ふじの山」を合唱し、勝利の万歳を。この日、先生は詠んだ。
「白雪の 鎧まばゆき 富士の山 仰ぎてわれらも かくぞありけり」「限りなく また限りなく 広宣に 天下の嶮も いざや恐るな」

翌82年(同57年)1月10日、先生は秋田へ。秋田文化会館(当時)に着くと、"玄関前の広場に命名を"との要請があった。先生は「晴天広場」と提案した。
「昭和47年7月豪雨」の際、秋田では先生との記念撮影が中止に。秋田の友にとって、「晴天」は豪雨の試練を勝ち越えた象徴であり、宗門僧の謀略を打ち破った歓喜の象徴でもあった。
13日の午前、2回にわたって「自由勤行会」が開催された。勤行会の後、会場に隣接する広場で記念撮影が行われた。降りしきる雪の中、参加者が「人間革命の歌」を合唱。皆で右腕を突き上げ、「勝ち鬨」が轟いた。
午後、3回目の「自由勤行会」が開かれ、記念撮影も行われた。先生は午前の友に「吹雪グループ」、午後の友に「嵐舞グループ」との名を贈った。
吹雪の中を2時間、車を走らせて駆け付けた壮年がいた。翌14日の県青年部総会にも参加。「自分が思うと思わざるとにかかわらず、諸君は池田門下生である」との師の期待に、"必ず信心の実証を"と誓った。
92年(平成4年)、念願だった歯科技工所を開所。多忙な中、学会活動も一歩も引かなかった。現在も地区部長として、秋田広布の最前線で奮闘を重ねる。25年間、配達員も務めた。
2人の子どもは創価大学を卒業。長男は区男子部長、次男は男子地区リーダーとして、後継の道を進んでいる。

反転攻勢の激励行の中、82年2月11日には、茨城で記念撮影が行われた。大分、熊本、神奈川・静岡、秋田に続いて、本紙で大きく掲載された。
池田先生との記念撮影——。その一葉一葉には、師と共に戦う友の歓喜が、学会と共に歩む友の誓いが、同志と共に前進する友の誇りが、刻まれている。

2021年8月29日日曜日

2021.08.29 わが友に贈る

誠実な心と明るい笑顔!
思いやりにあふれた
信念の振る舞いは
どんな雄弁にも勝る。
大情熱を燃やし進もう!

四条金吾殿女房御返事 P1135
『但し信心のよはきものをば法華経を持つ女人なれどもすつるとみえて候』

【通解】
ただし信心の弱い者は、法華経を受持する女性といえども、諸仏・諸天は捨てると書かれている。

名字の言 きょうの誕生花「サルスベリ」を見つめて 2021年8月29日
俳人・高浜虚子の随筆に「百日紅」がある。サルスベリの花の漢名だ。師と仰いだ正岡子規のもとで俳句を作り始めた時に、「はじめて百日紅という樹を見た」と述懐している▼その花を自宅の庭に植え、つぶさに観察し続けて気付いたことがあるという。夏の炎天に真っ赤な花を結ぶイメージが強いが、それはまだ"花の盛り"ではない。名に「百日」と冠するように花期が長く、「夏の末から秋にかけて咲くのであって、むしろ秋の部分が多い」と認識した(『定本 高浜虚子全集第9巻』毎日新聞社、現代表記に改めた)▼東京・信濃町駅前の外苑東通り沿いに並ぶサルスベリも、鮮やかさを増してきた。見上げるほどの背丈の木々に群生した葉の緑と花の紅のコントラストが美しい。かつて池田先生はうたった。「深緑に百日紅の花輝けり」▼サルスベリは8月29日の誕生花でもあるという。花言葉には「雄弁」「活動」「あなたを信じる」など、前向きなものが少なくない▼きょうは「座談会の週」の最終日。語らいの花を明るく咲かせる地域も多いだろう。「青天に咲きひろげゝり百日紅」(子規)。夏から秋へ、そして学会創立の「11・18」へ——わが心の空にも、紅に燃える情熱の花を大きく開花させていこう。

寸鉄 2021年8月29日
御書「二人一同の儀は車の二つのわの如し」。団結こそ躍進の要。連携強く
国際部の日。語学の翼で国籍超えて励まし拡大。世界市民の模範はここに
学生部が教学実力試験。生命尊厳の哲理刻む俊英頼もし。最後まで全力で
マスクなしの場面で感染目立つ—医師。今は油断なく。着用等の基本徹底
国連「核実験に反対する国際デー」。時代変える力は民衆の声!足元で結集

☆誓いをつなぐ 第7回 東京・城北地域
◇「感激の同志」と凱歌の秋へ
創価三代の師弟が世界広布の指揮を執ってきた本陣・東京。池田先生は、その使命と誇りを、折に触れて示してきた。
「万年の創価の勝利を決せんは 本陣・東京の責務なり」
「師弟凱歌の旭日を元初の朝に示さんは 本陣・東京の使命なり」
「東京は、永遠に『広宣流布の本陣』である。本陣として、『立正安国』の大闘争を勝ち抜かねばならない使命と宿命がある。責任があり、名誉がある」
日本と世界の広布の指揮を執りながら、先生は寸暇を惜しんで、本陣の各地をくまなく巡り、「師弟の絆」を結んできた。
東京のあの地この地に、先生との原点を宝として、ひたぶるに立正安国に走る同志がいる。文京、荒川と共に「城北」と呼ばれる北、足立、豊島、板橋もまた同様である。
大東京の北の砦「城北池田記念講堂」の建設が進む北総区。「すばらしき 北区は喜多区と うたわなむ 大東京を 四方に見つめて」との和歌を同志は忘れない。1968年(昭和43年)10月の東十条での座談会、「北区の日」の淵源となった75年(同50年)9月の記念撮影をはじめ、激戦のたびに、先生は励ましを注いできた。
足立総区の原点は、「足立の日」の淵源となった71年(同46年)12月の記念撮影。81年(同56年)10月、先生出席のもと開かれた友好総会での反転攻勢の歴史は、「王者・足立」の広布史に厳然と刻まれる。
創価三代の会長が立正安国の闘争を貫いた有縁の豊島総区。本部幹部会をはじめ重要な会合の舞台となる東京戸田記念講堂に、先生は幾度も足を運んだ。「決めた戦いは 断じて勝つ! これぞ 豊島の伝統なり!」——先生が贈った長編詩を胸に、今再びの凱歌をと、友の決意は固い。
50年前の71年(同46年)10月、板橋は東京各区で行われる池田先生との記念撮影のトップバッターに。後年、先生が贈った"大東京と大関東の錦州城たれ"との指針は、板橋総区の前進の原動力となってきた。

◇師弟の魂を胸に
北総区の橋元和子さん(総区女性部総主事)には、池田先生との忘れられない出会いがある。
79年(同54年)6月2日。東京戸田記念講堂の落成を翌日に控え、北区の婦人部長だった橋元さんは北、豊島の同志と準備に当たっていた。先生の会長辞任から1カ月余り。第1次宗門事件の嵐が吹き荒れていた。
「戸田先生の魂を打ち込むために来たよ!」——温かくも力強い先生の声が聞こえた。講堂を初訪問した先生は、開館式のために練習をしていた合唱団とオーケストラの友がいる会場へ足を運び、ピアノで「月の沙漠」と"大楠公"を奏でてくれた。
「あの時の光景、一音一音に師弟の魂を注ぎ込むようなピアノ演奏を思い出すたびに胸が熱くなります」
それは、難病のベーチェット病と闘い、2人の子育てに奮闘しながらも、同志を励まし続けていた橋元さんに、勇気の光を届けた太陽の励ましそのものだった。
橋元さんは、同講堂を訪れた先生との懇談に、たびたび同席する機会があった。ある時の「生きるか死ぬか、その時に、"このために生きよう"と思えるのが『希望』だよ」との厳愛の指導が、橋元さんの人生の支えとなった。
「生涯、先生と共に、学会と共に生きようと誓いました。師の心を伝えようと広布に走る中で、病気を克服できたことは、私の信心の原点です」
夫や子ども、孫も広布と地域の第一線で活躍。明春に完成予定の城北池田記念講堂を「喜多区」の幸福拡大で飾ろうと、同志と共に奔走している。

◇王者の誇りで
"学会3世"の田中広治さん(区男子部長)は生まれも育ちも足立。両親共に同区で青年部時代を過ごし、池田先生との原点を刻んできた。
「幼い頃から、折に触れて先生との出会いの感動を聞かせてくれました。幼心に『王者・足立』に誇りを感じてきました」
田中さん自身が信心の原点を築いたのは大学3年の時。学生部の先輩の「信心の確信をつかむには、学会活動しかない」との励ましをきっかけに折伏に挑戦。
1人、2人と対話するが、なかなか相手は心を開いてくれない。「自分にとって池田先生とは」「学会の素晴らしさとは」——御本尊に向かい自問自答し、友の幸せを真剣に祈る中で、幼なじみに弘教が実った。
その翌年、学生部の代表として、ペルー国立ホルヘ・バサドレ・グロマン大学からの池田先生への名誉博士号授与式に出席した。
席上、先生は呼び掛けた。「戦う人生は美しい。希望に燃え、勇気を燃やして、この一生を戦おう!」
その言葉が、今も胸に響いているという田中さん。以来、広布の第一線で拡大に走り、職場では人材紹介会社で営業企画を担当。学会の薫陶で培った力を発揮し、信頼を広げている。
「『王者』の名にふさわしい人材の拡大と勝利の歴史を、青年の熱と力で開いてまいります!」

◇不敗の大広布城
8月は東京の歌「ああ感激の同志あり」が発表された月。78年(同53年)の発表から43年となる。
先生が歌詞に込めた東京への期待は、小説『新・人間革命』第28巻「大道」の章につづられている。
「『感激』は、受け身になり、義務的に信心に取り組んでいたのでは生まれません。率先して行動を起こし、真剣勝負でぶつかっていく、その実践のなかにある」
「皆が"東京は一つである"との自覚で、何かあれば、飛んで行って守り、協力、応援し合っていくことが重要です」「東京は、本来、力を出せば無敵です。だから、『汝の勝利は 確かなり』なんです」
「"大東京"の前進は、わが町、わが地域という"小東京"の勝利のうえにある。私と一緒に、不敗の東京をつくろう! 世界の同志が仰ぎ見る、永遠不滅の、栄光の大広布城を築こうよ!」
学会創立100周年への勝負の10年。その緒戦を勝ち飾った総東京は、連続勝利の「凱歌の秋」へ威風堂々と出発した。その先頭に立つのは、北、足立、豊島、板橋の「感激の同志」たちである。

2021年8月28日土曜日

2021.08.28 わが友に贈る

引き続く残暑に警戒。
水分補給や冷房活用など
熱中症対策を怠らず。
困難を乗り切る活力も
賢明な体調管理から!

