2016年6月22日水曜日

2016.06.22 わが友に贈る

今日の前進が
明日の勝利を決する。
一日一日を大切に
わがベストを尽くせ!
悔いなき黄金の歴史を!

乙御前母御書 P1223
『道のとをきに心ざしのあらわるるにやかれは皆男子なり権化の人のしわざなり、今御身は女人なりごんじちはしりがたしいかなる宿善にてやをはすらん』

☆四季の語らい
「師匠」をもつ人は幸せである。師弟の道によってこそ、人間は「向上と成長の軌道」を進んでいける。「師匠」をもたない人は、基準がなく「無軌道」の人生となってしまう。

☆女性に贈ることば 六月二十二日
苦労のない人生はどこにもない。行動しなければ、いつまでたっても、幸福はやって来ない。現実は厳しいに決まっている。
ゆえに、その現実に翻弄されるのではなく、進んで現実に挑み、生命の鍛錬の場としていくのだ。

☆今日のことば365 六月二十二日
いかなる時代の推移、動乱にも、自己の信念を曲げず、一直線に貫き通す人は、まことに尊いといえよう。時代は流れる。人の心も動いていく。

☆華陽姉妹のための法華経入門 異体同心事 2016年6月11日
◇広布拡大の要諦は信心根本の団結に
今月は「異体同心事」を学びます。「異体同心」の団結こそが絶対勝利の要諦であることを心に刻み、仲良く励まし合いながら勇気の対話を広げていきましょう。(拝読範囲は本抄全編です。池田SGI会長による本抄の講義は、『希望の経典「御書」に学ぶ』第3巻〈聖教新聞社〉に収録されています)

◇本抄について
本抄は、御執筆の年月や、送られた人が不明です。本抄の前半に、駿河(静岡県中央部)の地の門下の様子が記されていることから、日蓮大聖人の仏法を弘通する中で、それに反発する勢力からの不穏な動きが出てきた文永年間の末から建治年間にかけてのころに、駿河の中心的門下に送られたのではないかと推察されます。
大聖人は本抄で「あつわらの者どもの御心ざし」と仰せです。弘教が進んでいた駿河の熱原地域では、後に大聖人門下への大弾圧が加えられます。本抄では、大聖人一門を迫害しようとする動きに対して、障魔を打ち破って広布を進めていく要諦として「異体同心」を教えられています。

◇大意
前半では、異体同心であれば万事を成し遂げることができ、反対に「同体異心」であれば、何事も成し遂げることはできないと教えられています。
そして、日蓮大聖人の一門は異体同心なので、人数は少なくても大事を成し遂げて必ず法華経は広まるとの確信を示されています。
後半では、日本国の人々は蒙古襲来を機に法華経誹謗の罪を悔い改めれば救われるのであると述べられています。

◇御文
『一人の心なれども二つの心あれば其の心たがいて成ずる事なし、百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず、日本国の人人は多人なれども体同異心なれば諸事成ぜん事かたし、日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候』(P1463ページ4行目〜6行目)

◇通解
一人の心であっても二つの異なる心があれば、その心が食い違ってしまい、何事も成就しません。また、百人や千人であっても、心が一つであれば、必ず物事を成就することができます。日本国の人々は、多勢であっても「体同異心」なので、何事も成就することは難しいのです。日蓮の一門は「異体同心」なので、人数は少ないけれども大事を成し遂げて、必ず法華経は広まるだろうと思っています。

