2018年10月9日火曜日

2018.10.09 わが友に贈る

新聞休刊日

聖愚問答抄下 P500
『此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に功徳として来らざる事なく善根として動かざる事なし、譬ば網の目無量なれども一つの大綱を引くに動かざる目もなく衣の糸筋巨多なれども一角を取るに糸筋として来らざることなきが如し』

【通解】
この妙法蓮華経を信仰し奉る一つの行いに、いかなる功徳も集まってこないものはなく、いかなる善根も動かないものはない。
たとえば、網の目は無量であっても一つの大綱を引けば動かない目はなく、衣の糸筋は多くあっても一角を引けば、糸筋としてたぐられてこないものはないとうようなものである。

☆中国人民対外友好協会・中日友好協会「中日友好貢献賞」の授与式から 2018年9月27日
◇李小林・中国人民対外友好協会会長のあいさつ
●表彰盾の重みは池田先生への敬意の表れ
9月の北京は、さわやかな風が心地良く、街が秋色に色づく美しい季節を迎えております。
この麗しき北京で、そして何より中日平和友好条約締結40周年、池田大作先生の国交正常化提言50周年の節目の年に、創価学会代表訪中団の皆さまと、池田先生への「中日友好貢献賞」授与という貴重な瞬間を見届けることができ、大変うれしく思います。中国人民対外友好協会、中日友好協会を代表し、謹んでお祝い申し上げるとともに、訪中団の皆さんの来訪に、熱烈歓迎の意を表します。
池田先生は、中国人民の古き良き友人です。長きにわたり中日友好と中日関係の回復・改善と発展に大きく貢献されました。
先生が早くも1968年に国交正常化提言を発表されたことは、並々ならぬ勇気と卓越した見識の表れです。この功績は中日関係史上に、輝かしく刻まれております。
池田先生のけん引のもと、創価学会は、文化・教育等の分野において、中国との交流・協力を数多く展開され、両国国民間の相互理解と友好感情の増進のために、たゆまぬ努力を払われ、中日友好を守り、発展させる重要な力となられました。
中日友好貢献賞は、中国人民対外友好協会および中日友好協会が共同で設立した栄誉賞であり、中日友好事業に突出した貢献をされた日本の友好人士、団体へ授与するものです。池田先生の受賞は、その非凡な功績に見合ったものであると思います。
このずっしりとした重みのある友好表彰盾は、池田先生に対する我々からの真摯な敬意、両国国民の世界友好への共通の願いが込められております。
中日両国は一衣帯水の隣国であり、友好交流は長きにわたって行われてきました。両国の関係には起伏があり、困難な局面に陥ったこともありましたが、創価学会の皆さまを含む中日各界の関係者の努力のもと、現在は積極的な改善の兆しを見せ、正常な発展の軌道に立ち戻りました。
2週間前、習近平国家主席はロシアにおいて安倍首相と会見を行い、現在と今後の両国関係の改善・発展について、方向を指し示しました。新たな情勢のもと、我々はチャンスをつかみ、両国の各分野における友好交流と実務協力を推進し、両国関係の改善・発展のために、民間の力をもって不断の貢献をしていくべきです。
長年にわたり、中国人民対外友好協会ならびに中日友好協会は、創価学会、民主音楽協会、創価大学等と密接な交流・協力関係を保ってまいりました。
近年は、池田先生の写真展を成功裏に開催し、民音の招へいで、舞劇「朱鷺」は日本の29都市で57回の公演を行い、約10万人の方にご覧いただきました。私ども協会が担当する創価大学訪中団の交流も、社会に大きな反響を呼びました。
今回、原田会長率いる、学会本部と地方の主要な幹部によって構成された大型代表団の訪中は、新たな時代における中日友好交流の推進に積極的な役割を果たしていくことでしょう。
本日(25日)午前には、王岐山国家副主席が、原田会長一行と会われ、池田先生および創価学会の中日関係の改善・発展における貴重な貢献を高く評価されました。
また、両国の友好団体が中日友好のために引き続き励むよう鼓舞されました。
また先ほど、私と原田会長との間では、双方の友好交流、協力関係をさらに密接なものとし、中日友好事業に寄与することについて意見交換し、両会の友好交流に関する覚書を締結いたしました。
わが協会は、これを契機に、創価学会と共に、引き続き、中日の民間交流に尽力し、両国の世代友好の金の橋を架けるために、共に努力していきたいと思っています。
池田先生のご健勝と創価学会のますますのご発展、そして、中日両国国民間の友情が末永く紡がれていくことを祈念して、私のあいさつに代えさせていただきます(大拍手)。