船守弥三郎許御書 P1445
『法華経を行ぜん者をば諸天善神等或はをとことなり或は女となり形をかへさまざまに供養してたすくべし』

【通解】
法華経を行ずる者を、諸天善神等は、あるいは男性となり、あるいは女性となり、形を変えて、さまざまに供養して助ける。

名字の言 東京五輪——柔道躍進の立役者・井上康生男子監督 2021年8月28日
過去最多となる58個のメダルを獲得した東京五輪の日本選手団。とりわけ活躍が光った競技が、男女共に金メダルを量産した柔道だろう▼躍進の立役者は、井上康生男子監督だ。9年前、男子が史上初めて金メダルゼロに終わったロンドン大会の後、"お家芸"の再建を託され、34歳の若さで監督に就任。旧来の精神論頼りではなく、データ分析に基づいた練習を取り入れるなど、柔軟な発想で「自立した選手の育成」を目指した▼"自分の時はこうだった"と現役時代の経験を押し付けず、一人一人に合った指導を心掛けたとも。勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任——この"共に戦う姿勢"が自立心と信頼を育み、日本柔道の復活は成し遂げられた▼スポーツの世界に限らず、いかなる事業も現状や過去の成功に安住したままでは、時代の波に取り残される。中心者の意識変革はもとより、一人一人が主体者となって行動を起こしてこそ、新たな前進の渦が生まれよう▼「何事も受け身で、人に言われて動いていれば、つまらないし、勢いも出ない」「能動か、受動かによって、心の燃焼度、充実度は、全く異なる」と池田先生はつづる。変化を待つ傍観者ではなく、変化をつくる価値創造の人でありたい。

寸鉄 2021年8月28日
座談会は全員が主役だ。不思議な縁の同志と称え合い立正安国の誓い固く
葛飾・広布師弟原点の日。試練の今こそ本領発揮。鉄壁の団結で勝ち進め!
「人生のゴールは50代からだ。愉快に忍耐強く」恩師。誉れの使命の道を
災害時の冷静な対応、日頃の訓練が重要と。避難経路歩くなど体で覚えて
高血圧症、30年で倍増と。減塩等、食生活見直しを。健康は努力の積み重ねに

〈社説〉 2021・8・28 あす「国際部の日」
◇危機に輝く英知と哲学の連帯
国内で2回目の新型コロナワクチン接種を終えた人が、全体の4割を超えた。
先日、職域接種で2回目を済ませた在日外国人の友が、「自分は幸運だったが、職域接種がなく日本語が不得手な外国人は苦労している」と語っていた。
自治体によって対応は異なるが、基本的に接種券は日本語であり、医療機関や保健所との連絡も日本語。異国での感染拡大の中で不安を感じている人も多いはずだ。
そうした中、首都圏在住で英語を話す海外メンバーの集い「東京インタナショナル・グループ(TIG)」の友が、青年部の国際部員と連携し、ワクチン接種予約のサポートを始めた。
未曽有の危機にあって、創価の励ましのネットワークがここでも光っている。
国際部の友はあす29日、「部の日」53周年を迎える。
淵源は、1968年(昭和43年)8月29日、池田先生が通訳・翻訳に携わる友を激励したことにある。
3年後に国際部が結成され、現在、通訳翻訳部、国際ボランティア部、国際交流部、在日外国人部からなる国際本部へと発展。世界広布の使命を胸に、国内外で活躍する。
神奈川県のある男子部国際部の友は、世界の識者と対談を重ねる池田先生の姿に感銘を受け、国際分野での仕事を目指すように。
大手電機メーカーの国際部門で世界各国を飛び回る多忙な日々でも、男子部大学校の分区団長として大学校生の育成に心を尽くした。
信心根本に製品開発に挑んだ結果、発表した電気自動車を世界中のメディアが紹介。その後、国家資格である技術士試験に合格し、仕事と博士課程での研究の両立に挑戦する。
「先生の著作を学び学会活動に全力で取り組めば、自信と生命力がみなぎり、何をやりたいかが明確になります」と。
池田先生は小説『新・人間革命』第7巻「早春」の章に、学会員こそ「本当の意味での国際人」であり、「国際人として最も大事なポイントは、利己主義に陥ることなく、人びとを幸福にする哲学をもち、実践し、人間として尊敬されているかどうかである」とつづる。
グローバル化する社会にあって語学が大切なのは当然だが、差異を超え、他者に思いを寄せる人間力が最重要であろう。
その英知と哲学を兼ね備えた国際本部の友を先頭に、周囲に励ましを送る真の国際人の連帯をさらに広げ、危機の時代を乗り越えていきたい。

☆いのちの賛歌 心に刻む一節 世雄と光る 2021年8月17日
テーマ:世雄と光る
企画「いのちの賛歌 心に刻む一節」では、御聖訓を胸に、宿命に立ち向かってきた創価学会員の体験を紹介するとともに、池田先生の指導を掲載する。今回は「世雄と光る」をテーマに、岐阜県の壮年に話を聞いた。

◇御文
『御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり』(檀越某御返事、1295ページ)

◇通解
宮仕えを法華経の修行と思いなさい。「一切世間の治生産業は皆、実相と違背しない」と説かれているのは、このことである。

◇信心を自らのど真ん中に
4坪から県内有数企業へ
平光勝治さん(79)=岐阜大勝県主事=は、岐阜県内で、建築金物や精密板金の設計・製作・販売などを手掛ける会社を創業。水害や経済危機などの幾多の荒波を乗り越えて、県内有数の企業へと発展させた。
      ◇
「子どもの頃は、絵に描いたような貧乏暮らしでね」
平光さんが15歳の時に父親が他界。中学校卒業後、地元の金属加工会社で見習工として働き始めた。信心に巡り合ったのは、18歳の時だった。
「先に入会していた母親と、地域の男子部員の熱意に心を動かされたんだ」
20歳になると、長兄が営んでいた牛乳販売店の一隅を借りて、腕一本で独立した。胸にあったのは、「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」(御書1295ページ)の一節。自らの職場こそが、仏法勝負の舞台——そこに職人魂を熱くした。
「俺の仕事で、この信心の偉大さを世に示してみせるぞって」
中途半端を嫌う職人かたぎ。仕事も学会活動も"やる"と決めたからには、とことん打ち込んだ。
わずか4坪の工場で、主に看板やステンレスの流し台を製作する下請けからのスタート。損得勘定は二の次で仕事に真剣に向き合い、多忙の合間を縫うように、広布の活動にも駆けた。
誠実な働きぶりは評判を呼び、注文が次々と舞い込んだ。
結婚と同時に自宅兼工場を新築し、従業員を雇用。その後も業績は堅調に伸展し、1973年(昭和48年)、現在の本社所在地に工場を新設した。
しかし、思いもよらない試練が平光さんを襲う。
76年(同51年)9月。台風17号の影響で岐阜県内でも豪雨が続き、長良川の堤防が決壊。濁流が街をのみ込んだのだ。
当時、平光さんは男子部のリーダーとして同志の救援活動に当たっていた。家人や従業員は避難していて無事だったものの、数日後、水に漬かりながら工場へ行くと、機械は全て水没していた。
「これでは工場は稼働できない。会社をどうするか。従業員たちの生活をどうするか……」。泥水の中で立ち尽くすしかなかった。
"いや、創価学会の看板を背負った俺が、こんなことで負けてはだめだ!"。拳を握り締めて顔を上げた。
水が引いた後、黙々と機械を洗浄して修理を重ね、数カ月後に工場を再開。遅れを挽回しようと、従業員たちと心一つに、できる仕事に力を注いだ。
そうした地道な姿に、人知れず、信頼は付いてきた。
それまで受けていた下請けの仕事から、徐々に元請けへ。新たな機械も導入でき、経営を水害前よりも安定した軌道に乗せることができた。
ところが水害から3年後、平光さんの会社を再び困難が襲う。
第2次オイルショックのあおりを受けて、受注が激減したのだ。社長の平光さんを先頭に、従業員総出で営業に駆けた。しかし、肩を落として帰社する日々が続く。
「"もうだめだ"という土俵際までいった」。会社の帳簿をにらみ、唇をかんだ。打開の知恵を絞ろうと仏壇の前に座り、しんしんと題目を唱えた。
ふと浮かぶ、従業員一人一人の顔。"ここで会社をつぶすわけにはいかない。もう一度、顧客へ誠意を尽くそう"。平光さんの心に、不屈の灯がともった。
後日、交渉を続けていた取引先の態度が軟化。「平光さんに全て任す」と言ってくれ、受注が増えたことで活路が開け、窮地を脱することができた。
諸天の加護を確信せずにはいられなかった。
平光さんの会社は、その後、バブル崩壊後の不況にも揺らぐことなく業績を伸ばし、現在、息子が受け継いでいる。
「仕事も人生も、変化の連続。だけど、心のど真ん中に信心を据えていれば、現実の変化に右往左往する必要はない。策や要領ではなく、迷わず信心で挑んでいけば、最後に必ず勝てる。それが、私がつかんだこの信仰の真髄です」

日蓮大聖人は、生活や社会の事象は「皆実相と相違背せず」(御書1295ページ)、すなわち、全て仏法そのものであることを教えられている。
「仕事も学会活動も、誰にも負けないぞと胸を張るくらい、常に情熱を込めてきた」と平光さんは頬を紅潮させる。
「御書にある通り、仕事や生活と信心とは、本来、切っても切り離せないもの。どちらかを頑張ればいいというものではないんです。むしろ、仕事や生活を"仏道修行"と捉えて、困難に粘り強く挑んでいく原動力が信心です。そして、苦労して道を開いてきた努力は全て、自身の境涯を開く糧にもなる。だから、仏法に無駄は何一つないんです」
ぶれない強さ。平光さんの、透徹した信心根本の生きざまに、その感を抱いた。
池田先生は語っている。
「長い人生である。その間には、自分の思ったようにいかないときもあるかもしれない。
しかし、私たちは『法華経に勝る兵法なし』の妙法を持っている。
途中の勝ち負けはどうであれ、最後は、法華経を持った人が、必ず勝つ。信心根本で生き抜いた人が、必ず勝つのである。それが仏法の大法則である。何の心配もいらない」
「仕事の姿勢には、その人の人生観も人間観も表れる。『何のために』生きるのかという一念が表れる。その最も深く、最も強く、最も正しい一念こそが、信心です。(中略)
『広宣流布』という世界一の大願に立って、自らの日々の仕事に全力で挑むこと——それが『御みやづかいを法華経』の心です」(池田大作先生の指導選集〈中〉『人間革命の実践』)
人は誰しも、世間から離れて生きることはできない。しかし、世間に翻弄される人生では不幸である。
現実の世の中において、雄々しく困難を乗り越え、勝利の姿を示していく——仏の異名は「世雄」である。

[教学コンパス]
IBMやウォルト・ディズニーなど「時代を超えて発展し続ける企業」を分析した米国の名著『ビジョナリー・カンパニー』(日経BP出版センター、山岡洋一訳)。同書で挙げられている項目の一つが、「決して満足しない」。永続する企業は「常に改善を進め、将来のために投資する終わりのない過程の結果、自然に成果が生まれてくる」と。成長への不断の挑戦に、不朽の組織を築く鍵がある。
御書には「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(1190ページ)とある。成仏とは、己心の魔との絶えざる闘争にある。自らの弱い生命に挑み続けることで、苦難に負けない力強い仏界の生命をあらわしていけるのが、日蓮仏法だ。
「もう無理」という諦めや、「これくらいでいいだろう」という甘えを排し、前進し続けていけるかどうか。昨日より今日、今日より明日へ——常に原点を忘れず、「いよいよこれから!」と信心を貫き通す人の胸中にこそ、"わが人間革命"の不滅の勝利劇は刻まれる。

2021年8月27日金曜日

2021.08.27 わが友に贈る

栄光の峰への出発は
学会伝統の座談会から!
感染防止策を徹底し
創意工夫を凝らしながら
希望あふれる集いを!

