2020年1月7日火曜日

2020.01.07 わが友に贈る

「目標」を明確に
「祈り」は深く!
新たな挑戦を始めよう。
今日より明日へ
価値創造の一日を!

新池御書 P1443
『有解無信とて法門をば解りて信心なき者は更に成仏すべからず、有信無解とて解はなくとも信心あるものは成仏すべし』

【通解】
有解無信といって法門を理解しても信心のない者は、絶対に成仏することはできない。有信無解といって理解はなくても信心のある者は成仏できるのである。

名字の言 座談会から勢いよく出発しよう 2020年1月7日
ある地区では、1月の座談会で唱題表を配布するのが恒例。その年末の座談会で挑戦の様子や結果を報告し、たたえ合う。以前、年頭にお邪魔した筆者も頂戴し、12月の参加を約束。懸命に目標を達成した唱題表を持参して、喜びを共にした▼別の地区では、1月の座談会のお知らせと一緒に短冊を手渡す。新年の決意を記入してもらい、自由に発表。一年の最後の座談会で再び読み上げて報告し、さらなる誓いを語る▼「祈りぬき友の幸せ勝ちとるぞ」「変わりたい変われますよと友誘う」等々、思いを川柳に乗せてリズムよく伝え合う地区もあった。いずれも、各人の決意や目標を明確にしたり、言葉にしたりする工夫だ▼小説『新・人間革命』には、「自分の目標が明確であり、日々、そこに向かって、全力で突き進んでいる人には勢いがある」「一日一日、目標への懸命な歩みを続けずしては、青春の勝利も、人生の勝利もない」(第16巻「入魂」)と▼「前進・人材の年」が、いよいよ開幕した。学会伝統の座談会から"皆が主役"となって、にぎやかに出発していく。「一年の計は、1月の座談会にあり」との意気込みで、それぞれの一年の挑戦目標を決めて臨もう。学会創立90周年を勝ち飾り、笑顔でたたえ合うために。(道)

寸鉄 2020年1月7日
会長の平和思想と行動は全世界の模範—韓国市長心を結ぶ対話へいざ出発
「人にも語り申さんものは教主釈尊の御使」御書正法を語る功徳は万朶と
広布のために戦い勝てる弟子になれ—恩師。青年が黄金の歴史開く一年に
子どもの誤飲、たばこが最多。手の届く所にないか確認。管理をしっかり
健康第一で大充実の日々を!色心ともに清々しく前進。きょう「七草の日」

☆新年勤行会拝読御書 十字御書
『今正月の始に法華経をくやうしまいらせんと・をぼしめす御心は・木より花のさき・池より蓮のつぼみ・雪山のせんだんのひらけ・月の始めて出るなるべし、今日本国の法華経をかたきとしてわざわいを千里の外よりまねきよせぬ、此れをもってをもうに今又法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし、影は体より生ずるもの・法華経をかたきとする人の国は体に・かげのそうがごとく・わざわい来るべし、法華経を信ずる人は・せんだんに・かをばしさのそなえたるがごとし』(御書1492ページ、編年体御書1478ページ)

◇拝読の手引き
あなたの法華経を信じる心が、万里の外から、幸福を招き寄せるのですよ——。
日蓮大聖人が、年の初めに、信心に励むことで、必ず幸と福運あふれる日々となることを、門下にお約束されている御文です。
大聖人は、御供養を届けた重須殿女房の志に、清新な決意を感じ取られたのでしょう。
木から桜の花が咲き、池から蓮のつぼみが出、雪山の栴檀の双葉が開け、月が出るように、たとえ目には見えなくとも、あなたの心にはすでに成仏の種が芽吹いていると、励まされています。
続いて大聖人は、当時の日本が法華経を敵としたことで、災いを千里の外から招き寄せている現状を指摘され、一方で、法華経を信ずる人は、その求道心によって、想像だにしない無量の福徳を積んでいくことができると示されます。
さらに大聖人は、妙法を強く信じ、勇敢に行ずる人は、自らが福徳の薫りを放つだけでなく、その薫りで多くの人々をも包み、福運を招き寄せていくことができると教えられています。
創価学会の信心に、自他共の福徳あふれる人生が開かれることを確信し、朗らかに前進していきましょう。

◇ ◆ ◇
本抄を頂いた重須殿女房は、駿河国(静岡県中央部)重須郷の地頭・石河新兵衛能助の妻で、南条時光の姉に当たります。本抄の御執筆は弘安4年(1281年)と推定されています。

2020年1月6日月曜日

2020.01.06 わが友に贈る

◇今週のことば
信心は無限の希望だ。
「さいわいを万里の
外よりあつむべし」
大歓喜の座談会から
皆が大福運の一年を!
2020年1月6日

上野殿御返事 P1512
『もし此の事まことになり候はばわが大事とおもはん人人のせいし候、又おほきなる難来るべし、その時すでに此の事かなうべきにやとおぼしめしていよいよ強盛なるべし』

【通解】
もしこのことが本当になるならば、自身が大事と思う人々が信心を制止し、また大きな難が来る。そのときまさにこのことが叶うに違いないと確信して、いよいよ強盛に信心すべきである。

名字の言 日韓青年の信義が平和を開く 2020年1月6日
朝に花を開かせる「ムクゲ」。夕にしぼむが、また別のつぼみをつけ、翌朝には再び開花する▼韓国では"窮まり無き花"の意味で「無窮花」。国花として愛されるのは、日々咲き続ける強さに、人々が不屈の思いを重ねるからかもしれない▼昨年12月、日本の青年部100人の「韓国青年友好交流団」が2回に分けて韓国・済州島を訪れ、同国青年部の代表と研修会を行った。主要行事の一つは、分科会でのディスカッション。両国の広布の課題のほか、日韓の平和についても意見交換した▼両国関係が悪化する昨今、複雑な思いを抱える韓国の友も少なくない。ある教員のメンバーは、歴史教育の中で日本についてどう伝えるか悩んでいた。しかし研修会に参加して「皆さんと心を通わせた時の温かさ、それを子どもたちに話します」と笑顔で。仕事で両国の関係悪化のあおりを受けた友は「個人と個人のつながりにこそ本当の韓日友好はあると思いました」と▼池田先生は「友情の対話から/平和は深まる。/学び合う心があれば/平和は崩れない」とつづった。ムクゲの花言葉は「尊敬」「信念」。政治や社会状況がどう変わろうが、青年が信義で結び合う限り、平和の道は必ず開かれる。私たちがその模範となることを目指し、対話の花を咲かせたい。(踊)

寸鉄 2020年1月6日
「願くは我が弟子等・大願ををこせ」御書。広布のロマン胸に!新たな前進
創価班「師弟誓願の日」。陰に徹する君こそ男子部の中核。学会の栄光開け
「最初の挨拶は千金の値打ちが」文豪。さあ仕事始め。爽やかな振舞から
新年の抱負を達成する人は日々の行動が明確と。何事も「勝利からの逆算」
寒の入り。流感や風邪に注意を。十分な食事・睡眠等、体調管理をしっかり

☆【新春特集】戸田大学——若き日の池田先生が恩師から受けた個人教授
「私は今も戸田大学の卒業生として、恩師と心の対話を続けながら戦っています」——池田大作先生は、若き日に第2代会長・戸田城聖先生から万般の学問を学んだ個人教授を、「戸田大学」と呼んだ。本年は、講義の開始から70周年となる。世界に広げた創価の平和・文化・教育の大道も、その礎は「戸田大学」の薫陶にある。ここでは、その歴史を紹介する。

◇"厳冬期"に始動
「学」は「光」である。その光が未来を照らし、世界を結ぶ。
師が弟子に、あらゆる学問を教授した「戸田大学」——それは学会の"厳冬期"に始まった。
池田先生は、1949年(昭和24年)1月、戸田先生が経営する出版社で働き始めた。その前年から、大世学院(現・東京富士大学)の政経科夜間部に通っていた。
だが、出版社は暗礁に乗り上げ、池田先生が編集長を務めた「少年日本」は廃刊。戸田先生は新たに信用組合を設立し、再起を図っていた。師と生涯を共にしようと誓った池田先生もまた、深夜まで奮闘を重ねた。
50年(同25年)の年頭、戸田先生は言った。「君には、本当にすまないが、夜学は断念してもらえないか」
池田先生が、22歳となる年の寒風すさぶ日であった。その年の秋ごろから、戸田先生は、日曜日には、池田先生を中心に何人かの代表を自宅に呼んで、御書講義をするようになった。
不況下で、信用組合は多額の負債をかかえて、8月に業務停止となっていた。その絶体絶命の状況の中で、戸田先生は講義を行ったのである。
恩師を一身に支え続けた池田先生は、事業の苦境を乗り越えれば、夜学の復学を考えていた。
年が明けると、戸田先生は語った。
「ぼくが大学の勉強を、みんな教えるからな。待っていてくれたまえ。学校は、ぼくに任しておけ」

51年(同26年)2月、戸田先生は、御書講義のほか、古今東西の名著をもとに講義を始めた。さらに、日曜日の講義は、学問百般にわたっての、池田先生に対する個人教授となった。講義は時に、午前も午後も続いた。
ある講義が修了した時、戸田先生は机の上に飾ってあった一輪の花を取り、池田先生の胸に挿した。
「この講義を修了した優等生への勲章だ」
「本当によくやってくれているな。金時計でも授けたいが、何もない。すまんな……」
池田先生は、この感動を記している。
「その花こそ、世界中のいかなるものにも勝る、最高に栄誉ある勲章であると思った。感動を覚えた。自分は最大の幸福者であると感じた」と。
やがて、戸田先生の講義は、日曜だけでは時間が足りなくなり、52年(同27年)5月8日からは、会社の事務所で、始業前の約1時間、早朝講義が実施されるようになった。他の数人の社員も受講が許された。


◇真剣勝負の講義
午前8時、池田先生を中心に皆で戸田先生を待つ。
戸田先生が「よー」と姿を現す。
「おはようございます!」
元気な声が返ってくる。講義の開始である。
科目は「経済学」「法学」「化学」「天文学」「日本史」「世界史」「漢文」「政治学」などである。教科によっては、その分野の最新の著作が選ばれた。「君たちは、全部、頭の中に入れておけ」と、メモを取ることは禁じられた。
ある講義で、化学反応の「化合」がテーマに。
水は水素と酸素が化合して生成される。その際、水素と酸素の混合気体の燃焼が必要になる。
戸田先生は「これを信心に譬えれば……」と言葉を継いだ。
「我々の信力と行力が御本尊の仏力・法力に照らされ、化合することで、功徳が生じるのである。信力と行力が燃え上がって、化合しなければならない」

天文学の講義では、『地球と天体』(F・S・テーラー著)の次の箇所に焦点が当てられた。
「……われわれの望遠鏡の視界のうちには、惑星系を持つ恒星が一千万箇もあると考えてよい。(中略)もし百箇の惑星のうち一箇がこれらの(注=空気、水、温度などの)条件を満足させるならば、生命を維持する能力のある地球が、十万箇もあるかもしれない」
この一節から、戸田先生は展望を広げて語った。
「この大宇宙には、地球と同じような惑星が、いくつもある。仏法で説く『他方の国土』とは、そういう所をいうのである」
御書を根幹に据え、真剣勝負で、あらゆる学問を自在に論じた。
「この理論には筋が通っていない」「この学者は、一部の原理をもって、すべてに当てはめようとしている」など、鋭い指摘も加わった。
また、戸田先生は折に触れ、「今、何の本を読んでいるか?」「それでは、読んだ本の粗筋を言ってみよ」と質問する。時を惜しむかのような恩師の薫陶であった。
池田先生の日記には、こう決意がつづられている。
「先生の、身体をいとわず、弟子を育成して下さる恩——吾人は、いかに返さんや。今だ。力、力、力を蓄える時は。あらゆる力を、後代の準備として蓄えん」(53年12月22日)


◇識者との語らい
「大阪の戦い」「山口開拓指導」など、広布の激戦の中でも、池田先生の人知れぬ研さんは続いた。戸田先生は未来を見つめていた。
「『一切の法は皆是れ仏法』である。ゆえに、世界のいかなる大学者、大指導者とも、いかなる問題であれ、自由自在に論じられる力を鍛えておくからな」
恩師の逝去から約10年後の67年10月、池田先生は、欧州統合の父クーデンホーフ=カレルギー伯爵と会見。初の本格的な"西洋文明との対話"に臨んだ。
伯爵は、28歳で自著『パン・ヨーロッパ』を出版し、ヨーロッパ統合への行動を開始。平和建設に生涯をささげてきた知性である。

二人は70年10月にも会談を重ね、後に対談集『文明・西と東』を発刊。内容は、国際情勢、国連論、国家論、公害問題、民主主義、教育論など多岐に及んだ。中でも世界平和が大きな主題に。池田先生は訴える。
「共存への機運がいかに高まったとしても、国家間の対立を止揚するものがなければ、第三次大戦は阻止できないかもしれません。この、あらゆる対立を超えさせるものを、人類の精神の中に構築しなければならないと思います」「つまり、地球民族としての普遍的な精神を打ち立てなければならないと思います」
恩師が提唱した「地球民族主義」を時代精神に——対談の随所に戸田大学での薫陶が躍如としている。同書は、池田先生が海外の識者と編んだ対談集の第1号となる。
以来、先生はイギリスの歴史学者トインビー博士をはじめ、世界の知性との対談を続けてきた。先生の著作の海外出版は、48言語2000点に達する。


◇「世界一」の誇り
小説『新・人間革命』第19巻「陽光」の章に、池田先生はつづった。
「戸田大学は世界一の、最高の大学であると確信しています。
私は、その戸田大学の優等生として、それを世界に証明する義務があると思っています。いや、必ずそうしてみせます。それが弟子の道です」
これまで池田先生には、世界の大学・学術機関から395もの名誉学術称号が授与されている。その第1号であるモスクワ大学の名誉博士号の授与から、本年で45周年を迎える。
先生は、戸田大学で学んだことを最大の誇りとし、自身への顕彰を牧口先生、戸田先生にささげてきた。
世界24カ国からの国家勲章、また数多くの名誉市民称号——それらの栄誉もまた、「戸田大学」が「世界一」であることの証しとなった。

2020年1月5日日曜日

2020.01.05 わが友に贈る

一切を勝ち開くのは
自らの意志と力だ。
「よし やろう!」
この決意を胸に
一歩を踏み出そう!

行敏訴状御会通 P181
『此の事慥なる証人を指し出し申す可し若し証拠無くんば良観上人等自ら本尊を取り出して火に入れ水に流し科を日蓮に負せんと欲するか委細は之を糾明せん時其の隠れ無らんか』

【通解】
これについては、たしかな証人を出すべきである。もし証拠がなければ、これらのことは良観上人が自ら本尊を取り出して火に入れ、水に流し、その科を日蓮に負わせようとするのであろう。
詳しいことは、これを糾明すれば明瞭となることであろう。

名字の言 年賀状の一文に感じる温もり 2020年1月5日
同志が抱負や朗報をつづる年賀状は、わが一年の前進も加速させてくれる希望の便りである。今年の1枚に友が一筆。「昨年、ついに父が入会。20年越しの夢だった親子そろって新年勤行会へ!」▼賀状に印刷された儀礼のあいさつ文以上に、余白の自筆の一文に心が揺さぶられる。それは筆遣いに書き手の息遣いや体温を感じるからに違いない▼哲学者のデカルトは名著『方法序説』を、学術界で主流だったラテン語ではなく、市民が日常使うフランス語で書いた。一通りの学問を究めたデカルトは専門書ではなく、「世間という書物」、つまり実生活での体験を通して真理をつかもうとした。また同書の執筆理由である「私の半生を一枚の絵のようにそこに写し出してみたい」という願いを実現するには"庶民の言葉"が最適だったのだろう▼日蓮大聖人は御書に仮名文字を多用した。それは庶民に寄り添い、心を砕かれた証しである。自らの振る舞いや心を生き生きと描写することで、正しい生き方や信心の歓喜を、時代を超えて人類に指南するためだったと思えてならない▼私たちが信心根本に、現実の社会や生活で課題に挑戦する中で築いていく実証こそ、広宣流布の実相である。そう確信し、力強く一年を進んでいこう。(城)

寸鉄 2020年1月5日
総本部に千客万来。各国指導者から祝電も続々。学会は旭日の勢いで船出
青年部が年頭から弘教に先駆。次代担う人材の頼もしき前進。ここに未来
「無冠の友」の皆様、新春からありがとう。無事故と健康、人生勝利を祈念
生活リズムを整え、仕事始めの準備を。賢く疲れ取り、満々たる生命力で
謀略C作戦から30年。破和合僧の仏罰厳然。脱講止まらぬ宗門、袋の鼠年

☆新年勤行会に贈られた池田先生の和歌
太陽と
 共に前進
  創価かな
 虹のスクラム
  凱歌の天空へ

みな使命
 みな最極の
  人華なり
 愛する国土に
  功徳の万花を

わが生命
 妙法蓮華の
  大輪と
 咲きゆけ勝ちゆけ
  濁世 照らして

☆全国の新年勤行会への池田先生のメッセージ
◇人類の仏の生命を呼び覚ませ
新年、明けましておめでとうございます。
大宇宙の究極の前進のリズムたる妙法にのっとって、太陽と共に新たな無限の希望の一年を出発することができました。日本列島、さらに世界五大州の地涌の菩薩たちと心一つに、晴れ晴れと喜び合いたいと思うのであります。
御本仏・日蓮大聖人は仰せになられました。「始めて我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」(御書788ページ)
最極の「仏」の生命とは、他のどこでもない、自分自身の心にこそあります。自他共に仏の生命に目覚めて、思う存分、智慧と力を発揮していく以上の大歓喜があるでしょうか。
この「歓喜の中の大歓喜」を、日々の生活に漲らせ、あの友にも、この友にも語り伝えながら、さらには人類全体の仏の生命まで呼び覚ましていくのが、我らの広宣流布です。
社会も、世界も、創価の人間主義の「前進」を、そして、平和・文化・教育の「人材」を待ちに待っています。
さあ、この一年——いかなる苦難も突き抜けて、「人間革命」の歓喜の舞を! 一人一人を大切に励まし、「桜梅桃李」の歓喜の連帯を! そして、誓願の天地から、「立正安国」の大歓喜の歌を、明るく仲良く朗らかに広げていこうではありませんか!
かけがえのない皆さん一人一人の健康長寿と福徳安穏を心より祈り、私も妻も、いよいよ強盛に題目を送ります。
「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231ページ)です。
地球の平和と繁栄を開く大事な十年を見つめつつ、偉大な広布と人生の勝利の因を、いざ共に勇敢に刻みゆこう!と申し上げ、私の年頭のメッセージといたします。

2020年1月4日土曜日

2020.01.04 わが友に贈る

人類の分岐点となる
"次の十年"を開く時。
広布誓願の志を燃やし
「前進また前進」の
誉れの黄金史を綴ろう!

