2018年6月3日日曜日

2018.06.03 わが友に贈る

使命深き未来部よ
自信と希望を持とう!
「創価家族」という
世界一の応援団もいる。
君の可能性は無限大!

四条金吾殿御返事 P1192
『いよいよ強盛に大信力をいだし給へ、我が運命つきて諸天守護なしとうらむる事あるべからず』

【通解】
いよいよ妙法に対する強盛なる大信力を出していきなさい。自分の福運が尽きてしまったのに、諸天善神の守護がないといって恨むようなことがあってはいけない。

〈寸鉄〉 2018年6月3日
創価の柱・大関東が総会。あの地この地に拡大勝利の旗。敢闘精神は脈々と
「仏種は縁に従って起る」御書。一つ一つの出会いを大切に。誠実に絆結べ
人材をつくる人が人材—戸田先生。共に祈り動け。同志を鼓舞する名将たれ
車の運転中、9割がイライラ経験。心次第で走る凶器に。冷静さを忘れず
6月は環境月間。空調の温度調節等、節電へ工夫。扇風機等も使い無理なく

☆忘れ得ぬ瞬間 創立者の語らい 第2回 創価女子短期大学 1985年4月入学式
◇「理想」「鍛え」「教養」の女性に
「女性教育の殿堂」たる創価女子短期大学の第1回入学式が行われたのは、1985年4月9日。スピーチに立った創立者・池田先生は、高貴にして崩れざる道を後輩のためにつくりゆこうと語り、短大生に万感の期待を寄せた。

短期大学に学ぶ2年間という歳月は、短いといえば短い。しかし、もっとも大切な人生の節目であると考えるならば、もっとも深く長い2年間と申し上げたい。この2年間に教授と学生が一体となって、4年制大学の卒業生以上の実力をつけることを、私は願望いたします。

◇土台を築く2年間
この日、池田先生は1期生に三つの指針を示している。一つ目は「理想」である。青春時代は、魂の奥深くに「理想」の苗を植え付けていかねばならない。自分らしく、理想を高く掲げ、着実な日々の研さんをと望んだ。

ある大作家の作品に「理想のあるものは歩く可き道を知っている。大なる理想のあるものは、大なる道を歩く……どうあっても、この道を歩かねば已まぬ。魂がこちらこちらと教えるからである」という私の大好きな一節があります。自分の生きるべき「理想」をつかんだ人は強い。それは、どんな迷路に踏みこもうとも、暗夜の灯のように、皆さんを前へ前へと確実に導いてくれると、私は思うからであります。

二つ目は「鍛え」である。先生は、フランスの思想家モンテーニュの言葉「運命はわれわれに幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ。それを、それよりも強いわれわれの心が好きなように変えたり、用いたりする。われわれの心がそれを幸福にも不幸にもする唯一の原因であり、支配者なのである」(『エセー〈一〉』原二郎訳、岩波文庫)を紹介。2年間の「心の鍛え」が土台となり、40代、50代になって、見事な人生の花を咲かせていけることを強調した。

「鍛え」ということは、若い時代の特権です。脆弱な土台の上に建てられた建物は、すぐに崩れてしまう。と同じように、身体を鍛え、頭脳を鍛え、心を鍛える「鍛え」の青春なくしては、真実の幸福も、真実の満足もありえないと思うからであります。

これから、若き皆さん方は、それぞれの運命を背負って生きていかねばならない。つまずいたり、絶望したり、挫折したりすることもあるにちがいない。しかし、それはたんなる「素材」であり、「種子」にすぎないのであります。
それを、不幸と感じて人生の敗北者となるか、反対に、幸福への発条として生き抜いていくかは、いつに、モンテーニュの言う「それよりも強いわれわれの心」にかかっているのであります。

◇清き心を磨け
三つ目は「教養」である。教養とは、たんなる知識や技能の習得だけではない。自分らしい人間性と人格の輝きであり、見識の母体である。また、よりよい人間関係を築きゆく潤滑油であり、人間にのみ与えられた清き心の昇華の姿と行動であると述べ、先生はこう言葉を継いだ。

教養とは「高度な教養」また「一般的な教養」等々、さまざまに論じられていますが、端的に「洗練された常識」と、言えるのではないかと思います。正しいものを正しく見、美しいものを美しいと見ていける、清らかな広々とした健全なる心が、第一義となってくるのは理の当然でありましょう。

名著を数多く読み、接することも大切であろうし、よき友やよき先輩と、語り交わることも大切ではないかと思うのであります。

最後に、皆さん方が、本学のモットーである「知性と福徳ゆたかな女性」「自己の信条をもち人間共和をめざす女性」、そして「社会性と国際性に富む女性」に成長されんことを心から祈って、私のあいさつとさせていただきます。