経王殿御返事 P1124
『此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如しいかなる病さはりをなすべきや』

【通解】
この曼陀羅をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。

名字の言 最も虐げられている人に同苦して生きていく 2021年8月27日
釈尊には"家"がなかった。悟りを求めて出家して以来、粗末な服を着て、食べ物を分けてもらいつつ、各地を説法に歩いた▼「チャンダーラ」といわれた人々がいる。古代インド社会において最下層の身分とされていた。王家に生まれた釈尊は、あえてその恵まれた立場を捨て、チャンダーラと同じ境遇に身を置いたのである。財産や名誉など必要ない。最も虐げられている人に同苦して生きていく——それが仏教であり、そこに仏道修行があることを示したのだ▼日蓮大聖人も自らを「旃陀羅が子なり」(御書891ページ)と仰せである。「旃陀羅」とは「チャンダーラ」の音写であり、最も身分の低い者を指す。たとえいかなる人であっても、そのままの姿で仏の境涯を開いていけるとの「人権宣言」とも拝せよう▼創価学会はかつて"貧乏人と病人の集まり"と揶揄された。だがそれこそ、さまざまな苦しみを抱える人々と支え合って進んできた証左であり、宗教団体としての無上の誇りにほかならない▼英語の「HOME」には「家」の他に、"安心できる場所"といった意味合いも含まれる。誰一人置き去りにしない。全ての人に"心のホーム"を——永遠に変わらぬ学会の使命が、ここにある。

寸鉄 2021年8月27日
青年の財産は信頼—恩師広布の戦いは有言実行。青春凱歌の歩みを確固と
総秋田女性の日。桜梅桃李の人華光る人材の大城今こそ安心と喜びを友へ
「法華経の行者をば一切の諸天・不退に守護」御書揺り動かす強盛な祈りを
いじめの低学年化顕著、小学1・2年生に激増と。親は小さな変化見逃さず
厳しい残暑。水分・塩分補給や空調利用—熱中症対策の呼び掛けは具体的に

〈社説〉 2021・8・27 今月31日は「学生部の日」
◇先駆の誇り高く突き進もう
今月31日は「学生部の日」。1962年8月31日、池田先生は学生部の代表に「御義口伝」の講義を開始した。約5年間にわたって続けられた講義は、学生部の教学研さん運動の淵源になった。
伝統の「学生部教学実力試験」が今年も全国で実施される。新型コロナウイルスの感染拡大が進む中でも、画面共有機能などオンラインを活用して、メンバーが少しでも分かりやすく学べるよう、工夫を重ねながら、研さんを続けている。
コロナ禍の中で大学に入学した現1、2年生は、当初からオンラインでの活動が中心だった。中には、対面での会合に一度も参加したことのないメンバーすらいる。
学生部では、SNSなどを駆使した新たな形の人材育成に全力を挙げて取り組んできた。
ある1年生のメンバーは、入学当初から講義がオンラインに切り替わり、キャンパスに通うこともなく自宅で過ごす日々を余儀なくされた。講義が終わると、パソコンの画面が"プツン"と消える。そんな毎日に、徐々にむなしさと孤独を感じていった。そんな彼に初めて優しく声を掛けてくれたのが、地元の学生部の先輩だった。
画面越しでの顔合わせとなったが、「分からないことがあったら何でも聞いてね!」と、不安を抱える自分を温かく迎え入れてくれた。学生部の活動に前向きだったわけではなかったが、先輩から真心の励ましをもらった彼は発心し、少しずつ学会活動に挑戦するようになっていった。
日蓮大聖人は、遠く離れた地にいる一人の弟子へ、何度も真心のお手紙を送られた。直接会える、会えないではない。相手を思う真心は物理的な距離を超える。大切なことは"目の前の一人を徹底して励ます"菩薩の行動であろう。
学生部の使命は「先駆」といわれる。時代の変化の波頭を、真っ先に越えるのが学生部だともいえよう。コロナ禍で悩みも多いが、何のために学び、実力を磨くのか。未来を見つめた応戦は、必ず成長の種となるはずだ。
池田先生は「不思議にも、世界広布新時代の今この時に、願って生まれ合わせた学生部だ。一人ももれなく、計り知れない地涌の大力がある」と期待を寄せる。
"先駆の誇り"に燃え、激動の時代に希望の光を放つ、学生部の前進にエールを送りたい。

☆青年不戦サミットへの池田先生のメッセージ
◇差異を超え人間革命の連帯を
意義深き第30回の「青年不戦サミット」の開催、誠にご苦労さま!
混迷を深める時代にあって、一年また一年、誰も置き去りにしない「平和と人道の世界」を目指して行動を貫く君たちこそ、私にとって無二の誇りであり、最大の希望です。
また本日は、うれしいことに、全国の高等部の代表も、勇んで出席してくれています。
創価の平和運動は、常に若い世代が先頭に立って、困難や試練を乗り越えながら、新しい希望の力を増し、価値創造の行進を広げていきます。
今回を機に、高等部の参加を、新たな伝統として確立してはどうかと思いますが、皆さんいかがでしょうか(大拍手)。
思い返せば、このサミットの淵源となった、広島・長崎・沖縄の3県による「青年平和連絡協議会」が発足したのは、世界が冷戦の終結へ大きく動き始めていた1989年4月のことでした。
その半年後、私はパグウォッシュ会議のジョセフ・ロートブラット博士と「戦争と核兵器なき世界」の建設を展望し、語り合いました。ナチスのホロコースト(大量虐殺)によって、最愛の奥さまの命を奪われる悲しみも経験した博士は、怒りを込めて語られました。
「戦争は、人間を愚かな動物に変えてしまう力をもっている」「野蛮を憎んでいた人が、自ら野蛮な行為に走る。そこに、戦争の狂気がある」と。
その博士が、人類の生命変革へ、深い信頼を寄せてくださったのが、牧口先生と戸田先生が戦時中に貫いた信念の闘争を原点とする、創価の民衆の連帯でした。なかんずく博士は、生命尊厳の思想を掲げて進む創価の青年たちに、未来を託されていたのです。
日蓮大聖人は、「一日の命は三千界の財にもすぎて候なり」(御書986ページ)と宣言されました。太陽の仏法を実践して、一日また一日、かけがえのない青春の生命を自他共に明るく輝かせていくこと自体、不戦への挑戦です。
どうか、いかなる差異も超えて、一人また一人と人間革命のスクラムを組み、共生と平和の絆を広げ抜いてください。そして、「戦争と核兵器なき世界」へ、時代変革の波動を起こしてくれ給え! と心から念願して、私のメッセージといたします。

2021年8月26日木曜日

ETCシステムア通知

ETCサービスをご利用のお客様:

ETCサービスは無効になりました。
引き続きサービスをご利用いただきたい場合は、下記リンクより詳細をご確認ください。

下記の接続から停止原因を確認してください
https://etc-milfei-jp.radio.am

(直接アクセスできない場合は、手動でブラウザにコピーして開いてください)

※このメールは送信専用です。
 このアドレスに送信いただいても返信いたしかねますので、あらかじめご了承願います。
※なお、ご不明な点につきましては、お手数ですが、
ETCサービス事務局にお問い合わせください。

■ETC利用照会サービス事務局
年中無休 9:00~18:00
ナビダイヤル 0570-010139
(ナビダイヤルがご利用いただけないお客さま 045-744-1372)

2021.08.26 わが友に贈る

「小事が大事」だ。
約束をしっかり守る!
相談には素早く応じる!
一つ一つの積み重ねから
確かな信頼が築かれる。

常忍抄 P981
『魔の習いは善を障えて悪を造らしむるをば悦ぶ事に候』

【通解】
魔の習性は、善事を妨げて悪事をさせて悦ぶ事である。

名字の言 防風林の苗木を植えた先人たちの願い 2021年8月26日
琉球王国の哲人指導者・蔡温は、山林政策を重視した。樹木は木材使用までに数十年から百年を要する。琉球の永き繁栄を見据え、建築や造船などの資源確保のため、森林の育成と保護を徹底して行った▼森林育成の脅威となる台風から、樹木や集落を守る防風林も各地で造られた。本部町備瀬のフクギ並木もその一つ。推定樹齢300年の木もあり、約2万本が集落を風害から守ってきた▼高さ15メートルになるフクギは成長が遅く、防風林として育つまで、苗木を植えた人の多くは恩恵を受けることはなかった。先人たちは未来の世代を守るとの願いを、その木に託したのである▼第3代会長に就任後、池田先生が最初に結成した部は高等部だった。当時、理解が及ばない幹部に先生は断言した。「30年後、40年後の学会をどうするのか。その時、学会の中核になっているのが、今の高校生です。苗を植えなければ、木は育たない。大樹が必要な時になって苗を植えても、手遅れだ」▼後継の成長なくして未来はない。仏法を持ち伝えていく「伝持の人」(御書508ページ)の育成は、そのまま未来を築くことになる。コロナ禍や災害が続く今こそ、"未来の大樹"を守り育て、共に試練を乗り越える日々にしたい。

寸鉄 2021年8月26日
「如来とは一切衆生なり」御書。皆が尊貴な大人材。励ましはその確信を胸に
北陸の日。師弟有縁の地で勇気の対話に走る友。自分発の挑戦で喜び倍加
時間を浪費するな!今、大事なことを見極めよ—恩師。日々拡大の一歩を
ネットで中傷の投稿者に罰金刑。言葉の暴力許さぬ思潮広がる。皆で撲滅
薬物検挙者が増加—20代が最多と。絶対に手を出させない。監視の眼鋭く