祈祷抄 P1351
『大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず』

【通解】
大地をさして外れることがあっても、大空をつないで結ぶ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、
法華経の行者の祈りがかなわないことは絶対にない。

名字の言 地涌の同志の題目が地球を包む 2020年1月4日
都内の新年勤行会で目を引く光景があった。妙音会(聴覚障がい者の集い)の友に寄り添い、手話通訳を行う「ピースハンズグループ」のメンバーの姿である▼唱題が始まると、右手を自らの顔の高さまで掲げてから、下へ向かって宙をたたくようにトン、トン、トン、トン、トン、トンと、リズムを刻んでいく。妙音会の友の口元も「なん、みょう、ほう、れん、げ、きょう」と動く。導師が鈴を鳴らして唱題を終えるまで、それは続いた。妙音会の友いわく「唱題の声がハッキリ聞こえなくても、皆さんと"唱題の呼吸"が合う感覚は分かるんです」▼新入会の青年が語っていた言葉も印象的だった。「世間一般の初詣だと、みんな別々に自分のことをお祈りするじゃないですか。でも学会の人たちは世界平和に向かって『祈り』を合わせる。すごいですよね」▼日本だけではない。池田先生が初の世界広布の旅に出てから本年で60周年。創価家族の連帯は192カ国・地域に広がり、題目の音声が地球を包む時代となった▼日蓮大聖人は「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして」(御書1337ページ)題目を唱えるところに、広宣流布の大願も成就すると仰せだ。一日一日を真剣な祈りから出発しよう。世界の友と心一つに。(之)

寸鉄 2020年1月4日
天晴れ創大!箱根駅伝の力走に全国が拍手喝采。歴史を築く挑戦、我らも
日本最大の新年の集いで創立90周年をスタート。皆で勝利の快進撃を開始
創価班・牙城会・白蓮Gの友が年始から献身の汗。君らこそ新時代開く主役
頑張れ受験生!最後まで諦めない人が勝つ。努力と執念で栄冠つかみ取れ
Uターンラッシュ。行動にゆとり持って。焦らず無理せず無事故の新春を

★第96回箱根駅伝 創価大学が大躍進の9位 初のシード権
第96回東京箱根間往復大学駅伝競走が2、3日に行われ、3年ぶり3度目の挑戦となる創価大学は往路7位、復路9位で過去最高の総合9位。区間賞の1区・米満怜選手(4年)、区間新記録の10区・嶋津雄大選手(2年)をはじめ10人がタスキをつなぎ、次回大会出場のシード権(10位以内)を初めて獲得した。
創立者の池田先生は大躍進をたたえ、「大勝利おめでとう。本当によく頑張った。ありがとう」との伝言を贈った。

最終10区にタスキが渡った鶴見中継所。シード権をめぐる10位・中央学院大学と11位・創価大学の差は「55秒」だった。
「天と地の差」ともいわれるシード権争い。
その命運を託された創大のランナーは、嶋津雄大選手(2年)である。
東京・若葉総合高校時代に都高校駅伝1区で2年連続の区間賞を獲得。複数の大学から誘いを受けたが、「チームの雰囲気が良い」との理由で創大を選んだ。
嶋津選手は、生まれつき「網膜色素変性症」を抱えている。練習では、夕方になると前方が見えづらい。それでも、「同じ病で苦しむ人に勇気を与えたい」とひた向きに競技に打ち込んできた。「勝負所で大胆に攻めるランナー」とチームメートの信頼は厚い。
そんな嶋津選手が肩に掛けたタスキにはチームの思いが詰まっていた。
往路のタスキリレーは、1区の米満怜選手(4年)の「区間賞」から始まった。続く2区のムソニ・ムイル選手(同)、3区の原富慶季選手(3年)、4区の福田悠一選手(同)の力走。そして、5区の築舘陽介主将(4年)が「往路7位」で芦ノ湖のゴールテープを切った。
復路は、6区の葛西潤選手(1年)からスタートし、7区の右田綺羅選手(3年)、8区の鈴木大海選手(同)、9区の石津佳晃選手(同)へとタスキをつないできた。
選手だけではない。スタッフやマネジャー、サポートメンバーをはじめチーム全員の思いを背負い、嶋津選手はタスキを受け取った。
「どんな状況でも、自分の走りで"絶対にシード権を獲得する"と決めていました」
史上まれに見るハイレベルの高速レースとなった、今回の箱根駅伝。
各校の選手たちには、勝負所を見定める「判断力」が求められた。
榎木和貴監督は言う。「この1年、選手たちは『考えて走る』習慣を身に付けてきました。それを、大舞台で見事に体現してくれました」
その象徴が嶋津選手だった。「55秒」の差をどのように詰めていくか。
「当初は、1キロ3分6秒ペースで入るつもりでしたが、なるべく早い段階で追い付くために、1キロ3分切りのハイペースに切り替えました」
その判断が的中した。
5・9キロ地点の蒲田では「18秒」の差に。そして、中央学院大の背中を捉えると、一気に前へ。
200メートル、300メートルと後続との差を広げ、13・3キロ地点の新八ツ山橋では「1分4秒」のリードを奪う展開になった。
この間、何度も足がつりそうになったが、嶋津選手は、太ももを叩きながら攻め続けた。
「心は、絶対に負けない。"自分に勝つ"ことにこだわってきました」
そして「区間新記録」の快挙によって、創大は東洋大学も上回り、総合9位に。嶋津選手は「シード権をつかめたことが、うれしいです」とほほ笑んだ。
榎木監督と共に、運営管理車からレースを見守った瀬上雄然総監督は感慨を込める。
「私たちスタッフも、"創価、頑張れ"との途切れることのない大声援に胸が熱くなりました。創立者をはじめ皆さんの応援が選手の力になりました。榎木監督のもと、さらに強いチームを築いていきます」

☆みんなで学ぶ教学 第4回 三証
◇宗教を選ぶ確かな"基準"
今回の「みんなで学ぶ教学」では、正しい宗教を判別する"基準"である「三証」をテーマに学びます。さて、新会員のカツヤさんが、支部長のユタカさんに入会した理由を熱心に聞いているようです。

カツヤ ユタカ支部長が入会を決めた一番の理由は何だったんですか?

ユタカ カツヤくんと同じで、学会員の友人の真剣な思いに触れたからだよ。さらに入会後、教学を学ぶ中で「三証」といって、正しい宗教を三つの観点から選ぶ基準を知った時に"自分の選択は間違いなかった"と思えたんだ。

カツヤ その"基準"について、ぜひ聞かせてください。

ユタカ まず、その宗教の教義が、よりどころとなる経文や聖典の上で明確な裏付けをもっているかどうか——この基準を「文証」というんだ。

カツヤ 次元は違いますけど、社会でも裏付けとなる文書が大切にされることも多いから、その重要さは何となく実感できますね。

ユタカ 文証に基づかない教義は、結局、自分勝手な考え・教え(己義)にすぎないんだ。
日蓮大聖人は「経文に明ならんを用いよ文証無からんをば捨てよとなり」(御書482ページ)と、経文上に明確な根拠のある教義を用いるべきであり、経典によらない教えを用いてはならないと戒められているんだ。
実際に、大聖人は、法理を説かれる際に多くの経文を引用されている。

カツヤ とても厳格なんですね。次の基準は何になりますか?

ユタカ 二つ目の基準は「理証」というよ。その宗教の教義や主張が道理にかなっているかどうか、それを判別するんだ。
御書には「仏法と申すは道理なり」(1169ページ)と記されている。仏法はどこまでも道理を重んじているよ。道理に外れた主張は用いてはいけないということなんだ。

カツヤ 宗教には、道理を超越した神秘的なパワーがあると思っていたので意外です。

ユタカ そう受け止めている人もいるかもしれないね。でも、超能力で病気を治すといったり、命を粗末にしたりするような、人間としての良識から外れた教えだと、誰もが納得できないよね。

カツヤ 信仰に励むことと、現実の生活は一体なんですね。

ユタカ その通り! 大切な視点だね。その宗教の教義に基づいて信仰を実践して、現実生活の上にどういう結果が現れるか——これが大切なんだ。この基準を「現証」というんだよ。
大聖人は「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず」(同1468ページ)と仰せになっている。ここで「道理」とは理証のことであり、「証文」とは文証のこと。この御文に明らかな通り、文証・理証を踏まえた上で、大聖人が最も重視されたのが、現証だよ。
その信仰を実践した人が、人格を磨き、生活を充実させ、幸福な人生を実現しているかどうかで、その宗教が判断されるべきだよね。

カツヤ つまり、信心している人自身の生き方に、その教えの真価が現れるのですね。

ユタカ そうだね。大聖人は、「文証」「理証」「現証」という三つの基準をもって正法を判定するべきであるとされたよ。この三証のうち、どれか一つが欠けても、正しい宗教とはいえないんだ。
薬に例えると、文証は成分表や効能書きに当たり、理証は薬が効く確かな理由に当たり、現証は実際に服用して体が回復するという明確な結果に当たるよ。

カツヤ なるほど! スッキリしました。

ユタカ 私たち学会員は、実験証明、すなわち実証がどう現れたか——この実体験を率直に語り、共有する中で信仰の喜びを確かめ合っているよね。
これからは、御書根本に信心に励み、苦難を乗り越え、勝利していこう! これこそが、日蓮仏法の正しさを証明する道だからね。

2020年1月3日金曜日

2020.01.03 わが友に贈る

新聞休刊日

諸経と法華経と難易の事 P992
『仏法やうやく顛倒しければ世間も又濁乱せり、仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり、幸なるは我が一門仏意に随つて自然に薩般若海に流入す、世間の学者の若きは随他意を信じて苦海に沈まんことなり』

【通解】
それなのに、どうしたわけか弘法・慈覚・智証の義を根本にしてしまったから、日本では法華経最勝の義が隠れてしまい、すでに四百余年がたった。これはちょうど、珠を石に替え、栴檀の香木を凡木に替えたようなものである。
仏法がこのように次第次第に顛倒したので、世間もまた濁り乱れてしまった。仏法は本体であり世間法はその影のようなものである。体が曲がれば影は斜めになる。幸に我が一門は仏の御本意に随って自然に涅槃の海に入ることができるが、世間の学者達は随他意の経を信じて苦海に沈むことになる。

☆新春あいさつ 原田稔会長 仏縁の拡大こそ永遠勝利の道
使命の大空を舞いゆく五大陸の地涌の友と、世界宗教への一層の飛躍を期す「前進・人材の年」が開幕しました。全同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
「伸一の胸中は、さわやかに晴れ渡り、一点の雲さえなかった。満々たる闘志をたたえた使命の太陽が、黄金の光を放ち、彼の心の大空いっぱいに、まばゆいばかりに燃え輝いていた」
池田先生は28年に及んだ小説『人間革命』の結末に1960年5月3日、第3代会長に就任された時の真情を記されました。
天空のような心境で、太陽のような情熱で、師弟不二の闘争を開始されてから、本年で60年——池田先生の戦いに感謝し、その行動に続こうとするならば、私たち弟子のとるべき道も「広宣流布の一歩前進」以外にありません。
先生が示してきてくださった通り、私たちの前進は常に目の前の一人への励ましによって「一歩」が刻まれます。
「御義口伝」には「一句妙法に結縁すれば億劫にも失せずして大乗無価の宝珠を研き顕す」(御書793ページ)と。
たとえ少しでも妙法に縁すれば、仏種は永遠に消え去ることなく、必ずや仏の生命を自他共に磨き輝かせていけます。
ゆえに、縁を結んだ一人一人をどこまでも大切に、幸福を願い抜く真心で、勇んで対話に打って出てまいりたい。
広布拡大で、信心即生活の実証で、ともどもに妙法の功力を示し切りながら、池田先生の第3代会長ご就任60周年の「5・3」、創価学会創立90周年の「11・18」を連続勝利で飾ろうではありませんか。

☆新春あいさつ 永石貴美子婦人部長 皆が使命の人材と輝く連帯を
「前進・人材の年」の晴れやかな開幕、おめでとうございます。
池田先生は「新時代を築く」(昨年12月12日付)に、「婦人部の『ヤング白ゆり世代』の誕生、おめでとう!」「若々しく、福運に満ちた歓喜の大行進を、皆で応援していきたい」とつづってくださいました。
世代を超えて、手を携えながら、婦人部全員が人々を幸福と平和へリードする宝の存在へと、一段と輝きを増していけるよう、希望に燃えて出発していきたいと思います。
一人一人が互いを尊敬し、励まし合いながら、全員が生き生きと広布の使命を果たしていきましょう。
相手の仏性を信じ、幸福を祈り抜く折伏は、無量の福徳を積むだけではなく、世界の人々と友情と信頼の絆を結ぶ池田先生の振る舞いに連なる実践です。この"師匠に心を合わせる挑戦"にこそ、自身の人間革命があります。
かつて先生は、随筆に「一人の女性の前進は、新たな歴史を開く力である」「自己中心主義が世界に蔓延する時代である。そのなかで堂々と、他者に尽くしゆく人生を歩む、わが婦人部の皆様の存在が、どれほど世界の尊貴な希望と輝きわたっていることか」と記されました。
創価の女性が信心の喜びに満ちて前進する時、広布はさらに大きく伸展すると確信します。
信心がある限り、どんな宿命にも絶対に勝っていけるとの強き確信で、「前進また前進」を合言葉に、一人一人が池田先生に勝利をお届けする一年にしてまいりましょう!

☆新春あいさつ 志賀昭靖青年部長 師弟共戦の歴史を世界の友と
学会創立90周年を迎える本年は、創立100周年へと出発する重要な一年になります。
青年部は、"皆が前進""皆が人材"の心意気で拡大に挑み、師弟勝利の新たな歴史を開いてまいります。
昨年は、インド、韓国などへの派遣団、また65カ国・地域から来日した270人の青年たちとの交流で、世界広布の強き連帯を築くことができました。本年も、南アジア青年部との交流行事などを通して、世界の青年と心一つに広布を進めていきます。
また本年は、青年部として、小説『新・人間革命』の研さんに特に力を入れていきたい。
『新・人間革命』は、創価の青年にとって、師匠の心を学ぶ「信心の教科書」です。昨年、訪印した際、同国の青年部が『新・人間革命』で学んだ山本伸一の行動を自分自身の実践とし、人間革命の勝利の実証を示している姿に感銘を受けました。
世界の青年が心一つに師匠を求め、共に立ち上がる「世界広布新時代」を迎えた今、日本から世界へ、師弟不二の求道の波を、さらに広く、一層強く、起こしていきたいと決意しています。
昨年夏の青年部最高協議会へのメッセージで池田先生は、「広宣流布は必ず成就する」との日蓮大聖人の御断言を具現化していく地涌の指導者こそ、今の青年部にほかならないと指導されました。
「世界広布の本陣」たる日本の青年部は、徹底して友を励まし、希望と勇気を送り、世界をリードする魅力と活力あふれる人材の城を築いていきます。

2020年1月2日木曜日

2020.01.02 わが友に贈る

新聞休刊日

法華行者逢難事 P965
『各各我が弟子たらん者は深く此の由を存ぜよ設い身命に及ぶとも退転すること莫れ』

【通解】
おのおの我が弟子であろうとする者は深くこのことを承知しておきなさい。たとえ大難が身命に及んでも退転してはならない。

☆2020年の「主な学会史」
〈1月1日〉
小説「人間革命」連載開始55周年

〈1月15日〉
中等部結成55周年

〈1月26日〉
SGI発足45周年

〈2月11日〉
戸田先生 生誕120周年

〈3月〉
学会歌「威風堂々の歌」誕生65周年

〈3月20日〉
"トインビー対談"発刊45周年

〈5月3日〉
池田先生 第3代会長就任60周年

〈5月27日〉
第1号の名誉学術称号(モスクワ大学から「名誉博士号」)45周年

〈7月3日〉
戸田先生 出獄75年

〈8月24日〉
「聖教新聞 創刊原点の日」70周年

〈9月8日〉
創価世界女性会館 開館20周年

〈9月23日〉
少年少女部結成55周年

〈10月2日〉
初の海外訪問(北南米3カ国)出発から60周年

〈11月18日〉
創価学会 創立90周年

☆負けじ魂ここにあり 第25回 東京校(2003〜05年度)
日本一
いな世界一かな
 学園城

2003年秋、創立者・池田先生は創価学園の発展をたたえ、記念の句を詠み贈った。
開校から35年。卒業生は東京と関西を合わせて2万人を超え、学術、教育、法曹、医学、経済、スポーツなど各界で活躍を見せていた。
先生は随筆に記した。
「なぜ、学園生が『使命の大空』に、かくも大きく飛翔できるのか?
それは、『誓い』という翼があるからだ。『原点』という大地があるからだ。『師弟』という根本軌道があるからだ」
崩れざる青春の原点を築く——それが創価の学びやである。

◇君たちには「誓い」という翼、「原点」という大地がある。だから「使命の大空」へ飛翔できる。
2004年3月16日の第34回卒業式。
式典の終了間際、一人の生徒が叫んだ。
「先生! 校歌を歌わせてください!」
「オーケー! 歌おう!」。先生が答える。
あうんの呼吸で、吹奏楽部が態勢を整える。しばしの静寂から、勇壮な前奏が始まった。
それは、全卒業生が心待ちにしていた瞬間だった。校歌「草木は萌ゆる」の歴史を学ぶ中、"いつか先生の前で歌う機会があれば、成長した姿でその日を迎えたい"と、皆で語り合い、学園建設に取り組んできたのだ。
先生は、その思いに応えるように、左手に歌詞カードを持ったまま、右手で力強くリズムを。その動きは徐々に大きくなり、5番では舞を舞うように両手で大きな円を描いた。
続いて、中継で結ばれていた関西創価学園の校歌「栄光の旗」を歌い終えると、先生は壇上の前方へ。駆け寄ろうとする学園生を優しく制し、スッと右手を伸ばした。
学園生もその場で、先生の方へ手を伸ばす。
「ギュッ」
一人一人の顔を見つめながら、空中で手を握る先生。学園生も、それにならう。
「ギュッ」「ギュッ」「ギュッ」
卒業生全員の健闘をたたえるように、右へ、左へ、"空中握手"は何度も何度も繰り返された。
アメリカ創価大学への進学を決め、最前列で参加していた久木田敦志さん(高校34期)は、その"握手"に「後輩の道を開きます!」との誓いを込めた。
学園時代は男子通学生の集い「潮流会」の代表として奮闘。創立者から贈られた「学は光なり」との言葉を指針とし、博士を目指して勉強に励んできた。
渡米後、なかなか研究分野が定まらず、学究の道を諦めかけた時もあったが、「胸に響く校歌の音律が、あの日の誓いを果たそうと、私の背中を押してくれました」。
現在は、米クレアモント大学院大学の博士課程でポジティブ発達心理学を研究。「学園時代の原点を忘れず、自分にしかできない"貢献の人生"を歩んでいきます」と未来を見据えている。

