2017年6月5日月曜日

2017.06.05 わが友に贈る

◇今週のことば
広布の労苦は
全てが無量の福徳に。
何があっても前へ!
この祈りと執念で
栄光の扉を開け!
2017年6月5日

十字御書 P1491
『地獄と仏とはいづれの所に候ぞとたづね候へば或は地の下と申す経文もあり或は西方等と申す経も候、しかれども委細にたづね候へば我等が五尺の身の内に候とみへて候』

☆女性に贈ることば 六月五日
心こそが大切である。
心の弱い人に、幸福はない。
心の汚れた人に、幸福はない。
心の強い人に、幸福は宿る。

☆今日のことば365 六月五日
人間というものは、だれしも、楽をしたい。怠けたいという気持ちがあります。その気持ちに負けて、しなければならないことを、やらなかったり、途中で投げ出してしまったら、まわりの人は、だれも相手にしてくれなくなります。みんなから信用されず、さびしい思いをするのは、自分なのです。

☆世界写真紀行第15回 オーストラリア・メルボルンの街並み 2017年5月25日
◇地域を変える先駆者に
整然と並ぶ建物。水と緑に恵まれた街並み。これだけ高い所から眺めても、人々が暮らしやすい、落ち着いた佇まいが伝わってくるようだ。
オーストラリア第2の都市メルボルン。
南東部ビクトリア州の州都で、人口は435万人。19世紀、州内に金鉱が発見され、工業都市として急速に発展した。1927年までは同国の首都だった。
「移民の国」として知られるオーストラリア。中でもメルボルンは、アジアや欧州など世界からの移民が多く、街には中国風や南欧風など多様な建築が。多民族・多文化が共生する天地である。
64年5月13日、池田先生はオーストラリアへの第一歩をしるす。6日間の日程で、シドニーからメルボルン、ゴールドコーストなど各地を訪問した。
この時の様子が、小説『新・人間革命』第9巻「新時代」の章に綴られている。
当時、オーストラリアのメンバーは数えるほどしかいなかった。山本伸一会長は、宿舎のロビーで一人一人の状況を聞いた後、「メルボルン支部」の結成を宣言。日本から現地の大学に留学していた友を、支部長に任命した。
伸一は多忙の合間を縫って、若き支部長と語り合い、渾身の励ましを送った。
"できることなら、オーストラリアで仕事を探してみたらどうか"と提案する伸一。すると友の表情は曇った。
「この国では、白豪主義が根深く、白人以外の人種が就職したり、社会に食い込んでいくのは、並大抵のことではありません」と本音を漏らす友。伸一は言った。
「そうかもしれない。しかし、だからこそ、誰かが、それを打ち破っていかなければならない。どこの国でも、さまざまな差別や障害がある。それが現実だよ。矛盾だ、不平等だと文句を言うだけで、それが解決できるなら、こんなに簡単なことはない。その現実を直視して、道を切り開いてきたのが、世界広布の歩みです」
「学会が掲げているのは地球民族主義だ。その実現の第一歩は、君がこのオーストラリアで、力をもち、実証を示して、誰からも信頼され、尊敬されていくことだよ」「これは大変なことだ。生活に根差した、粘り強い戦いだ。君は、その先駆者になりたまえ」
師の期待を胸に、草創の友は社会の第一線で奮闘しつつ、広布拡大に走った。先生は、そうしたメンバーを心から励まし、見守り続けた。
70年代になると移民政策は大きく転換され、白豪主義は消えていく。一方で、社会の繁栄を願うSGIの行動は、確固たる信頼となって地域に根付いていった。
ダーウィン市などオーストラリアの各都市からは、池田先生に「名誉市民」の称号が授与された。また同国の名門シドニー大学から先生に「名誉文学博士号」が贈られるなど、先生の思想と行動への称賛は尽きない。
社会は動く。それぞれの地域にもまた、独特の難しさや障害があるかもしれないが、それにのみ込まれてはならない。"変わるはずがない"という諦めや"誰かがやるだろう"という人任せは、何の解決にもならないからだ。
現実を見つめつつ、立正安国という理想を目指し、今いる場所で努力を重ねる。いかに状況が厳しくても諦めず、何度でも挑み続ける——。これが創価の三代会長の実践であり、世界広布の先駆者の戦いである。