2018年10月31日水曜日

2018.10.31 わが友に贈る

朝晩の冷え込みと
一日の寒暖差に注意。
風邪など引かないよう
万全の予防と対策を!
健康こそ幸福の土台だ。

一生成仏抄 P383
『都て一代八万の聖教三世十方の諸仏菩薩も我が心の外に有りとはゆめゆめ思ふべからず、然れば仏教を習ふといへども心性を観ぜざれば全く生死を離るる事なきなり』

【通解】
あらゆる仏教の教えも、そしてそこに説かれるすべての仏や菩薩も、自分の生命のほかにある特別なものであるとは、けっして考えてはなりません。そうであるから、いくら仏教を習うといっても、自分の生命に仏界がそなわっていることを信じなければ、生老病死という人生の苦悩からのがれることはできません

〈寸鉄〉 2018年10月31日
会長は人間主義の思想を広げる実践の人—識者。仏法者の魂。我らも続け
「小事つもりて大事」御書励ましの一言を今日も。広布の大河に連なる聖業
ヤング・ミセスが学会活動・家事・育児に奮闘。皆に希望送る先頭走者と
大学祭の秋。学生部有志が平和と人権等巡り対話若き力で時代の変革を!
薄暮時に事故多発。自転車も車も早めに点灯を。僅かな油断が惨事の因に

☆虹を懸ける インドネシア 2018年10月20日
◇自分と社会の未来を開く
◇「師弟第一」「実践第一」「団結第一」
国民の9割がムスリム(イスラム教徒)のインドネシアで、国と地域社会の発展に尽くす創価学会のメンバーが、大きく信頼を広げている。代表メンバーの証言を軸に、同国の広布の歩みを追った。

インドネシアは、大国である。国土の面積は、日本の5倍。東西の距離は、アメリカの東海岸から西海岸までよりも長い。
そんな広大なインドネシアの各地に、創価学会の会館がある。
館内の一角には、共通して、ある「額」が飾られている。2006年5月に決定した、インドネシア創価学会の「モットー」だ。
師弟第一
実践第一
団結第一で
一人一人が大勝利の人生を!
——インドネシア広布の草創を築いてきたメンバーは皆、感慨を込めて語る。「この指針のままに歩んできたからこそ、"新生"のインドネシア創価学会は、発展の勢いを増しているんです」

◇60・70年代 現証と拡大
東京都世田谷区に住んでいたマサコ・ポントさん(全国婦人部指導員)が、インドネシアの地を踏んだのは、1969年1月のことだった。
日本で働いていたトゥン・ポントさん(故人)と、58年に結婚。その夫が母国で工場を営むことになり、一緒に首都ジャカルタへ渡ったのだ。
文化も言葉も、食事も、日本と全く違う生活が始まった。家は大きかったが、夜は闇の中で巨大なヤモリが鳴く。日本に帰りたくて、毎日、泣いた。
ある日、夫の仕事を介して知り合った婦人に、思わず、自らの心情を漏らした。その婦人は創価学会員だった。
婦人から、創価学会の会合に誘われ、題目を教わった。弱った心を強くしてくれるような響きに、ポントさんは引かれた。
「主人には内緒で」、会合に参加するようになった。72年、入会に踏み切る。
「何でも祈っていいのよ」と教えられ、"主人と一緒に信心したい"と祈り始めた。
ある日、意を決して夫を座談会に誘った。相手にされなかったが、諦めなかった。
「10回目くらいで、ついに、座談会に参加してくれました。会場の一番後ろで、苦虫を噛み潰したような顔で(笑い)。ところが、主人は、その次の座談会にも参加した。今度は一番前の真ん中で。そして言ったんです。『私も、信心をやります』って」
生活に密着しつつ、具体的な決意と行動で祈りをかなえていくという仏法の道理に、共感せざるを得なかったのだという。
「でも、特に主人は周囲から大反対を受けて、村八分の状態になって。子どもも学校で随分いじめられたものです」
それでもポント夫妻は、微動だにせず信心を貫いた。明確な現証があったからだ。
「短気で、子どもにもすぐに手を上げていた主人が、信心をしてから、人が変わったように穏やかになったんです」
76年、ジャカルタから郊外へ引っ越し、夫は14年にわたって支部長を務めた。日本から「大白蓮華」を取り寄せ、池田先生の指針を夫妻で学びながら、支部のメンバーを大きく拡大した。

◇80・90年代 厳冬の中で
しかし、80年代に入る頃から状況は大きく変わる。組織の私物化を図った反逆者らが、日顕宗の悪侶らと結託し、池田先生とメンバーの絆を引き裂き始めたのだ。
混乱は長引いた。90年代に入ると、第2次宗門事件が起こり、厳冬の時代は続いた。
そうした中で、ポントさんたちはメンバー一人一人に、地道に訴え続けた。
「幸せになるための直道を教えてくださったのは池田先生です。私も、主人が先生の教えのままに信心を実践し、人間革命していく姿を、この目で見てきました」
そうした対話が、創価学会への理解と共感を、少しずつ広げた。98年から、政治の変動によってインドネシアの民主化が進み、仏法対話がしやすくなったこともあって、その勢いは増していく。
昨年5月、インドネシア創価学会の新時代を見届け、夫は広布に尽くす生涯を閉じた。
「葬儀は、たくさんの花とメンバーに囲まれた、ありがたい葬儀でした。近所の方に、『お宅のご主人、大臣か何かなの?』と訪ねられたほどです」
リビングの写真立ての中でほほ笑む夫に目をやり、ポントさんは表情をほころばせた。
ウィジャヤティ・ティルタさん(婦人部支部指導員)は66年、親族から仏法の話を聞いて御本尊を受持した。「宿命転換」「平和のために行動する仏法」という言葉に引かれてのことだった。
「私は、戦争中に父を亡くしました。だから、題目で心が落ち着き"内なる平和"が広がることを体験して、この仏法は非常に重要なものであると感じたのです」
ティルタさんも80年代、反逆者の謀略で、組織で池田先生の指導が伝えられなくなった雰囲気を経験している。
「インドネシアで弘教・拡大に励み、御本尊を弘めたのは創価学会であり、日蓮大聖人の御精神を正しく伝えてくださっているのは池田先生です。そのことを、一人でも多くの人に語っていきたいです」

◇00・10年代〜 新しい時
学会が冬の時期にあった80年代、その真っただ中で入会を決めた人もいる。
ヌー・マ・センさん(副本部長)は84年に信心を始めた。それまでは、中国の伝統宗教である道教を信奉していたが、学会員の知人から仏法の因果の話を聞き、興味を持った。
「当時は市場に勤めていて、生活状況は悪くなかった。でも仏法は何か"偉大なもの"を拝むのではなく、哲学が道理にかなっていて、心から納得できたんです」
厳しい時代を知るだけに、創価学会が多くの人を引きつける理由も、よく分かる。
「何よりも、創価学会には、笑顔があります。それ一つとっても『人間革命』という池田先生の思想と行動の正しさは、一目瞭然だと思います」
現在、インドネシア創価学会は、明年開催予定の「法華経展」に向けて前進している。マ・センさんの担当する支部でも、毎週金曜日に皆で集まり、法華経展の大成功へ祈りを合わせているという。
「民族も宗教も言語も多様なインドネシアには、『多様性のなかの統一』という標語があります。私たちの仏法は、まさにこの標語と同じ思いで、社会に貢献するための仏法だと思っています」

マサコ・ポントさんは言う。
「特に、この十数年は、新しい青年部メンバーが明るく成長しています。もちろん人数が増えていくことも大事ですが、一人一人が『心の財』を深める信心を実践するようになったことに、素晴らしい新時代が来たことを感じます」
2004年10月に、新たに「インドネシア創価学会」が発足してから14年。共生の模範を示す国の地域社会に貢献し、一人一人の未来を開く挑戦は、始まったばかりだ。

2018年10月30日火曜日

2018.10.30 わが友に贈る

広布は「声」の力で進む。
友の胸にぐっと入るよう
時に名曲を奏でるように
心を込めて響かせよう。
真剣な祈りを根本に!

上野殿御返事 P1562
『花は開いて果となり月は出でて必ずみち燈は油をさせば光を増し草木は雨ふればさかう人は善根をなせば必ずさかう』

【通解】
花は咲いて果となり、月は出て必ず満ち、燈は油をさせば光を増し、草木は雨が降れば茂る。(同じように)人は善根を積めば必ず栄える。

〈寸鉄〉 2018年10月30日
大事業には時代に応じた熱と力が必要だ—恩師。青年よ拡大の新風起こせ
福島の日。うつくしまを照らす希望の大連帯。心を結ぶ福光の前進さらに
「なかねども・なみだひまなし」御書。苦闘の友に同苦を!創価家族で包め
現在の難儀もいつの日かよい思い出になる—詩人信心根本に黄金の歴史を
親が読書する程、子も本好きに—調査。共に良書を開き語らう一時こそ宝

☆中国・北京電影学院「名誉教授」称号授与式から 池田先生の謝辞 2018年10月25日
地球を包む「喜び・創造・平和」の光彩を
創立の慈母・陳先生の魂「人民のために少しでも多くのことをしよう!」

一、本日、輝かしい芸術創造の世界的揺籃である貴・北京電影学院より、栄えある名誉教授称号を賜りました。
日中平和友好条約の40周年の金の秋に当たり、私は、この栄誉を、両国の友好に人生を懸けてこられた敬愛する先人の方々、また、大中国の文化と芸術を愛してやまない全世界の創価の宝友たちと分かち合わせていただきたいのであります。誠に誠に、ありがとうございました。

◇周総理と映画
一、今、私は、貴学院の大発展を喜び、見守っておられるであろう周恩来総理と夫人の�穎超先生の会心の笑顔を、思い浮かべております。
周総理は、新中国の映画事業の黎明期から、その前進に尽くされ、貴学院の創設を力強く支えられました。総理は、先駆者たちが心血を注いで生み出した映画作品を讃えられ、「新中国人民芸術の光彩」と認められております。
今日は、貴学院の尊き歴史と伝統に学びつつ、「人民芸術」「民衆芸術」の光彩を、大きく3点、確認し合いたいと思うのであります。
第一に、「自他共の喜びの光彩」であります。
周総理は、幾多の苦難を乗り越えて映画の製作に挑む芸術家たちを激励されました。
「人が困難を恐れなければ、困難が人を恐れるのです」と。そして、困難な時こそ、「芸術家たちが人民を励ましていくことが必要なのです!」と勇気づけられたのです。
こうした周総理の心を心として、貴学院の淵源となる演技芸術研究所を創設されたのが、陳波児先生であります。陳先生は病を抱えた身でありながら、映画製作とともに人材の育成に全精魂を傾けられました。激務の合間を縫って学生に声をかけ、若き俳優に手紙を送られました。
若人たちにとって、陳先生は芸の道の師匠であると同時に、慈愛の母であり、さらに心通う友人でもあったといいます。
陳先生は語られました。「人民のために少しでも多くのことをする。これが私の最大の喜びであり、最高の享受なのです」と。
教育者も芸術家も、いな、全てのリーダーが鑑と仰ぐべき民衆奉仕の無私の精神でありましょう。
私の先師も恩師も大切にしていた仏典には、「喜とは自他共に喜ぶ事なり」「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)とあります。
自他共に智慧と慈悲とを輝かせ合う、この「喜びの光彩」を、感動の映画の世界のように、身近な学びの青春の舞台から創り広げていきたい。特に大学はその歓喜の連帯の起点でありたいと、私は願う一人であります。
一、第二に申し上げたいのは、「従藍而青の創造の光彩」であります。
貴学院の創立の慈母たる陳波児先生が40代の若さで逝去された折、�穎超先生は万感の追悼を捧げられました。
——貴女は絶えず進歩し、向上し、それでありながら、生き方は素朴なままでした。貴女の声や姿は、常に私の脳裏から離れません、と。
そして�先生は、学び、働き、努力を重ね、さらに大きな勝利を勝ち取ることが、故人を偲ぶ最良の方法であると結ばれたのです。この不撓不屈の精神が、貴学院には校訓の「尊師重道、薪火相伝」(師を尊敬し道を重んじ、その思想を代々受け継ぐ)との通り、脈々と流れ通っております。
先月、侯光明先生が学生に訴えられたスピーチを、私は感銘深く伺いました。
「学問は専門的であれ!」「心は人民とともにあれ!」「人柄は剛毅であれ!」
そして「従藍而青にして中国映画の大黒柱へと成長を」——と。
「従藍而青」(藍よりして而も青し)とは、私たちの合言葉でもあります。自らが「創造的人間」としてたゆまず挑戦し、前進するのです。
とともに、教員は学生を、先輩は後輩を、卒業生は現役生を、自分以上の大人材にと、惜しみなく手を差し伸べていくのが、創価教育という生命開花の芸術の誇り高き伝統であります。
私たちは、貴学院と響き合う「従藍而青」の心で、いやまして価値創造の光彩を放っていきたいと思いますが、皆さん、どうでしょうか(大拍手)。

◇心を結ぶ映像の力
一、第三に、「文化交流の平和の光彩」について申し上げたい。
「映画は教育と建設の利器であり、国際平和を促す橋である」とは、貴学院の教壇に立たれた先駆の芸術家・孫明経先生の信条であります。
誠に映像には、あらゆる差異を超えて、人と人の心を結ぶ力があります。
私自身、1974年、初めて貴国を訪問した折に心がけていたことがあります。
それは、できるだけ多くの交流の映像を残し、日本さらに世界の友に見せたい。なかんずく、中国の青年たち、少年少女たちの涼やかな瞳の輝きを、そのまま伝えて、理解と友好を広げたいという思いでありました。
貴学院の校訓の碑は、中国を代表する世界的知性・季羨林先生の流麗な筆致で刻まれております。
季先生は、私との対談集で語られました。
「新たな千年紀の始まりにあたって、私たち全世界の人民が必要としているのは『平和』であり、『相互理解』であり、『友情』であると感じています」と。そして、「"文化交流"は人類社会の発展を促進する、最も主要な力と言えるでしょう」と展望されたのであります。
心に希望の灯をともし、時代も地域も飛び越えて、共に泣き、共に笑い、共に心を躍らせていく。魂を揺さぶり、生命を蘇らせ、「人間はこんなにも美しい」と感激を分かち合う——。
この「文化交流の平和の光彩」で、私たちは共々に、青き地球を包んでいこうではありませんか!

◇夢は栄光を築く
その決意を、貴学院の校歌「光影の夢」に託して、私の御礼とさせていただきます。
「信ずる この世には美しきものを秘めたる一束の光が有ることを 生きることがさらに彩を新たにし、自らの手で輝かしきものを彫り上げることを期待する」
「夢は築き上げる 栄光を築き上げる」
「夢は帆を揚げ、帆を揚げて船出する」
夢と栄光の殿堂たる貴・北京電影学院の千秋万歳の隆盛を心よりお祈り申し上げます。
謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)

2018年10月29日月曜日

2018.10.29 わが友に贈る

◇今週のことば
「一句妙法に結縁すれば
億劫にも失せず」
ひとたび結んだ仏縁は
永遠の幸の絆となる。
自信満々と語り切れ!
2018年10月29日

御講聞書 P81
『法華経の行者は男女悉く世尊に非ずや、薬王品に云く於一切衆生中亦為第一文、此れ即ち世尊の経文に非ずや、是真仏子なれば法王の子にして世尊第一に非ずや3』

【通解】
法華経の行者は男性も女性も、一人残らず世尊(釈尊)ではないか。薬王品の「於一切衆生中亦為第一」との文は、すなわち世尊の事を言っている経文ではないか。
「是れ真の仏子」と(法華経宝塔品に)あるように、法王の子どもであり、「世尊」すなわち一切衆生の中で「第一の人」ではないか。

〈寸鉄〉 2018年10月29日
新しい仕事は自分の枠を破る事から始まる—恩師清新な息吹で挑戦の一歩
青森県婦人部の日。郷土に拡大の歴史刻む。人材の森から友情の連帯更に
結成45年の団地部の活躍光る。自らの振舞で信頼広げる地域広布の主役と
真の幸福は善なる生活に付随—文豪。まさに学会活動。幾多の同志が証明
いじめの早期発見で学校の荒廃減少と。近隣でも兆候見逃さず。皆で応援

☆新時代第13回全国男子部幹部会から 池田先生のメッセージ 2018年10月23日
◇敢闘精神で凱歌の歴史を
一、新たな凱歌の行進を開始しゆく、関東での男子部幹部会、誠におめでとう!
わが大関東の若武者が、創価の全青年をけん引する「破竹の勢い」で、広宣流布の勝利の歴史を築いてくれている。これほどうれしく、頼もしいことはない。日本一の折伏、よくやった!全国男子部の堂々たる目標の完遂も、本当におめでとう!
私は、わが魂魄をとどめたる埼玉文化会館に集った諸君、一人一人と、固い固い心の握手を交わし、最大に讃えたい。そして、私の心も、熱演の丈夫たちと共に勇気の太鼓をとどろかせ、共に希望の扇を掲げて舞い、共に前進の息吹の合唱を歌い上げております。陰で全てを支えてくれている役員の諸君も、ありがとう!
一、私が青年時代、関東の同志と心肝に染めてきた「聖人御難事」には、「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干(=キツネの類)のほう(吼)るなり日蓮が一門は師子の吼るなり」(御書1190ページ)と仰せです。
この御聖訓に示された「師子王の心」こそ、まさしく我ら創価の敢闘精神に他ならない。「師子王の心」を取り出して、一人立つ。この敢闘精神こそ、学会精神の真髄である。そして、この敢闘精神で戦い抜き、諸君を温かく応援してくれているのが、関東広布の父母たちなのである。後継の決意を込めて大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)
一、ともあれ、関東は、日本はもとより世界広布の最も重要な本陣であり、電源地である。関東の一歩前進は世界広布の大前進であり、関東の一つの勝利は世界広布の大勝利です。
若き日に関東での御書講義で学び合った一節には、「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」(同1337ページ)とあります。
敢闘精神とは、広宣流布の大願で結ばれた異体同心の陣列です。
「一人立つこと」は即「一人を大切にすること」だ。青春とは、皆、悩みとの戦いの連続です。ゆえに、常に、一人一人を真心と誠実と情熱で励まし、啓発し合うスクラムが強固であればこそ、自分も勝利し、友も勝利していけるのです。
題目の師子吼を唱え抜き、一人一人が自分らしく、偉大な智慧と偉大な力と偉大な勇気を湧き出しながら、地域でも、職場でも、社会でも貢献し、必ずや大勝利者となってもらいたい。この桜梅桃李の一人一人が心を合わせるならば、広宣流布は絶対に成就します。
一、さあ、いよいよ大関東の本門の時代が到来したと、誇り高く自覚し給え!
何があろうと、「さあ、ここからだ!」と敢闘精神で奮い立ち、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木が団結して、世界広布を実現しゆく青年の大城を、痛快に築き上げてくれ給え! 聡明に信心即生活、仏法即社会を貫き、健康第一、無事故第一、親孝行第一であれ! 愛弟子の大関東男子部、万歳! 一人立つ敢闘精神、永遠なれ!(大拍手)

2018年10月28日日曜日

2018.10.28 わが友に贈る

新たな歴史を開くのは
常に青年の勇気だ!
さあ胸張り進みゆけ!
一人ももれなく
使命と勝利の道を!

国府尼御前御書 P1325
『日蓮をこいしくをはしせば常に出ずる日ゆうべにいづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり』

【通解】
日蓮を恋しく思われたなら、常に(朝に)出る太陽、夕べに出る月を拝まれるがよい。(日蓮は)いつであっても、太陽や月に影を浮かべる身なのです。

〈寸鉄〉 2018年10月28日
御書「南無妙法蓮華経を勧めて持たしむるなり」。今日も広布拡大で勇んで
東京富士美のロシア展が好評。夢や愛を描いた美の至宝と触れ合う一時を
リーダーは手を打つだけでなく友の心を打つ指揮を。大情熱で最前線走れ
10分の軽い運動で記憶力が活性と。友の為に歩く学会活動で心身共に溌剌
インフルエンザの流行期近づく。早めの予防接種が鍵。手洗い・嗽も入念に

☆区圏未来本部長・未来部長会への池田先生のメッセージ 2018年10月23日
◇子どもたちに励ましの種を
御本仏・日蓮大聖人は、「未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」(御書1360ページ)と仰せになられました。
この御金言のままに、私と不二の心で「未来」を開き、「地涌の義」を打ち立ててくれているのが、まさしく皆さん方です。
尊き尊き、わが未来本部長の皆さん、わが21世紀使命会の皆さん、わが教育本部の皆さん、そして、わが学生部の皆さん、いつもありがとう! 本当にありがとう!
未来部育成は、御本仏直結の究極の仏事(仏の仕事)であり、万年の世界広宣流布を決定づける最極の聖業です。
一切が、わが身と一家眷属を包み、守り、栄えさせゆく永遠の大福運となることは、因果の理法に照らし、絶対に間違いありません。「陰徳あれば陽報あり」(同1178ページ)です。
小説『新・人間革命』で、一貫して書き綴ってきた重要な焦点も、「人間革命」即「人材育成」であります。
第一巻は「旭日」の章で始め、第三十巻は「誓願」の章で結びました。
常に今ここから、昇りゆく「旭日」のように若き地涌の友を呼び出し、そして世界広宣流布の「誓願」を、後継の人材群に未来永劫に託していくのであります。
御書に「物だねと申すもの一なれども植えぬれば多くとなり」(971ページ)とあります。私も青年部時代より、「未来からの使者たち」の心田に「一人でも」「一回でも」「一言でも」と祈りを込めて励ましの種を徹して植え続けてきました。その種は時とともに計り知れない人材群と広がりました。この最も地道にして最も誇り高き挑戦を、最も信頼する愛弟子の皆さん一人一人が、断固と受け継いでください。
人の何倍も忙しい分、賢く体を大切に。題目を送ります。全世界の地涌のスクラムの先頭を、万事宜しく頼みます。

2018年10月27日土曜日

2018.10.27 わが友に贈る

信心とは自発能動だ。
自らが主体者となって
活動に励んでこそ
歓喜も大きくなる。
行学二道の挑戦を共に!

