2019年3月13日水曜日

2019.03.13 わが友に贈る

「強敵を伏して
始めて力士をしる」
自らの苦手を打ち破れば
栄冠は ぐっと近づく。
そこが戦いの急所だ!

内房女房御返事 P1423
『過去の慈父尊霊は存生に南無妙法蓮華経と唱へしかば即身成仏の人なり』

【通解】
過去の慈父尊霊は、存命中に南無妙法蓮華経を唱えたのですから、即身成仏の人なのです。

〈寸鉄〉 2019年3月13日
学会には「闘う平和主義」が脈打っている—識者。正義の言論こそ我らの剣
横浜市南・鶴見・緑区が怒濤の追い上げ!神奈川同志の団結で栄光つかめ
千葉の八千代、花見川区、松戸が反転攻勢!敢闘精神赤々燃やし勝利の峰へ
「諸難ありとも疑う心なく」御書。最後に勝つ信心だ。弥弥の祈り強盛に
年度末、交通事故に注意。夕暮れ時に多発。早めの点灯や反射材の使用徹底

☆未来部育成のページ 池田先生の指針 2019年3月5日
◇今の勝利と未来永遠の勝利
心から信頼する未来本部長、また21世紀使命会の皆さん、さらに教育本部の先生方、そして学生部の英才たち! かけがえのない未来部員のために、労苦をいとわず、時間を惜しまず奮闘してくれ、本当にありがとう!
かつて、ヨーロッパのヒューマニズムの哲人は、"幾つ銅像を建てようとも、優れた後継者を育てること以上の麗しい記念碑はない"と叫びました。
私は恩師・戸田先生の七回忌を期して、学会の「本門の時代」を宣言し、そして未来部を結成しました。以来、いかなる眼前の激戦の真っ只中でも、未来部の育成は断固として手放さずに貫き通してきました。
この私の心を、誰よりも揺るぎなく皆さん方が受け継いでくれ、これほど頼もしいことはありません。
日蓮大聖人は、「謀を帷帳の中に回らし勝つことを千里の外に決せし者なり」(御書183ページ)と仰せになられました。
皆さんと私の不二の祈りで、創価の今の勝利と、そして未来永遠の勝利を千里の外に決していこう!
華果成就御書に「源に水あれば流かはかず」(同900ページ)と仰せの通り、誉れの源である皆さんの満々たる生命力と励ましで、地涌の後継の流れを更に勢いよく頼みます。
最も陰徳深き皆さん方と一家眷属が、無量の陽報に包まれゆくことを、私は妻と祈り抜いてまいります。
人の何倍も忙しいからこそ、師子吼の題目で、人の何倍も頑健に聡明に、偉大なる人間革命の勝利者であれ! どうか、お元気で!
〈2018年12月、「全国未来本部長・未来部長会」へのメッセージ(抜粋)〉

☆私がつくる平和の文化 第3回 女性と男性の平等
インタビュー ジャーナリスト 治部れんげさん
◇男女ともに生きやすい社会を
3月8日は「国際女性デー」(国連が1975年の「国際婦人年」に当たり制定)です。「私がつくる平和の文化」第3回のテーマ「女性と男性の平等」で登場していただくのは、働く女性や育児、家族を巡る社会問題が専門のジャーナリスト、治部れんげさん。自身も2児の母であり、政府主催の「国際女性会議WAW!」国内アドバイザーとしても活躍する治部さんに、男女共に人権が尊重される社会について語ってもらいました。(構成=内山忠昭、歌橋智也)
——国連の「平和の文化に関する宣言」では、女性に対するあらゆる形態の差別と暴力をなくすための努力を訴えています。

