2014年7月18日金曜日

2014.07.18 わが友に贈る

「仏になるみちは
善知識にはすぎず」
悩みがあれば
一人で抱え込まず
良き先輩に相談を!

弥三郎殿御返事 P1450
『心あらん人人は我等が為にと思食すべし、若し恩を知り心有る人人は二当らん杖には一は替わるべき事ぞかし、さこそ無からめ還って怨をなしなんどせらるる事は心得ず候』

◇希望の明日へ
初代牧口会長は、九十年ほど前に『人生地理学』(1903年)という著書を発表した。そこでは人間と環境の相互関連を、さまざまな次元から解明している。人間と環境は別々のものではない。密接にかかわり、深い次元で影響し合っている。仏法でも「依正不二(依報(環境的側面)と正報(主体的側面)との一体性)」と説く。牧口会長は、こうした視点にも通じる「自然との共存・共生・共鳴」のあり方を提示している。
平2・5・22

☆勝利の人間学 第56回 未来部を励ます夏
◇よき友だちとして
さあ、この夏、宝の未来部を育てよう!
わが未来部の一人一人が「学会の未来」であり、「世界の希望」であり、「人類の明日」である。未来部を育てる以上の聖業はない。
とりわけ、青年部の皆さんが、よき兄、よき姉、よき友として、元気で誠実に、温かく接してくれることが、いかに重要か。
『仏になるみちは善知識にはすぎず』(P1468、「三三蔵祈雨事」)である。「善知識」すなわち「よき友」の存在が、若さ生命を強く正しく育む。
何でも話を聞いてくれる、親身に相談にのってくれる、一緒に真剣に祈ってくれる——その真心の励ましこそ、未来部の成長の力だ。

◇まず一人を育てよう
まず「一人」を育てることから始まる。
少子化の時代だからこそ、ますます一人が大事になる。また、丁寧に心を配って、長い目で見守リ、伸ばしていくことができる。
御聖訓には、『一人を手本として一切衆生平等』(P564、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と仰せである。
一人の信心が、家族や眷属など、周囲の皆の成仏の道を広々と開いていくのだ。
一つの太陽が昇れば、一切が明るくなる。
未来部の太陽が昇れば、一家も、地域も、世界まで、希望の光で照らしていける。

◇人材育成の勝負の時
恩師・戸田城聖先生は「後生畏るべし」という『論語』の言葉がお好きだった。そして、私たちに「君たちは『後生』だから、先生である私より偉くなれ! 弟子が偉くなることこそが、師匠の勝利なのである」と励ましてくださった。
「青年畏るべし」「未来部畏るべし」である。
あとに続く人を自分以上の人材にしていく。自分が先輩から激励してもらった以上に、後輩を大切に激励していく——この最も尊い魂の触発が、学会の人材育成の伝統である。
今、どれだけ新しい人材を見つけ、新しい人材を育てるかで、広布の未来は決まる。今が勝負の時である。青年部の皆さんは、私に代わって、未来部を励ましていただきたい。