秋元御書 P1072
『三世十方の仏は必ず妙法蓮華経の五字を種として仏になり給へり、南無阿弥陀仏は仏種にはあらず真言五戒等も種ならず、能く能く此の事を習い給べし』

【通解】
三世十方の仏は必ず妙法蓮華経の五字を種子として仏になったのである。南無阿弥陀仏は仏種ではない。真言や小乗の五戒等も仏種ではない。よくよくこの事を習っていきなさい。

〈寸鉄〉 2018年10月27日
先覚者には決然と突き進む覚悟が必要だ—恩師。後継よ師子となり走れ!
「下るは登らんが為なり」御書。確信の祈りで出発。逆境越え勝利の峰へ登攀
滋賀青年部の日。湖国に輝く人材の大城。勇気の対話で拡大の先陣を頼む
文字・活字文化の日。良書との出合いで人生は豊かに。まずは開く習慣から
信号ない横断歩道、渡る人いても9割の車が停車せず。歩行者優先忘るな

☆フィリピンリサール協会「国際賞」授与式から 池田先生の謝辞 2018年10月22日
希望と幸福の未来を青年と共に!
君よ人間革命の道を
トインビー博士「現代の脅威を取り除く力は一人一人の心の変革に」

一、はじめに、先月の超大型台風で犠牲になられた方々へ深い哀悼の意を表します。全ての被災者の方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧と復興を心からお祈り申し上げます。
今、私の心は大海原を越えて、懐かしいフィリピン国際会議場へ飛び、敬愛してやまない皆さま方とご一緒にあります。
本日は、光栄にも、貴リサール協会から第1号となる「正義・平和・人道のためのリサール協会国際賞」を賜りました。
ホセ・リサール博士のお名前を冠した顕彰は、いかなる栄誉にもまして、厳粛な未来への責任をもって拝受せねばならないと私は思っております。
リサール博士こそ、人類史に輝き渡る平和と人道の先駆の世界市民であり、命を賭して正義の信念を貫き通した大英雄だからであります。
この魂の宝冠を、私は、社会の模範の市民として活躍するフィリピンをはじめ、愛する世界192カ国・地域のSGIの宝友と一緒に、謹んでお受けさせていただきます。そして、リサール博士の哲学と行動を、後継の青年たちと改めて仰ぎ学びながら、三つの大いなる希望を心に刻みたいのであります。
一、第一に、「いかなる試練も幸福へ転じゆくレジリエンス(困難を乗り越える力)の希望」であります。
何ものにも負けない、明るく、強く、朗らかな太陽の人間性の輝きを放っていた大指導者こそ、リサール博士であります。
友人に送った書簡に記していたように、博士の人生には、常に「過酷な不運」が立ち現れました。しかし、その一つ一つを賢く逞しく乗り越えながら、愛する家族、愛するフィリピン同胞をはじめ、世界の民衆、さらには、未来の世界市民たちの幸福の道を開いていったのであります。
35歳という若さで殉難したリサール博士は、処刑の前夜、最愛の妹に「別れのあいさつ」と題する詩を手渡しました。そこには——「さようなら、愛する祖国、なつかしい太陽の地よ」。そして「君のために、この命を捧げよう、君のしあわせのために、この身を捧げよう」(安井祐一著『ホセ・リサールの生涯』芸林書房)と、万感胸に迫る一節が綴られておりました。
この博士の烈々たる一念を、時を超えて継承しておられるのが、まさに貴リサール協会の先生方に他なりません。
私たち創価学会の創始者である牧口常三郎先生は、リサール博士より10年後に誕生し、博士と相通ずる「民衆の幸福」への大願に徹し抜きました。日本の軍国主義と対峙して獄死を遂げた牧口先生が示されたのも、「賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091ページ)という不撓不屈の希望の力だったのであります。
今、打ち続く自然災害をはじめ、人類全体が幾多の困難に直面する時代だからこそ、リサール博士が体現されていた「いかなる試練も幸福へ転じゆくレジリエンスの希望」を、いやまして広げていこうではありませんか。
一、第二に確認し合いたいのは、「一人の生命から無窮の力を解き放つ人間革命の希望」であります。
わが創価大学の本部棟のロビーでは、レオナルド・ダ・ビンチなどと共に、貴協会が贈ってくださったリサール博士の凜然たる胸像が学生たちを、毎日、温かく見守り、励ましてくれております。
東洋の若きダ・ビンチとも仰がれるリサール博士は、一人の人間が、どれほど大きな可能性を発揮できるかを証明した挑戦と向学の青春だったといってよいでありましょう。
私は、このほどライフワークである小説『人間革命』『新・人間革命』の執筆を完結させました。
主題は「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」であります。
それは、一人一人の前進や向上こそが、社会、国土の発展と繁栄につながると展望し、自ら範を示されたリサール博士の信条とも響き合っております。
フィリピンの民衆の力に深い敬意と信頼を寄せていた大歴史学者トインビー博士は、私との対談で「人類の生存に対する現代の脅威は、人間一人一人の心の中の革命的な変革によってのみ、取り除くことができる」(『21世紀への対話』、『池田大作全集』第3巻所収)と語られていました。
その先覚の変革者こそ、リサール博士です。
高名な法律家であられるイバニェズ会長は、本年6月の会長就任の挨拶で、「偉大な社会の変革というものは、言葉と行動の両方によって成し遂げられるものである」と訴えられました。
リサール博士という希有のモデルに学びながら、まさに「言葉と行動」の両輪で「人間革命」即「社会の変革」を推し進めたいと思うのであります。
一、第三に申し上げたいのは、「あらゆる差異を超えて人類を結び合う大連帯の希望」であります。
私は、無二の親友であるキアンバオ博士をはじめ、貴協会の先生方と、リサール博士を巡って語らいを重ね、世界の青年たちと分かち合ってきました。
なぜ貴国が、リサール博士を「フィリピン第一の民族英雄」と讃えるのか。キアンバオ博士は、それは、フィリピンの民衆が「平和」を愛するからであると明快に結論されました。
まさしくリサール博士こそ、平和を愛する民衆が生んだ平和の大英雄であります。
キアンバオ博士が鋭く指摘されたように、リサール博士の思想の根底には、民衆への深い愛情と「人類は一体である」との崇高な人間主義が漲っております。
ここに、21世紀の青年に厳然と託し伝えていくべき世界市民の真髄があるといってよいでありましょう。
私たちもまた、尊敬する貴協会の諸先生方と共に手を携え、あらゆる差異を超えて人類を結び合う新たな「リサール精神の大連帯」を創り開きゆくことを、ここに固くお誓い申し上げます。
一、結びに、世界市民の希望の都たるフィリピン共和国の永遠無窮の栄光と、貴協会の益々の発展、そして本日、ご臨席を賜りました皆さま方の更なるご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます。
マラミン・サラマッポ!(フィリピノ語で「誠にありがとうございました!」)(大拍手)

2018年10月26日金曜日

2018.10.26 わが友に贈る

人間革命のドラマは
「今」「ここ」から始まる。
使命の職場や地域で
「よかりけり」と仰がれる
信頼と勝利の実証を!

顕仏未来記 P509
『天台云く「雨の猛きを見て竜の大なるを知り華の盛なるを見て池の深きを知る」等云云、妙楽の云く「智人は起を知り蛇は自ら蛇を識る」等云云』

【通解】
天台は法華文句に「雨の降り方の激しさから、その雨を降らしている竜の大きいことを知ることができる。蓮華の咲き方の盛んなのを見て、根を下ろしている池の深さを知ることができる」と説いている。妙楽は法華文句記に「智慧のある人は物事の起こりを知り、蛇は自から蛇を知っている」等と述べている。

〈寸鉄〉 2018年10月26日
「法華経の信心を・とをし給へ」御書。持続の二字が勝利の鍵。今日も前進
清華大学で西方絵画展。美を愛する心に国境なし人間を結ぶ文化の大絵巻
一番偉い人は確信のある人—恩師。題目第一で進む勇者にかなうものなし
後輩を自分以上の人材に—これ創価の伝統。広布の流れを大河にする聖業
乾燥する季節。火の元を点検。絶対、火事を起こすな。百千万億倍の用心で

☆第40回全国人間教育実践報告大会への池田先生のメッセージ 2018年10月19日
◇「負けじ魂」育む教育をどんな困難も乗り越える
愛する鹿児島は歴史回天の大舞台であり、日本の黎明の天地です。初めて訪れた60年前より、訪問を重ねるたびに、強く、深く、温かく実感してきたことがあります。
ここには、若き生命の無限の可能性を育む息吹と情熱と人情が満ちあふれている、と。
この大好きな鹿児島で開催される、第40回の記念すべき全国人間教育実践報告大会、誠におめでとうございます。貴重な教育実践を発表してくださる先生方、また陰で支えてくださっている運営役員の方々も、本当にありがとうございます。さらに、鹿児島リベロアンサンブルの素晴らしい歌声が、私の胸にも響いてまいります。
今年も、鹿児島にツルが渡来する季節を迎えました。シベリアから飛来するツルの数と種類の多さにおいて、出水平野は日本一を誇ります。その中に「ヒマラヤ越え」で知られるアネハヅルもいます。
全長1メートル足らずと小柄なアネハヅルは平らな場所では、高く飛べません。にもかかわらず、数百から千羽がV字に並んで、上昇気流を利用して高さ8000メートルものヒマラヤの峰に次々と挑んでいくのです。
激しい逆風に押し戻されても決して諦めず、何度も何度も挑戦を繰り返しながら、遂には越えてみせるのです。
思えば鹿児島で郷土教育の一環として、先人たちに学ぶために制作された教材の名前は「不屈の心」でありました。
誠に人間教育の一つの眼目は、あらゆる困難を知恵と勇気で乗り越えていく「負けじ魂」を育むことにあると言えましょう。
わが創価教育の主眼も、子どもたち一人一人が「不撓不屈の心」を発揮し、「人間生命の底力」を自ら引き出していけるよう、励まし伸ばしていくことにほかなりません。
実は、「創価教育の父」牧口常三郎先生が校長を務めていた小学校には、鹿児島出身の青年教育者がおりました。牧口先生が深く信頼を寄せ、わが恩師・戸田城聖先生も友人として手を携えた方です。
信義に篤き、この鹿児島の先生は、牧口先生の教えを体して、「生徒と共に学び、生徒と共に進歩していく」という教育者の真の道を、一生涯、貫き通していったのであります。
まさしく教育とは、共に学び、共に成長する「共育」であり、学校も家庭も地域も、子どもたちのため、互いに協力し合って、希望の未来へ進みゆく「協育」でありましょう。
そのモデルと輝く、ここ鹿児島の天地から、人間教育の新時代の黎明を、共々に告げようではありませんか! 子どもたちの笑顔のために! 若人の栄光の飛翔のために!
ご列席の皆さまのご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げ、私のメッセージとします(大拍手)。

2018年10月25日木曜日

2018.10.25 わが友に贈る

夕暮れ時の運転は
早目にライトの点灯を。
「交通事故を起こさない」
「巻き込まれない」との
祈りを根本に油断なく!

三世諸仏総勘文教相廃立 P567
『頭の円かなるは天に象り足の方なるは地に象ると知り身の内の空種なるは即ち是れ虚空なり腹の温かなるは春夏に法とり背の剛きは秋冬に法とり』

【通解】
頭の円いのは天にかたどり、足の四角形なのは地にかたどり、身中が空虚であるのは虚空をあらわしている。腹が温かいことは春と夏に法とり、背の剛いのは秋と冬に法とり

〈寸鉄〉 2018年10月25日
人類の連帯のために会長の行動を模範に—識者。後継の青年よ徹して学べ
御書「人の多きを以て本とすることなかれ」。学会は師子の団体。一人立て
東京・練馬が「勇気の日」20周年。堂々たる友情の拡大。本陣の要は厳たり
青年教学1級の受験者よ最後まで頑張れ。最高の哲理を心肝に。皆も応援
アルミ缶に洗剤投入—化学反応で破裂事故。身近な危険。使用法の確認を

☆世界広布の大道——小説「新・人間革命」に学ぶ 第1巻 名場面編 「開拓者」の章 2018年10月17日
◇肉体が限界を超えても
打ち合わせが終わったのは深夜だった。伸一の肉体の疲れは既に限界を超え、目まいさえ覚えた。
しかし、バッグから便箋を取り出すと、机に向かい、ペンを走らせた。日本の同志への激励の便りであった。手紙は何通にも及んだ。
彼は憔悴の極みにあったが、心には、恩師・戸田城聖に代わってブラジルの大地を踏み、広布の開拓のクワを振るう喜びが脈動していた。その歓喜と闘魂が、広宣流布を呼びかける、熱情の叫びとなってあふれ、ペンは便箋の上を走った。
ある支部長には、こうつづっている。
「今、私の心は、わが身を捨てても、戸田先生の遺志を受け継ぎ、広布の総仕上げをなそうとの思いでいっぱいです。そのために大事なのは人です、大人材です。どうか、大兄も、私とともに、最後まで勇敢に、使命の道を歩まれんことを切望いたします。
そして、なにとぞ、私に代わって支部の全同志を心から愛し、幸福に導きゆかれんことを願うものです」
日本の同志は、この時、伸一が、いかなる状況のなかで手紙を記していたかを、知る由もなかった。しかし、後日、それを知った友は、感涙にむせび、拳を振るわせ、共戦の誓いを新たにするのであった。人間の心を打つものは、誠実なる行動以外にない。
(「開拓者」の章、290〜291ページ)

2018年10月24日水曜日

2018.10.24 わが友に贈る

何があっても動じない
強い心に幸福は薫る!
そのための信心だ。
信行学の基本に徹し
金剛の生命を築こう!

撰時抄 P288
『日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一滞一微塵のごとし、法華経を二人三人十人百千万億人唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ』

【通解】
日蓮が法華経を信じ始めたことは、日本の国にとっては、一つのしずく、一つの小さな塵のようなものであるが、二人・三人・十人・百千万億人と唱え伝えていくならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるであろう。仏になる道は、これよりほかに求めてはならない。

〈寸鉄〉 2018年10月24日
友を思う慈悲から具体的智慧が生まれる—恩師。祈りは行動に移してこそ
社会部が結成45周年。使命の場所で栄光の旗を!「創価の世雄」の誇り高く
第2総東京婦人部の日。幸の太陽ありて地域は輝く!弾む命で連帯を拡大
「仏の恩重きが故に人を・はばからず」御書。報恩とは正義を語り抜くこと
平和は全民衆の願い。SGIは市民の声を人類の議会へ。きょう国連デー

☆「新・人間革命」と私 心に刻む珠玉の言葉 未来部長 赤須清志さん 2018年10月16日
◇次代の宝と「正義の道」を
世界の指導者を見ると、多くは、十代、二十代で、人生の哲学、思想、信念をもち、それを貫いて、三十代、四十代で、偉大な仕事を成し遂げております。
青春時代に、生き方の骨格をつくり、さらに完成させていくところに、確かな人生の道があります。
(第9巻「鳳雛」の章)

◇時代背景
1964年(昭和39年)6月、高等部と中等部の設置が発表された。まず高等部が各地に順次結成。続いて、翌年1月に中等部、同年9月には少年部(後の少年少女部)も誕生した。次代を担う若き力の育成に心血を注ぐ山本伸一。その魂に触れ、鳳雛たちは尊き使命に奮い立っていく。ここから、後継の大河の流れは一段と開かれていった。

「苗を植えなければ、木は育たない。大樹が必要な時になって苗を植えても、手遅れだ。手を打つべき時を逃してはならない。そして、最も心を砕き、力を注がなくてはならないのは、苗を植えた時です。枯れずに、ちゃんと根を張って伸びていけるのか、太陽の光が当たるのか、水や肥料は十分に行き渡っているのか、よく見ていく必要がある」——高等部結成の意義について山本伸一が語った言葉ですが、この「鳳雛」の章には、未来部育成の要諦が随所にちりばめられています。
未来部は、池田先生が第3代会長に就任後、最初に結成された部です。創価学会の将来、そして世界の希望の未来を開くために、次代を担う未来部員の成長に常に心を砕かれ、命を削って励ましを送り続けてくださいました。その師の心は、今も全く変わらないと実感します。
今年8月、47都道府県から男女高等部員の代表800人が創価大学に集い、「全国未来部夏季研修会」が盛大に開催されました。台風の影響で1泊2日に短縮されたものの、先生はメッセージで「夢に挑む勇気のバトン」「恩に報いる誓いのバトン」「平和を創る友情のバトン」を手渡したいと呼び掛けてくださるなど、常に師の心を感じる研修会となりました。
また、2日目に行われた未来部大会では「鳳雛飛翔」という先生が認められた書が披露されました。「鳳雛」は「鳳凰の雛」の意味で、先生が後継の友に"次代の大指導者に育ちゆけ"と期待を込めた呼称です。参加したメンバーは皆、そうした師の心を命に刻み、「先生の期待を思うと、頑張ろうとする勇気が湧きます」「勉強や勤行・唱題に挑戦したり、親孝行をしたり、自分を変えていく努力をしようと思いました」と、口々に決意を語っていました。
本年は、未来部歌「正義の走者」発表から40周年。今こそ、宝の未来部に先生の心を伝え、励ましの光を送りながら、2020年、そして学会創立100周年の2030年に向かって、共に「正義の道」を走り抜いていく決意です。

2018年10月23日火曜日

2018.10.23 わが友に贈る

一緒に「祈り」「動き」
「学ぶ」ことこそ
人材育成の要諦だ。
後輩や新たな同志を
自分以上に輝かせよう!

最蓮房御返事 P1341
『日蓮末法の初の五百年に生を日域に受け如来の記文の如く三類の強敵を蒙り種種の災難に相値つて身命を惜まずして南無妙法蓮華経と唱え候は正師か邪師か能能御思惟之有る可く候』

【通解】
日蓮が末法の初めの五百年に生を日本に受け、如来の予言の通り、三類の強敵による迫害を受け、種々の災難にあって、身命を惜しまずに南無妙法蓮華経と唱えているのは、正師であるか邪師であるか、よくよくお考えいただきたい。

〈寸鉄〉 2018年10月23日
192カ国に広がるSGIの連帯で平和は進むと確信—博士。共生世紀の希望
関東で盛大に全国男子部幹部会。見事なる弘教の金字塔。敢闘精神は脈々
広宣流布をし抜く学会員こそ崇高な仏—戸田先生幹部は戦う同志に最敬礼
魚を食べない人、大動脈疾患等の死亡リスク倍増と。聡明な食生活忘れず
「失敗」に学んだから成功できた—日本の受賞者。不屈の挑戦に創価の魂も

☆「新・人間革命」と私 心に刻む珠玉の言葉 ブラジル婦人部長 メイリ・ヒラノさん 2018年10月13日
◇"広布のパイオニア"の誇り胸に
幹部として大切なことは、自分が花となり、実となろうとするのではなく、後に続く同志のために、ブラジルの土になるのだという決意です。そして、学会とともに、広布とともに生きる人生のすばらしさを、皆に伝え切っていくことです。
〈第1巻「開拓者」の章〉

◇時代背景
1960年(昭和35年)10月に始まった平和旅の舞台はブラジルへ。19日の午前1時過ぎ、サンパウロの空港に到着した山本伸一をブラジルの同志が出迎えた。翌日には座談会へ。過酷な生活を送る日系移住者らの話に耳を傾けた伸一は、信心の重要性を語る。席上、ブラジルに海外初の支部を結成することを発表。嵐のような拍手に包まれた。

「行く、絶対に行く。もし、倒れるなら、倒れてもよいではないか!」——体調を著しく崩す中にあって、周囲の反対を押してアメリカからブラジルに入った山本伸一。「開拓者」の章には、このブラジルを舞台に、渾身の励ましを重ねる模様が描かれています。
当時、ブラジルの会員は100世帯ほど。入会して年月が浅いメンバーばかりでした。過酷な生活環境の中でも、妙法を抱き締めて苦闘する同志に、伸一は大確信で語っています。
「皆さんは、それぞれの事情から、たまたまこのブラジルにやって来たと思っているかもしれない。しかし、そうではありません。地涌の菩薩として、ブラジルの広宣流布のために、この国の人びとを幸せにし、ここに永遠の楽土を築くために生まれてきたんです。いや、日蓮大聖人に召し出された方々なんです」
失意に沈んでいた友の胸に、使命と勇気の炎がともった瞬間でした。
また、この章には"後に続く同志のため"というリーダーが持つべき心構えや、宿命を使命に変える願兼於業の生き方、さらには、"地涌の菩薩の使命に目覚める時に、幸福の人生が開かれる"といった勝利の方程式が示されています。
小説に描かれている通り、池田先生は58年前、ブラジルを初訪問され、不惜身命の決意でブラジル広布の未来を大きく開いてくださいました。
この時、先生が教えてくださった心のままに、ブラジルの同志は"世界広布のパイオニア"の誇りで信頼を広げ、良き市民の連帯を拡大。その中で、先生に150以上の名誉州民・市民証などが贈られていることは、私たちの最高の誉れです。
先生が開かれた広布の大道を、さらに開いていくのは、青年部・未来部にほかなりません。今こそ、私たちリーダーが、「信心に不可能はない」との絶対の確信を「ブラジルの土」となって、後継の友に伝え残していく時だと感じています。
どこまでも師弟の道を歩み、未来の宝を育てながら、広布開拓の新たなドラマをつづりゆくことをお誓いします。