☆御書の旭光を 第49回 学び鍛え使命の大空へ
〈御文〉
『譬えば鳥の卵は始は水なり其の水の中より誰か・なすとも・なけれども觜よ目よと厳り出来て虚空にかけるが如し』(新池御書、1443ページ)

〈通解〉
たとえば、鳥の卵は、初めは水のようなものであるが、その中から誰が手を加えなくても、くちばしや目が出来上がってきて、ついには大空を飛ぶようなものである。

〈池田先生が贈る指針〉
未来部の友の生命は、地球の希望がつまった「宝の卵」だ。皆、自分が思うより無限大の可能性がある。その宇宙大の力を引き出すのが、信心即勉学、題目プラス努力である。悩みや失敗も偉大な翼を鍛えてくれる。
21世紀を担う鳳雛よ、朗らかに祈り学び、使命の大空へ羽ばたけ! ご家族や担当者の方々と祈っています。

☆ロータスラウンジ——法華経への旅 第28回 常不軽菩薩品第二十�
◇広宣流布へ「戦おう!」
この「一念」の中にのみ妙法蓮華経は生きている

■不軽の意味
不軽菩薩の名前にある「不軽」については、いろいろな解釈があります。
鳩摩羅什訳の「妙法蓮華経」では、"常に人を軽んじなかった"という意味です。しかし、サンスクリットでは、"常に人から軽んじられた"という反対の意味となっています。
池田先生は、「常不軽菩薩が、いつもバカにされていたという表面に着目すれば、たしかに『常に軽んじられた』菩薩になるでしょう。しかし一歩深く、その行動の本質、魂に着目すれば、『常に軽んじなかった』という訳は正しいのではないだろうか」と語っています。不軽菩薩は、どんなに人から軽んじられたとしても、"自分は人を軽んじない"という生き方を貫いたのです。
「御義口伝」には、「自他不二の礼拝なり、其の故は不軽菩薩の四衆を礼拝すれば上慢の四衆所具の仏性又不軽菩薩を礼拝するなり、鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)とあります。
相手の成仏の可能性を信じることは、自分の成仏の可能性を信じることと一体です。不軽の実践は、自他共に仏性に目覚める修行なのです。

■二十四字の法華経
不軽菩薩の弘めた法華経は、「二十四字の法華経」といわれています。
「我深敬汝等、不敢軽慢。所以者何、汝等皆行菩薩道、当得作仏」(法華経557ページ)の24字のことです。
「御義口伝」には、「此の廿四字と妙法の五字は替われども其の意は之れ同じ廿四字は略法華経なり」(御書764ページ)とあるように、24字は、法華経の心が凝縮された「略法華経」に当たります。
それが、「私は深く、あなた方を敬います。決して、軽んじたり、あなどったりいたしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩道の修行をすれば、必ず仏になることができるからです」との万人尊敬の精神です。

■其罪畢已
「其罪畢已」は、「其の罪は畢え已わって」(法華経564ページ)と読み、不軽菩薩が礼拝行を貫いて得た宿命転換の功徳を表した言葉です。
日蓮大聖人は、「不軽菩薩の悪口罵詈せられ杖木瓦礫をかほるもゆへなきにはあらず・過去の誹謗正法のゆへかと・みへて其罪畢已と説れて候は不軽菩薩の難に値うゆへに過去の罪の滅するかとみへはんべり」(御書1000ページ)と仰せです。
不軽菩薩が上慢の四衆から迫害を受けたのも、過去の法華経誹謗の故であり、それに耐えて法華経を弘めたことによって、過去の重罪を消滅することができたのです。
池田先生は、「法を説いて、どんなに反対され、迫害されても、『これで自分の罪業を消しているのだ』と喜んで受けきっていきなさいということです。『嘆いてはならない』と教えてくださっているのです」と語っています。いかなる苦難があっても、常に朗らかに広布に励んでいくことを教えているのです。

■豈異人ならんや
釈尊は、礼拝行を貫き法華経を弘めた不軽菩薩について、「豈異人ならんや。則ち我が身是れなり」(法華経561ページ)と、実は釈尊自身の過去世の修行の姿であったと明かしました。釈尊の成仏の因が、不軽菩薩の礼拝行にあったのです。
大聖人は、「一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と仰せです。自他共に成仏へと導く、人を敬う振る舞いを示すことこそ、釈尊がこの世に生まれた一番重要な目的であると教えられています。
さらに大聖人は、「法華経は三世にわたる説法の儀式であり、過去の不軽品に出てくる迫害された不軽菩薩は、今、勧持品で説かれる三類の強敵を呼び起こした私である。今、勧持品を身で読んでいることは、未来にあっては不軽菩薩の戦いとなるのである」(同953ページ、趣意)との御確信を述べられています。
私たちにとって大切なことは、不軽の実践を過去の出来事として捉えるのではなく、自分自身のこととして不軽の修行を貫くことなのです。

■創価学会仏
池田先生は、威音王仏について、次のようにつづっています。
「戸田先生は明言されました。
『<創価学会仏>——未来の経典には、こう学会の名が記されるのだよ』
私の胸は高鳴りました。
それは、法華経不軽品に説かれる威音王仏に即しての厳然たる大確信です。
——最初の威音王仏は、衆生を教化し、入滅した。次に現れた仏もまた、威音王仏と名乗り、民衆を救済した。一代限りで終わることなく、次の代、さらに次の代と現れた。
そして、二万億もの仏が、みな同じ『威音王仏』という名前で、長遠なる歳月、民衆を救済してきた——と。
戸田先生は、『次第に二万億の仏有し、皆同一の号なり』(法華経556ページ)と描かれている無数の仏とは、"永遠に民衆を救済し続ける、威音王仏の名を冠した『和合僧団』であり、『組織』のこととはいえまいか"と、鋭く洞察されたのです。
まさしく『創価学会仏』とは、初代会長・牧口常三郎先生、第二代会長・戸田城聖先生という師弟に連なり、広宣流布の大誓願に生き抜く地涌の菩薩の集いにほかなりません」

【『法華経の智慧』から】 怒濤の社会の中へ
最も苦しんでいる民衆のなかに分け入って、人々の苦しさ、悲しさに同苦し、救っていく。それが「仏」です。
しかも、民衆を救わんと戦うゆえに、傲慢な権力者からは弾圧され、僧侶をはじめ悪い指導者に迫害され、当の民衆からさえ憎まれる。「悪口罵詈」であり、「杖木瓦石」です。
その大難のなかにこそ、「仏」はいらっしゃるのです。どこか安楽な別世界で、悟りすましているのが「仏」ではない。怒濤の社会の中へ、先頭を切って進むのが、「仏」なのです。

今です。この今、広宣流布へ「戦おう!」という「一念」の中にのみ妙法蓮華経は生きている。
「豈に異人ならんや」。大聖人は「不軽菩薩はじつは釈尊であった。今、大難にあっている私もじつは釈尊なのだ。仏なのだ」と教えてくださっているのです。それが分からないと、法華経を学んだことにならないよ、と。
(普及版<下>「常不軽菩薩品」)

【コラム】 非暴力
不軽菩薩は、大勢力を誇った増上慢の人々に、杖木瓦石という暴力をもって迫害されました。それに対し、不軽菩薩は、礼拝行という精神の力で立ち向かったのです。
暴力性はどこからくるのか。日蓮大聖人は、「第六天の魔王の所為なり」(御書765ページ)と、不軽菩薩への迫害は、第六天の魔王の振る舞いとされています。自他共の仏性を信じられないことから暴力は生まれるのです。だからこそ不軽菩薩は、相手の眠れる仏性を信じて、それを目覚めさせるために仏縁を結び続けたのです。
ここに暴力が暴力を生んでしまう負の連鎖を断ち切る智慧があるのではないでしょうか。無関心な相手や、敵意を示すような相手でも、誠実な振る舞いによって、必ず仏性を触発していくことができるのです。
私たちも、あらゆる人に仏縁を広げ、人類の仏性を揺さぶり、覚ます立正安国の対話に邁進していきましょう。

2021年8月25日水曜日

2021.08.25 わが友に贈る

悩みや不安の声に
耳を傾け励ましていく。
"私は一人じゃない"と
皆が思えるつながりを
わが地域に広げゆこう!

兄弟抄 P1084
『がうじやうにはがみをしてたゆむ心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにてうちふるまいいゐしがごとくすこしもをづる心なかれ』

【通解】
信心強盛に歯をくいしばって難に耐え、たゆむ心があってはならない。例えば、日蓮が平左衛門尉の所で、堂々と振る舞い、言い切ったように、少しも恐れる心があってはならない。

名字の言 モモを生産する農漁光部の友の挑戦 2021年8月25日
厳しい残暑が続く中、農漁光部の友から爽やかな便りをいただいた。岡山県でモモとブドウを生産する壮年から▼天候不順は農家の悩みの種。県特産の清水白桃は今年、開花時期の春に霜が降りたことで大きな被害となった。霜によって花が枯死したため、実がならずに収穫量が軒並み激減。例年の3分の1以下の地域をはじめ、不作となった産地が少なくなかった▼壮年の場合、天候不順が農産物へ及ぼす最悪の状況を想定し、近年、生育に伴う作業工程を徹底的に見直してきた。いわゆる危機管理である。さらに、新商品の販売や販路の工夫などを積極的に行い、利益率が上がる経営体制を確立。その結果、例年通りの収穫量を確保し、過去最高に迫る売り上げとなった▼「何事もそうですが、自分の行動で一切が決まります。『勝利からの逆算』で、ピンチを成長のチャンスと捉え、勝利のために一つ一つ、手を打ってきたことが功を奏しました。青年部時代の訓練が全て生きています」と壮年▼厳しい試練に見舞われるたびに「自分が成長する好機だ!」と、喜び勇んで立ち向かう。これが学会精神である。モモは古来、魔を寄せ付けないと信じられてきたことから「天下無敵」という花言葉を持つ。

寸鉄 2021年8月25日
御書「但偏に国の為法の為人の為」。何があろうと志固く。立正安国へ一筋
目的なき行動は暗中模索—牧口先生。皆で目標を明確に!祈りを具体的に
まず足元から努力せよ—韓国詩人。今ここで友情拡大!それが広布の礎と
人に尽くす行為は心身を健康に—研究。学会活動に長寿の道。多宝会は鑑
マスク生活で水分補給量足りぬ人は9割。意識し小まめに。熱中症対策を