治部 「平和」とは、単に戦争がないということではない。一人一人の人権が尊重される社会のありようを訴えていることが重要ですね。私は、女性が暴力を受けない社会とは、男性にとっても「平和」な社会だと思います。
ここ数年、アメリカから起こった「Me Too運動」は、セクハラや性暴力に対する告発ですが、もし部下の女性が大事な取引先の社長の娘だったら、上司はセクハラなどするでしょうか。しないはずです。そう考えると、結局、力関係や立場で人を従わせようとする「権力構造」が根底にあることが分かります。「弱い人間を見下す」という態度です。
だから女性に対するセクハラが起こるような職場には、たいていパワハラも横行しています。男性も女性も、権力を持った上司から威圧的に扱われたり、体調が悪くても休めなかったりするのです。
こうした「人を見下す」姿勢は、非常時になると増幅されます。紛争地域では、ふだん弱い立場にいる女性や子どもは、筆舌に尽くせぬ被害を受けることになります。
過激派組織「イスラム国」による性暴力を国際社会に告発し、2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんのように、戦時下で悲惨な暴力に遭っている女性や子どもが、今もたくさんいます。過去の戦争を調べていくと、そういうことをしていない軍隊はないと思います。
非常時という点でいえば、日本では大きな災害が起こった時に、やはり弱い立場の女性や子どもが被害者になりやすい。現実に、ある調査では、避難所での子どもを含む女性への複数の性被害が報告されています。
平時から人権意識を養っておかないと、非常時には無意識のうちに弱い人を傷つけてしまいます。
こうしたハラスメント、暴力をなくすことが、男女共に生きやすい社会をつくることにつながると思います。

——「平和の文化に関する宣言」では、女性および男性の平等の権利と機会均等を呼び掛けていますが、世界的に見て日本の男女平等はどれくらいの位置にありますか。

治部 男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム)では、2018年には149カ国のうち110位。先進国では最下位です。女性の上場企業の役員比率を見ると、イギリスでは30%を超えていますが、日本は4%しかいません。政治の分野では、国会議員の少なさが際立っており(衆議院10・1%、参議院20・7%、2018年2月)、「日本は依然として相対的に、男女平等が進んでいない経済圏の一つ」と厳しく指摘されています。
最近は国際会議の場でも、政治・経済・軍事・外交・環境・人権などあらゆる分野を「ジェンダー(社会的性差)の視点」から検討するという、「ジェンダー主流化」が重要視されています。世界は、どんなことでも「ジェンダー平等」を考えて動かざるを得ない時代になっているのです。
今の日本のように、大事な意思決定の場に女性が少なすぎたり、生活の場に男性が少なすぎる状況を解消し、多様な意見を反映した社会を築かなければ、日本は世界から取り残されてしまうでしょう。
私たちの身近なことでいえば、例えば地域の自治会などは、高齢の男性社会になりがちです。女性も地域に貢献しているのに、大事な意思決定の場には入れてもらえない。男女平等が「文化=生き方」として根付いているかどうかは、地域の避難訓練などの時に、おじさんだけでなく、おばさんもちゃんと発言できているかどうかで分かります。
男女の平等を女性だけで話し合っていても、何も変わりません。男性にも参加してもらい、率直に語り合うことがとても大切です。

——治部さんは、途上国の少女の自立を支援する活動もされていますね。

治部 よく言われるのは、途上国で貧しい生活をしている母親に小口のお金を貸し付けると、母親はそれを子どもに投資するんです。すると、女の子も学校に行けるようになって、栄養・健康状態も良くなる。つまり、女の子や女性に対するエンパワーメントは、次の世代にまでいいリターンとなって返ってくることが、国際的な経済の文脈の中でも強調されているのです。

