2019年6月17日月曜日

2019.06.17 わが友に贈る

◇今週のことば
「まいをも・まいぬべし」
楽しく躍動の座談会を!
一人一人が尊き主役だ。
勢いと団結をいやまして
希望の拡大へ舞いゆけ!
2019年6月17日

聖愚問答抄上 P492
『浄蔵浄眼は父の妙荘厳王外道の法に著して仏法に背き給いしかども二人の太子は父の命に背いて雲雷音王仏の御弟子となり終に父を導いて沙羅樹王仏と申す仏になし申されける』

【通解】
浄蔵・浄眼は、父の妙荘厳王が外道の法に執着して仏法に背かれていた。けれどもこの二人の王子は、父の命に背いて雲雷音王仏の御弟子となり、ついに父を導いて沙羅樹王仏という仏に成したのである。

〈寸鉄〉 2019年6月17日
社会変革に進む学会から平和の扉は開くと確信—教授。胸張り対話の道を
茨城の日。あの地この地に友情の花を。敢闘精神たぎらせ民衆凱歌を必ず
青年によって偉大な事業は成し遂げられる—恩師君の熱と力で歴史を築け
多忙な時こそ情報管理をしっかり。携帯電話・書類の置き忘れや紛失に注意
生きがいを持つ人は健康状態も良好—調査。広布に生き抜く多宝会を見よ

☆ふるさとを照らす誉れの長者 団地部 2019年6月13日
団地部は今月25日に「部の日」を迎える。淵源となった1978年同日の第1回「団地部大会」で池田先生は、「団地の団は、団結にも通ずる」と述べ、"最も理想的な人間の協調の社会をつくり上げる主体者に"と期待を寄せた。師の言葉のままに"人間共和"の連帯を広げる団地部の友を紹介する。

北海道・札幌市 青葉団地
●「幸せ」と言える人を増やす
「できた、できた!」
「これは家で使える!」
札幌市厚別区の青葉団地の集会所から、にぎやかな声が響く。中では20人ほどの高齢者がチラシを使って小物入れを作っている最中だ。教えているのは同団地に住む保田雅子さん(区副婦人部長)。得意の折り紙を生かし、集会所に笑顔を広げる。
この集いの名は、いきいきサロン「ハッピーかい(会)」。「幸せかい?」との問い掛けの意味を込め、2011年6月に保田さんが中心となって設立した。東日本大震災が発生して間もない頃である。当時、自治会長だった夫の清さん(副本部長)と共に、地域の交流を深められるサロンにしようと誓った。
月1回、"楽笑体操"や脳トレ、ランチなどを楽しむほか、手芸や料理など住民の特技を生かした内容も企画。それらの講師を担う住民のことを、親しみを込めて"先生"と呼び合う。
「この団地の47%が75歳以上の高齢者です。それだけ"人生の達人"が多い。互いに尊敬しながら、皆さんの知恵や経験を生かせるよう心掛けています」
"相手の良さを最大限に引き出せる人に"——この思いで約30年、自治会の育成部や福祉部で青少年や高齢者と関わってきた。
困っている人がいれば放っておけない。ある日、サロンに参加した住民から、「足が悪くて買い物に行けない」との悩みを聞いた。その声から生まれたのが、一昨年から始まった"買い物バスツアー"である。
社会福祉法人の協力を得て、デイサービスの送迎車両の空き時間にマイクロバスなどを運行し、住民を乗せてスーパーや薬局へ。買い物を補助するボランティアもいるおかげで安心して買い物ができる。ツアーで初めて顔を合わせる住民も少なくない。「商品を目で見て選べて友達もできる」と評判だ。"買い物弱者"を救う対策として、メディアでも注目を集めた。
「地域の方々の協力があってこそ。感謝を忘れず、皆さんの喜びのためにお役に立てれば」と保田さん。
「幸せかい?」との問いに、「幸せです!」と言える人を増やしていく——その先に、自他共の本当の幸せがあると確信している。

さいたま市 加茂川団地
●壮年が立てば地域に活力が
さいたま市西区の加茂川団地に住む秋山茂夫さん(創価長〈ブロック長〉)は言う。「以前の僕は、内気で、口べたで、引っ込み思案で……」
すると、同じ団地で30年来の付き合いがある小林清さん(副本部長兼地区部長)が、その通りとばかりに、うなずいた。
今でこそ自治会の福祉部長として地域のために奔走するが、「昔は"影の薄い人"だった」と秋山さん。22歳の時に創価学会に入会した理由も、内気な自分を変えたかったからだという。「でも学会活動から遠ざかっていたので、結局四十数年、相も変わらずで」
トラック運転手の会社を定年退職した頃から、訪問してくれる壮年部の先輩と会う機会が増えた。先の小林さんもその一人。コミュニケーションが苦手な秋山さんを包み込むように、温かく励まし続けてくれた。
秋山さんは壮年部指導集『黄金柱の誉れ』を読み、池田先生の指導に触れた。
「自身が住んでいる地域を愛し、地域に貢献し、そこを栄えさせ、常寂光土としていくのは、仏法者の責任であり、使命である」
福祉部長の任を引き受けたのは5年前。「題目を唱え始めると、"挑戦しよう"っていう気持ちが湧き上がってくるんです」
朝夕の一日2回、健康増進のために始めたラジオ体操は住民に大好評。毎朝50人以上が参加し、終了後も夏の団地祭に向けた盆踊りの練習や、おしゃべりが始まる。また、さいたま市主催の講習会で学んだ健康体操を月4回、秋山さんが講師となって住民に教えている。別の講師を招いて絵画や手芸、料理教室を開催するなど、積極的に住民交流の場を提供してきた。
「内気な自分を克服できたのは、信心と同志のおかげ。皆さんに喜んでもらえることが生きがいですね」
朝のラジオ体操に参加している団地内の婦人が、地域に尽くす秋山さんの姿から仏法への理解を深め、一昨年、入会した。彼女は昨年の教学部任用試験にも合格し、広布に生きる喜びをかみ締める。
一人の壮年が立ち上がれば、地域が変わり、周囲に活力と安心を与えることができる。"創価の黄金柱"の使命は大きい。