2018年12月19日水曜日

2018.12.19 わが友に贈る

慌ただしい年末。
会合や打ち合わせは
時間厳守で価値的に。
賢明な知恵と工夫で
決意新たな前進を!

三世諸仏総勘文教相廃立 P562
『此の三如是の本覚の如来は十方法界を身体と為し十方法界を心性と為し十方法界を相好と為す』

【通解】
この三如是の本覚の如来は十方法界を身体とし、十方法界を心性とし、十方法界を相好とするのである。

〈寸鉄〉2018年12月19日
人類の幸福と平和の実現こそ仏法の本義—恩師。青年よ大目的胸に先陣を
「諸天善神等・男女と顕れ」御書。尊き同志に尽くせば全て自身の福徳に
躍進の鍵は「副役職」の友の奮起にあり。広布は総力戦。団結固く明年へ
ささやかなことから重大な破滅が—偉人。交通事故・火事・詐欺等に要警戒
歩きスマホで視野は通常の5%に。加害者になる恐れも。注意喚起を強く

☆世界写真紀行 第36回 スペイン・マドリードの街並み
◇尊重し合う人間の連帯を
石畳の道路の両側には、数百年の歴史を感じさせる建物が軒を連ねていた。
スペインの首都マドリードの旧市街。
スペインは「国土の3分の1が石でできている」といわれるほど「石の文化」が根付いている国。大理石や御影石(花こう岩)、粘板岩など種類も多い。
かつて「太陽の沈まぬ国」といわれたスペイン。その政治・文化の中心として首都マドリードは栄華を極めた。当時の様子をしのばせる街並みは、大きな"博物館"のようで、美しい。
このマドリードが戦火に見舞われた時期があった。
フランコ将軍率いる軍が、共和国政府にクーデターを起こしたスペイン内戦(1936年〜39年)である。
マドリードの独立広場にあるアルカラ門には、現在も内戦当時の弾痕が残っているという。
だが、この内戦は、"国内の出来事"に終わらなかった。
共和国政府が不在となったマドリードをはじめ、スペイン各地で、市民が不当な権力に抗して立ち上がると、それを支えようと、世界から数万人の義勇兵や非戦闘員が集ったのである。
写真家のロバート・キャパは戦争の悲惨な真実を報道し続けた。
アメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェーは、現地での体験をもとに『誰がために鐘は鳴る』を著した。
フランスの作家アンドレ・マルローは、戦争体験を小説『希望』に書いて抵抗の姿勢を示した。イギリスの作家ジョージ・オーウェルは政治の嘘を暴き、信じられるのは「無名兵士の水晶の精神」だけだと訴えた。
75年、フランコ将軍の死をきっかけに、軍政は終わりを迎え、民主化が実現した。
スペイン内戦で民衆が立ち上がり、それぞれの力を尽くした歴史は、今も語り継がれる。
このマドリードを、池田先生は2度、訪れている。初訪問は61年。2度目は民主化後の83年である。
83年の訪問の折、先生はスペイン広場の西にある、画家ゴヤが眠る廟を見学した。
廟の近くにあった石垣に目を留めた先生は、その様子をこう描写している。「大きな石、小さな石。丸い石、多角形の石。それぞれの石が、どれひとつ欠けてもならない、かけがえのない位置を占め、風雪に揺るぎもせずに、そびえ立っていた」
さらに、先生は、その石垣の堅固さを通し、困難を乗り越える要諦を、次のように述べた。
"異なった石が互いを補い、組み合わさって、崩れないものができあがる。これが石垣である。同じように、お互いの差異を認め、尊重し合う人間の連帯から、堅固な「平和の石垣」が築かれる"
"私が友情を結んできた「世界市民」のリーダーたちも、皆、平和のためにまず「自分ができることは何か」を考え、情熱を燃やして、一心に行動されている。不可能に思えるようなことが立ちはだかっても、自分を信じ、友を信じてスクラムを組み、困難を乗り越えていくのである"
皆が"同じ行動"をしても本当の団結は生まれない。大いなる理想を目指しつつ、それぞれの個性を互いに尊重し合い、自分にできることをやり抜く中で、強固な団結ができる。それが異体同心の信心の団結である。