建設は死闘。
瞬間瞬間 惰性を排し
新たな決意で進もう!
努力と挑戦の一歩一歩が
"私の人間革命"だ!
法蓮抄 P1044
『十号と申すは仏の十の御名なり十号を供養せんよりも末代の法華経の行者を供養せん功徳は勝るとかかれたり』
【通解】
十号というのは、仏の十の御名である。十号の仏を供養するよりも、末代の法華経の行者を供養する功徳は勝れると書かれたのである。
〈寸鉄〉 2019年1月16日
西夏語「法華経写本」発刊学会が人類の精神の宝を未来へ。生命尊厳の大光
愛知婦人部の日。誉れの「この道」歩む堅塁の母よ!弾む心で対話を拡大
「此の信の字元品の無明を切る利剣なり」御書。題目の勇者に破れぬ壁なし
世界の海水温上昇、推計より大幅に加速と。国境越えた"行動"の連帯急げ
新成人の外国人人口が5年で2倍。多様性への眼差しと配慮が益々重要に
☆池田華陽会御書30編に学ぶ 四条金吾殿御返事(法華経兵法事) 2019年1月12日
「法華経の兵法」で人生の勝利劇を!
師と同じ心で祈り抜く
今月は、「四条金吾殿御返事(法華経兵法事)」を研さんします。
池田先生は、本抄の講義の中でつづられました。
「私は、戸田先生の構想を実現するために、あらゆる激戦の最前線に立ち、『絶対勝利の信心』の極意を体得しました。戸田先生にお仕えした11年間、私は、この『法華経の兵法』の勝利の実証を厳然と示し、師匠に喜んでいただきました。今、この必勝の実践哲学を、わが本門の弟子たちに託す時が来ました」
"絶対勝利の信心の要諦"を学び、新たな一年を勇気凜々と出発していきましょう。(拝読範囲は本抄全編です)
◇本抄について
本抄は、弘安2年(1279年)10月、日蓮大聖人が四条金吾に与えられたお手紙です。
この5年前(文永11年)、大聖人が流罪地の佐渡から御帰還されると、金吾は決意に燃え、主君の江間氏を折伏。江間氏は、大聖人に敵対する極楽寺良観の信者であったため、金吾は次第に遠ざけられ、一時は法華経を捨てよと迫られる苦境に陥ります。
それでも、金吾は大聖人の御指導通り、忍耐強く強盛な信心と主君への誠実を貫き、主君の信頼を回復。以前の3倍の領地を賜るまでになりました。
ところが今度は、金吾をねたむ勢力が金吾を襲撃したのです。その危機を乗り越えた報告に対する御返事が本抄です。
大聖人は、金吾が無事であったのは「普段からの用心」「勇気」「強盛な信心」の結果であると教えられます。そして、信心こそ一切の勝利の要諦であることを示されます。
◇御文
『ただ心こそ大切なれ、いかに日蓮いのり申すとも不信ならばぬれたる・ほくちに・火をうちかくるが・ごとくなるべし、はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし、すぎし存命不思議とおもはせ給へ、なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』(御書1192ページ14行目〜1193ページ2行目)
◇通解
ただ、心こそが大切なのである。
どれほど日蓮があなたのことを祈ったとしても、あなた自身が不信であるならば、濡れた火口に火を付けるようなものである。自身を励まして、強盛に信力を奮い起こしていきなさい。過日、命を永らえることができたのは、不思議と思っていきなさい。
どのような兵法よりも、法華経の兵法を用いていくべきである。「あらゆる怨敵は、皆ことごとく滅びる」(法華経薬王品第23)との金言は、決して空しいはずがない。兵法や剣術の真髄も、この妙法から出たものである。深く信心で受け止めていきなさい。決して、臆病では何事も叶わないのです。
◇解説
掲げた御文の直前で大聖人は、兵法に優れた3人の武将を挙げ、彼らは確かに兵法に長けていたが、それだけでは勝利を得られなかったことを示されます。そして、「ただ心こそ大切なれ」との結論を述べられます。
人生の勝利と幸福を決するのは、どこまでも「心」です。妙法の当体として心を輝かせゆく実践が、自行化他にわたる唱題です。
大聖人は、この「心」の在り方として、"弟子が師匠と同じ心で祈る"という点を強調されています。そうでなければ、祈りは叶わないとも戒められています。「心こそ大切」の「心」とは「師弟不二の心」です。
続いて"どのような兵法よりも法華経の兵法を用いなさい"と仰せです。
兵法とはもともと、戦闘の戦術や武術のことです。私たちに当てはめれば、仕事や生活で良い結果を得るための、工夫や方法のことであると言えます。
これらを勝利へ結実させる、最高の力が「法華経の兵法」、すなわち「強盛なる信心」です。
宇宙根源の法である妙法を根本に前進すれば、法華経薬王品に、「あらゆる怨敵は、皆ことごとく滅びる」とある通り、人生のいかなる苦難も乗り越えることができるのです。
大聖人は本抄の最後に、臆病の心を戒められ、深く信心を起こすよう、重ねて励ましを送られています。臆病の心に負けてしまえば、自身の本当の力や可能性を発揮することはできません。ゆえに、大事なのは「勇気」です。
自身が妙法の当体であると確信し、今いる場所で現実の課題に挑戦する。勇気を奮い起こして行動していく中に、「法華経の兵法」が発揮されます。
いよいよ「創立90周年へ 創価勝利の年」がスタートしました。私たちは、題目根本、御書根本の「師弟不二の信心」で、自分らしく「人間革命」の勝利劇をつづっていきましょう!
★池田先生の講義から
誰が知らなくとも、師匠のため、広宣流布のため、一心不乱に祈り抜き、祈り切ることです。誰が見ていなくとも、大聖人が御照覧です。自分自身の仏界が見ています。そこに、諸天善神が必ず動き始めるのです。(中略)
御書は、大聖人が遺してくださった人類救済の「法華経の兵法」の指南書です。広宣流布と人生行路の一切の壁を突破しゆく「勝利の経典」であります。
御聖訓を心肝に染め、正しく行じていくならば、わが生涯も「まさかが実現」の大勝の劇で悔いなく勝ち誇っていけることは絶対に間違いない。
本抄を頂いた四条金吾が逆境をはね返し、勝利の実証を示したのも、師匠である大聖人の仰せ通りに「苦楽ともに思い合せて」題目を唱え抜いたからです。そして聡明に身を律し、勇気で戦い切ったからにほかならない。師匠の深き一念に心を合わせて戦えば、勝てない戦などありません。(『御書と師弟』第1巻)
◇研さんのために
○…『希望の経典「御書」に学ぶ』第2巻(聖教新聞社)
○…『御書と師弟』第1巻(同)
○…『信仰の基本「信行学」』(同)