〈社説〉 2021・8・25 改正プロバイダー責任制限法
◇SNSで人を傷つけないために
「あなたはこのメダルに値しない」「審判を取り込んだ」——東京五輪の出場選手に対するSNSでの誹謗中傷が問題となったが、昨今、インターネット上の人権侵害は深刻化している。
総務省が運営する「違法・有害情報相談センター」が、2019年度に受け付けたネット上の名誉毀損などに関する相談件数は約5200件に上り、事業が始まった10年度の約4倍に増加した。
また、昨年5月に女子プロレスラーがSNSでの誹謗中傷に苦しみ、亡くなった事件も記憶に新しい。
こうした、ネット上で匿名の投稿者から誹謗中傷による人権侵害を受けた被害者を迅速に救済するため、本年4月、新たな裁判手続きを創設する「改正プロバイダー責任制限法」が成立。来年秋ごろまでに施行する予定となっている。
現行法で投稿者を特定するには、SNSなどの事業者と、投稿者が使ったネット接続事業者(プロバイダー)のそれぞれに裁判の手続きが必要。そのため1年半以上の時間がかかることもあり、弁護士費用なども負担となっていた。
しかし改正後は、投稿者の特定を一つの手続きで行うことを可能にする「新たな裁判手続」が創設。時間・費用・労力の面で被害者の負担が軽減されることが期待される。
法整備が抑止につながることを願う一方、根本的には、利用者一人一人の意識変革が必要であろう。
ネットでは自分の顔が見えないために、軽い気持ちで発言しがちだ。
自身も誹謗中傷を受けた女優の春名風花さんは本紙で、「文字は話し言葉と違って、温度がなく、時には刃となって受け手の心を鋭く突き刺します」と心境を語っていた。
そして発信する際は、「"画面の向こうに相手がいる""自分の発言で深く傷つく人がいるかもしれない"という意識を持ってほしい」と強く訴えている。
SNSは本来、人を幸せにするべきもの——ある被害者家族が語っていた言葉だ。
東京五輪では、結果を残せなかった選手の投稿に、温かな励ましの投稿も寄せられていた。
ある選手はそれに対し、「結果も大事だけど、幸せを感じられるのは結果だけではない」と感謝の投稿をしていた。
一人一人が他者を想像し、尊重する心を持ってこそ、SNSは人を幸せにするツールになる。

☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第2回 関東
本年は、「桂冠詩人」の称号が池田先生に贈られてから40周年。連載企画「勇気の舞 凱歌の行進」では、先生がつづった長編詩を紹介します。第2回は、関東の同志に詠んだ「正義の陣列は連戦連勝たれ!」(2007年)です。

◇不屈の敢闘精神よ輝け
蓮祖は
全人類を照らしゆく
民衆仏法の太陽を
ここ関東から
輝かせてくださったのだ。

だからこそ
本末究竟して等しく
関東の我らの勝利が
一閻浮提
そして尽未来際へ
全民衆の勝利を
決定づけていくことを
誇りも高く銘記し合いたい。

ともあれ
関八州を制する者は
天下を制する。
これは日本史の
確固たる方程式である。

ゆえに我らは
ここ大関東で
真剣勝負に挑むのだ!
ここ大関東で
完勝の旗を振るのだ!

◆◇◆

おお
師弟の埼玉よ!
旭日の千葉よ!
常勝の茨城よ!
人材の群馬よ!
攻勢の栃木よ!

威風も堂々たる
"五大州"の連合たる
我らの大関東は
太陽の如く一丸となって
どこよりも鮮烈に
必勝の大光を放ちゆくのだ!

◆◇◆

我らは
いかなる苦難も恐れない。
いかなる戦闘も惜しまない。
広宣流布のために
労多きことを
今生の無上の名誉として
朗らかに
今日も明日も戦う!

この勇猛なる精進こそ
大関東精神だ。
我らの不撓不屈の
輝く敢闘精神だ。

◆◇◆

君たちよ!
あなたたちよ!
永遠不滅なる
勝利の人生のため
栄光の生命のために
今日も
私と共に
戦ってくれ給え!

そして
私と共に
師子奮迅の力で
金剛不壊の大功徳の生命を
創り飾ってくれ給え!

2021.08.24 わが友に贈る

使命とは自覚の異名だ。
「私は広布に生きる!」
そう決めた人の生命に
地涌の力が湧き上がる。
誉れの人生を我も君も!

法華初心成仏抄 P550
『かからん時はたよりを得て天魔波旬乱れ入り国土常に飢渇して天下も疫癘し他国侵逼難自界叛逆難とて我が国に軍合戦常にありて、後には他国より兵どもをそひ来りて此の国を責むべしと見えたり、此くの如き闘諍堅固の時は余経の白法は験し失せて法華経の大良薬を以て此の大難をば治すべしと見えたり。
法華経を以て国土を祈らば上一人より下万民に至るまで悉く悦び栄へ給うべき鎮護国家の大白法なり、』

【通解】
このような時は、天魔・波旬が乱れ入り、国土は常に飢饉となり、天下には疫病が流行し、他国侵逼難・自界叛逆難といって我が国に合戦が絶えず、後には他国から兵士が襲ってきてこの国を責めるであろうことが明白である。このような闘諍堅固の時は、余経の白法は効験を失い、法華経の大良薬をもってこの大難を治すべきである、という意である
法華経をもって、国土の安穏を祈るならば、上一人から下万民に至るまで、ことごとく喜び栄えるのであり、法華経こそ鎮護国家の大白法である。

名字の言 発明王エジソンの信念 2021年8月24日
エジソンが「発明王」と呼ばれるのはなぜか。個人では最多となる特許の取得数もあるが、"発明は実用化され、人々の役に立ってこそ"との信念があったことも理由の一つであろう▼エジソンは「民衆は今、何を求めているか」に応えたともいえる。そのために人々のニーズをつかもうと毎日、新聞を読んだ。新聞を"民衆の心や現在の考えを映す鏡"と捉えていたのかもしれない▼そんな思考や姿勢を反映してか、エジソンは、こんな言葉を残している。「自分は千を超える発明をし、世界の発明王などと言われているが、実際は、自分が発明したのではなく、宇宙という大きな存在からメッセージを受け取り、自分なりの記録をとったにすぎない」(浜田和幸著『快人エジソン』日本経済新聞社)▼次元は異なるが、本紙の記者として日々実感することでもある。広宣流布という壮大な民衆運動。その中で功徳をつかみ、妙法の偉大さを証明しゆく尊き同志たち。その真実を書き留める使命は、何よりも重い▼きょう8月24日は「聖教新聞創刊原点の日」。池田先生は示した。聖教は「民衆の、民衆による、民衆のための、かけがえのない言論城なのだ」と。民衆の幸福に尽くす。ここに永遠の"原点"がある。

寸鉄 2021年8月24日
池田先生の入信記念日。広布誓願の74年。後継の"山本伸一"が世界で陸続
本紙創刊原点の日。言葉は希望に。破邪の剣に。正義の言論、新たに誓う
壮年部の日。黄金柱の友が動けば歓喜の波動が!歴戦の智慧で皆に元気を
御書「何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」。人間革命はわが足元から
東京パラ、きょう開会式。不屈の勇者の真剣勝負に期待大。全選手がんばれ

☆アメリカ創価大学入学レセプションへの池田先生のメッセージ
◇人類の連帯広げる対話に創価の魂、平和の大道
一、わが敬愛するアメリカ創価大学(SUA)の21期生の皆さん、大学院に入学される皆さん、誠におめでとう!
人類を希望の光で照らしゆく、世界市民の最高学府にようこそ!
ご家族の方々にも、心よりお祝い申し上げます。
コロナ禍の中、細心の準備を進め、大切な俊英たちを迎えてくださった教員、職員はじめ大学関係者の皆さん、そして在学生の皆さん、本当にありがとう!
未曽有の試練に直面する人類は今、平和と共生の地球社会を創造しゆく新たなビジョンと哲学、そしてその実現を担いゆく世界市民の育成を必要としています。
この尊き挑戦の先頭に立つ英知の人材こそ、開学20周年の節目に集い合った皆さん一人一人なのです。

一、本年1月、SUAが主催したオンラインのパネルディスカッションで、キング博士と共にアメリカの公民権運動をリードした、元国連大使のアンドリュー・ヤング氏が講演してくださいました。
氏は、各国・地域から学生が集うSUAのキャンパスは「世界そのもの」であると称賛しながら、「隣にいる学生に自ら声を掛ける」こと、そして「人間として互いを深く知り合う」ことを良き伝統にしてほしい、と念願されました。
氏はまさしく、「人間性という共通の地盤」に光を当て、胸襟を開いた対話を貫き通して、国内の人種差別はもとより、南アフリカのアパルトヘイトの撤廃にも尽くされたのです。
私自身、対話の力を強く信じ、行動してきた一人です。異なる文化や民族、国籍や宗教を超えて、人間生命に内在する善性と無限の可能性を結び合い、善の価値を創造し、地球民族の連帯を広げゆく対話にこそ、創価の魂があり、平和の大道があります。
皆さんも、SUAの学友や教職員の方々、そして地域の方々とも、心豊かな対話を通して、多彩な価値観に学び合いながら、真の知性と人格を錬磨していってください。

一、古今東西の最高峰の英知と自在に交流しゆくSUAの教室棟には、歴史的な人物の名が刻まれています。昨年、完成した科学棟には、放射線の研究で知られる物理学者・キュリー夫妻の名が冠されました。
マリー・キュリーは、苦学の青春時代を回想して、こうつづっています。
「私たち一人一人の成長なくして、より良い世界を築くことはできません。そのために、私たちは皆、自身を磨く努力をしながら、同時に人類全体への責任を共に自覚し、行動しなければならないのです」
皆さん一人一人がこのキャンパスで、負けじ魂朗らかに学び鍛えゆく一日一日から、新しい21世紀の世界が生まれ、人類の無窮の価値創造力が育まれゆくことを、私は確信してやみません。
わが生命の宝であり、世界の希望の光である皆さんの成長を最大の喜びとしながら、祈りに祈り見守ってまいります。健康第一の日々であれ!