◇正義の道を
「質問のある人!」
池田先生の突然の呼び掛けに、何人かの生徒が手を挙げる。
第35回卒業式(2005年3月16日)での一幕である。
2番目に質問に立った後藤学さん(高校35期)は、緊張の面持ちで口を開いた。戸田先生の弟子として生きる道を選んだ池田先生の真情を、率直に尋ねたのである。
——高校入学を機に、山形から上京した後藤さん。栄光寮に入寮し、池田先生の人生について詳しく学んだ。
戦後の不況下、経営が悪化した戸田先生の会社から次々と社員が去っていく中、たった一人で事業を支え続けたこと。衰弱した恩師を守るため、無実の罪で牢獄にとらわれ、権力の横暴と戦い抜いたこと。師の遠大な構想を、一つ一つ実現してきたこと——。
後藤さんは小説『人間革命』『新・人間革命』などの著作を読破し、池田先生の波瀾万丈の人生に深い感動を覚えた。いつしか自分も先生のように"正義の道"を貫きたいと思うように。
だが、先生の激闘を知れば知るほど、自分には到底無理ではないかとの気持ちも湧いてきた。だからこそ、卒業式は決意を固める日にしたいと、思い切って質問したのだった。
先生は、戸田先生のもとで苦労に次ぐ苦労の日々だった青春時代を述懐しながら、後藤さんら卒業生に一つの生き方を示した。
"仮に99%が後悔だったとしても、残りの1%を信じて貫けば大勝利できるんだよ"と。
この日、師弟という人生の根幹を教わった後藤さん。「私も将来、どんなに悩んでも、どんなにつまずいても、先生との誓いだけは最後まで貫こうと決めました」
卒業後は弁護士を目指し、創大の法学部を経て法科大学院へ。司法試験の不合格が続くたびに、"自分には向いていないのではないか"と心が揺れた。しかし、先生に勝利の結果で応えたいと挑戦を続けた結果、2017年、悲願の合格を果たす。現在は地元・山形で、弁護士として新たな一歩を踏み出している。

◇幸福の乙女に
"創立者から歌が贈られた!"——2006年2月3日、女子学園生の間に歓声が広がった。
タイトルは「幸福の乙女」。
前年の11月、関西創価学園に学園歌「関西創価 わが誇り」を贈った池田先生は、"「女子学園生の歌」も作ってあげたい"と、休む間もなく作成に取り掛かっていた。
「後世に残るものを! 歌いやすいメロディーで」。先生ご夫妻の思いが込められた歌は、女子学園生たちに歌い継がれる愛唱歌となった。
発表当時、高校3年だった高橋容子さん(高校36期)。「卒業まで残り約1カ月、毎日のように皆で歌ったことを覚えています。歌えば歌うほど、"一人も残らず幸福に"という先生の心が胸に迫ってきました」
高橋さんは、創大3年次に交換留学で南アフリカへ。将来は海外への雄飛を志していたが、帰国後に心身のバランスを崩してしまう。思うように体が動かず、次第に大学へも行けなくなった。
"もう卒業は無理かもしれない……"
何もかも投げ出しそうになっていた時、「幸福の乙女」を共に歌ってきた学園時代の友人たちが家を訪ねてくれた。
家族の支えもあり、少しずつ明るさを取り戻していった高橋さんは、7年かけて大学を卒業。就職までは、そこからさらに1年以上を要したが、社会人としての歩みを開始する。
職場では、誠実な勤務態度で地道に信頼を拡大。向上心と人柄を買われ、世界的な外資系広告代理店に転職を果たすことができた。
現在は、コピーライターとして奮闘する。本が好きで、"いつか言葉で希望を送れる人に"と願ってきた通りの仕事だった。
働き始めた当初は、挫折を経験した自身の過去に劣等感を抱いていた。しかし今では、"悩み抜いてきた自分だからこそ紡げる言葉がある"と、全ての仕事に深い使命を感じている。本年、チームで手掛けたポスターが国際的な賞を受けた。
「先生は常々、"苦難に負けない人生こそ幸福なんだ"と教えてくださいました。月日がたつほど、その言葉の意味を深く実感します」と、高橋さんは振り返る。
「幸福の乙女」の歌詞には、こうある。

♪青空を見上げて
  歩みゆけ
 創価の絆で
  いつの日も
 生命の庭の
  わが娘よ
 永遠に光れや
  誇らかに

学園で結ばれた"勝利の絆"は、強く、明るく、卒業生の心を照らし続けている。
(月1回の掲載予定)

【池田先生の主な足跡】(2003年4月〜06年3月)
2003年
〈4月8日〉
創価中学・高校の第36回入学式で「Winter is over. Spring has come. The sun is shining brightly! Congratulations, freshmen! Do your best!(冬は去り、春めぐり来て、太陽は輝く! 新入生、おめでとう! みんな頑張れ!)」とスピーチ

〈11月20日〉
「随筆 新・人間革命」<君よ 使命の大空へ>を発表

2004年
〈3月16日〉
第34回卒業式で「我ら創価同窓の連帯も不滅です。私と学園生は、永遠に同じ道を、共に歩み抜くのです」とスピーチ

〈4月8日〉
第37回入学式で「わが学園生の伝統は、良書を読むことです。皆さんは、聡明な『読書博士』になってください。それが、きょうの私のお願いです」とスピーチ

2005年
〈1月17日〉
「随筆 人間世紀の光」<わが英才の創価学園>を発表

〈3月16日〉
第35回卒業式で「『正邪を見極める眼』を磨きに磨き抜いてもらいたい。これが真の知性です」とスピーチ

2006年
〈2月3日〉
女子学園生歌「幸福の乙女」を発表

〈3月16日〉
第36回卒業式で「すぐれた知性と、他者への思いやりをあわせもった人——そういう最高峰の人間をつくるのが、創価学園です」とスピーチ

2020年1月1日水曜日

2020.01.01 わが友に贈る

妙法は民衆救済の
希望の哲理」だ。
地涌の誇りも高く
縁する友に語り抜こう!
師弟凱歌の歴史を共に!

兄弟抄 P1088
『心の師とはなるとも心を師とせざれ』

【通解】
心の師となることはあっても、自分の心を師としてはいけない

名字の言 この一年も、わが胸に師弟誓願の太陽を 2020年1月1日
「来たれ おお 来たれ しかし急くことなく 天のいただきへと進め 金いろの日よ!」(片山敏彦訳)。ドイツの詩人ヘルダーリンは、昇る太陽の荘厳さをうたった▼「前進・人材の年」の朝を迎えた。小説『人間革命』の連載が開始されたのは55年前のきょう付から。章の題名は「黎明」である。軍国主義の弾圧に抗して、信念を貫いた第2代会長・戸田先生が、2年間の獄中闘争を経て、1945年(昭和20年)7月3日に出獄する場面から始まる▼それは学会を再建し、師の正義を証明する大闘争の始まりであった。同章で池田先生はつづっている。「日本の、まことの黎明は、この時に始まったのである。それは後世の歴史が、やがて、はっきりと証明することであろう」▼いかなる大事業も、その精神が継承されなければ形骸化し、いつかは崩れてしまう。不二の弟子として、池田先生は戸田先生の偉大さを余さず書き残し、師の構想を実現してきた。この「師弟不二」を根源の力として、創価の大運動は未来を照らし、陸続と躍り出る人材群は社会の希望と輝く▼きょうも朝日は昇り、大地を黄金の光で包む。この一年、日々、わが胸中に師弟誓願の太陽を昇らせ、「私の人間革命」の物語をつづり、地域を、世界を晴らしゆこう。(芯)

寸鉄 2020年1月1日
創立90周年の一年が開幕弾む生命で勝利へ前進!わが地域に輝く人材城を
各国で新年勤行会。共戦の人生歩む誉れと喜び。仏法の大光は人類照らす
万人を幸福にする正義の闘争が青年の使命—恩師未聞の大運動の主体者と
創大駅伝部が箱根の舞台に。悔いなき力走祈る。我らも勢いよくスタート
戦後75年。環境、核兵器等直面する問題群。民衆の声で平和創出の波を拡大

☆池田先生が「新年の歌」
出藍の
 弟子と前進
  万代へ
 不二の勇気を
   託す嬉しさ

白ゆりの
 平和の香りを
  凜然と
 心大歓喜の
  世紀つくれや

満天に
 人材銀河の
  青年群
 時代みちびけ
  創価の慧光で

2020年 元旦

☆大白蓮華巻頭言 2020年1月号 今再びの「一歩前進一」を!
人類の前進を開く希望の宝庫とは、実は一番身近にあるのではないだろうか。
それは「青年」だ。「挑戦しゆく若き生命」である。
かけがえのない自らの財宝に気づかないまま、青春を送ることは、可哀想でならない。また、若い活力を大切に育めなければ、計り知れない社会の損失となる。
御本仏・日蓮大聖人は誠に明快に示された。
「妙と申す事は開と云う事なり世間に財を積める蔵に鑰なければ開く事かたし開かざれば蔵の内の財を見ず」(943ページ)と。
妙法は、あらゆる生命の無限の可能性を開く鑰である。
「青年の熱と力」を無窮に解き放って、幸福と平和の価値を自在に創造していけるのが、我らの信仰なのだ。
尊い青年たちが利用されたり、引き裂かれたり、犠牲にされたりすることは、絶対にあってはならない。
御聖訓には、「妙の三義」として「開く義」とともに、「妙とは具の義なり 具とは円満の義なり」(944ページ)、そして「妙とは蘇生の義なり、蘇生と申すはよみがへる義なり」(947ページ)と明かされている。
ゆえに妙法と共に走る青春は、どんなに過酷な壁に突き当たろうとも、断じて行き詰まらない。絶望などない。春の旭日のような新鮮にして明るい福徳の光で、自分も家族も友人も、職場も地域も社会も照らし包んでいける。
戸田先生はよく、青年は、厳しい試練を糧として、伸びていくのだ、それが青年じゃないか、と励まされた。
この不屈の生命力で、朗らかに人生を勝ち開くのだ。
1960年(昭和35年)、第三代会長就任した。私は、地涌の青年として「一歩前進への指揮」を宣言した。
この60年、わが宝友は私と一緒に、生涯青春の心で、「生老病死」の苦悩も「常楽我浄」の希望へ転じながら、前進また前進を貫き、そして後継の青年を育ててきた。
創価の若き世界市民の連帯は、壮大な広がりとなった。さあ、今再びの「一歩前進」を若々しく開始しょう!

大宇宙
 轟くリズムの
  妙法と
 我らの前進
  世界に人材を

☆2020 広布史メモリアル 1月
2019年12月18日
◎1・1 小説「人間革命」連載開始
1965年(昭和40年)元日、池田大作先生が法悟空のペンネームでつづった小説『人間革命』の連載が聖教新聞紙上で開始。2020年1月で55周年となる。
1993年2月11日に連載回数1509回(全12巻)で完結。続編の『新・人間革命』は2018年9月8日、6469回(全30巻)で完結した。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「衆望」

◎1・2 池田先生が男子部の第1部隊長に就任
1953年1月2日、25歳の池田先生が男子部の第1部隊長に就任。翌54年3月までに、部員数を当初の4倍近くにまで拡大した。
※参考資料=『新・人間革命』第17巻「民衆城」

◎1・14 「さんふらわあ7」号で四国の同志が師のもとへ
80年1月14日、第1次宗門事件の嵐の渦中、四国4県の代表約800人が客船「さんふらわあ7」号に乗り、池田先生の待つ神奈川文化会館を訪れた。師弟共戦の「四国・神奈川交流幹部会」から1月で40周年となる。
※参考資料=『新・人間革命』第30巻〈上〉「雌伏」

◎1・15「中等部結成記念日」
65年1月15日、中等部の結成を記念する集いが全国で行われた。1月で結成55周年を迎える。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」

◎1・22 池田先生が四国初訪問
55年1月22日、池田先生は戸田先生と共に四国を初訪問。高知地区(当時)の総会に出席した。1月で65周年。

◎1・25「大阪事件」無罪判決
57年7月3日、池田先生は参議院大阪地方区の補欠選挙における事実無根の公職選挙法違反の容疑で不当逮捕。15日間に及ぶ獄中闘争の後、7月17日に出獄した。
4年半の法廷審理を経て、62年1月25日、大阪地裁の無罪判決が出た。同年2月8日、検察は控訴を断念し、無罪が確定した。
※参考資料=『新・人間革命』第5巻「獅子」

◎1・26「SGIの日」
75年1月26日、グアムに世界51カ国・地域の代表が集まって開かれた第1回「世界平和会議」で、「創価学会インタナショナル(SGI)」が発足。1月で45周年となる。
池田先生はこの日に寄せ、83年から毎年、記念提言を発表している。
※参考資料=『新・人間革命』第21巻「SGI」

◎戸田大学での薫陶開始
恩師の戸田先生が、若き池田先生に万般の学問を教授した「戸田大学」。50年1月の薫陶開始から1月で70周年となる。
※参考資料=『新・人間革命』第16巻「羽ばたき」、第19巻「陽光」

◎「前進・人材の年」の年、明けましておめでとうございます(^^♪
"皆が前進""皆が人材"を合言葉に、希望を広げる対話に大きく打って出ましょう!

2019年12月31日火曜日

2019.12.31 わが友に贈る

新聞休刊日

上野殿御返事 P1512
『いつもの御事に候へばをどろかれずめづらしからぬやうにうちをぼへて候は凡夫の心なり』

【通解】
(南条時光からご供養をいただくのは)いつものことなので、驚きもせず、珍しいことでもないように思うのは、凡夫の心のなせるわざである。

☆四季の励まし 友好深める年末年始に 2019年12月29日
この一年間の
大勝利、大前進、
本当にありがとう!
ご苦労さまでした!
みんな、本当に、
よく戦った。よく勝った。
多くの団体や組織が、
後退を余儀なくされている
厳しい時代である。
その中にあって、
わが創価学会は、
隆々と勢いを増し、
前進また前進を
続けてきた。
見事な大勝利であった。

広宣流布といっても、
どれだけ
悩める人々と会い、
その中へ飛び込んで
いくかにかかっている。
一切衆生の
幸福のための仏法である。
ゆえに徹して
一人を大切にするのだ。
励ますのだ。

隣近所の人々との友情を
大切にしていくことだ。
地域に友人をつくり、
友好の輪を
広げていくことだ。
それが人生を豊かにし、
大きな価値を
創造する力となる。

一念が変われば、
自分が変わる。
自分が変われば、
環境が変わり、
世界が変わる。
この大変革の
根源をたずねれば、
御本尊に向かう自分自身の
「祈り」の革命的深化に
ほかならない。
祈りは、いわゆる
「おすがり信仰」とは
全く違うのだ。
祈りとは本来、
「誓願」である。
「必ずこうする」という
誓いであり、
明確な目標に
挑み立つ宣言である。

年末年始は、
多忙な日々が続く。
どうか、ご家庭を大切に、
お体を大切にされながら、
最高に充実した、
最高に楽しい、
よいお正月を
迎えていただきたい。

☆第96回箱根駅伝観戦ガイド 優勝争い、山上り、シード権 気になる情報を解説
◇2020年1月2日、3日 午前8時スタート
令和初の「箱根路」を駆ける箱根駅伝(第96回東京箱根間往復大学駅伝競走)が、来年1月2、3日に行われる。第1回大会から100周年の節目を迎えた今大会をさらに楽しむため、優勝争いや観戦のポイントなどを紹介する。

◇東海大中心「戦国駅伝」
群雄割拠の「戦国駅伝」を制するのはどの大学か。各大学の戦力が拮抗する中で、今大会は東海大を軸にした「5強」による優勝争いが展開されそうだ。

東海大は"黄金世代"と呼ばれる強力な4年生数人をケガなどで欠きながら、11月の全日本大学駅伝を制覇した。目まぐるしくトップが入れ替わる展開だったがアンカー勝負で決着。前回の優勝メンバーから7人がエントリーするなど、厚い選手層を武器に総合2連覇を狙う。

「打倒・東海」を目指し、往路で飛び出しを狙うのは東洋大だ。2年連続で区間賞を獲得している得意の1区から、抜群の安定感を誇る「学生最強ランナー」相沢につなぎ、前半から大量リードを狙う。8区で東海大に逆転された前回の雪辱を果たしたい。

全日本2位の青学大も総合力で引けを取らない。原監督は「『やっぱり青山は強かった』と言われる走りを」と、巻き返しを誓っている。強豪・駒大は10月の出雲大学駅伝で2位に入り、続く全日本でも3位と安定した実力を発揮。出雲の覇者・国学院大には初優勝の期待がかかる。

予選会をトップ通過し「台風の目」になると予想されるのは東京国際大。全日本でも4位に入り、初のシード権獲得だけでなく優勝争いにも食い込む勢いがある。予選会9位通過ながら、全日本で6位に入った早大や、復路に強い帝京大など、箱根常連校も虎視眈々と上位をうかがう。創価大は5区、6区で順位を上げられれば面白い展開に持ち込めるだろう。26年ぶり出場の筑波大は、どこまで食らい付けるか。

各大学16人のエントリーでは、エース級の選手が外れた大学もあった。あす発表される区間エントリーは、当日朝に4人まで変更が可能。レース直前まで「ベストの10人」をそろえるための調整が続けられる。

◇スーパースターは誰だ
マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)や、マラソン東京五輪代表に内定している中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)は、箱根駅伝での活躍を足掛かりに才能を開花させた。箱根から世界へ——将来のスーパースター候補にも注目したい。

東洋大の相沢は今季、出雲、全日本と走るたびに区間記録を更新。全日本では27分台で10キロを通過する驚異的な走りで10人抜きを達成するなど、同世代では一歩抜きん出た存在だ。

相沢に対抗できる選手は、1万メートルでトップの記録を持つムイル(創価大)をはじめとした留学生か。駒大のスーパールーキー田沢、東京国際大の伊藤ら、各大学のエースと競り合うことで「花の2区」日本人最高記録の更新にも期待がかかる。

日本選手権で優勝経験がある東海大の阪口、館沢や、ユニバーシアードのハーフマラソンで銀メダルを獲得した中村(駒大)ら実力者がどの区間を走るのか、各大学が取る戦略も興味深い。

また、山上りの5区にもタレントがそろう。前回は、東海大の西田が区間記録を塗り替えた数分後に、国学院大の浦野がその記録を上回るタイムでゴール。実力者の青木(法大)も黙っていない。この3人を中心に、文字通りデッドヒートが繰り広げられるだろう。

初挑戦の築舘(創価大)も、山上りを得意とする選手の一人。怖い物知らずの走りで箱根路を盛り上げられるか。

◇レースを楽しむポイント
激しく入れ替わる順位も見どころの一つ。絶妙な区間配置が選手の実力を引き出し、予想外の結果につながることもある。

1区は例年、団子状態で進み、ラストのスパート合戦になることが多い。しかし、留学生など強い選手が後続から大量リードを奪う展開になれば、2区以降の選手はレースプラン変更を余儀なくされる。かつては「つなぎ区間」と呼ばれた3、4区にも各大学が有力ランナーを配置するなど、近年は往路が重要視される傾向にある。

復路は徐々に上昇する気温が選手たちを苦しめる。体調管理のため、気象予報会社と契約して対策を講じる大学もあるほど。特に6区は、下り坂による体へのダメージに加え、路面凍結や強風が選手たちを襲う。

7区以降は優勝争いだけでなく、10位以内に与えられるシード権争いが激化する。中でも8区は中盤以降、だらだらと上り坂が続くため、一気にペースダウンする選手も多い。復路に準エース級の選手が控えていれば、終盤での劇的な逆転もあり得るだろう。思わぬ伏兵の活躍で、順位を上げる大学もあり、ゴールまで目が離せない。

また、運営管理車から声をからしてゲキを飛ばすのも指導者の役割だ。「よく頑張った!」「4年間ありがとう!」という掛け声に、応援する側が胸を熱くすることも。

決められた給水ポイントでは、選手に並走してドリンクを手渡すことができる。控え選手に発破をかけられ、ギアを切り替えるランナーも多い。投てきや競歩などの選手が給水を手伝う光景は、大学駅伝ならでは。

トップと下位チームに大差が付くと「繰り上げスタート」が実施される。復路では先頭が中継所を通過してから20分過ぎると、次の選手が出発しなければならない(往路は鶴見・戸塚中継所が10分、平塚・小田原中継所が15分)。タスキをつなごうと力を振り絞る選手と沿道の大声援は、新春を彩る風物詩だ。

◎この一年の皆さまのご愛読に深謝、来年も良いお年を(^^♪

2019年12月30日月曜日

2019.12.30 わが友に贈る

新聞休刊日

日女御前御返事 P1244
『此の御本尊全く余所に求る事なかれ只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり』

【通解】
この御本尊を決して他の所に求めてはならない。ただわれら衆生が法華経(御本尊)を持って南無妙法蓮華経と唱える、胸中の肉団におられるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。

☆心に御書を 第14回 和楽と安穏の年末年始に
◇御文
『なに事につけてか・すてまいらせ候べき・ゆめゆめをろかのぎ候べからず』(三沢抄、1489ページ)

◇通解
何があろうとも、どうして私(日蓮大聖人)があなた方を見捨てるようなことがあるだろうか。決して、決して、あなた方をおろそかにすることはない。

◇池田先生が贈る指針
御本仏は門下の安穏と幸福を厳然と祈ってくださっている。この一年、広布に戦い抜いた全国・全世界の地涌の友を、いかばかり御賞讃か。
「一人を大切にする」「誰も見捨てない」。御書に示された究極の人間主義で結ばれているのが和楽の学会だ。
最も強く麗しき創価家族の団結で、大歓喜の行く年、来る年を!

