2014年9月1日月曜日

2014.09.01 わが友に贈る

◇今週のことば
海外50カ国・地域の
若きリーダー来る。
燃える「求道」の心が
時代を変える。
共に人間革命の跳躍を!
2014年09月01日

下山御消息 P349
『余法華経の第五の巻の勧持品を拝見したてまつれば末代に入りて法華経の大怨敵三類あるべし其の第三の強敵は此の者かと見畢んぬ、便宜あらば国敵をせめて彼れが大慢を倒して仏法の威験をあらはさんと思う』

◇人生の座標
あいさつは、はつらつとした人間性の発露であり、伸びようとする精神の弾みである。
外交といっても人間の出会いから始まり、それはあいさつから始まる。大いなる友情の海原へと船出する、心の交流の門一汗こそ、あいさつにほかならない。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.11 � 創価家族は威風堂々と
台風や集中豪雨による災害が相次ぐ中、広島、京都、兵庫など、各地の甚大な被害に対し、重ねてお見舞い申し上げます。
一日も早い地域の復旧を祈り、強盛に題目を送っております。

『大悪をこれば大善きたる』(P1300、「大悪大善御書」)——我らが生命に刻んできた御文である。
この妙法の強靭なる力を身に体して、わが東北家族も前進されている。
宮城県東松島市に住む長距離トラック運転手の壮年は、東日本大震災で夫人を亡くされた。
最愛の伴侶を突然失った悲しみ。気持ちの整理はつかない。それでも、逞しく成長する3人の子どもたちの姿に励まされたという。
ある日、壮年は、高校生になった長女に「お母さんとの宝物」を聞いてみた。娘さんは、きっぱりと答えたそうだ。
「小さい頃に、お母さんの膝の上で一緒に題目をあげたこと」
何ものにも壊されない宝。それこそ『心の財』なのだと、壮年はあらためて噛みしめ、わが子を立派に育んでくれた妻への感謝が溢れた。
子どもたちを後継の人材に育て上げ、一緒に戦い抜く。この妻との誓いを断じて果たすのだと、今日も壮年は大型トラックのハンドルを握る。
御書に『法華経は宝の山なり』(P1502、「薬王品得意抄」)と仰せである。一番苦しい時にこそ、妙法の功徳は、無量の宝の山の如く積まれていくのだ。
日蓮大聖人は、若き南条時光に『父母の恩』とともに『一切衆生の恩』を教えられている(P1527、「上野殿御消息」)。
広布の活動は、この『一切衆生の恩』を知り、報じていくことでもある。
私も、苦楽を分かち合い、正法流布の激戦を共に勝ち越えてくださった草創の同志の御恩は一つ一つ忘れ難い。人生の年輪を重ねるほどに、胸に温かく蘇ってくる。
病を抱えながら奔走する若き私を、無名にして無冠の庶民の父母たちは、真心から案じ、励ましを贈ってくださった。
8月24日——わが入信記念の日は「壮年部の日」である。私にとって、入信に導いてくださった師父であられる戸田城聖先生はいうまでもなく、偉大な先輩方に感謝を捧げる日でもある。
"宗教史上の奇跡"とも讃えられる沖縄創価学会の大発展にあっては、「四天王」と謳われる4人を中心とする壮年たちの「ヌチカジリ(命がけ)」の奮闘があった。
なぜ、あの残酷な戦争を生き抜いて、自分はここにいるのか。愛する沖縄に平和の楽土郷を築き上げるためだ——。
『今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』(P1451、「弥三郎殿御返事」)との御金言のままに、広布に邁進していかれた。
あまりにも尊い、この学会精神の真髄を、誉れ高き沖縄の同志は見事に受け継いでくれている。
我ら創価家族には、世界一の太陽の母たちと共に、何と頼もしい「おやじさん」「おじさん」が光っていることか。
大切な同志のため、宿縁の地域の方々のため、仕事で疲れていても、一軒また一軒と歩き、笑顔と安心を届けてくれる。
とりわけ、支部長、地区部長、ブロック長をはじめ、最前線の壮年リーダーたちが、広宣流布という民衆の安全地帯の拡大をいかに担い、支えてくださっているか。
庶民の文豪・山本周五郎は後輩に呼びかけた。
「苦悩、困難、悪条件があって、こいつに体当たりをくれて、そうして生きてゆくところに張り合いがあるんじゃないでしょうか」と。
まさしく、万事において体当たりで苦難と戦い、「信心即生活」「仏法即社会」の道を切り開いているのが、わが壮年部の戦友たちなのである。

我らが誇り高く掲げたモットーには、「生涯求道の壮年部」「職場で勝利する壮年部」「地域貢献の壮年部」とある。
「現実社会で勝つ!」——これが壮年部の心意気である。
日蓮大聖人が『御みやづかいを法華経とをぼしめせ』(P1295、「檀越某御返事」)と仰せの通り、職場をはじめ自分が活動する場所こそ、仏法実践の主戦場である。
戸田先生は、何より大事なのが「信用」だと、鋭く指導されていた。
それには、自分の為すことに確信を持つのだ。惰性と慢心を排し、何ものにも揺るがぬ自己を確立していくのだ、と。
アメリカの思想家エマソンは、「正しい努力が成功をおさめなかったためしはない」と言った。
真面目に信心を貫いての努力は、全てが人間革命の光となる。その戦いの中で、力強さも風格も、そして信用も磨かれ輝いていくことを忘れまい。

◎希望の明日へは、2009/04/13からスタートして、足掛け5年で完結しました。
今回からは、基本に返り「人生の座標」をお贈りします(^^♪