◇互いに感謝する
——女性も男性も幸福に生きられる社会のために、何から始めたらよいでしょうか。

治部 「女性と男性の平等」を目指すとは、人権が尊重される社会をつくることにほかなりません。女性も男性も、「性別による役割分担」に縛られていると、自由がなく、生きづらい思いをするでしょう。
私も経験がありますが、たいてい職場の上司は子育て中の女性社員には「早く帰った方がいいよ」と声を掛けますが、同じ立場の男性には、仕事をしていて当然とばかりに何の配慮もしません。結局、そのしわ寄せは、妻である女性が受けることになります。
人口減少の時代を迎えて、日本の企業はもっと「人」を大切にしていくべきではないでしょうか。管理職も同僚も、想像力を働かせて、一人一人の状況をよく理解し、応援していくことが大事です。
職場に限らず、地域でも家庭の中でも、"男性だから""女性だから"ではなく、その人らしく活躍できるよう、意識を変え、仕組みを変える。そのことが生き方の選択肢を広げ、豊かさにつながっていくと思うのです。
最後に家庭人として考えたいことがあります。私がアメリカの共働き家庭を取材した時、夫たちは家事について「ヘルプ(手伝う)」ではなく、「シェア(分かち合う)」という言葉を使っていました。そこには、家庭の責任を自分も担っているとの意識がありました。そういう思いがあれば、家事をしてもらった時、「ありがとう」の言葉が自然と出てくると思います。
互いに、今あることを当たり前と思わず感謝する——そこから家庭の平和は始まり、職場や地域にも広がっていくのではないでしょうか。

じぶ・れんげ 経済誌記者を経てフリージャーナリスト。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京大学情報学環客員研究員。東京都男女平等参画審議会委員(第5期)。近著に『炎上しない企業情報発信』(日本経済新聞出版社)。
池田先生の指針から
自分が今いる、その場所で、身近な現実を決して疎かにせず、縁する人々を大事にし、生命を大切にしていこうとする——こうした女性の知恵と力が伸びやかに反映される社会でこそ、地球的課題の打開も、世界の平和も、堅実に前進していくに違いない。

大切なことは、女性も男性も、人間として「幸福になる」ということです。幸福になるのが「目的」であり、他は「手段」です。「こうあるべきだ」と決めつけ、それが、どんなに正論のように見えても、それを実行して不幸になったのでは何にもなりません。また女性が不幸のままで男性だけが幸福になれるわけもない。

池田大作
(前半は『池田大作 名言100選』、後半は『法華経の智慧〈中〉』竜女成仏——大いなる「女性の人権宣言」から)
地域・家庭でも尊重し合って
女性も男性も、役割を決め付けず、互いに支え合おう——そんな思いで活躍する2人の人を取材しました。
福岡市に住む菊本久美子さんは5年前、地元の校区内の町内会で初の女性町内会長に選ばれた。
保護司や民生委員、小学校での読み聞かせなどを通し、地域と積極的に関わってきた。「でも大事なことを決める時には男の人しかいない。女性もそれに疑問を感じていませんでした」
就任当初、行事で町内会長が並んだ時、自分を珍しそうに見る目を感じた。またある会合で意見を述べた時は、「9人の男性町内会長を前に堂々としているんだから、この人は女じゃない」と心ない言葉も浴びた。
だが菊本さんが、災害弱者の把握や河川敷の歩道の舗装など町内の課題に真摯に取り組む姿に、周囲の見方は変わった。「いいじゃないか」「頑張ってね」
昨年には同じ校区内に2人目の女性町内会長が誕生。「女性がいるのは普通だよね、という雰囲気が出てきました。男性が慣れてきたのかもしれません」
男性、女性という前に「人として」「命を守る」という視点を持って行動する——そこから、平和な社会が築かれていくと、菊本さんは確信する。

大阪市在住の川�敏行さんは5歳の長男と3歳の長女の父。妻・真利さんが長男出産後、育児ストレスを抱え込んだ。
川�さんは"育児は女性の仕事"と決め付けていたことを反省。その気持ちを感謝の言葉と花束に込めて毎月、贈った。「ママもパパも笑顔の家庭が、子どもには一番です」
"初心者マーク"の川�さんが子どもをおぶって外出すると、新しい世界が開けた。スーパーでは、食品や育児グッズの値段に目が行き、相場が分かるようになった。一緒に電車に乗れば、ぐずり始めた時の肩身の狭さや、おむつ替えベッドを探すのがいかに大変かを思い知った。
その気づきから、同じ子育て中の地域のパパたちと、何でも語り合う「イクダン会」を結成した。その存在はママたちにも喜ばれ、地域の絆が広がった。
さらに思い切って、職場の子連れ出勤制度を利用し始めた。すると、今まで遠慮していた同僚たちも続くようになり、職場の意識も変わっていった。
川�さんは語る。
「人間として、目の前の相手や周囲への思いやりこそ、幸福への一歩です」