2018年10月22日月曜日

2018.10.22 わが友に贈る

◇今週のことば
月月・日日に妙法を
「唱うる功徳莫大なり」
白馬が駆ける如く
誓願の題目で前進だ。
祈りから価値の創造を!
2018年10月22日

兵衛志殿御書 P1095
『真実の経の御ことはりを代末になりて仏法あながちにみだれば大聖人世に出ずべしと見へて候、喩へば松のしもの後に木の王と見へ菊は草の後に仙草と見へて候、代のおさまれるには賢人見えず代のおさまれるには賢人見えず代の乱れたるにこそ聖人愚人は顕れ候へ』

【通解】
真実の経の理によれば、時代が末法となり、仏法が非常に乱れたときには、大聖人(仏)が必ず世に出現するとあります。たとえば、松は霜が降りてのちも枯れないので木の王といわれ、菊は、ほかの草が枯れたのちにも、なお花を咲かせるので「仙草(せんそう=妙なる草)」といわれるのと同じです。
世の中が平穏なときには、だれが賢人であるか分からない。世の中が乱れているときにこそ、聖人と愚人はあきらかになるのです。

〈寸鉄〉 2018年10月22日
協会から国際賞。平和に尽くす会長は英雄の理念の体現者と。連なる誉れ
福井・凱歌宣言の日。後継誓う若師子は陸続。常勝関西の盤石なる「北の砦」
一つの心が数千もの心に火を放つ—文豪。幹部は一人立て!そこに歴史も
追越車線より走行車線を—あおり運転に巻き込まれぬ知恵。無事故が第一
睡眠不足で糖尿病や鬱病等のリスク高まる—調査唱題根本にリズム正しく

☆「新・人間革命」と私 心に刻む珠玉の言葉 婦人部書記長 沼倉千佳代さん 2018年10月11日
◇すべては広布誓願の祈りから
学会活動は、現代における最高の仏道修行です。仏道修行というのは、己との対決であり、自分の限界を打ち破って、心を強く、大きくし、境涯を開いていくためのものです。
〈第29巻「常楽」の章〉

◇時代背景
1978年(昭和53年)10月、ハーバード大学名誉教授のジョン・K・ガルブレイス博士との会談を終えた山本伸一は帰国後、激務の合間を縫って新婦人部歌「母の曲」など次々と学会歌を制作。宗門事件の嵐が吹き荒れる中、けなげな同志を心からたたえつつ、生涯、広宣流布に生き抜き、常楽我浄の人生を飾ってほしいと励ましを送る。

◇経済苦や家庭の不和、家族の病など宿命に翻弄されるだけの生活ではない。"自分さえよければいい"というような、心の狭い生き方でもない。
一家のため、地域のため、広布のためにとの誓いを立て、同志と共に広宣流布に生き抜く中に、「生老病死」の苦しみの生命を、「常楽我浄」という最高の喜びの生命へと変える人生があることを、池田先生は教えてくださっています。
その先生の指導を真っすぐに実践された婦人部の先輩方がおられたからこそ、今日の学会の大発展があることは言うまでもありません。私自身、そうした先輩方にどれほど信心の基本を教えていただき、また支えていただいたことでしょうか。
「母の曲」の歌詞の1番に「幼子抱きて 汗流し」とありますが、わが子を抱えて奮闘する婦人部を取り巻く状況は、大きく変化しています。核家族化が進み、共働き世帯も増える中、子育てをしながら学会活動に挑戦することは、決して簡単なことではありません。
また、シングルマザーの方や、お子さんがおられないご家庭など、"家族のカタチ"も多様化している現代だからこそ、これまで以上にお一人お一人の置かれた状況の理解に努め、寄り添い、皆で励まし合いながら進んでいくことが大事です。
その上で、どうすれば誰もが悠々たる幸福境涯を築くことができるのか——先生は、「"人生の根本目的は広布にあり"と決めることだ」と、つづられています。
「広宣流布のために、"健康になります。健康にしてください""経済革命します。経済苦を乗り越えさせてください""和楽の家庭を築きます。築かせてください"と祈りに祈り、学会活動していくのである。広布誓願の祈りは、仏、地涌の菩薩の祈りであり、それゆえに諸天を、宇宙の一切を動かしていく」と。
時代は変わっても、この学会精神は変わりません。婦人部「実践の五指針」の第一に「祈りからすべては始まる」とある通り、唱題根本に一家を地域を和楽へリードしながら、生き生きと後継の人材を育んでいきます。

2018年10月21日日曜日

2018.10.21 わが友に贈る

君には君だけの
偉大な使命がある。
焦らず自分らしく
眼前の課題に挑もう。
勇気と行動の人たれ!

さじき女房御返事 P1231
『しかるに女人はをとこぬす人なれば女人ぬす人となるをとこ王なれば女人きさきとなるをとこ善人なれば女人仏になる』

【通解】
それゆえ、女の人はその夫が盗人であれば、妻も盗人となり、夫が王であれば妻は王妃となるのです。夫が正法をたもつ善人であれば、妻も成仏できるのです。

〈寸鉄〉 2018年10月21日
人間の魂に訴える故に学会は発展—博士。真剣な祈り、情熱の対話は通ず
婦人部歌「母の曲」発表40周年。師が綴った女性賛歌。歌声高く、さあ前進
人間の病根は、「傲」の一字に尽きる—中国古典謙虚な心が成長の原動力
良書を貪り読め!広布のために役立つ—戸田先生知勇光る青年を皆が待つ
新聞配達・新聞少年の日。広布の血潮を隅々に届ける「無冠の友」に大感謝

☆世界広布の大道——小説「新・人間革命」に学ぶ 第1巻 基礎資料編
物語の場面 1960年10月2日〜25日
新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」では、『新・人間革命』研さんの参考資料や解説記事を掲載する。今回は第1巻の「基礎資料編」。各章のあらすじ等を確認する。本連載は月4回、原則、水曜日に掲載。1カ月で1巻分を紹介する。「名場面編」は17日付、「御書編」は24日付、「解説編」は31日付の予定。

◇「旭日」の章
第3代会長就任からわずか5カ月後の1960年10月2日、山本伸一は、「君の本当の舞台は世界だよ」との恩師・戸田城聖の言葉を胸に、初の海外歴訪へ出発。その記念すべき第一歩を、ハワイにしるした。
しかし、連絡の手違いから、ホノルルの空港には、通訳と案内をするメンバーの姿はなく、一人の青年があいさつに来ていただけだった。
明くる日、一行は国立太平洋記念墓地とパール・ハーバー(真珠湾)を訪れる。伸一は、「太平洋戦争の開戦の島であり、人種の坩堝ともいうべきハワイこそ、世界に先駆けて、人類の平和の縮図の地としなければならない」と深く決意する。
出席した座談会では、言語や習慣の異なる異国での生活に苦悩する日系人メンバーを温かく励まし、勇気づけていく。また、海外初の「地区」を結成。座談会を終えた後も、宿泊しているホテルで、地区部長となった壮年に渾身の励ましを送り、ハワイ広布への大きな布石を打つ。
ハワイの滞在は、わずか三十数時間であった。だが、メンバー一人一人への激励を重ね、世界広布の第一ページを開いた。

◇「新世界」の章
平和旅の第2の訪問地サンフランシスコは、日本と連合国との講和条約と日米安全保障条約の調印の地である。伸一は、対立する東西両陣営と新安保条約を巡って紛糾した日本の状況に思いをはせる。
サンフランシスコでも地区を結成した伸一は、ネバダ州から来ていた夫妻と語り合い、ネバダにも地区を結成することを発表。アメリカ人の夫を地区部長に任命した。日系人以外の初の地区部長の誕生だった。
また、座談会で伸一は、アメリカ広布を担っていくために、「アメリカの市民権を取得し、良き市民に」「自動車の運転免許を取ること」「英語のマスター」という三つの指針を提案。それは、アメリカの同志の誓いの3指針となっていく。
さらに彼は、ミューア・ウッズ国定公園に向かう道中、ゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)の構造を通して、同行していた新任のリーダーに、異体同心の団結の重要性を訴える。
公園からの帰途、コロンブス像の前で代表のメンバーと記念撮影するとともに、広布の新世界開拓の誓いを固くする。

◇「錦秋」の章
舞台はシアトル、シカゴ、そして、紅葉のカナダ・トロントへ。
シアトルのホテルに、大型のテープレコーダーを抱えた婦人が息を切らせて訪ねてくる。自分の地域のメンバーに伸一の指導を聞かせたいという熱意からの行動だった。伸一は体調を崩しながらも、出会った一人一人に励ましを送る。
シカゴの空港では、学会歌「威風堂々の歌」の合唱の出迎えを受ける。伸一は同行の幹部たちにアメリカ総支部の構想、インド、ヨーロッパ訪問の計画を語る。
リンカーン・パークで遊びの輪に入れてもらえない"黒人"の少年を目にした伸一は、人種差別の現実に心を痛め、万人の尊厳と平等を説く仏法流布の意義をかみ締める。一方、座談会には、さまざまな人種の人たちが和気あいあいと集い合っていた。
続いて、カナダのトロントへ。在住する会員はいないと一行は聞いていたが、空港に到着すると、一人の婦人が待っていた。彼女は、日本で入会していた母から、迎えに行くよう言われていた。誠実で思いやりにあふれる伸一の振る舞いに接し、後に彼女は信心を始める。

◇「慈光」の章
次の訪問地は、アメリカ最大の都市ニューヨーク。一行は国連本部を訪れる。伸一は、独立間もないアフリカ諸国代表の生き生きとした姿に触れ、「二十一世紀は、必ずアフリカの世紀になるよ。その若木の生長を、世界はあらゆる面から支援していくべきだ」と訴える。
彼は、ニューヨークでも、苦悩に沈む友に、「一番、不幸に泣いた人こそ、最も幸福になる権利があります」と烈々たる気迫で指導。また、首都ワシントンでの座談会では、メンバーの質問に答えながら、仏法のヒューマニズムの精神に言及する。
さらに、ニューヨーク・タイムズ社の見学に行く秋月英介に、聖教新聞を「世界一流の新聞に」と語り、恩師・戸田城聖の「日本中、世界中の人に読ませたい」との言葉を伝える。そして、聖教は"人間の機関紙"であり、「『世界の良心』『世界の良識』といわれるような新聞にしなくてはならない」との思いを述べ、未来への展望を披歴する。
一方で、伸一の体調は悪化していく。ブラジル行きの中止を懇請する副理事長の十条潔に、戸田の弟子として断じて行くとの覚悟を語る。

◇「開拓者」の章
ニューヨークからサンパウロへの移動の折、伸一は機内で十条に対し、ブラジルに支部を結成する構想を述べる。最悪な体調にもかかわらず、激しく揺れる機内でブラジル広布に思いを巡らしていた、伸一の世界広布への強き一念に、十条は驚く。
サンパウロの空港に到着したのは、午前1時半過ぎであった。出迎えに来ていた友の半数以上が、日本から移住し、農業に従事していた男性だった。伸一はメンバーの真心に感謝し、ブラジル広布の夜明けを開くことを誓う。
次の日、現地の視察に出かけ、夕刻には勤行会を開催。その後も、ホテルで深夜まで支部結成の打ち合わせを行い、寝る時間も惜しんで日本の同志に激励の手紙を書く。
座談会では、日系移住者の過酷な生活状況が語られる。伸一は、広布誓願の祈り、「努力」と「工夫」の大切さを強調。支部結成が発表されると、友の歓喜と決意は最高潮を迎える。
その後、一行はロサンゼルスに入り、ここでも支部を結成。彼は、24日間の平和旅で、3カ国9都市を巡り、2支部17地区を結成。10月25日夜、帰国する。

参考資料=『データで学ぶ「新・人間革命」Vol.1』(潮出版社)

2018年10月20日土曜日

2018.10.20 わが友に贈る

先入観を捨てよう!
人を立場・肩書・信条で
決め付けてはならない。
ありのままの姿を見つめ
心を結ぶための仏法だ。

唱法華題目抄 P1
『かりそめにも法華経を信じて聊も謗を生ぜざらん人は余の悪にひかれて悪道に堕つべしとはおぼえず、但し悪知識と申してわづかに権教を知れる人智者の由をして法華経を我等が機に叶い難き由を和げ申さんを誠と思いて法華経を随喜せし心を打ち捨て余教へうつりはてて一生さて法華経へ帰り入らざらん人は悪道に堕つべき事も有りなん』

【通解】
法華経を信じていささかも謗法を起こさない人は、謗法以外の悪があったとしても、その悪が原因となって悪道に堕ちるとは思われない。
ただし、悪知識といって、すこしばかり権教を知っている人が、智者らしく見せて、
法華経が末法われわれの機根にあわないという主張を和らげてのべているのを真実であると思い、今までに法華経を随喜していた心を捨て、
法華経以外の教えに移ってしまい、一生そのまま法華経に帰ってこない人は、悪道に堕ちることもあるだろう。

〈寸鉄〉 2018年10月20日
青年の特長は情熱、思索。それがあれば年を取らぬ—恩師。生涯、求道の心で
広島の日。我らこそ平和建設の主役なり!勇気の対話で不戦の潮流を更に
仏法は「本因妙」。さあ、ここから!苦境の時こそ前へ前へと進む人が勝者
リサイクルの日。環境守る意識改革の契機に。持続可能な未来を皆の手で
「女性の活躍」を推進する企業は半数。女性が輝く社会実現へ公明が旗振れ

☆創価栄光の集いへの池田先生のメッセージ 2018年10月10日
◇地球社会に平和の連帯を
創価大学の第48回「創大祭」、創価女子短期大学の第34回「白鳥祭」を記念する「創価栄光の集い」が6日、創大池田記念講堂で開催された。ここでは、池田先生が寄せたメッセージを紹介する。

一、わが創大生、わが短大生、わが留学生の「英知と情熱と友情のステージ」、誠におめでとう! 陰の労苦をいとわず、無事故の運営を支えてくれている役員の皆さん方も、本当にありがとう!
一、本日(6日)は、中日友好協会の許金平副会長ご夫妻をはじめ海外からの先生方、また、日本の各界を代表されるご来賓の先生方、さらに常日頃から大学を守り支えてくださっている方々に、ご多忙のところ、ご臨席をいただきました。創立者として、私からも心より御礼を申し上げます。
今日は、誉れの"創大卒業生"でもある許金平副会長とご一緒に、若き創価の学友たちの輪に飛び込む思いで、三つのエールを送りたい。
第一に「真の友情こそ、平和の連帯の要なり」です。
許副会長をはじめ中国からの第1期の留学生の方々は、私にとって、まさしく周恩来総理よりお預かりした友好の使者の存在です。幾重にも思い出は尽きません。
許副会長は、こう語られたことがあります。
「私が青春時代に過ごした創価大学での経験から、『相互理解』と『信頼』という基礎の上に真の友情が芽生えると確信します」
何とうれしい洞察でしょうか。国籍も、民族も、文明も超えて、若人が闊達に友情を結び合う広場こそ、平和のフォートレスたる我ら創価のキャンパスだからであります。
私は、現代中国を代表する文豪で文化相を務められた王蒙先生と対談集を発刊しました。
そこで語り合った宋の大詩人・蘇東坡の一節があります。
「至るところ、郷里となし、賢に事へて其仁を友とす」。すなわち、「どんな處にでも落ち付いて、おのが郷里となし、賢人を相手にして、その仁を友としやうと思つて居る」(久保天隨訳註『蘇東坡全詩集第6巻』日本図書センター)という言葉です。
こうした息吹こそ、「永遠に開かん 平和の道を」と謳い上げる我ら創価の世界市民の心であると思うが、みんな、どうだろうか。(大拍手)
創大は今、スーパーグローバル大学として、世界五大州の60カ国・地域に及ぶ200を超える大学と交流協定を結び、世界からの英才たちを迎えています。皆さんは、世界に開かれた真の友情を育てながら、地球社会に輝き光る「平和の連帯」を、一段と築き広げていってください。

◇学びは青年の特権
一、第二に「青春時代の学びこそ未来をつくる力なり」と申し上げたい。
私たちが敬愛してやまない、中国の周恩来総理が若き日に書き留められた言葉があります。
「人の一生で最大の勉強時間は青年期にあり、ここで基礎を固めれば、将来は社会に役立つ人間となる」、そして「勉強を持続して怠けなければ、我々の中から才徳兼備の人材が生まれる」(曹応旺著『周恩来の述懐』中国出版トーハン株式会社)と。
ここに大中国の発展をけん引した一つの原動力を、私は見る思いがします。
周総理が"戦友"と呼ばれた、夫人の�穎超先生も「青年の学習は、広く多方面に亘るべきで、周囲の友人、同志からも、学ぶべきです」(高橋強、水上弘子、周恩来 �穎超研究会編著『人民の母——�穎超』白帝社)と訴えました。
本日、皆さんを温かく見守ってくださっている各界のトップの先生方も、尊き学びの青春を送り、深き信頼を築きながら、新時代を勇敢に勝ち開いてこられた指導者であります。
学ぶことは青年の特権です。学んだ分だけ、未来を創造できる。創造性あふれる創大生、短大生の活躍を、私は何よりうれしく見つめています。
先般も、経済学検定試験の大学対抗戦で、創大が12度目の日本一を勝ち取ってくれました。その強さの秘訣は「互いに学び合い、教え合う気風」であると頼もしく聞きました。
どうか、この創価の学びのチームワークで新たな価値の創造に、いやまして挑んでいってください。

◇誓いの青春道を
一、第三に「人間革命の世紀を照らす誓いの勝利者たれ」と申し上げたい。
今日は、インドの名門・デリー大学より、レニッシュ・アブラハム博士をお迎えしました。また、同大学の教員で、創大卒業生である寺本羽衣さんも同席してくれています。よくぞ、母校に凱旋してくれました。(大拍手)
私は、ライフワークである小説『新・人間革命』でも「創価大学」をはじめ「創価教育」を、わが人生のかけがえのない誇りとして書きつづってきました。全30巻の最終章は、皆さんへの万感の期待を込めて「誓願」の章としました。
非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーは「誓いをたてる」ことは「強さの証拠」と強調されました。そして「誓願」とは「思いにおいても、言葉においても、また行為においても、その成就を目指して、不断の誠実な努力をする」(森本達雄訳『ガンディー 獄中からの手紙』岩波文庫)ことであると示されております。
偉大な誓願に生きゆく若き生命は、まさに偉大な力を発揮できるのであります。さあ、本日からまた一人一人が、「誓いの青春 誉れあり!」と胸を張り、人間革命の世紀を赫々と照らしていこうではありませんか!
これからも、私は、無上の宝であり、無限の希望である皆さんの健康と無事故、成長と勝利を祈り、見守っていきます。
わが創大生、わが短大生、わが留学生に、今日も、そして明日も、栄光あれ! 幸福あれ! 凱歌あれ!(大拍手)

2018年10月19日金曜日

2018.10.19 わが友に贈る

一番 苦労した人が
一番 幸福になる信心だ。
仏法は"希望の哲学"。
頭を上げて前を向こう!
朗らかに栄光の峰へ!

千日尼御返事 P1319
『故阿仏房の聖霊は今いづくにかをはすらんと人は疑うとも法華経の明鏡をもつて其の影をうかべて候へば霊鷲山の山の中に多宝仏の宝塔の内に東むきにをはすと日蓮は見まいらせて候』

【通解】
亡くなられた阿仏房の聖霊は、今、どこにおられるであろうかと人は疑っても、法華経の明鏡をもって、その影を浮かべてみるならば、霊鷲山の山の中、多宝仏の宝塔の内に、東向きに座っておられると、日蓮は見ております。

〈寸鉄〉 2018年10月19日
社会変革には女性の役割が決定的に重要—博士。平和の楽土を築く主役と
本当の決意を込めた題目をあげよ—恩師。勝つと決めた祈りが最強の利剣
「たすくる者強ければたうれず」御書。学会と共に生涯不退の強盛な信心を
夏の疲れが出る季節、「隠れ脱水」による熱中症に注意。水分補給絶やさず
風疹患者増。30〜50代の男性多く。予防接種の検討を。大規模な流行防げ

☆御書と歩む� 第38回 不退の信心を貫け
『此の経をききうくる人は多し、まことに聞き受くる如くに大難来れども憶持不忘の人は希なるなり、受くるは・やすく持つはかたし・さる間・成仏は持つにあり』(四条金吾殿御返事、1136ページ)

◇通解
この法華経を聞き受ける人は多い。しかし、実際に聞き受けた通りに大難が来た時に、此経難持の教えを常に心にとどめて忘れない人(憶持不忘の人)はまれである。「受ける」ことは易しく、「持つ」ことは難しい。ゆえに、成仏は持ち続けることにある。

◇同志への指針
打ち続く苦難に思わず弱音をもらした四条金吾への激励の御聖訓である。「此の経は持ち難し」——信仰を貫く勇者が忘れてはならぬ覚悟だ。
この師匠の仰せのままに奮い立ち、負けじ魂の勝利の実証を示していった。これが金吾の「人間革命」である。
信心は、何があろうと持ち通す挑戦だ。良き同志と励まし合い、不退の勇気で、一生成仏の境涯を開きゆくのだ。

☆御書と歩む� 第39回 広布と社会の勝利者に
『まことの・みちは世間の事法にて候、金光明経には「若し深く世法を識らば即ち是れ仏法なり」ととかれ』(白米一俵御書、1597ページ)

◇通解
(成仏への)まことの道は、世間の事法にある。金光明経には「もし深く世法を知るならば、世法はすなわち仏法である」と説かれる。

◇同志への指針
「信心即生活」「仏法即社会」——大聖人が開かれた「人間のための宗教」の大道である。激動の時代に、この正しき軌道を歩む模範こそ「創価の世雄」たる社会本部の友だ。
我らには法華経の兵法がある。朗々たる唱題で、生命力と智慧を涌現させ、大誠実の「人の振舞」で日々を勝ち開くのだ。明るく粘り強く、職場の第一人者たれ! 爽快なる広布と社会の勝利者たれ!