2021年8月23日月曜日

2021.08.23 わが友に贈る

◇今週のことば
我らの誓願の地区こそ
生命蘇生のオアシス
地域活性の電源地なり。
「能く能く語り給い候へ」
座談会から勝利の光を!
2021年8月23日

日女御前御返事 P1243
『爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉る』

【通解】
ここに日蓮は、どういう不思議であろうか、竜樹、天親等、天台、妙楽等でさえ顕されなかった大曼陀羅を、末法に入って二百余年を経たこの時に、初めて、法華弘通の旗印として顕し申し上げたのである。

名字の言 東京パラリンピックが、あす開幕 2021年8月23日
東京パラリンピックが、あす開幕する。開会に先立ち、都内で行われた聖火の点火セレモニーには、神奈川の未来部員も参加した▼彼は生まれつき両太ももと、右腕の二の腕から先がない三肢欠損の障がいがある。困難に負けない心を培おうと、父の勧めで水泳を始めた。パラリンピック出場を目標に親子で努力を重ね、全国大会で金メダルを受賞。パリ大会の期待の星として注目される▼先日、彼は地域の創価ファミリー大会で登壇。応援してくれる同志に「障がいを乗り越えて頑張っている人のために、祈りを込めて聖火をつなぎたい」と決意を述べた▼障がい者スイマーといえば、日本オリンピック委員会会長を務めた古橋廣之進氏がいる。事故で左手中指の先を失ったハンディを克服し、世界新記録を連発。「フジヤマのトビウオ」とたたえられた。氏は生前、本紙で語っている。ハンディがあったから「"人より努力しなくては絶対ダメだ"という強い思いが、いつも自分にあった」。偉業を成し遂げられたのは"世界を見据え、常に記録を狙ったから"と▼試練に負けず大いなる目標に向かって進む人には、成長と歓喜がある。我らも"広布と人生の金メダル"を目指し、自己新記録の拡大に挑みたい。

寸鉄 2021年8月23日
学会員には一人を大切にする心が—教授。仏法の魂ここに。誠実な振舞を
苦労して戦った分、福運の地盤に変わるんだよ—恩師。試練の今がその時
芸術こそ人々を結ぶ力—詩人。東京富士美、来館者900万人。確かな平和貢献
些細な会話でも孤立感を癒やす効果と。近隣の絆は希薄化。声掛けを益々
防災対策、何もしてないが半数—調査。避難経路の確認等、できる事から

〈社説〉 2021・8・23 あすは本紙の「創刊原点の日」
◇希望を紡ぐ「人間の機関紙」
「三大発明」といえば、ヨーロッパのルネサンス期における火薬・羅針盤・活版印刷術を指す。いずれも中国が起源だが、欧州で改良され、普及した。特にグーテンベルクが発明した活版印刷は、人々の生活に大きな影響を与えた。
それまでの書物は手書きで、部数も限られていたため、一部の特権階級の所有物だった。だが、印刷という方法によって、誰もが知識を得やすくなった。
そして今、インターネットやSNSが普及し、情報量は膨大になった。しかし、それに伴って根拠なきデマや中傷も増大した。正確かつ有益な情報はもとより、混迷の時代だからこそ、勇気と希望に満ちた言葉が必要であろう。
ロシアの文豪ドストエフスキーは論じた。「勇気と美しい生涯の実例は、スキャンダルや醜悪な事件より、百倍も大きな利益を社会に貢献するのではなかろうか」(米川正夫訳『ドストエーフスキイ全集20』河出書房新社)
池田先生の言葉や同志の体験談など、文豪が洞察した"人間のもつ偉大な力"の「実例」をつづってきたのが、聖教新聞である。
あす24日は本紙の「創刊原点の日」。1950年(昭和25年)の8月24日、戸田先生と池田先生が機関紙創刊の構想を語り合った。この師弟の語らいが淵源となり、翌年4月、聖教新聞は産声を上げた。
以来、本紙は「人間の機関紙」として発展。本年4月には創刊70周年を迎え、大文字化やカラー紙面の倍増など、読みやすいよう工夫を重ねてきた。聖教電子版は現在、210カ国・地域からアクセスがあり、時代に応じた"価値創造の歩み"を続ける。
30年以上にわたり、本紙を愛読する友人が語っていた。「一般紙が社会や経済を切り口として"小さな人間"を報道しているのに対し、聖教新聞は"一人の人間がいかに偉大であるか"ということを教えてくれます」
こうした読者をはじめ、「無冠の友」(配達員)、通信員、新聞長ら本紙を支えてくださる全ての方々に感謝は尽きない。
かつて池田先生はつづった。「一つ一つ、『活字』として厳然と残していく。必ず、それが人類の精神遺産を豊かにし、未来への光になると確信するからだ」と。
師の思いを胸に、聖教新聞はこれからも、人間主義の言論で未来への希望を紡ぎ出していく。

☆四季の励まし 舵を切れ 生命尊厳の時代に 2021年8月15日
◇池田先生の言葉
宗教者が返るべきは、
あらゆる差異を払った
「人間」「生命」という
原点であり、
この普遍の共通項に
立脚した対話こそ、
迂遠のようであるが、
相互不信から相互理解へ、
分断から結合へ、
反目から友情へと
大きく舵を切る
平和創造の力となる。

胸襟を開いた
語らいによって、
核兵器の廃絶を願う、
素朴な人々の
思いを汲み上げ、
結集していってこそ、
時代を動かす
大きな平和の潮流が
つくられる。

世界の平和とは、
お母さんが
幸福になることである。
一日また一日、
まじめに生き抜く女性が、
一番、幸福を勝ち取って
いくことである。
そのように、
文明の中心軸を
変えていくことが、
広宣流布であり、
立正安国である。

一人一人が、
全世界の平和と
民衆の幸福を成し遂げゆく
「主体者」であり、
「責任者」である。
さあ、共に出発しよう!
我らこそ、
世界平和の先導者なり!

人間と社会の現実に
どこまでも関わり、
人間生命そのものを
変革し、
内なる智慧と慈悲を
開発していく以外に、
真実の平和はない。
そのためにも、
人間革命の宗教が
絶対に必要なのだ。

我らの人間革命の前進が、
戦争と決別し、
生命尊厳の世紀を開く
確かな光明だ。
この大情熱で、
「地涌の陣列」即
「平和の陣列」を
幾重にも拡大して
いこうではないか!

【写真説明】陽光きらめく大海原を、一隻の船が白波を立てて疾走する。1999年(平成11年)2月、池田大作先生が、東京と沖縄間の機内からシャッターを切った。
太平洋戦争で国内最大の地上戦が行われ、多くの尊い命が奪われた沖縄。先生は同月、本部町の沖縄平和記念墓地公園を初訪問し、「永遠平和の碑」の除幕式へ。同碑の前で厳粛に題目を唱え、力強く語った。「もう二度と、沖縄に戦争はない」と。それは"戦争で苦しんだ地を、断じて平和の楽土に"との師子吼であった。
きょうは76回目の「終戦の日」。全ての戦没者に祈りをささげ、不戦の誓いを深める日である。

2021年8月22日日曜日

2021.08.22 わが友に贈る

未来部は一人ももれなく
「法華経の命を継ぐ人」。
君にしか果たせない
偉大な使命がある!
信心根本に勉学第一で!

法門申さるべき様の事 P1268
『総じて日蓮が弟子は京にのぼりぬれば始はわすれぬやうにて後には天魔つきて物にくるうせう房がごとし、わ御房もそれていになりて天のにくまれかほるな。のぼりていくばくもなきに実名をかうるでう物くるわし、定めてことばつき音なんども京なめりになりたるらん、ねずみがかわほりになりたるやうに鳥にもあらずねずみにもあらず田舎法師にもあらず京法師にもにずせう房がやうになりぬとをぼゆ、言をば但いなかことばにてあるべしなかなかあしきやうにて有るなり』

【通解】
総じて日蓮の弟子は京に上ると、初めのうちは(初心を)忘れないようであるが、後になると天魔がついて正気を失ってしまう。少輔房のようなものである。三位房、あなたもそのような姿になって諸天に憎まれないようになさい。京に上って、いくらも経ってないのに、実名を変えたということであるが、狂っている。きっと言葉つきや発音なども、京なまりになったことであろう。ねずみがこうもりになったように、鳥でもなくねずみでもなく、田舎法師でもなく京(みやこ)法師にも似ていず、少輔房のようになってしまったと思われる。言葉は、ただ田舎言葉でいるがよい。(どっちつかずなのは)かえって見苦しいものである。

名字の言 徹底して"猫の立場"に立つ動物写真家 2021年8月22日
自分も猫になったような気分になる。東京富士美術館で開催中の写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」を見た▼動物写真家の岩合さんは、徹底して"猫の立場"に立つ。猫が嫌がることは決してしない。猫と目線を合わせるため、地べたに這いつくばってカメラを向ける。「ネコが主人公なのだから、ネコの立場になって考える」ことが信条という(『ネコを撮る』朝日新書)。同じ目線に立つことの重要性は人間同士も同じ。まして上下関係になりがちな大人と子どもであれば、なおさらだ▼本紙を愛読してくださるある教育者は、池田先生が子どもと向き合う姿を収めた写真を見るたびに感銘を深くするという。「膝を折って子どもの目の高さに合わせておられる。子どもより低い時もある。子どもを尊敬しているからこそ、自然とあのような振る舞いになるのでしょう」▼御書には「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(769ページ)と。尊敬は尊敬を生み、軽蔑は軽蔑を生む。子どもと思って下に見てはならない。後継者の育成といっても、その根本は相手を「宝の人」と見ることだろう▼「未来部躍進月間」(31日まで)も大詰め。学会創立100周年の主人公たちと成長の夏の総仕上げを!

寸鉄 2021年8月22日
まず勝つと決める事だよ—戸田先生。さあ下半期。皆で必勝の祈り合わせて
御書「弱兵を先んずれば強敵倍力を得る」。幹部が勇敢に拡大へ!範示す時
一日を短き一生と見よ—内村鑑三。栄光の未来は今の勝利に。挑戦の魂で
心の健康保つ鍵は人との交流—研究。会えずとも電話・オンライン上手に
妊婦の接種は時期問わず勧めると医学会。命守る選択を。嘘に惑わされず

☆学ぼう「黄金柱の誉れ」Q&A 第18回 率先垂範の使命
今月24日は、池田先生の入信74周年の記念日であり、「壮年部の日」です。私たち壮年部の使命について、壮年部指導集『黄金柱の誉れ』から池田先生の指導を紹介します(指導集140ページから143ページを抜粋)。

●率先垂範の使命
〈広宣流布の「柱」〉
広宣流布という壮大なる建築の柱は壮年であると、伸一は確信していた。日蓮大聖人の時代、在家の中心となって活躍していたのは、いずれも壮年信徒であるからだ。
たとえば、鎌倉の中心人物であった四条金吾が、竜の口の法難で、殉死の覚悟で大聖人のお供をしたのは、四十歳ごろである。そして、極楽寺良観の信奉者であった主君の江間氏を折伏し、所領を没収されるなどの迫害が打ち続くなか、果敢に戦い抜いたのは、四十代半ばからである。(中略)
この壮年たちが、今こそ立ち上がろうと、勇猛果敢に戦い、同志を励ましていったからこそ、大法難のなかでも確信の柱を得て、多くの人びとが、信仰を貫き通せたにちがいない。
壮年がいれば、皆が安心する。壮年が立てば、皆が勇気を燃え上がらせる。
壮年の存在は重い。その力はあまりにも大きい。
(小説『新・人間革命』第10巻「桂冠」)

〈笑顔と安心を届ける存在〉
我ら創価家族には、世界一の太陽の母たちと共に、何と頼もしい「おやじさん」「おじさん」が光っていることか。
大切な同志のため、宿縁の地域の方々のため、仕事で疲れていても、一軒また一軒と歩き、笑顔と安心を届けてくれる。
とりわけ、支部長、地区部長、ブロック長をはじめ、最前線の壮年リーダーたちが、広宣流布という民衆の安全地帯の拡大をいかに担い、支えてくださっているか。(中略)
万事において体当たりで苦難と戦い、「信心即生活」「仏法即社会」の道を切り開いているのが、わが壮年部の戦友たちなのである。
(『随筆 民衆凱歌の大行進』)

〈地域に励ましのネットワークを〉
壮年は、一家の大黒柱である。社会の黄金柱である。人生経験が豊富で、社会の信頼を勝ち取ってきた壮年が、地域建設に立ち上がる時、広宣流布は大きく加速していく。
日蓮大聖人御在世当時を見ても、富木常忍、大田乗明、曾谷教信らの壮年信徒が、門下の中心となり、地域広布を担ってきた。
壮年が、率先垂範で広宣流布を推進していってこそ、学会の重厚な力が発揮され、社会に深く根差した運動を展開していくことができるのだ。たとえば、学会の最前線組織である各ブロックに壮年の精鋭五人が集い、団結のスクラムを築くならば、地域を支える堅固な新しい柱が立つ。その柱が林立すれば、地域社会に、未来を開く創造と励ましのネットワークを広げることができよう。
(小説『新・人間革命』第28巻「広宣譜」)

2021年8月21日土曜日

2021.08.21 わが友に贈る

「陰徳あれば陽報あり」
人知れぬ労苦を重ね
わが責任を果たし抜く。
この地道な実践に
大福運が積まれる!

