2018年9月2日日曜日

2018.09.02 わが友に贈る

一、誓願を立てる。
二、強盛に祈りぬく。
三、勇気の行動を貫く。
これが人生勝利の要だ!
弛まぬ前進の日々を!

生死一大事血脈 P1337
『所詮臨終只今にありと解りて信心を致して南無妙法蓮華経と唱うる人を「是人命終為千仏授手令不恐怖不堕悪趣」と説かれて候、悦ばしい哉一仏二仏に非ず百仏二百仏に非ず千仏まで来迎し手を取り給はん事歓喜の感涙押え難し』

【通解】
所詮、臨終只今にあると覚悟して信心に励み南無妙法蓮華経と唱える人を普賢菩薩勧発品には「是の人命終せば、千仏の手を授けて、恐怖せず悪趣に堕ちざらしめたもうことを為」と説かれている。よろこばしいことに、一仏二仏ではなく、また百仏二百仏ではなく千仏まで来迎し手を取ってくださるとは歓喜の涙、押えがたいことである。

〈寸鉄〉 2018年9月2日
意気高く壮年部幹部会。我らこそ11・18の勝利の決定打!黄金柱が総立ち
「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親」御書。勇敢に語り抜け。それが慈悲
未来は"今我々が何を為すか"にかかっている—偉人。今日も挑戦の一歩
自治体の避難指示で実際逃げた人はわずか3%。甘く見ず。教訓生かして
公明が100万人訪問・調査運動の結果発表。貴重な大衆の声。必ずカタチに

☆地域を歩く 富山県 中新川郡 2018年8月23日
◇雄大な山々を見上げて
刈り入れを待つ早生の稲を、風が優しくなでていく。雲が吹き払われた空に、雄大な山々が姿を現す。
雄山(3003メートル)、大汝山(3015メートル)、富士ノ折立(2999メートル)の三つの峰からなる立山や、切り立つ岩肌の剱岳(2999メートル)——3000メートル級の立山連峰が、巨大な壁のようにそびえ立っている。
立山連峰は、古くから、山岳信仰の対象だった。麓の町や村は旧習が根強く、草創の学会員は、無理解と偏見の嵐にさらされてきたという。
富山県の立山本部の友は、山々を望む立山町、上市町、舟橋村(中新川郡)で広布に駆ける。
その同志たちを鼓舞してきた歌がある。池田大作先生が北陸の同志へ贈った「ああ誓願の歌」だ。今月、誕生40周年を迎えた。
♪ああ誇りなり コスモスと……
「この歌を歌うと、花を摘みに行った時のことを思い出します」
立山町に暮らす江尻咲美さん(支部副婦人部長)はそう言って、懐かしそうに目を細める。
歌ができる1年前。江尻さんは、婦人部の先輩に頼まれ、コスモスが咲いていそうな場所を案内した。先輩は、摘み取ったコスモスで花束を作り、池田先生に届けた。"少しでも先生の心が安らげば"と——。
当時、第1次宗門事件の嵐が吹き荒れていた。立山の同志も悪侶に苦しめられてきた。
「いつかこの地に"幸福の花"を咲かせよう」。江尻さんはそう決めて、夫と2人で地元の同志を励まし抜いてきた。

◇"不屈の心"を伝え 連なる"人材山脈"
江尻咲美さんの息子・輝之さん(副本部長)は、地域に尽くす両親の背中を見て育った。
高校や大学受験の時には、地区の同志が皆で祈ってくれた。不合格の通知が来た時も、一緒になって悔しがってくれた。
その温かさは心に深く刻まれている。
だからこそ、「『立山町で、こんなに幸せになりました!』という人を、一人でも多く増やしたい」。地元の壮年会の会長などを務め、地域の行事運営や清掃にも汗を流す。仕事をしながら、創価大学通信教育部の卒業を果たした。
輝之さんの妻・里美さん(県婦人部長)は、咲美さんと交代する形で地区婦人部長などを歴任。義父・信行さん(故人)の後を継ぎ、聖教新聞の配達員を務める。
その子どもたちも広布の道を真っすぐに歩む。長女・麻那香さんは父の思いを受け、今春から創大へ。次女・香乃さん(高校1年)と長男・博之さん(中学2年)は今年、教学部任用試験(仏法入門)に合格した。
「わが家で年間1世帯」を合言葉にする江尻さん一家は、毎年弘教を実らせている。

