2018年6月16日土曜日

2018.06.16 わが友に贈る

転倒事故を防ごう!
雨で濡れた道路や
家庭・会館の段差など
安全確認を万全に。
皆で声を掛け合おう!

月水御書 P1202
『此の戒の心はいたう事かけざる事をば少少仏教にたがふとも其の国の風俗に違うべからざるよし』

【通解】
この戒(随方毘尼)の心は、甚だしい過ちでないことなら、少々仏教と違うことがあっても、その国の風俗に背くべきではないということである。

〈寸鉄〉 2018年6月16日
「鉄は炎打てば剣となる」御聖訓。魂と魂の触発で人材は成長。共々に飛躍
福島女性の日。婦女一体で前進する美しき福光の太陽。今日も幸の対話を
「副役職」の友に光を当てよ。全員が「桜梅桃李」で輝けば組織の勢いが倍加
睡眠不足は認知症もがんもリスク増加と。朝夕の勤行で生活リズム正しく
梅雨時は食中毒に注意。予防は加熱・殺菌・手洗いが基本。油断せず健康で

☆虹を懸ける 池田先生とパナマ� 2018年6月7日
◇弘教の実践が大樹の如き自分をつくる
「良き市民たれ」
これは、社会の繁栄と幸福に尽くすSGIの同志に贈られた、不滅の指針である。
中米・パナマにも、各分野の第一線で活躍しながら、地域の人々に寄り添い続ける多くのメンバーがいる。
マイラ・ボタシオさん(支部婦人部長)は、同国の保健省で女性初の環境衛生局長として奮闘する。「病気のリスクを減らし、国民が健康でいられるように祈りながら、仕事に取り組んでいます」
ボタシオさんが信心を始めるきっかけを得たのは1974年。
池田先生が初めてパナマを訪問した折、知人に誘われてSGIの集いに参加したのだ。
「当時、先生のことをよく知りませんでしたが、素晴らしい方であることは、すぐに分かりました。"誰もが人間として大きく成長し、人生を切り開いていける信心です"との確信に満ちた言葉が胸に刺さりました」
以来、ボタシオさんは唱題を実践し、翌年に一家で御本尊を受持する。悩みだった母親との関係が改善し、親子で仲良く学会活動に励むようになった。
忘れ得ぬ原点は、先生が再びパナマを訪問した81年、女子部の白蓮グループとして迎えたことである。
滞在4日目の2月22日の夕方、野外のオマール公園で日本から来た交流団とパナマのメンバー、そして中南米各国の代表による親善交友会が予定されていた。ところが、開始時刻が迫る中、空は今にも雨が降りだしそうな雲に覆われていた。
「運営役員の誰もが胸中で必死に題目をあげていました。"先生が会場に向けて出発された"との知らせが届いた途端、不思議にも雲が少しずつ晴れていったことを覚えています」
先生は会場に到着するや、参加者の中へ。開会前のわずかな時間を使い、子どもたちに手品を見せるなど居合わせた友を激励した。
舞台では、各国の民族舞踊が披露され、国籍を超えて会場が一つに。終了する頃には、空は晴れ、満天の星が輝いていた。
最後にマイクを握った先生は「きょうはなんと素晴らしい日でありましょう。お題目を唱えて、唱えて、唱え抜いて、最高の人生を歩んでいきましょう」とあいさつ。美しいハーモニーを響かせたパナマの合唱団には、この日の星空にちなんで「北斗七星合唱団」との名前を贈った。
運営役員として、こうした先生の振る舞いを目にしたボタシオさん。「先生はこの時、"願っている通りの人生になるよ"と参加者にエールを送ってくださいました」
学生だったボタシオさんは、やりたいことを見つけられずに悩んでいた。だが、先生の励ましを胸に真剣に祈り抜く中で、環境衛生の分野に進むことを決意。やがて、現在の職場に就職が決まった。
これまで、パナマの女子部長やヤング・ミセス委員長を歴任。5人のきょうだいをはじめ、親戚を次々と入会に導き、自身の病も乗り越えた笑顔には、信心への揺るぎない確信が光る。
「先生が"広布の労苦は、全て将来の勝利の因になります"と言われた通りの人生になりました」