◇解説 皆が心を一つに励まし合って前進
異体同心の団結こそ、広宣流布を進める最大の力です。
「異体」とは、一人一人の個性や特質が、さまざまに異なっていることを指します。
一方、「同心」とは、同じ志や目的観を持ち、心を合わせることをいいます。これは突き詰めれば、広宣流布の師匠に心を合わせることともいえます。
つまり、「異体同心」とは、それぞれの個性や特質が尊重されると同時に、広宣流布という大目的に向かって皆が心を合わせて前進していくことです。
この反対が「体同異心」であり、これは表面的には同じ行動をしているように見えても、一人一人の心がバラバラの状態をいいます。
日蓮大聖人は、掲げた御文の前段で、周の武王率いる800の諸侯の軍が、70万騎の殷の紂王の軍勢を打ち破った古代中国の故事を挙げられ、勝負は人数の多少ではなく、戦う心が一致しているかどうかで決まることを示されています。
そして、掲げた御文で大聖人は、御自身の一門に迫害を加えてくる人々が多勢であっても、そうした人々は思惑も利害もバラバラの「体同異心」であるゆえに、何事も成し遂げることはできないと述べられています。
反対に、大聖人の一門は少人数ではあっても、「異体同心」の団結によって必ず大事を成し遂げ、広宣流布を進めることができると断言されています。
御文の冒頭で大聖人は「一人の心なれども二つの心あれば其の心たがいて成ずる事なし」と仰せです。一人であっても、心に「二つの心」、例えば迷いや葛藤があれば、何事も成就することはできません。
自身の心の迷いや葛藤に打ち勝ち、「何があっても絶対に勝つ!」と一念を定めて「一人立つ」ことが異体同心の団結を築く要となります。
さらに一人一人が、団結と、そのための自身の人間革命を心掛けて、仲良く励まし合いながら前進する時、「百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず」と仰せの通り、勝利の道を開くことができるのです。
池田SGI会長は「戦いの中で、皆が心を合致させて祈り、大いに励まし合いながら、『異体同心の前進』を加速していくならば、どんな壁も破ることができる」と述べています。
師匠の大願に心を合わせた異体同心の華陽のスクラムで、「"師弟勝利の花"満開月間」を勢いよく前進していきましょう。

◇理解を深めよう 「一善にかつ事なし」
日蓮大聖人は本抄で、「悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書1463ページ)と仰せです。「一善」とは、妙法の力を現して悪と戦い、前進する大聖人一門を指すと拝されます。
当時、大聖人門下が活発に弘教に励んでいた駿河の熱原地域では、大聖人一門に反発する勢力からの不穏な動きが出始めていました。
そして、弘安2年(1279年)、熱原の大聖人門下への弾圧の激しさは頂点に達します。具体的には、20人の農民信徒が不当逮捕され、法華経の信仰を捨てるように脅されました。しかし、命を奪われる者が出ても、誰一人、退転することはありませんでした。
権力をもってしても、広布を目指す民衆の信仰の絆を断ち切ることはできなかったのです。
異体同心の信心の団結によって、いかなる大難も乗り越えることができます。現代にあって、世界192カ国・地域に広がる創価家族の連帯は、そのことを雄弁に物語っています。
民衆の幸福の拡大を目指す創価学会は、どんな圧迫もはねのけながら、対話によって善のスクラムを広げ、大聖人の仰せ通りに世界広布を現実のものとし、人類に貢献する団体へと発展してきました。
池田SGI会長は、励ましの対話によって相手の心を開き、勇気と希望の光を送り、善なる人間と人間の連帯をつくりあげていくのが創価学会の運動であると語っています。勇んで仏縁を広げ、希望のスクラムを広げていきましょう。

◇SGI会長の講義から
「師弟不二」と「異体同心」は、本来、切り離せるものではなく、車の両輪の関係にあります。どこまでも師と心を合わせる「師弟不二」の精神がなければ、本当の「異体同心」の団結は実現できません。また、どこまでも和合僧を大切にして、「異体同心」を実現する努力がなければ、本当の不二の弟子であるとは言えない。(中略)
一切の勝利は、「異体同心」の組織を構築できるかどうかにある。

「心こそ大切」です。我が一念を定めることが、勝利への軌道を確立することになります。一切は、自分の一念の変革から始まります。
「異体同心」の団結を築くことも同じです。"自分は悪くない、他人が悪い"と言って、互いに責め合っていれば、永久に「異体異心」のままです。(中略)
だからこそ、自身の人間革命を根幹にしなければ、「異体同心」の絆を作ることは不可能です。(『希望の経典「御書」に学ぶ』第3巻)