☆「青年訓」  戸田先生の指導より
新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である。
吾人らは、政治を論じ、教育を勘がうる者ではないが、世界大哲・東洋の救世主・日本出世の末法御本仏たる日蓮大聖人の教えを奉じ、最高唯一の宗教によって、人間革命を行い、人世の苦を救って、各個人の幸福境涯を建設し、ひいては、楽土日本を現出せしめんことを願う者である。

この事業は、過去においては、釈迦の教団が実行し、近くは、日蓮大聖人の教団が、勇ましく戦ったのである。釈迦教団の中心人物たる舎利弗(しゃりほつ)にせよ、阿難にせよ、みな若き学徒であった。
日蓮大聖人の門下もまた、みな若き学徒によって、固められていたのである。日興上人は、大聖人より二十四歳も若く、日朗もまた、二十一歳の年のひらきを持っていた。西より東に向かった仏教も、青年によって伝承せられ、東より西に向かう大聖人の仏法も、青年によって基礎づけられたのである。
吾人らは、この偉大なる青年学徒の教団を尊仰(そんぎょう)し、同じく最高唯一の宗教に従って、人間苦の解決・真の幸福生活確立・日本民族の真の平和・苦に沒在(もつざい)せる東洋の浄土化を、弘宣(ぐせん)せんとする者である。

諸兄らは、この偉大なる過去の青年学徒群と同じ目的、同じ道程にあることを自覚し、これに劣らぬ覚悟がなくてはならぬ。霊鷲山会に、共々座を同じうしたとき、「末法の青年は、だらしがないな」と舎利弗尊者や、大聖人門下の上人方に笑われては、地涌の菩薩の肩書きが泣くことを知らなくてはならない。
奮起せよ!青年諸氏よ。闘おうではないか!青年諸氏よ。

しからば、だれ人と、いかなるいくさを、吾人らは、なすものであろうか。
第一は、無智の者に永遠の生命を教え、日蓮正宗の本尊の絶対無二なる尊貴を知らしめて、功徳の大海に思うがままに遊戯(ゆうげ)する、自在の境涯を会得せしむるために、忍辱(にんにく)のよろいを著(き)、慈悲の利剣をひっさげて戦うのである。
第二は、邪智、邪宗の者に、立正安国論の根本義たる、邪宗、邪義は一切この世のなかの不幸の原因であり、それがために、諸天善神は国を捨て去り、聖人は所を去って、世はみな乱れるなりと教え、邪智、邪宗をひるがえすよう、智慧の鎧を身にまとい、かれらが執着の片意地(かたいじ)を、精進勇気の利剣をもって、断ち切る戦いである。

第三は、衆生を愛さなくてはならぬ戦いである。しかるに、青年は、親をも愛さぬような者も多いのに、どうして他人が愛せようか。その無慈悲の自分を乗り越えて、仏の慈悲の境涯を会得する、人間革命の戦いである。

しこうして、吾人はさらに、諸兄らの行動について、望むところをもつものである。
第一に、絶対的確信にみちたる信仰の境地立脚し、信行において微動だにすることなく、唯一無二の御本尊を、主・師・親と仰ぎ、日蓮大聖人と共にいますのありがたさにあふれて、地涌の菩薩の後身(こうしん)を確信することである。

第二に、行学に励み、御書を心肝にそめ、大聖人の仏法に通達して迷いなく、今はいかなる時かを凝視して、大聖人のみ心を心とし、日興上人のご遺誡をわが命(めい)として、努むべきである。

第三に、その行動の態度たるや、真摯にして暴言を用いず、理をつくして指導の任に当たり、威厳と寛容の姿の中に、邪義、邪宗、邪師に対しては、一歩も退かぬ勇気あるべきことである。

第四に、部隊長および班長の命を奉じて、学会精神を会得して、同志の士気を鼓舞し、広宣流布大願の中心人物たることを、自覚されたきことである。しかも、広宣流布の時は近く、日蓮正宗の御本尊流布の機は、今まさにこのときである。
ゆえに、三類の強敵は、まさに現れんとし、三障四魔は勢いを増し、外には邪宗、邪義に憎まれ、内には誹謗の声ようやく高し。驚くことなかれ、この世相を。これは、聖師の金言なり。

されば諸君よ、心を一にして難を乗り越え、同信退転の徒の屍を踏み越えて、末法濁世の法戦に、若き花の若武者として、大聖人の御おぼえにめでたからんと願うべきである。

愚人にほむらるるは、智者の恥辱なり。

大聖にほむるるは、一生の名誉なり。
心して御本尊の馬前に、屍をさらさんことを。

大白蓮華巻頭言 昭和二十六年十一月一日

2019年12月29日日曜日

2019.12.29 わが友に贈る

◇今週のことば
人間革命の「自転」と
広宣流布の「公転」に
最極の生命の軌道あり。
妙法と共に、創価と共に
新たな凱歌の一年を!
2019年12月29日

白米一俵御書 P1596
『凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり』

【通解】
凡夫は「志」という文字を心得て仏になるのである。

名字の言 東欧革命から30年。チェコにも人間革命の哲学の光 2019年12月29日
「きみの家族全員に、ぼくからだと言って、メリークリスマスと新年おめでとう、の挨拶を伝えてくれ」(飯島周訳)。40年前の12月、獄中にあったチェコスロバキア(当時)のハベル大統領が、妻に宛てた手紙である▼大統領は、一人の血も流さず民主化を成し遂げた、1989年の「ビロード革命」の中心者。民主化運動を続け、数度にわたって投獄されたが、それでも弾圧に屈せず、ついに理想を現実のものにした▼89年から起こった東欧革命には「西側の勝利、東側の敗北」との見方もある。だが、池田先生はそうした政治的次元を超え、その本質を"人々が魂から恐れを締め出した革命"とみた▼ビロード革命の後、東欧初のSGIの支部が、チェコで結成された。東欧革命から30年の今年、欧州では、「『新・人間革命』世代よ 光り輝け!」を合言葉に『新・人間革命』の学習運動を推進。チェコでも研さんの機運が高まる▼広宣流布の運動は、個人の修養にとどまるものでも、学会の勢力の拡張が目的でもない。一人の人間革命が社会の変革をもたらし、社会の変革は個人の幸福を生み出す。そうした、どこまでも一人から始まり、一人に帰着する運動である。「私」こそ、その「一人」になる! と決めて明年へ出発しよう。(芯)

寸鉄 2019年12月29日
創価勝利の歴史を開いた一年。同志の奮闘に感謝。明年も心合わせ更に前進
正しい信仰を教えることが真の友情—牧口先生。じっくり語らう好機到来
未入会家族を大切に。人の振舞に仏法の魂。和楽の礎築く有意義な一時を
多忙な師走は交通事故に注意。絶対起こすな。巻き込まれるな。油断排して
年末は振り返りの時期。自身の課題や目標を明確に。正月を清新な決意で

☆2020年 女子学生部の活動
【スローガン】
希望の新時代! 福智輝くスクラムで 今日も誓いの前進を!!
<勝利の青春実践項目>
一、幸福勝利のリズム! 「勤行・唱題」の実践
一、友に希望を! 「若き友情100人」の拡大
一、友を幸福に! 「歓喜の折伏」に勝利
一、後継の弟子の道! 「新・人間革命」の熟読
一、希望の哲学! 「池田華陽会御書30編」の読了
「前進・人材の年」が開幕! 女子学生部は、一人一人が師匠にお喜びいただける広布後継の"人材"にとの誓いを胸に、学会創立90周年を勢いよく"前進"していきましょう!
1975年9月9日、池田先生は女子学生部幹部会の折、開目抄の一節を拝して「御本尊を、信じ切っていくなかに、永遠の幸福の大道がある」とご指導くださいました。2020年は、女子学生部の永遠の原点の日である9・9「女子学生部の日」より、45周年を迎えます。
意義深きこの時に生きる喜びを胸に、私たち女子学生部は、先生の願われる"信心根本に幸福を開く人生"を一人ももれなく歩んでいきたい。そのための土台を築きゆく最重要の女子学生部時代に、世界一の福智のスクラムの中で、学会活動に励み、教学力を磨き、何があっても負けない青春を前進していきましょう!
池田先生は、「一家にあっても、地域にあっても、使命の舞台にあっても、わが女子学生部が『希望の太陽』と輝けば、どれほど皆を明るく照らしていけるか。世界第一の『福智の太陽』こそ、わが女子学生部なのです」(19年9月14日「女子学生部大会」へのメッセージ)と、一人の女子学生の無限の可能性を教えてくださいました。新しい人材が輝く女子学生部が立ち上がる時、希望の新時代は開かれます!
女子学生部は、どんな時も「わが師とともに」と誓願の題目を唱え抜き、縁する友に希望を送る勇気の大拡大で、学会創立90周年を祝賀していきましょう!

◇年間主要行事
2月 女子学生部大会
5月 新入生歓迎部員会
9月 9・9「女子学生部の日」45周年記念 女子学生部大会
※5月、8月、12月に教学大学校の開催/教材=「開目抄」

【活動のポイント】
1、自他共の幸福を祈り、縁する友に希望を送る真心の対話に挑戦しよう!
�朝晩の勤行・唱題を日々の勝利のリズムにしよう
�信心の喜びを語る対話・折伏に挑戦し、キャンパス・地域で友情と信頼を広げよう
�各方面・県で開催される「創価青年大会」を目指し、創価家族の輪の中で弘教拡大に挑戦しよう

〈ご指導〉
対話は、勇気の拡大である。
友の幸福と社会の繁栄を祈り、打って出て語る中に、仏の勇気が涌現し、波動を広げる。
真心の言葉と、誠実な振る舞いで、大らかに友を包み、自他共に栄え光る宝土を開こう!
(創価新報2019年3月6日付、「青春勝利の大道」)

2、日々、御書、小説「新・人間革命」を学び、自身の実践の糧にしよう!
�「池田華陽会御書30編」の読了に先駆し、世界一の生命哲学を心に刻み、幸福の土台を築こう
�小説『人間革命』『新・人間革命』の研さん・熟読、学生部指導集『先駆の誇り』の読了に挑戦し、日々の実践の糧にしよう

〈ご指導〉
『新・人間革命』に託した私の真情は、「戸田大学」で恩師から一対一の薫陶を受けたように、日本中、世界中の青年たちと、この書を通して命と命の対話を交わしたいということであった。
嬉しいことに、その願いの通り、今、いずこの地でも地涌の若人が「人間革命」の精神を学び、「山本伸一」の心を体して、人生と広布に、栄光の実証を威風堂々と勝ち示してくれている。
(本紙2018年9月15日付、「随筆 永遠なれ創価の大城」<「人間革命」の大光>)

小説『新・人間革命』を皆で学び深める! 「マイレボ☆タイム」
※マイレボ=マイ・ヒューマン・レボリューション(私の人間革命)の略。
自己研さんや女学座談会で小説『新・人間革命』を皆で学び合い、「私の人間革命」で勝利の記録をつくろう!
★小説『新・人間革命』第22巻「波濤」の章を通して9・9「女子学生部の日」の淵源を学び、女子学生部の使命を深めよう!

3、池田先生の平和思想を学び、今いる場所から「平和の連帯」を広げよう!
�1・26「SGIの日」記念提言を研さん
�池田先生の世界の識者との対談集を研さん

〈ご指導〉
抜苦与楽の慈悲と人間主義の哲理で、民衆の幸福と地球の平和を築き、「生命尊厳の時代」を創出することこそ、仏法者としての私たちの願いであり、なかんずく、わが愛する学生部の永遠の原点です。
(大白蓮華2019年6月号、「世界を照らす 太陽の仏法」)

2019年12月28日土曜日

2019.12.28 わが友に贈る

「無事故」即「幸福」だ。
慌ただしい年の瀬ゆえに
意識して心の余裕を持ち
火災や交通事故に注意!
有意義な年末年始を!

上野殿後家尼御返事 P1504
『いきてをはしき時は生の仏今は死の仏生死ともに仏なり、即身成仏と申す大事の法門これなり』

【通解】
(故上野殿は)生きておられた時は「生の仏」、亡くなった今は「死の仏」であり、生死ともに仏である。これが即身成仏という大事な法門である。

名字の言 夫婦は相手に期待するだけではダメ? 2019年12月28日
夏目漱石の作品『道草』に印象的な場面がある。主人公の夫婦は何かとすれ違ってばかり。ある日、夫は、家計のやりくりに苦労する妻を助けようと、仕事に精を出して新たな金をつくり、妻に渡した。だが「その時細君は別にうれしい顔もしなかった」▼妻は内心思った。「もし夫が優しい言葉に添えて、それを渡してくれたなら、きっとうれしい顔をする事が出来たろうに」と。一方で夫は「もし細君がうれしそうにそれを受取ってくれたら優しい言葉も掛けられたろうにと考えた」▼かつて池田先生はこの場面を紹介しつつ、「互いが、かたくなに相手に期待し要求するだけで、自分を省みるゆとりと思いやりがなかったならば、ことあるたびに心のミゾは深まる」と語った。夫婦に限らず、あらゆる人間関係に通じるだろう▼埼玉の男子部が主催する「創価サンクスフェスタ」が先日、開催された。これは日頃支えてくれる人たちに、映像や歌、踊りを通し、感謝を伝えようという企画。多くのメンバーが、普段なかなか口に出せない「ありがとう」を添えて、妻や両親を誘い、一緒に参加。うれしそうな笑顔が会場にあふれていた▼この一年を振り返り、身近な人にこそ感謝の思いを伝えたい。その"ほんの少しの勇気"で人生は豊かになる。(文)

寸鉄 2019年12月28日
今日の学会は昨日の学会に非ず—恩師。幹部の率先の戦いで躍進は決まる
地区部長・婦人部長の奮闘に大拍手!地域広布の最前線走る勇者の功徳大
我らの唱題は「響の音に応ずるがごとし」御書。諸天動かす確信の祈りを
ゴミ削減へレジ袋が明年夏から有料に。一人一人が更なる意識改革で改善
SNS通じた子供への犯罪—被害者9割が閲覧制限掛けず。保護者が徹底

☆2020年 学生部の活動
【スローガン】
地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!
<実践項目>
一、勇気と歓喜の折伏に挑む!
一、民衆厳護の英知を磨く!
一、人間革命の哲理を学ぶ!
2020年「前進・人材の年」は、「学会創立90周年」「池田先生の会長就任60周年」の佳節となる。学生部は、創立100周年に社会で中核を担う使命を自覚し、生命尊厳の仏法を学び、社会変革の英知を磨きながら、人類の幸福に貢献する有為な人材を育成していきたい。
創価学会は、今や世界192カ国・地域に広がり、各国で地涌の人材が陸続と躍り出ている。我々も小説『人間革命』『新・人間革命』を命に刻み、現実に世界へ仏法を弘めた池田先生の戦いに学びながら、広布の誓いを新たにしていきたい。
今こそ「地涌のスクラム強く 広布拡大の先駆たれ!」とのスローガンのもと、世界の同志と心を合わせ、圧倒的な拡大の金字塔を打ち立てていきたい。

◇弘教拡大
�「全国学生部大会」「創価青年大会」等を目指し、折伏・弘教に挑戦する
�リーダー率先の折伏で拡大の突破口を開く
�座談会に友人を招き、各部とも協力して、折伏・弘教を推進する
�「モバイルSTB」を仏法対話に積極的に活用する
�「聖教電子版」や「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、学会理解を広げる

◇人材育成
�各人が小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんに取り組む
�徹底した「訪問・激励」で新たな人材を拡大
�座談会へ積極的に参加し、創価家族の歓喜のスクラムを拡大
�方面・県の人材育成グループに焦点を当て、広布後継のリーダーを育成
�各種グループ(院生会議、社会委員会、医将会等)の活動を強化し、次代の社会を担う多彩な人材を輩出

◇新入生の育成
�「進学者カード」で新入生を早期把握し、活動に一緒に参加する
�学生部結成記念日をめざし、新入生の「ビクトリー・リーダー」を輩出する
�方面・県の「1年生人材育成グループ」への入団生増加に努める

◇進学推進を強化
�各地域の「運営会議」「未来部連絡協議会」等を軸に、未来部担当者との連携を密にし、未来部員・大学受験生を把握する
�3月に開催される「卒業希望部員会(カレッジ)」に参加し、激励する
�夏の「未来部進学推進期間」を中心に、未来部員・大学受験生を訪問・激励する

◇教学・言論の力を育成
�学生部年間拝読御書「一生成仏抄」「佐渡御書」「観心本尊抄」、大白蓮華掲載の池田先生の御書講義等を研さん
�各方面で「部長講義」等を開催し、リーダーの教学力を強化
�各種会合でリーダーが御書講義に取り組む
�8月に「学生部教学実力試験」を実施

◇学問の探究
�池田先生と世界の識者の対談集を研さんする
�古今東西の良書に触れ、世界市民の素養を磨く
�国際社会に求められる幅広い教養や専門性、創造力を身に付ける
�語学の習得に努め、世界広布を担いゆく人材へと成長する

◇平和・文化・教育運動
�1・26「SGIの日」記念提言の勉強会等を実施
�学識者を招いての「学生部シンポジウム」を開催
�展示活動等を通し、同年代の学生・留学生と平和の連帯を構築

◇年間主要行事
1、全国学生部大会(3月)
2、新入生歓迎大会(5月・各地)
3、ビクトリーリーダー大会(6月・各地)
4、学生部教学実力試験(8月)
5、方面学生部幹部会(各地)
6、人材育成グループ総会(各地)

2019年12月27日金曜日

2019.12.27 わが友に贈る

本紙を支えてくださる
全ての方に心から感謝。
誇り高き「無冠」の友に
栄光と福徳は燦然!
健康と安全第一で!