2018年10月18日木曜日

2018.10.18 わが友に贈る

"鏡に礼拝すれば
映る姿に礼拝される"
相手を敬う対話は
わが仏性を薫発する。
自他共の幸福の大道を!

呵責謗法滅罪抄 P1132
『何なる世の乱れにも各各をば法華経十羅刹助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり』

【通解】
いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。

〈寸鉄〉 2018年10月18日
「11・18」まで1カ月。皆の勝利が創価の勝利!一日一日、挑戦の日記を
民音創立55周年。文化の力で世界を結ぶ大闘争。推進委員の尽力に感謝!
京都の日。憧れの天地にそびえる常勝の人材城。広布拡大へ威風も堂々と
あおり運転の摘発が1年で倍増。悪質な危険行為に周囲は迷惑。対策更に
親の前向きな生き方は子に良い影響と。親は子の鑑。共々に成長する心で

☆世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から 原田稔会長
2019年のテーマ「創立90周年へ 創価勝利の年」
新たな人間革命の大行進

一、「世界広布新時代第38回本部幹部会」ならびに「中国総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
本日は、6カ国・地域から88人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
一、本年は、日中平和友好条約締結40周年、池田先生の国交正常化提言50周年。それらを記念する訪中団を大成功で終えることができました。誠にありがとうございました(拍手)。
このたびの訪中では、王岐山国家副主席と会見。招へい元の中国人民対外友好協会と中日友好協会から、池田先生に「中日友好貢献賞」が贈られ、さらに、唐家せん中日友好協会会長とも旧交を温めることができました。
中国共産党の最高指導部である中央政治局常務委員を昨年まで務めた、習近平国家主席の盟友である王副主席は語っておりました。
「実践こそ真理を検証する唯一の基準です」「実践の真価は、時間や歴史の試練を経なければ分からない。その意味で、池田名誉会長の国交正常化提言は50年という歴史を経て、その重要性が証明されました。まさに遠見であると思います」と。
このたびの訪中は、両国関係を発展させていく上で重要な役割を果たすとともに、日中友好の金の橋を、さらに強固なものとしていく決意、なかんずく、池田先生の「実践」こそ受け継いでいかねばならないとの決意を新たにする、大変に有意義なものであったことを、ご報告申し上げます。
一、さて、小説『新・人間革命』が完結を迎え、池田門下の力で新たな歴史を開く今この時、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を勝ち越えた後の次なる目標は、2020年11月18日の「学会創立90周年」であります。
そして明年は、その創立90周年を前にして、広布の山を連続して登攀せねばならない年であり、まさに創立90周年への"勝因"を築く年であると位置付けられます。
そこで明年は、テーマを「創立90周年へ 創価勝利の年」と掲げ、創立90周年に向け、断じて連続勝利の歴史を開いていきたい(拍手)。
池田先生は、『新・人間革命』完結後の初めての随筆でつづってくださいました。
「さあ、人類が待望してやまぬ『世界広布』即『世界平和』へ、新たな決意で、新たな出発だ。我は進む。君も進め。我は戦う。君も戦え。我は勝つ。君も勝て。
我らは、共々に『人間革命』の大光を放ちながら、新鮮なる創価の師弟の大叙事詩を綴りゆくのだ! 君と我との誓願の旅を、永遠に!」と。
先生の願いは、どこまでも「一人の会員の幸福」であります。ゆえに「創価の勝利」といっても、所詮、それは一人一人にとっての「わたしの勝利」なくしては、あり得ません。一人一人が、師弟誓願の正義の旗を高く掲げ、広布拡大と立正安国の言論戦に挑む中で、大きく境涯を開き、福徳を積み、勝利の人生を勝ち開いていきたい。
「創価勝利の年」は、すなわち「師弟勝利の年」であると決め、一切の戦いに断じて勝利していこうではありませんか(拍手)。

◇友と直接会い 心を通わせる
一、どうすれば、一人でも多くの方が立ち上がり、どうすれば、皆が本領を発揮できるか。私が、池田先生から教えていただいたのは「如実知見」、すなわち現実をありのままに見ていく仏法者の姿勢であります。
先生が中国を初訪問される際、派遣者の一員に加えていただいた私は、日中関係の当事者から話を伺ったり、訪中経験のある人の記録を読みあさったりして準備に当たりました。"まず勉強する雰囲気をつくらねば"と思い、難しそうな本をたくさん買い集めて、準備室に山のように積み重ねたりもしたほど、ともかく歴史的な初訪中を大成功にと、一心不乱に取り組みました。
そのさなか、思いかけず池田先生が準備室を訪れてくださいました。私は内心、メンバーを激励していただけるものと思っていましたが、これが全く浅はかな考えでした。先生は、語気鋭く言われました。
「何をやっているのかと思えば案の定だ。そのような資料ばかり集めても、真実の中国が分かるわけではない。かえって先入観に左右されて、真実の姿を把握できない。大事なことは、仏法者として如実知見していくことである。だから先入観にとらわれないためにも、今、集めた資料は全部、机から、どけなさい」。こう言われ、机上の本などを、バサッと床に下ろされたのです。
私は目の覚める思いでした。初訪中と肩肘張って取り組み、いかに見かけを整えても、実は集めた資料に振り回されている私たちの本質を、先生は鋭く見抜き、ご指導くださったのであります。
これを人材育成に当てはめれば、会合や打ち合わせばかりでは、会員一人一人の真実の姿、真実の心は分かりません。
池田先生が指導されたように「如実知見」——リーダーが一軒一軒、足を運び、一人一人と直接会い、心を通わせていく中にこそ、「一人一人の勝利」があり「創価の勝利」があるのです。
日中平和友好条約が調印された直後、1978年(昭和53年)9月の第4次訪中で、池田先生が中国の関係者と歌うことを提案され、共に歌われたのが中国方面歌「地涌の讃歌」でありました。
さあ、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」から「創立90周年へ 創価勝利の年」に向け、「地涌の讃歌」が轟き渡る人間革命の大行進を開始しようではありませんか(拍手)。

2018年10月17日水曜日

2018.10.17 わが友に贈る

「いかなる時も・
つねは・たいせず」
持続に勝る「力」なし。
不撓不屈の姿にこそ
信仰の実証は輝く!

西山殿御返事 P1474
『夫れ雪至つて白ければそむるにそめられず漆至つてくろければしろくなる事なし、此れよりうつりやすきは人の心なり、善悪にそめられ候、真言禅念仏宗等の邪悪の者にそめられぬれば必ず地獄にをつ、法華経にそめられ奉れば必ず仏になる』

【通解】
雪は、極めて白いものであるから、染めようにも染めることができません。漆は、極めて黒いものであるから、白くなることはありません。 雪や漆と違って移り変わりやすいものは、人間の心です。善にも悪にも染められるのです。真言宗、禅宗・念仏宗等の邪悪の者に染められてしまうならば、必ず地獄に堕ちます。法華経に染められるならば、必ず仏になることができます。

〈寸鉄〉 2018年10月17日
SGIは文化交流を通し相互理解広げる—識者。心を結ぶ!これ平和の道
板橋の日。大東京に光る人材の錦州城。足取り軽く友情対話の黄金の橋を
学会の青年を軟弱にしたくない—恩師。全ての勝利は自分に勝つことから
トキの放鳥10年。大空を彩る新時代の日中友好の象徴に。永遠に舞いゆけ
「野外でもゲーム機」5割—子供の遊び方調査。親子で利用の規則決め賢く

☆「新・人間革命」と私 心に刻む珠玉の言葉 SGI理事長 大場好孝さん 2018年10月4日
◇「新時代の山本伸一」の心で
皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします。
〈第21巻「SGI」の章〉

◇時代背景
1975年(昭和50年)1月26日、世界51カ国・地域の同志の代表158人がグアムに集い、第1回「世界平和会議」を開催。SGI(創価学会インタナショナル)が結成され、全参加者の総意で山本伸一がSGI会長に就いた。また恒久平和の創出を誓う「平和宣言」を採択。会場には伸一が励まし、育んできた各国のリーダーが集っていた。

世界の平和を実現するためには、国や地域を超え、世界が連帯しなければならない。この決意のもと、SGIは太平洋戦争の戦禍に苦しんだグアムの地で誕生しました。
席上、山本伸一は"自らも平和の種を蒔く"との決意とともに語りました。「私は、ある時は同志の諸君の先頭にも立ち、ある時は側面から、ある時は陰で見守りながら、全精魂を込めて応援していくでありましょう」
この言葉のままに、今も友の幸福を祈り、激励し続けてくださる池田先生。そのお心は変わらないと感じます。さらに先生は、SGIが誕生した「1・26」に毎年、平和提言を発表。世界を結ぶSGIの使命を常に示し続けてくださいました。SGIの連帯は結成当時の51から192カ国・地域へと発展しましたが、これは、先生が陣頭指揮を執ってくださったからにほかなりません。
現在は、アフリカで教学試験が行われるなど、日蓮仏法を世界中の人々が学ぶ時代になりましたが、「SGI」の章にはいくら時代が変わろうとも、私たちSGIが永遠に心に刻むべき指標が示されていると思います。
それは団結です。私自身も海外の訪問団として出発する際、先生から、「SGIは一に団結、二に団結、三に団結でいくんだよ」と教えていただいたことがありますが、章の中では、"広布は、師弟という縦糸と同志の連帯という横糸が組み合わさって進む"ことが、さまざまな視点からつづられています。
SGI結成の舞台となったグアムの建物の前には今、記念碑が設置され、そこには「平和ほど、尊きものはない。平和ほど、幸福なものはない。平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」との小説『新・人間革命』の冒頭の一節が刻まれています。
SGIの源流の地で結ばれた『新・人間革命』との縁——それを象徴するように今、世界の友は小説を学びながら、"新時代の山本伸一は私!"との心意気で広布を進めています。これからも世界の友と深く学び合い、固きスクラムで平和の世紀を築いてまいります。

☆「新・人間革命」と私 心に刻む珠玉の言葉 男子部長 志賀昭靖さん 2018年10月6日
◇師子となって広布を担い立つ!
私の行くところは、事態、状況は、いつも最悪だった。そのなかで、勝って、戸田先生にお応えしてきた。
それが弟子の道だ。ポーズだけの、遊び半分やふざけ半分の青年など、学会には必要ない。君も立て! 断じて立つんだ。見ているぞ!
〈第8巻「宝剣」の章〉

◇時代背景
1963年(昭和38年)の夏、山本伸一は広布の未来を決する青年の育成に全力を注いでいく。7月6日には、静岡・伊豆で行われた男子の人材グループ「水滸会」の野外研修に出席。指導会では、恩師・戸田城聖先生の広宣流布の構想を現実のものとしてきた自身の青春時代を振り返りながら、渾身の励ましを送っていった。

万代に崩れぬ広布の大河を築くには、青年をどこまでも大切にし、励ましを送り、育てていく以外にない。「宝剣」の章には、その烈々たる信念がつづられています。
「伸一は、青年の育成に命をかけていた。人間の命には限りがある。一代限りでは大業は成就しない。ゆえに、人を育て、残すことのみが、広宣流布を成し遂げる唯一の道であるからだ」と。
この言葉のままに、池田先生はこれまで、世界中の青年たちに慈愛を注がれ、「世界広布」という未聞の大道を切り開いてこられました。
また、この章には、青年たちが広宣流布の全責任を担い立つ人材へと成長していくために不可欠な、いくつもの指標が示されています。
例えば、担当する組織で拡大が進まずに悩む青年の質問に対しては、蒲田支部の支部幹事として弘教の金字塔を打ち立てた自身の体験を通しながら、広布に「一人立つ」姿勢を強調されました。
さらに研修の中では、どんな苦難に遭遇しても信心を貫く「不退転」の姿勢や、信心とは常に自身の弱い心を打ち破っていく「仏と魔の闘争」であることなどを教えてくださっています。
偉大な師に連なり、師の指導通りに戦う。これが永遠に変わらぬ男子部の魂であり、広布と人生の勝利を開く直道です。
先月、男子部は「全国県区圏男子部長研修会」を行い、北海道や九州の離島をはじめ、全国のリーダー2000人が一堂に会しました。
研修会では、それぞれの地域を担うリーダーが語らい、互いに触発し合いながら、さらなる広布伸展に「一人立つ」決意を深め、「不退転」の信心を約し合いました。
列島各地で拡大を誓う大学校生の連帯は、昨年の倍となりました。先生の心をわが心として戦うリーダーが、こうした若き人材たちと共に進む中で、広布はさらに加速していくと確信します。
まずは広宣流布大誓堂完成5周年の11月へ、弘教・人材拡大の金字塔を打ち立ててまいります。そして今こそ、常に広布の先頭を走る師子の陣列を築く決意です。

2018年10月16日火曜日

2018.10.16 わが友に贈る

立てた目標は明確か。
断じて達成するとの
一念は定まっているか。
自らに問い掛けよう!
誓いは果たしてこそ!

法蓮抄 P1054
『例せば老人の一二の白毛をば抜けども老耄の時は皆白毛なれば何を分けて抜き捨つべき只一度に剃捨る如くなり』

【通解】
今はこの国に逆罪の者が充満しているがゆえに、日本国の大地が一時に裂けて無間地獄陥らない以外は一人や二人のいる所が裂けて陥るようなことはない。例えば老人の一本や二本の白髪は抜いても、非常に年とった時は皆白髪なので何を分けて抜きすてることができよう。ただ一度に剃り捨てる以外にないようなものである。

〈寸鉄〉 2018年10月16日
祈って喋れば仏性の大歓喜が湧いてくる—恩師。さあ大生命力で語り捲れ
「我等現には此の大難に値うとも後生は仏」御書。信心の剣で変毒為薬必ず
新たな挑戦こそ脳の最高の滋養—医師。昨日より今日!若々しい心で前進
世界食料デー。廃棄が年13億トン。食は命。もったいないの心を日本から発信
中国、対日「好印象」が過去最高。一衣帯水の国。民間交流の潮流をさらに

☆小説「新・人間革命」研さんに当たって 2018年10月3日
池田博正主任副会長
「山本伸一」の精神を胸に

池田大作先生の小説『新・人間革命』の連載が9月8日、完結を迎えた。現在、各地では『新・人間革命』の研さん運動が活発に行われている。新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」では、各巻を学ぶ上で、参考となる解説や資料を掲載していく。今回は「小説『新・人間革命』研さんに当たって」と題し、池田主任副会長へのインタビューを紹介する。(インタビューの内容は、創価新報の2017年2月1日付と3月1日付で掲載された記事に加筆し、再構成したものです)

池田先生が『新・人間革命』の執筆を開始されたのは65歳の時です。一般的には、"定年"という人生の一区切りの年齢でもあります。その時点で、先生は全30巻での完結という壮大な目標を目指し、新たな挑戦を宣言されました。
『新・人間革命』の「はじめに」には、小説の執筆は「限りある命の時間との、壮絶な闘争となる」と記されています。連載を待ってくれている読者、後継の弟子たちに、何を伝え残していくか。そこに、先生の人生を懸けた戦いがあるのだと感じてなりませんでした。
1993年(平成5年)8月6日の執筆開始から25年。『新・人間革命』の連載が、9月8日に完結を迎えました。振り返れば、『人間革命』の執筆が開始されたのは、1964年(昭和39年)12月2日です。
『新・人間革命』第10巻「言論城」の章には、「移動の車中などで、小説の資料となる文献を読み、構想を練り、早朝や深夜に、原稿用紙に向かう日が続いた」とつづられています。
54年にわたる『人間革命』『新・人間革命』の執筆は、海外訪問などの激務の中でも続けられた、寸暇を惜しんでの「闘争」でした。その激闘に、感謝してもしきれません。

「新」の一字の意義
池田先生が『新・人間革命』の執筆を開始されたのは、軽井沢の長野研修道場です。かつて私が研修道場を訪れた折、先生が記された「全三十冊の予定なり」との直筆原稿が展示されていました。
戸田先生は逝去の8カ月前、軽井沢の地で池田先生に語りました。「牧口先生のことは書けても、自分のことを一から十まで書き表すことなど、恥ずかしさが先に立って、できないということだよ」と。この時、池田先生は、恩師の真実を残すために、"続編"の執筆を固く決意されています。
池田先生の『人間革命』は戸田先生の出獄の場面から始まり、戸田先生が逝去された後、山本伸一が創価学会の会長に就任する場面で終わります。
一方、『新・人間革命』の冒頭は、伸一の会長就任から5カ月後、海外初訪問のシーンから始まっています。
これは、『新・人間革命』が、単に歴史的事実を追うものでなく、「世界広布」を主題としているからではないでしょうか。戸田先生から託された広宣流布の壮大な構想を、弟子がいかに実現していくか。いかに新たな時代に、人間革命の哲学と実践を展開していくか。そこに「新」という一字の意義があると言えるでしょう。
『人間革命』『新・人間革命』には、「一人の偉大な人間革命」が、多くの人々の地涌の生命を呼び覚ますという、人間に対する限りない信頼と尊敬の思想が底流にあります。
『新・人間革命』では、宿命転換を通して人間革命を実現している体験が数多く登場します。この人間革命のドラマの急所が、「誓願」と「願兼於業」の法理です。
「願兼於業」について、池田先生は「仏法における宿命転換論の結論です。端的に言えば、『宿命を使命に変える』生き方です。人生に起きたことには必ず意味がある。また、意味を見いだし、見つけていく。それが仏法者の生き方です」と述べられています。
今、自分が苦難を受けているのは、人を救う「菩薩の誓願」である——そうした学会員の力強い生き方が描かれているのが、『新・人間革命』です。

思いと行動の追体験
池田先生は『新・人間革命』の「はじめに」で、「私の足跡を記せる人はいても、私の心までは描けない。私でなければわからない真実の学会の歴史がある」と書かれています。小説は、人の心を描くには、一番適した形であると思います。
小説だからこそ、読者は、主人公の人生を追体験することができます。「山本伸一」は、あくまで仮名です。もちろん池田先生の生涯そのものですが、弟子の戦いが凝縮されたモデルとも言えます。
つまり、「山本伸一」の人生、心の奥底を追体験し、先生の思いに自分の思いを重ね合わせながら、共戦の道を歩むことができる。誰もが「山本伸一」として生きる可能性を持っているのです。
大発展するインド創価学会のメンバーの合言葉は、「アイ アム シンイチ・ヤマモト(私は山本伸一だ)」です。先生の『新・人間革命』を読み、インド広布に一人立った伸一の思いと行動を追体験しながら、"今こそ、自分が山本伸一の精神で戦おう"と立ち上がっています。
2010年(平成22年)以降、先生が直接、会合に出席されないようになったことで、『新・人間革命』の意義は一層、大きくなりました。先生は小説で、創価学会の精神の正史と、自身の心境をつづられながら、力強いメッセージを発信されてきたのです。
時代が進めば、小説で描かれている当時を知る人は減っていきます。もちろん、その証言は貴重ですが、『新・人間革命』によって、折々の広布史や学会精神が世代から世代へと、"先生の思いと共に"永続的に伝わっていく。ここが、より重要な点です。
言い換えれば、『新・人間革命』は、後世の学会員の依処となる"文証"とも言えるでしょう。だからこそ、私たちが今、しっかりと学んでいくことが大切です。それが、「学会の永遠性」の確立につながっていくのだと確信します。

連載の時期を確認
『新・人間革命』全30巻を、いきなり通して読むのは大変でしょう。その努力をしていくことは大切ですが、まずは、どの巻でも、どの場面でもいいので、自分が身近に感じるシーンや、現在、住んでいる地域・故郷などが描かれている部分を深く読み込んでいくことです。
例えば海外への足跡は、誰も知らないその国の"広布の第一歩"が記されています。日本国内でも、草創期の友の奮闘を通して、先生にしか書くことができない"原点"がとどめられています。その史実を学びながら、前後の背景を読み進めていくとよいでしょう。
また、連載された時期を確認することも大事です。なぜなら、先生は"執筆時"の真情をも記されているからです。
2011年9月1日から連載された「福光」の章は、同年3月11日の東日本大震災で被災した東北を中心に描かれています。先生は苦難に向き合う友へ光を当て、全精魂を込めて励ましを送り続けられました。その一文一文が、どれほど希望となったことでしょうか。
先月の11日から3日間にわたって掲載された「小説『新・人間革命』完結 記念特集」には、全30巻の「主な内容」が載っています。こうした記事を参考に、『新・人間革命』を開くのもいいでしょう。