妙心尼御前御返事 P1480
『一切の病の中には五逆罪と一闡提と謗法をこそおもき病とは仏はいたませ給へ今の日本国の人は一人もなく極大重病あり所謂大謗法の重病なり』

【通解】
また一切の病のなかでは、五逆罪と一闡提と謗法をこそ重病であると仏は心を痛められています。今の日本国の人は、一人も残らず、極大重病の人です。いわゆる大謗法の重病です。

名字の言 「寝ていても団扇の動く親心」——親子の縁に思う 2021年8月21日
江戸川柳に「寝ていても団扇の動く親心」と。酷暑でエアコンが欠かせない現代人にも響くものがあるに違いない。疲れて体は寝入っても"寝苦しくないか""虫に刺されはしまいか"と、心が子から離れることはない。親とはそういうものだろう▼ある研究によると、西暦2000年までに生まれた人間の総数は、試算で1120億人余りだという。ならば、その中で親子になるという出来事は"奇跡"ともいえよう▼ある女性部員は、長女がダウン症と診断された。当初、母となった彼女は悲嘆に暮れる月日だった。だが、ゆっくりでも確かな成長を刻み、生きる手応えを伝えてくる娘の姿に強く誓った。"大切な命を守り抜く。その尊い行為に自分の命を使う"と▼あれから40年。この間、彼女は娘を立派に育てながら、学会のリーダーを務めた。さらに数々のボランティア活動を国内外で展開した。わが子の命を守ると決めた使命は、周囲や世界の人々を守り支えるまでに広がった▼池田先生は「子どもが、自分に、そしてまた家族に、最高の生き方へと進むきっかけを与えてくれるのです」と語る。ならば、親子の縁は奇跡や偶然と言うだけでは片付けられない。幸福の人生を築くための深い宿縁である。

寸鉄 2021年8月21日
確信のあるところ必ず勇気に満ちる—恩師。今日も勝つとの祈りから出発
副役職者が元気な地区は広布が伸展。一人立つ友の結合が最強の団結なり
「四表の静謐を祷らん者か」御書。社会の安穏へ立正安国の対話に邁進!
変異株、職場でも窓を開け送風機での換気等を—医師。更に念入りに対策
川の事故、複数人でいる時に多数発生。「誰かが見ている」との油断は禁物

〈社説〉 2021・8・21 "育自日記"ポエム編から
◇子育ての日常に幸せを再発見
"育児は育自"をテーマにした読者投稿コーナーが、本紙教育欄で20年を超え続いている。
子育ては大人が子どもに一方的に教える関係ではなく、大人が子どもから教わることもたくさんある。育児は大人自身を育てる"育自"にもつながっている。その気付きを得た読者からの投稿は、切り取る日常が変わっても、昔も今も本質は変わらない。
先日、同欄の新企画として、子どもや家族との触れ合いを詠んだ「詩」を募集したところ、担当者の予想を超える数の作品が届いた。詩を作ろうと意識することで、子どもの言動の面白さに敏感になり、ともすれば密着した親子関係で起こりがちなイライラが軽減されることもある。出来上がった作品は、将来、子どもに贈るプレゼントにもなろう。
すでに紹介された作品には——「もっとしゃべることができたら/私は不安にならずにすむの?/もっと寝てくれたら/私は自由になれるの?」と子育ての葛藤の「渦中」をつぶさに表現したもの。「『ごめんねは?』/小さなあなたに/何回叱って/何回言わせた言葉でしょう/そんな私を許してくれていたのは/あなただったことに/今ごろ気付いているのです」と、子どもへの感謝が綴られたものもあった。
早速、読者から「世界中、暗いニュースばかりの中、心の汚れを落としてくれるすてきな詩だった」などの感想が寄せられた。
子育て真っ最中は無我夢中。一刻も早く手が掛からなくなってほしい、もっと自由な時間がほしいと願うこともある。けれども、「後で振り返ると、大変と思う時が、一番充実していた」との視点を自らの言葉で綴った読者の投稿は多い。改めて幸せとは、遠い先にあるのではなく、懸命に励む日々の中にこそあると教えられる。
育児の周辺にいる大人の言葉育てに携わってきた詩人・エッセイストの浜文子さんは、「聖教新聞の読者は、人生の意味を自身に問い掛け、真剣に生きている方が多いからこそ、日常の生活から表現のもととなるたくさんの気付きを得られるのでしょう」と語っていた。
詩の素材と同じように、幸せのもとは、普段の日常に無数に隠れているもの。その"財宝"を言葉の力で見つけ出す一助を本紙で担えれば幸いだ。

☆ヒーローズ 逆境を勝ち越えた英雄たち 第10回 ジョセフ・ロートブラット
〈ロートブラット〉
使命を果たすには、あまりにも
なすべきことが多くありすぎて
とても疲れている暇はない。

1945年8月、世界は第2次大戦の終戦を迎えた。だが、その後も軍拡競争が続き、人類の危機は続いていた。
こうした流れに警鐘を鳴らすため、57年、核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者の組織「パグウォッシュ会議」が発足する。その中心者の一人が「行動する科学者」として名高いジョセフ・ロートブラット博士である。
「使命を果たすには、あまりにもなすべきことが多くありすぎて、とても疲れている暇などなかったのです」
そう語る博士が、96年の生涯の大半を「平和闘争」に捧げるきっかけとなったのは、幼少期の戦争体験である。
生まれはポーランドのワルシャワ。比較的裕福な家庭で育ったが、その生活は5歳の時に起きた第1次世界大戦によって一変してしまう。家業が壊滅的な打撃を受け、一家は日々の食事にも事欠くほど、苦しい状況に追い込まれた。悲惨な現実を前に「戦争は絶対悪」との気持ちを強く刻み付けたという。
幼い心に希望の光を与えたのは空想科学小説だった。月旅行や海底旅行など、本の中に広がる、夢のような別世界。科学への興味をかき立てられたロートブラット少年は思った。"もし科学に力があるなら、なぜこの空想小説が作り話で終わる必要があるのだろうか。科学者になって、人々の苦しみを解決し、戦争なき世界をつくりたい"
しかし科学者になる道は、容易ではなかった。高校に行く必要があっても、家庭には学費を払う余裕がない。それでも逆境に屈せず、昼は電気技師として働き、夜は本を読み、物理学の勉強に励んだ。その努力が実を結び、夜間コースのあるポーランド自由大学に入学する。
そこで師となるヴェルテンステイン博士と出会い、物理学・核物理学の知識や、科学に対する基本的な考え方を学ぶ。「人間として尊敬できる師を持てたことは、本当に幸せなことでした」
やがて学位を取得。ここから本格的な「科学の旅」「平和の旅」が開始されたのである。

〈ロートブラット〉
池に小石を投げれば波紋が
広がるように、どんな人にも
社会や物事を変えていく力がある。

1939年、ロートブラット博士はトーラ夫人をワルシャワに残し、イギリスのリバプール大学に留学する。語学などの苦労は多かったが、核物理学の研究が評価され、新たな奨学金の支給が決定。夫人を呼び寄せるために一時帰国した。
ところが、夫婦で出国しようとした矢先、夫人が虫垂炎に。博士だけが先にイギリスに戻った。ナチス・ドイツがポーランドに侵攻したのは、その2日後のことである。夫人はホロコーストの犠牲となり、再び二人が出会うことはなかった。
長く、深い悲しみが博士を襲った。その中でも増していく戦争の脅威。やがて博士は、核物理学に詳しい一人として、アメリカの原子爆弾開発を目的とした「マンハッタン計画」に参加する。"もしもドイツが先に原爆を持てば、恐ろしいことになる"。葛藤の末の結論だった。
その後、ドイツが製造しないことが分かり、目的がソ連を抑え込むことであるとの情報を得た博士は、ただ一人、計画を離脱する。"ソ連のスパイ"と疑われ、事実無根の中傷を浴びても、自らの良心に従った。
しかし、残る科学者たちによってマンハッタン計画は進められ、45年8月、広島と長崎に原爆が投下されてしまう。
「私の心をその時、占めていたものは、『絶望』でした」
一報を聞いた博士は、言葉に尽くせぬ衝撃を受けた。同時に「核兵器の開発競争」が始まるとの危機感を抱く。責任を痛感し、誓った。「人生の残りを核爆弾が二度と使われないようにすることに捧げよう」
科学者が連帯し、人類の滅亡をもたらす兵器の開発を防がねばならないとの強い使命感で、46年に「原子力科学者協会」を設立。また、核の恐怖を伝える展示会の開催に精力を注いだ。自身の研究も核物理学から放射線医療へと転向している。
55年には、核兵器の禁止を訴える「ラッセル=アインシュタイン宣言」に、著名な科学者らの一人として署名。この2年後、宣言に基づき「パグウォッシュ会議」が創設された。
博士は、人生の最後の瞬間まで平和のために戦い続けた。その理由を次のように語る。
「私は民衆が、社会に影響を与える力を持っていると信じます。どんな努力も無駄にはならない。池に小石を投げれば波紋が広がります」「そして、どんな人にも、社会を変えていく、この波紋を生み出す力がある。私たち一人ひとりには、ものごとを変える力があります」

〈ロートブラット博士を語る池田先生〉
巨大な凶器を根絶するための
武器は「言葉」だけだった。
仏法も「声仏事を為す」と説く。
我らも「声」「言葉」「対話」で
正義と幸福を拡大していくのだ。