兵衛志殿御書 P1095
『あはれ平の左衛門殿さがみ殿の日蓮をだに用いられて候いしかば、すぎにし蒙古国の朝使のくびはよも切せまいらせ候はじ、くやしくおはすらなん』

【通解】
気の毒にも、平左衛門尉殿や相模守(さがみのかみ)殿が、日蓮の言うことをさえ用いておられたならば、先年の蒙古国からの使者の首を、よもや斬ることはなかったでしょう。今になって後悔しておられることと思います。

名字の言 「功徳」とは、どういう意味でしょう? 2019年12月27日
"対話の名手"と仰がれた釈尊には、一言も発せず、自らの姿だけで相手を説得したという逸話がある▼釈尊を侮っていた人々がある時、こう示し合わせた。"彼が来ても、あいさつしてはならない。立って迎える必要もない"。だが釈尊の姿を目にした瞬間、皆が思わず立ち上がり、教えを請うたという▼"超人的な力"と思いがちだが、決してそうではない。仏教学者の中村元氏は、釈尊の教化を「広々としたおちついた態度をもって異端をさえも包容してしまう」と表現した(『釈尊の生涯』平凡社)。釈尊の人格の深みから生まれる表情や振る舞いが、相手の心を動かしたのだろう▼対話は議論とは違う。互いに心を開き、理解し合うことが目的である。話の中身も大事だが、誰もが話し掛けやすい雰囲気、何かを聞いてみたいと思わせる人柄こそ、豊かな語らいをもたらす力といえよう。仏教で言う「功徳」とは、サンスクリットの「グナ」が音訳された言葉であり、"すばらしい性質"との意味。すなわち「人徳」を指している▼日蓮大聖人は「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と。信行学を真面目に貫いた人の確信と慈愛は、振る舞いで伝わる。"人格こそ雄弁なり"と心得たい。(之)

寸鉄 2019年12月27日
皆が人材との確信が必要—恩師。一人ももれなく幸福に!激励を絶やさず
「知恩をもて最とし報恩をもて前とす」御書。師弟の道こそ人生最極の軌道
生命を千倍生きよ—楽聖無量の「心の財」を積みゆく信心だ。勇敢に貫け
帰省の時期。長距離運転は無理なく。無事故第一の余裕ある計画・行動で
空気の乾燥続く。建物周辺に可燃物を置かない等入念な点検で火災予防を

☆地域を歩く 山口・下関市 2019年12月23日
◇新時代を開く天地
新元号「令和」とともに新たな時代を迎えた日本。間もなく第2年が始まろうとしている。
日本の歴史において、山口県の下関は、時代転換の舞台となった天地である。
源氏と平家が雌雄を決し、最後の合戦場となった壇ノ浦。
そして、明治維新を駆けた志士・高杉晋作による「奇兵隊」が結成された地でもある。
今、広布の前進においても、民衆の新たな時代を開こうとする友の活躍が光っている。

◇「奇兵隊士之像」をデッサン
陣笠をかぶり、右手に鉄砲、腰に刀を差した勇ましい立像——奇兵隊の拠点となった陣屋跡(下関市吉田)には、「奇兵隊士之像」が凜々しく立つ。このデッサンを手掛けたのが、下関出身の画家・原野啓次さん(下関圏、圏書記長)である。
中学校の美術教師を務めていた17年ほど前、地元から依頼が。「奇兵隊は市民の誇り。この像で地域おこしのお役に立てれば」と引き受けた。歴史博物館に通っては、奇兵隊士のいでたちを調べ、デッサンを描き上げた。その後、市民の意見も取り入れ、像が完成した。
大学生の時に入会した原野さんは、「山口開拓指導」の歴史がつづられた小説『人間革命』第11巻「転機」の章を学び、心が揺さぶられた。池田先生が下関から開拓指導を開始したからだ。「この使命の地で育った弟子として、自身の可能性を開きたいと思いました」
国立の美術大学の大学院を修了後、フレスコ画を学ぶため、イタリアへ留学。1997年に郷里の下関へ帰ってきた。
その後、青木繁記念大賞公募展で入選。市立美術館で造形教室を開くなど、絵画の楽しさを広げる中、2010年に下関市芸術文化振興奨励賞に輝いた。現在も市美術協会の一員として、市民に絵画を教えている。
「池田先生は『芸術は人間の生命の発露である』と言われています。この生命の発露を表現し、社会に希望を送りたい」

◇フグの魅力を全国へ
下関といえば、取扱量が日本一のフグ。その"フグの街"で食文化を支えるのが、蒲生正博さん(下関圏、地区部長)だ。仲卸会社で営業部長を務める。
「刺し身や唐揚げはもちろんのこと、特に冬場はフグの身が締まり、白子も大きくなるので、鍋料理が絶品です。多くの人に食べてもらいたい」
毎日、深夜に出社し、午前3時ごろに始まる競りで、良質のフグを仕入れる。除毒処理等を施した後、全国の卸売市場や料理店に出荷する。年に数カ月は全国を飛び回り、販路を開拓。だが、近年は"魚離れ"が進み、売り上げが伸び悩んでいた。
そこで、会社の信頼度を高めるため、食品衛生管理の国際基準「HACCP」の取得を目指すことに。蒲生さんがその中心的な役割を担った。資料作りや従業員への指導などに尽力し、2016年、フグ業界で先駆的となるHACCPの認証を得た。
「信心で培った"負けじ魂"を燃やしました。これから、ますますフグの魅力を発信し、地元を活気づけたい」

◇ダンスで街を盛り上げる
室町時代から江戸時代にかけ、日本へ派遣された「朝鮮通信使」。下関は、本州で最初に上陸した地である。県内最大の「馬関まつり」では毎年、朝鮮通信使の行列を再現したパレードが行われている。
この祭りをダンスで盛り上げているのが、下関大勝圏で女子部長を務める松崎佐代子さん。
小学4年からダンスを始め、毎年のように馬関まつりに出演。高校卒業後はアルバイトをしながら、ダンサーを目指して、数々のオーディションを受けた。しかし、あと一歩のところで合格に届かなかった。
自信を失いかけていた時、山口県の創価青年大会でダンス部門の責任者を任された。「皆と練習する中でダンスの素晴らしさを再発見しました。どんな小さな舞台でも、踊れることに感謝できるようになったんです」
ダンス指導員とヨガのインストラクターの資格を取得。4年前には、市内でダンス教室を開いた。母校の中学校で授業を持ったり、ダンス教室の生徒と地域行事に出演したりするなど、活躍の幅を広げている。

◇人と人をつないでいく
本州最西端の下関は、関門橋や関門トンネルで九州とつながる交通の要所でもある。
市内の運送会社で働く清川政人さん(下関大勝圏、男子部部長)も仕事で九州に渡る一人。
2003年に結婚し、2人の子宝に恵まれた。しかし仕事が多忙で家庭を顧みることができず、07年に離婚。下関の実家に戻った。家族に会えない寂しさと悔しさが募り、涙を抑えきれなかった。そんな時、男子部の先輩が訪ねてきた。10年ほど学会活動から遠ざかっていたが、先輩は温かく包んでくれた。
清川さんは子どもたちとの再会を目標に掲げ、御本尊に祈った。趣味のギターを会合で披露すると、皆が笑顔になった。その姿に「かえって、こちらが元気をもらいました」。
壁にぶつかるたび、同志が一緒に題目を唱えてくれた。
"自分も人のために尽くす生き方をしたい"と、仏法対話に挑戦。昨年8月、友人を入会に導いた。その友は、男子部大学校2期生として活動している。
清川さんは声を弾ませる。「今は子どもたちと毎月、会えるようになりました。どんな時も寄り添ってくれた先輩のように、今度は自分が励ましの輪を広げていきます」

◇地域の火災予防に尽力
県内一の人口を有する下関だが、市街地では車が入れない高台も多いことなどから、若者が離れ、高齢化が進む。その中にあって、和田末子さん(総県副総合婦人部長)は地域の"なくてはならない存在"と輝く。
木造住宅が密集する丘陵地に住む和田さん。「道が狭いため、消防活動困難区域となっています。だから、火災への注意が欠かせません」
結婚後、下関へ。1987年から32年間、貴船本町自治会婦人防火クラブの会長を務める。97年に近隣のアパートが全焼する火災が起き、"絶対に火事を出してはいけない"と決意。消火訓練の実施や住宅用火災警報器の共同購入の推進など、住民の防火意識の向上に努めてきた。
こうした功績が評価され、和田さんは本年7月、総務大臣から表彰された。「やっていることは、日頃の学会活動と同じです。一軒一軒訪ね、一人一人と対話する。その絆が、火災予防にもつながっています」

◇地歌・箏曲で文化振興
箏や三味線を弾きながら、伝統音楽の「地歌」を披露する箏曲演奏家・柳瀬和子さん(下関圏、支部副婦人部長)。九州系地歌箏曲演奏家だった母の影響で小学5年から箏を習い始めた。
結婚後、1男3女の子育てに追われ、一時は箏曲から離れた。しかし、300年続く伝統を絶やすまいと、母のもとへ。その柳瀬さんの姿を見て、3人の娘も演奏家の道へ進んだ。
柳瀬さんは現在、下関邦楽協会や下関三曲連盟で会長の重責を担う。「子どもたちが育った下関の地に、恩返しできたらと思って、引き受けました」
定期的に演奏会を行うとともに、毎年、市内の芸術祭に出演。後進の育成にも取り組む。
本年10月には、韓国の「釜山芸術祭」に出演し、娘たちと共に美しい音色を奏でた。柳瀬さんは文化交流を通して、日韓友好の橋を架ける。

◇"友好の橋"を架けよう
下関駅東口から少し歩くと「釜山門」と書かれた門が現れる。この門から約800メートルにわたって、キムチの食材店や焼き肉店など韓国風の店舗が続く。
「ここは『リトル釜山』と呼ばれているんですよ。韓国紙幣が使える店もあります」
そう教えてくれたのは、下関広域日韓親善協会会長の友松弘幸さん(下関大勝圏、副圏長)。
下関は釜山まで約220キロ。1905年には連絡船が開業し、韓・朝鮮半島への玄関口となった。70年には関釜フェリーが就航。旅行者や物資の往来が盛んに。76年、下関市と釜山広域市は姉妹都市になった。
友松さんが所属する親善協会では毎年、講師を招いて韓国文化論講座を開催。また年数回、釜山を訪れ、交流を重ねている。「日韓関係が悪化している今こそ、民間交流でつながり続けることが重要です。池田先生が『韓国は文化大恩の国』と語られている通り、韓国を敬い、友好を深めていきたい」
地元では、長府東部自治連合会の会長としても奮闘。地域の清掃や認知症への理解を深める催し等を行い、同連合会は先月、「生活環境改善模範地区」として県知事表彰を受けた。
「日韓友好も地域交流も、『目の前の一人』を大切にすることから始まります。それは全部、学会で学んだことです」
かつて池田先生は山口開拓指導を振り返り、下関についてこう記した。
「広宣流布という新・民衆革命の発進地として、これほどふさわしい場所はない」
新たな民衆革命の発進地・下関から、次代の夜明けは始まる。

2019年12月26日木曜日

2019.12.26 わが友に贈る

職場や地域などで
お世話になった方々に
一年の御礼を伝えよう!
「ありがとう」の一言が
信頼と友情を強くする。

如来滅後五五百歳始観心本尊抄 P246
『釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う』

【通解】
釈尊の因行と果徳の二法は、ことごとく妙法蓮華経の五字に具足している。われらがこの五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給うたのである

名字の言。スター・ウォーズの全作に出演した俳優が一人だけいる。 2019年12月26日
映画「スター・ウォーズ」の完結編が公開されている。この42年にわたるシリーズの全作品に出演した唯一の俳優が、アンソニー・ダニエルズ氏。C—3POというロボットを演じ続けてきた▼金色の衣装を全身に着けるので顔は見えない。撮影では高温と擦り傷に耐える日々。本格派の俳優を目指す彼にとって、実は長年好きになれない"脇役"だった▼気持ちが変わったのは数年前。映画のイベントで世界各国を回った際、観客の声援に直接触れた。「多くの人たちが愛してくれているんだと実感して、本当に魔法のような瞬間でした」▼人知れぬ苦労も、それを分かってくれる人がいれば大きな力が湧く。佐渡の日蓮大聖人のもとに夫・四条金吾を送り出した日眼女の真心について、大聖人は「大地よりも厚い」「虚空よりも高い」(御書1115ページ、通解)と。遠路を訪ねた金吾はもちろん、陰の人もまた、"広布の主役"であると称賛された▼池田先生は「本当に大切な力は、いつも陰に隠れているもの」と。本紙の配達、会合の準備や運営——。日々の"当たり前"は、陰の力に支えられている。一年の終わりに当たり、そうした尊い友に感謝を伝えたい。その心が、たたえる側にも、たたえられる側にも、喜びを生み出していく。(子)

寸鉄 2019年12月26日
御書「題目計りを唱うる福計るべからず」。強盛な祈りを。幸福の泉、そこに
王城会・香城会に感謝。会員に尽くす利他の振る舞い。皆様は創価の菩薩
本当に偉い人は皆を偉くし敬う人—恩師。幹部は心して後継の人材を育成
日韓関係良くないが87%—調査。その中で青年部が交流。君らの絆こそ光
大掃除は転倒や落下事故に注意。高所での作業は無理せず。安全最優先で

☆私がつくる平和の文化 総集編
◇一人一人が変革の主体者
国連で「平和の文化に関する宣言と行動計画」が採択されて20周年となった本年、連載「私がつくる平和の文化」を1月からスタート。各界の識者のインタビューを掲載し、一人一人が「平和の文化」を築くために何ができるかを考えてきた。1年間の内容をテーマごとにまとめた。

【「平和の文化」とは?】元国連事務次長 アンワルル・K・チョウドリさん
「平和の文化」とは、私たち一人一人が日常の中で「平和と非暴力」を自分の生き方にしていくことです。
例えば人と接する時、攻撃的になったり、暴力を使ったりしない。軽蔑したり、無視したり、偏見を持ったりしない。そうした生き方を身に付けていくことです。平和といっても、どこか遠くにあるものではないからです。何か問題が起きても、どこまでも対話を通して互いを理解し、協力し合う努力をして、解決することが重要なのです。
「平和の文化」を根付かせるには、一人一人の、そして、全ての人の自己変革への努力が必要です。一人が「暴力を使わずに協力し合うことは可能だ!」との信念を持ち、実際に非暴力で争いを解決できれば、世界に対する偉大な貢献になり、波動は大きく広がっていくのです。(1月10日付)


【多様性の尊重】歌手 アグネス・チャンさん
私たちが平和のためにできることは、皆が同じになることでも、それを望むことでもありません。違いを認め合う。尊敬・尊重し合う。互いの文化や考え方を学んで一緒に楽しむ。共に生き、共に栄えようという気持ちで暮らすことです。
違いを楽しみ、受け入れることを子どもたちに教えることが、平和を前進させるカギです。
幸福をつくるのは自分です。そのために必要なのは希望です。希望を決して失わないこと。どんな暗闇でも必ず光は差してくるし、冬が来れば春は必ず訪れます。
希望がなければ自分でつくればいいし、自分が希望になればいい。人を愛する力、人を幸せにする力は誰にでもある。それを信じ、違いを恵みとして楽しみ、互いの存在に感謝していく中に、平和はあると思うのです。(2月7日付)

【女性と男性の平等】ジャーナリスト 治部れんげさん
「女性と男性の平等」を目指すとは、人権が尊重される社会をつくることにほかなりません。
女性が暴力を受けない社会は、男性にとっても「平和」な社会だと思います。
女性も男性も、「性別による役割分担」に縛られていると、自由がなく、生きづらい思いをするでしょう。
今の日本のように、大事な意思決定の場に女性が少なすぎたり、生活の場に男性が少なすぎる状況を解消し、多様な意見を反映した社会を築かなければ、日本は世界から取り残されてしまう。
職場に限らず、地域でも家庭の中でも、"男性だから""女性だから"ではなく、その人らしく活躍できるよう、意識を変え、仕組みを変えていく。それが、生き方の選択肢を広げ、豊かさにつながっていくことになるのです。(3月5日付)


【持続可能な開発】成蹊大学名誉教授 廣野良吉さん
平和が来なければ「開発」などできません。だけど、平和になっても「持続可能な開発」ができるとは限らない。それぞれの国や地域で、優先すべき課題は違います。それに、食べる物、着る物、暮らし方、何が好きか、みんな違います。それを理解しないで、上から「これをやれ」と無理やり押し付けても、誰もやりません。だから僕は国際会議で、「平和の文化」がなければ「持続可能な開発」はあり得ない、と強調しています。「平和の文化」とは、各地域に住む人々の多様性・自主性を尊重し、一人一人の日常生活が、常に平和の方向へ動くようになることだからです。
地球は「自分たちのもの」であり、未来の世代から借りているものです。みんながそう思えば、もっと大切にできるのではないでしょうか。(4月8日付)


【子どもの権利】国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子さん
「子どもの権利条約」が国連で採択されて、今年で30周年を迎えます。
かつては「守られるべき存在」としてのみ見られていた子どもを、大人と同様に「人権があり、尊重されるべき一人の人間」と捉えた条約は「子どもの見方」を一変させた画期的なものです。
自分が「かけがえのない大切な存在」だと自覚し、周りの大人から「大切な一人の人間」として接してもらうことは、他人も自分と同じように大切な存在であることを知り、他人を大切にする姿勢にも通じていくと思います。
児童虐待、いじめなど、子どもに関する全ての問題への取り組みの中心に「子どもの権利条約」を位置付けることが大事です。
子どもの笑顔が広がる社会こそ、平和な世界といえるのです。(5月1日付)


【平和構築の主体者】戸田記念国際平和研究所所長 ケビン・クレメンツさん
私の住むニュージーランドでは本年3月に起きたモスク襲撃事件を経て、移民に対する差別意識や偏見を改めて問い直し、いかなる差別も許さない社会を築く挑戦を始めています。
SNS上に溢れる過激で暴力的な情報に惑わされないために、価値観や道徳観を確立する必要性も再認識しています。
こうした時代に平和を築くためには、どこまでも人間を信じ抜くことが大切です。相手に恐怖や不信を抱けば、相手もそれを感じます。反対に、相手に愛情や尊敬の念を抱けば、相手もそれを感じるものです。
「平和の文化」とは、恐れや憎しみを愛に、非寛容を慈悲に、悲観主義を希望に変えていくことです。それが、個人の人間関係も、さらに社会や政治における関係をも変えていくことになるのです。(6月13日付)


【対話でひらく】米エマソン協会元会長 サーラ・ワイダーさん
「対話」とは、"私たちは皆、違う"という現実に立ち、そこに無限の可能性と美しさを見いだそうとする積極的な営みです。対話には、何にもまして、人と人を深く結びつける力があります。
対話は、どの瞬間においても、相手の人生の「物語」を聞こうと努めることから始まります。
私たち一人一人が抱く「物語」には、他者との共通性があります。だから、対話を通して互いの「物語」を分かち合い、人間として理解し合うことで、日々の生活に影を落とす「拒絶されるという恐怖」から解放されるのです。
暴力が社会の奥深くにまで蔓延する今、私は「物語」を分かち合おうとする人々の、静かで力強く、たゆみない努力に心を寄せたい。こうした人たちが日々、「平和の文化」を築いているからです。(7月5日付)


