激しい気温変化に注意。
早めに就寝するなど
体調管理に努めよう!
疲れをためず
一日一日を価値的に!
上野殿御消息 P1528
『法華経を持つ人は父と母との恩を報ずるなり、我が心には報ずると思はねども此の経の力にて報ずるなり』
【通解】
法華経を持つ人は、父と母との恩を報じているのである。自分の心には父母の恩を報じているとは思わなくても、この経の力によって報じているのである。
〈寸鉄〉 2019年6月18日
師子は吠えてこそ師子—恩師。破邪顕正の言論を鋭く。青年が先陣切れ!
兵庫が乾坤一擲の激闘。破竹の勢いで大逆転へ!常勝の新時代を勝ち開け
北海道婦人部の日。開拓と勝利の人生は愉快。幸の対話を三代城から拡大
気候変動は文明存続への最大の危機—識者。我ら全員が環境守る主体者に
傘の先端が刺さりそうになった等の危険、4割が経験と。配慮の心忘れず
☆親子で学ぶ仏教 ココロの宝箱 平和を築いたアショーカ王 2019年5月26日
むかしむかしのインドのお話です。
アショーカという王さまがいました。戦争が好きで、つぎつぎと他国を攻めました。
ある時、カリンガという国を攻めほろぼすと、「もうこれで、わしに、はむかう者はだれもおるまい」と高笑いしました。
すると、家臣のひとりが、からだをふるわせて叫びました。
「このいくさで10万人の民のいのちをうばい、15万人をほりょにしました。さあ、よくごらんください。すっかりかわりはてた、このまちのようすを!」
「なんだと? いくさに勝ったというのに、うれしくはないのか?」
アショーカは、ふしぎに思い、あたりを見回しました。
目にとびこんできたのは、やけおちた家々、息絶えた人々のなきがら、泣き叫ぶ小さなこどもたち……。
「ああ、なんというむごたらしさよ。わしは、とりかえしのつかないことをしてしまった」
アショーカは、今までの行いを悔いあらため、それからというもの、仏の教えを真剣に学びだしました。やがて、武力ではなく、仏さまの教えにもとづいて、国をおさめたいと思うようになりました。
「もう二度と戦争などするものか」
アショーカは、ひとのいのちを大切にする国づくりをしようと、きめました。
臣下たちを集めると、そのための仕事をつぎつぎと指示しました。
井戸ほりを命じられた臣下は、「これで、のどをカラカラにして倒れる人も、へるだろう」と、うれしそうに目を細めました。
また、ある臣下は、「一日も早く病気の人のもとに、とどきますように」と、こころをこめて薬草を植えました。
そのほかにも、病院を建てたり、日よけの街路樹をふやしたり、休憩所をつくったりなど、人々が健康で幸せにくらせるまちへ、どんどん整えました。
また、まわりの国々とは、けっして争わず、友好の輪を広げました。
こうして、アショーカは、仏を敬い、平和を築いた王さまとして、いつまでも人々のこころの中で輝きつづけたのでした。
◇おうちの方へ
この説話のもとになったアショーカ王は、紀元前3世紀のインドに実在した人物です。
当初は残虐な王で、カリンガ国(現在のインド・オリッサ地方)を征服した際には、10万人の命が奪われ、15万人が捕虜になったといわれています。
しかし、アショーカ王はこの惨状を見て心を改め、武力による征服をやめました。以来、仏法を深く敬い、法(ダルマ)による施策を実行したのです。
戦争の放棄や平和主義の政治、数々の福祉政策や平和外交を行い、仏教以外の諸宗教にも寛容の姿勢を貫きました。また、仏典結集を助け、仏教の保護者であったともされています。
日蓮大聖人は、「月氏国にアショーカ王という王がおられた。初めは悪王であったが、後に仏法に帰依して、さまざまな供養をした」(御書1544ページ、趣意)と仰せです。
正しい法を根本に、平和のために尽力したアショーカ王は、今でも世界中から「王の中の王」と、たたえられています。