悪天候の時は
安全第一の行動を!
配達や会合参加は
決して無理せずに!
無事故こそ勝利だ。
祈祷抄 P1347
『されば法華経の行者の祈る祈は響の音に応ずるがごとし影の体にそえるがごとし、すめる水に月のうつるがごとし方諸の水をまねくがごとし磁石の鉄をすうがごとし琥珀の塵をとるがごとし、あきらかなる鏡の物の色をうかぶるがごとし』
◇希望の明日へ
国連の理想は、対話の精神にある。大国、小国の区別なしに各国が話し合いを重ね、人類の平和への意恩を結集するところにある。私は、数十年前から国連中心主義を提唱し、SGIとしても一貫して国連支援の運動を展開してきた。時代は、東西冷戦が終結し、新たな国際秩序(ニュー・ワールド・オーダー)が模索されている。"人類の議会"として、国連の射たすべき役割は、今後、いよいよ大きくなっていくであろう。
平3・9・19
☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第4回 発明王エジソン
もうひとがんばりで、楽しい夏休みがやってくるね。
長い休みなので、ふだん、できないことに、じっくり取り組むチャンスです。みな、暑さに負けず、元気に挑戦していこう!
そして、何でもいい、自分らしく、のびのびと、新しい「発見」「発明」の夏にしようよ!
創価大学のとなりにある東京富士美術館(東京都八王子市)では、夏休みの特別企画として、「発明王エジソン展」が開かれます。
エジソンは、19世紀から20世紀にかけて、次から次へ、たくさんの発明をして、この世界を明るく、便利に変えた人です。
「電灯」や「電話」、録音して再生ができる「ちくおんき」、「映画のきかい」などなど……今回のエジソン展でも、その一部が展示されます。
今、私たちのまわりにある「せんぷうき」や「けいたい電話」「音楽プレーヤー」なども、もとをたどればエジソンの発明から始まっています。
エジソンのおかげで、人類は、どれだけ豊に楽しくすごせるようになったことでしょう。
エジソンは、なぜ、すばらしい発明を、こんなにたくさん生み出すことができたのでしょうか?
今回は、このことを、いっしょに考えてみよう。
私の師匠である戸田城聖先生は、1900年の2月11日が誕生日です。エジソンは、その半世紀前の1847年、同じ2月11日に、アメリカで生まれました。
エジソン少年は、川が流れる美しい村にある、赤レンガの小さな家で育ちました。気になったことは何でも、まわりの大人に、どんどん質問する子だったようです。
「なぜ、1たす1は2なの?」「風はなぜ、ふいてくるの?」「にわとりの卵は、なぜヒヨコになるの?」
次々に質問するので、学校の先生でも答えられないことがありました。
「なぜだろう?」と考え、「知りたい」と思って質問してみると、「そうだったのか!」とわかる。
この喜びで、エジソンの心は、いつもいっぱいでした。だから、また質問をしたのです。
知らないことを知るたびに、新しい世界が発見できます。すると、また知らないことが、たくさん出てきます。それを知るたびに、また喜びもふえていく。楽しく、どんどん、かしこくなっていけるのです。
「なぜ?」——これは、みなさんの心の宇宙を限りなく広げる、ふしぎな力を持つ言葉です。
エジソン少年は、小学校のせいせきは、あまりよくありませんでした。
授業中も、別のことを考え始めて、先生に、きびしくしかられたこともあります。でも、エジソンは、それでやる気をなくしたりはしません。学びたいことは、いっぱいあったからです。
そんなエジソンに、お母さんは理科や社会、算数など、たくさんのことを教えてくれました。字をきれいに書くことも教えてくれ、いっしょに声を出しながら本を読んだりもしました。
エジソンは、本が大好きになりました。本には、自分の知らないことが、つきることなく書いてあったからです。町の図書館に通っては、本を読みまくりました。
そして、お母さんに教わったり、本に書いてあったりしたことを自分の目で確かめたくて、理科の実験に夢中になりました。若き「発明王エジソン」の誕生です。
夢中になれるものがあるということは、すばらしいことです。みなさんも、"夢中になってやれるもの"を見つけてみてください。
自分でやってみて、うまくいけばうれしい。たとえ失敗しても、必ず心の中に宝物が残ります。
そうした喜びでワクワクした経験が、みなさんの無限の可能性を開いてくれるのです。
エジソンは、苦しい思いも、たくさんしました。
その一つは、12歳ごろから耳が聞こえにくくなったことです。そのうち、小鳥の鳴き声を聞くこともできなくなりました。
それでも、エジソンは、発明に取り組むことをあきらめませんでした。
——耳の聞こえないことは、決して不幸なこととは思えない。耳が聞こえないから、読書や仕事に集中できる。
エジソンは、ほがらかに前向きに考えていったのです。
こうしてきたえた"あきらめない心"で、エジソンは大発明家として、かつやくしていきました。
エジソンは語っています。
「成功するための最善の(一番の)方法は、もう一度やってみることだ」
「他の発明家の弱点は、ほんの一つか二つの実験でやめてしまうことだ。わたしは自分が求めるものを手に入れるまで決してあきらめない!」
今では世界中で使われている電灯を発明した時も、白熱電球の中で光を出す部分(フィラメント)に、何がいいのかを知るために、植物を使った材料だけでも6000種類をこえるものを、ためしてみました。
その結果、電灯が、世界で初めてつくられたのです。
一生けんめいに発展させてきた、だいじな工場が、火事で焼けてしまうこともありました。それでも、「これからは、今まで以上の成長を続けてみせる。へこたれるものか」と、さっそく、新しい工場を建てるための図面をかき始めたのです。
なぜ、エジソンが、すばらしい発明を生み出すことができたのか?
そうです! それは、どんなことがあっても、「決してあきらめなかったから」です。何回、失敗しても、成功するまで、ねばり強く挑戦し続けたからなのです。
「ねばり強い人」が、りっぱな人です。
「あきらめない人」が、勝利の人です。
エジソンの発明した電灯は、暗い夜を明るく照らしました。
日蓮大聖人は、『百千万年の間、闇にとざされていた所でも、灯りを入れれば明るくなる』(P1403、意味、「妙法尼御前御返事」)と仰せです。
仏法の光は、不幸になやんでいる生命を、希望と勇気の灯りで明るく照らしていくことができます。
みんなのおじいさんやおばあさん、お父さんやお母さんは、この光を一人一人の友におくってきました。
創価学会の初代会長・牧口常三郎先生は「座談会」を、"信心を実験してみて、その正しさを証明した結果を語りあう集まり"(実験証明座談会)と呼んでいました。
学会の活動には、多くの人を楽しく元気にする、すばらしい力があります。世の中にたくさんの笑顔をつくり出している学会の同志の方々は、りっぱな「幸せの発明王」なのだと、私は思います。
21世紀の人類を照らしゆく、みなさんの心の中には、負けずにがんばる力があります。何かを夢中でやりとげようとする時に、眠っていたその力が目をさまし、いくらでも元気がわいてくるのです。
さあ、この夏、まずは何か一つ、全力で取り組むものを決めて、がんばってみよう!
「これをやろう」と決めて、挑戦を始めた時、きっと、みんなの心が宝石のように、強く明るく、かがやき始めるよ!