【「平和の文化」を育む教育】昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子さん
私は、子育て中の親御さんによく、上手に助けを求める「求援力」が必要だよと語っています。親が助けを求める姿を見せていれば、子どもも「苦しかったら我慢しなくていいんだ」と安心するはずです。
「あの人、孤立しているんじゃないかな」と気付く感度。他人の痛みに「共感」できる能力。今の社会は、この「共感力」が一層、必要になっていると思います。
「頼まれてもいないのに」「別に私がしなくても……」ではなく、ささやかでもいい、何かプラスになること、誰かの役に立つことができないか。そう思って周囲を見渡せば、さまざまな困難に向き合っている方たちが大勢います。
勇気を出して直接触れ合えば、必ず手応えがあり、「他人ごと」が「自分ごと」になるはずです。(8月9日付)


【連帯の力】ICAN事務局長 ベアトリス・フィンさん
市民社会が声を上げ、連帯する。それが変革の力になります。ICANの活動も、103カ国554団体(8月時点)に所属する、核兵器廃絶を目指す人々の「連帯」で成り立っています。
従来の核兵器廃絶運動は、政府に提言するものなどが多かった。それでは「民衆」に力を与える運動にはなりません。ICANでは「あなたこそ主役です」と語り、"市民社会の力こそ最重要"と位置付けました。
個人主義の強い社会で育った青年には、「連帯すること」が、どれほど大きな力になるのかを学ぶ必要があると感じます。
連帯は、身近な問題や世界の課題に関心を持つことから始まります。家庭でも地域でも、人のために活動する、他人と力を合わせる。その経験を通し、「連帯の心」を培うことができるのです。(9月2日付)


【差別のない世界を】政治学者 姜尚中さん
"差別のない世界"をつくるには、人権というものの根幹に「生命論」が必要です。生命に序列はない。どんな生命に対しても「この人は生きるに値しない」などと判断してはならない。生命に対する「畏敬の念」がベースになければ、人権といっても上っ面な言葉になってしまう。まずは私たちが「生命は一つ一つ違う」「どんな生命にも存在する価値がある」という合意をつくること。それがないと、いくら「差別をやめましょう」といっても社会は変わりません。
差別を乗り越えるには、相対して語られる「言葉」によって、人の心を打つような対話が必要です。差別をすることは、結局は自分自身をおとしめることになる——一人一人がそこに気付くような変化をつくりだすことが「平和の文化」ではないでしょうか。(10月17日付)


【生命の尊重】難民を助ける会理事長 長有紀枝さん
他者とつながる「心のスイッチ」を切らないでほしい。スイッチが入っていれば、その時々にできることはあるし、いつか必ず、何かができるはずです。
「平和の定義って何?」と聞かれたら、私は「明日の予定を立てられること」と答えます。地雷原の周辺に住む子たちに、大人になった自分の絵を描いてごらんと言ったら、足のない絵を描くんです。彼らにとって大人になるとは、足がなくなることなのです。そういう苦難に思いをはせ、生き方を変えることも「平和の文化」だと思います。
将来の計画を立て、未来を創造することは実はすごい"特権"です。でもその貴重さにはなかなか気付けません。誰もがこの"特権"を持てるようにするためにも、「心のスイッチ」を切らずにいただきたいと思うのです。(11月5日付)


【「暴力の文化」を変革】平和教育研究者 ベティー・リアドンさん
暴力とは人間の関係性を壊す行為や態度です。多様な人々が人類という"家族"を構成していることを想像できないため、暴力を使うのです。暴力は、それを使った人の生命も傷つけます。人間関係が希薄な今、人間対人間のリアルな関係を結び直すことが大切です。
かつて池田会長が提唱した「世界市民」の資質の一つに、差異から学ぶ「勇気」とあります。他者への恐怖を乗り越え、勇気をもって相手を深く知る。すると、異なる価値観や学ぶべきものがあることに気付きます。
私は、全ての人が、子どもや青年を大切に「育てる力」を身に付ける必要があると考えます。若い人に自分がかけがえのない尊い存在であることを教え、その可能性を伸ばそうと関わり続ける。それが「平和の文化」の構築につながるのです。(12月12日付)

2019年12月25日水曜日

2019.12.25 わが友に贈る

最も難しい勝利は
自分に打ち勝つこと。
受験生よ 負けるな!
悔いなき一日一日を!
健康を祈っています。

御義口伝巻上 P727
『宝聚とは三世の諸仏の万行万善の諸波羅蜜の宝を聚めたる南無妙法蓮華経なり、此の無上宝聚を辛労も無く行功も無く一言に受取る信心なり』

【通解】
宝の聚りとは、三世の諸仏のあらゆる修行、善行を集めた南無妙法蓮華経である。この無上宝聚をを何の苦労も修行の功徳もなく、妙法の一言によってわが身に受け取ることのできる信心である。

名字の言 宝石はどこにある? 2019年12月25日
言葉が話せるテディという名の犬がいる。ただし会話ができる相手は詩人と子どもだけ。児童文学作品『テディが宝石を見つけるまで』はそんな設定の物語だ▼飼い主である詩人が"君が宝石を見つけられるといいな"と言い残して亡くなる。ある日、テディは、吹雪で遭難した幼いきょうだいを救助する。その後、無事に子どもたちと再会した母親がテディに"あなたは宝よ"と涙して感謝を伝え、話は結ばれる。つまり、他者に尽くしたテディ自身が「宝」だった▼法華経に「衣裏珠の譬え」がある。貧しい男のために親友が衣の裏に宝珠を縫い付けてやる。だが男は気付かず、貧乏な生活は続いた。後に事実を知り、歓喜するという内容。縫い付けられた珠とは、万人に備わる仏の生命という無上の宝のことであり、それを磨く仏道修行の大切さを教えている▼先日、水晶の産地・山梨県のジュエリーミュージアムを訪れた。さぞかし輝きに満ちた宝石ばかり飾られているだろうと予想したが、意外に原石や研磨・加工の工具、職人を紹介する展示が多かった。宝石へ磨かれる過程も「宝」なのだと感じた▼今年も同志と信心を錬磨し合えたことに感謝が込み上げる。自身を磨き抜く中に宝の人生は築かれると確信し、明年も師と共に前進しよう。(白)

寸鉄 2019年12月25日
永遠に残る壮大な歴史を綴れ—恩師。若人よ、目標は高く。前進は着実に!
創価班・牙城会・白蓮Gこの一年、ありがとう。薫陶と成長の宝の青春譜
常勝の源流「中大阪の日」不撓不屈の勇者の大連帯新時代の栄光の旗今こそ
最もひどいパスワードは123456と。ネットやカードは自身で防御を
人の動き多い年末は特に流感感染に注意—厚労省手洗い・マスク等で予防

☆世界写真紀行 イタリア・ナポリ 2019年12月16日
◇我らの目的は広宣流布
ゲーテはつづった。
「人々が何と言おうが、語ろうが、また絵に描こうが、この景観の美はすべてにたち超えている」
「壮麗なるナポリ、湾の平らな岸辺に沿うて何マイルも連なる人家、岬、地峡、岩壁。それからたくさんの島とそのうしろに海がある。見る人をして恍惚たらしめる美しい眺めであった」(ともに相良守峯訳『イタリア紀行(中)』岩波書店)
希代の文豪を魅了した、イタリア・ナポリの情景である。
首都ローマから車で約2時間半。ナポリは、南イタリアに位置する風光明媚な観光都市。「ナポリを見てから死ね」という有名な言葉が、その美しさを物語っている。丘の上から望む市街やナポリ湾の見晴らしは、圧巻の一言だ。
周辺にもポンペイや、「青の洞窟」が人気のカプリ島、温泉で有名なイスキア島などの観光地があり、年中、多くの人々でにぎわっている。
1995年には、ナポリの歴史地区が世界遺産に登録された。
日本ともゆかりが深く、「東洋のナポリ」と呼ばれる鹿児島市とは、姉妹都市の提携を結んでいる。
池田先生が、このナポリを訪れたのは、63年1月20日。2年ぶり2度目のイタリア訪問の折であった。
先生は、車窓から見えるナポリ湾や、欧州有数の活火山であるベスビオ火山を望みつつ、近郊のポンペイへ。
ポンペイは、紀元79年に起こったベスビオ火山の大噴火によって壊滅し、地中に埋もれてしまった古代都市。人口約2万人のうちの1割が犠牲になったと推定されている。
そして、18世紀半ばに再発見され、発掘が続けられた結果、かつての繁栄の姿が、よみがえったのである。
先生にとって、ポンペイとの出あいは、イギリスのリットン卿の歴史小説『ポンペイ最後の日』であった。
恩師・戸田先生も愛読した一書であり、女子部の人材グループ「華陽会」の研修教材としても使用された。
現地に到着した池田先生はガイドの案内で遺跡を見学。極限状態における人間模様を描き、人生にとって何が最も大切かという、根本問題を問い掛ける同小説を通し、同行の友に語った。
その模様は、小説『新・人間革命』第7巻「早春」の章に記されている。
「私たちは、日蓮大聖人の仏法を持ち、地涌の菩薩の使命を自覚して、人類を救うため、広宣流布のために働いている。最も大切な生命を、最も崇高な目的のために使う、最高の人生なんだ」
さらに、通訳を務めた日本出身の欧州女子部のリーダーには、こう述べている。
「仏法という永遠常住の法に生き抜くならば、永遠の幸福の道を開くことができる。だから、確固不動の自分をつくり、何があっても、どんなに苦しく、辛いことがあっても、生涯、広布の使命に生き抜くことだよ」と。
当時のイタリアは、まだメンバーが少なかった。だが、先生は大発展する「時」を信じ、人材の「核」を育むことに力を注いだ。
1960年代、先生が5度の訪問を通して、イタリアに蒔いた妙法の種子は、やがて開花の「時」を迎える。
70年12月には、ローマにイタリア支部が発足。先生の6度目の訪問が実現する81年を前にして、ナポリを州都とするカンパニア州にも、最初の学会員が誕生した。
現在はナポリと、サレルノを中心に、2方面5本部14支部の体制へと発展。イスキア島には支部があり、カプリ島にも同志がいる。同州と境界を接するバジリカータ州にも支部が結成された。
2001年、カンパニア州議会が先生に「平和・人権特別最高顕彰」を授与。この前年には、イスキア島のフォリオ市から「名誉市民」称号が贈られるなど、地域社会からの信頼も厚い。
かつて先生は、イタリアの友に語った。
「『ローマは一日にしてならず』と言う。『ポンペイは一夜にして滅んだ』と言われる。すべて"建設は死闘""破壊は一瞬"である。永遠のイタリアの繁栄のために、すべてを賢明に乗り越えていっていただきたい」
広宣流布という永遠の繁栄を築く挑戦は今、ナポリそしてイタリア全土で勢いを増している。

2019年12月24日火曜日

2019.12.24 わが友に贈る

親子の絆を強める鍵は
子どもの話を優先して
じっくり「聞く」こと。
共に過ごす時間を大事に
笑顔あふれる冬休みに!

撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』

【通解】
仏の御使いとして、南無妙法蓮華経を流布しようとする人を、日本国の王臣ならびに万民などが、あるいは罵ったり、あるいは悪口を言ったり、あるいは流罪にし、あるいは打ち叩く、さらには、その弟子や眷属などを種々の難にあわせる、そのような人々が、どうして安穏でいられようか。

名字の言 この一年の幸せな思い出は何ですか? 2019年12月24日
「時計の針が/前にすすむと『時間』になります/後に進むと『思い出』になります」——劇作家の寺山修司はそう表現した(詩「思い出の歴史」)。一年を振り返り、どれだけ「幸福な思い出」を刻めたか▼「最高の出発になりました」と語る壮年がいる。2歳の時、両親が離婚。父方の実家に引き取られ、祖父と祖母を「父ちゃん、母ちゃん」と信じた。多感な中学時代に事実を知る。"捨てられた"と思った▼投げやりになり、社会に出ても職を転々。それが11年前、学会に入って一変した。同志と触れ合い、祈るうちに、親への"恨み"が"感謝"に変わった。親がいてこそ自分はある。おかげで学会に出合い、人に尽くすようになれた、と▼今夏、そんな彼のもとに父から連絡が。「すまん。でも、お前のことを思わなかった日は、一日もなかった……」。声を詰まらせながら、そう語る父。再会し、対話を深めると、父は「お前と同じ哲学で生きたい」と。先月の入会記念勤行会では、二人で決意を発表した。「親子で人間革命の競争をします!」▼仏法は「現当二世」を説く。今を真剣に生きる時間が未来を輝かせる。過去の「思い出」さえ全て価値に転じていける。信仰を胸に進めば、希望は広がり続ける。壮年の笑顔を見て、その確信を深めた。(誠)

寸鉄 2019年12月24日
御本尊の功徳は生命力が絶対的に旺盛になる事—恩師。強盛な題目で前へ
地域広布の城支える「守る会」「宝城会」に感謝。偉大な陰徳に陽報は厳然
他者の幸福願うと不安が減少し精神状態も改善—研究。自他共の喜びこそ
医療費の「還付金詐欺」が急増と。無人ATMに行かせる手口。皆で注意を
軽減税率、6割が「評価」7割「混乱なかった」と。公明よ庶民守る政策更に

☆仏法思想の輝き 白樺会副委員長 伊藤清子 2019年12月17日
◇尊敬の念をもって接する
【プロフィル】いとう・きよこ 看護師として長年、病院に勤務し、看護局長、副院長を経て退職。1960年(昭和35年)入会。神奈川県横浜市在住。婦人部副本部長。白樺会(婦人部看護者の集い)副委員長。

◇小児医療の現場で
看護とは、人の生老病死の喜びや悲しみに寄り添い、人の健康を支えていく仕事です。41年間の看護師としての歩みを振り返り、あらためて、この職業に誇りを感じています。
看護学校を卒業後、希望通りに、小児専門病院に看護師として就職しました。ところが、医療の現実は厳しい場面の連続で、時には、生まれてすぐに亡くなる赤ちゃんを前に、呆然とすることもありました。そんな折、白樺の先輩は、「生命は永遠」と説く仏法の生命観を通して温かく励ましてくれました。
その後も、子どもたちの闘病や死を目の当たりにする経験を重ねるたびに、仏法の生命観、死生観を心に刻み付けました。こうした日々の中で、仏法を持った看護師として、人の死に直面しても、患者さんやご家族に慈愛の心で寄り添い、祈ることができること、また、患者さんやご家族が、いかなる状況であっても勇気と希望を持ち、その人らしい生を全うすることができると学んだことが、看護人生における、かけがえのない宝となりました。

◇母の闘病と看取り
日本は今、世界に類を見ないほどのスピードで、超高齢・多死社会へと進んでいます。住み慣れた自宅で、家族に囲まれながら看取られる人も少なくありません。
私自身、母の闘病経験と看取りは、看護師として避けられない「死」を考えさせられる、とても貴重な経験となりました。
私の兄の死をきっかけに創価学会に入会していた母は、いつも笑顔で、常に感謝の人でした。
父が亡くなり、母と同居を始めた際、母は肝硬変が進行して末期の状態でした。しかし、入院治療はできないと告げられた時も、通院治療が難しくなった時も、母に嘆きはありませんでした。いつもユーモアたっぷりで、「大丈夫だぁ」「ありがとう」が口癖でした。
また、訪問医やケアマネジャー、訪問入浴サービスの職員、ヘルパーさんにも恵まれました。当時、私は働いていたため、母の介護は、週2日はヘルパーさんが、週3日は姉妹が交代で、シフトを組んでくれました。休日や夜間の介護は、夫が最大の協力者でした。実は、介護といっても、皆が母に癒やされていました。子どもや孫が訪問するたびに、母は、「お母さんは幸せ」「世界一幸せな母親」と笑顔で、皆の心を優しくしてくれました。
やがて母は、末期といわれながら4年も寿命を延ばし、家族に囲まれながら、わが家で穏やかに息を引き取りました。
御書には、「自身法性の大地を生死生死と転ぐり行くなり」(724ページ)と仰せです。生命は、三世永遠にわたって生死を繰り返していくと見るのが、日蓮仏法の死生観です。死は「生の終わり」ではなく、「新たな生への出発」なのです。
亡くなった母の安らかな顔は、まさしく次の生への旅立ちのような優しい表情でした。そして、母の闘病の姿は、家族の絆をさらに強め、私たちに、人としての強さや優しさを教えてくれました。人間が抱く恐怖や不安といった感情を、喜びや勇気、慈愛の感情へと変えていくことができるのが、仏法の生き方なのだと、私自身、確信を深めました。

◇医師と看護人と患者
人生100年時代を迎え、新たな働き方が注目される中、医療・介護の職場環境も、改善が求められています。過酷な勤務環境の中で自信を失い、健康を害する医療者が増えているのも現実です。患者さんやご家族の人権を守ることはもちろんのこと、ケアを提供する医療者自身の人権も、守られる必要があります。
私は、病院管理者となってから、患者さんへのより良い医療の提供とともに、働く職員の健康と幸福を、真剣に祈ってきました。
ある時、患者さんから、「手術の翌日に担当医が長椅子で眠り、牛乳でパンを流し込んでいる姿を見て、私も頑張ろうと思いました」という声を聞きました。献身的に働く医師への感謝の言葉でした。こうした言葉は、医療者にとって何よりの励ましです。
池田先生は、てい談集『健康と人生』で「仏法医学」について言及する中で、医師と看護人と患者の三者が協力し合い、病に対処することで、それぞれの人生が充実し、真の医療が確立すると語っています。
医療者の健康管理や環境改善はもちろん、医療者と患者さんが互いに尊敬と感謝の気持ちを持つことが、これからの医療に必要なのではないでしょうか。
御書には、「我心本来の仏なり」(788ページ)とあります。万人に仏性を見いだす日蓮仏法は、あらゆる人々の尊厳性を敬う哲学です。
かつて、池田先生が看護に携わる友に贈った指針には、こうあります。
「その人に会うと、安心して息ができる、息を詰めなくていい、ホッとできる。そんな人が、ひとりでもいれば——苦しくても、生きていける」
全ての人を大切にする社会の構築へ、自身の立場で、苦しむ人に寄り添いながら、皆に希望と安心を送っていきたい——そう決意しています。

◇[視点]同苦の精神
日蓮大聖人は、門下の悩みや悲しみに寄り添い、膨大な書簡を残されています。長患いに苦しむ女性信徒に対しては、「ご病気のことは、我が身の上のことと思って昼夜に諸天に祈っています」(御書978ページ、通解)等、何通もの励ましのお手紙を送られました。また、"16歳になる息子が急死した"との訃報を受けて認められたお手紙では「(亡くなったことが)夢か幻か、いまだに分からないのです」(同1567ページ、通解)とつづられ、母の深い嘆きに思いを馳せられています。
苦しんでいる人に、徹底して寄り添い、同苦し抜く——。これが御本仏のお心です。この大聖人のお心のままに、日々、行動しているのが創価学会なのです。