池田先生の謝辞(代読)
●人類益のために日中が行動の連帯へ
本日は、日中平和友好条約締結40周年の佳節に、意義深き「中日友好貢献賞」を賜り、これほど光栄なことはございません。心より御礼を申し上げます。
この度は、貴国を敬愛してやまない日本全国のリーダーからなる代表訪中団を温かく迎えていただいております。
訪中団をはじめ、貴国との友好を熱願する宝友たちと共々に、この栄誉を分かち合わせていただけることは、私の何よりの喜びであります。
先生方、誠に誠にありがとうございます。
貴国は、今、習近平国家主席の指導のもと、2021年、また2049年という「2つの100年」へ向けて、大いなるビジョンが示され、大いなる隆盛を果たされております。〈2021年は中国共産党成立100年、2049年は建国100年〉
その中にあって、貴・中国人民対外友好協会、また貴・中日友好協会の皆さま方は、平和の道、友好の道、繁栄の道を切り開くために深き信念で尽力しておられます。その尊きご貢献に対して、私どもの方こそ、最大の敬意と感謝を表したいのであります。
周恩来総理が、21世紀を展望されながら、「全世界の人々が、お互いに平等な立場で助け合い、努力することが必要です」と語っておられたことが、私の胸奥から離れることはありません。
この周総理の信条を、両協会の皆さま方とご一緒に受け継ぎ、いやまして未来へ託していきたいと私は念願しております。
先般、小説『新・人間革命』30巻が完結いたしました。完結の日は、私が日中国交正常化提言をしてより50年の9月8日といたしました。
この小説は、前作の『人間革命』とともに戦時中、軍部政府の弾圧で投獄された私の恩師・戸田城聖創価学会第2代会長が戦後、創価学会を再建していくところから書き起こし、生命尊厳の哲理を基調とする民衆の平和・文化・教育の運動が、日本のみならず世界192カ国・地域に展開されてきた軌跡を描いてきました。
この小説の中でも、私は、周恩来総理、李先念副総理、また廖承志会長をはじめとする貴国の指導者の方々との交流をはじめ、両協会の皆さま方との信義の歴史を、万代への友誼の源流として書き留めさせていただきました。
今日、日中関係は、両国の人々の往来が年間、1000万人近くに上り、うれしいことに青年交流、教育交流、文化交流も年々、盛んになっています。
改めて日中友好に生涯を捧げられた、両国の先人の方々の尊き献身と努力が偲ばれ、心からの感謝の念に堪えません。
今から40数年前、偉大な歴史学者のトインビー博士は私との対談で、東アジアなかんずく貴国が「世界の平和共存」「人類文明の進展」に積極的に貢献するであろうと、深く期待されていました。
今、まさしくその通りの時代になっております。
そして、日中関係の緊密化は、アジア、さらに世界の安定と繁栄のために、一段と重要になっております。
深刻な地球環境の問題解決のために、人間と自然の共生を伝統精神とする両国こそ、新しい「人類益のための行動の連帯」をと、かねてより私は提言もしてまいりました。
今こそ、さまざまな分野での日中両国の協力関係を強固にすべき時でありましょう。その大きな潮流を築く推進力は、周総理が示されたように「民を以て官を促す」であります。
私たちは、日中平和友好条約締結50周年へ、さらに皆さま方と協力しながら、民衆の交流、文化・教育の交流に力を入れ、日中友好の金の橋を架けていく決心であります。私自身も、さらにそのために尽力してまいる所存です。
結びに、貴中国人民対外友好協会・貴中日友好協会のいよいよの発展、そして本日ご列席の皆さま方のますますのご健勝を、心よりお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます(大拍手)。