わが誓願を果たそう
『新・人間革命』第1巻の「あとがき」に、こうつづられています。
「師の偉大な『構想』も、弟子が『実現』していかなければ、すべては幻となってしまう。師の示した『原理』は『応用』『展開』されてこそ価値をもつ」
これからの時代は、『新・人間革命』を、弟子の立場でどう深め、実践していくかが鍵となります。いかに自分たちの血肉とし、後世に正しく伝えていくか。その意味で青年部の皆さんは、使命ある"新・人間革命世代"と言えるでしょう。
8月22日付の「随筆 永遠なれ創価の大城」〈「誓願」の共戦譜〉で、先生は次のように述べられています。
「広宣流布という民衆勝利の大叙事詩たる『人間革命』『新・人間革命』は、わが全宝友と分かち合う黄金の日記文書なり、との思いで、私は綴ってきた。ゆえにそれは、連載の完結をもって終わるものでは決してない」
未来永遠に広布の「誓願」を貫き、自他共の生命を栄え光らせていく。師が託したこの思いに応えていく「使命」が、私たちにはあります。
一人一人が日々、『新・人間革命』の研さんを重ねながら、わが広布の「誓願」を果たし抜いていきましょう。

最終章を脱稿した長野研修道場で
1993年8月6日、池田先生が長野研修道場で執筆を開始した小説『新・人間革命』。起稿25周年の今年8月6日、同じ長野研修道場で、先生は最後の章を脱稿した。
広島原爆忌のこの日、先生は平和への祈りを捧げ、香峯子夫人と共に、研修の役員と出会いを刻んだ。
師は見守り続けている。
弟子の成長を——。
弟子の勝利を——。
「随筆 永遠なれ創価の大城」〈「人間革命」の大光〉に、先生は記した。
「我らは、共々に『人間革命』の大光を放ちながら、新鮮なる創価の師弟の大叙事詩を綴りゆくのだ!」
さあ、きょうも新たな出発だ。師弟の誓願を貫き、"わが黄金の日記文書"を朗らかにつづろう。

新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」
新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は月4回、原則、水曜日付に掲載し、1カ月で1巻分を紹介していきます。それぞれの週の内容については、別表を参照。
※今月は第1回が10日付、第2回が17日付、第3回が24日付、第4回が31日付の予定です。

2018年10月15日月曜日

2018.10.15 わが友に贈る

◇今週のことば
黄金の秋の座談会だ。
皆の祈りと創意工夫で
活力みなぎる集いに!
会場のご家族に感謝し
幸の種まく語らいを!
2018年10月15日

法華証明抄 P1586
『いかなる過去の宿習にてかかる身とは生るらむと悦びまいらせ候上の経文は過去に十万億の仏にあいまいらせて供養をなしまいらせて候いける者が法華経計りをば用いまいらせず候いけれども仏くやうの功徳莫大なりければ謗法の罪に依りて貧賎の身とは生れて候へども又此の経を信ずる人となれりと見へて候』

【通解】
どのような過去の宿習によって、このような末代悪世に法華経を信じる身として生まれることができたのかと喜んでおります。先にふれた法華経の経文にはこう説かれています。
「過去に十万億の仏にお会いし供養した者が、法華経だけを用いたわけではないが、仏への供養の功徳が莫大だったので、謗法の罪によって貧しく賤しい身には生まれたけれども、またこの法華経を信ずる人になることができたのである」と。

〈寸鉄〉 2018年10月15日
「善友に親近せよ」御書。良き出会いの中で人間は成長。勇んで学会活動へ
常勝の電源地・兵庫の日。不屈の闘魂は後継の胸に赤々。新たな拡大の劇を
問題があるから力が付くのだ—恩師。宿命を使命にする仏法。猛然と祈れ
目を見て話せぬ若者増加—SNS多用が弊害と。現実の絆結ぶ青年部は光
新聞週間始まる。愛読の皆様に深謝。勇気と希望送る機関紙づくりへ益々

☆忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい 第6回 創価大学 2002年9月 特別講義
◇未来のために力をつけよ
創立者・池田先生は、折々に創価大学を訪問し、学生たちにさまざまな形で励ましを送ってきた。2002年9月30日、担当教員の了解を得て行った"特別講義"も、その一つである。この日、先生は20代で恩師・戸田先生が経営する出版社に入社し、必死で奮闘した日々を述懐。数多くの作家や文化人らと交友を重ねてきた歴史を振り返りながら、学生たちに青春の指針となる哲学を語った。

何も学ぼうとしない、勉強しない、努力しない——これは、人生にとって最も愚かであり、最も卑しい人間です。
お金や栄誉を得ることよりも、人間として一番大事なのは、「学ぶ」ことです。
いくら有名人でも、学ぶ心のない人は尊敬できません。一生涯、学び続ける——その人を尊敬すべきです。
学問は、自分自身の不滅の権利です。人間としての権利であり、義務といえましょう。どうか、生涯、「学び続ける心」を忘れないでください!

良書に親しむことは、一生の財産です。映像だけでは、刹那的であり、受け身になりがちです。また、科学的な知識にも、深く豊かな人間性がともなっていなければ、危ない。人間が原点です。読書が、人間らしい人間をつくるのです。

何のための人生か。何のための学問か。その裏づけとなる深き哲学がなければ、浅薄な人生になってしまう。
自分という人間を、どう深めるか。豊かな人間観を、どうつかむか。そして、自分を最大限に輝かせながら、どう人生を生き抜いていくか。
そこに人生の根本の課題があるのです。

これまで私は、大勢の外国の著名な方々とお会いしてきましたが、一流の人物は、どの方も例外なく、立派な声をされていました。そして、複雑な問題をめぐっても、一つ一つ、明快に話をされました。
その点、日本人の言葉は、あいまいさや不明瞭さを指摘されることが多い。
声は人格です。声は姿です。声は心です。ゆえに皆さんは、声を磨き、声を大切にしていってください。

◇基礎を大切に
続いて、先生は恩師の「一つのことに体をぶつけてやりなさい」との指導を紹介し、物事を成し遂げ、成功させゆく要諦に言及。さらに"学校の改革は学生の権利である"と訴え、永遠に続く未来へ、創大の使命を確認した。

「よし、今度の試験をがんばろう!」「よし、この論文を書き上げよう!」——そう決意して足元の一つのことに、体当たりでぶつかっていくことです。
また、戸田先生は「小さな仕事を完成できぬ人は、一生涯、大きな仕事はできない」とも指導しておられた。
「小さな仕事」が大事です。皆さんで言えば、きょうの1時間、2時間の勉強です。それを決しておろそかにしない。そこから大きな仕事の基礎がつくられていくのです。

学校の改革は、まず教員の改革から始まる。これが、世界の教育者が示す一つの方向です。
しかし、もう一歩進んで、私は、「学校の改革は、学生が担うべきである」と申し上げたい。大学の根本は、学生です。さらに言えば、学生は一生涯、自分の大学の名前を背負って生きていくのです。ゆえに、学生には、理想の大学を自らの手で築いていく権利と責任がある。そのことを忘れてはいけません。
この「学生中心」の理念こそ、21世紀の大学の指標であらねばならないと、私は信じています。

◇自身の世界観を持て
ここで先生は、「何か、皆さんのほうから聞きたいことがあれば」と呼び掛け、講義は即席の質問会に。男子学生が立ち上がり、「これから私たちが世界の指導者になっていくために、一番必要な要件は何でしょうか」と尋ねた。

「自分自身の世界観を持て」と申し上げたい。すなわち、それは、自分自身の人格であり、信念であり、正義とも言えるでしょう。
「世界を制覇せんとするものは、汝自身の悲哀を制覇せよ」との先哲の言葉があります。私の好きな言葉の一つです。大事なのは、胸中に確固とした世界観、歴史観を確立することです。それがなければ、「世界を相手に勝つ」ことはできません。
根本は、「世界を平和にしていこう」「人類を幸福にしていこう」という強い強い信念があるかどうかです。その心がすべてです。「心こそ大切」なのです。私は、創価大学の皆さん方に、地球のあらゆる民族を結んでいってもらいたい。

「21世紀を、世界平和のため、民衆のために生きゆく創価大学の女子学生に指針をいただけませんでしょうか」との女子学生からの質問には、次のように応じた。

創価大学生として、また一人の人間として、大事な生き方とは何かという意味で申し上げます。
それは、「誠実」の二字です。誠実の人には、だれもかなわない。また、「忍耐」の二字です。忍耐の人には、だれもかなわない。そして、「希望」の二字です。希望の人には、だれもかなわない。

現実は残酷です。嫉妬や偏見の人間、また自分さえよければいいという非情な人間も増えてくるでしょう。
皆さんも、一歩、社会に出れば、嫌いな人間もいるだろうし、どうしても合わない上司と一緒になることもあるでしょう。だからこそ、誠実です。忍耐です。希望です。この三つをもった人間には、だれ人もかなわないのです。

最後に皆さんに申し上げたい。偉くなって、力ある人間になってください。
財力をつけることも大事です。そして、お父さん、お母さんを、世界中につれていってあげられる人になってください。ご両親がいない人は、お父さん、お母さんを胸のなかに入れて、一緒に世界を回ってください。それが私のお願いです。

力があれば、そして、誠実があれば、忍耐があれば、希望があれば、絶対に負けない。どんなことがあっても勝っていける。そういう創価大学生になっていってください。

2018年10月14日日曜日

2018.10.14 わが友に贈る

仏法は「現当二世」。
過去の栄光にも挫折にも
とらわれてはならない。
「今」から「未来」へ!
清新な息吹で進もう!

諸法実相抄 P1361
『鳥と虫とはなけどもなみだをちず、日蓮はなかねどもなみだひまなし、此のなみだ世間の事には非ず但偏に法華経の故なり』

【通解】
鳥と虫とは鳴いても涙を落とすことはない。日蓮はなかないが、涙が絶える間がない。この涙は世間のことではない。ただひとえに法華経の故である。

〈寸鉄〉 2018年10月14日
「臨終只今にあり」御書。一日一日、悔いなき挑戦を。拡大の黄金史そこに
感謝を忘れた人は福運が消える—恩師。多くの支えで今の自分。常に銘記
学会は人生を豊かにする感動に溢れている—識者宿命転換の喜びを友にも
日没時の事故、10〜12月に急増。運転時は早めのライトを。油断を排して
レジ袋の有料化義務付け目指す—環境省。海洋の汚染対策。皆も足元から

☆第38回本部幹部会・中国総会への池田先生のメッセージ 2018年10月8日
地涌の後継を大銀河の如く!
強くあれ! 「最後の勝利」へ進め
妙法を弘める人の位こそ最も尊貴

一、小説『新・人間革命』の完結に当たり、応援してくださった全国、全世界の宝友に、心より感謝申し上げます。
執筆の開始は、25年前の8月6日、広島の「原爆の日」であり、連載の終了は、恩師・戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」から61年の9月8日となりました。『新・人間革命』は、広島そして大中国の同志と一緒に道を開き、つづり残す「平和への共戦譜」なりと、私は思い定めてきました。
今日も、私の心は縁深き中国家族のもとへ飛び、共々に大好きな「地涌の讃歌」を歌いながら、「人間革命」即「世界平和」へ新たな船出をしゆく思いで、全てを見守っております。
3カ月前の西日本豪雨の甚大な被災から復興に挑み、さらにまた、台風にも負けず、不撓不屈の祈りと行動で、そして世界一の異体同心の団結で、見事に大拡大を勝ち飾った、虹かかる中国総会、ならびに本部幹部会、誠におめでとう!
広島、岡山、山口、鳥取、島根の皆さん、本当にご苦労さまです!
尊き研修で来日されたブラジル、香港、タイ、マレーシア、韓国の皆さん、本当にようこそお越しくださいました。
御書には「雨ふり・かぜ(風)ふき・人のせい(制)するにこそ心ざしはあらわれ候へ」(1548ページ)と仰せです。御本仏・日蓮大聖人は、皆さん方の「まこと」の信心の心ざしを、いかばかりご賞讃でありましょうか。
「嵐も吹雪も いざや征け」とは、岡山で誕生した「正義の走者」の一節です。誇りも高き我ら創価家族の行進を、大拍手で讃え合おうではありませんか!(大拍手)
一、先般、アメリカ青年部は「正義の師子」を合言葉に、5万人の大連帯で新しい歴史を創り開いてくれました。
思えば、私が中国の同志に一貫して訴えてきたことがあります。それは「師子の中国たれ」ということです。広島の平和記念会館を初訪問した1989年(平成元年)10月、私は「中国は強くあれ!」と訴え、百獣の王・師子が何ものをも恐れないように、大中国は「悪と戦う勇気」「仏子を守りゆく勇気」そして「人生の苦難に負けない勇気」を持て! と望みました。
以来、30星霜——。信義にあつき大中国の同志は、私との約束通り、まさしく「勇気の師子」の人材城を築き上げてくれました。これほどうれしく、これほど頼もしいことはありません。
打ち続く圧迫や災害にも、「師子」の勇気と団結で、一切を勝ち切っていくのが、わが誉れの大中国です。みんな、本当にありがとう!

◇宿命を使命に
一、あの忘れ得ぬ山口開拓指導で、私たちが拝した御聖訓があります。山光(鳥取・島根)ゆかりの富木常忍に与えられた「四信五品抄」の一節です。
「南無妙法蓮華経と唱える、わが弟子の位は、諸宗の元祖よりも勝れること、百千万億倍なり。国中の諸人よ、わが末弟たちを軽んずることなかれ」「蔑如することなかれ。蔑如することなかれ」(御書342ページ、趣意)との仰せです。
当時は皆、貧しかった。交通費の工面もどれほど大変だったことか。しかし、「師子王の心」で妙法を弘めゆく我らこそ、最も尊貴な生命の位にあることを、皆が希望と自信と誇りをもって自覚したのです。地涌の歓喜がはじけました。
「誓願」の題目の師子吼を唱えるならば、どんな困難も、自ら願った試練として受けて立ち、必ず乗り越えられる。いな断固と勝ち越え、「宿命」を「使命」に転ずるのだ。そして、あの友にも、この友にも幸の花を咲かせ、愛する故郷から平和の楽土を広げゆくのだと、陽出ずる中国を走りに走ったのです。
私の胸には、あまりにも健気な、中国広布の父母たちの顔が浮かんできます。
その一人で、半世紀前、土砂災害の救出作業の最中に、泥の濁流にのみ込まれ、九死に一生を得た丈夫がいます。重い障がいが残りましたが、殉難した同志の分も広布のためにと、立ち上がりました。苦境の連続だった会社の経営も打開し、今、仏法即社会の世雄(勝利の英雄)として、堂々たる実証を示しています。
人間革命とは、「師子王の心」を取り出して戦い抜くことに他なりません。
心通う誠実な中国の友どちと語り合ってきた戸田先生のご指導があります。
「広宣流布は長い。一生の戦いである。いな永遠の戦いである。たとえ苦闘の嵐があっても、断じて負けるな! 最終章の大勝利を確信して進むのだ」と。
何があっても明るく朗らかに励まし合い、途中はどうあれ、最後は絶対に勝つ。この不退の勇気で一つ一つ変毒為薬し、勝ち進んでいこうではありませんか!

◇婦女の麗しき連帯
一、華陽の女子部の皆さん、笑顔もうれしい新出発、本当におめでとう!(大拍手)
今月、広島で開幕する「わたしと宇宙展」の展示に、「子持ち銀河」と呼ばれる天体写真があります。大小二つの美しい銀河の渦が、仲の良い母と娘が手と手を結ぶように寄り添い、そこから無数の星々を生み出しているのです。まるで、婦人部と女子部の麗しいスクラムにも相通ずるようです。
わが学会は、たゆみない広布の大回転の渦から、地涌の人材群を、きら星の如く輝かせゆく大銀河であります。明るくにぎやかに「歓喜の中の大歓喜」の題目を轟かせながら、青年部、未来部の凜々しき「正義の走者」たちを、さらに陸続と誕生させよう!
そして、大いなる「人間革命」の平和と勝利の光で、地球を赫々と包みゆこうではないか! と申し上げ、私のメッセージといたします。
愛する大中国、万歳!
愛する全同志、万歳!
風邪など、ひかれませんように!(大拍手)

2018年10月13日土曜日

2018.10.13 わが友に贈る

わが子・孫と一緒に
中継行事に参加しよう。
学会家族の中で受ける
魂と人格の触発こそ
成長への最高の滋養だ!

曾谷殿御返事 P1056
『境と云うは万法の体を云い智と云うは自体顕照の姿を云うなり、而るに境の淵ほとりなくふかき時は智慧の水ながるる事つつがなし、此の境智合しぬれば即身成仏するなり』

【通解】
境というのは万法の体をいい。智というのは自体顕照の姿をいうのである。しかるに境の淵が広大で深い時は、智慧の水がながれるのに滞ることがない。この境智が合うならば即身成仏するのである。

〈寸鉄〉 2018年10月13日
御書「一切衆生の口にうたはれ給へ」。地域や職場で無くてはならない人に
山梨の日。皆が仰ぐ富士の如き人材城。師弟共戦の新たな拡大の歴史を!
自信は成功への第一歩—哲人。悩める友に真心の励ましを。一軒また一軒
東京五輪も「難民選手団」結成。国を超え人類結ぶ祭典。平和を築く契機と
火災に注意。タコ足配線の点検、コンセントの埃等の清掃を。小事が大事

☆四季の励まし 希望は常に前にある 2018年10月7日
開拓は、地道である。
一歩一歩である。
家庭訪問、個人指導、
弘教・対話こそ、
本当の仏道修行である。
大勢を集めて話すだけでは
修行にならない。
自分が動かねばならない。
一カ月に何軒、回ったか。
一年に何軒、回ったか。
そこにしか真の「開拓」はない。

「あの人は駄目」「この人はこう」と
固定観念をもち、
決め込んでしまうと、
相手の違った顔が見えない。
いな、相手と真っすぐ
向き合うことができないのだ。
相手ではない。
自分の目に惑わされるのだ。
また、「自分は、もう、
これだけしかできない」と
決めつけてしまう場合もある。
先入観。我見。固定観念。思い込み
——それらが自分を縛り、
閉じ込めてしまっているのだ。
その心の檻を打ち破ることだ!
それには祈りと行動だ。
勇気をもって、
ぶつかっていくことだ。
動けば、おのずから、
視点は変わるのだ。

勇気こそ、幸福の門である。
勇気こそ、正義の銅鑼である。
勇気こそ、勝者の旗である。
一切の原点は、
戸田先生が教えてくださった通り、
「一人立つ勇気」にある。
そして、究極の勇気である
「師子王の心」は、
誰の胸中にも厳然とあるのだ。

これからが「本番」である。
希望は常に前にある。
栄光は前進し続ける中にある。
ともどもに悔いなく、
最高の勝利の人生を飾っていこう。

青空のもと、5層の天守がそびえ立つ。1991年(平成3年)3月、池田大作先生は中国方面の総会等に出席するため、広島へ。その折、「鯉城」という美しい別名を持つ広島城をカメラに収めた。
安土桃山時代に築城された広島城。天守は国宝となったが、戦時中、原爆投下によって灰燼に帰してしまった。その後、天守は再建され、復興の象徴となっている。
明後9日は広布史に燦然と輝く「山口開拓指導」の開始の日。56年(昭和31年)10月から翌年1月にかけ、池田先生の陣頭指揮のもと、短期間で約10倍となる弘教拡大の金字塔を打ち立てた。
開拓精神こそ学会精神。私たちもまた、不屈の心で新たな人材の城を築いていきたい。

2018年10月12日金曜日

2018.10.12 わが友に贈る

人材育成の秋!
行学の実践の中で
新しい人に光を当て
新しい力を引き出そう。
そこに広布の未来が!