2019年12月23日月曜日

2019.12.23 わが友に贈る

◇今週のことば
尊き一年の功労に
「心の財」は無量なり。
「大果報は又来るべし」
無事故で有終の美を!
勢いよく先駆の光を!
2019年12月23日

南条殿御返事 P1578
『法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり』

【通解】
法が妙であるがゆえに、その法を持った人は貴い。人が貴いがゆえに、その人がいる所も尊い。

名字の言 差別を許さない不断の挑戦を 2019年12月23日
島崎藤村の小説『破戒』の時代設定は明治後期。被差別部落出身の青年教師・瀬川丑松が、出自を「隠せ」という父の戒めを破るまでの葛藤を描いた▼封建的な身分制は廃止されたものの、人々の差別意識は残ったまま。出自を他人に知られるだけで、社会的に排除される恐れもあった。近代的な人権思想を学んだ丑松は悩み苦しむ。「同じ人間だということを知らなかったなら、甘んじて世の軽蔑を受けてもいられたろうものを」と▼『破戒』が読み継がれるのは、差別について読み手に鋭く問い掛けてくるからだろう。差別とは、ひとえに心の問題であるゆえに、社会や時代を超えた普遍的な問題なのだ▼仏法は、生命の十界互具を説く。仏界という最高境涯を得ても、仏以前の九界の生命から離れるわけではない。人を見下す畜生界の生命や、他人に勝ろうとする修羅界の生命と無縁の人などいない。ゆえに、常に自身の心と向き合い、差別を許さない不断の挑戦が必要となる▼「全ての人が尊い」と言うことは、たやすい。だが、実際に行動に表すことは難しい。どこまでも他者と関わり、励ます実践の中で自身の生命を磨きゆく私たちの学会活動は、人権社会の礎を築きゆく闘争でもあるのだ。誇りと使命感をもって進みたい。(之)

寸鉄 2019年12月23日
「まいをも・まいぬべし」御書。苦難にも強き祈りで悠然と。大悪は大善に
さあ友好期間。親戚・普段会えぬ友と語らう好機。絆結ぶ充実の年末年始を
東京・荒川師弟勝利の日。友情広げる対話に率先!ここに逞しき庶民の王者
正義の新立川が拡大へ。偉大な本陣凱歌の原動力きょう「師弟原点の日」
宗門、今年も脱講者続出。勧誘にもがくも破滅への蟻地獄。来ても断固撃退

☆心に御書を 第13回 苦難は宿命転換のチャンス
◇御文
『地にたうれたる人は・かへりて地よりをく、法華経謗法の人は三悪並びに人天の地には・たうれ候へども・かへりて法華経の御手にかかりて仏になると・ことわられて候』(法華証明抄、1586ページ)

◇通解
地面に倒れた人は、かえって、その地面から起き上がるように、法華経への謗法を犯した人は、その罪によって、地獄・餓鬼・畜生の三悪道や人界・天界の大地に倒れるけれども、逆縁でかえって法華経の御手によって仏に成ることができる、と明かされている。

◇池田先生が贈る指針
悪世で妙法に巡りあえたのは何故か? 過去世に無量の福徳を積んだ深き宿縁があるからだと、御本仏は教えられた。
「変毒為薬」の仏法である。何があろうとも、"今こそ宿命転換の時なり"と立ち向かうのだ。
不退の信心を貫く我らに恐れなし!
労苦は、現在そして未来の友を励まし導くための人間革命の劇なのだ。

2019年12月22日日曜日

2019.12.22 わが友に贈る

自分で幸福をつくり
自分で幸福を味わえる。
これが信心の醍醐味だ。
生きがいのある人生へ
勇気の一歩を今こそ!

顕仏未来記 P509
『願くは我を損ずる国主等をば最初に之を導かん』

【通解】
願わくは私を損ずる国主等を最初に成仏の道へ導いてあげたいものです。

名字の言 緒方貞子さんに学ぶこと 2019年12月22日
パン屋がパンを焼けるようになること——そんな"当たり前の日常"を取り戻すことが難民問題の解決だと訴えたのは、今年、92歳で亡くなった緒方貞子さんである▼日本人初の国連難民高等弁務官を務め、イラクのクルド人支援、ルワンダ難民など冷戦後の大量難民問題に取り組んだ。国家中心の安全保障に代わる概念として、あらゆる脅威から人々の生存や尊厳を守る「人間の安全保障」を提唱したことでも知られる▼現場主義を貫き、人々の中に飛び込んでは、一人一人の声をもとに対策を講じた。その姿が尊敬を集め、アフリカでは子どもに「サダコ」と名付ける人も多いという。緒方さんは「人々の苦しみに接するたびに湧き上がった怒りと悲しみが、いつでも、この仕事を続ける原動力」と(東野真著『緒方貞子——難民支援の現場から』集英社新書)▼リーダーが現場を知らなければ確かな舵取りはできない——人道支援に限らず、あらゆる運動の鉄則だ。広布の現場でも全く同じである。リーダーが最前線で同志に寄り添い、共に悩み戦ってこそ、新しい時代を開く知恵と力が湧く▼今、緒方さんの志を継ぎ、人道支援の分野で献身する日本人が増えているという。真剣な「一人」の行動によって、世界は少しずつ変わっていく。(朋)

寸鉄 2019年12月22日
青年が青年の責任で理想の学会を建設せよ—恩師君よ新時代の山本伸一と
統監部の日。カード一枚は同志の生命。広布伸展はこの真剣な作業ありて
「勝つことを千里の外に決せし者なり」御書。明年の勝利へ。充実の協議を
きょう冬至。厳寒の中も使命に胸張る無冠の友に感謝。健康と無事故祈る
配線器具の火災が多し。主な原因はプラグ周辺の埃と。入念に点検・清掃

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 崇峻天皇御書(下)(三種財宝御書) 2019年12月14日
◇人格の輝きで周囲を照らそう
今月は、「崇峻天皇御書」の後半を学びます。
池田先生は、本抄の講義の中でつづっています。
「創価の人間主義の哲学に、世界は期待しています。創価の人間革命の行動こそ、民衆の希望です。大聖人の仏法の『人の振る舞い』を現実に行動している学会員の誠実さが、世界で信頼されている時代に、いよいよ入っているのです」
「人の振る舞い」こそ仏道修行の目的であることを学び、日蓮大聖人が示された、"不軽"の心と行動を受け継ぐ一人へと成長していきましょう。(拝読範囲は、御書1173ページ17行目〜1174ページ本抄末尾です)

◇本抄について
本抄は、建治3年(1277年)9月、日蓮大聖人が身延で認められ、四条金吾に与えられました。
本抄が送られる以前、金吾は、主君の江間氏を折伏したことで疎まれるようになり、同僚の讒言(事実無根の訴え)を信じた江間氏から"法華経の信仰を捨てなければ、所領を没収する"と迫られます。
しかし、金吾は迷わず信心を選び、同時に、大聖人の御指導通り、誠実な振る舞いを貫きました。
そうした中、江間氏が病に倒れ、医術の心得のある金吾が治療に当たることになり、信頼回復の機会が訪れます。本抄は、その報告に対する御返事です。
大聖人は本抄で、大事な時だからこそ油断してはならないと述べられ、仏法者として目指すべき賢人の生き方を教えられています。

◇御文
『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ』(御書1174ページ14行目〜15行目)

◇通解
釈尊一代の肝心は法華経であり、法華経の修行の肝心は不軽品です。不軽菩薩が人を敬ったことには、どのような意味があるのでしょうか。教主釈尊の出世の本懐は、人の振る舞いを示すことにあったのです。くれぐれも、よくお聞きなさい。賢きを人といい、愚かを畜生というのです。

◇[解説] 誠実な振る舞いこそ信仰の真価
掲げた御文の前段で、大聖人は金吾に、感情に振り回されることを戒められ、熟慮することや、誠実に振る舞うことの大切さを示されます。
「一代の肝心は法華経」とは、釈尊が一生のうちに説いた膨大な教えの中で、最も重要なのが、万人成仏を説き明かした「法華経」であるとの意です。
そして、この法華経の修行の真髄は「不軽品」に示されていると仰せです。
不軽品に登場する「不軽菩薩」は、万人に具わる仏性を礼拝し、「私は深く、あなた方を敬います。決して軽んじたり、侮ったりしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩の道の修行をして、必ず仏になることができるからです」と語り続けました。この言葉は漢字24字で表されるため、「二十四文字の法華経」と言われます。
しかし、この教えを信じられない人々は、不軽菩薩の姿を嘲り、迫害を加えます。
それでも不軽菩薩は、聡明に暴力をかわしながら、決して相手を軽んずることなく、礼拝行を貫きました。この実践により、不軽菩薩は六根清浄(生命が浄化されること)の功徳を得て成仏します。さらに、迫害した人々も、後に再び不軽菩薩に巡り合い、教えを受けて救われたのです。
不軽菩薩は、釈尊の過去世の姿です。ゆえに大聖人は、この「人を敬う振る舞い」を説くことが、釈尊の「出世の本懐(この世に出現した根本の目的)」であったと述べられています。
「人を敬う振る舞い」こそ、法華経の修行の真髄であり、成仏のための不可欠の実践です。
何があっても目の前の一人の仏性を確信し、尊敬と誠実を貫く——私たちが、信心で築きゆく「心の財」を、こうした「振る舞い」として輝かせることが、自他共の幸福を開き、仏法の偉大さの証明となるのです。
池田先生は、女子部に語りました。
「肩肘を張る必要などない。本有無作の自然の振る舞いの中で、学会の温かな励ましの世界を、信仰によって磨かれた人格の輝きを、伸び伸びと伝えていくことだ」
信心根本に「人間革命」の勝利の青春を舞いゆく、池田華陽会の誠実の振る舞いで、広布拡大の門を開いていきましょう!

◇池田先生の講義から
「心の財」といっても、それは目に見えません。具体的に「人を敬う振る舞い」として現れてこそ、「心の財」は妙法と仏性の力を人々に示し、証明していくことができます。(中略)
妙法を信じ、仏性の顕現という妙法の功徳を身に体現した「人の振る舞い」こそが、妙法の尊さを証明することができる。
そして、妙法の功徳を身に現した「人の振る舞い」は、必ず「人を敬う」という特色をもつのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻)
◇ ◆ ◇
いよいよ、我らの「人の振る舞い」が平和と人道の光彩を放つ時を迎えました。創価の人間主義の運動は、21世紀という本舞台で明々と輝きを増しています。
わが信頼する同志一人一人の「人間革命の勝利」こそが、世界宗教として人類を照らす「創価の勝利」です。師弟共戦と異体同心の前進で、「生命ルネサンス」の大光を広げ、地球を包んでいこうではありませんか!(2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」)

◇研さんのために
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻(聖教新聞社)
○…2018年12月号「大白蓮華」掲載の「世界を照らす太陽の仏法」(同)

2019年12月21日土曜日

2019.12.21 わが友に贈る

「飲食節ならざる
故に病む」御聖訓。
節度ある食生活や
睡眠・運動を心掛け
賢明に体調管理を!

祈祷抄 P1347
『いかでか仏前の御誓並びに自身成仏の御経の恩をばわすれて、法華経の行者をば捨てさせ給うべき』

【通解】
(梵天・帝釈などは)どうして、仏前の誓い、自身が成仏した法華経の恩を忘れて、法華経の行者を捨てられることがあろうか。

名字の言 隈研吾氏の建築思想とは? 2019年12月21日
「新国立競技場」のオープニングイベントが、きょう行われる。東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる同競技場で、これから数多くのドラマが生まれるに違いない▼設計を担当したのは隈研吾氏。独創的でありながら、社会に受け入れられる建築を実現するため、氏が提唱する建築観がある。それは「負ける建築」。すなわち、"控えめな建築"という趣旨である▼「建築家は謙虚であれ」と呼び掛ける氏。人だけでなく建物もまた、目立とうとするより、環境と調和する建物をと訴える。新国立競技場の設計も、緑豊かな明治神宮外苑の景観と、いかに調和させるかという視点から考えられた(『負ける建築』岩波書店)▼池田先生は25年前、建築に造詣の深い英国のチャールズ皇太子と「建築の思想」について語り合った。先生は「風景を尊重」「子供たちの遊び場など、人間が交流できる空間」「精神を高揚させてくれる建築」など、皇太子が提唱する建築に関する「十の原則」に言及。その根底に「人間を尊重する」精神が脈動していると述べた▼創価の運動の目的は、「人間の尊重」という哲理を柱として、社会の繁栄と、平和を実現することにある。その出発点は常に自身の"建設"である「私の人間革命」にある。(澪)

寸鉄 2019年12月21日
「いはずば・慈悲なきに・にたり」御書。青年よ声を惜しまず正義を語り抜け
和歌山の日。師の師子吼から50年。共戦の烈風魂胸に新時代の金字塔を!
より良き社会構築へ会長の行動に続きたい—市議我らも人と人結ぶ対話へ
「ベビーカーに荷物を掛けないで」—乳幼児転倒事故相次ぐ。正しく使用
ネット銀行の不正送金が最多。情報を盗むメール増。怪しいものは開かず

☆2020年 壮年部の活動
壮年部は、2020年「前進・人材の年」を「壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!」とのスローガンを掲げて前進していく。「壮年には、力がある。壮年は、一家の、社会の、学会の黄金柱である。そして、広宣流布の勝敗を決していくのは、壮年が、いかに戦うかにかかっている」(小説『新・人間革命』第23巻「敢闘」の章)との池田大作先生の指導の通り、壮年部は、広布の黄金柱として力強く前進し、人材拡大の原動力となっていきたい。また、職場や地域でも堂々と勝利の実証を示し、信頼と友好の輪を大きく広げていく。具体的には、次のポイントを基調に活動を推進する。

●指針
壮年は広宣流布の黄金柱
●スローガン
壮年勇者の前進で 創立90周年の大勝利を!
●3モットー
一、生涯求道の壮年部
一、職場で勝利する壮年部
一、地域貢献の壮年部
●活動のポイント
1、「5・3」「11・18」へ壮年部が拡大の推進力に
�率先して弘教・聖教拡大に挑もう
◎自他共の人間革命・宿命転換を目指し、勇気をもって弘教拡大に挑戦する。
◎聖教新聞の購読推進と、新たな聖教拡大推進者の育成に取り組む。
◎SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)、モバイルSTBなどを活用し、学会理解の輪を広げる。

�幅広い人脈を生かし信頼と友好の輪を広げよう
◎地域行事などの活動に積極的に携わり、近隣にも信頼と友情の輪を広げる。
◎親戚との交流を深め、理解と共感の対話で、共に幸福の道を開いていく。
◎仕事において、信心根本に不断の努力を重ね、勝利の実証を示していく。

2、壮年部の人材拡大へ「訪問・激励」を強化
「一対一で語り合ってこそ、本当のことが分かる。一対一の触発があってこそ、一人一人の持つ『大きな力』を引き出していくことができる」(『黄金柱の誉れ』188ページ)との指導通り、壮年部員一人一人への「訪問・激励」を最重要の活動として取り組んでいく。

�リーダー率先で"会合型"から"訪問・激励型"の活動を
◎「励まし週間」だけでなく日頃から「訪問・激励」運動を推進し、活動者の水かさを増す。
◎活動に参加できない壮年部員と会い、励ましを送ることに力を注ぐ。

�「ブロック5勇士」運動を推進
◎最前線のブロックで、新たな活動者を拡大・育成する「ブロック5勇士」運動を引き続き全力で推進。全幹部がブロックに入り、一人一人への励ましに徹する。
◎本部壮年部長、支部壮年部長の布陣を整え、各組織で壮年部強化を進める。

3、後継の青年を自分以上の人材に
�青年の育成に力を注ぐ
壮年が青年と共に先頭に立って戦い、「壮男・合同座談会」を開催するなど、工夫して後継の男子部を育成していく。また、学生部・未来部の座談会や本部幹部会などの中継行事への参加を後押しする。

�一家で師弟の信心を継承
一家で信心の原点や体験、広布史を語る機会を積極的に設け、子や孫などへ学会精神を伝え残していく。

4、小説「新・人間革命」を通して学会精神を学ぶ
日曜日を中心に、壮年座談会・懇談会、サンデー勤行会など、信心の触発を受けられる会合を定着させ、活動のリズムをつくる。

�小説『新・人間革命』を皆で学ぶ
『新・人間革命』の研さんを通して、師弟の生き方を学び、皆で自身の人間革命に挑戦する。学習の進め方は、地域の実情に合わせる。

�教学研さんを通して人材を拡大
「大白蓮華」の学習など、仏法の人間主義の哲学を学ぶ中で、共に人材へと成長していく。

�壮年部指導集『黄金柱の誉れ』の研さん
『黄金柱の誉れ』を学び、一人一人が池田先生の指導を実践していく。

5、各種グループの育成・強化
<太陽会を一層充実>
昼間に活動できる太陽会(総称)の、さらなる発展・強化を目指し、本部・支部の議長の布陣を整える。ライン組織の壮年部とも連携を密にして訪問・激励を推進し、体調の優れない人にも十分に配慮し、励ましを送っていく。

<王城会の強化>
地域の宝城を厳護する使命と誇りを忘れず、絶対無事故の任務を勝ち取る。壮年部の人材育成の柱として、定例会や研修会を軸に王城会の充実に力を注いでいく。

<次代を担うヤング壮年部の育成>
ヤング壮年部を次代のリーダーとして着実に育成していくため、先輩幹部が激励・指導に継続して取り組む。人材グループなど同世代の団結を強めるための取り組みも工夫する。

●主要行事
(1)3・5「壮年部結成の日」を記念する行事の開催 ※開催の有無も含め方面・県に一任
(2)方面壮年部長会の開催

2019年12月20日金曜日

2019.12.20 わが友に贈る

一年の締めくくり。
身の回りの掃除や
整理整頓を賢明に!
清新な息吹で
新年を迎えよう!