立山では、こうした草創の心を継ぐ青年部も意気軒高だ。
滝川将大さん(男子部本部長)は、橋の修理工事などを行う父の会社で働く。
仕事や家庭のことで悩むことも多い。しかし、男子部の先輩たちが、いつも親身になって話を聞いてくれた。
滝川さんが発心したのは、2011年。創価青年大会の演目に出演したことがきっかけだった。本番を目前にしたある日、第1子が死産に。「それまでの自分なら"なんで、こんな目に"と嘆くしかなかった」
母の、「仏法の眼で見れば、必ず意味を見つけられる」との一言が心に残った。わが子の命を意味あるものにするために、滝川さんは顔を上げようと決めた。
以来、学会活動に積極的に取り組んだ。友人や男子部員たちも、家庭や仕事で悩んでいた。昔は深く話を聞いてあげられなかったが、今は自分のことのように、その心の痛みを感じる。
縁した一人一人の顔を思い浮かべては、日々、皆の幸せを真剣に祈るようになった。励まし続けていた友人が今年、教学部任用試験を受験した。
滝川さんが足しげく通い、励ましてきたメンバーの一人に平等清敬さんがいる。昨年、滝川さんに誘われ、創価青年大会に出演したことが転機に。現在は部長を務める。
「かつて自分の家に来てくれていた先輩たちも、自分のことをこうやって祈ってくれていたんだなって思うと、今になって感謝があふれてきます」

3・47平方キロメートルと、「日本一面積の小さい自治体」として知られる舟橋村。車で5分も走れば村を抜けてしまうほどの大きさだ。ここにも広布の地区がある。
「さっちゃん」と皆から親しみを込めて呼ばれる竹嶋サチ子さん(副白ゆり長)は、村の広布の一粒種。1966年に入会。以来、家族の猛反対にも怯まず、地道に信心を貫いてきた。
その後、越してきた婦人部員と2人で広布に歩いた。3駅先で行われる座談会に通った。「いつかうちの村でもやりたいね」と語り合いながら。
村は80年代終わりから宅地化が進み、移住者が増えてきた。
現在、地区部長・婦人部長を務める佐々裕二さん・浩美さん(支部副婦人部長兼任)夫妻が越して来たのも23年前だ。「何も分からない私たちの元に、さっちゃんたちがすぐに訪ねてくれて、さまざま教えてくれました」
移住者が増えるにつれて学会員の数も増え、2004年に村に地区が誕生した。地域の人々に喜んでもらえたらと、村の納涼祭に学会の音楽隊の出身者らを招き、ジャズやオーケストラの演奏会を行ったこともある。長年、交通安全指導員として地域に寄与してきた竹嶋さんの夫・甚吉さん(故人)が定年後、学会活動に励むようになると、周囲の学会理解が一段と深まった。

上市町にある上市支部では、今年6月に町の施設を借りて「支部STB総会」を催した。認知症予防や介護をテーマに皆で企画を練り、当日は参加者200人超の大盛況。そのうち90人以上が、地域の友人だった。
総会に花を添えたのは、民謡サークルの歌や踊り。友人たちによる"友情出演"だ。
招待したのは、寺西勝子さん(支部副婦人部長)である。この日は23人の友人を総会に招いた。
寺西さんは、2001年に誕生した相ノ木地区の初代地区婦人部長として奮闘。地域に学会理解の輪を広げたいと、地区の同志と共に近隣700軒以上に、聖教新聞を手渡しながら対話を続けてきた。「昔は人と話すのが苦手でした。でも今は、地域の皆と話すのが楽しくて」と笑う。
同じく上市町に住む忠藤章子さん(支部副婦人部長)も長年、近隣との友好を育んできた一人。保健委員や老人会の役員にも率先。「1人暮らしの高齢者が増えましたから心配で」と地域の声掛けに歩く。
忠藤さんは20代の頃、腎不全を患い、腎臓移植をした。術後の経過も順調に進み、無理だと言われた子どもにも恵まれた。一方、夫の忠司さん(副誓願長〈副ブロック長〉)は長年、信心に反対だった。定年後、肩の手術を受け、不安な日々を過ごしていた頃、大手術を乗り越えて今も元気に暮らす妻の姿に励まされ、入会を決意した。どこへ行くにも一緒の2人。その仲むつまじい姿は、和楽の信心を証明している。
◇ 
"愛する郷土に、広布の理想郷を"——苦難に負けず、この誓願をつないできた立山本部。連なる山々のように、人から人へ、世代から世代へ、人材山脈は続いていく。