法蓮抄 P1046
『今法華経と申すは一切衆生を仏になす秘術まします御経なり、所謂地獄の一人餓鬼の一人乃至九界の一人を仏になせば一切衆生皆仏になるべきことはり顕る、譬えば竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し』

【通解】
今、法華経というのは、一切衆生を仏にする秘術がある御経である。いわゆる地獄界の一人・餓鬼界の一人・ないし九界の中の一人を仏にすることによって、一切衆生が皆、仏になることができるという道理が顕れたのである。
譬えば、竹の節を一つ破れば、他の節もそれにしたがってやぶれるようなものである。

〈寸鉄〉 2018年10月12日
わが身を擲つと決めたから勝った—恩師。若人よ一人立て!広宣の旗高く
東京「台東女性の日」15周年。縁深き民衆の大城。模範の拡大劇を今こそ!
苦悩が人間を最高の境地に近づける—哲人。絶対に負けるな。強き祈りで
今のまま温暖化続けば豪雨や台風の危険増。環境教育の強化等、対策急務
災害時のデマ、1割が「信じた」と。ネットで拡散する噂は必ず情報源確認を

☆「情熱の日」記念集会への池田先生のメッセージ 2018年10月5日
◇青春のチャレンジ精神で宇宙大の可能性を開け!
一、明るく楽しく、友と輝く「情熱の日」おめでとう!
不屈の負けじ魂を燃やす競技大会も、価値創造の英知みなぎる文化祭も、笑顔と団結光る演目も、私は皆さん方に届けと拍手を送りながら、全て見守っておりました。いつも、皆さんと私の心は一体です。
今日、10月4日は、世界的に何の日か、聞いたことがありますか。そう、「宇宙開発記念日」です。61年前の今日、人類は初めて人工衛星の打ち上げに成功しました。
そこで、皆さんと一緒に心を天空に広げ、宇宙のロマンを語り合う思いでメッセージを送ります。
一、まず、皆さんに呼びかけたいのは、「チャレンジ精神で、宇宙大の可能性を開いていこう!」ということです。
これまで私は、世界の多くの宇宙飛行士や著名な天文学者と、宇宙や生命の不思議をめぐって語らいを重ね、対談集も発刊してきました。その一人に、ロシアを代表する宇宙飛行士のセレブロフ博士がいます。博士が4度の宇宙飛行を成し遂げ、合計すると373日間も宇宙に滞在できるようになった出発点は、いったい何だったのでしょうか。
じつは、まさに61年前、最初に打ち上げられた人工衛星が星空を悠々と飛ぶ姿を、10代の少年時代に仰ぎ見つめた体験でした。この時の感激によって、若き博士の命に眠っていた好奇心、探求心が目を覚まし、大きく動き始めたといいます。
星よりも美しく瞳を輝かせ、夢中になって、天文学など学問の万般に挑んでいきました。もともと体が弱かったのでスポーツを通して体も心も鍛え、大いに読書に励んで、ずるいことや卑しいことをしない高潔な人格を磨き上げていったのです。
このセレブロフ博士ご夫妻は、わが創価学園生との出会いを人生の宝とされ、「心が震えるほど感動しました」とまで語られていました。
そして学園生に、理想に向かい、自分のなすべきことを自覚し、いやいやではなく、喜び勇んで挑戦していってほしいとエールを送ってくださったのです。そこにこそ、新たな創造性が発揮されるからです。
皆さん一人ひとりの生命には、まさしく宇宙大の可能性が秘められています。それを、「今 ここから!」「今日から明日へ」、思い切り解き放っていくのが、青春のチャレンジ精神なのです。
一、次に申し上げたいのは、「思うようにいかない時こそ、どっしりと朗らかに根を張ろう!」ということです。
女性で初めて地球から飛び立って、「私はカモメ」という言葉を宇宙から発したロシアのテレシコワさんも、私たちの大事な友人です。このテレシコワさんは、学生時代、お母さんが重い病気にかかってしまいました。突然、お母さんの看病や、食事の支度、買い物、洗濯などを、お姉さんと二人で背負うようになり、それはそれは忙しい毎日となりました。お母さんの病気との闘いが長く続いたので、学校の方は諦めなければならないと考えたこともあったようです。
でも、彼女が心に刻んでいた学校の先生の励ましの言葉がありました。それは、「樹木は、はじめに根をおろして、そのあとで上に向って伸びはじめるんだよ」(宮崎一夫訳『テレシコワ自伝』パピルス双書)という一言でした。
彼女は、今はじっくり根を張る時だと心を定めました。命の奥底から湧き上がってくる負けじ魂で、必死に時間をやりくりし、一歩でも前に進もうと勉強に挑みました。
その後も努力に努力を貫き通し、やがて宇宙飛行士という夢を叶えました。そして宇宙から、自分のお母さんをはじめ地球上の全てのお母さんたちへ、幸福と平和を願うメッセージを送っていったのです。
青春は、誰もが、思うようにいかないこととの戦いです。その時に、歯を食いしばって根を張った人は強い。どんな試練の嵐が襲いかかってきても、倒れません。そして、自分自身が揺るがぬ大樹とそびえ立って、悩める人たちを、温かく励まし、力強く支えていくことができます。
一、この9月8日、私はライフワークである小説『新・人間革命』の連載を完結しました。全30巻の中で、折々に愛する学園生のことを綴っていくことは、何ものにも勝る喜びでありました。
わが命である学園生が、それぞれの誓いの道で、たくましく「勝利の旗」を掲げてくれることこそ、地球の未来を照らし晴らす「人間革命」の希望の光なのです。
さあ、これからも一緒に、「勇気の太陽」を輝かせながら、いよいよ学び、いよいよ鍛え、いよいよ勝ち進んでいこう!
親孝行をよろしくお願いします。風邪などひかないように。
皆さんの健康と充実と友情の青春を、私は一生懸命、祈り抜いていきます。
みんな、元気で!(大拍手)

2018年10月11日木曜日

2018.10.11 わが友に贈る

友が何に悩んでいるか。
何を求めているのか。
それを深く知ることが
励ましの第一歩だ。
焦らず地道に誠実に!

如説修行抄 P501
『夫れ以んみれば末法流布の時生を此の土に受け此の経を信ぜん人は如来の在世より猶多怨嫉の難甚しかるべしと見えて候なり』

【通解】
考えてみるに、この末法という三大秘法の南無妙法蓮華経が流布する時に、生をこの日本国に受け、この経を持ち、信行に励んでいく人に対しては、法華経法師品第十に「末法においては、釈迦如来在世にくらべて猶怨嫉が多いであろう」と、多くの大難が競い起こることを予言されている。

〈寸鉄〉 2018年10月11日
「毀らん人には弥よ申し聞かすべし」御書。勇敢な対話こそ仏縁広げる源泉
自分と同じくらい人も大事にすれば人材は出る—恩師。地道な激励、今日も
一日の勝利は朝の出発で決まる。青年よ朝に勝て。深き祈りで生命力満々と
高齢者の体力が過去最高と。「年は・わかうなり」の実証示す多宝会は模範
安全・安心なまちづくりの日。地域の絆が犯罪を防ぐ力。日頃の挨拶から

☆御書と歩む� 第37回 強き一念こそ壁を破る力
『石に矢のたつ是れ又父のかたきと思いし至信の故なり、何に況や仏法においてをや』(日女御前御返事、1245ページ)

◇通解
(中国の将軍・李広が放った)矢が石に立ったのも、父の敵であると心から信じたゆえである。まして、仏法においては、(信じる一念の強さが大事なことは)なおさらのことである。

◇同志への指針
一念の力は計り知れない。その究極が不屈の勇気の信心である。決然たる妙法の音声は全宇宙に轟き渡り、一切を諸天の働きへと変えていく。
壁にぶつかった時こそ題目だ。思うようにいかない時こそ、もう一歩、執念を燃やして祈り抜き、祈り切るのだ。
その勇猛精進の唱題から、逆境をはね返す「智慧」が生まれ、新たな勝利への大回転が始まる。

☆10月度座談会拝読御書 日女御前御返事(御本尊相貌抄)
妙法と共に幸福と勝利の人生を
南無妙法蓮華経の唱題行で胸中に具わる仏界を現す

◇拝読御文
『南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事尤も大切なり、信心の厚薄によるべきなり仏法の根本は信を以て源とす』御書全集 1244ページ14行目〜15行目

◇本抄について
本抄は建治3年(1277年)8月、日蓮大聖人が56歳の時、身延で認められ、女性門下の日女御前に送られたお手紙です。別名を「御本尊相貌抄」といい、御本尊の相貌(姿・様相)等の深義を明かしています。
日女御前についての詳細は明らかではありません。大聖人から賜った御書は本抄を含めて2編、残っていますが、いずれも法華経について詳しく述べられていることから、法理を理解する教養があり、信心の志の厚い婦人であったことがうかがわれます。
当時は蒙古襲来(文永の役)後の混乱期であり、人々は再度の襲来を恐れ、騒然としていました。
そのような中、日女御前は純真な信心を貫き、大聖人から御本尊を賜ったことへの感謝を込めて御供養をお届けしたのです。
その真心への返信である本抄では、大聖人が「法華弘通のはたじるし」(御書1243ページ)として顕されたのが御本尊であることを述べられ、御本尊は決してどこか他の場所にあるのではなく、妙法を受持し唱え抜く衆生の生命の中にこそあると教えられています。

◇御本尊根本
本抄に「法華経を受け持ちて南無妙法蓮華経と唱うる即五種の修行を具足するなり」(御書1245ページ)との仰せがあります。この御文は、御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱える題目に、法華経に説かれる五種の修行が全て具足することを明かしています。
五種の修行とは、末法に至るまでの正法・像法時代の修行法であり、法華経を「受持」(受け持つ)、「読」(読む)、「誦」(暗誦する)、「解説」(人に説く)、「書写」(書き写す)することです。
続けて本抄では、日蓮大聖人の門下にとっての信心の肝要は、御本尊を受持して南無妙法蓮華経と唱える実践以外に求めてはならないと教えられています。
大聖人が図顕された御本尊を唯一無二の信仰の対象として受持することが「御本尊根本」であり、これが大聖人の仏法における信心の根幹にほかなりません。「本尊」とは、「根本として尊敬(尊崇)するもの」を意味します。
御本尊には、成仏の根源の法である南無妙法蓮華経を体得された大聖人の御生命が顕されています。「日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ」(同1124ページ)との仰せの通りです。
大聖人が南無妙法蓮華経の大法を御本尊として図顕されたことにより、万人が御本尊を拝して、自らの胸中の仏界の生命を現す道が開かれました。御本尊は、凡夫である私たち自身の仏界を映し出し、現すための明鏡なのです。

◇「信心の厚薄」
祈りを叶え成仏するための四つの要の力を、「四力」(=信力、行力、仏力、法力)といいます。
「信力」とは仏法を信じる心の強さのことであり、「行力」とは教えの通りに実践する力のことです。
「仏力」とは仏が持つ力用のこと、「法力」とは妙法に具わる広大深遠な利益のことです。強盛な信力、行力を奮い起こしていく時、偉大な仏力、法力が相応じて、功徳が現れます。
拝読御文に「南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事尤も大切なり、信心の厚薄によるべきなり」とあります。
成仏は、妙法を持つ人の信心の厚薄によるとの趣旨です。御本尊を信じる心が厚いか、薄いかで決まる。厚い信心、つまり、強盛な信心こそ、成仏の要諦なのです。
第2代会長の戸田城聖先生は、信心の功徳について分かりやすく、次のように教えられました。
「釣鐘を、楊枝でたたくのと、箸でたたくのと、撞木(鐘を鳴らす棒)でつくのとでは、音が違うだろう。同じ釣鐘だが、強く打てば強く響き、弱く打てば弱く響く。御本尊も同じだ。こちらの信力(信じる力)・行力(行じる力)の強弱によって、功徳に違いがあるのだよ」と。
人生にあっても広布の活動にあっても、真剣な祈りと勇気ある行動・実践が、勝利の根本条件となるのです。

◇以信得入
日蓮大聖人は「仏法の根本は信を以て源とす」と仰せです。
「信」は、信受ともいい、教えを信じて受け入れることを意味します。
法華経には、釈尊の弟子のなかで智慧第一といわれた舎利弗も、ただ信受することによってのみ、法華経に説かれる法理を理解できたと説かれています。
具体的には、譬喩品第3に「汝舎利弗すら 尚此の経に於いては 信を以て入ることを得たり」(法華経197ページ)とあります。これを「以信得入」といいます。
生命の実相、宇宙の実相を覚知した仏の偉大な智慧や境涯を自身のものとしていく道は、ただこの「信」によるしかないのです。
本抄で大聖人は「此の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入とは是なり」(御書1244ページ)と仰せです。
私たちの拝する御本尊が、拝する人の「信心の二字」に納まっているとの意味です。
御本尊を拝する功徳について、日寛上人は「我等この本尊を信受し、南無妙法蓮華経と唱え奉れば、我が身即ち一念三千の本尊、蓮祖聖人なり」と述べています。
御本尊を信受して、広宣流布の実践と信心を貫けば、私たち自身の生命に御本尊が顕現し、凡夫の身のままで、胸中に大聖人と同じ仏の生命境涯を開き現すことができるのです。

★池田先生の指針から "祈りとして叶わざるなし"
無二の信心によって「生も歓喜、死も歓喜」の生死不二の絶対的幸福境涯を成就できる。ゆえに、「南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事尤も大切なり」と仰せです。
仏道修行の根本目的は、御本尊に南無妙法蓮華経の題目を唱え、凡夫がその身のままに「仏になる」ことです。そして、重ねて即身成仏の要諦を「信心の厚薄によるのである」と、大聖人は示されています。
他の御書でも、「叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず」(御書1262ページ)——あなたの願いが叶うか叶わないかは、あなたの御信心によるのです。全く日蓮のせいではありません——と仰せです。(中略)
日寛上人は、こう述べられています。
「暫くもこの本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば、則ち祈りとして叶わざるなく、罪として滅せざるなく、福として来らざるなく、理として顕れざるなきなり」(「観心本尊抄文段」)
草創以来、多くの同志が、この一節を思い起こしては、御本尊への信心を奮い立たせてきました。わが胸中の御本尊を呼び覚まし、いかなる苦難にも絶対に負けない生命の底力を引き出してきました。"祈りとして叶わざるなしの御本尊"です。まさに、学会には信心があったから勝利したのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第11巻)
◇ ◆ ◇
「御本尊根本」の信心を教えてくださったのが、牧口先生、戸田先生です。「御本尊根本」の信心と実践は、創価学会の出現によって厳然と確立されました。ですから、創価学会は御本尊の無量の功徳力を引き出すことができたのです。わが同志は、ひたぶるな信心で、顕益、冥益の功徳の体験を積み広げてきました。
大聖人の仰せの通りの御本尊根本の信心は、創価学会にしかありません。だから、世界広布が現実のものとなったのです。
私たちは、どこまでも「御本尊根本」の信心で、また、「大聖人直結」「唱題根本」「御書根本」の実践で前進してまいりましょう。(同)

参考文献
○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第11巻に所収の「日女御前御返事」(聖教新聞社)

2018年10月10日水曜日

2018.10.10 わが友に贈る

強盛な信力・行力が
仏力・法力を引き出し
功徳は厳然と現れる。
「祈り」即「実践」で
所願満足の人生を!

四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』

【通解】
法華経を一字一句でも唱え、また人にも語っていく人は、教主釈尊の御使いである。そうであれば、日蓮は、賎しい身ではあるが、教主釈尊から勅令をいただいて、この国に生まれてきたのである。この日蓮を一言でも誹謗する人々は、無間地獄の因を積んでいるのであり、逆に、一字一句でも供養する人は、無数の仏を供養することにも過ぎる大福徳を積むのである。

〈寸鉄〉 2018年10月10日
学会は人間をより人間らしく導く—博士。わが振る舞いを通し信頼を拡大
大変な所でうんと戦え!広布の勝利を開け—恩師連続闘争が青春の誇りだ
「病によりて道心はをこり候」御書。闘病の友よ負けるな!宿命転換必ず
住民の津波の知識不足で被害が拡大した恐れと。国超えた教訓の共有急げ
世界精神保健デー。止まらぬ「心の病」の増加。再挑戦可能な社会を皆で

☆虹を懸ける 池田先生とスコットランド�=完 2018年9月30日
◇「人間の王者」の人生を
多くのスコットランドのSGIメンバーにとって忘れられない池田先生との原点——それは、先生のスコットランド訪問2日目(1994年6月14日)、グラスゴーのボタニック・ガーデン(植物園)で行われた記念撮影である。
前日13日の夜に撮影が決まると、瞬く間にメンバーに連絡が伝わり、当日は60人余が喜々として集った。
14日午後5時、先生がボタニック・ガーデンに到着すると、友の間から大歓声が湧き上がった。
当時、スコットランドの中心者だったアケミ・ポーチャスさん(方面総合婦人部長)は振り返る。「その時、不思議にも、雲の間から太陽が顔を出し、スポットライトに照らされるように、私たちのいる場所が明るく温かな光に包まれました」
先生は、空を指さしながら言った。「勝利の空です。皆さんのようです。『スコットランドを見よ』です」
先生は、両手を大きく広げて"勝利のVサイン"をつくり、こう呼び掛けた。
「人間の王者として生きましょう!」

◇師と同じように
人間の王者——スコットランドの国民詩人ロバート・バーンズの作品に登場する言葉でもある。
バーンズはつづっている。「人間は、人間である。位や、肩書や、富など、見せかけだけの飾りではないか! 誠実な人間こそが、人間の王者なのだ!」(中村為治訳)
記念撮影はわずか20分間。だが、スコットランドの友は、この時に結んだ先生との心の絆を胸に、誠実な振る舞いで広布と人生の苦難を乗り越えてきた。
シーラ・パシフィコさん(婦人部総合本部長)もその一人。
パシフィコさんが仏法を知ったのは、家族や友人との人間関係で悩んでいた10代の頃だった。
友人から誘われ、SGIの会合に参加して以来、唱題を実践。信仰の力を感じたパシフィコさんは、自ら進んで入会した。
その後、ボタニック・ガーデンでの記念撮影のほか、南フランスの欧州研修道場での研修会(83年)など、先生との出会いを支えに、一つ一つの悩みに打ち勝ってきた。
最大の苦難に襲われたのは2002年。最愛の夫の死など、身近な人の不幸が重なった。
長男はまだ15歳。生活を支えるため、パシフィコさんは必死に働いた。一方で、御本尊の前に座ると、涙が止まらないこともあった。
ある日、パシフィコさんは、小説『人間革命』を読み、池田先生の青年時代の苦闘を知った。
さらに事業が苦境に陥った恩師・戸田先生を支えた若き日以来、どんなに大変な状況の中でも、池田先生は会員一人一人に渾身の激励をしていたのだと気付いた。
「自分の悩みが小さく思えました。私も困難に負けず、自身の人生を人のために使おうと誓いました」
そう心が定まると、心ゆくまで題目があげられるようになり、物事を前向きに捉えられるようになった。
現在は転職し、グラスゴー市内の病院で、子どもたちの心のケアに携わるパシフィコさん。今日も同苦の心で、子どもたちに寄り添い続けている。

◇未来を担い立つ
先生は記念撮影の場で、一人一人の友に声を掛け、激励した。
最前列にいたのは、未来部員ら。先生は腰をかがめ、目線を合わせて「21世紀を、よろしくお願いします!」と握手を交わした。
この時の友の多くが現在、広布のリーダーとして活躍している。
マイケル・トレヴェットさん(男子地区リーダー)は当時、生後1歳10カ月。信心強盛な両親に抱かれて参加した。
両親の姿を見ていたものの、トレヴェットさん自身は、信心にそれほど興味を持てずにいた。
変化が訪れたのは、進路に迷った16歳の頃。自発的に題目をあげ始め、18歳の時に、自分の御本尊を受持した。
トレヴェットさんは当時を振り返る。
「周囲と比べては焦り、苛立つことが多い性格でした。しかし、唱題を実践するうちに、何事にも振り回されない自分に成長したいと思うようになりました」
その後、大学に進学。勉強と学会活動に全力で取り組み、イギリスを代表する企業への就職を勝ち取った。
現在、職場やSGIの組織で、リーダーシップを発揮するトレヴェットさん。そんな姿に触れ、これまでに2人の友人が入会した。「信心が教えているのは、どんな環境にあっても、そこから逃げずに、価値を生み出す大切さだと思います。先生の期待を胸に、21世紀の広布を担っていきます!」

◇勇気の信心で
現在、スコットランド方面の婦人部長を務めるダイアン・リングさん。ボタニック・ガーデンでの記念撮影の場に居合わせた。
高校時代から医療の道を志していたリングさん。卒業後、メンタルヘルスの患者に関わる看護師になった。
メンタルヘルスが不調になる要因は、家庭や職場など患者を取り巻く環境によってさまざまだ。また、患者の病状もそれぞれ異なり、常に変化していく。
リングさんは、そんな仕事に強いストレスを感じていたが、周囲に自分の気持ちを伝える勇気が出ない。子育ての苦労も重なり、リングさん自身も体調を崩しがちになった。
1990年の入会から4年。勤行を実践してはいたものの、信心で状況が変わることが心から信じられず、悶々としていた。
そんな中での池田先生との出会い。
「先生は、私たちが御本尊を信じ、幸福な人生を送るよう励ましてくださいました。私は、もう一度、真剣に題目をあげ、目の前の悩みに打ち勝とうと決意できました」
祈る中で、生命力がふつふつと湧いてくるのが分かった。自身の悩みを周囲に伝えることもでき、状況は劇的に変わった。リングさんは、現実を変革する信仰の力を実感することができた。
その後、リングさんは転職。自身の経験を生かし、職場における健康を専門とする看護師として定年まで働いた。「行き詰まりを打破するのは、勇気の信心です。この確信を、スコットランド中の人々に伝えていきたい」

記念撮影の翌15日、先生は15世紀以来の伝統を誇るグラスゴー大学から名誉博士号を受章した。この6月15日は、後にSGIの「スコットランドの日」に制定されている。
先生がスコットランドを出発したのは、名誉博士号の授与式の翌16日だった。
友は見送りに駆け付け、スコットランドの民謡を歌った。
先生は「ありがとう。いい歌だね」と。到着の時と同じように、再び同志と握手を交わし、語った。
「本当にありがとう。皆さんのことは一生、忘れません」
「私は皆さんを、たたえます。これからも仲良く、第一にも第二にも仲良く生き抜いてください」
「お幸せに。お体を大切に。いつも皆さんのことを祈ります」
先生が出発した後、空に大きな虹が懸かった。
それは、「人間の王者」として歩み抜く友と、スコットランドの未来を祝福するかのようだった。

2018年10月9日火曜日

2018.10.09 わが友に贈る

新聞休刊日

聖愚問答抄下 P500
『此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に功徳として来らざる事なく善根として動かざる事なし、譬ば網の目無量なれども一つの大綱を引くに動かざる目もなく衣の糸筋巨多なれども一角を取るに糸筋として来らざることなきが如し』

【通解】
この妙法蓮華経を信仰し奉る一つの行いに、いかなる功徳も集まってこないものはなく、いかなる善根も動かないものはない。
たとえば、網の目は無量であっても一つの大綱を引けば動かない目はなく、衣の糸筋は多くあっても一角を引けば、糸筋としてたぐられてこないものはないとうようなものである。