唱法華題目抄 P16
『法門をもて邪正をただすべし利根と通力とにはよるべからず』

【通解】
法の正邪は法門の内容をもって判断すべきであり、利根や通力によるべきではない。

名字の言 桜島の友の"歓喜の行進" 2019年12月20日
ベートーベンの「第九」が列島の各地で響いている。「いく百万の人々よ、互いに抱き合おう!」(シラー原詩、大木正純訳)との"歓喜の歌"の大合唱は圧巻だ▼人間が連帯し、心を結べば、どれほど偉大な力を発揮できるか——聴くほどに、歌うほどに、楽聖の魂の叫びが伝わってくる▼鹿児島県の桜島の友が"歓喜の行進"を続けている。1958年、同島を訪れた池田先生が「幸福の島に」と弘教の灯をともし、初めて学会員が誕生した。周囲の無理解に負けず、同志は懸命に地域に尽くした。「日本一幸せな島にして、先生にお応えしよう」。それが皆の合言葉だった▼全島(約1800世帯)へ対話を広げ、2割以上が本紙購読を経験。学会主催の展示には島民の3割(約1600人)を招待した。同志が集えば笑いが絶えない。多宝の友が「皆で励まし合えば30歳は若返る!」と語れば、大病を克服した友は「立ち止まらず、祈って動いたら病気が止まった!」と。一人一人が地域の要の存在だ▼同島のみならず、今、創価の"歓喜の行進"は世界中に広がった。「第九」の歌詞にこうある。「走れ、兄弟たちよ、なんじの道を/英雄が勝利に赴くように、喜ばしく」(同訳)。さあ、新たな決意の出発を。「皆が前進、皆が人材」だ。(誠)

寸鉄 2019年12月20日
「仏の如く互に敬うべし」御書。広布の同志は生涯の宝。共々に励まし前進
東京・多摩池田総区「師弟原点の日」。青年を先頭に対話拡大の旋風を起こせ
創大一般入試の出願開始国際色豊かな世界市民の学府。受験生よ頑張れ!
女性の「10帰運動」を応援幹部は常に心尽くし配慮を。絶対無事故で明年へ
国連が若者の意見を聞く新たな取組を計画。「人類の議会」の活性化に期待

☆男子部の活動
2020年「前進・人材の年」は「学会創立90周年」「池田大作先生の第3代会長就任60周年」の佳節を迎える。池田先生は、会長就任から1週間後の男子部幹部会(1960年5月10日)の席上、男子部の使命を明確に示されている。先生は「開目抄」の一節を拝し、男子部こそが日本の「柱」となり、「眼目」となり、「大船」とならねばならない——。この使命を自覚し、広布の一切の責任を担い立て、と。
学会の未来、そして広布の未来をどう開くか——先生が、学会の「中核のなかの中核」と万感の期待を寄せ、広布の一切を託してこられたのが、男子部にほかならない。
先生は語られている。「ひとたび、広布の戦の庭に立ったならば、『自分は、これだけやった!』と胸を張っていえる結果を厳然と示していくことだ。『これだけの歴史をつくった!』という生きた証を残していくことだ。それでこそ、学会男子部である」と。いよいよ、学会創立90周年、そして100周年へと、男子部が、圧倒的な「折伏・弘教」「人材拡大」を果たし、新たな"前進また前進"の歴史を勝ち開こうではないか。

1.圧倒的な折伏・弘教の実践で「前進・人材の年」の先陣を切る
【1】広布の全責任を担い立ち、弘教拡大に挑戦する
� 「新時代全国男子部幹部会」「創価青年大会」等を拡大の決勝点と定め、折伏・弘教の大波を起こす
� 「モバイルSTB」を積極的に活用し、友人への対話拡大を推進する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」の会友受験を推進し、学会理解を促進する
� 「聖教新聞」「聖教電子版」、そして「インスタグラム」の学会公式チャンネルを活用し、地域や社会に創価の人間主義の思想を大きく広げる

【2】地域に根を張り、社会貢献の運動を推進する
� 地域の諸活動参加や近隣友好、親族との交流などを通し、今いる場所で友情と信頼を広げる
� 社会の各分野で活躍する人材が連帯し、多彩な運動を展開する
(社会部、学術部男子青年委員会、農漁光青年委員会、桂冠会、星辰会、白鳳会、青年教育者会議、創価青年医学者会議、文芸部青年会議、設営グループ、妙護グループ、世雄グループ、スポーツ部等)
� 音楽隊の定期演奏会や各種コンクール、地域行事でのパレードなどの諸活動を通して、創価の文化運動を推進する

【3】邪悪を打ち破る正義の言論戦を展開する
� 正邪を見極める力を身に付け、悪と戦う正義の破邪顕正の人材を育成する
� 学会組織を攪乱する魔の本質を見破り、鋭い言論の力で糾弾する
� 現代社会の諸問題に対し、仏法の人間主義に基づく論戦を展開する

2.「訪問・激励」と「小単位の会合」の充実で、人材の裾野を拡大
【1】最前線組織に「10人の核」を育成する「広布十傑」運動に取り組む
� 目の前の一人への徹底した励ましで、部・本部で勝利の核となる10人の一騎当千の人材を育てる「広布十傑」運動を推進する
� 小単位の会合(部・本部)の定期開催と内容充実を図る。「聖教電子版」や「モバイルSTB」、冊子「VOD50選」などを活用しながら、信心の触発に満ちた集いにする
� 本部幹部会(中継行事)や座談会に積極的に参加し、信仰体験などを語り合う
� "一人立つ"人材の育成のため、各方面・県を中心に「リーダー研修会」を開催する
� 創価班や牙城会等の任務や定例会を通し、「学会厳護」「会員厳護」の精神を体現する

【2】「男子部大学校」で新時代を担う人材を育成
� 大学校生時代に信・行・学に励み、信心の基本を身に付ける
� 大学校指導集をはじめ、小説『人間革命』『新・人間革命』の研さんを通じて、師弟の精神を生命に刻む
� 「勝利長」(育成責任者)や大学校の同期と共に、勤行・唱題、折伏に挑戦する
� 新会員や新たな活動家を励まし、大学校生へと育成し、男子部の人材の流れをつくる

【3】御書研さんを軸に、広布後継の誓いを深める
� 「ONE GOSHO 運動」(人生勝利の指針となる御書の一節を一人一人が持つ。そのために�あらゆる会合で御書に触れる機会を持つ�訪問・激励で御書を通して励ます)の推進へ、「大白蓮華」連載中の池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」や聖教新聞に掲載される男子部の教学紙面等を活用する
� 「教学部任用試験(仏法入門)」を通して、新会員、新しい活動家を育成する
� 各地の会館を中継で結んで「リーダー御書講義」を開催し、活動者の教学力向上を図る
� 青年部拝読御書「佐渡御書」「如説修行抄」を研さんし、教学力を深める
� 各方面・地域の特色を生かした運動(御書大学校運動、教学研さんグループ等)を活発に行う

【4】小説「新・人間革命」を学び抜き、師弟の大道を歩む
� 『新・人間革命』を学習し、一人一人が人生の糧となる「一節」「一章」を持つ
� 各地の青年大会などを目指し、『新・人間革命』を通して地域の広布史を学ぶ
� リーダーが『新・人間革命』を通して、部員の悩みや課題に寄り添った励ましを送る

【5】創価後継のバトンを受け継ぐ「未来部」を各部と一体で育成する
� 毎月の「未来部の日」、「未来部希望月間」(3月)、「未来部躍進月間」(7・8月)、「未来部勝利月間」(12月)を中心に、壮婦の未来本部長と連携して未来部の激励に全力を注ぐ
� 学会伝統の座談会へ未来部員と共に家族で参加する
� 「創価ファミリー大会」(躍進月間)などを各部と一体で開催し、創価後継の人材を育成する各地の合唱団、創価後継塾など人材育成グループの運営、激励や、部幹部、未来リーダーの激励に取り組む
� 「未来部の日」は、家族で勤行、部員会に参加するなど家庭での信心の継承を促す
� 「SOKAキッズフェスタ」など親子で参加できるイベントを通して、未来部員を育てる男子部員への訪問・激励や、家庭での信心の継承を応援する

3.学会創立100周年に向けた「SOKAグローバルアクション 2030」を始動
【1】終戦・被爆および国連創設75年の節目に、平和行動の連帯を広げる
� 戦争・被爆体験セミナーを各地で開催するなど、平和の誓いを継承する
� 「核兵器禁止条約」の早期発効を目指し、草の根レベルで平和教育を推進
� 「青年不戦サミット」や、世界の青年と連帯しての「ワールドSOKAユースサミット(仮称)」を広島で開催

【2】青年が積極的に交流する中で友情を育み、「アジアの友好と安定」に尽力する
� 中国や韓国をはじめ、アジア各国の青年との友好交流を推進
� 相互理解の推進と共生社会の実現を目指し、在日外国人等による体験発表会(セミナー)や主張大会を開催する

【3】SDGs(持続可能な開発目標)の普及と推進に貢献する
� 国際社会の2030年に向けての指標である、SDGs(持続可能な開発目標)の「誰も置き去りにしない」との精神性を深めながら、SDGsの普及と推進に貢献する
� 被災地の復興支援のため、音楽隊の「希望の絆」コンサートを開催する
� 災害救援や復興支援の経験に学び、青年が各地域で防災の意識啓発に尽力する

2019年12月19日木曜日

2019.12.19 わが友に贈る

「年は・わかうなり
福はかさなり候べし」
生涯青春の同志に
無量の福徳は燦然!
ますます健康長寿で!

富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』

【通解】
私たちは必ず仏になると思えば、何の嘆きがあろうか。たとえ妃になっても何になろう。天上界に生まれても何の意味があろう。我らは(女人成仏の道を開いた)竜女の跡を継ぎ、(釈尊の最初の女性の弟子である)魔訶波舎波提比丘尼の列に並ぶことができるのである。何と嬉しいことであろうか。

名字の言 2019年12月19日
一人静かに楽しむ読書もあれば、本を巡って誰かと語り合う読書もある。年間のべ9000人が参加する日本最大規模の読書会コミュニティーが「猫町倶楽部」。主宰する山本多津也氏は、"本の内容を理解し、自分の考えを他者に伝える「アウトプット」によって、読書という「インプット」が正しく完了する"と強調している▼全国で年200回ほど開かれる読書会では、参加者が感じたことを自由に発言していく。目の前に並ぶ聞き手は、理解できれば"なるほど"とうなずき、分からなければ難しい顔をする▼そうした相手の反応を見ながら言葉を発するうちに、「頭の中に無造作に転がっていた思考のかけらが、パズルのピースのように少しずつはまって、まとまっていく」。つまり読んだ本の内容が「自分の中により深く内在化されていく」という(『読書会入門』幻冬舎新書)▼対話にも通じよう。相手に分かってもらいたい一心で、表現を考え、工夫を重ねる。その努力の積み重ねによって、自分自身の思想が磨かれ、言論の力が鍛えられていく▼池田先生は「対話の中でこそ、理解と確信は深まり、思想は輝きを放っていく」と。友の幸福を祈る真心から生まれる言葉は、相手だけでなく、自分の心をも豊かにする。(誼)

寸鉄 2019年12月19日
一人一人が周囲に尽くす学会は素晴らしい—総長共生の世紀を我らの力で
色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり—御書。題目で苦境開け
各地で真剣に地区討議。一人一人の前進が創価の勝利。共々に決意を固め
防災対策、半数以上が未実施と。備蓄品の準備等、できる事から。教訓胸に
SNSで犯罪被害の子、88%がスマホの閲覧制限なし。保護者が意識高く

☆四季の励まし 「感謝の心」で人生は豊かに 2019年12月15日
感謝の心は美しい。
自らに縁した人を
大事にしていこうという
心の余裕が、
人生を豊かにする。
美しくする。

新渡戸稲造博士は
「恩」を知る大切さを
述べている。
「偉大なる心は
常に感恩の情に満つ」
感謝の人は成長できる。
恩を忘れた時から、
人間の堕落が始まる。
恩を知ることが
人間の道だ。

愚痴と文句は、
歓喜を奪い去り、
心をすさんだものにし、
自分で自分を
不幸にしていく。
反対に、
「ありがたいな」という
感謝の思いは、
歓喜を
燃え上がらせていく。
そして、歓喜は
自らの心を豊かにし、
幸福にする。

創価学会には、
誰も見ていないところで、
広布のため、同志のため、
また地域のために、
地道に真剣に
努力している人が
数多くいる。
その人たちのおかげで
学会は発展してきた。
そういう陰の立場の人を、
心から
大切にしていくことだ。
その功労をたたえ、
温かく励まし、
深く深く感謝できる人で
あっていただきたい。

私は毎日、
全学会員の方々に感謝し、
健康、長寿、無事故を
真剣に祈っている。
来る日も来る日も、
一生懸命に広布に走る
学会員の皆さまは、
地涌の菩薩であり、
御本仏の
お使いであられる。
この世で
最も尊い方々なのである。
この誇りに燃えて、
明年もそれぞれの立場で
「使命の人生」を
戦いましょう!

☆ロータスラウンジ——法華経への旅 第11回 五百弟子受記品第八
◇深心の本願——自分は仏と同じく「救う人」でありたい
法華経について、皆で学び、深めよう——「ロータスラウンジ——法華経への旅」の第11回は、「五百弟子受記品第八」です(前回は10月22日付。原則、月1回掲載)。

■大要
「化城喩品第七」で「宿世の因縁」を理解した、「説法第一」の「富楼那」と、1200人の阿羅漢(小乗の覚りを得た最高位の声聞)に授記(未来に仏になれるとの記別を授けること)がなされます。
特に500人の阿羅漢は、「普明如来」という同一の名をもつ仏になると記別が授けられます。
それを受けて、阿羅漢たちは「衣裏珠の譬え」を語り、釈尊に感謝の意を表します。それでは内容を追ってみましょう。

●シーン1
富楼那は説法を聞いて歓喜し、釈尊のもとへ行って、仰ぎ見ながら思います。
「釈尊だけが、私たちの心の深いところにある本来の願い(深心の本願)を、よく知っておられます」
その時、釈尊は比丘(男性の出家者)に、富楼那の素晴らしさを語ります。
"説法する者の中で第一である。法をよく理解し、法を人々に説き、喜ばせることができる"
"声聞の姿で、無数の人々を教化してきたのです。未来もまた、仏土を清めるために精進し、衆生を教化するであろう"……。
ここで、富楼那はその本地(本来の境地)が菩薩でありながら、方便によって声聞の姿を現じ、人々を導いてきたことが明かされます。
そして、釈尊は記別を授けます。
"富楼那は、菩薩の道を十分に満足して、「法明如来」という名前の仏になるであろう"

富楼那が授記されるのを見ていた1200人の阿羅漢たちは歓喜し、思います。
"私たちにも授記してくださればうれしいのだが……"
釈尊は阿羅漢たちの思いを知り、「頭陀第一」とたたえられる弟子の「摩訶迦葉」に告げます。
"今ここで、1200人の阿羅漢たちに、順々に記別を授けよう"
"この中の大弟子である橋陳如は、6万2千億の仏に供養し、「普明如来」という仏になる。500人の阿羅漢も、全員が同じ、「普明如来」という名の仏になるであろう"
授記された500人の阿羅漢は、歓喜し、自分たちの得たものを「衣裏珠の譬え」として語ります。

●シーン2
——ある貧しい男が親友の家に行って、ごちそうになり、酒に酔いつぶれて寝てしまいました。
この時、親友は、公用で急ぎ、出掛けなければならなくなりました。
そこで親友は、酔いつぶれている友人の衣の裏に「無価の宝珠」、すなわち値段のつけられないほど高価な宝の玉を縫いつけて、出掛けていきました。
貧しい男は酔いつぶれて寝ていたために、そんなことはまったく知りません。目が覚めて起きてからも、さまざまな国を流浪します。
そのうちお金がなくなり、生活が苦しくなってきます。衣食のために働きますが、苦しさは変わりません。少しでもお金が入ると、それで満足していました。
やがて親友は、男に出会います。そのみすぼらしい姿を見て、男に語ります。
「君は何と愚かなんだ。どうして、そんなに衣食に窮しているのか。私はあの時、君が安楽な生活ができるよう、また、欲しいものは何でも手に入るようにと思って、『無価の宝珠』を君の衣の裏に縫いつけておいたのです。今も、そのままあるではないか。それなのに、君はそのことを知らないで、ひどく苦労し、悩んでいる。まったく愚かだ」
貧しい男は、親友が教えてくれた宝珠を見て、大歓喜しました——。

●シーン3
阿羅漢たちは語ります。
"釈尊は、私たちを教化し、「一切智の心」(仏の智慧を求める心)を起こしてくださったが、忘れてしまっていました"
"すでに覚りを得たと思って、その小さい覚りで満足していました"
"「一切智の願」(成仏を願う心)を失っていなかったので、釈尊は私たちを目覚めさせてくださった"
"釈尊よ。私たちは今、実は菩薩であることを知り、大いに歓喜しているのです"……。

■菩薩の目覚め
"自分たちは、はるかな昔から成仏を願い、師である釈尊とともに菩薩の実践をしてきた"——声聞たちは、「宿世の因縁」を理解します。
つまり、菩薩の道を実践することこそ、本来の自分が求めていた「深心の本願」であることを思い出したのです。
池田先生は語っています。
「『深心の本願』と表現されているが、要するに全人類を救っていこうという『大願』です」
「声聞たちの目覚めとは何か。それは、結論的に言えば、『救われる人』から『救う人』に変わったということです。人々を断じて救いきるという『大願』に目覚めたのです。声聞たちは、悪世の苦しみから逃れたい、救われたいという思いで仏の教えを求めた。仏は、その心を知って、苦しみから脱却する道として、声聞たちに、まず小乗の教えを説いた」
「しかし、仏の本意は小乗にはなかった。弟子たちをたんに『救いを求める人』で終わらせたくはなかった。そこで、仏の本意を明かす法華経を説くのです。
——求めるべきは、小乗の悟りではなく、仏の智慧である。すべての人に、仏の智慧を得させて、仏と同じように、自在に人を救っていける境涯へと仕上げたい。それが仏の本意である、と」
「法華経を聞いて、"自分は、仏と同じく『救う人』でありたい"という『師弟不二の願い』に立った人が、法華経の『菩薩』です。その誓願は同時に『仏子の自覚』でもある。"自分は、仏の子である。だから智慧という仏の財産を全部受け継いでいけるのだ"という自覚です」(『法華経の智慧』普及版<上>)。
私たちにとっては、広宣流布という師弟不二の道を歩めることこそ、本当に自身が求めていた人生であると確信することです。その時、無上の歓喜があふれてくるのです。

【『法華経の智慧』から】 民衆とともに幸福に
久遠以来の「大願」を果たすために、今世に生まれてきた。そう確信すれば、今世の苦悩の姿も、迷いの姿も、全部、人を救うための方便だと分かるのです。
すなわち、初めから何の悩みもない恵まれた姿で人々の前に現れたのでは、だれも妙法の偉大さが分からない。また、そういう人には、民衆の心も分からないでしょう。
どんな宿業の苦しみも、それを克服して勝利の実証を示すために「あえて自分が選んだ苦しみ」なのです。そう確信することです。
勝つために自分があえてつくった苦悩なのだから、勝てないわけがない。負けるはずがないのです。「大願」を自覚すれば、つまり「我、本来仏なり」と自覚すれば、自身の宿命すら使命に変わるのです。
多くの人々と同じように「悩める民衆」の姿で生まれ、どこまでも「民衆とともに」幸福になっていく——それが私どもの使命のドラマなのです。(普及版<上>「五百弟子受記品 授学無学人記品」)

【コラム】 富楼那——話術よりも情熱と確信
釈尊の十大弟子の一人である富楼那は、聡明で弁舌に長じ、説法第一といわれています。
こう書くと、話術やテクニックにたけた"話がうまい人"をイメージしますが、それだけではありません。
法華経には「能く四衆に於いて示教利喜し」(325ページ)と記されています。池田先生は、「法を説くことによって、衆生を歓喜させる——そこに力点を置いた」と述べ、その弁舌の力の源泉について、「情熱」「確信」「真心」を挙げられています。
私たちにとって「情熱」は、広宣流布を成し遂げんとの熱願であり、目の前の一人を救いたいとの熱き思いといえるでしょう。また、「確信」が納得を生み出します。さらに、相手の幸福を祈り、どこまでも誠実に励ます「真心」の姿が相手の心を打つのです。
どこまでも広宣流布を願い、相手の幸せを祈る、情熱と確信と真心の対話を広げていきましょう。