ロートブラット博士がマンハッタン計画を離脱した1944年の11月。日本では、創価の先師・牧口常三郎先生が獄中で正義の殉教を遂げた。
パグウォッシュ会議が発足された57年は、くしくも恩師・戸田城聖先生が「原水爆禁止宣言」を発表した年でもある。
初代・2代の平和の精神を受け継ぐ池田大作先生と博士が最初の出会いを結んだのは、89年10月11日。場所は、池田先生が若き日に権力との人権闘争を貫いた大阪の地であった。
2度目の語らいは2000年2月10日、悲惨な地上戦の舞台となった沖縄で。翌日は、戸田先生の生誕100周年。その佳節に当たり、池田先生が創立した戸田記念国際平和研究所から博士に「戸田記念平和学賞」が授与された。
この折、博士は語っている。「私は疲れることを、自分に許さないのです」と。平和の松明を赤々と燃やし、翌年には開学間もないアメリカ創価大学で記念講演を実施。「9・11」のテロ事件の余波が続く中、青年たちの未来に心から期待を寄せた。
さらに、池田先生と博士は往復書簡を通じて対話を重ね、対談集『地球平和への探究』(潮出版社)を発刊。その推敲作業の一切を終えた05年8月、「行動する科学者」は96年の尊い生涯を閉じた。それは、広島・長崎への原爆投下から60年という節目の時でもあった。
「世界平和」という大目的で結ばれた博士との親交を振り返り、先生は広布へ戦う同志の魂を鼓舞してきた。
「博士は、みずからも製造にいったんはかかわった『核兵器』という巨大な凶器の根絶のために戦い続けた。その戦う"武器"は、何であったか。博士は述懐しておられた。(中略)
『私たちの武器は、人間同士の理性に基づく討議によって導かれる「言葉」だけでした。その言葉をもって相手を説得する。それが、私たちが続けてきた平和運動の根幹だったのです』
仏法でも、『声仏事を為す』(御書708ページ)と説かれる。『声』の力で、『言葉』の力で、『対話』の力で、正義と幸福を拡大していくのだ」(05年9月12日、各部代表協議会でのスピーチ)
「博士は、私にこう語ってくださった。『楽観主義は、私の倫理です。それは宗教ではありませんが、あなたの宗教に似ているかもしれません。私と池田会長は、異なる立場から出発して、同じ結論に達しました』
人類の幸福と平和への戦いは、暗く悲壮なものでは絶対にない。ここには、正義を行っているという不動の信念と輝く希望があるからだ。(中略)
険難の峰に挑んで流した、苦闘の汗も涙も、すべて充実の喜びと変わる。見よ! 広宣流布の栄光の未来は、燦たる光に包まれ、洋々と広がっている。
さあ、新たな快進撃だ! 朗らかに進もう! どこまでも、またいつまでも!」(本紙05年9月27日付「随筆 人間世紀の光」)
終戦から76年となる夏。平和原点の地・広島をはじめ、創価の友が流す労苦の汗は、全てが未来の幸福勝利の因となる。

2021年8月20日金曜日

2021.08.20 わが友に贈る

5教学実力試験に挑戦する
智勇兼備の学生部よ!
剣豪の修行の如き鍛錬で
「行学の二道」を邁進!
民衆を守る英知の人に。

椎地四郎殿御書 P1448
『僧も俗も尼も女も一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり』

【通解】
僧も俗も尼も女も、一句でも他人に語る人は如来の使いである。

名字の言 どこで人と「差」がつくのか——男子マラソン・大迫選手 2021年8月20日
「誇れるレースができた。そのことが僕にとっては何事にもかえがたい勝利」とは、東京五輪の男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑選手の言葉。終盤の激走に、胸を熱くした人も多かっただろう▼長年、トップランナーとして活躍するが"僕よりも速い選手はいくらでもいた"と大迫選手。では、どこで差がつくのか。その理由を"自分がダメな時に頑張れるかどうか"と語る▼ライバル同士で互いに頑張っている時は、差はつきにくい。違いが生まれるのは、故障や不調の時。彼はどんな状態であっても"練習しない日"をつくらなかったという。「いつもと同じことはできないかもしれない。でもその中で、今の自分ができる範囲の努力をし続けること」と記す(『走って、悩んで、見つけたこと。』文藝春秋)▼感染症の再拡大や、長引く豪雨への警戒が続く。マラソンでいえば、霧で先の見えない中を走っているようなもの。だがそんな時こそ、足元を見つめ、知恵を湧かせ、自らの歩みを止めないことが大切だろう▼仏法は「現当二世」と説く。「今」の生き方が「過去」を意味あるものにし、「未来」を決定づける。「月月・日日に」(御書1190ページ)との心で、今日なすべきことに全力を尽くしたい。

寸鉄 2021年8月20日
「一流は皆、迅速だ」恩師。戦いは先手必勝。幹部率先で走り激励の大波を!
「意が声とあらはる」御書祈りを込めた声は必ず届く。粘り強い語らいこそ
夏休み明けは子の不登校増加。休み中も小さなSOS見逃さぬよう傾聴を
歩きスマホの危険性は想像以上—識者。重大事故多し。少しだけが命取り
首都圏の感染者の95%がデルタ株と。侮らず"しく"恐れ基本対策順守

☆池田華陽会御書30編 研さんのために 乙御前御消息
◇「勇気」が青春勝利を開く
今月は「乙御前御消息」を学びます。池田先生はつづられました。
「『乙御前の母』が、どれほど真剣に信心に励んできたか。それは、大聖人が全て御照覧です。しかし、幼き乙御前を抱え、逆境の中にいることは変わりません。そこで、大聖人は励まされています」「今こそ、もう一重、深く、強く、勇気を奮い起こしなさい。必ず大きく打開できるのです、との大激励です。この今一重深きに就く勇気の継承者こそ、わが『従藍而青』の青年たちであります」
日蓮大聖人が、乱世を生き抜く女性門下に示された「今一重」との勇気の信心を学び、日々、自分らしく「人間革命」の勝利劇をつづっていきましょう。

◇本抄について
本抄は、建治元年(1275年)8月、日蓮大聖人が身延で認められました。あて名は「乙御前」ですが、内容は乙御前の母に対して送られたものです。
乙御前の母は鎌倉の門下で、夫と離別し、幼い娘を一人で育てながら、純粋な信心を貫きました。大聖人の佐渡流罪中には、遠路はるばる佐渡へ足を運び、大聖人から「日妙聖人」という最高の称号を贈られています。
本抄の御執筆当時、再びの蒙古襲来の可能性に世間は騒然としていました。しかしこの時も、乙御前の母は求道の心で大聖人のおられる身延を訪れます。
本抄は、大聖人が、一点の迷いもなく師弟共戦を貫く、女性門下の「幸福」と「勝利」を心から願い、いよいよ強盛に信心に励むよう呼び掛けられたお手紙です。

◇御文
『是は御ために申すぞ古への御心ざし申す計りなし・其よりも今一重強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし、例には他を引くべからず、日蓮をば日本国の上一人より下万民に至るまで一人もなくあやまたんと・せしかども・今までかうて候事は一人なれども心のつよき故なるべしと・おぼすべし』(1220ページ10行目〜13行目)

◇通解
これは、あなたのために申すのである。あなたの前々からの御志は立派であり、とても言い尽くせない。しかし今、それよりもなお一重強盛な信心の御志に立ちなさい。その時はいよいよ十羅刹女の守りも強くなるのだと思いなさい。
その例は他から引くには及ばない。この日蓮を日本国の上一人より下万民に至るまで、一切の人々が害しようとしたが、今までこうして無事に生きていられることは、日蓮は一人であっても、法華経を信ずる心が強いゆえである(だから諸天の守りも強い)と確信していきなさい。

◇解説
妙法には、計り知れない力があります。それを最大に引き出すものは、自らの強き「信心」です。
日蓮大聖人は本抄で、佐渡へ、身延へと、師匠を求めて訪れた、乙御前の母の信心を称賛され、「必ず諸天善神もお守りになり、十羅刹女も心をかけてくださることでしょう」(御書1220ページ、通解)と励まされます。
さらに、目の前の一人の女性門下を心から尊び、語り掛けるように「法華経は女性のためには、暗い所で灯火となり、海を渡る時に船となり、恐ろしい所では守りとなることを誓っています」(同ページ、通解)とつづられました。
この一節に、大聖人の"あなたが幸せになることは、経文に照らして絶対に間違いない"との大激励のお心が拝されます。仏法は、苦しんでいる人の最大の味方なのです。
続いて、人が生まれた時から左右の肩に付き添い、常にその行動を、交互に天に報告するといわれる「同生天・同名天」の働きを通し、誠実で真面目な信心の実践を、誰が見ていなくとも、諸天善神がすべて承知していることを示されます。
さらに妙楽大師の言葉を引用され、「心の固き」(同ページ)、すなわち、信心の強い人、広宣流布への心が固い人に、諸天善神の守護は、必ず強く現れることを述べられました。
そして掲げた御文では、"これはあなたのために申し上げるのです"と前置きをされ、まず、これまでの乙御前の母の信心を、改めて心からたたえられます。
その上で、あえて「今一重強盛に御志あるべし」と仰せです。いかなる時にも"もう一重"と、深き誓いを込めて祈り、前進する「勇気の信心」に、諸天善神の守護は、いよいよ厳然と現れるのです。
続く「例には他を引くべからず」では、「心の固き」信心で、妙法を実践してきたのは、大聖人御自身であることを教えられています。
そして、これまで命に及ぶ大難に遭われながらも、全て勝ち越えてこられた理由を「心のつよき故なるべし」と仰せです。
すなわち、"信心が強かったゆえである"と明かされ、門下にも、師と同じ「勇気の信心」で、断じて幸福になり、勝利していくことを呼び掛けられました。
私たちは「信行学」の実践を根本に、師弟不二の信心を磨き、青春勝利を開いていきましょう!

◇池田先生の指針から
因果の理法は厳正です。
仏法の世界に、小才や要領は通用しません。地道に取り組んだことは全部、わが身の福徳の果報となって戻ります。真面目に戦った人は、絶対に守られます。真剣な人は、必ず報われます。(中略)
私自身、戸田先生のもとで一切の陰の戦いをやり抜きました。(中略)
現在の私の一切は、戸田先生をお護りし抜いた福徳の果報であると、断言できます。これが仏法の世界です。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻)
◇ ◆ ◇
大聖人は、たった一人であっても、こうして堂々と勝ってきたのは、「心の強き」ゆえであると結論されています。
この「心の強き」の対極が、「臆病」です。(中略)
臆病に勝ち、深き信心の志に立つことが勇気です。偉大な人生の勇者の道です。(中略)
「勇気ある信心」、それ自体が、仏界に通じます。我ら創価の師弟は、永遠に、この「勇気の力」をもって戦い、勝っていくのです。(『わが愛する青年に贈る』)

研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻(聖教新聞社)
○…『わが愛する青年に贈る』(同)