☆中国人民対外友好協会・中日友好協会「中日友好貢献賞」の授与式から 2018年9月27日
◇李小林・中国人民対外友好協会会長のあいさつ
●表彰盾の重みは池田先生への敬意の表れ
9月の北京は、さわやかな風が心地良く、街が秋色に色づく美しい季節を迎えております。
この麗しき北京で、そして何より中日平和友好条約締結40周年、池田大作先生の国交正常化提言50周年の節目の年に、創価学会代表訪中団の皆さまと、池田先生への「中日友好貢献賞」授与という貴重な瞬間を見届けることができ、大変うれしく思います。中国人民対外友好協会、中日友好協会を代表し、謹んでお祝い申し上げるとともに、訪中団の皆さんの来訪に、熱烈歓迎の意を表します。
池田先生は、中国人民の古き良き友人です。長きにわたり中日友好と中日関係の回復・改善と発展に大きく貢献されました。
先生が早くも1968年に国交正常化提言を発表されたことは、並々ならぬ勇気と卓越した見識の表れです。この功績は中日関係史上に、輝かしく刻まれております。
池田先生のけん引のもと、創価学会は、文化・教育等の分野において、中国との交流・協力を数多く展開され、両国国民間の相互理解と友好感情の増進のために、たゆまぬ努力を払われ、中日友好を守り、発展させる重要な力となられました。
中日友好貢献賞は、中国人民対外友好協会および中日友好協会が共同で設立した栄誉賞であり、中日友好事業に突出した貢献をされた日本の友好人士、団体へ授与するものです。池田先生の受賞は、その非凡な功績に見合ったものであると思います。
このずっしりとした重みのある友好表彰盾は、池田先生に対する我々からの真摯な敬意、両国国民の世界友好への共通の願いが込められております。
中日両国は一衣帯水の隣国であり、友好交流は長きにわたって行われてきました。両国の関係には起伏があり、困難な局面に陥ったこともありましたが、創価学会の皆さまを含む中日各界の関係者の努力のもと、現在は積極的な改善の兆しを見せ、正常な発展の軌道に立ち戻りました。
2週間前、習近平国家主席はロシアにおいて安倍首相と会見を行い、現在と今後の両国関係の改善・発展について、方向を指し示しました。新たな情勢のもと、我々はチャンスをつかみ、両国の各分野における友好交流と実務協力を推進し、両国関係の改善・発展のために、民間の力をもって不断の貢献をしていくべきです。
長年にわたり、中国人民対外友好協会ならびに中日友好協会は、創価学会、民主音楽協会、創価大学等と密接な交流・協力関係を保ってまいりました。
近年は、池田先生の写真展を成功裏に開催し、民音の招へいで、舞劇「朱鷺」は日本の29都市で57回の公演を行い、約10万人の方にご覧いただきました。私ども協会が担当する創価大学訪中団の交流も、社会に大きな反響を呼びました。
今回、原田会長率いる、学会本部と地方の主要な幹部によって構成された大型代表団の訪中は、新たな時代における中日友好交流の推進に積極的な役割を果たしていくことでしょう。
本日(25日)午前には、王岐山国家副主席が、原田会長一行と会われ、池田先生および創価学会の中日関係の改善・発展における貴重な貢献を高く評価されました。
また、両国の友好団体が中日友好のために引き続き励むよう鼓舞されました。
また先ほど、私と原田会長との間では、双方の友好交流、協力関係をさらに密接なものとし、中日友好事業に寄与することについて意見交換し、両会の友好交流に関する覚書を締結いたしました。
わが協会は、これを契機に、創価学会と共に、引き続き、中日の民間交流に尽力し、両国の世代友好の金の橋を架けるために、共に努力していきたいと思っています。
池田先生のご健勝と創価学会のますますのご発展、そして、中日両国国民間の友情が末永く紡がれていくことを祈念して、私のあいさつに代えさせていただきます(大拍手)。

池田先生の謝辞(代読)
●人類益のために日中が行動の連帯へ
本日は、日中平和友好条約締結40周年の佳節に、意義深き「中日友好貢献賞」を賜り、これほど光栄なことはございません。心より御礼を申し上げます。
この度は、貴国を敬愛してやまない日本全国のリーダーからなる代表訪中団を温かく迎えていただいております。
訪中団をはじめ、貴国との友好を熱願する宝友たちと共々に、この栄誉を分かち合わせていただけることは、私の何よりの喜びであります。
先生方、誠に誠にありがとうございます。
貴国は、今、習近平国家主席の指導のもと、2021年、また2049年という「2つの100年」へ向けて、大いなるビジョンが示され、大いなる隆盛を果たされております。〈2021年は中国共産党成立100年、2049年は建国100年〉
その中にあって、貴・中国人民対外友好協会、また貴・中日友好協会の皆さま方は、平和の道、友好の道、繁栄の道を切り開くために深き信念で尽力しておられます。その尊きご貢献に対して、私どもの方こそ、最大の敬意と感謝を表したいのであります。
周恩来総理が、21世紀を展望されながら、「全世界の人々が、お互いに平等な立場で助け合い、努力することが必要です」と語っておられたことが、私の胸奥から離れることはありません。
この周総理の信条を、両協会の皆さま方とご一緒に受け継ぎ、いやまして未来へ託していきたいと私は念願しております。
先般、小説『新・人間革命』30巻が完結いたしました。完結の日は、私が日中国交正常化提言をしてより50年の9月8日といたしました。
この小説は、前作の『人間革命』とともに戦時中、軍部政府の弾圧で投獄された私の恩師・戸田城聖創価学会第2代会長が戦後、創価学会を再建していくところから書き起こし、生命尊厳の哲理を基調とする民衆の平和・文化・教育の運動が、日本のみならず世界192カ国・地域に展開されてきた軌跡を描いてきました。
この小説の中でも、私は、周恩来総理、李先念副総理、また廖承志会長をはじめとする貴国の指導者の方々との交流をはじめ、両協会の皆さま方との信義の歴史を、万代への友誼の源流として書き留めさせていただきました。
今日、日中関係は、両国の人々の往来が年間、1000万人近くに上り、うれしいことに青年交流、教育交流、文化交流も年々、盛んになっています。
改めて日中友好に生涯を捧げられた、両国の先人の方々の尊き献身と努力が偲ばれ、心からの感謝の念に堪えません。
今から40数年前、偉大な歴史学者のトインビー博士は私との対談で、東アジアなかんずく貴国が「世界の平和共存」「人類文明の進展」に積極的に貢献するであろうと、深く期待されていました。
今、まさしくその通りの時代になっております。
そして、日中関係の緊密化は、アジア、さらに世界の安定と繁栄のために、一段と重要になっております。
深刻な地球環境の問題解決のために、人間と自然の共生を伝統精神とする両国こそ、新しい「人類益のための行動の連帯」をと、かねてより私は提言もしてまいりました。
今こそ、さまざまな分野での日中両国の協力関係を強固にすべき時でありましょう。その大きな潮流を築く推進力は、周総理が示されたように「民を以て官を促す」であります。
私たちは、日中平和友好条約締結50周年へ、さらに皆さま方と協力しながら、民衆の交流、文化・教育の交流に力を入れ、日中友好の金の橋を架けていく決心であります。私自身も、さらにそのために尽力してまいる所存です。
結びに、貴中国人民対外友好協会・貴中日友好協会のいよいよの発展、そして本日ご列席の皆さま方のますますのご健勝を、心よりお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます(大拍手)。

2018年10月8日月曜日

2018.10.08 わが友に贈る

◇今週のことば
広布に走る宝の友へ
温かな労いと励ましを!
「当に仏を敬うが如く」
真心こもる一言から
希望の波動が広がる。
2018年10月08日

聖人御難事 P1190
『月月日日につより給へすこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし』

【通解】
月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。

〈寸鉄〉 2018年10月8日
皆が勝った!轟く歓喜の中国方面総会。開拓魂を赤々と新時代建設へ船出
「我れ等は仏に疑いなし」御書。故に何があろうと怯まず。宿命に打ち勝て
限界を乗り越えるには勇気ある努力が必要—哲人不屈の挑戦を青年らしく
気温変化が大きい季節。体調管理を賢く。朝夕の勤行で生活リズム整えて
河川の増水被害に備えて全国で水位計増設。公明が主導。命守る対策更に

☆世界に魂を 心に翼を 第8回 東京国際音楽コンクール(上)
◇次代を担う若き指揮者を楽壇へ
静寂のホールにタクトが一閃。
指揮者の指先に導かれるように、オーケストラから旋律が紡がれる。
3年に1度、民音の主催で開催される「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」。今年は42カ国・地域、238人の応募の中から、書類・映像の審査を通過した18人が、10月8日から始まる予選・本選に臨む。
同コンクールの淵源は、1966年に始まった「民音コンクール」。声楽、指揮、室内楽、作曲などの分野でそれぞれコンクールが行われ、88年に「東京国際音楽コンクール」と改称されて現在に至る。
指揮者コンクールの初代審査委員長を務めたのは、チェロ奏者、指揮者として活躍した齋藤秀雄氏(1902年〜74年)。日本の音楽教育の先駆者であり、この人を抜きにして戦後日本の音楽は語り得ない。
齋藤氏を師匠と慕う人は数多く、世界的指揮者の小澤征爾氏も、その一人である。
東京・信濃町の民音文化センターで行われた齋藤氏の生誕100年を記念する特別展示(2002年5月〜7月)には、小澤氏も足を運んだ。
氏のドキュメンタリー番組を制作するために、テレビ局のスタッフも同行していた。
階段を上がった展示室には、齋藤氏が愛用したブリュートナー社製のピアノが。小澤氏が立ち止まり、「ああ、懐かしいなあ」と目を細める。
隣の展示室では、齋藤氏が指揮するベートーベンの交響曲第5番「運命」が上映されていた。
「懐かしい。そうそう、こういう指揮なんだよな」
番組のリポーターが「小澤先生にとって、齋藤先生はどういう存在でしたか?」と尋ねた瞬間だった。
「少し黙っていてよ。今、先生とお会いしてるんだから」
じっと姿勢を崩さず、目を潤ませる姿に、見守るスタッフは皆、襟を正した。師が逝いてなお、その絆は不変だった。
◇ ◆ ◇
小澤氏が、フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したのは1959年。
当時、海外留学は"特別な出来事"だった。氏は「生きては帰れないんじゃないかとか、親が年をとっているともう会えないんじゃないかと、本当に泣きの涙で深刻な思いで行ったんだ」と述懐している。(「月刊みんおん」84年3月号)
氏はパリに到着して初めて、指揮のコンクールがあることを知った。
当時、指揮者を志して大学の指揮科を卒業しても、オーケストラを指揮できる機会は、ほぼなかった。
コンクールで優勝し、飛躍の足がかりを築いた氏は、若き逸材を探し出す指揮者コンクールの重要性を肌身で感じてきた。
民音の指揮者コンクールに、氏がイタリアのフィレンツェからビデオメッセージを寄せたことがある。
「私の師匠でもあり、日本の音楽を底から持ち上げてきた齋藤秀雄先生が……」
豊かな白髪をかき上げ、師匠との思い出、欧州での修業の日々、若い世代への期待を一気に、よどみなく語り、こう結んだ。
「民音の方には本当に感謝しております。齋藤先生が生きていらしたら本当にうれしがるだろうと……。このコンクールが始まる前から、先生がやりたいという気持ちを僕は知っていたんで、素晴らしいことをしていただいたと思っております」
小澤氏は指揮者コンクールの第1回以来、21年にわたって審査員を務め、現在も組織委員として若き人材の成長を見守っている。
◇ ◆ ◇
「青春時代、手回しの蓄音機で聴いたベートーベンの名曲に、どれほど心を励まされ、苦闘の日々を生き抜く力を得たことだろう」
民音創立者の池田先生は、折々に音楽の思い出を語っている。
先生が創価学会の会長に就任した1960年当時、クラシック音楽やオペラ、舞台などの公演は、チケットが高額で、一般の庶民にはなかなか手が出なかった。
「民衆の時代だ。芸術は一部の特権階級のための、閉ざされたものでは決してない。人類共通の宝である最高の音楽を、民衆の手に届くものにしたい——」
この願いが込められた五つのスローガンとともに、63年10月18日、民音は創立された。
その一つに、「日本の音楽家を育成し、その優秀な作品、並びに演奏を、広く内外に紹介する」とある。
民音では、読売日本交響楽団などで定期演奏会を企画し、従来に比べて3分の1ほどの入場料を実現することができた。鑑賞の機会を大きく広げるとともに、優れた人材の発見・育成を通して、音楽文化発展への貢献を模索。66年5月には、早くも民音コンクール〈声楽〉を実現している。
声楽家の伊藤武雄氏に相談し、二期会創設者である柴田睦陸氏、中山悌一氏、畑中良輔氏をはじめ、薗田誠一氏、木下保氏、藤原義江氏らが審査を担当することに。日本の声楽界を代表する重鎮ばかりである。
そして翌67年の指揮者コンクール創設へ向け、民音の担当者が訪ねたのが、齋藤秀雄氏であった。
音楽教育の普及に奔走し、桐朋学園の創立に尽力。この年、65歳を迎えた齋藤氏は日本指揮者協会会長に就任している。指揮を振りつつ、教育にも一層の熱意を燃やしていた。
氏は熱心な指導で知られ、その厳愛の叱咤を生涯の思い出とする人々のエピソードは、枚挙にいとまがない。
民音の担当者が氏のもとを訪ね、指揮者コンクールの構想を伝えると、氏は黙って考え込んだ。
重ねて創立者の理念を訴えると、氏はおもむろに「分かった。やりましょう」。
齋藤氏を中心に、審査員の選考が始まった。
秋山和慶氏、朝比奈隆氏、大町陽一郎氏、小澤征爾氏、金子登氏、外山雄三氏、森正氏、山田一雄氏、若杉弘氏、渡邉暁雄氏ら、一流の指揮者がコンクールの趣旨に賛同した。
当時、民音の企画部長として指揮者コンクールに携わっていた佐伯孝明さんは振り返る。
「創立当初は"なぜ宗教団体が音楽活動をするのか"といった誤解や中傷もありました。ですが、一流の音楽家、芸術家ほど、そうした偏見とは無縁でした。むしろ音楽に真剣な方ほど、信仰への理解も深かったように思います。日本の指揮界が、齋藤先生を中心に一つにまとまったような気がしました」
◇ ◆ ◇
指揮者コンクールといえば、ブザンソン国際指揮者コンクールやトスカニーニ国際指揮者コンクールといった欧州での開催が有名だが、民音の指揮者コンクールは、日本はもちろん、アジアでも初の試みであった。
開催期間や審査方法、参加規定、会場の手配……。山積する課題の中でも、とりわけ難問だったのがオーケストラの確保である。
声楽のコンクールと異なり、指揮にはオーケストラが不可欠。そのオーケストラも、指揮を正確に読み取る技量が求められる。
指揮の誤りや悪い部分は、悪いまま表現しなければならないが、技術が拙いオーケストラでは、どんな指揮も似たような音になってしまう。
一つのプロオーケストラをコンクールのために借り切る。前例のない取り組みでもあったが、民音の定期演奏会に出演していた読売日本交響楽団が、その任を快諾した。
数々の障壁を乗り越えて、67年6月、東京・虎ノ門ホールで民音コンクール〈指揮〉の幕が上がった。
若手指揮者の登竜門として、ここから幾多の入賞・入選者が、世界の楽壇へ羽ばたいていく。

2018年10月7日日曜日

2018.10.07 わが友に贈る

人と会って語る。
それが広宣流布だ!
開かれた心で絆を結ぶ。
その勇気の一歩から
新たな友情は生まれる。

妙一尼御前御消息 P1253
『法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる』

【通解】
法華経を信じる人は冬のようなものである。冬は必ず春となるのだ。

〈寸鉄〉 2018年10月7日
会長は世界に平和の橋を架ける対話の力を示した—識者。青年よ師に続け
「勝利島部の日」40周年。日本一の幸福島に!一人立つ友ありて地域は盤石
滋賀の日。常勝こそ同志の誉れ。固きスクラムで湖国から拡大の波起こせ
後輩を自分以上に—これ学会の伝統。幹部率先で若き次代の宝に励ましを
地震の備えは気付いた時に。いつかやろうでなくすぐに。後悔しないよう

☆四季の励まし 10・2「世界平和の日」 対話で友情の連帯を 2018年9月30日
心に大きな目標を持つ人は、
それだけ
大きな人生を生きられる。
自ら決めた目標へ、
祈り戦い抜く人は、
最後に必ず勝利する。
「広宣流布」即「世界平和」。
それが
我らの大目的である。

仏法とは、
仏の教えの真髄であり、
万人の幸福を実現する
根本の妙法である。
狭い一宗一派ではなく、
宇宙大に広がる仏の慈悲の心だ。
人間と社会を向上させる根本が
仏法なのである。

眼前の苦悩する一人を励まし、
勇気づけ、
蘇生させることこそが、
生命尊厳の社会を実現する
確かな第一歩であり、
平和建設の原点となる。

同じ場所で
同じ時間を過ごしながら、
対話によって培われた
友情と信頼——。
その堅実な
挑戦の積み重ねこそが、
世界平和の創出と
地球的な課題の解決のために
行動する「民衆の連帯」の
かけがえのない礎となると、
私は確信してやまない。

臆して立ち止まっていても、
何も生まれない。
友の中へ、
人間の中へ、
民衆の中へと、
喜び勇んで飛び込むことだ。
どんどん人と会う。
どんどん友と語る。
形式ではない。
真心を込めて語っていくのだ。

潮風にそよぐヤシの木。エメラルド色に輝く海。白い砂浜は多くの人でにぎわっていた——1985年(昭和60年)7月、池田大作先生がアメリカ・ハワイを訪れた折、撮影した。
間もなく10・2「世界平和の日」を迎える。1960年(同35年)10月2日、恩師・戸田城聖先生の「この世から悲惨の二字をなくしたい」との熱願を胸に、池田先生は世界広布の第一歩として、アメリカへ出発した。当時の真情が、小説『新・人間革命』第1巻「旭日」の章につづられている。「平和の原点は、どこまでも人間にある。一人ひとりの人間の蘇生と歓喜なくして、真実の平和はない」
「目の前の一人」に勇気と希望を送る対話を! その行動の中から平和が生まれる。

2018年10月6日土曜日

2018.10.06 わが友に贈る

台風に厳重警戒を!
大雨・高波・河川の氾濫等
断じて油断は禁物だ。
無冠の友の皆さまも
無理せず 安全第一で。

聖愚問答抄上 P498
『一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる』

【通解】
題目を一遍唱えたならば、一切衆生の仏の生命が皆呼ばれて、ここに集まる。

〈寸鉄〉 2018年10月6日
「此の身を法華経にかうるは石に金をかへ」御書。境涯革命が信心の醍醐味
きょう三重の日。師弟共戦の勇者の友よ。確信の対話で新たな広布史綴れ
「青春の夢に忠実であれ」詩人。誓願に生きる人生に恐れなし。颯爽と前進
秋から冬にかけ食中毒が増加。高齢者・幼児は重症化も。手洗い・加熱怠るな
封書による架空請求が各地で頻発。払う前にまず相談を。冷静に確認・撃退

☆男子部大学校生大会への池田先生のメッセージ 2018年9月29日
◇不屈の挑戦で栄光の歴史を
男子部大学校生大会が8、9月を中心に、各地で意気高く開催されている。栄光の男子部大学校1期生たちは今、友好対話に勇んで挑戦し、大成長の節を刻む。10月1日からは男子部大学校の記念期間「ブレイク・リミット(限界突破)11・18」が開幕する(11月18日まで)。大学校生は自らの"限界の壁"を打ち破る弘教拡大に先駆するとともに、育成責任者である"勝利長"との懇談を通して目標を明確にし、人生勝利の礎を築く。ここでは、池田先生が同大会に寄せたメッセージを紹介する。

凜々しき男子部大学校生大会、誠にご苦労様!
愛する君たち一人一人の尊き挑戦と前進こそを、私は何よりもうれしく見守っています。
創価家族のみんなが、喜びたたえています。君たちこそ、大事な大事な学会の宝であり、世界広布新時代の誉れ高き主役なのです。
「諸法実相抄」には「いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし給うべし、日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書1360ページ)と仰せです。
青春の価値は、立場や格好などでは決まらない。いかなる哲学を心に持ち、いかなる誓いを立て、いかなる努力を貫いているかで決まる。君たちは、世界第一の生命尊厳の大哲学を、決然と誓って探究し、実践し抜いている。
そして、人間革命の仏法を、あの友この友へと、勇敢に語り弘め続けている。
君たちこそ、まぎれもなく、世界で最も尊く、最も偉大な若き地涌の菩薩です。大誓願に走りゆく自分自身を、また、大学校の同志を最高の誇りとしてもらいたい。
御本仏と同意の生命に立つ時、まだまだ計り知れない仏の智慧と仏の力が出ないわけがありません。
そして、御書に照らして、君たちだからこそ、一人また一人と、正義の信心に目覚めさせていける仲間がいます。どうか、何があっても「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて」(同1143ページ)題目を唱え抜き、どこまでも、共々に励まし合いながら、前へ前へ進んでいってください。
自分らしく、思う存分、不屈の挑戦と栄光の歴史を勝ち開いてくれ給え!
聡明に一日一日を無事故で、親孝行も忘れずにお願いします。
一人ももれなく健康で、大勝利の青春であれと、題目を送っています。

2018年10月5日金曜日

2018.10.05 わが友に贈る

最も苦しんでいる
友のところへ!
これが仏法者だ。
希望の哲学を語り
共に変毒為薬の劇を!