◇価値ある人生を
2月24日には、パナマ広布13周年記念勤行会が開催された。
池田先生は、前日に会見したアリスティデス・ロヨ大統領からのSGIに対する期待の声を紹介。平和・文化・教育運動を推進する友を心からたたえた。
さらには、題目と折伏の功力について、次のように述べている。
——例えば、樹木は大地に根を張り、大きく育つ。"根を張る"ことが題目である。また、太陽や風雨に当たり、たくましい大樹になるのと同じく、社会の中で、人々の中で、折伏・弘教に励む実践が、大樹のように雄々しい自己をつくりゆく、不可欠の条件であるといってよい——
そして、こう結んだ。「確固たる生活力をもち、立派な社会への貢献をなしゆくために、みんなで励ましあい、助けあい、楽しくも価値ある人生の凱歌をあげていただきたい」
この指導のままに、対話拡大をリードするのが、パナマ婦人部長のビエルカ・デ・バルガスさん。国立パナマ大学で先生を間近で歓迎した81年の出会いを、心に深く刻む。
バルガスさんは家族と共に、5年ほど前から会友を対象とした「折伏座談会」を毎週開催。参加者のうち、これまで25人が御本尊を受持している。この歓喜の渦は、パナマ全土へと広がり、現在は各地の支部や地区で、折伏座談会が活発に行われるようになった。
そんなバルガスさんを苦難が襲ったのは、昨年のこと。喉に見つかったのう胞を切除する手術の結果、一時的に声を失ったのだ。
しかし、大樹のごとき不動の信心を築いてきたバルガスさんは、決してくじけることはなかった。地道にリハビリを重ね、わずかに声が出るようになってからは、訪問・激励に奔走。会うごとに回復していく姿そのものが、同志にとって最大の励ましとなっている。
「息子が、これまで以上に真剣に祈るようになりました」と喜ぶバルガスさん。「信心の確信が、不安に打ち勝つ勇気に変わりました。日常で起こる全ての出来事が功徳だと感じます」

◇異体同心の団結
8日間にわたる2度目のパナマ訪問。出国前夜には、各部の代表が参加して交歓会が催された(2月25日)。会場には、陰で諸行事を支えた多くの役員も集っていた。
池田先生は、一人一人に感謝とねぎらいの言葉を。メンバーも歌や踊りを披露した。
この日、創価班のメンバーは、先生へのプレゼントを用意していた。それは、広布への決意を込めた愛唱歌の合唱と、野球チームのTシャツだった。
Tシャツは、あるメンバーが先生に感謝の気持ちを伝えたいと発案。パナマらしいもので、"人間王者"である先生にふさわしいもの、という点から、前年に国内リーグを制した野球チームのTシャツを選んだのである。
交歓会の席上、創価班の代表がTシャツを手渡すと、先生はそれを着用。両手を上げて、メンバーの気持ちに応えた。
「あの時の光景は、今も鮮明に残っています。思い返すたびに、先生との誓いがよみがえり、師弟の絆を感じずにはいられません」
創価班の一員として役員に就いていたホセ・ピンソンさん(地区部長)は振り返る。
「私自身、場外の誘導などを担当していましたので、会合での先生の指導を聞く機会はありませんでした。でも、Tシャツを着てくださった先生のあの日の姿が、いつも私を奮い立たせてくれます」
音楽隊員でもあったピンソンさんは、教育省主催の独立記念パレードへの出演などを通して、文化運動にも携わってきた。
入会から50年。毎日1人の友人に仏法を語る挑戦を続けるなど、広布への情熱は今も変わらない。
◇ ◆ ◇
パナマ市内に立つパナマ文化会館の一室に、一枚の絵が掲げられている。
81年の池田先生の訪問時に、贈られたものである。
そこには、3人の青年が、ごつごつした岩場の上に素足で立ち、乗り上げた小舟を懸命に海に戻す様子が描かれている。
この絵を前にしてパナマの友は言う。
「いかなる困難も力を合わせれば必ず乗り越えていけるという、異体同心の団結と不屈の信心の大切さを、この絵は私たちに教えてくれています」
同国に刻まれた先生の足跡は、同志を永遠に鼓舞し続ける。