◇今週のことば
一年の勝利は
生命の勢いで決まる。
歓喜の団結で決まる。
明るく楽しき座談会で
広布と人生を勝ち開け!
2019年1月7日
四条金吾御書 P1175
『なによりも承りてすずしく候事はいくばくの御にくまれの人の御出仕に人かずにめしぐせられさせ給いて、一日二日ならず御ひまもなきよしうれしさ申すばかりなし』
【通解】
何よりもうかがって爽快であることは、ずいぶん御主君から憎まれたあなたが、その主君の出仕の人数の内に召し具され、しかも一日・二日ではなく毎日御暇もない由、嬉しくて言いあらわせないほどである。
〈寸鉄〉 2019年1月7日
列島で新春の集い。先んずれば人を制す。同志と共に対話拡大へダッシュ
前を見つめる人には常に新しい地平線が見える—看護師。凱歌の春へ前進
広布に尽くす事こそ永遠の誉れ—戸田先生。青年よ自身の黄金の歴史刻め
目標は誰かに話すと達成率も上がる—心理学者。決意語らう地区協議会を
火災が多発。就寝前は火の元確認。可燃物の整理や電気配線等の総点検も
☆信仰体験 新春企画 勝利劇の幕を上げよう タレント 松井絵里奈さん
◇今いる所が一番輝ける舞台
昨年の3月11日。3・16「広宣流布記念の日」60周年を慶祝する世界青年部総会が、東京・八王子市の創価大学池田記念講堂で行われた。
司会を務めるのは、タレントの松井絵里奈さん。彼女の姿が、全国、全世界を結ぶ約1500の会場に届く。大役を任された当初は戸惑いもあったが、すぐに心は定まった。言語や文化の違いを超え、世界中の青年と共有したい思いがあったからだ。
"池田先生と歩む人生ほど、幸せなことはない!"
15歳で奈良から上京し、さまざまな壁にぶつかりながらも、師弟を胸に乗り越えてきた感謝がある——。
芸能界という夢が芽生えたのは、祖父とカラオケ番組に出演した8歳の時。"大好きな歌の世界で、キラキラと自分を輝かせたい"と中学卒業後、親の反対を押し切って東京に出た。
何のつても、お金もない。あるのは夢と希望のみ。生活費を稼ぐために、アルバイトを掛け持ち。所属事務所も、なかなか決まらない不安な日々が続く。それでも「毎日楽しいよ!」。母には心配を掛けまいと、うそをついた。
そんな頃、左官職人の父がリウマチを患い、仕事がままならなくなる。電話越しの母は、普段と変わらず励ましてくれた。
"本当は、家計が苦しいはずなのに"。親を思い、現状を打開したくて、御本尊に向かうようになった。
いつも話を聞いてくれた女子部の先輩たち。17歳のある日、「師弟に生きれば、強くなれるよ」と教えてくれた。その言葉を信じて学会活動に励んだ。
上京3年目。父の体が快方に向かい、松井さんの新たな所属事務所も決まった。だが、夢への階段は、思った景色ではなかった。望むような仕事は得られない。周りの人が輝いて見える。職場では厳しく指摘されてばかり。次第に、心を閉ざしていった。
"私には何の魅力もない。居場所なんてないし、消えてしまいたい"
だんだん人が怖くなり、自分を押し殺した。人に同調することで存在感を消した。「転んで、泥だらけになって、這いつくばるような状態。池田先生の言葉が支えだった」
池田先生の著作を毎日、ひもといた。
「たとえ地獄の底であろうと、題目の力によって、そこが寂光土に変わる。ゆえに、皆さまは、絶対に『勝利の人生』を生きられるのである。最高の『栄光の人生』になるに決まっているのである。卑下なんかしてはならない。人を妬む必要もない」
ご祈念の項目をつづるノートに、ひときわ大きく書いた。〈卑下してはいけない〉
21歳の時、池田先生と初めて出会う。2009年(平成21年)1月の本部幹部会。スピーチを聞き、涙しながら、奮い立つ自分がいた。この日、ノートに〈忍耐〉と記した。
仕事の姿勢が変わった。裏方のスタッフにも、より心を配るように。"苦手と思う人の幸せも祈ろう"と決めた。「すると、自分がどんどん明るくなって、見えてくる世界も変わったんです」
仕事が次々に舞い込む。ドキュメンタリー番組のレギュラーとして世界各国を回った。11年には、アニメの主題歌で歌手デビューも。駆け抜けた先で、夢の舞台が目の前に開けた。武道館で歌うこともできた。
13年末、松井さんは自分を見つめ直そうと、いったん、テレビの世界から離れることにした。アルバイト生活に戻っても、心は不思議と充実していた。
年が明け、14年の本紙新年号に掲載された小説『新・人間革命』に胸が高鳴った。
「世界広布新時代の朝は来た。世界は、彼方にあるのではない。自分の今いる、その家庭が、その職場が、その地域が、絢爛たる使命の大舞台だ。世界広宣流布の中心地なのだ。さあ、立ち上がろう。元初の太陽を胸に!」(第27巻〈正義〉の章)
輝く場所を、もう、どこか遠くに求めはしない。
「今いる所が、いつも、一番輝ける舞台なんです!」
やりたいことは山ほどある。食育と美容、地元の奈良県を盛り上げもしたい……。今再び、芸能界で生きる松井さん。浮き沈みの激しい場所で、人と比べず、自分らしく。晴れやかな笑顔を届けている。
◇謹賀新年
新年、挑戦したいことをほんっとにたくさん掲げています! 挑戦だからこそ、弱い心が出てくること、悔しさを味わうことがあるかもしれません。
でも、もう自分を卑下しないし、何より、挑戦は勇気の証し。どんな経験も、私を形作る大切な財産です。そう心から思えたことで、初めて本当の意味で、周りの人も大切にできる自分になれたと思います。
ほんの小さな一歩から、大きな価値が生まれる。こう確信しながら、私の"人間革命"をしていきます!
まつい・えりな 東京都渋谷区在住。2003年(平成15年)、芸能界デビュー、06年に「ミス週刊少年マガジン」に。14年3月からサンズエンタテインメントに所属。現在、NHK総合「うまいッ!」などに出演。華陽リーダー、芸術部員。