開目抄下 P235
『無智悪人の国土に充満の時は摂受を前とす安楽行品のごとし、邪智謗法の者の多き時は折伏を前とす常不軽品のごとし』

【通解】
無智・悪人の国土に充満する時は、摂受を第一に立てて法を弘む。安楽行品のごときがこれである。
邪智・謗法ものの多い時は。折伏を第一に立て常不軽品のごとくに弘法する。

〈寸鉄〉 2018年10月5日
『新・人間革命』は百年、千年後の為にも記された—東大教授。精神の道標
学園「情熱の日」記念行事君の舞台は世界!徹して学び英知の翼で羽ばたけ
この世を飾るのは友情のみ—詩人。対話の秋。勇気の一歩で新たな出会いを
きょう中部青年部の日。列島の真ん中に輝く勝利の一番星!断じて道開け
インフルエンザが流行の兆し。入念な手洗い、嗽で予防。健康第一で前進

☆御書と歩む� 第36回 折伏とは勇気の拡大
『仏になる法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり』(法華初心成仏抄、552ページ)

◇通解
仏になる法華経を耳に触れさせるならば、これを種として必ず仏になる。

◇同志への指針
日蓮仏法は「下種仏法」である。衆生の生命に「仏の種」を下ろすのだ。相手がすぐに発心しなくとも、必ず花開く時が来る。その時を呼び寄せるのが、祈りの力である。
誠意と確信を込めて語った分、その声が種となって仏縁が結ばれ、福徳が広がる。信頼が生まれ、信用が残る。
ゆえに今日も、勇気凜々と対話へ打って出て、友の心の大地に幸の種を蒔こう!

2018年10月4日木曜日

2018.10.04 わが友に贈る

「人・法を弘むる故に
人法ともに尊し」
妙法を語り弘人は
人間王者・幸福女王だ!
この誇りと確信で前進!

閻浮提中御書 P1589
『願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ、過去遠遠劫より已来日蓮がごとく身命をすてて強敵の科を顕せ師子は値いがたかるべし』

【通解】
願わくは日蓮の弟子等は師子王の子となって、群狐に笑われることがあってはならない。過去遠々劫以来、日蓮のように、身命を捨てて強敵の過ちを顕しなさい。師子はあい難いのである。

〈寸鉄〉 2018年10月4日
「声を聞いて心を知る」御書。語ってこそ思いは通ず。励ましの声、今日も
どんな事があっても必ず勝つと決めるのが信心—恩師。11・18へ誓い果たせ
「前もって配慮するものは、一日を支配する」文豪朝の明確な祈りから出発
センター試験の出願期間受験生よ頑張れ!挑戦の汗は全て人生勝利の礎に
国連世界宇宙週間。仏法は人間と宇宙貫く法則。壮大なる広布のロマンを

☆北京城市学院の「最高栄誉賞」授与式から 池田先生の謝辞 2018年9月28日
◇平和の陽光が降り注ぐアジアを
この度は、「私学の雄」と仰がれる貴学院より「最高栄誉賞(崇高栄誉状)」を賜り、誠に光栄です。
日中平和友好条約締結40周年の佳節に、このようなご高配を賜り、心から感謝しております。
教育の栄誉は、未来への希望の光であります。私は、わが後継の青年たちと一緒に、謹んで受けさせていただきます。
貴学院は、大教育者であられる創立者の傅正泰先生がわざわざ創価大学を訪問くださり、また、当会の青年部・教育本部訪中団を劉林学長が迎えてくださるなど、幾重にも大いなる交流の歴史を刻んでくださいました。
特に2011年3月の東日本大震災の際に、劉学長より即座に温かな励ましを頂いたことを、私たちは永遠に忘れることができません。
貴学院は、創立者の傅先生の先見の明、また劉学長のリーダーシップによって目覚ましい発展を遂げ、創造的で、清新な探究の息吹に満ちた「全体人間教育」を進め、国際的視野をもった、数多の英才を輩出してこられました。
劉学長の学問の師匠であられる中国教育学会名誉会長の顧明遠先生は、私との対談で、教育は、人間の善性を開発し「互いに理解し合い、学び合い、助け合い、共存共栄を図る」ものでなければならない、と強調されていました。まさしく、その模範の人間主義の教育を実践されてきたのが、劉学長であられます。
今、日中友好の新時代を迎え、いやまして、教育交流、青年交流が重要になっています。
50年前の9月8日、私は日中国交正常化提言を一万数千人の学生の前で行った際、申し上げました。
「日本、中国を軸として、アジアのあらゆる民衆が互いに助け合い、守り合っていくようになった時こそ(中略)希望と幸せの陽光が燦々と降り注ぐ時代である」
私どもは、いやまして尊敬する貴学院の先生方、また学生の皆さま方と共に、両国友好の道をさらに守り、広げてまいりたい。これこそが日中両国のみならず人類の「共生の道」となり、世界の「平和の道」につながっていくと確信するからであります。
私たちも大切にしてきた中国の至言に「従藍而青」とあります。藍は染める作業を重ねると、もとの葉の色より、ずっと鮮やかな青になるように、後継の人材が立派に育っていくとの謂であります。
その意味において、未来を担う日中の若き英才たちが、平和への揺るぎなき志を受け継ぎながら、新時代の友好の「金の橋」をさらに堅固に築き広げていかれることを、私は心から願っております。
私たちも、そのためにいよいよ最大に力を注いでいくことを、ここにお約束申し上げるものであります。
結びに、ご列席の皆さまのご健勝・ご多幸、貴・北京城市学院のいよいよの発展を、心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます(大拍手)。

2018年10月3日水曜日

2018.10.03 わが友に贈る

弘教に駆ける若き友を
最大に応援しよう!
太陽の心で励まし
新しい人を伸ばす。
成長の日々を共に!

下山御消息 P350
『此等の経文の亀鏡をもて両火房が身に指し当て見よ少もくもりなからん、一には名は持戒ときこゆれども実には放逸なるか二には慳貪なるか三には嫉妬なるか四には邪見なるか五には婬乱なるか此の五にはすぐべからず』

【通解】
経文を鏡(規範)として、両火房(極楽寺良観のこと)の身に当てはめてみよ。少しの曇りもなく符合するではないか。一つには、名は持戒の僧と世に聞こえるけれども、実際は放逸であるか。二つには慳貪であるか。三つには嫉妬であるか。四つには邪見であるか。五つには婬乱であるか。この五事に尽きるではないか。

〈寸鉄〉 2018年10月3日
「鐘は強く打てば強く響く。御本尊も同じだ」恩師誓願の祈りで勇敢に進め
「仏種は縁に従って起る」御書。我らの対話で広布は前進!全員が仏の使い
台風の傷跡深し。停電等の影響も大きく。災害時の備えを各家庭で盤石に
人の脳は作り笑いでも幸せを感じる物質分泌と。何があろうと楽観主義で
「食品ロス」削減に取り組む企業増加と。まず余らせない—皆が意識変革を

☆少年少女部結成記念大会への池田先生のメッセージ 2018年9月26日
◇負けじ魂の「朗らか王」「挑戦王」に
9・23「少年少女部結成の日」を記念する大会が、首都圏(24日)と関西(16日)で行われた。ここでは、両大会に寄せられた池田先生のメッセージ(抜粋)を掲載する。

世界のどこより明るく希望に満ちた大会、おめでとう!
今、みなさんは、どんな夢や目標を持っていますか?
少年時代、私には一つの大きな夢がありました。多くの人たちに希望と勇気を贈れるような小説を書きたいということです。
その夢は、師匠である戸田先生とお会いし、広宣流布という世界平和への道を歩む中でかなえることができました。それが小説『人間革命』と『新・人間革命』です。50年以上、書き続けて、先日、完結しました。
私といっしょに世界一の創価学会を築いてくださった、みなさんのお祖父さんやお祖母さん方、お父さんやお母さん方のことも、たくさん書いてきました。
日蓮大聖人は、「しし王は百獣をおそれない。ししの子も、また同じである」(御書1190ページ、意味)と言われております。
学会には、何ものもおそれない「しし王」の勇気がみなぎっています。この勇気を大好きな少年少女部のみなさん方が受け継ぎ、立派なリーダーと育って、日本中、世界中で、大活躍してもらいたい。これが、今の私の夢であり、願いなのです。
みなさんには、題目という、しし王がほえる声のように、どんな苦しいことにも負けない、最も強い力があります。だから、何があっても、明るく自信満々と、へこたれず、学び、努力を続けていってください。
私は、大好きなみなさんの健康と成長を祈り、ずっと見守っていきます。
さあ、きょうから、また、私といっしょに、創価家族といっしょに、それぞれの夢や目標に向かって、勇気りんりんと前進していこう!
一人ももれなく、負けじ魂の朗らか王たれ! そして挑戦王たれ!

2018年10月2日火曜日

2018.10.02 わが友に贈る

創価学会は「学ぶ会」だ。
御書を日々ひもとき
他者の声に耳を傾け
真摯に謙虚に学ぶのだ。
そこに無限の向上が!

佐渡御書 P957
『仏法は摂受折伏時によるべし譬えば世間の文武二道の如しされば昔の大聖は時によりて法を行ず』

【通解】
仏法においては、摂受と折伏のどちらかを実践するのかは、「時」に応じて決まるのである。譬えていえば、世間でいう文武の二道のようなものである。それゆえ、過去の偉大な聖人は時に応じて仏法を修行したのである。

〈寸鉄〉 2018年10月2日
「世界平和の日」。創価家族の祈りは地球を包む。民衆の連帯広げる大行進
信心への半信半疑を捨てよ—恩師。必ず勝つ、と確信し人間革命の活路開け
「多くの火あつまれども一水にはきゑぬ」御書。異体同心こそ最高の力だ
国際非暴力デー。生命尊厳を時代精神に!縁した友と共感広げる対話から
本年の大麻検挙者、過去最多を上回るペースと。人生奪う魔手を断固撲滅

☆虹を懸ける 池田先生とスコットランド� 2018年9月23日
◇祈りとは「諦めない勇気」
池田先生とSGIメンバーの出会いをつづる「虹を懸ける」。今回から2回にわたり、イギリスのスコットランドで刻まれた共戦のドラマを紹介する。

池田先生がスコットランドを訪れたのは、1994年。
6月13日の午後3時半。池田先生を乗せた飛行機がグラスゴー空港に到着した。
この日を待ち望んでいたスコットランドの友。その陰には、草創の同志の粘り強い広布の戦いがあった。
——スコットランド広布の始まりは1970年代。当時、中心者だったアケミ・ポーチャスさん(方面総合婦人部長)とリチャード・ポーチャスさん(方面総合長)の夫妻のほか、同志は数人しかいなかった。
草創の友は、地道な活動を続けた。84年8月には、さらなる広布伸展を目指し、週1回の勤行会を始める。
しかし、続けることは簡単ではなかった。"いつの日か先生をスコットランドにお迎えしよう"との思いは共有していたが、参加者は回を重ねるごとに減っていった。
ある日、アケミさんは宣言した。「一人になっても私は続けます」
その言葉に奮起した草創の同志は、スコットランド中を弘教に、訪問・激励にと歩いた。年を追うごとに広布の水かさは増した。
そして94年、先生の訪問が実現したのである。その前の週で、勤行会はちょうど500回目を迎えていた。

◇一人を大切に
午後4時過ぎ、先生がグラスゴー郊外のローモンド湖に着くと、スコットランドの伝統楽器バグパイプの音色、そして民族衣装をまとった男女青年部が歓迎した。
「やっと来られました。皆さんのおかげです」「ありがとう。ありがとう」——先生はスコットランドの友をねぎらうように握手をしていった。
日本の北海道より北に位置するスコットランド。夏も涼しく、日陰は寒いほどだ。加えて年間を通して、雨の日が多い。
「あの日はスコットランドでは珍しく、雲一つない快晴でした」。当時、先生の一行に同行したキース・オースティンさん(副方面長)は語る。
さらに、ローモンド湖畔にある宿舎での先生の姿を振り返った。
「先生は、他の宿泊客に気さくに声を掛け、迷惑を掛けていないかどうか気を配られていました。"目の前の一人"を大切にする仏法者の振る舞いを学びました」
オースティンさんは小・中学生の時、いわゆる"問題児"だった。学校から追い出された後、10年ほどヨーロッパ中を放浪した。
その中で、勉強の必要性を痛感。一冊の本を読み通したことすらなかったが、努力を重ね、大学へ進学した。
SGIと出あったのは、大学在学中のこと。"自分さえよければいい"と思っていたが、そうした生き方に何か満たされないものも感じていた。だからこそ、人に尽くすSGIメンバーの生き方に触れて驚いた。"自分も人の役に立つ人間になりたい"と、83年に入会した。
その後、大学を中退し、学習障がいを抱える人々や犯罪者の家族の支援活動に関わるようになった。
オースティンさん自身、多くの苦難の嵐に襲われた。きょうだい全員が次々と早逝した時には、亡くなるたびに、きょうだいの分まで生き、充実の人生を歩むとの誓いを深めた。62歳でソーシャルワーカー(社会福祉士)の資格を取得。60代後半まで働いた。
リタイアしたオースティンさんは現在、貢献の人生を歩める喜びを周囲に語り広げている。

◇自分に自信を持つ
ローモンド湖や宿舎での先生との出会いを原点としているスコットランドの友は少なくない。
ノーマン・シャクルトンさん(支部長)もその一人。
シャクルトンさんが仏法を知ったのは、70年代半ば。当時、音楽の道を志していた。ジャズ界の巨匠であるウェイン・ショーター氏やハービー・ハンコック氏が実践する信心と聞いて興味を持ち、82年に入会した。
自身の使命を果たせる仕事に就きたい、と願っていたシャクルトンさん。学会活動に励む中、音楽関係のボランティアセンターで、若者支援のワークショップを企画・運営する仕事を勝ち取った。
やがてセンターの経営や管理を任されるように。だがあまりの責任の重さに嫌気がさすようになっていた。
そんな折、先生がスコットランドへ。
シャクルトンさんは陰で支える役員のリーダーとして任務に当たり、ローモンド湖で先生と出会いを刻んだ。
シャクルトンさんは振り返る。
「ずっと胸中で題目を唱えながら任務に就いていました。何をしてもすぐに諦めてしまう——そんな自分に自信を持てずにいたからです。でも先生は、そんな私を心からたたえてくださいました」
この時、シャクルトンさんは"何があっても絶対に先生の期待に応えていく"と一念を定めた。
毎朝早く起き、2時間の題目をあげてから出勤した。気付けば、20年もの間、働き続けることができた。
「"先生と共に"との思いに立って行動する中で、自分の殻を破ることができ、自尊心を持つことができました」と語るシャクルトンさん。
現在は、長年の夢だったギタリスト、歌手として活躍。「声仏事を為す」(御書708ページ)との御聖訓のままに、自分らしく仏法を語り広げている。

◇仏法は行動
パトリシア・ロジャーズさん(婦人部本部長)は、先生が一人一人のスコットランドの友に合掌し、頭を下げていた光景が忘れられない。
当時、教職に携わりながらイギリスSGIの機関誌「UKエクスプレス」(当時)の編集に関わっていた。
「"一人の人を、ここまで大切にするのだ"と、先生が教えてくださったように感じました」
ロジャーズさんはドイツ生まれ。10歳の時、母親に連れられ、スコットランドにやって来た。
その後、最愛の母親の死などを経験。人生に絶望しかけた時、信心に出あった。
仏法の哲学には興味があった。だが、唱題については、なかなか実践できない。
そんなロジャーズさんのもとを、何度も訪ね、励ましてくれたSGIメンバーの女性がいた。
ある日、彼女がロジャーズさんに言った。
「祈りで大切なのは、時間でも回数でもないのよ。たった10分でも真剣にあげれば全てが変わるわ」
仏法は行動なんだ——ロジャーズさんはハッとした。ロジャーズさんは翌朝から勤行を実践。82年に入会した。
入会したからといって、悩みがなくなったわけではない。変わったことは、何があっても題目をあげ、現状を一つ一つ打破していくうちに、苦難も全部、前進の糧にする自分へと成長できたことだ。
ロジャーズさんは言う。「題目をあげると、先生や同志の支えを思い出します。そして、感謝の心と壁を乗り越える勇気が湧いてくるのです」
仕事をリタイアして8年。ロジャーズさんは今、広布後継の青年部の育成に奮闘している。

先生の訪問後も続けられた勤行会。2003年には、1000回目を迎えた。
かつて先生は、スコットランドの友が祈る姿勢をたたえ、次のようにつづった。
「祈り——それは、あきらめない勇気だ。自分には無理だと、うなだれる惰弱さを叩き出す戦いだ。"現状は変えられる! 必ず!"。確信を命の底に刻み込む作業だ。
祈り——それは恐怖の破壊なのだ。悲哀の追放なのだ。希望の点火なのだ。運命のシナリオを書きかえる革命なのだ」
「祈り——それは我が生命のギアを大宇宙の回転に噛み合わせる挑戦だ。宇宙に包まれていた自分が、宇宙を包み返し、全宇宙を味方にして、幸福へ幸福へと回転し始める逆転のドラマなのだ」
現在、3本部7支部34地区の陣容となったスコットランドのSGI。その広布伸展の礎となってきたのは、一人一人の、自らの可能性を諦めない強き祈りである。
この確信を胸に、スコットランドの友は、きょうも広布拡大に走る。

2018年10月1日月曜日

2018.10.01 わが友に贈る

◇今週のことば
縁する友を幸せに!
我らの菩薩行には
無上の歓喜と充実が。
「足は経なり」
会って語って心を結べ!
2018年10月01日

聖人御難事 P1190
『各各師子王の心を取り出していかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず師子の子又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』

【通解】
各々、師子王の心を奮い起こし、いかに人が脅そうとも、決して恐れてはならない。師子王は百獣を恐れない。師子の子もまた同じである。彼らは、野干(狐)が吼えているようなものである。日蓮の一門は、師子が吼えているようなものである。

〈寸鉄〉 2018年10月1日
励まし対話、友情対話を深める拡大の秋、10月。さあ栄光の11・18へ躍進
何があっても大信力を奮い起こして境涯を開け—恩師。信心は希望の源泉
学術部の日。真理は悪に勝つ。知性の勇者よ民衆のために戦い正義を叫べ
「国際高齢者デー」。進む長寿社会。地域を照らす多宝の友が幸齢社会の鑑
風疹患者が増加。妊娠中の女性は注意。受けていない人は積極的に接種を

☆大白蓮華巻頭言 2018年10月号 今日も「衆生所遊楽」の大合唱
毎朝、私たちは「勤行」という生命の目覚めの賛歌を謳い上げて出発する。その清々しい声は、十方世界に轟き渡り、仏天をも呼び動かしていくのだ。
日々、読誦する法華経寿量品の自我偈には、「衆生所遊楽 諸天撃天鼓 常作衆伎楽」とある。
戸田先生は、この経文を通して、笑いながら語られた。--みんな本当は、この人生を楽しみ切るために生まれてきた。楽しむためには、苦しみが塩のようにちょっぴり必要だ。みんなは塩の方が多すぎるんだよ、と。
そして、どんなに苦悩の渦巻く娑婆世界にあろうと、妙法とともに、「天の鼓」を撃つ如く希望のリズムを作り、「妙なる名曲」を奏でるように喜びの、共嗚を織り成して、「遊楽」のスクラムを広げていくよう励まされたのだ。
御義口伝に「妙音とは今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る事は末法当今の不思議の音声なり、其の故は「煩悩即菩提 生死即涅槃の妙音なり」(774ページ)と説かれる。
題目の力は広大無辺である。偉大な文化の力用を体現する妙音菩薩の光明も、厳然と具わっている。この妙音を唱え、壮麗な法華経の会座さながらに、人間芸術の真髄の価値を創造していくのが、創価学会である。
広布の大行進は、音楽隊、鼓笛隊、合唱団、また芸術部をはじめ尊き宝友の奮闘ありて、何と明るく賑やかであろうか。とりわけ、災害の被災地での「希望の絆」コ ンサー卜など、心の福光のエールを送り続ける大活躍に、私は胸を熱くする。たゆまぬ信心と努力、そして麗しい団結で、創価芸術の華を咲かせてくれているではないか。
文化を尊重する宗教であってこそ、民衆から愛される。いかなる差異も超えて、世界市民を結ぶことができる。
庶民の真心で支えてきた民音や東京富士美術館の文化交流も、一段と平和の光彩を放つ時代に入った。
誓願を貫く人生は、それ自体が感動の叙事詩であり、感激の絵巻である。今日も、最も誇り高き無冠の名優たちと「衆生所遊楽」の大合唱を謳い上げようではないか!

広布劇
 歌あり 舞あり
  名画あり
 悲劇も転じて
  歓喜の凱歌へ

☆10月の広布史 2018年9月28日
◎10・1「学術部の日」
1972年(昭和47年)10月1日発行の「大白蓮華」誌上での、てい談「生命論」連載開始が淵源。

◎10・2「世界平和の日」
60年(同35年)10月2日、恩師・戸田城聖先生の構想実現のため、池田大作先生が初の海外訪問へ出発。世界広布の第一歩がしるされた記念日が、後に「世界平和の日」となった。
※参考資料=小説『新・人間革命』第1巻「旭日」、『新・人間革命』第24巻「母の詩」

◎10・7「勝利島部の日」
78年(同53年)10月7日、約120の島の友が集った離島本部(当時)の第1回総会を記念して、「離島部の日」が制定。後に、「勝利島部の日」となった。
※参考資料=『新・人間革命』第28巻「勝利島」

◎10・9「山口開拓指導」開始の日
戸田先生の命を受け、56年(同31年)10月9日、青年部の室長だった池田先生は山口県へ。翌年1月までの延べ22日間で、当時の山口の会員世帯数を約10倍とする弘教を達成した。
※参考資料=『人間革命』第11巻「転機」

◎10・18「民音創立記念日」
63年(同38年)10月18日に行われた、民主音楽協会(民音)による初の記念演奏会に由来する。
※参考資料=『新・人間革命』第8巻「清流」

◎10・24「社会部の日」
73年(同48年)10月24日、職場・職域を同じくする同志が、自身を磨き、互いの成長を図ることを目的に結成された。
※参考資料=『新・人間革命』第24巻「灯台」

◆皆さん、昨夜の台風24号の被害はは大丈夫でしたか?