2018年10月15日月曜日

2018.10.15 わが友に贈る

◇今週のことば
黄金の秋の座談会だ。
皆の祈りと創意工夫で
活力みなぎる集いに!
会場のご家族に感謝し
幸の種まく語らいを!
2018年10月15日

法華証明抄 P1586
『いかなる過去の宿習にてかかる身とは生るらむと悦びまいらせ候上の経文は過去に十万億の仏にあいまいらせて供養をなしまいらせて候いける者が法華経計りをば用いまいらせず候いけれども仏くやうの功徳莫大なりければ謗法の罪に依りて貧賎の身とは生れて候へども又此の経を信ずる人となれりと見へて候』

【通解】
どのような過去の宿習によって、このような末代悪世に法華経を信じる身として生まれることができたのかと喜んでおります。先にふれた法華経の経文にはこう説かれています。
「過去に十万億の仏にお会いし供養した者が、法華経だけを用いたわけではないが、仏への供養の功徳が莫大だったので、謗法の罪によって貧しく賤しい身には生まれたけれども、またこの法華経を信ずる人になることができたのである」と。

〈寸鉄〉 2018年10月15日
「善友に親近せよ」御書。良き出会いの中で人間は成長。勇んで学会活動へ
常勝の電源地・兵庫の日。不屈の闘魂は後継の胸に赤々。新たな拡大の劇を
問題があるから力が付くのだ—恩師。宿命を使命にする仏法。猛然と祈れ
目を見て話せぬ若者増加—SNS多用が弊害と。現実の絆結ぶ青年部は光
新聞週間始まる。愛読の皆様に深謝。勇気と希望送る機関紙づくりへ益々

☆忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい 第6回 創価大学 2002年9月 特別講義
◇未来のために力をつけよ
創立者・池田先生は、折々に創価大学を訪問し、学生たちにさまざまな形で励ましを送ってきた。2002年9月30日、担当教員の了解を得て行った"特別講義"も、その一つである。この日、先生は20代で恩師・戸田先生が経営する出版社に入社し、必死で奮闘した日々を述懐。数多くの作家や文化人らと交友を重ねてきた歴史を振り返りながら、学生たちに青春の指針となる哲学を語った。

何も学ぼうとしない、勉強しない、努力しない——これは、人生にとって最も愚かであり、最も卑しい人間です。
お金や栄誉を得ることよりも、人間として一番大事なのは、「学ぶ」ことです。
いくら有名人でも、学ぶ心のない人は尊敬できません。一生涯、学び続ける——その人を尊敬すべきです。
学問は、自分自身の不滅の権利です。人間としての権利であり、義務といえましょう。どうか、生涯、「学び続ける心」を忘れないでください!

良書に親しむことは、一生の財産です。映像だけでは、刹那的であり、受け身になりがちです。また、科学的な知識にも、深く豊かな人間性がともなっていなければ、危ない。人間が原点です。読書が、人間らしい人間をつくるのです。

何のための人生か。何のための学問か。その裏づけとなる深き哲学がなければ、浅薄な人生になってしまう。
自分という人間を、どう深めるか。豊かな人間観を、どうつかむか。そして、自分を最大限に輝かせながら、どう人生を生き抜いていくか。
そこに人生の根本の課題があるのです。

これまで私は、大勢の外国の著名な方々とお会いしてきましたが、一流の人物は、どの方も例外なく、立派な声をされていました。そして、複雑な問題をめぐっても、一つ一つ、明快に話をされました。
その点、日本人の言葉は、あいまいさや不明瞭さを指摘されることが多い。
声は人格です。声は姿です。声は心です。ゆえに皆さんは、声を磨き、声を大切にしていってください。

◇基礎を大切に
続いて、先生は恩師の「一つのことに体をぶつけてやりなさい」との指導を紹介し、物事を成し遂げ、成功させゆく要諦に言及。さらに"学校の改革は学生の権利である"と訴え、永遠に続く未来へ、創大の使命を確認した。

「よし、今度の試験をがんばろう!」「よし、この論文を書き上げよう!」——そう決意して足元の一つのことに、体当たりでぶつかっていくことです。
また、戸田先生は「小さな仕事を完成できぬ人は、一生涯、大きな仕事はできない」とも指導しておられた。
「小さな仕事」が大事です。皆さんで言えば、きょうの1時間、2時間の勉強です。それを決しておろそかにしない。そこから大きな仕事の基礎がつくられていくのです。

学校の改革は、まず教員の改革から始まる。これが、世界の教育者が示す一つの方向です。
しかし、もう一歩進んで、私は、「学校の改革は、学生が担うべきである」と申し上げたい。大学の根本は、学生です。さらに言えば、学生は一生涯、自分の大学の名前を背負って生きていくのです。ゆえに、学生には、理想の大学を自らの手で築いていく権利と責任がある。そのことを忘れてはいけません。
この「学生中心」の理念こそ、21世紀の大学の指標であらねばならないと、私は信じています。

◇自身の世界観を持て
ここで先生は、「何か、皆さんのほうから聞きたいことがあれば」と呼び掛け、講義は即席の質問会に。男子学生が立ち上がり、「これから私たちが世界の指導者になっていくために、一番必要な要件は何でしょうか」と尋ねた。

「自分自身の世界観を持て」と申し上げたい。すなわち、それは、自分自身の人格であり、信念であり、正義とも言えるでしょう。
「世界を制覇せんとするものは、汝自身の悲哀を制覇せよ」との先哲の言葉があります。私の好きな言葉の一つです。大事なのは、胸中に確固とした世界観、歴史観を確立することです。それがなければ、「世界を相手に勝つ」ことはできません。
根本は、「世界を平和にしていこう」「人類を幸福にしていこう」という強い強い信念があるかどうかです。その心がすべてです。「心こそ大切」なのです。私は、創価大学の皆さん方に、地球のあらゆる民族を結んでいってもらいたい。

「21世紀を、世界平和のため、民衆のために生きゆく創価大学の女子学生に指針をいただけませんでしょうか」との女子学生からの質問には、次のように応じた。

創価大学生として、また一人の人間として、大事な生き方とは何かという意味で申し上げます。
それは、「誠実」の二字です。誠実の人には、だれもかなわない。また、「忍耐」の二字です。忍耐の人には、だれもかなわない。そして、「希望」の二字です。希望の人には、だれもかなわない。

現実は残酷です。嫉妬や偏見の人間、また自分さえよければいいという非情な人間も増えてくるでしょう。
皆さんも、一歩、社会に出れば、嫌いな人間もいるだろうし、どうしても合わない上司と一緒になることもあるでしょう。だからこそ、誠実です。忍耐です。希望です。この三つをもった人間には、だれ人もかなわないのです。

最後に皆さんに申し上げたい。偉くなって、力ある人間になってください。
財力をつけることも大事です。そして、お父さん、お母さんを、世界中につれていってあげられる人になってください。ご両親がいない人は、お父さん、お母さんを胸のなかに入れて、一緒に世界を回ってください。それが私のお願いです。

力があれば、そして、誠実があれば、忍耐があれば、希望があれば、絶対に負けない。どんなことがあっても勝っていける。そういう創価大学生になっていってください。